JPH10236643A - コンベアの荷卸し方法およびその装置 - Google Patents
コンベアの荷卸し方法およびその装置Info
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- JPH10236643A JPH10236643A JP4120197A JP4120197A JPH10236643A JP H10236643 A JPH10236643 A JP H10236643A JP 4120197 A JP4120197 A JP 4120197A JP 4120197 A JP4120197 A JP 4120197A JP H10236643 A JPH10236643 A JP H10236643A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 搬送物を安定した状態で振り分け、払い出し
精度のを向上と、搬送作業の効率化とを達成するととも
に、搬送物の振り分けに要する動力を小さくする。 【解決手段】 コンベアによって搬送される搬送物を、
コンベアの上方に配置されるスクレーパに交差させて、
コンベアの下方に配置したバンカへ搬送物を投入するこ
とによって荷卸しするものであり、コンベアベルトの両
側部を上げたトラフ構造の搬送面により搬送物を払い出
し部まで搬送し、払い出し部における荷卸し時に可動ロ
ーラによってコンベアベルトの搬送面が平坦となるよう
に誘導するとともに、スクレーパを降下させてスクレー
パ底部をコンベアベルトの搬送面に近接させ、スクレー
パの表面を搬送物に交差させることにより搬送物を外側
方に誘導して払い出す技術を採用する。
精度のを向上と、搬送作業の効率化とを達成するととも
に、搬送物の振り分けに要する動力を小さくする。 【解決手段】 コンベアによって搬送される搬送物を、
コンベアの上方に配置されるスクレーパに交差させて、
コンベアの下方に配置したバンカへ搬送物を投入するこ
とによって荷卸しするものであり、コンベアベルトの両
側部を上げたトラフ構造の搬送面により搬送物を払い出
し部まで搬送し、払い出し部における荷卸し時に可動ロ
ーラによってコンベアベルトの搬送面が平坦となるよう
に誘導するとともに、スクレーパを降下させてスクレー
パ底部をコンベアベルトの搬送面に近接させ、スクレー
パの表面を搬送物に交差させることにより搬送物を外側
方に誘導して払い出す技術を採用する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベアの荷卸し
方法およびその装置に係わり、特に、スクレーパを使用
して搬送中の搬送物を払い出す技術に関するものであ
る。
方法およびその装置に係わり、特に、スクレーパを使用
して搬送中の搬送物を払い出す技術に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】コンベアの荷卸し方法およびその装置に
関する技術として、例えば特開平８−２６８５４３号公
報「バンカスクレーパの制御方法および装置」が提案さ
れている。この技術では、荷卸しを行う払い出し部のコ
ンベアを持ち上げ、上方に設置した「く」字状のバンカ
スクレーパに、コンベアの上面を押し当てることによっ
て、コンベア上の搬送物を左右に払い出し、コンベアの
下方に設置したバンカに投下して荷卸しを行うようにし
ている。
関する技術として、例えば特開平８−２６８５４３号公
報「バンカスクレーパの制御方法および装置」が提案さ
れている。この技術では、荷卸しを行う払い出し部のコ
ンベアを持ち上げ、上方に設置した「く」字状のバンカ
スクレーパに、コンベアの上面を押し当てることによっ
て、コンベア上の搬送物を左右に払い出し、コンベアの
下方に設置したバンカに投下して荷卸しを行うようにし
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンベ
アを荷卸し部において全体的に持ち上げるようにする
と、その駆動力が多大なものになる。また、荷卸し部の
前後でコンベアの搬送面が変動するために、荷くずれ及
び荷こぼれが生じ易く、かつ、ベルトの両側部を傾斜ロ
ーラで持ち上げたトラフ構造の採用により、搬送中の荷
こぼれを防止することができるものの、払い出し部でベ
ルトの搬送面を平坦にする必要があるために、ベルトの
両側部を傾斜状態から水平状態に切り替える際に荷こぼ
れが生じ易く、荷卸し部付近における落下物の処理等に
ついての対策が必要となる。
アを荷卸し部において全体的に持ち上げるようにする
と、その駆動力が多大なものになる。また、荷卸し部の
前後でコンベアの搬送面が変動するために、荷くずれ及
び荷こぼれが生じ易く、かつ、ベルトの両側部を傾斜ロ
ーラで持ち上げたトラフ構造の採用により、搬送中の荷
こぼれを防止することができるものの、払い出し部でベ
ルトの搬送面を平坦にする必要があるために、ベルトの
両側部を傾斜状態から水平状態に切り替える際に荷こぼ
れが生じ易く、荷卸し部付近における落下物の処理等に
ついての対策が必要となる。
【０００４】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、以下の目的を達成するものである。 搬送物を安定した状態で振り分けること。 搬送物の払い出し精度を向上させること。 搬送物の搬送作業を効率的に行うこと。 搬送物の振り分けに要する動力を小さくすること。 振り分け時における搬送物の飛散を防止すること。
たものであり、以下の目的を達成するものである。 搬送物を安定した状態で振り分けること。 搬送物の払い出し精度を向上させること。 搬送物の搬送作業を効率的に行うこと。 搬送物の振り分けに要する動力を小さくすること。 振り分け時における搬送物の飛散を防止すること。
【０００５】
【課題を解決するための手段】コンベアによって搬送さ
れる搬送物を、コンベアの上方に配置されているスクレ
ーパに交差させて、コンベアの下方に配置したバンカへ
搬送物を投入するようにしているコンベアの荷卸し技術
において、荷卸し時に可動ローラによってコンベアベル
トの搬送面が平坦となるように誘導し、スクレーパを降
下させてその底部をコンベアベルトの搬送面に近接させ
て、下流に向かって傾斜しているスクレーパの表面（払
い出し面）を搬送物に交差させて搬送物を払い出す技術
が採用される。コンベアベルトは、その両側部を傾斜ロ
ーラで持ち上げたトラフ構造が採用され、トラフ構造を
上流部のコンベアベルトの横断面重心が、払い出し部を
通過するコンベアベルトの横断面重心とほぼ一致するよ
うに設定される。つまり、払い出し部におけるコンベア
ベルトの高さを、トラフ構造部におけるコンベアベルト
の高さと、同一または若干高めとなるように設定するこ
とにより、搬送中の高低差を小さくし、トラフ構造部か
ら払い出し部への移送中の振動にともなう搬送物の荷崩
れ等を少なくする技術が採用される。払い出し部には架
台が配され、該架台には一対の揺動（スイング）するア
ームを介してスクレーパを取り付け、該アームのスイン
グに従ってスクレーパが昇降移動する技術が採用され
る。払い出し部にアクチュエータを設置してアームを揺
動させ、アームの円弧移動にともなって、スクレーパを
昇降移動させる技術が採用される。コンベアベルトは、
払い出し部の近傍まで傾斜ローラに支持されることによ
ってトラフ構造部が保持されたまま導かれるとともに、
払い出し部において、可動ローラによってコンベアベル
トの両側部を水平になるように導き、さらに、フラット
ローラを配して水平状態に導かれたコンベアベルトを支
持することにより、コンベアベルトの搬送面が平坦とな
るようにコンベアベルトの両側部が支持される技術が採
用される。可動ローラにあっては、ローラ角度設定用モ
ータにより傾斜角度が設定されるとともに、回転力伝達
系によって伝達された回転駆動力が、回転振り分け機構
により左右それぞれの回転に振り分けられるようになっ
ている。例えば、回転力伝達系には、ピニオン，回転伝
達用ギア，中間ギア等が配され、一方、回転振り分け機
構には、該中間ギア，揺動ギア，揺動ブラケット，可動
ローラブラケット，可動ローラ等が配される技術が採用
される。可動ローラには、ローラ角度設定用モータの回
転が一対の中間ギアによって左右に分岐されて伝達され
るが、揺動ローラを支持するローラ支持軸を中心に、揺
動ギアと揺動ブラケットとが揺動することによって、可
動ローラが左右対称に傾斜状態や水平状態に設定され
る。回転力伝達系は、ローラ角度設定用モータの回転駆
動軸の回転を伝達するピニオンと、該ピニオンの回転を
伝達する回転伝達用ギアと、該回転伝達用ギアによって
互いに噛み合い相反する方向に回転する一対の中間ギア
とによって構成され、回転振り分け機構は、中間ギア
と、該中間ギアに噛み合い回転を伝達する一対の揺動ギ
アと、該揺動ギアにそれぞれ接続され揺動可能に支持さ
れている揺動ブラケットと、該揺動ブラケットに接続さ
れ可動ローラを支持するローラ支持ブラケットとによっ
て構成される技術等が採用される。
れる搬送物を、コンベアの上方に配置されているスクレ
ーパに交差させて、コンベアの下方に配置したバンカへ
搬送物を投入するようにしているコンベアの荷卸し技術
において、荷卸し時に可動ローラによってコンベアベル
トの搬送面が平坦となるように誘導し、スクレーパを降
下させてその底部をコンベアベルトの搬送面に近接させ
て、下流に向かって傾斜しているスクレーパの表面（払
い出し面）を搬送物に交差させて搬送物を払い出す技術
が採用される。コンベアベルトは、その両側部を傾斜ロ
ーラで持ち上げたトラフ構造が採用され、トラフ構造を
上流部のコンベアベルトの横断面重心が、払い出し部を
通過するコンベアベルトの横断面重心とほぼ一致するよ
うに設定される。つまり、払い出し部におけるコンベア
ベルトの高さを、トラフ構造部におけるコンベアベルト
の高さと、同一または若干高めとなるように設定するこ
とにより、搬送中の高低差を小さくし、トラフ構造部か
ら払い出し部への移送中の振動にともなう搬送物の荷崩
れ等を少なくする技術が採用される。払い出し部には架
台が配され、該架台には一対の揺動（スイング）するア
ームを介してスクレーパを取り付け、該アームのスイン
グに従ってスクレーパが昇降移動する技術が採用され
る。払い出し部にアクチュエータを設置してアームを揺
動させ、アームの円弧移動にともなって、スクレーパを
昇降移動させる技術が採用される。コンベアベルトは、
払い出し部の近傍まで傾斜ローラに支持されることによ
ってトラフ構造部が保持されたまま導かれるとともに、
払い出し部において、可動ローラによってコンベアベル
トの両側部を水平になるように導き、さらに、フラット
ローラを配して水平状態に導かれたコンベアベルトを支
持することにより、コンベアベルトの搬送面が平坦とな
るようにコンベアベルトの両側部が支持される技術が採
用される。可動ローラにあっては、ローラ角度設定用モ
ータにより傾斜角度が設定されるとともに、回転力伝達
系によって伝達された回転駆動力が、回転振り分け機構
により左右それぞれの回転に振り分けられるようになっ
ている。例えば、回転力伝達系には、ピニオン，回転伝
達用ギア，中間ギア等が配され、一方、回転振り分け機
構には、該中間ギア，揺動ギア，揺動ブラケット，可動
ローラブラケット，可動ローラ等が配される技術が採用
される。可動ローラには、ローラ角度設定用モータの回
転が一対の中間ギアによって左右に分岐されて伝達され
るが、揺動ローラを支持するローラ支持軸を中心に、揺
動ギアと揺動ブラケットとが揺動することによって、可
動ローラが左右対称に傾斜状態や水平状態に設定され
る。回転力伝達系は、ローラ角度設定用モータの回転駆
動軸の回転を伝達するピニオンと、該ピニオンの回転を
伝達する回転伝達用ギアと、該回転伝達用ギアによって
互いに噛み合い相反する方向に回転する一対の中間ギア
とによって構成され、回転振り分け機構は、中間ギア
と、該中間ギアに噛み合い回転を伝達する一対の揺動ギ
アと、該揺動ギアにそれぞれ接続され揺動可能に支持さ
れている揺動ブラケットと、該揺動ブラケットに接続さ
れ可動ローラを支持するローラ支持ブラケットとによっ
て構成される技術等が採用される。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンベアの荷
卸し方法およびその装置の一実施形態について、図１な
いし図６を参照して説明する。
卸し方法およびその装置の一実施形態について、図１な
いし図６を参照して説明する。
【０００７】図１において、符号１はコンベア、２はコ
ンベアベルト、３は傾斜ローラ、４Ａ，４Ｂはフラット
ローラ、５は可動ローラ、６は架台、７はアクチュエー
タ、８はレバー、９は回転軸、１０はアーム、１１は昇
降フレーム、Ｘは上流部、Ｙは払い出し部、Ｚは下流部
である。
ンベアベルト、３は傾斜ローラ、４Ａ，４Ｂはフラット
ローラ、５は可動ローラ、６は架台、７はアクチュエー
タ、８はレバー、９は回転軸、１０はアーム、１１は昇
降フレーム、Ｘは上流部、Ｙは払い出し部、Ｚは下流部
である。
【０００８】前記コンベア１は、無端ベルト状のコンベ
アベルト２によって搬送物Ａを搬送するものであり、搬
送経路において、搬送物Ａの荷卸しが行われるまでの区
間を上流部Ｘ、搬送物Ａの荷卸しを行う区間を払い出し
部Ｙ、払い出し部Ｙよりも下流となる区間を下流部Ｚと
するものである。
アベルト２によって搬送物Ａを搬送するものであり、搬
送経路において、搬送物Ａの荷卸しが行われるまでの区
間を上流部Ｘ、搬送物Ａの荷卸しを行う区間を払い出し
部Ｙ、払い出し部Ｙよりも下流となる区間を下流部Ｚと
するものである。
【０００９】また、コンベア１における、コンベアベル
ト２は、上流部Ｘおよび下流部Ｚにおいてトラフ構造部
を形成し、払い出し部Ｙにおいて平坦状態に支持される
が、このときのコンベアベルト２の設置高さにあって
は、上流部Ｘを通過するときのコンベアベルト２の横断
面重心Ｇｘに対して、払い出し部Ｙにおけるコンベアベ
ルト２の横断面重心Ｇｙがほぼ同一または若干高めとな
るようにコンベアベルト２の搬送面２ａが設定される。
ト２は、上流部Ｘおよび下流部Ｚにおいてトラフ構造部
を形成し、払い出し部Ｙにおいて平坦状態に支持される
が、このときのコンベアベルト２の設置高さにあって
は、上流部Ｘを通過するときのコンベアベルト２の横断
面重心Ｇｘに対して、払い出し部Ｙにおけるコンベアベ
ルト２の横断面重心Ｇｙがほぼ同一または若干高めとな
るようにコンベアベルト２の搬送面２ａが設定される。
【００１０】前記傾斜ローラ３は、上流部Ｘおよび下流
部Ｚに配され、コンベアベルト２における搬送面２ａを
トラフ構造部とするものであり、常時水平状態に保持さ
れる底部２ｂの左右の両側部２ｃを傾斜状態に保持する
ものである。
部Ｚに配され、コンベアベルト２における搬送面２ａを
トラフ構造部とするものであり、常時水平状態に保持さ
れる底部２ｂの左右の両側部２ｃを傾斜状態に保持する
ものである。
【００１１】前記フラットローラ４Ａ，４Ｂにあって
は、図１に示すように、上流部Ｘ，払い出し部Ｙ，下流
部Ｚにそれぞれ配されるが、上流部Ｘおよび下流部Ｚの
フラットローラ４Ａは、図３に示すように、幅寸法が小
さく、かつ傾斜ローラ３と組み合わされ、払い出し部Ｙ
のフラットローラ４Ｂは、図４に示すように、幅寸法を
大きくしてコンベアベルト２を全幅に亘って水平状態に
支持するとともに、可動ローラ５と独立させて配され
る。
は、図１に示すように、上流部Ｘ，払い出し部Ｙ，下流
部Ｚにそれぞれ配されるが、上流部Ｘおよび下流部Ｚの
フラットローラ４Ａは、図３に示すように、幅寸法が小
さく、かつ傾斜ローラ３と組み合わされ、払い出し部Ｙ
のフラットローラ４Ｂは、図４に示すように、幅寸法を
大きくしてコンベアベルト２を全幅に亘って水平状態に
支持するとともに、可動ローラ５と独立させて配され
る。
【００１２】前記可動ローラ５にあっては、払い出し部
Ｙにおいて、図１に示すように、フラットローラ４Ａの
間に介在した状態に配され、コンベアベルト２の側部２
ｃを対称的に昇降移動させることにより、払い出し部Ｙ
におけるコンベアベルト２の搬送面２ａを、スクレーパ
１２の直下において水平状態に、かつその前後（上下
流）をトラフ構造とするものである。
Ｙにおいて、図１に示すように、フラットローラ４Ａの
間に介在した状態に配され、コンベアベルト２の側部２
ｃを対称的に昇降移動させることにより、払い出し部Ｙ
におけるコンベアベルト２の搬送面２ａを、スクレーパ
１２の直下において水平状態に、かつその前後（上下
流）をトラフ構造とするものである。
【００１３】前記架台６は、図１に示すように、払い出
し部Ｙにおいてコンベア１の上方にまたがって設置され
ており、左右側部に揺動可能に配される一対のアクチュ
エータ７と、該アクチュエータ７に連結されアクチュエ
ータ７の上下移動により回転させられるレバー８と、該
レバー８に接続され回転運動を伝達する複数の回転軸９
と、該回転軸９の回転移動を伝達し、前後方向に揺動さ
せられるアーム１０と、該アーム１０の先端に接続され
アーム１０の揺動運動とともに昇降させられる昇降フレ
ーム１１と、該昇降フレーム１１に締結ボルトｂおよび
ナットｎ等により吊持されるスクレーパ１２とを具備し
ている。
し部Ｙにおいてコンベア１の上方にまたがって設置され
ており、左右側部に揺動可能に配される一対のアクチュ
エータ７と、該アクチュエータ７に連結されアクチュエ
ータ７の上下移動により回転させられるレバー８と、該
レバー８に接続され回転運動を伝達する複数の回転軸９
と、該回転軸９の回転移動を伝達し、前後方向に揺動さ
せられるアーム１０と、該アーム１０の先端に接続され
アーム１０の揺動運動とともに昇降させられる昇降フレ
ーム１１と、該昇降フレーム１１に締結ボルトｂおよび
ナットｎ等により吊持されるスクレーパ１２とを具備し
ている。
【００１４】前記スクレーパ１２は、待機時状態におい
て図１の鎖線で示すようにスクレーパ底部１２ａがコン
ベアベルト２から上方に離れるように設定され、スクレ
ーパ表面１２ｂが下流方向に広げられた傾斜状態に形成
される。
て図１の鎖線で示すようにスクレーパ底部１２ａがコン
ベアベルト２から上方に離れるように設定され、スクレ
ーパ表面１２ｂが下流方向に広げられた傾斜状態に形成
される。
【００１５】次いで、可動ローラ５の角度設定について
説明する。可動ローラ５は前述したように、コンベアベ
ルト２の側部２ｃを平坦状態または傾斜状態に支持し
て、フラットローラ４Ｂとともに、搬送面２ａを水平に
保持するか、あるいは、トラフ構造とするものであり、
ローラ角度設定用モータ２０と、回転力伝達系３０と、
回転振り分け機構４０とにより角度の設定がなされる。
説明する。可動ローラ５は前述したように、コンベアベ
ルト２の側部２ｃを平坦状態または傾斜状態に支持し
て、フラットローラ４Ｂとともに、搬送面２ａを水平に
保持するか、あるいは、トラフ構造とするものであり、
ローラ角度設定用モータ２０と、回転力伝達系３０と、
回転振り分け機構４０とにより角度の設定がなされる。
【００１６】前記ローラ角度設定用モータ２０は、例え
ば、サーボモータが適用されて、回転力伝達系３０およ
び回転振り分け機構４０を介して可動ローラ５の傾斜角
度αの設定を行うものであり、傾斜角度αを回転数（回
転角）に変換して検出するためのロータリエンコーダ等
が必要に応じて付加される。
ば、サーボモータが適用されて、回転力伝達系３０およ
び回転振り分け機構４０を介して可動ローラ５の傾斜角
度αの設定を行うものであり、傾斜角度αを回転数（回
転角）に変換して検出するためのロータリエンコーダ等
が必要に応じて付加される。
【００１７】回転力伝達系３０にあっては、図５および
図６に示すように、ローラ角度設定用モータ２０の回転
駆動軸３１に取り付けられているピニオン３２と、該ピ
ニオン３２に噛み合っている回転伝達用ギア３３と、該
回転伝達用ギア３３に噛み合い相反する方向に回転する
一対の中間ギア３４とを有している。
図６に示すように、ローラ角度設定用モータ２０の回転
駆動軸３１に取り付けられているピニオン３２と、該ピ
ニオン３２に噛み合っている回転伝達用ギア３３と、該
回転伝達用ギア３３に噛み合い相反する方向に回転する
一対の中間ギア３４とを有している。
【００１８】回転振り分け機構４０は、中間ギア３４
と、該中間ギア３４に噛み合い回転を伝達する一対の揺
動ギア４１と、ローラ支持軸４２を介して揺動ギア４１
にそれぞれ揺動可能に支持されている揺動ブラケット４
３と、該揺動ブラケット４３に接続され可動ローラ５を
支持するローラ支持ブラケット４４とから構成される。
と、該中間ギア３４に噛み合い回転を伝達する一対の揺
動ギア４１と、ローラ支持軸４２を介して揺動ギア４１
にそれぞれ揺動可能に支持されている揺動ブラケット４
３と、該揺動ブラケット４３に接続され可動ローラ５を
支持するローラ支持ブラケット４４とから構成される。
【００１９】つまり、一対の中間ギア３４によって、ロ
ーラ角度設定用モータ２０の回転力が左右に分岐されて
伝達されるが、揺動ギア４１を支持するローラ支持軸４
２を中心に揺動ブラケット４３が揺動することによっ
て、一対の可動ローラ５が左右対称に傾斜状態や水平状
態に設定される。
ーラ角度設定用モータ２０の回転力が左右に分岐されて
伝達されるが、揺動ギア４１を支持するローラ支持軸４
２を中心に揺動ブラケット４３が揺動することによっ
て、一対の可動ローラ５が左右対称に傾斜状態や水平状
態に設定される。
【００２０】コンベア１による搬送物Ａの搬送や払い出
し状況について、上流部Ｘ，下流部Ｚ，払い出し部Ｙに
分けて説明する。
し状況について、上流部Ｘ，下流部Ｚ，払い出し部Ｙに
分けて説明する。
【００２１】上流部Ｘにおいて、図１の鎖線Ｌｘよりも
上流では、例えば、一定間隔ごとに傾斜ローラ３とフラ
ットローラ４Ａとが配されていることにより、底部２ｂ
と角度αを持つ側部２ｃとによりトラフ構造が形成され
て、搬送面２ａの横断面重心Ｇｘで示す位置となる。
上流では、例えば、一定間隔ごとに傾斜ローラ３とフラ
ットローラ４Ａとが配されていることにより、底部２ｂ
と角度αを持つ側部２ｃとによりトラフ構造が形成され
て、搬送面２ａの横断面重心Ｇｘで示す位置となる。
【００２２】払い出し部Ｙにおいて、図１の鎖線Ｌｙで
示す位置では、可動ローラ５をフラットローラ４Ｂと同
一水平レベルとすることにより、コンベアベルト２の搬
送面２ａが図４に示すように水平状態となり、この際の
搬送面２ａの横断面重心が図１に示すようにＧｙで示す
高さとなる。
示す位置では、可動ローラ５をフラットローラ４Ｂと同
一水平レベルとすることにより、コンベアベルト２の搬
送面２ａが図４に示すように水平状態となり、この際の
搬送面２ａの横断面重心が図１に示すようにＧｙで示す
高さとなる。
【００２３】コンベアベルト２の搬送面２ａを水平状態
にして、スクレーパ１２を降下してスクレーパ底部１２
ａを搬送物Ａと交差させると、該搬送物Ａがスクレーパ
表面１２ｂの傾斜により外側方に誘導されて、コンベア
１の下部に配されるバンカＢに投下される。図２に示す
ように、スクレーパ表面１２ｂが上流に向かって先端が
尖った三角形状とされていることにより、上流部Ｘから
搬送される搬送物Ａがコンベア１の左右両方向に誘導さ
れて、左右のバンカＢに等量づつ投入される。
にして、スクレーパ１２を降下してスクレーパ底部１２
ａを搬送物Ａと交差させると、該搬送物Ａがスクレーパ
表面１２ｂの傾斜により外側方に誘導されて、コンベア
１の下部に配されるバンカＢに投下される。図２に示す
ように、スクレーパ表面１２ｂが上流に向かって先端が
尖った三角形状とされていることにより、上流部Ｘから
搬送される搬送物Ａがコンベア１の左右両方向に誘導さ
れて、左右のバンカＢに等量づつ投入される。
【００２４】図１に示す鎖線Ｌｘから鎖線Ｌｙにおい
て、コンベアベルト２の搬送面２ａがトラフ構造から平
坦状態に変化すると、搬送面２ａの横断面重心Ｇｘから
横断面重心Ｇｙに下げられることになるが、この際に、
搬送物Ａは、主として搬送面２ａの底部２ｂに山形状に
搭載されていることも相まって重心位置が若干下がる程
度で払い出し部Ｙまで搬送される。
て、コンベアベルト２の搬送面２ａがトラフ構造から平
坦状態に変化すると、搬送面２ａの横断面重心Ｇｘから
横断面重心Ｇｙに下げられることになるが、この際に、
搬送物Ａは、主として搬送面２ａの底部２ｂに山形状に
搭載されていることも相まって重心位置が若干下がる程
度で払い出し部Ｙまで搬送される。
【００２５】払い出し部Ｙにおいて、図１の鎖線Ｌｚで
示す位置では、可動ローラ５とフラットローラ４Ｂとの
水平状態が引き続き保持されるが、この位置では、搬送
物Ａの全量が払い出される。
示す位置では、可動ローラ５とフラットローラ４Ｂとの
水平状態が引き続き保持されるが、この位置では、搬送
物Ａの全量が払い出される。
【００２６】次いで、下流部Ｚにおいては、コンベアベ
ルト２の搬送面２ａが再びトラフ構造に戻されるものと
なる。
ルト２の搬送面２ａが再びトラフ構造に戻されるものと
なる。
【００２７】なお、上述の一実施形態にあっては、図１
に示す払い出し部Ｙでスクレーパ１２を作動させて、搬
送物Ａを払い出すことを前提としているが、スクレーパ
１２を上方位置に待機させたまま、搬送物Ａを下流部Ｚ
に搬送させることができ、この場合には下流部Ｚの一部
で払い出しが行われることになる。
に示す払い出し部Ｙでスクレーパ１２を作動させて、搬
送物Ａを払い出すことを前提としているが、スクレーパ
１２を上方位置に待機させたまま、搬送物Ａを下流部Ｚ
に搬送させることができ、この場合には下流部Ｚの一部
で払い出しが行われることになる。
【００２８】また、図１例では、払い出し部Ｙにおいて
コンベアベルト２の両側部２ｃが水平になることに基づ
いて、搬送面２ａの横断面重心がＧｘからＧｙに下がっ
てＧｚに示すように戻るものとしているが、搬送物Ａの
払い出しを払い出し部Ｙにおいて行う場合には、横断面
重心が水平状態を維持するか、または、ごくわずかに上
がる設定をして、搬送面２ａの横断面重心位置が変動し
ないようにすることも有効である。
コンベアベルト２の両側部２ｃが水平になることに基づ
いて、搬送面２ａの横断面重心がＧｘからＧｙに下がっ
てＧｚに示すように戻るものとしているが、搬送物Ａの
払い出しを払い出し部Ｙにおいて行う場合には、横断面
重心が水平状態を維持するか、または、ごくわずかに上
がる設定をして、搬送面２ａの横断面重心位置が変動し
ないようにすることも有効である。
【００２９】
【発明の効果】本発明に係るコンベアの荷卸し方法およ
びその装置によれば、以下の効果を奏する。 （１） 払い出し部におけるコンベアの高さをトラフ構
造部におけるコンベアの高さと同一または若干高めとな
るように設定することにより、搬送路の高低差が小さく
なり搬送物を安定した状態で振り分けることができる。 （２） スクレーパを降下させ、その底部をコンベアベ
ルトの搬送面に近接させるとともに、下流に向かって傾
斜しているスクレーパの表面によって搬送物を誘導する
ことにより払い出し精度を向上させることができる。 （３） 可動ローラによってコンベアベルトの搬送面が
平坦となるように誘導した後、スクレーパを降下させて
荷卸しを行うことにより、搬送物の搬送作業を効率的に
行うことができる。 （４） 主としてとスクレーパの降下操作のみによって
荷卸しを行うため、搬送物の振り分け時に要する動力を
小さくすることができる。 （５） コンベアベルトの両側面の傾斜状態から平坦状
態への切り替えがスムーズに行われるようになり、搬送
時の振動が抑制され、搬送物の荷崩れ，飛散，落下等を
低減することができる。
びその装置によれば、以下の効果を奏する。 （１） 払い出し部におけるコンベアの高さをトラフ構
造部におけるコンベアの高さと同一または若干高めとな
るように設定することにより、搬送路の高低差が小さく
なり搬送物を安定した状態で振り分けることができる。 （２） スクレーパを降下させ、その底部をコンベアベ
ルトの搬送面に近接させるとともに、下流に向かって傾
斜しているスクレーパの表面によって搬送物を誘導する
ことにより払い出し精度を向上させることができる。 （３） 可動ローラによってコンベアベルトの搬送面が
平坦となるように誘導した後、スクレーパを降下させて
荷卸しを行うことにより、搬送物の搬送作業を効率的に
行うことができる。 （４） 主としてとスクレーパの降下操作のみによって
荷卸しを行うため、搬送物の振り分け時に要する動力を
小さくすることができる。 （５） コンベアベルトの両側面の傾斜状態から平坦状
態への切り替えがスムーズに行われるようになり、搬送
時の振動が抑制され、搬送物の荷崩れ，飛散，落下等を
低減することができる。
【図１】 本発明に係わるコンベアの荷卸し方法および
その装置の一実施形態を示す正断面図である。
その装置の一実施形態を示す正断面図である。
【図２】 コンベアとスクレーパとバンカとの関係を示
す平面図である。
す平面図である。
【図３】 図１のＬｘ−Ｌｘ矢視図である。
【図４】 図１のＬｙ−Ｌｙ矢視図である。
【図５】 図１のＬｚ−Ｌｚ矢視図である。
【図６】 図５における可動ローラの近傍の平面図であ
る。
る。
１ コンベア ２ コンベアベルト ２ａ 搬送面 ２ｂ 底部 ２ｃ 側部 ３ 傾斜ローラ ４Ａ，４Ｂ フラットローラ ５ 可動ローラ ６ 架台 ７ アクチュエータ ８ レバー ９ 回転軸 １０ アーム １１ 昇降フレーム １２ スクレーパ １２ａ スクレーパ底部 １２ｂ スクレーパ表面 ２０ ローラ角度設定用モータ ３０ 回転力伝達系 ３１ 回転駆動軸 ３２ ピニオン ３３ 回転伝達用ギア ３４ 中間ギア ４０ 回転振り分け機構 ４１ 揺動ギア ４２ ローラ支持軸 ４３ 揺動ブラケット ４４ ローラ支持ブラケット Ａ 搬送物 Ｂ バンカ Ｇｘ，Ｇｙ，Ｇｚ 横断面重心 Ｘ 上流部 Ｙ 払い出し部 Ｚ 下流部
Claims (7)
- 【請求項１】 コンベア（１）によって搬送される搬送
物（Ａ）を、コンベアの上方に配置されるスクレーパ
（１２）に交差させて、コンベアの下方に配置したバン
カ（Ｂ）へ搬送物を投入するようにしているコンベアの
荷卸し方法であって、コンベアベルト（２）の両側部
（２ｃ）を上げたトラフ構造の搬送面（２ａ）により搬
送物を払い出し部（Ｙ）まで搬送し、払い出し部におけ
る荷卸し時に可動ローラ（５）によってコンベアベルト
の搬送面が平坦となるように誘導するとともに、スクレ
ーパを降下させてスクレーパ底部（１２ａ）をコンベア
ベルトの搬送面に近接させ、スクレーパ表面（１２ｂ）
を搬送物に交差させることにより搬送物を外側方に誘導
して払い出すことを特徴とするコンベアの荷卸し方法。 - 【請求項２】 コンベア（１）における上流部（Ｘ）お
よび下流部（Ｚ）にトラフ構造が採用されるとともに、
上流部のコンベアベルト（２）の横断面重心（Ｇｘ）を
払い出し部（Ｙ）におけるコンベアベルトの横断面重心
（Ｇｙ）とほぼ一致させることを特徴とする請求項１記
載のコンベアの荷卸し方法。 - 【請求項３】 コンベアベルト（２）を、払い出し部
（Ｙ）の近傍までトラフ構造を保持したまま導き、コン
ベアベルトの両側部（２ｃ）を降下させてフラットロー
ラ（４Ｂ）に支持させて搬送面（２ａ）を平坦とするこ
とを特徴とする請求項１または２記載のコンベアの荷卸
し方法。 - 【請求項４】 コンベア（１）によって搬送される搬送
物（Ａ）に対して、コンベアの上方に配置されるスクレ
ーパ（１２）を交差させて、コンベアの下方に配置した
バンカ（Ｂ）へ搬送物を投入するようにしているコンベ
アの荷卸し装置であって、荷卸し時にコンベアベルト
（２）の搬送面（２ａ）が徐々に平坦となるように誘導
する可動ローラ（５）と、該可動ローラに支持されるコ
ンベアベルトの搬送面まで降下しスクレーパ底部（１２
ａ）を近接させて搬送物を払い出すスクレーパとを具備
することを特徴とするコンベアの荷卸し装置。 - 【請求項５】 コンベアベルト（２）が、上流部（Ｘ）
および下流部（Ｚ）において傾斜ローラ（３）に支持さ
れるトラフ構造が採用されるとともに、上流部を通過す
るときの搬送物（Ａ）のコンベアベルトの横断面重心
（Ｇｘ）が、払い出し部（Ｙ）におけるコンベアベルト
の横断面重心（Ｇｙ）とほぼ一致するようにコンベアベ
ルトの搬送面（２ａ）が設定されることを特徴とする請
求項４記載のコンベアの荷卸し装置。 - 【請求項６】 払い出し部（Ｙ）に、スクレーパ（１
２）に揺動可能に取り付けられスクレーパを昇降移動さ
せる一対のアーム（１０）と、該アームに接続されこれ
を揺動させるアクチュエータ（７）とを具備することを
特徴とする請求項４または５記載のコンベアの荷卸し装
置。 - 【請求項７】 コンベアベルト（２）は、払い出し部
（Ｙ）の近傍までトラフ構造を保持したまま導かれると
ともに、払い出し部にコンベアベルトの両側部（２ｃ）
の降下時に搬送面（２ａ）が平坦となるように支持する
フラットローラ（４Ｂ）が配されることを特徴とする請
求項４、５または６記載のコンベアの荷卸し装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4120197A JPH10236643A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | コンベアの荷卸し方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4120197A JPH10236643A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | コンベアの荷卸し方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10236643A true JPH10236643A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12601814
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4120197A Withdrawn JPH10236643A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | コンベアの荷卸し方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10236643A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103723502A (zh) * | 2013-11-18 | 2014-04-16 | 中冶北方（大连）工程技术有限公司 | 移动式可调量散状物料卸料系统 |
| CN108045974A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-18 | 江门市振达机械制造有限公司 | 一种新型的移动卸料机构 |
| JP2020142894A (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | Ｊｆｅエンジニアリング株式会社 | 荷卸し装置 |
| CN115676246A (zh) * | 2022-10-26 | 2023-02-03 | 江苏江达机械制造有限公司 | 大吨位带式输送机多点卸料器专用卸料机构 |
| CN118419566A (zh) * | 2024-07-04 | 2024-08-02 | 常州亚太热电有限公司 | 发电厂用煤泥输送系统及其工作方法 |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP4120197A patent/JPH10236643A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103723502A (zh) * | 2013-11-18 | 2014-04-16 | 中冶北方（大连）工程技术有限公司 | 移动式可调量散状物料卸料系统 |
| CN108045974A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-18 | 江门市振达机械制造有限公司 | 一种新型的移动卸料机构 |
| JP2020142894A (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | Ｊｆｅエンジニアリング株式会社 | 荷卸し装置 |
| CN115676246A (zh) * | 2022-10-26 | 2023-02-03 | 江苏江达机械制造有限公司 | 大吨位带式输送机多点卸料器专用卸料机构 |
| CN115676246B (zh) * | 2022-10-26 | 2024-03-22 | 江苏江达机械制造有限公司 | 大吨位带式输送机多点卸料器专用卸料机构 |
| CN118419566A (zh) * | 2024-07-04 | 2024-08-02 | 常州亚太热电有限公司 | 发电厂用煤泥输送系统及其工作方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |