JPH1055228A - マイコンリセット回路 - Google Patents

マイコンリセット回路

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JPH1055228A
JPH1055228A JP8210229A JP21022996A JPH1055228A JP H1055228 A JPH1055228 A JP H1055228A JP 8210229 A JP8210229 A JP 8210229A JP 21022996 A JP21022996 A JP 21022996A JP H1055228 A JPH1055228 A JP H1055228A
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JP
Japan
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voltage
power supply
reset
microcomputer
circuit
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JP8210229A
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Inventor
Satoru Tsukada
悟 塚田
Nobuyuki Kojima
伸行 小島
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い電圧範囲でマイコンを特定の動作状態に
保持する。 【解決手段】 商用電源1の通電時には、トランジスタ
Q1をオフにし、定電圧回路2の電源電圧V1をマイコ
ン3に供給する。そして、この電源電圧V1を抵抗R
1,R2で分圧した電圧を、リセット電圧検出回路9に
供給する。また、商用電源1の断電時には、トランジス
タQ1をオンにする。そして、このトランジスタQ1を
介して、バックアップ手段8からの電源電圧V2をマイ
コン3およびリセット電圧検出回路9に供給する。つま
り、商用電源1の通電時と断電時とで、リセット電圧検
出回路9の基準となる電圧が変わる。これにより、停電
時にバックアップ手段8から電源電圧V2の供給が行な
われても、通電時よりも低い電圧レベルでリセット信号
が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、停電時に電源供給
を行なうバックアップ手段を備えたマイクロコンピュー
タ(以下、単にマイコンと称する。)リセット回路に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種のマイコ
ンリセット回路の一例を図5に示す。同図において、1
は例えば交流100Vの商用電源、2はこの商用電源1
からの交流電圧を所定の例えば直流5Vに変換する定電
圧回路であって、商用電源1の通電中には、定電圧回路
2からの電源電圧V1が、マイコン3の動作電圧端子V
cに動作電圧Vとして直接供給される。マイコン3は周
知のように、CPU,主記憶装置,および入出力装置を
備えて構成され、各種の検知センサやスイッチから入力
回路5に取り込まれる入力信号を処理判断して、出力回
路4に接続される例えば加熱手段や表示手段などの負荷
を通断電制御するようになっている。マイコン3の動作
は、水晶発振器などを備えた発振回路6の発振周波数に
依存する。
【0003】マイコン3には、前記商用電源1の通断電
を監視する商用電源監視回路7からの監視結果が、監視
信号として入力端子IN1 に入力される。そして、商用電
源1からの電源供給が遮断、つまり停電状態になると、
バッテリーなどを内蔵するバックアップ手段8からの電
源電圧V2が、マイコン3の動作電圧端子Vcに動作電
圧Vとして供給される。また、9は、マイコン3を正常
に動作させるために設けられたリセット電圧検出回路で
あって、これは具体的には、電源電圧V1または電源電
圧V2を直接監視して、この電源電圧V1,V2がマイ
コン3の保証値よりも十分高い場合には、マイコン3の
リセット端子RST にリセット解除信号を出力して、マイ
コン3を動作させる一方、電源電圧V1,V2がある設
定値よりも低下したら、前記リセット端子RST にリセッ
ト信号を出力して、マイコン3をリセットさせるもので
ある。
【0004】このようなマイコンリセット回路を備えた
マイコン3の中には、例えば、通常動作を行なうノーマ
ルモードの他に、全ての動作を停止し、データやポート
の状態の記憶だけを行なうホールドモードや、発振周波
数を切換えるなどして、一部の機能だけを動作させるス
ローモードなど、その動作状態を何種類かに選択できる
ものがある。また、こうしたモードの違いにより、マイ
コン3そのものの動作電圧が異なるものもあり、例えば
ノーマルモードでは動作電圧Vが2.2Vであるのに対
し、ホールドモードでは動作電圧Vが1.8Vに設定さ
れている。
【0005】しかし、従来のマイコンリセット回路は、
リセット信号を出力する基準が一つしかなく、最も高い
動作電圧V(例えば、前述の例では2.2V)に合わせ
てリセット信号を出力するようにしていたため、本来動
作電圧Vがもっと低くても、マイコン3の制御を保持で
きる状態であるにも拘らず、リセット電圧検出回路9か
らマイコン3のリセット端子RST にリセット信号が出力
され、マイコン3の特性を十分に活用してはいなかっ
た。また、バックアップ手段8に内蔵されるバッテリー
の電源電圧V2は、一般的に定電圧回路2からの電源電
圧V1よりも低いために、単一の設定値を基準としてリ
セット信号を出力する従来の手法では、バックアップ手
段9の電源電圧V2を低くできなかったり、バックアッ
プ手段8からの電源電圧V2で使用できるマイコン3の
動作が制限されるなどの不都合があった。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、停電
時においてバックアップ手段からマイコンに動作電圧を
供給する場合でも、広い電圧範囲でマイコンを特定の動
作状態に保持することができるマイコンリセット回路を
提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明のマイ
コンリセット回路は、前記目的を達成するために、商用
電源からマイコンに所定の電源電圧を供給する定電圧回
路と、停電時に前記マイコンに所定の電源電圧を供給す
るバックアップ手段と、前記商用電源の通断電を監視し
て、その監視結果を前記マイコンに出力する商用電源監
視回路と、この商用電源監視回路の監視結果に基づき、
前記商用電源の通断電に応じて前記バックアップ手段か
らの電源電圧の供給を制御する電源切換回路と、前記商
用電源の通電時には前記定電圧回路からの電源電圧に基
づいてリセット検出電圧を出力する一方、前記商用電源
の断電時には前記バックアップ手段からの電源電圧に基
づいてリセット検出電圧を出力するリセット検出電圧切
換回路と、前記リセット検出電圧切換回路からのリセッ
ト検出電圧と設定値との比較により前記マイコンにリセ
ット信号を出力するリセット電圧検出回路とを備え、前
記リセット検出電圧切換回路は、前記商用電源の通電時
と断電時とで異なる基準によりリセット検出電圧を出力
するものであることを特徴とする。
【0008】この請求項1の構成によれば、リセット検
出電圧切換回路は、商用電源の通電時と断電時とで、マ
イコンの動作状態に応じてリセット電圧検出回路の基準
となる電圧を変えているので、商用電源の断電時に、マ
イコンの動作電圧を供給するバックアップ手段の電源電
圧がある程度低くても、通電時と同じ電圧レベルでリセ
ット電圧検出回路からリセット信号が出力されず、マイ
コンを商用電源の通電時とは異なる特定の動作状態に保
持し続けることができる。また、バックアップ手段の電
源電圧が放電などで徐々に低下しても、リセット電圧検
出回路の基準となる電圧が、商用電源の通電時と断電時
とで異なっているので、商用電源の断電時にリセット信
号が出力される電圧に達しない限り、マイコンを動作し
続けることができる。このため、バックアップ手段から
の電源電圧が多少低下しただけで、マイコンがリセット
される従来の使用上の制約を一掃できる。さらに、既存
のリセット電圧検出回路の設定値をいちいち変えなくて
も、リセット検出電圧切換回路を付加するだけで上記作
用,効果を達成でき、大掛かりな設計変更を回避でき
る。
【0009】また、請求項2の本発明のマイコンリセッ
ト回路は、前記請求項1の構成に加えて、前記バックア
ップ手段の電源電圧を監視するバックアップ手段電圧検
出回路をさらに備え、このバックアップ手段電圧検出回
路は、バックアップ手段からの電源電圧が異常になる
と、前記商用電源の断電時に前記バックアップ手段から
の電源電圧に基づいてリセット検出電圧を出力しないよ
うに、前記リセット検出電圧切換回路を制御するもので
あることを特徴とする。
【0010】この請求項2の構成によれば、バックアッ
プ手段の電源電圧が異常になると、商用電源監視回路が
停電を検出しても、リセット検出電圧切換回路から出力
されるリセット検出電圧は、定電圧回路の電源電圧に依
存する。このため、停電が発生すると、マイコンは商用
電源の通電中における動作状態からそのままリセットが
確実にかかり、マイコンの誤動作を防止することができ
る。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施例について、
