JP2591513B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

Info

Publication number
JP2591513B2
JP2591513B2 JP4753195A JP4753195A JP2591513B2 JP 2591513 B2 JP2591513 B2 JP 2591513B2 JP 4753195 A JP4753195 A JP 4753195A JP 4753195 A JP4753195 A JP 4753195A JP 2591513 B2 JP2591513 B2 JP 2591513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seek
clock signal
frequency
reference clock
spindle motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4753195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08249809A (ja
Inventor
和成 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP4753195A priority Critical patent/JP2591513B2/ja
Publication of JPH08249809A publication Critical patent/JPH08249809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591513B2 publication Critical patent/JP2591513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、等線速度記録された光
ディスクを、スピンドルモータのトルク変動を抑えて短
時間でシークできるようにした光ディスク再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンパクディスクやレーザディスク等の
光ディスクは、高密度記録用に適したCLV(等線速
度)記録ディスクと、高速シークに適したCAV(等角
速度)記録ディスクに分けることができる。図3に示す
光ディスク再生装置1は、CLV記録ディスクであるC
D(コンパクトディスク)を再生するための装置であ
り、光ディスクのリード時に、光ディスクを回転駆動す
るスピンドルモータ2に等線速度制御を施すため、光デ
ィスクから読み取ったEFM信号から抽出される再生ク
ロック信号と基準クロック信号とを位相比較し、位相誤
差が零となるよう所要のモータ駆動信号を低域濾波器3
を介してモータドライバ4に送り込む構成をとってい
る。本例の場合、モータ駆動信号は、CD再生の心臓部
とも言えるCD用ディジタル信号処理素子5から出力さ
れるようになっており、光ピックアップ6によって光デ
ィスクから読み取られた信号も、まずこのCD用ディジ
タル信号処理素子5内のRFアンプ回路7にて増幅され
る。RFアンプ回路7にて増幅されたEFM信号は、デ
ィジタルPLL回路8とフレーム同期検出回路9とFE
M復調器10とに送り込まれるが、EFM復調器10の
復調出力が続く信号処理回路11にてデインタリーブ処
理或いは符号誤り訂正処理等を受け、16ビットのディ
ジタル音声データとして外部のDA変換器(図示せず)
に送り出される。
【0003】ディジタルPLL回路8は、外付けされた
低域濾波器12の出力に応じて発振する電圧制御発振器
を内蔵しており、外付けのクロック発生器13を介して
水晶振動子14から供給される基準クロック信号とEF
M信号とを位相比較し、互いに同期させることによって
EFM信号からのデータ抽出に必要な再生クロック信号
を生成する。また、フレーム同期検出回路9は、所定ビ
ット長フレーム同期信号を検出し、スピンドルモータ2
にモータ駆動信号を供給するCLVサーボ回路15に対
し所定のタイミング信号を送り出す。なお、前述の信号
処理回路11は、デスクランブル処理やデインタリーブ
処理に付随して一定単位のデータを蓄えるためのバッフ
ァメモリを内蔵しており、このバッファメモリを内蔵し
ており、このバッファメモリへのデータの書き込みがE
FM信号に含まれる再生クロック信号に同期して行われ
るのに対し、バッファメモリからの読み出しジッタを吸
