JP2592316B2 - ハイブリッド形ステッピングモータ - Google Patents
ハイブリッド形ステッピングモータInfo
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- JP2592316B2 JP2592316B2 JP63316196A JP31619688A JP2592316B2 JP 2592316 B2 JP2592316 B2 JP 2592316B2 JP 63316196 A JP63316196 A JP 63316196A JP 31619688 A JP31619688 A JP 31619688A JP 2592316 B2 JP2592316 B2 JP 2592316B2
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- JP
- Japan
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- stepping motor
- rotor
- stator
- phase
- step angle
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 13
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 7
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Control Of Stepping Motors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は3相およびその倍数の相数に適用可能なハイ
ブリッド形ステッピングモータに関するものである。
ブリッド形ステッピングモータに関するものである。
[従来の技術] 従来のハイブリッド形ステッピングモータとしては,2
相形のものが主流を占めており,その構造は,第2図に
示すように構成されている。
相形のものが主流を占めており,その構造は,第2図に
示すように構成されている。
同図において,1は固定子ハウジング,2は固定子鉄心
で,これは磁極2−1〜2−8を構成している。
で,これは磁極2−1〜2−8を構成している。
2−10は各磁極の外周に形成された極歯である。
3は固定子巻線で,前記各磁極に3−1〜3−8で示
すように巻かれている。
すように巻かれている。
これら固定子鉄心2,固定子巻線3で固定子Sが構成さ
れる。
れる。
4,4′はエンドブラケット,5,5′は軸受である。
6は回転子軸,7,8は夫々回転子磁極,7−10と8−10は
夫々上記回転子上記7,8の外周に形成された極歯,9は永
久磁石で,これら6〜9で回転子Rが構成される。
夫々上記回転子上記7,8の外周に形成された極歯,9は永
久磁石で,これら6〜9で回転子Rが構成される。
ところで,ステッピングモータの性能を示す指数中,
重要なものとしてステップ角θsがある。
重要なものとしてステップ角θsがある。
通常ステップ角θsは固定子巻線の相数Pと回転子磁
極に設けた極歯数Zにより決定され θs=180/P・Z(度) ……(1) と表されている。
極に設けた極歯数Zにより決定され θs=180/P・Z(度) ……(1) と表されている。
ここで,Pは回転子磁極の相数,Zは1個の磁極に設けら
れた極歯の数を示す。
れた極歯の数を示す。
[発明が解決しようとする課題] (1)式で示されたステップ角θsは,1組の巻線に順
次通電した場合の1相励磁の場合に得られる角度で,そ
のステッピングモータの固有のものである。
次通電した場合の1相励磁の場合に得られる角度で,そ
のステッピングモータの固有のものである。
ステップ角θsを小さくすると,分解度の高いステッ
ピングモータが得られ,制御性能を高くすることができ
るので種々の実施例がある。
ピングモータが得られ,制御性能を高くすることができ
るので種々の実施例がある。
(1)式は分母の相数Pと極歯数Zを多くするとθs
が小さくなることを示している。
が小さくなることを示している。
従来の2相形の永久磁石型ステッピングモータのステ
ップ角はθs=180/2Zとなり,微小角とするにはZを
大,従ってロータ歯巾を小さくせねばならないが,これ
には工作技術上の制約から限界があった。
ップ角はθs=180/2Zとなり,微小角とするにはZを
大,従ってロータ歯巾を小さくせねばならないが,これ
には工作技術上の制約から限界があった。
一方,4相,5相というように相数Pを増加することも考
えられるが,この場合には駆動回路のスイッチ数が増加
し,回路が複雑かつ高価になるという問題があった。
えられるが,この場合には駆動回路のスイッチ数が増加
し,回路が複雑かつ高価になるという問題があった。
本発明は従来のものの上述した課題を解決するように
したハイブリッド形ステッピングモータを提供すること
を目的とする。
したハイブリッド形ステッピングモータを提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明のハイブリッド形ステッピングモータは,次の
イ〜ニに示す条件を満足するように構成される。
イ〜ニに示す条件を満足するように構成される。
イ.固定子の巻線の相数は3またはその倍数とする ロ.回転子は多数の歯車状空極を有する2個の回転板に
回転軸と同方向に磁化された永久磁石板を挟んで構成さ
れる ハ.固定子の主磁極数は6m個(m≧1の整数) ニ.固定子の極歯数をZ,n≧1の整数とした場合 Z=m(6n+1)のときは ステップ角 θs=60/m(6n+1) Z=m(6n+5)のときは ステップ角 θs=60/m(6n+5) に設定する [実施例] 以下第1図に示す一実施例に基き本発明を具体的に説