添付図面を参照しながら説明する。なお、前記従来例で
示した図5と同一箇所には同一符号を付し、共通する部
分の詳細な説明は重複するため省略する。全体の回路構
成図を示した図1において、定電圧回路2からマイコン
3の動作電圧端子Vcに至る線路と接地間には、分圧用
の抵抗R1,R2が接続され、この抵抗R1,R2の接
続点Pが前記リセット電圧検出回路9に印加される。こ
の抵抗R1,R2からなるリセット検出電圧切換回路11
は、商用電源1の通電時には、定電圧回路2からの動作
電圧V1を抵抗R1,R2で分圧し、この分圧した電圧
をリセット検出電圧としてリセット電圧検出回路9に供
給するのに対し、商用電源1の断電時には、これらの抵
抗R1,R2を介さず、バックアップ手段8からの動作
電圧V2を、そのままリセット検出電圧としてリセット
電圧検出回路9に供給する。つまり、リセット検出電圧
切換回路11は、商用電源1の通電時には、定電圧回路2
からの電源電圧V1に基づいてリセット検出電圧を出力
する一方、商用電源1の断電時には、バックアップ手段
8からの電源電圧V2に基づいてリセット検出電圧を出
力するものであるとともに、商用電源1の通電時と断電
時とでは、異なる基準(商用電源1の通電時は、電源電
圧V1を抵抗R1,R2により分圧した電圧が基準とな
るのに対し、商用電源1の断電時は、電源電圧V2その
ものが基準となる。)によりリセット検出電圧を出力す
るものである。
【0012】また、接続点Pには、スイッチ手段たるP
NP型トランジスタQ1のコレクタが接続され、このト
ランジスタQ1のエミッタがバックアップ手段8の電源
電圧V2の出力ラインに接続される。トランジスタQ1
のベースは、抵抗R4を介してマイコン3の出力端子OU
T1に接続されるとともに、このトランジスタQ1のベー
スと抵抗R4との接続点は、抵抗R3を介してマイコン
3の動作電圧端子Vcと共通電位の動作電圧Vが供給さ
れる。そして、これらのトランジスタQ1,抵抗R3お
よび抵抗R4は、商用電源監視手段7の監視結果に基づ
き、商用電源1の有無に応じてバックアップ手段8から
の電源電圧V2の供給を制御する電源切換回路12を構成
している。
【0013】13は、バックアップ手段8の電源電圧V2
を監視するバックアップ手段電圧検出回路である。この
バックアップ手段電圧検出回路13は、バックアップ手段
8からの電源電圧V2が何等かの異常になると、商用電
源1が断電してもマイコン3の出力端子OUT1から電源切
換信号を出力させないように、マイコン3の入力端子IN
2 に禁止信号を出力する。つまり、バックアップ手段8
からリセット検出電圧切換回路11に電源電圧V2が供給
されることによって、リセット検出電圧切換回路11が電
源電圧V2に基づいてリセット検出電圧を出力しないよ
うに制御を行なっている。なお、それ以外の構成は、従
来例の図5と同一である。
【0014】次に、図2のタイムチャートおよび図3の
フローチャートを参照して、図1に示すマイコンリセッ
ト回路の作用を説明する。
【0015】商用電源1がオンすなわち投入されると、
定電圧回路1からの直流5Vの電源電圧V1が、直接マ
イコン3の動作電圧端子Vcに5Vの動作電圧Vとして
供給される。また、商用電源監視回路7からマイコン3
の入力端子IN1 に、商用電源1が通電中であることを示
すH(High)レベルの商用電源監視信号が出力さ
れ、マイコン3はこれを認識して、出力端子OUT1からH
レベルの電圧切換信号を電源切換回路12に出力する。こ
のとき、トランジスタQ1のベースに供給される駆動信
号はHレベルとなり、トランジスタQ1はオフ状態とな
って(ステップS1)、バックアップ手段8からリセッ
ト検出電圧切換回路11の接続点Pへの動作電圧V2の供
給は遮断される。
【0016】商用電源1の通電時において、リセット検
出電圧切換回路11は、前記定電圧回路2の電源電圧V1
を抵抗R1,R2により分圧し、この分圧した接続点P
の電圧をリセット電圧検出回路9に出力する。そして、
この接続点Pの電圧値がリセット電圧検出回路9の設定
値よりも低くいと、リセット電圧検出回路9はマイコン
3のリセット端子RST にリセットを起動するL(Lo
w)レベルのリセット信号を出力するのに対し、接続点
Pの電圧値がリセット電圧検出回路9の設定値よりも高
いと、リセット電圧検出回路9はマイコン3のリセット
端子RST にHレベルのリセット解除信号を出力し、これ
によりマイコン3は通電中動作すなわちノーマル動作を
行なう(ステップS2)。つまり、商用電源1の通電時
において、接続点Pの電圧値よりも高い例えば2.3V
に定電圧回路1の電源電圧V1が低下したら、マイコン
3のリセット端子RST にリセット信号が出力され、マイ
コン3がリセットされるようになっている。
【0017】その後、何等かの原因で停電が発生する
と、それまでの定電圧回路2からの電源電圧V1の供給
が遮断され、マイコン3の動作電圧Vが下降する。そし
て、商用電源監視回路7がこの停電を検出すると(ステ
ップS3)、マイコン3の入力端子IN1 に商用電源1が
断電したことを示すHレベルの商用電源監視信号が出力
され、マイコン3はこれを認識して、出力端子OUT1から
Lレベルの電圧切換信号を電源切換回路12に出力する。
このとき、トランジスタQ1のベースに供給される駆動
信号はLレベルとなり、トランジスタQ1はオン状態と
なって(ステップS4)、バックアップ手段8からリセ
ット検出電圧切換回路11の接続点Pに電源電圧V2が供
給される。
【0018】商用電源1の断電時において、リセット検
出電圧切換回路11は、前記バックアップ手段8からの電
源電圧V2を分圧せずに、そのままリセット電圧検出回
路9に出力するとともに、抵抗R1を介して、この電源
電圧V2をマイコン3の動作電圧端子Vcに動作電圧V
として供給する。また、リセット電圧検出回路9は商用
電源1の通電時と同じ設定値で、リセット信号あるいは
リセット解除信号のいずれかをマイコン3のリセット端
子RST に出力する。そして、電源電圧V2と同電位であ
る接続点Pの電圧値が、リセット電圧検出回路9の設定
値よりも低くなると、リセット電圧検出回路9はマイコ
ン3のリセット端子RST にリセットを起動するリセット
信号を出力するが、接続点Pの電圧値がリセット電圧検
出回路9の設定値よりも高いと、リセット電圧検出回路
9はマイコン3のリセット端子RST にリセット解除信号
を出力し、これによりマイコン3は停電中動作すなわち
ホールド動作を行なう(ステップS5)。つまり、商用
電源1の断電時には、バックアップ手段8の電源電圧V
2が例えば1.9Vに低下したら、マイコン3のリセッ
ト端子RST にリセット信号が出力されるようになってい
る。
【0019】停電中マイコン3は、商用電源監視回路7
が停電を検出する前の状態を保持したまま、その他の動
作を停止する。そして、商用電源監視回路7が再び商用
電源1の通電を検出すると、ステップS1の手順に戻っ
て、トランジスタQ1をオフし、定電圧回路2からマイ
コン3の動作電圧端子Vcに電源電圧V1を供給させる
とともに、マイコン3のリセット端子RST にリセット解
除信号を出力して、マイコン3を通電中の動作に移行さ
せる(ステップS2)。
【0020】また、バックアップ手段電圧検出回路13を
備えたマイコンリセット回路の作用を、図4のフローチ
ャートに基づき説明する、前記図3のフローチャートと
異なる点は、ステップS3にて商用電源監視回路7が停
電を検出すると、バックアップ手段電圧検出回路13は、
バックアップ手段8を構成する例えばバッテリーが、オ
ープン,ショートあるいは設定値以外の電圧であるか否
かを、電源電圧V2の電圧値から判断し(ステップS1
1)、このバックアップ手段8からの電源電圧V2が異
常である場合には、バックアップ手段電圧検出回路13か
らマイコン3の入力端子IN2 に禁止信号を出力して、ト
ランジスタQ1をオフにし続ける(ステップS12)。こ
れによって、バックアップ手段8からの異常電圧はリセ
ット検出電圧切換回路11に供給されなくなり、定電圧回
路2からの電源電圧V1の降下に伴って、この電源電圧
V1を分圧した接続点の電圧値が、リセット電圧検出回
路9の設定値に達すると、このリセット電圧検出回路9
からマイコン3のリセット端子RST にリセット信号が出
力され、マイコン3がリセットされる。
【0021】以上のように上記実施例によれば、商用電
源1の通電中は、定電圧回路2の電源電圧V1をマイコ
ン3の動作電圧端子Vcに供給して、マイコン3をノー
マルモードで動作させるとともに、この定電圧回路2の
電源電圧V1を抵抗R1,R2で分圧した電圧を基準に
して、リセット電圧検出回路9からマイコン3のリセッ
ト端子RST にリセット信号を供給するようにしている。
また、商用電源1の断電中は、バックアップ手段8の電
源電圧V2をマイコン3の動作電圧端子Vcに供給し
て、マイコン3をホールドモードで動作させるととも
に、このバックアップ手段8の電源電圧V2をそのまま
基準として、リセット電圧検出回路9からマイコン3の
リセット端子RST にリセット信号を供給するようにして
いる。このように、マイコン3の動作電圧Vが、マイコ
ン3の動作状態によって各々異なるマイコン3におい
て、リセット検出電圧切換回路11は、商用電源1の通電
時と断電時とで、マイコン3の動作状態に応じてリセッ
ト電圧検出回路9の基準となる電圧を変えているので、
商用電源1の断電時に、マイコン3の動作電圧Vを供給
するバックアップ手段8の電源電圧V2がある程度低く
ても、通電時と同じ電圧レベルでリセット電圧検出回路
9からリセット信号が出力されず、マイコン3を商用電
源1の通電時とは異なる特定の動作状態に保持し続ける
ことができる。また、バックアップ手段8の電源電圧V
2が放電などで徐々に低下しても、リセット電圧検出回
路9の基準となる電圧が、商用電源1の通電時と断電時
とで異なっているので、商用電源1の断電時にリセット
信号が出力される電圧に達しない限り、マイコン3を動
作し続けることができる。このため、バックアップ手段
8からの電源電圧V2が多少低下しただけで、マイコン
3がリセットされる従来の使用上の制約を一掃できる。
さらに、既存のリセット電圧検出回路9の設定値をいち
いち変えなくても、リセット検出電圧切換回路11を付加
するだけで、上記作用,効果を達成できるので、大掛か
りな設計変更を回避できる。具体的には、リセット検出
電圧切換回路11は、本実施例のように分圧用抵抗R1,
R2を付加するだけで実現でき、この分圧用抵抗R1,
R2の抵抗値を変えることにより、商用電源1の通電時
と断電時におけるリセット電圧検出回路9の基準となる
電圧を、リセット電圧検出回路9に全く手を加えること
なく簡単に変えることができる。
【0022】つまり、商用電源1からマイコン3に所定
の電源電圧V1を供給する定電圧回路2と、停電時にマ
イコン3に所定の電源電圧V2を供給するバックアップ
手段8と、商用電源1の通断電を監視して、その監視結
果をマイコン3に出力する商用電源監視回路7と、この
商用電源監視回路7の監視結果に基づき、商用電源1の
通断電に応じてバックアップ手段8からの電源電圧V2
の供給を制御する電源切換回路12と、商用電源3の通電
時には定電圧回路2からの電源電圧V1に基づいてリセ
ット検出電圧を出力する一方、商用電源3の断電時には
バックアップ手段8からの電源電圧V2に基づいてリセ
ット検出電圧を出力するリセット検出電圧切換回路11
と、このリセット検出電圧切換回路11からのリセット検
出電圧と設定値との比較によりマイコン3にリセット信
号を出力するリセット電圧検出回路9とを備え、商用電
源3の通電時と断電時とで異なる基準によりリセット検
出電圧を出力するようにリセット検出電圧切換回路9を
構成することで、停電時においてバックアップ手段8か
らマイコン3に動作電圧Vを供給する場合でも、リセッ
ト電圧検出回路9の設定値を変えずに、広い電圧範囲で
マイコン3を特定の動作状態に保持することができる。
【0023】また、バックアップ手段8の電源電圧V2
が異常のときには、商用電源監視回路7が停電を検出し
ても、バックアップ手段電圧検出回路13は、バックアッ
プ手段8からリセット検出電圧切換回路11への電源電圧
V2の供給を遮断するので、リセット検出電圧切換回路
11から出力されるリセット検出電圧は、定電圧回路2の
電源電圧V1に依存する。このため、停電が発生する
と、マイコン3は商用電源の通電中における通常動作か
らそのままリセットが確実にかかり、マイコン3の誤動
作を防止することができる。
【0024】つまり、バックアップ手段8の電源電圧V
2を監視するとともに、このバックアップ手段8からの
電源電圧V2が異常になると、停電時にバックアップ手
段8からの電源電圧V2に基づくリセット検出電圧を出
力しないようにリセット検出電圧切換回路12を制御する
バックアップ手段電圧検出回路13をさらに備えれば、バ
ックアップ手段8の異常時におけるマイコンの誤動作を
確実に防止することが可能となる。
【0025】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、電源切換回路12に用いられて
いるトランジスタQ1に代わり、他の例えばFETやリ
レーなどのスイッチ手段を用いてもよい。また、実施例
ではマイコン3を介してトランジスタQ1のオン,オフ
を制御するように構成してあるが、マイコン3を介さず
直接トランジスタQ1のオン,オフを制御するようにし
てもよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1の本発明のマイコンリセット回
路は、商用電源からマイコンに所定の電源電圧を供給す
る定電圧回路と、停電時に前記マイコンに所定の電源電
圧を供給するバックアップ手段と、前記商用電源の通断
電を監視して、その監視結果を前記マイコンに出力する
商用電源監視回路と、この商用電源監視回路の監視結果
に基づき、前記商用電源の通断電に応じて前記バックア
ップ手段からの電源電圧の供給を制御する電源切換回路
と、前記商用電源の通電時には前記定電圧回路からの電
源電圧に基づいてリセット検出電圧を出力する一方、前
