JP2592026Y2 - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁

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JP2592026Y2
JP2592026Y2 JP1993036597U JP3659793U JP2592026Y2 JP 2592026 Y2 JP2592026 Y2 JP 2592026Y2 JP 1993036597 U JP1993036597 U JP 1993036597U JP 3659793 U JP3659793 U JP 3659793U JP 2592026 Y2 JP2592026 Y2 JP 2592026Y2
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智 川上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用冷房装置
(カーエアコン)等の冷凍サイクルに使用される膨張弁
に関する。
【0002】膨張弁は、受液器に接続された高圧側冷媒
流路から蒸発器に接続された低圧側冷媒流路に対して冷
媒を断熱膨張させるためのものである。膨張弁内の流路
の配置のしかたには種々のタイプがあるが、本考案は、
高圧側冷媒流路と低圧側冷媒流路とを直角に配置して、
高圧側冷媒流路と直列に形成した絞り孔によって両流路
を連通させるようにしたタイプの膨張弁に関する。
【0003】
【従来の技術】膨張弁においては、冷媒を断熱膨張させ
るための絞り部付近で冷媒が直角に曲げられながら超高
速で流れることにより、冷媒通過音が騒音として発生す
る。
【0004】そこで従来は、冷媒の流れによって発生す
るそのような騒音を低減するために、絞り孔の直径と長
さの比を適当な値に設定したり、周辺の凹凸を小さくし
たりして対処していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】近年乗用車が高級化し
て室内が非常に静かになり、従来は気にならなかった音
までが騒音として感じられるようになってきた。そのた
め、上述のような従来の冷媒通過音低減対策だけでは不
充分なものとなり、冷媒通過音をさらに低減させる必要
が生じてきた。
【0006】そこで本考案は、従来注意を払われていな
かった要素に着目して、冷媒通過音を一層低減させるこ
とのできる膨張弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の膨張弁は、高圧の冷媒が送り込まれてくる
高圧側冷媒流路とその冷媒が断熱膨張しながら送り出さ
れる低圧側冷媒流路とを膨張弁本体内に略直角の向きに
配置して、上記高圧側冷媒流路と直列に形成した絞り孔
によって上記両流路を連通させると共に、上記絞り孔の
高圧側冷媒流路側の口元に形成された弁座に対向して弁
体を配置した膨張弁において、上記絞り孔の直径をdと
し、上記低圧側冷媒流路の直径をDとするとき、d/D
≦0.325としたことを特徴とする。
【0008】また、上記弁座面を上記高圧側冷媒流路側
へ次第に広がるテーパ面に形成し、且つ上記低圧側冷媒
流路の端部壁を上記絞り孔の外径線にほぼ接する平面に
形成してもよく、さらに、上記弁座のテーパ面を上記高
圧側冷媒流路の内周壁面まで連続的に形成してもよい。
【0009】
【作用】d/Dを0.325以下とすることにより、冷
媒が絞り孔部分を略直角に曲げられながら超高速で通過
する際に発生する冷媒通過音の大きさが低減される。
【0010】そして、さらに弁座面をテーパ面に形成
し、低圧側冷媒流路の端部壁を絞り孔の外径に略接する
平面に形成することにより、冷媒通過音がより低減さ
れ、弁座面のテーパ面を高圧側冷媒流路の内周壁面まで
連続させることによって、さらに冷媒通過音が低減され
る。
【0011】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図1は本
考案の第1の実施例の膨張弁を示している。
【0012】弁本体11内には、高圧の冷媒液を貯留す
る受液器(図示せず)の出口に接続されて高圧の液体冷
媒が送り込まれてくる高圧側冷媒流路12と、蒸発器
(図示せず)の入口に接続されて冷媒が断熱膨張しなが
ら送り出される低圧側冷媒流路13とが形成されてい
る。そして、両流路12,13共に円形断面に形成され
ている。
【0013】高圧側冷媒流路12は、弁本体11の底部
側から上方へ向かって弁本体11の中央部付近まで形成
され、低圧側冷媒流路13は、そのすぐ上側の位置に横
向きに、高圧側冷媒流路12に対して直角の向きに形成
されている。
【0014】両流路12,13は、高圧側冷媒流路12
に対して直列に高圧側冷媒流路12と同軸に形成された
絞り孔14によって連通している。絞り孔14は小さな
径で円形断面に形成されている。
【0015】絞り孔14の冷媒入口側即ち高圧側冷媒流
路側の口元は弁座16になっており、この弁座16に対
向してボール状の弁体15が配置されている。そしてそ
の弁体15は、圧縮コイルスプリング17によって、弁
座16に押し付けられる方向に付勢されている。
【0016】圧縮コイルスプリング17の両端を受ける
スプリング受け18,19の一方の受け18は、弁体1
5を支えており、他方の受け19は、弁本体11に螺合
していて、圧縮コイルスプリング17のばね力を調整す
ることができるようになっている。
【0017】弁本体11の上端部には、弁体15及び弁
座16と中心位置を合わせて ダイアフラム室20が設
けられている。21は、変位自在な薄い膜板からなるダ
イアフラムであり、ダイアフラム室20を、表側の高圧
室22と裏側の低圧室23とに仕切っている。
【0018】ダイアフラム室20の高圧室22には、感
温管25が連通接続されている。この感温管25内に
は、冷凍サイクルが運転される条件下で飽和蒸気の状態
になる冷媒が封入されていて、その先端(図示せず)は
封止されている。感温管25の先端は、図示されていな
い蒸発器の出口側配管に接触するように配置される。
【0019】したがって、蒸発器を出た冷媒の温度変動
(過熱度によって生じる)によって、感温管25内の冷
媒の圧力が変化し、それによってダイアフラム室20の
高圧室22内の圧力が変化する。
【0020】一方、ダイアフラム室20の低圧室23
は、連通管26を介して図示されていない蒸発器の出口
側配管内と連通しており、低圧室23内は蒸発器を出る
冷媒ガスの圧力と等圧になっている。そして、ダイアフ
ラム21は、高圧室22と低圧室23との圧力差によっ
て変位する。
【0021】ダイアフラム21の裏面側(低圧室23
側)には、円盤状のダイアフラム受け29が、ダイアフ
ラム21と中心位置を合わせてダイアフラム21に当接
して配置されている。
【0022】そして、ダイアフラム受け29の中心と弁
体15の中心とを結ぶ軸線上には、両者の間にロッド3
0が配置されていて、ダイアフラム21の動きが、この
ロッド30を介して弁体15に伝達される。
【0023】31は、ロッド30の外周面と弁本体11
との間の隙間をシールするためのOリングであり、小さ
な圧縮コイルスプリング32によって付勢されて取着さ
れている。33及び34は、圧縮コイルスプリング32
の両端を受けるスプリング受けである。
【0024】このように構成された膨張弁において、高
圧側冷媒流路12内の高圧冷媒が、弁体15と弁座16
との間の隙間から絞り孔14内を通って低圧側冷媒流路
13内に流れ込み、断熱膨張をしながら蒸発器の入口へ
送り出される。
【0025】ここで絞り孔14の直径をdとし、低圧側
冷媒流路13の直径をDとするとき、d/Dの値を変化
させて、冷媒通過音の大きさの測定を行った。具体的に
は従来品であるd=2.6〔mm〕、D=6〔mm〕、d/
D=0.433のものに対して、Dを変化させて比較測
定を行った。
【0026】図2はその結果を示しており、D≧8、即
ちd/D≧0.325の範囲において従来品に比べて3
dB以上の顕著な騒音低下が認められた。したがって、
d/D≧0.325とするのがよいと判断される。ま
た、d/D<0.1とするとD即ち低圧側冷媒流路13
の直径が太くなって、膨張弁が大型化してしまい実用上
不向きとなるおそれが強い。
【0027】図3及び図4は、本考案の第2及び第3の
実施例の膨張弁を示している。図3に示される第2の実
施例では、弁座16の面を、弁体15側、即ち高圧側冷
媒流路12側へ次第に広がるテーパ面に形成すると共
に、低圧側冷媒流路13の端部壁13aを、絞り孔14
の外径線にほぼ接する平面状にして、絞り孔14から膨
張しながら送り出される冷媒が巻き込まれるような凹凸
を小さく形成したものである。
【0028】そのように構成して冷媒通過音の大きさの
測定を行ったところ、第1の実施例に比べてさらに約1
dBの低減効果があった。また、図4に示される第3の
実施例では、第2の実施例に比べて、弁座16のテーパ
面を高圧側冷媒流路12の内周壁面まで、連続的に凹凸
なく形成したものであり、測定の結果では、第2の実施
例に比べてさらに約1dBの騒音低減効果があった。
【0029】
【考案の効果】本考案の膨張弁によれば、絞り孔の直径
dと低圧側冷媒流路Dとの比d/Dを0.325以下に
したことにより、冷媒通過音を大幅に低減することがで
き、さらに弁座面をテーパ面にして且つ低圧側冷媒流路
の端部壁を絞り孔の外径線にほぼ接する平面に形成する
ことにより、冷媒通過音がより低減され、弁座のテーパ
面を高圧側冷媒流路の内周壁面まで連続的に形成するこ
とにより、冷媒通過音がさらに低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の膨張弁の縦断面図であ
る。
【図2】本考案の第1の実施例の実験結果を示す線図で
ある。
【図3】本考案の第2の実施例の膨張弁の縦断面図であ
る。
【図4】本考案の第3の実施例の膨張弁の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
11 弁本体 12 高圧側冷媒流路 13 低圧側冷媒流路 14 絞り孔 15 弁体 16 弁座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 41/06 F16K 31/68 F25B 41/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧の冷媒が送り込まれてくる高圧側冷媒
    流路とその冷媒が断熱膨張しながら送り出される低圧側
    冷媒流路とを膨張弁本体内に略直角の向きに配置して、
    上記高圧側冷媒流路と直列に形成した絞り孔によって上
    記両流路を連通させると共に、上記絞り孔の高圧側冷媒
    流路側の口元に形成された弁座に対向して弁体を配置し
    た膨張弁において、 上記弁座面が上記高圧側冷媒流路側へ次第に広がるテー
    パ面に形成され、且つ上記低圧側冷媒流路の端部壁が上
    記絞り孔の外径線にほぼ接する平面に形成されているこ
    とを特徴とする膨張弁。
  2. 【請求項2】 上記弁座のテーパ面が上記高圧側冷媒流路
    の内周壁面まで連続的に形成されている請求項1記載の
    膨張弁。
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