明する。本発明の実施例としては,3相の場合について説
明する。
回転軸と同方向に磁化された永久磁石板を挟んで構成さ
れる ハ.固定子の主磁極数は6m個(m≧1の整数) ニ.固定子の極歯数をZ,n≧1の整数とした場合 Z=m(6n+1)のときは ステップ角 θs=60/m(6n+1) Z=m(6n+5)のときは ステップ角 θs=60/m(6n+5) に設定する [実施例] 以下第1図に示す一実施例に基き本発明を具体的に説
明する。本発明の実施例としては,3相の場合について説
明する。
第1図において第2図と均等な構成についてはこれと
同等な符号を付して示した。
同等な符号を付して示した。
本発明のステッピングモータの回転子Rは従来の例の
2相のステッピングモータの回転子Rと同様,永久磁石
7を中間にして回転子磁極8,9で挟むように構成し,角
磁極の極歯も形成されるが,その図示は省略する。な
お,極歯の歯数Zの設定については後述する。
2相のステッピングモータの回転子Rと同様,永久磁石
7を中間にして回転子磁極8,9で挟むように構成し,角
磁極の極歯も形成されるが,その図示は省略する。な
お,極歯の歯数Zの設定については後述する。
また,本発明のステッピングモータの固定子Sとして
は,固定子磁極10−1に1相分の巻線11−1を,また,
固定子磁極10−2に2相分の巻線11−2を,さらに,固
定子磁極10−3に3相分の巻線11−3を,・・というよ
うに巻き,極歯の歯数Z,ステッピング角θsを次の
(2),(3)式または(4),(5)式の条件を夫々
同時に満足するように設定する。
は,固定子磁極10−1に1相分の巻線11−1を,また,
固定子磁極10−2に2相分の巻線11−2を,さらに,固
定子磁極10−3に3相分の巻線11−3を,・・というよ
うに巻き,極歯の歯数Z,ステッピング角θsを次の
(2),(3)式または(4),(5)式の条件を夫々
同時に満足するように設定する。
但し,m≦1の整数,n≧1の整数である。
即ち, Z=m(6n+1) ……(2) θs=60/m(6n+1) ……(3) または Z=m(6n+5) ……(4) θs=60/m(6n+5) ……(5) とするところが,本発明のステッピングモータの条件式
である。
である。
1例として,m=3,n=4の場合について,(2),
(3)式から求めると, Z=3(6×4+1)=75,主極18極 θs=60/3(6×4+1)=0.8度となる。
(3)式から求めると, Z=3(6×4+1)=75,主極18極 θs=60/3(6×4+1)=0.8度となる。
同様にして,m=4,n=4の場合は, Z=4(6×4+1)=100,主極24極 θs=60/4(6×4+1)=0.6度となる。
この場合,例えば,ロータ外径は22mmで,0.6度のステ
ップ角とするには,歯巾は0.35mm,歯ピッチは0.69mm
で,歯数を100に設定すれば良い。
ップ角とするには,歯巾は0.35mm,歯ピッチは0.69mm
で,歯数を100に設定すれば良い。
従来の2相のハイブリッド形のステッピングモータの
場合では,上記と同じ条件即ち,ロータ外径は22mmで,
0.6度のステップ角とするには歯巾は0.35mm,歯ピッチは
0.69mm,歯数を150も形成する必要があったのと比較する
と,微小角の得易さが分かる。
場合では,上記と同じ条件即ち,ロータ外径は22mmで,
0.6度のステップ角とするには歯巾は0.35mm,歯ピッチは
0.69mm,歯数を150も形成する必要があったのと比較する
と,微小角の得易さが分かる。
上記実施例は3相の場合で説明したが,本発明は3相
の倍即ち6相等にも条件式を満足するように構成すれば
適用可能のものである。上記実施例は回転子が固定子の
内周側に配置されて回転する,いわゆるインナーロータ
型の場合であるが,上述した本発明の条件式は,回転子
が固定子の外側に配置され回転する,いわゆるアウタロ
ータ型のものにも適用可能である。
の倍即ち6相等にも条件式を満足するように構成すれば
適用可能のものである。上記実施例は回転子が固定子の
内周側に配置されて回転する,いわゆるインナーロータ
型の場合であるが,上述した本発明の条件式は,回転子
が固定子の外側に配置され回転する,いわゆるアウタロ
ータ型のものにも適用可能である。
[作用] 上述の関係を満足するZを有する永久磁石型回転子と
6m個の均等固定子鉄心に3相巻線とすることにより,必
要な微小なステップ角θsで回転するものである。
6m個の均等固定子鉄心に3相巻線とすることにより,必
要な微小なステップ角θsで回転するものである。
上記(2)〜(5)式が3相電力が適用できる理由を
数式上から説明すると次の通りである。
数式上から説明すると次の通りである。
即ち,(1)式のPに3相であるからP=3を代入す
ると,θs=180/3Z=60/Z ……(6) 一方,ステッピング角θsは θs=360/6m=−360n/Z ……(7) (6),(7)からθsを消去し、Zを求めれば Zが(2)式と全く同じ Z=m(6n+1)となる。
ると,θs=180/3Z=60/Z ……(6) 一方,ステッピング角θsは θs=360/6m=−360n/Z ……(7) (6),(7)からθsを消去し、Zを求めれば Zが(2)式と全く同じ Z=m(6n+1)となる。
同様に(6),(7)式からZを消去しθsを求めれ
ば θsは(3)式と全く同じ θs=60/m(6n+1)になる。
ば θsは(3)式と全く同じ θs=60/m(6n+1)になる。
また, θs=360/Z(n+1)−360/6m ……(8) と設定することができる。
この場合,(6),(8)式よりθsを消去してZを
求めれば,Zは(4)式と全く同じ Z=m(6n+5)となる。
求めれば,Zは(4)式と全く同じ Z=m(6n+5)となる。
同様に,(6),(8)式からZを消去してθsを求
めれば,θsは(5)式と全く同じ θs=60/m(6n+5)になる。
めれば,θsは(5)式と全く同じ θs=60/m(6n+5)になる。
また,1相分の励磁トルクをT0とした場合,2相励磁の場
合の合成トルクは 3相励磁の場合の合成トルクは となるから,本発明の3相励磁の場合の効率η3と従来
の2相励磁の効率η2の比は となる。
合の合成トルクは 3相励磁の場合の合成トルクは となるから,本発明の3相励磁の場合の効率η3と従来
の2相励磁の効率η2の比は となる。
[発明の効果] 本発明のハイブリッド形ステッピングモータは,軸方
向に2極の着磁した永久磁石の両端に,円板状の磁極を
当接し、円板状磁極の外周に多数の極歯を設けた回転子
を有するハイブリッド形ステッピングモータとして構成
し、回転子の極歯数Zとステップ角を特定の条件を充足
するように構成したから,次の効果を有する。
向に2極の着磁した永久磁石の両端に,円板状の磁極を
当接し、円板状磁極の外周に多数の極歯を設けた回転子
を有するハイブリッド形ステッピングモータとして構成
し、回転子の極歯数Zとステップ角を特定の条件を充足
するように構成したから,次の効果を有する。
回転子の極歯の数を多く設けなくても,2相のものに比
べて微小となるステップ角が得られる。
べて微小となるステップ角が得られる。
3相の構成とできるので,その場合は従来より使用さ
れている3相回路がそのまま使用できるため,極めて便
利である。
れている3相回路がそのまま使用できるため,極めて便
利である。
また,従来の2相のステッピングモータの場合に比
べ,効率は 即ち 約1.23倍に効率を向上できる。
べ,効率は 即ち 約1.23倍に効率を向上できる。
また,3相のVR形のものに比べては,次の特長を有す
る。
る。
永久磁石を使用しているので,小電流で大トルクが得
られる。
られる。
無励磁でも,ある程度のデーテントトルクを有する。
第1図は本発明の一実施例を示す縦断側面図,第2図は
従来例を示すもので,同図(イ)は縦断正面図,同図
(ロ)は(イ)のA−A′断面図である。 S:固定子 R:回転子 6:回転子軸 10−1:固定子磁極 10−2:固定子磁極 10−3: 〃 11−1:1相用巻線 11−2:2相用巻線 11−3:3相用巻線
従来例を示すもので,同図(イ)は縦断正面図,同図
(ロ)は(イ)のA−A′断面図である。 S:固定子 R:回転子 6:回転子軸 10−1:固定子磁極 10−2:固定子磁極 10−3: 〃 11−1:1相用巻線 11−2:2相用巻線 11−3:3相用巻線
Claims (1)
- 【請求項1】次の構成から成るハイブリッド形ステッピ
ングモータ。 イ.固定子の巻線の相数は3またはその倍数とする ロ.回転子は多数の歯車状空極を有する2個の回転板に
回転軸と同方向に磁化された永久磁石板を挟んで構成さ
れる ハ.固定子の主磁極数は6m個(m≧1の整数) ニ.固定子の極歯数をZ,n≧1の整数とした場合 Z=m(6n+1)のときは ステップ角 θs=60/m(6n+1) Z=m(6n+5)のときは ステップ角 θs=60/m(6n+5) に設定する
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63316196A JP2592316B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | ハイブリッド形ステッピングモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63316196A JP2592316B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | ハイブリッド形ステッピングモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02164262A JPH02164262A (ja) | 1990-06-25 |
JP2592316B2 true JP2592316B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=18074365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63316196A Expired - Lifetime JP2592316B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | ハイブリッド形ステッピングモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592316B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60111382U (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-27 | 株式会社 三ツ葉電機製作所 | ステツピングモ−タ |
JPS61285056A (ja) * | 1985-06-10 | 1986-12-15 | Japan Servo Co Ltd | 永久磁石型ステツピングモ−タ |
JPH0799925B2 (ja) * | 1986-10-09 | 1995-10-25 | フアナツク株式会社 | ハイブリツトモ−タ |
-
1988
- 1988-12-16 JP JP63316196A patent/JP2592316B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02164262A (ja) | 1990-06-25 |
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