記商用電源の断電時には前記バックアップ手段からの電
源電圧に基づいてリセット検出電圧を出力するリセット
検出電圧切換回路と、前記リセット検出電圧切換回路か
らのリセット検出電圧と設定値との比較により前記マイ
コンにリセット信号を出力するリセット電圧検出回路と
を備え、前記リセット検出電圧切換回路は、前記商用電
源の通電時と断電時とで異なる基準によりリセット検出
電圧を出力するものであることを特徴とし、停電時にお
いてバックアップ手段からマイコンに動作電圧を供給す
る場合でも、リセット電圧検出回路の設定値を変えず
に、広い電圧範囲でマイコンを特定の動作状態に保持す
ることができる。
【0027】また、請求項2の本発明のマイコンリセッ
ト回路は、前記請求項1の構成に加えて、前記バックア
ップ手段の電源電圧を監視するバックアップ手段電圧検
出回路をさらに備え、このバックアップ手段電圧検出回
路は、バックアップ手段からの電源電圧が異常になる
と、前記商用電源の断電時に前記バックアップ手段から
の電源電圧に基づいてリセット検出電圧を出力しないよ
うに、前記リセット検出電圧切換回路を制御するもので
あることを特徴とし、バックアップ手段の異常時におけ
るマイコンの誤動作を確実に防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】同上各部の電圧を示すタイムチャートである。
【図3】同上動作手順を示すフローチャートである。
【図4】同上バックアップ手段電圧検出手段を備えた別
の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】従来例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 商用電源 2 定電圧回路 3 マイコン 7 商用電源監視回路 8 バックアップ手段 9 リセット電圧検出回路 11 リセット検出電圧切換回路 12 電源切換回路 13 バックアップ手段電圧検出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源からマイコンに所定の電源電圧
    を供給する定電圧回路と、停電時に前記マイコンに所定
    の電源電圧を供給するバックアップ手段と、前記商用電
    源の通断電を監視して、その監視結果を前記マイコンに
    出力する商用電源監視回路と、この商用電源監視回路の
    監視結果に基づき、前記商用電源の通断電に応じて前記
    バックアップ手段からの電源電圧の供給を制御する電源
    切換回路と、前記商用電源の通電時には前記定電圧回路
    からの電源電圧に基づいてリセット検出電圧を出力する
    一方、前記商用電源の断電時には前記バックアップ手段
    からの電源電圧に基づいてリセット検出電圧を出力する
    リセット検出電圧切換回路と、前記リセット検出電圧切
    換回路からのリセット検出電圧と設定値との比較により
    前記マイコンにリセット信号を出力するリセット電圧検
    出回路とを備え、前記リセット検出電圧切換回路は、前
    記商用電源の通電時と断電時とで異なる基準によりリセ
    ット検出電圧を出力するものであることを特徴とするマ
    イコンリセット回路。
  2. 【請求項2】 前記バックアップ手段の電源電圧を監視
    するバックアップ手段電圧検出回路をさらに備え、この
    バックアップ手段電圧検出回路は、バックアップ手段か
    らの電源電圧が異常になると、停電時に前記バックアッ
    プ手段からの電源電圧に基づくリセット検出電圧を出力
    しないように、前記リセット検出電圧切換回路を制御す
    るものであることを特徴とする請求項1記載のマイコン
    リセット回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148628A (ja) * 2009-04-07 2009-07-09 Takao Co Ltd パチンコ遊技機
US8904161B2 (en) 2010-10-20 2014-12-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and reset method thereof to prevent nonvolatile memory corruption due to premature power loss
JP2019184246A (ja) * 2018-04-02 2019-10-24 シンフォニアテクノロジー株式会社 電気機器用安全装置

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