収するため基準クロック信号に同期して行われる。
【0004】スピンドルモータ2を駆動するモータドラ
イバ4の前段に設けた低域濾波器3には、シーク時にス
ピンドルモータ2を能動的に加速又は減速させするため
加速信号(キックパルス)や減速信号(ブレーキパル
ス)を注入する加減速手段が接続してある。この加減速
手段は、具体的には、光ディスクの再生全般を統括制御
するマイクロコンピュータ16と、このマイクロコンピ
ュータ16のキック信号出力端子に接続され、加速信号
(アクティブ“L”)を注入する抵抗Raとダイオード
Daの逆方向接続回路と、マイクロコンピュータ16の
ブレーキ信号出力端子に接続され、減速信号(アクティ
ブ“H”)を注入する抵抗RbとダイオードDbの順方
向接続回路とからなり、この加減速手段が低域濾波器3
に対して加減速信号を注入することによりCLV記録デ
イスクをシークするさいに、トラック系に反比例させて
回転速度を能動的に可変できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光ディスク
再生装置1は、等線速度記録されたCLV記録ディスク
をシークするさいに、シーク目標トラックにおけるシー
クからリードへの移行期における転送レート変動を避け
るため、スピンドルモータ2の回転速度を図4に示す等
線速度曲線に沿って変化させていた。すなわち、例えば
内周側から外周側へのシークでは、マイクロコンピュー
タ16が抵抗RbとダイオードDbを介して出力するロ
ウアクティブ減速信号により低減濾波器3の入力である
モータ駆動信号が低減され、その逆に外周側から内周側
へのシークでは、マイクロコンピュータ16が抵抗Ra
とダイオードDaを介して出力するハイアクティブの加
速信号により低域濾波器3の入力であるモータ駆動信号
が増加させられる。このため、シーク開始トラックにお
けるスピンドルモータ2の回転速度もシーク目標トラッ
クにおけるスピンドルモータの回転速度2もトラック径
に反比例することになり、両トラックで比較したスピン
ドルモータ2の回転差ΔNが極めて大きく、そのことが
またスピンドルモータ2の要求トルクにも大きな落差Δ
Tを生んでいた。
【0006】一般に、スピンドルモータ2に対する要求
トルクの変化は、大トルクを発生することのできる能力
の備わったモータにとっては苦にならないが、省スペー
ス化や省電力化といった要求を受けて一段と小型化の進
む小出力トルク型のモータにとっては、短時間のうちに
急変するトルク要求に応えるには一定の限界があり、特
に外周側から内周側へのシークでは、急激な出力トルク
増が要求されるだけに、発熱を避けかつ機械寿命を維持
するといった基本的な設計思想に忠実であれはばあるほ
ど、光ピックアップ6の高速移動に合わせてアクセスタ
イムを短縮しようにも、実効性のある時間短縮を望み得
ないものであった。
【0007】一方、CLV記録ディスクをCAV再生す
ることによりシーク時間の短縮を図るため、シーク時に
スピンドルモータ2の回転速度を最内周側の回転数に近
い速度に保持したままトラックキックとバッファメモリ
の制御を行うようにした光ディスク再生装置が、特開平
3−156734号「光ディスクサーチ装置」に開示さ
れている。しかしながら、、このものは、1倍速再生で
は最内周(径25mm)と最外周(径58mm)におけ
るスピンドルモータの回転速度比が2.32(58/2
5)であってさほど問題とはならいが、MPCレベルI
Iに応える転送レート300KB/sを満たす2倍速再
生となると、最内周側と最外周側とでスピンドルモータ
の回転速度比が前記数値の2倍の4.64に達してしま
うため、転送レートの変動に拘わらず見かけ上等線速度
再生時と同じ転送レートでの再生を維持する上で、再生
データを一時保存するためのバッファメモリや、転送レ
ートに対応する速度でバッファメモリの入力用アドレス
を更新させる書き込みアドレスカウンタ、或いは転送レ
ートによらず一定速度で出力用アドレスを更新する読み
出しアドレスカウンタ等が不可欠であり、その上さらに
転送レートを割り出すために光ピックアッフの半径方向
位置を検出するセンサを必要とするなど、装置全体の構
成が複雑となり、製造コストも高くつく等の欠点があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決したしたものであり、等線速度で記録された光ディス
クを回転駆動するスピンドルモータと、前記光ディスク
のリード時に該光ディスクから再生される再生クロック
信号と基準クロック信号とを位相比較し、位相誤差が零
となるよう前記スピンドルモータを等線速度回転状態に
ロックする位相ロックドループ回路と、前記光ディスク
のシーク時に、前記スピンドルモータにシーク開始直前
の回転速度を保持させるとともに、前記基準クロック信
号を周波数補償し、シーク目標トラックにおける可変ピ
ッチ再生に供するシーク時等角速度制御手段とを具備す
ることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明は、シーク時等角速度制御手
段が、前記スピンドルモータのモータ駆動信号を前記シ
ーク開始直前の値に保持するホールド回路を含むこと、
或いは前記光ディスクを内周側から外周側にシークする
ときは、前記基準クロック信号を前記リード時よりも高
い周波数に切り替え、前記光ディスクを外周側から内周
側にシークするときは、前記基準クロック信号を前記リ
ード時よりも低い周波数に切り換える分周用位相ロック
ドループを含むこと等を、他の特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、等線速度で記録された光ディスクを
回転駆動するスピンドルモータを、光ディスクリード時
には再生クロック信号と基準クロック信号とを位相一致
させることで等線速度回転状態にロックするとともに、
光ディスクシーク時にはスピンドルモータにシーク開始
直前の回転速度を保持させるとともに、前記基準クロッ
ク信号を周波数補償し、シーク目標トラックにおける可
変ピッチ再生に供するようにし、シーク中のスピンドル
モータのトルク変動を抑制するとともに、アクセスタイ
ムの短縮を図る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1,2を
参照して説明する。図1は、本発明の光ディスク再生装
置の一実施例を示す回路構成図、図2は、図1に示した
光ディスク再生装置によるシーク時のモータ回転速度の
履歴を示す図である。
【0012】図1に示す光ディスク再生装置21は、光
ディスクのシーク時にスピンドルモータにシーク開始直
前の回転速度を保持させるとともに、基準クロック信号
を周波数補償し、シーク目標トラックにおける可変ピッ
チ再生に供するようにしたものである。実施例の場合、
モータドライバ前段に設けた低域濾波器30内のホール
ド回路30hと基準クロック信号を周波数補償する分周
用位相ロックドループとが、シーク時等角速度制御手段
を構成する。
【0013】低域濾波器30は、抵抗とコンデンサの一
次ローパスフィルタからなるが、抵抗30rとコンデン
サ30cの間にマイクロコンピュータ16の出力によっ
て開成する開閉スイッチ30sが設けてあり、開閉スイ
ッチ30sを開成させたときにコンデンサ30cは該開
成直前のモータ駆動信号をホールドする。すなわち、こ
こでは、開閉スイッチ30sとコンデンサ30cが、特
許請求の範囲に記載したホールド回路30hを構成す
る。なお、シーク時にスピンドルモータ2を等角速度で
回転駆動する構成としたため、従来の光ディスク再生装
置1においてマイクロコンピュータ16からの加速信号
或いは減速信号を注入するのに用いてきたダイオードD
a,Dbと抵抗Ra,Rbは不要であり、光ディスク再
生装置21から除去してある。
【0014】分周用位相ロックドループは、具体的に
は、クロック発生器13の可変ピッチ用PLLチャージ
ポンプ出力端子と可変ピッチ用外付けVCOクロック入
力端子との間に、抵抗RとコンデンサCからなる低域濾
波器22と電圧制御発振器23の直列接続回路を外付け
接続し、さらに低域濾波器22とで電圧制御発振器23
の接続点、ここでは抵抗RとコンデンサCの接続点をバ
イアス可変回路24を介してマイクロコンピュータ16
に接続して構成される。
【0015】バイアス可変回路24は、マイクロコンピ
ュータ16のブレーキ信号出力端子に接続され、アクテ
ィブ“H”の減速信号を電圧入力増大信号とし注入する
抵抗RcとダイオードDcの順方向接続回路と、マイク
ロコンピュータ16のキック信号出力端子に接続され、
アクティブ“L”の加速信号を電圧入力低減信号として
注入する抵抗RdとダイオードDdの逆方向接続回路と
からなり、マイクロコンピュータ16がこれまで加速時
又は減速時に出力していた信号により電圧制御発振器2
3の電圧入力をバイアスする。このバイアスは、光ディ
スクの外周方向シーク時に基準クロック信号をリード時
よりも高い周波数に切り替え、光ディスクの内周方向シ
ーク時に基準クロック信号をリード時よりも低い周波数
