JP2591892B2 - 連続垂直搬送装置 - Google Patents

連続垂直搬送装置

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JP2591892B2
JP2591892B2 JP5025235A JP2523593A JP2591892B2 JP 2591892 B2 JP2591892 B2 JP 2591892B2 JP 5025235 A JP5025235 A JP 5025235A JP 2523593 A JP2523593 A JP 2523593A JP 2591892 B2 JP2591892 B2 JP 2591892B2
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秀樹 三宅
憲吾 横溝
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Hirose KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として地下掘削工事
現場などに於いて掘削土砂を地上などの高所に搬出する
装置として好適な連続垂直搬送装置、特に、適当間隔お
きに連結された舟形搬送容器を、被搬送物投入部を構成
する下位水平経路と被搬送物放出部を構成する上位水平
経路、及び両水平経路をつなぐ垂直経路から成るZ形循
環経路に於いて循環回動させるようにした連続垂直搬送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種の連続垂直搬送装
置は、図8に示されるように、Z形循環経路に於ける下
位水平経路1の上側水平経路部1aから垂直経路2の上
昇経路部2aを経て上位水平経路3の上側水平経路部3
aに至る経路を、適当間隔おきに連結された舟形搬送容
器4が水平正立姿勢を保って移動する搬送経路部分と
し、この搬送経路部分の始端位置である下位水平経路1
の上側水平経路部1aを被搬送物投入部5とし、終端位
置である上位水平経路3の先端ターン部3bから下側水
平経路部3cに至る容器反転経路部分を被搬送物放出部
6としたものであるが、従来のこの種の連続搬送装置で
は、前記上位水平経路3の先端ターン部1bで搬送容器
4を180度回転させて水平裏返し姿勢に変化させるこ
とにより、搬送容器内の被搬送物を重力で放出させるよ
うに構成されていた。
【0003】穀物などの乾燥した粉粒状物の場合には、
搬送容器4内の被搬送物は、上位水平経路3の先端ター
ン部1bで搬送容器4を180度回転させて水平裏返し
姿勢に変化させるだけで略完全に排出されるが、被搬送
物が地下掘削土砂のように水分が多くて粘性の高い粘土
質の泥状土砂である場合には、搬送容器4が単に逆さま
に反転するだけでは完全に排出されることは少なく、容
器内に多量の土砂が付着残留する恐れは多分にある。而
して、このような粘土質の泥状土砂が容器内に付着残留
すると、空の搬送容器4が水平裏返し姿勢や垂直姿勢で
移動する経路部分に於いて、容器内の残留物が重力や振
動で絶えず滑落し、搬送容器4を循環駆動する駆動チェ
ン(図8に示す従来例では、容器姿勢制御を兼ねる駆動
チェン7,8)やガイドレールなどに付着して故障の原
因となったり、そうでなくとも最終的には容器循環経路
を内蔵するケース内に堆積する土砂が同様の故障を誘因
することは十分に考えられる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、本発明の連続垂直搬送装置は、Z形循環経路に
於ける下位水平経路(1) の上側水平経路部(1a)から垂直
経路(2) の上昇経路部(2a)を経て上位水平経路(3) の上
側水平経路部(3a)に至る経路を、適当間隔おきに連結さ
れた舟形搬送容器(4) が水平正立姿勢を保って移動する
搬送経路部分とし、上位水平経路(3) の先端ターン部(3
b)から下側水平経路部(3c)に至る容器反転経路部分を被
搬送物放出部(6) とした連続垂直搬送装置に於いて、前
記搬送容器(4) の内側底面(4a)と重なる弾性シート(38)
を、当該搬送容器(4) が水平裏返し姿勢となったときに
重力で容器内側底面(4a)から離間して垂れ下がるように
張設すると共に、前記被搬送物放出部(6) となる経路部
分に、上位水平経路(3) の先端ターン部(3b)から一定距
離にわたって、搬送容器(4) を水平正立姿勢から略90
度回転した垂直姿勢に保持した後、当該垂直姿勢の搬送
容器(4) を水平裏返し姿勢に変化させる容器姿勢制御手
段(37)が併設された点に特徴を有する。
【0005】また、請求項2に係る本発明によれば、前
記弾性シート(38)が重なる容器内側底面(4a)上に、弾性
シート(38)に凹凸をつける突起(40)が形成され、更に、
請求項3に係る本発明に於いては、弾性シート(38)の両
側端が搬送容器(4) の開口部両側端にヒンジ(39)を介し
て揺動可能に枢着される。
【0006】
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明するが、図1に示される搬送容器4のZ形循
環経路は図8の従来例と基本的に同一であって、下位水
平経路1、垂直経路2、及び上位水平経路3から形成さ
れ、下位水平経路1の上側水平経路部1aに対して被搬
送物投入部5が設けられ、上位水平経路3の先端ターン
部3bから下側水平経路部3cに至る容器反転経路部分
を被搬送物放出部6としている。舟形の各搬送容器4
は、各左右一対の従動歯輪9〜13と上位水平経路3の
先端ターン部3bを形成する左右一対の駆動歯輪14と
により、Z形循環経路に沿って回動可能に掛張された左
右一対の駆動チェン15a,15b間に支持されてい
る。16は駆動歯輪14の駆動軸14aに適当な手段を
介して連動連結されている駆動用モータである。
【0008】図2〜図4に示されるように、舟形の各搬
送容器4は、容器本体17の上端外周に矩形フレーム1
8を固着したものであって、矩形フレーム18の前後両
側パイプ材18a,18bを左右両側に延出して、その
各端部に、ガイドレールに対する被係合部となるガイド
ローラ19a,19b及び20a,20bを回転可能に
軸支しているが、前側の左右一対のガイドローラ19
a,19bが後ろ側の左右一対のガイドローラ20a,
20bの内側に位置するように、前後両側パイプ材18
a,18bの長さを変えている。
【0009】また、矩形フレーム18の左右両側パイプ
材18c,18dの長さ方向中央下側から横外方に延出
する支持アーム21a,21bを固着連設し、これら両
支持アーム21a,21bの先端上側に同心状に軸受2
2a,22bを固着している。而して、これら軸受22
a,22bに水平支軸23a,23bを介して枢着され
たブラケット24a,24bを左右一対の駆動チェン1
5a,15bのサイドリンクに取付けることにより、各
搬送容器4が、左右一対の駆動チェン15a,15b間
に水平支軸23a,23bの周りに揺動自在に支持され
ている。なお、搬送容器4間の間隔は、隣接する両搬送
容器4が無理なく相対的に揺動し得る範囲で出来る限り
狭めるのが望ましい。また図4に示されるように、支持
アーム21a,21bは、搬送容器4が水平正立姿勢に
あるとき、同一側にある前後一対のガイドローラ19
a,20a及び19b,20bの下側にガイドレール嵌
入空間を確保するレベルに配設されている。
【0010】上記のように駆動チェン15a,15b間
に軸支される各搬送容器4には、布補強入りゴムシート
などの弾性シート38が装着されている。即ち、搬送容
器4の開口部の左右巾よりも狭い内側底面4aの左右巾
と略同一巾の弾性シート38の前後両端が、左右巾方向
複数個のヒンジ39を介して搬送容器4の開口部前後両
端に、上下揺動可能に枢着されている。前記各ヒンジ3
9は、矩形フレーム18に於ける前後両側パイプ材18
a,18bに回転自在に外嵌された筒状回転体39a
と、この筒状回転体39aに固着された取付け板39b
とから成り、取付け板39bに押さえ板39cを介して
弾性シート38の端部を取付けている。
【0011】更に、搬送容器4の内側底面4a上には、
左右巾方向のパイプ材から成る突起40が前後方向適当
間隔おきに複数本、並列状に固着されている。而して、
前記弾性シート38は、図3に示されるように搬送容器
4が水平正立姿勢にあるとき、各突起40によって波状
凹凸に変形した状態で搬送容器内側底面4aの略全面に
重なることが出来る長さを有する。
【0012】容器姿勢制御手段には、図2及び図4に示
されるように、前端内側の左右一対のガイドローラ(被
係合部)19a,19bを各別に案内する左右一対の平
帯状のガイドレール25Aと、後端外側の左右一対のガ
イドローラ(被係合部)20a,20bを各別に案内す
る左右一対の平帯状のガイドレール26Aとが使用され
る。而して、搬送容器4を水平姿勢に支持する箇所で
は、両平帯状ガイドレール25A,26Aが同一レベル
で並列するので、実際には両ガイドレールを一体化した
巾広の平帯状ガイドレール27を使用することが出来
る。また、ガイドローラの片側にのみ接する平帯板状の
ガイドレール25A,26Aの他、図2に仮想線で示さ
れるように、ガイドローラを挟む溝形断面のガイドレー
ル25B,26Bも使い分けられる。なお、図2の下半
分は、水平経路に於いて搬送容器4が水平に支持されて
いる状態を示し、図2の上半分は、垂直経路に於いて搬
送容器4が水平に姿勢保持されている状態を示してい
る。
【0013】以下、各経路部分に於ける容器姿勢制御を
具体的に説明する。図5に示されるように、下位水平経
路1の上側水平経路部1aには、ガイドレール25A,
26Aが一体となった巾広の平帯状ガイドレール27を
使用して、搬送容器4を水平正立姿勢に保持する容器姿
勢制御手段28が併設されている。下側水平経路部1b
で被搬送物投入部5の下側領域から先端ターン部1cを
経て上側水平経路部1aに至る空容器戻し経路部分に
は、その水平経路部1bに配設された巾広の平帯状ガイ
ドレール27と、先端ターン部1cに円弧状に配設され
た溝形ガイドレール26Bとを使用して、搬送容器4を
水平正立姿勢に保持する容器姿勢制御手段29が併設さ
れている。
【0014】前記下側水平経路部1bに配設された巾広
の平帯状ガイドレール27と、先端ターン部1cに円弧
状に配設された溝形ガイドレール26Bとは、両者の間
を駆動チェン15a,15bの移動経路(支持アーム2
1a,21bの移動軌跡)が横切るので、互いに分断さ
れている。従って、搬送容器4の後端外側のガイドロー
ラ20a,20bが溝形ガイドレール26Bに入り込む
までは、手前の平帯状ガイドレール27の終端部に連設
された溝形ガイドレール25Bにより搬送容器4の前端
内側のガイドローラ19a,19bを案内して、搬送容
器4の姿勢を保持している。
【0015】垂直経路2の上昇経路部2a及び下降経路
部2bには、水平正立姿勢にある搬送容器4の各ガイド
ローラ19a〜20bの内側に接するガイドレール25
A,26Aを使用して、搬送容器4を水平正立姿勢に保
持する容器姿勢制御手段30,31が併設されている。
水平経路1に於ける上側水平経路部1aのガイドレール
27の終端には、後端外側のガイドローラ20a,20
bのみを案内して搬送容器4を水平正立姿勢のまま、上
昇経路部2aの容器姿勢制御手段30に受け渡す溝形ガ
イドレール26Bが連設されている。
【0016】下降経路部2bの下端から、続く水平経路
1の下側水平経路部1bに於ける前半部(容器姿勢制御
手段29の手前)に至る経路部分には、後端外側のガイ
ドローラ20a,20bのみを案内する溝形ガイドレー
ル26Bを使用して、搬送容器4を水平正立姿勢から前
端側を下げるように傾倒させ、再び水平正立姿勢に戻し
て、水平経路1の下側水平経路部1bに併設された容器
姿勢制御手段29のガイドレール27に受け渡す容器姿
勢制御手段32が併設されている。そして、当該容器姿
勢制御手段32によって傾倒姿勢に変化してゆく搬送容
器4内に向けて洗浄水を噴射するノズル33とこれに接
続された高圧洗浄装置(図示省略)とを使用した洗浄手
段34が併設されている。
【0017】図6及び図7に示されるように、上位水平
経路3の上側水平経路部3aの全域には、巾広の平帯状
ガイドレール27を使用して搬送容器4を水平正立姿勢
に支持する容器姿勢制御手段35が併設され、下側水平
経路部3cに於ける被搬送物放出部6の後半部から終端
までの間には、巾広の平帯状ガイドレール27を使用し
て搬送容器4を水平倒立姿勢(裏返し姿勢)に支持する
容器姿勢制御手段36が併設されている。垂直経路2に
於ける上昇経路部2aのガイドレール26Aの終端に
は、後端外側のガイドローラ20a,20bのみを案内
して搬送容器4を水平正立姿勢のまま、続く上側水平経
路部3aの容器姿勢制御手段35に受け渡す溝形ガイド
レール26Bが連設されている。
【0018】一方、上位水平経路3に於ける下側水平経
路部3cに併設された容器姿勢制御手段36の終端に
は、前端内側のガイドローラ19a,19bのみを案内
して、裏返し姿勢の搬送容器4を前下がりに傾倒させて
ゆく溝形ガイドレール25Bと、この溝形ガイドレール
25Bからガイドローラ19a,19bが外れる直前か
ら後端外側のガイドローラ20a,20bのみを案内し
て、前下がり傾倒姿勢の搬送容器4を更に反転させて水
平正立姿勢とし、続く垂直経路2に於ける下降経路部2
bの容器姿勢制御手段31に受け渡す溝形ガイドレール
26Bとが連設されている。なお、溝形ガイドレール2
5Bを使用しているのは、手前のガイドレール27と溝
形ガイドレール26Bとの間を駆動チェン15a,15
bの移動経路(支持アーム21a,21bの移動軌跡)
が横切るため、ガイドレール27と溝形ガイドレール2
6Bとを分断させなければならないからである。
【0019】図7に示すように上位水平経路3の先端タ
ーン部3bから下側水平経路部3cの容器姿勢制御手段
36までの間、即ち被搬送物放出部6を形成する経路部
分には、前端内側のガイドローラ19a,19bのみを
案内する溝形ガイドレール25Bと、この溝形ガイドレ
ール25Bからガイドローラ19a,19bが外れる直
前から後端外側のガイドローラ20a,20bのみを案
内する溝形ガイドレール26Bとを使用して、搬送容器
4を水平正立姿勢から90度回転した垂直姿勢に一定距
離にわたって保持すると共に最後に搬送容器4を水平裏
返し姿勢まで回転させて、続く容器姿勢制御手段36の
ガイドレール27に受け渡す容器姿勢制御手段37が併
設されている。
【0020】なお、上側水平経路部3aの終端で水平正
立姿勢にある搬送容器4を前端が先行するように水平裏
返し姿勢まで回転させるのには、後端外側のガイドロー
ラ20a,20bを案内する溝形ガイドレール26Bの
使用が望ましいが、この場合、ガイドローラ20a,2
0bの移動経路と駆動チェン15a,15bの移動経路
(支持アーム21a,21bの移動軌跡)とが交差する
ので、前半では前端内側のガイドローラ19a,19b
のみを案内する溝形ガイドレール25Bを使用し、後半
で後端外側のガイドローラ20a,20bを案内する溝
形ガイドレール26Bを使用している。また、上側水平
経路部3aのガイドレール27の終端と前記容器姿勢制
御手段37の溝形ガイドレール25Bの始端との間に
は、後端外側のガイドローラ20a,20bの上側に接
するガイドレール26Aと、各ガイドローラ19a〜2
0bの上側に接するガイドレール27とを配設して、水
平正立姿勢の搬送容器4を前下がりに傾倒させながら前
記容器姿勢制御手段37に引き継がせるように構成して
いる。
【0021】以上のように構成された連続垂直搬送装置
に於いて、駆動歯輪14をモータ16で所定の方向に回
転駆動して駆動チェン15a,15bを回動させること
により、各搬送容器4が、下位水平経路1の上側水平経
路部1aから垂直経路2の上昇経路部2a、上位水平経
路3の上側水平経路部3a、先端ターン部3b、下側水
平経路部3c、垂直経路2の下降経路部2b、下位水平
経路1の下側水平経路部1b、及び先端ターン部1cを
この順に経由するように、Z形循環経路を回動すること
になる。このとき搬送容器4は、駆動チェン15a,1
5bに対しては水平支軸23a,23bの周りに揺動自
在に吊り下げられているが、図5に示されるように、下
位水平経路1の上側水平経路部1aでは、容器姿勢制御
手段28のガイドレール27により全てのガイドローラ
19a〜20bが支持されて水平正立姿勢に保持されな
がら水平に移動し、垂直経路2の上昇経路部2aへのタ
ーン部では溝形ガイドレール26B内を後端外側のガイ
ドローラ20a,20bが移動することにより水平正立
姿勢に保持され、そして垂直経路2の上昇経路部2aで
は、容器姿勢制御手段30のガイドレール25A,26
Aが各ガイドローラ19a〜20bの内側に接すること
により、水平正立姿勢に保持されながら上昇移動する。
【0022】図6に示されるように、続く上位水平経路
3の上側水平経路部3aへのターン部では、溝形ガイド
レール26B内を後端外側のガイドローラ20a,20
bが移動することにより、搬送容器4は引き続き水平正
立姿勢に保持され、上側水平経路部3aでは、容器姿勢
制御手段35のガイドレール27により全てのガイドロ
ーラ19a〜20bが支持されて水平正立姿勢に保持さ
れながら水平に移動する。このあと図7に示されるよう
に、搬送容器4が先端ターン部3bから下側水平経路部
3cに至る被搬送物放出部6を移動するときは、ガイド
レール26A、27、及び容器姿勢制御手段37の溝形
ガイドレール25B,26Bに各ガイドローラ19a〜
20bが案内されて、水平正立姿勢から90度回転した
垂直姿勢に変化し、この垂直姿勢のままで一定距離を移
動した後、更に前端が先行するように回転せしめられて
水平の裏返し姿勢となり、このまま下側水平経路部3c
の容器姿勢制御手段36のガイドレール27に受け継が
れる。
【0023】水平の裏返し姿勢となって移動する搬送容
器4は、図6に示されるように溝形ガイドレール25
B,26Bに各ガイドローラ19a〜20bが順次案内
されて、裏返し姿勢から再び水平正立姿勢まで回転し、
そのまま垂直経路2の下降経路部2bに進入する。この
下降経路部2bでの搬送容器4は、容器姿勢制御手段3
1のガイドレール25A,26Aが各ガイドローラ19
a〜20bの内側に接することにより、水平正立姿勢に
保持されながら下降移動する。
【0024】下降経路部2bの下端から下位水平経路1
の下側水平経路部1bへ移動する搬送容器4は、容器姿
勢制御手段32の溝形ガイドレール26B内を後端外側
のガイドローラ20a,20bが移動することにより、
前下がりの傾倒姿勢に変化しながら下側水平経路部1b
内に進入し、そのまま傾倒姿勢を一定距離維持した後、
再び水平正立姿勢に切り換えられる。このあと搬送容器
4は、容器姿勢制御手段29のガイドレール27に各ガ
イドローラ19a〜20bが支持されることにより水平
正立姿勢に保持されて水平移動し、続いて溝形ガイドレ
ール25B,26B内を各ガイドローラ19a〜20b
が移動することにより、搬送容器4は水平正立姿勢を保
持しながら先端ターン部1cを上昇回動し、元の上側水
平経路部1a内へ進入する。
【0025】従って、下位水平経路1の上側水平経路部
1aを数珠つなぎになって水平移動する各搬送容器4内
に被搬送物投入部5より掘削土砂などを投入すれば、各
搬送容器4内の土砂などは、水平正立姿勢を保持しなが
ら移動する搬送容器4によって上位水平経路3の先端タ
ーン部3bまで搬送され、続く被搬送物放出部6に於い
て、搬送容器4が垂直姿勢に切り換えられ、更に水平の
裏返し姿勢に変化することにより、重力で落下放出され
る。
【0026】この土砂などの放出現象を更に詳細に説明
すると、先端ターン部3bから下側水平経路部3cへと
移動する搬送容器4が容器姿勢制御手段37によって垂
直姿勢に切り換えられたとき、内部の土砂などは重力で
垂直姿勢にある搬送容器4の下端(前端)側へ下がろう
とするが、続けて搬送容器4が水平裏返し姿勢まで反転
するのではなく、その垂直姿勢を保ったまま一定距離に
わたって移動するので、内部の土砂などは垂直姿勢にあ
る搬送容器4の下端(前端)側へ重力で滑動する機会を
確実に与えられることになる。しかも、この土砂などの
滑動傾向に伴って弾性シート38も土砂などと一体に垂
れ下がるように変形しながら搬送容器4の外側に向かっ
て移動すると同時に、突起40から弾性シート38が離
れることにより当該突起40に沿って波状に変形してい
た弾性シート38が変形自由な状態となることにより、
下方へ滑動傾向にある内部の土砂などと弾性シート38
との間に大きな相対滑りが確実に発生し、弾性シート3
8に対する土砂などの滑り抵抗が大幅に減少して、内部
の土砂などは慣性を伴って勢い良く滑落することにな
る。
【0027】搬送容器4が垂直姿勢を保って移動してい
る間に内部の土砂などは大半が搬送容器4から滑落する
ことになるが、一部は、容器内に変形して残っている弾
性シート38に巻き込まれた状態で、或いは弾性シート
38に付着した状態で、残ることになる。しかしなが
ら、次に搬送容器4は水平裏返し姿勢まで回転し、この
ときに弾性シート38は、図3Bに示されるように重力
で完全に容器外へ垂れ下がるように変形することになる
ので、このときに付着土砂などに与えられる慣性と、弾
性シート38自体の変形に伴う相対滑りとにより、弾性
シート38に付着残留している土砂などは略全量が弾性
シート38から容易に離脱して落下することになる。
【0028】空になった裏返し姿勢の搬送容器4は、垂
直経路2の下降経路部2bを水平正立姿勢に戻された状
態で下降し、そして下位水平経路1の下側水平経路部1
b内に進入するが、このとき各搬送容器4は、一旦傾倒
姿勢に変化するので、必要に応じて、水平正立姿勢から
傾倒姿勢に変化する各搬送容器4内に向けて洗浄手段3
4のノズル33から洗浄水を噴射することにより、弾性
シート38の表面を含む搬送容器4の内側面に付着残留
する土砂などを洗い落とすことが出来る。そしてしばら
くは傾倒姿勢を保って移動するので、洗浄水が搬送容器
4内に溜まることもない。
【0029】なお、下位水平経路1の下側水平経路部1
bや垂直経路2の下降経路部2bでは、搬送容器4が移
動方向と平行な裏返し姿勢(上位水平経路3に於ける下
側水平経路部3cの後半に於ける搬送容器4の移動姿
勢)で移動するように構成しても良い。この場合、洗浄
手段34を併設するならば、例えば垂直経路2の下降経
路部2bを下降する搬送容器4の内面に向かって洗浄水
を噴射するようにすれば良い。
【0030】弾性シート38を凹凸状に変形させる突起
40を採用するときは、投入される土砂などに大きな石
塊などが含まれている場合、突起40によって突起状に
変形している弾性シート部分をその石塊などが集中的に
打ち叩くことになるので、弾性シート38が損傷し易く
なる。従って、突起40自体を弾性材料から構成する
か、少なくとも頂部を弾性材で被覆した突起40を使用
するのが望ましい。
【0031】
【発明の作用及び効果】以上のように実施し使用し得る
本発明の連続垂直搬送装置によれば、搬送容器の内側底
面と重なる弾性シートが、当該搬送容器が水平裏返し姿
勢となったときに重力で容器内側底面から離間して垂れ
下がるように張設されているので、上位水平経路の先端
ターン部から下側水平経路部に至る容器反転経路部分
(被搬送物放出部)で搬送容器が反転するとき、落下し
ようとする土砂などと共に、弾性シートが重力で容器内
側底面から離間して垂れ下がるように変形することにな
る。
【0032】即ち、仮に搬送容器が上位水平経路の先端
ターン部で水平裏返し姿勢まで180度一気に反転する
場合であっても、弾性シートと容器内側底面との間の接
着性は、弾性シートと被搬送物である土砂などとの間の
接着性と比較して問題なく小さいので、水平裏返し姿勢
になった搬送容器の内側底面に直接接触している土砂な
どが、容器内側底面との間の接着性のために重力だけで
は離脱落下することが困難な状況であっても、弾性シー
トが容器内側底面から容易に離脱して、容器内の土砂な
どの落下運動を促進させる結果になる。
【0033】しかも、容器内側底面から垂れ下がる弾性
シートは、容器内側底面に重なっていたときの形状から
大幅に変形するので、弾性シートの垂れ下がり変形に伴
って当該弾性シートとこれに接する土砂などとの間に相
対滑りが発生し、両者は容易に離脱し得る状況となる。
更に、弾性シートの垂れ下がりを伴って容器外に落下し
ようとする土砂などに作用する慣性力が、弾性シートの
垂れ下がり変形完了時に当該弾性シートからの土砂など
の引き離し力として有効に作用するので、結果として、
水分が多くて粘性の高い粘土質の泥状土砂のように、搬
送容器の内面に付着残留し易い被搬送物を取り扱う場合
であっても、被搬送物放出部に於いて反転する搬送容器
から確実に放出させることが出来る。
【0034】従って、空の搬送容器が水平裏返し姿勢や
垂直姿勢で移動する経路部分に於いて、容器内の残留物
が重力や振動で絶えず滑落することに起因する故障をな
くし、或いは大幅に少なくし、更に、このような事態を
避けるために装置内部の清掃を含む保守作業を頻繁に行
う必要もなくなる。更に、被搬送物放出部となる経路部
分に、上位水平経路の先端ターン部から一定距離にわた
って、搬送容器を水平正立姿勢から略90度回転した垂
直姿勢に保持した後、当該垂直姿勢の搬送容器を水平裏
返し姿勢に変化させる容器姿勢制御手段を併設してなる
ため、先端ターン部で搬送容器を一気に水平裏返し姿勢
まで反転させるときよりも、弾性シートと土砂などとの
間に相対滑りをより確実に発生させ、これにより弾性シ
ートによる土砂などの放出促進効果を一層増大させるこ
とが出来る
【0035】勿論、実施例にも詳述したように、弾性シ
ートが重なる容器内側底面上に、弾性シートに凹凸をつ
ける突起を設けておいたり、或いは、弾性シートの両側
端を搬送容器の開口部両側端にヒンジを介して揺動可能
に枢着して、弾性シートの垂れ下がり変形量を大きくす
ると共に、その垂れ下がり変形が容易に行われるように
構成することにより、弾性シートによる土砂などの放出
促進効果を一層顕著にならしめ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 搬送容器のZ形循環経路を説明する概略側面
図である。
【図2】 搬送用機と駆動チェン及び容器姿勢制御手段
の構成を説明する平面図であって、下半部は水平経路
部、上半部は垂直経路部を示す。
【図3】 A図は水平正立姿勢にある搬送容器の部分縦
断側面図であり、B図は水平裏返し姿勢にある搬送容器
の縦断側面図である。
【図4】 水平経路部での搬送容器と駆動チェン及び容
器姿勢制御手段を説明する縦断正面図である。
【図5】 下位水平経路部の容器姿勢制御手段を説明す
る側面図である。
【図6】 垂直経路と上位水平経路との間のコーナー部
に於ける容器姿勢制御手段を説明する側面図である。
【図7】 上位水平経路の先端ターン部に於ける容器姿
勢制御手段を説明する側面図である。
【図8】 従来例を説明する概略側面図である。
【符号の説明】
1 下位水平経路 1a 上側水平経路部 1b 下側水平経路部 1c 先端ターン部 2 垂直経路 2a 上昇経路部 2b 下降経路部 3 上位水平経路 3a 上側水平経路部 3b 先端ターン部 3c 下側水平経路部 4 舟形の搬送容器 5 被搬送物投入部 6 被搬送物放出部 14 駆動歯輪 15a 駆動チェン 15b 駆動チェン 19a ガイドローラ(被係合部) 19b ガイドローラ(被係合部) 20a ガイドローラ(被係合部) 20b ガイドローラ(被係合部) 23a 水平支軸 23b 水平支軸 25A 平帯状ガイドレール 25B 溝形ガイドレール 26A 平帯状ガイドレール 26B 溝形ガイドレール 27 巾広の平帯状ガイドレール 28 容器姿勢制御手段 29 容器姿勢制御手段 30 容器姿勢制御手段 31 容器姿勢制御手段 32 容器姿勢制御手段 35 容器姿勢制御手段 36 容器姿勢制御手段 37 容器姿勢制御手段 38 弾性シート 39 ヒンジ 40 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−101680(JP,U) 実開 平1−149319(JP,U) 実開 平1−169521(JP,U) 特公 昭63−20725(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Z形循環経路に於ける下位水平経路の上側
    水平経路部から垂直経路の上昇経路部を経て上位水平経
    路の上側水平経路部に至る経路を、適当間隔おきに連結
    された舟形搬送容器が水平正立姿勢を保って移動する搬
    送経路部分とし、上位水平経路の先端ターン部から下側
    水平経路部に至る容器反転経路部分を被搬送物放出部と
    した連続垂直搬送装置に於いて、前記搬送容器の内側底
    面と重なる弾性シートが、当該搬送容器が水平裏返し姿
    勢となったときに重力で容器内側底面から離間して垂れ
    下がるように張設される共に、前記被搬送物放出部とな
    る経路部分に、上位水平経路の先端ターン部から一定距
    離にわたって、搬送容器を水平正立姿勢から略90度回
    転した垂直姿勢に保持した後、当該垂直姿勢の搬送容器
    を水平裏返し姿勢に変化させる容器姿勢制御手段が併設
    されて成る連続垂直搬送装置。
  2. 【請求項2】弾性シートが重なる容器内側底面上に、弾
    性シートに凹凸をつける突起が形成されて成る請求項1
    に記載の連続垂直搬送装置。
  3. 【請求項3】弾性シートの両側端が搬送容器の開口部両
    側端にヒンジを介して揺動可能に枢着されて成る請求項
    1または2に記載の連続垂直搬送装置。
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