JP2687029B2 - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP2687029B2
JP2687029B2 JP2028431A JP2843190A JP2687029B2 JP 2687029 B2 JP2687029 B2 JP 2687029B2 JP 2028431 A JP2028431 A JP 2028431A JP 2843190 A JP2843190 A JP 2843190A JP 2687029 B2 JP2687029 B2 JP 2687029B2
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正文 坂本
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日本サーボ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は極数の多い大出力のロボット等に適用可能な
6相のステッピングモータに関するものである。
[従来の技術] 従来のステッピングモータとしては、2相形のものが
主流を占めており,その構造は,第6図に示すように構
成されていた。
同図(イ),(ロ)において,1は固定子ハウジング,2
は固定子鉄心で,これは磁極2−1〜2−8を構成して
いる。2−10は各磁極の外周に形成された極歯である。
3は固定子巻線で,前記各磁極に3−1〜3−8で示す
ように巻かれている。これら固定子鉄心2,固定子巻線3
で固定子Sが構成される。
4,4′はエンドブラケット,5,5′は軸受である。
6は回転子軸,7,8は夫々回転子磁極,7−10と8−10は
夫々上記回転子磁極7,8の外周に形成された極歯,9は永
久磁石で,これら6〜9で回転子Rが構成される。
ところで,ステッピングモータの性能を示す指数中,
重要なものとしてステップ角θSがある。
通常ステップ角θSは固定子巻線の相数Pと回転子磁
極に設けた極歯数Zにより決定され θS=180°/P・Z ……(1) と表されている。
[発明が解決しようとする課題] (1)式で示されたステップ角θSは,1相の巻線に順
次通電した場合の1相励磁の場合に得られる角度で,そ
のステッピングモータの固有のものである。
ステップ角θSを小さくすると,分解度の高いステッ
ピングモータが得られ,制御性能を高くすることができ
るので種々の実施例がある。
(1)式は分母の相数Pと極歯数Zを多くするとθS
が小さくなることを示している。
従来の2相形の永久磁石型ステッピングモータのステ
ップ角はθS=180/2Zとなり,微小角とするにはZを
大,従ってロータ歯巾を小さくせねばならないが,これ
には工作技術上の制約から限界があった。
一方,4相,5相というように相数Pを増加することも考
えられるが,この場合には駆動回路のスイッチ数が増加
するので,回路が複雑かつ高価になるという問題があっ
た。
本発明は従来のものの上述した課題を解決するように
したハイブリッド形の6相のステッピングモータを提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の6相のステッピングモータは,円環状ヨーク
に夫々巻線を巻装した複数の磁極を植設し,この磁極の
先端に夫々複数の極歯を設けた固定子と,この固定子の
極歯と空隙を介して対向し,その外周に複数の極歯を設
けた複数の回転子磁極の間に永久磁石を挟持し,回転子
軸と一体的に固着した回転子とを有するステッピングモ
ータにおいて,前記固定子に6相の巻線を装着し,か
つ,回転子磁極の外周に設けた磁歯の数Zが Z=m(12n+1)または Z=m(12n+11) となるように構成される。(但しm,nは共に正の整数と
する) [実施例] 以下第1図〜第5図に示す第1および第2の各実施例
に基き本発明を具体的に説明する。
本発明の実施例としては,6相のハイブリッド形ステッ
ピングモータの場合について説明する。
本発明のステッピングモータの回転子Rは従来例の2
相のステッピングモータの回転子Rと同様,永久磁石7
を中間にして回転子磁極8,9で挟むように構成し,各磁
極の極歯も形成されるが,その図示は省略する。なお,
極歯の歯数Zの設定については後述する。
a.第1の実施例 第1図は第1の実施例の固定子Sと回転子Rの配置を
示すためにA相分,B相分のみを取り出して描いた展開図
である。
第1の実施例は,同図に示すように固定子側,回転側
の1相(たとえばA相)の極歯が対向する位置にあると
き,2相目(B相)は回転子の極歯がステップ角θSだけ
左方位置となる場合である。
このために固定子側磁極の極間ピッチを360°/12m
に,また,回転子側磁極の極間ピッチを(360°/Z)×
nとなるように構成している。
ここで,Zは回転子の極歯数,mおよびnは夫々正の整数
である。
第1の実施例では,上記の構成から,ステップ角θS
について次の関係式が成立する。即ち, θS=360/12m−(360/Z)×n ……(1) θS=30/Z ……(2) (1),(2)式からZを求めると Z=m(12n+1) ……(3) のようになる。
本実施例の場合,第2相目(B相)が励磁されたとき
に,回転子の進む方向を第1図中に太い矢印(右方)で
示している。
この第1の実施例の場合で,n=1〜10,m=1〜3,した
がって,p=12〜36のときのZとθSとを求めると,第2
図の図表に示すようになる。
b.第2の実施例 第2の実施例の固定子磁極および回転子磁極の展開図
を第3図に示す。
第2の実施例は,同図に示すように固定子側,回転側
の1相(たとえば,A相)の極歯が対向する位置にあると
きに,2相目の固定子磁極に対向する回転子の極歯は右方
位置にステップ角θSだけずれた位置にあるものと,左
方位置に11θSだけずれた位置にある場合である。
このため,第2の実施例では第3図に示すように,固
定子側の極歯間ピッチは360°/12mに保持したまま,ま
た,回転子側磁極のピッチは図示のようにA,B相間は360
°/Z(n−1),B,C相間は360°/Zとなるように配置し
たものである。
この第2の実施例の場合,上記構成からステップ角θ
Sについて次の関係式が成立する。即ち, 11θS=360/12m−(360/Z)×n ……(4) θS=30/Z ……(2) (4),(2)式からZを求めると Z=m(12n+11) ……(5) となる。
本実施例の場合,第2相目(B相)が励磁されたとき
の回転子の進む方向は,第3図に太い矢印で示す方向
(左方)となり,第1の実施例の場合とは逆向きとな
る。
第2の実施例の場合で,n=1〜6,m=1〜3,したがっ
て,p=12〜36のときのZとθSを求めると第4図の図表
に示すようになる。
[作用] 本発明の6相のステッピングモータは上述した(3)
式または(5)式の条件 即ち,Z=m(12n+1) ……(3) またはZ=m(12n+11) ……(5) のいずれかの条件を満足する回転子の極歯数Zを有する
永久磁石型回転子と固定子鉄心に6相の巻線を装着する
ことにより,必要な微小なステップ角θSで回転するも
のである。
第5図は本発明の6相のステッピングモータの動作原
理を示すものである。
即ち,同図(イ)はA相〜F相巻線を励磁するための
パルスの発生順序を示すパルスシーケンステーブル,同
図(ロ)は同図(イ)によってA相〜F相巻線の励磁用
パルス波形を示すパルスシーケンス,また,同図(ハ)
はm=1,p=12の場合における各相の固定子,回転子の
励磁により生ずるN,S極性の推移を示す図である。
なお,第2図,第4図を参照することにより,本発明
の構成とすることにより微小で,実用的なステップ角の
ステッピングモータが得られることが理解できる。
[発明の効果] 本発明のステッピングモータは,回転子の極歯数Zを
Z=m(12n+1)またはZ=m(12n+11)とすること
により6相のハイブリッド形のステッピングモータを実
現したものであり,次のような優れた効果を有する。
回転子の極歯の数を多く設けなくても,従来の2相
等のものに比べて微小のステップ角が得られる。
市販のハイブリッド形の多相のステッピングモータ
は5相までであり,本発明で6相のハイブリッド形のス
テッピングモータが始めて実現できた。
しかも,微小の実用的なステップ角が得られるので,
低振動で,高精度の位置決めができるため,ロボット等
の多くの用途に適用可能である。
なお,本願発明の6相ステッピングモータの場合
は,既存の市場で広く使用されている安価な3相の駆動
回路を2組使用すれば良いから,スイッチ数は6個必要
とするものの全体の回路構成を簡易化できる。従って,
量産効果を含めて,回路が複雑かつ高価になるという問
題も解決される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第2図は夫々本発明の第1の実施例を示すもの
で,その内,第1図は固定子と回転子の配置の第1例を
示す磁極の部分展開図,第2図はn,m(p)の変化に対
する回転子の磁極数Zとステップ角θSの関係を示す図
表である。 第3図〜第4図は本発明の第2の実施例を示すもので,
その内,第3図は固定子と回転子の配置の第2例を示す
磁極の部分展開図,第4図はn,m(p)の変化に対する
回転子の極歯数Zとステップ角θSの関係を示す図表で
ある。 第5図は本発明のステッピングモータの動作原理を示す
もので,その内,同図(イ)は各相のパルスシーケンス
テーブルを,(ロ)は各相のパルスシーケンスを,また
(ハ)各相の固定子,回転子の極性の推移を示す説明図
である。 また,第6図は従来例を示すもので,その内,同図
(イ)は縦断正面図,同図(ロ)は(イ)のA−A′断
面図である。 S:固定子 R:回転子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円環状ヨークに夫々巻線を巻装した複数の
    磁極を植設し,この磁極の先端に夫々複数の極歯を設け
    た固定子と,この固定子の極歯と空隙を介して対向し,
    その外周に複数の極歯を設けた複数の回転子磁極の間に
    永久磁石を挟持し,回転子軸と一体的に固着した回転子
    とを有するステッピングモータにおいて,前記固定子に
    6相の巻線を装着し,かつ,回転子磁極の外周に設けた
    極歯の数Zが Z=m(12n+1)または Z=m(12n+11) となるように構成したことを特徴とするステッピングモ
    ータ。(但しm,nは共に正の整数とする)
JP2028431A 1990-02-09 1990-02-09 ステッピングモータ Expired - Fee Related JP2687029B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2619674B2 (ja) * 1988-01-20 1997-06-11 日本サーボ株式会社 永久磁石形ステッピングモータ

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