に切り替える働きをする。
【0016】ところで、クロック発生器13には、マイ
クロコンピュータ16から指令により切り替わる切り替
えスイッチ13aが内蔵されており、可変ピッチ用外付
けVCOクロック入力端子から送り込まれるVCOクロ
ック信号と水晶振動子14が発する基準クロック信号の
一方を選択的にディジタルPLL回路8に送り出すよう
になっている。また、クロック発生器13内には、水晶
振動子14からの基準クロック信号を分周する分周器1
3bとVCOクロック信号を分周する分周器13c、さ
らに両分周器13b,13cの分周出力を位相比較し、
位相比較誤差を可変ピッチ用PLLチャージポンプ出力
端子に導く位相比較器13dが設けられており、位相比
較器13dにはディジタルの位相誤差信号をアナログ出
力電圧に変換するチャージポンプが内蔵されている。
【0017】ここで、シークモードを選択した場合、マ
イクロコンピュータ16からのシーク指令を受けて、ま
ず低域濾波器30内の開閉スイッチ30sが開成し、コ
ンデンサ30cにはシーク直前のモータ駆動信号が保持
される。一方また、クロック発生器13内の切り替えス
イッチ13aもシーク指令を受けて切り替わるため、デ
ィジタルPLL回路8に対しては、水晶振動子14に代
わって外付けの電圧制御発振器23からのVCOクロッ
ク信号が送り込まれ、再生クロック信号の位相目標であ
る基準クロック信号が周波数補償を受ける。
【0018】すなわち、CD再生時には再生トラックの
トラック径に反比例した回転速度を維持することで線速
度一定再生を行っていたのに対し、例えば図2に一点鎖
線で示すごとく内周側トラックPから外周側トラックQ
にシークするときは、モータ駆動信号がシーク直前の値
に保持されるため、スピンドルモータ2は等角速度で回
転し続ける。また、これと並行して、バイアス可変回路
24の出力により、低域濾波器22の出力すなわち電圧
制御発振器23に対する電圧入力も増大し、電圧制御発
振器23の発振周波数が増大する。その結果、基準クロ
ック信号に代わってディジタルPLL回路8に供給され
る外付けVCOクロック信号の周波数が大となり、光ピ
ックアップ6により目標トラックQにおいて現実の読み
取りが開始されるまでの間、周波数補償された基準クロ
ック信号が分周用位相ロックドループに対して可変ピッ
チ再生に必要な再生クロック信号の抽出を可能にする。
これにより、光ピックアップがシーク目標トラックまで
移動し、等角速度回転から規定の等線速度再生に至る過
渡期間において、シーク目標トラックからのデータ読み
取り環境を維持することができる。この場合、周波数補
償を受けない基準クロック信号による再生が開始される
までのデータ転送レートの推移は、シーク中にスピンド
ルモータ2の回転速度を等角速度的に変化させたこと
で、時としてやや急激な変化を伴うこともあるが、完全
なる等角速度回転によるシークが行われることで、スピ
ンドモータ2への負担を最大限軽減することができる。
【0019】一方また、図2に二点鎖線で示したよう
に、外周側トラックRから内周側トラックSにシークし
た場合も、やはりモータ駆動信号がシーク直前の値に保
持されるため、スピンドルモータ2は等角速度で回転し
続ける。また、これと並行して、バイアス可変回路24
の出力により低域濾波器22の出力すなわち電圧制御発
振器23に対する電圧入力は減少し、電圧制御発振器2
3の発振周波数が低下する。その結果、基準クロック信
号に代わってディジタルPLL回路8に供給される外付
けVCOクロック信号の周波数が小となり、光ピックア
ップ6により目標トラックSにおいて現実の読み取りが
開始されるまでの間、周波数補償された基準クロック信
号が分周用位相ロックドループに対して可変ピッチ再生
に必要な再生クロック信号の抽出を可能にする。これに
より、光ピックアップがシーク目標トラックまで移動
し、等角速度回転からの規定の等線速度再生に至る過渡
期間において、シーク目票トラックからのデータ読み取
り環境を維持することができる。この場合、周波数補償
を受けない基準クロック信号による再生が開始されるま
でのデータ転送レートの推移は、シーク中にスピンドル
モータ2の回転速度を等角速度的に変化させたことで、
時としてやや急激な変化を伴うこともあるが、完全なる
等角速度回転によるシークが行われることあで、スピン
ドルモータへの負担を最大限軽減することができる。
【0020】なお、2倍速再生時に最内周(径25m
m)と最外周(径58mm)の中間周(径41.5m
m)から最外周にシークさせた場合、転送レートは2.
795(=2×58/41.5)倍に変化するが、最内
周の回転速度で最外周まで等角速度回転させる従来方式
の転送レートの変化倍率4.64に比べ再生系にかかる
負担の軽減効果は明らかである。また、光ピックアップ
6がシーク目標トラックに移動し終えた時点で、低域濾
波器30内の開閉スイッチ30sが閉成し、クロック発
生器13a内の切り替えスイッチ13aも基準クロック
信号を出力る側に切り替えられるため、シークモードか
ら等線速度再生へと移行する。
【0021】このように、上記光ディスク再生装置21
によれば、線速度一定で記録されたCLV記録ディスク
をシークするさいに、スピンドルモータ2の回転速度を
シーク開始トラックにおける回転速度からシーク目標ト
ラックにおける回転速度にまで変化させる過程で、シー
ク目標トラックに達するまではCAV記録ディスクに対
するのと全く同じ回転速度履歴を踏襲させることで、ト
ルク変動を極力抑制してモータにかかる負担を軽減する
ことができる。また、スピンドルモータ2に対する要求
トルクの低減を、光ピックアップ6の移動時間を含めた
アクセスタイムを短縮に資するとともに、モータ駆動電
流の急変に伴う熱発生を抑制してスピンドルモータ2の
長寿命化を図ることができる。またシーク目標トラック
において現実の読み取りが開始されるまでの間も、周波
数補償された基準クロック信号がディジタルPLL回路
8に対して可変ピッチ再生に必要な再生クロック信号の
抽出を可能にするため、規定の等線速度再生に至る過渡
期間においてデータ読み取り環境を維持することができ
る。さらにまた、周波数補償を受けない基準クロック信
号による再生が開始されるまでのデータ転送レートの変
化についても、シーク中はシーク開始直前の回転速度を
維持させるようにしたから、最内周側におけるスピンド
ルモータの回転速度を保持して等角速度回転させる他の
方式のごとく、再生系に対し極端な負担を強いることは
ない。
【0022】
【発明の効果】以上声明したように、本発明によれば、
当選速度で記録された光ディスクを回転駆動するスピン
ドルモータを、光ディスクリード時には再生クロック信
号と基準クロック信号とを位相一致させることで等線速
度回転状態にロックするとともに、光ディスクシーク時
にはスピンドルモータにシーク開始直前の回転速度を保
持させるとともに、前記基準クロック信号を周波数補償
し、シーク目標トラックにおける可変ピッチ再生に供す
るように構成したから、CLV記録光ディスクをシーク
するさいに、スピンドルモータの回転速度をシーク開始
トラックにおける回転速度からシーク目標トラックにお
ける回転速度までに変化させる過程で、シーク目標トラ
ックに達するまではCLV記録ディスクに対するのと全
く同じ回転速度履歴を踏襲させることで、トルク変動を
極力抑制してモータにかかる負担を軽減し、ここでのス
ピンドルモータに対する要求トルクの低減を、光ピック
アップの移動時間を含めたアクセスタイムの短縮に資す
るとともに、モータ駆動電流の急変に伴う熱発生を抑制
してスピンドルモータの長寿命化を図ることができ、ま
たシーク目標トラックにおいて現実の読み取りが開始さ
れるまでの間も、周波数補償された基準クロック信号が
位相ロックドループに対して可変ピッチ再生に必要な再
生クロック信号の抽出を可能にするため、規定の等線速
度再生に至る過渡期間においてデータ読み取り環境を維
持することができる等の優れた効果を奏する。
【0023】また、本発明によれば、シーク時等角速度
制御手段が、スピンドルモータのモータ駆動信号を前記
シーク開始直前の値に保持し続けるホールド回路を含む
構成としたから、シーク中のスピンドルモータの回転速
度履歴を、要求トルク変化の大きな等線速度駆動によら
ず、要求トルク変化の全くない等角速度駆動によって達
成することにより、トルク変動の抑制に伴うモータ負担
の軽減と熱発生の抑制或いはアクセスタイムの短縮等に
結び付かせることができ、また完全な等角速度駆動であ
るため、再生が開始されるまでのデータ転送レートが再
生系に及ぼす負担を考慮する必要があるが、最内周側に
おけるスピンドルモータの回転速度を保持して等角速度
回転させるのではなく、シーク開始直前のモータ回転速
度を保持させる構成であるため、再生系に対し極端な負
担を強いることはない等の効果を奏する。
【0024】さらにまた、本発明は、光ディスクを内周
側から外周側にシークするときは、基準クロック信号を
リード時よりも高い周波数に切り替え、光ディスクを外
周側から内周側にシークするときは、基準クロック信号
をリード時よりも低い周波数に切り替える分周用位相ロ
ックドループを含む構成であるため、光ディスクをシー
クさせたときに、シーク目標トラックにおける可変ピッ
チ再生を意図した周波数シフトにより、シーク目標トラ
ックにおいて現実の読み取りが開始されるまでの間、シ
ーク方向に応じて高周波側或いは低周波側に周波数補償
された基準クロック信号が位相クロックドループに対し
て可変ピッチ再生に必要な再生クロック信号の抽出を可
能とし、これにより規定の等線速度再生に至る過渡期間
においてデータ読み取り環境を維持することができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク再生装置の一実施例を示す
回路構成図である。
【図2】図1に示した光ディスク再生装置におるシーク
時のモータ回転速度の履歴を示す図である。
【図3】従来の光ディスク再生装置の一例を示す回路構
成図である。
【図4】図3に示した光ディスク再生装置によるシーク
時のモータ回転速度の履歴を示す図である。
【符号の説明】
2 スピンドルモータ 5 CD用ディジタル信号処理素子 6 光ピックアップ 8 ディジタルPLL回路 13 クロック再生器 16 マイクロコンピュータ 21 光ディスク再生装置 22 低域濾波器 23 電圧制御発振器 24 バイアス可変回路 30h ホールド回路 22,23,24,30h シーク時等角速度制御手

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等線速度で記録さた光ディスクを回転駆
    動するスピンドルモータと、前記光ディスクのリード時
    に再生される再生クロック信号と基準クロック信号とを
    位相比較し、位相誤差が零となるよう前記スピンドルモ
    ータを等線速度回転状態にロックする位相ロックドルー
    プ回路と、前記光ディスクのシーク時に、前記スピンド
    ルモータにシーク開始直前の回転速度を保持させるとと
    もに、前記基準クロック信号を周波数補償し、シーク目
    標トラックにおける可変ピッチ再生に供するシーク時等
    角速度制御手段とを具備することを特徴とする光ディス
    ク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記シーク時等角速度制御手段は、前記
    スピンドルモータのモータ駆動信号を前記シーク開始直
    前の値に保持するホールド回路を含むことを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記シーク時等角速度制御手段は、前記
    基準クロック信号を分周し、前記光ディスクを内周側か
    ら外周側にシークするときは、前記基準クロック信号を
    前記リード時よりも高い周波数に切り替え、前記光ディ
    スクを外周側から内周側にシークするときは、前記基準
    クロック信号を前記リード時よりも低い周波数に切り替
    える分周用位相ロックドループを含むことを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク再生装置。
JP4753195A 1995-03-07 1995-03-07 光ディスク再生装置 Expired - Fee Related JP2591513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4753195A JP2591513B2 (ja) 1995-03-07 1995-03-07 光ディスク再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4753195A JP2591513B2 (ja) 1995-03-07 1995-03-07 光ディスク再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08249809A JPH08249809A (ja) 1996-09-27
JP2591513B2 true JP2591513B2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=12777715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4753195A Expired - Fee Related JP2591513B2 (ja) 1995-03-07 1995-03-07 光ディスク再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591513B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08249809A (ja) 1996-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6269061B1 (en) Servo control system for disk player
US5528574A (en) Disk reproducing apparatus capable of increasing speed of access to disks recorded at constant linear velocity
US5870363A (en) Optical disk motor servo and method for closed loop speed control
JP4319259B2 (ja) アクティブ・ワイドレンジpll装置、位相ロックループ方法及びディスク再生装置
JP2809206B2 (ja) 光ディスク記録再生方法及び光ディスク装置
JPH0363966A (ja) ディスク演奏装置
JP2926900B2 (ja) ディスク再生装置
JPH09306092A (ja) ディスク再生方法とディスク再生装置
US5574710A (en) Disc reproducing apparatus
JPH0877691A (ja) ディスク再生装置及び信号処理回路
JP2591513B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP2991686B2 (ja) 等化器特性補正機能を有する光ディスク再生装置
JP2606670B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP2848306B2 (ja) 光ディスク再生方法及び光ディスクドライブ装置
JP3759650B2 (ja) マルチ倍速の光ディスク再生装置のスピンドルサーボ回路
US6009056A (en) Optical disc data reproducing method and optical disk driver
JPS6232378Y2 (ja)
JPH08106727A (ja) ディスク再生装置
JP3681948B2 (ja) 情報記録再生装置と情報記録媒体の回転速度制御装置
JP2906602B2 (ja) 記録円盤再生装置
JP2002269926A (ja) ディスク記録方法及びディスク記録装置
JP2001006297A (ja) 光ディスク再生装置
JPH03235270A (ja) クロック生成用pll回路
JPH0677369B2 (ja) 記録ディスク回転制御装置
JPH0863874A (ja) 再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19961029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees