JP2591265B2 - 引戸の中間停止装置 - Google Patents

引戸の中間停止装置

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JP2591265B2 JP2172980A JP17298090A JP2591265B2 JP 2591265 B2 JP2591265 B2 JP 2591265B2 JP 2172980 A JP2172980 A JP 2172980A JP 17298090 A JP17298090 A JP 17298090A JP 2591265 B2 JP2591265 B2 JP 2591265B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば、重力により閉成位置に自己復帰さ
せ得るように構成した引戸等を、所望の中間位置で停止
させておきたい場合に好適に使用される引戸の中間停止
装置に関するものである。
[従来の技術] 引戸として、例えば、第7図に示すようなものが知ら
れている。すなわち、このものは開口部aを有した壁面
bにレールcを架設し、このレールcに引戸dを車輪e
を介して懸吊支持させるようにしたものであり、その車
輪eが前記レールc上を転動することにより前記引戸d
が幅方向に開閉動作し得るようになっている。前記レー
ルcは閉成位置方向に向けて若干の下り傾斜を有してお
り、手を放すと前記引戸dが重力により閉成位置にまで
自己復帰するようにしてある。なお、図中fは閉成位置
の手前で、引戸dのアームgと当接して該引戸dの速度
を低下させるための緩衝用シリンダである。
ところが、このような構成のものでは、引戸dが自動
的に閉まってしまうため、所望の位置で引戸dを開成さ
せたままにしておくことができない。
そのため、このような方式の引戸dを所望の中間位置
で停止させておくための中間停止装置が種々考えられて
いるが、従来のものはいずれも、レバー操作等により係
止手段を動作させて引戸dを停止させるようになってお
り、再びそのレバーに操作を加えないと、その係止状態
を解除できないようにしてある。
このため、事情を知らない者が半開きの引戸dを無理
に開閉しようとして強い力を加えることがあり、かかる
不測の外力により中間停止装置が破損してしまう虞があ
る。
このような不具合を解消するために、特願平2−8209
7号および特願平2−86681号に示すように、上端をレー
ルの下面に対向させて左右方向に開閉可能に設けられ、
可動範囲一端側へ自己復帰し得るように懸吊支持された
引戸に押圧子を設け、その押圧子の上端を前記レールの
下面に弾接させて前記引戸を開成位置の途中で停止させ
得るように構成するとともに、前記引戸に左右方向の外
力を加えることによって前記押圧子を退避さて引戸の停
止状態を解除し得るようにし、手動操作部に操作力を加
えることにより退避した押圧力の上端を再度前記レール
の下面に弾接させ得るように構成された引戸の中間停止
装置が開発されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、以上のような構成のものは、いづれも
手動操作部が引戸の表面に露出しているため、その手動
操作部が目立ち易く、引戸の外観が損なわれてしまう。
また、手動操作部が引戸の一方の面側にのみ設けてある
場合には、他方の面側からは手動操作部を操作すること
ができないため、使い勝手は必ずしもよくない。引戸の
両面側に手動操作部が設けてある場合には、両面側から
手動操作部を各別に操作して引戸を開成位置の途中で停
止させておくことはできる。しかしながら、この場合に
は、手動操作部が壁と干渉する手前で引戸が停止するよ
うにしておく必要があり、引戸を全開位置まで移動させ
ることができない。
本発明は、以上のような不都合を簡単な構成により確
実に解消することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、このような目的を達成するために、次のよ
うな構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係る引戸の中間停止装置は、上端
をレールの下面に対向させて左右方向に開閉可能に設け
られ、可動範囲一端側へ自己復帰し得るように懸吊支持
された引戸に押圧子を設け、その押圧子の上端を前記レ
ールの下面に弾接させて前記引戸を開成位置の途中で停
止させ得るように構成するとともに、前記引戸に左右方
向の外力を加えることによって前記押圧子を待避させて
引戸の停止状態を解除し得るようにし、手動操作部に操
作力を加えることにより待避した押圧子の上端を再度前
記レールの下面に弾接させ得るように構成した引戸の中
間停止装置において、押圧子が、昇降及び左右傾動可能
に支持されたものであって、その上端に左右方向に一定
幅の摩擦面を有したものであり、前記手動操作部を前記
引戸の小口に形成した凹部に臨設していることを特徴と
する。
押圧子を強度の高いものにするとともに、摩擦面とレ
ールの下面との摩擦力を高めておきたい場合には、押圧
子を、板金製の押圧子本体と、この押圧子本体の上端に
固着した摩擦部材とを具備してなるものにし、その摩擦
部材の上面に一定幅の摩擦面を形成しておくとよい。
押圧子を傾動させることにより退避させる場合、押圧
子の中間部の真下に昇降体を昇降可能に配設するととも
に、その昇降体と押圧子の下端部とを左右傾動可能な中
間リンクを介して連結し、前記昇降体をスプリングによ
り上方に弾性付勢しておくようにすると、構造の簡略化
や部品点数の削減が図り易くなる。この場合、手動操作
部は、前記昇降体に設けておけばよい。
特に、組立作業の簡略化を図りたい場合には、角柱パ
イプ状のハウジングを引戸に固定し、このハウジング内
に昇降体を上下摺動可能に収容するとともに、このハウ
ジングに押圧子を支持させるとよい。
[作用] このような構成のものであれば、手動操作部に操作力
が加えられていない状態で、押圧子の上端の摩擦面をレ
ールの下面に密着させると、引戸の自走が停止される。
このような状態から引戸に力を加えて左右いづれかの方
向へ移動させると、押圧子の上端とレールの下面との摩
擦により前記押圧子の上端がレールの下面と非接触の位
置まで退避し、引戸の係止状態が解除される。この時、
押圧子が左右方向に一定幅の摩擦面を有しているので、
その摩擦面がレールに対して翻った状態になるまで引戸
に加える外力は漸次大きくする必要があり、その外力に
よる押圧子に対する操作力がある大きさを超えたところ
で、瞬間的に押圧子が傾動退避するため、中間停止状態
が解除されたことを明確に確認することができる。その
結果、引戸は左右に自由に移動させることができる。か
かる状態から手動操作部に操作力を加えて、退避した押
圧子の上端を再度前記レールの下面に当接させた後、操
作力を解除すると、前述のように、押圧子の上端がレー
ルの下面と密着し、引戸の自走が停止される。
また、前記手動操作部は、その先端が引戸の小口に臨
むとともに、引戸の小口から退避した位置となる。この
ため、手動操作部が引戸の両面側から目立つことがな
く、しかも、引戸が開成位置にある場合には、引戸の両
面側から前記手動操作部を各別に操作して引戸を開成位
置の途中で停止させることができる。また、引戸が全閉
位置にある場合には、前記手動操作部が戸当り等により
干渉することなく隠されることになるが、全閉位置で
は、前記手動操作部を操作する必要は全くないため、操
作上の問題が発生することはない。外観的には、手動操
作部が完全に隠れるため、むしろ好都合である。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第6図を参照して
説明する。
開口部1aを有した壁1の一側面1bにレール11を固設
し、このレール11に懸吊支持された引戸2に中間停止装
置3を設けてある。
レール11は、前記開口部1aの幅寸法に対して約2倍の
長さ寸法を有したもので、引戸2の閉成位置方向に向け
て若干の下り傾斜を有している。
引戸2は、上端2aをレール11の下面11aに対向させて
あるとともに、上端2aの左右両側に設けた車輪21を介し
て前記レール11に懸吊支持させてある。この引戸2は、
車輪21が前記レール11上を転動することにより左右に開
閉動作し得るようになっており、開成位置の途中で手を
放すと、重力により車輪21がレール11上を転動して、小
口2bが壁1の戸当り1cに当接する閉成位置にまで自己復
帰するようにしてある。
中間停止装置3は、第1図および第3図に示すよう
に、押圧子4と、昇降体5と、中間リンク6と、スプリ
ング7とを具備している。
押圧子4は、中間部4aを引戸2に固定した部材たるハ
ウジング8にピン41を介して昇降および左右傾動可能に
保持されており、板金製の押圧子本体42と、この押圧子
本体42の上端42aに固着した摩擦部材43とを具備し、そ
の摩擦部材43に前記レール11の下面11aに当接する一定
幅の摩擦面43aを形成してある。
昇降体5は、前記押圧子4の中間部4aの真下に昇降可
能に配設されたもので、下端に手動操作部51を有してい
る。この手動操作部51の先端は、前記ハウジング8に設
けた切欠8aを介して引戸2の小口2b側に延出させてある
とともに、先端のつまみ51aを引戸2の小口2bに形成し
た凹部22a内に臨ませてある。凹部22aは、第3図および
第4図に示すように、引戸2の小口2b側に配置した横断
面コ字形の構造材22の中央部に形成してあり、その底に
設けた窓22bから前記つまみ51aを外部に臨ませている。
中間リンク6は、上端6aを前記押圧子4の下端部4bに
ピン61を介して枢着し、下端6bを前記昇降体5の上端部
5aにピン62を介して枢着してある。
スプリング7は、引張りコイルスプリングで、その上
端7aを前記ハウジング8に止着してあり、下端7bを前記
昇降体5の下端部5bに止着してある。
ハウジング8は、横断面コ字形の基体81と、その開口
部に蓋着した横断面コ字形の薄肉の蓋体82とを備えた角
柱パイプ状のもので、内部に前記昇降体5を上下摺動可
能に収容しているとともに、このハウジング8で前記押
圧子4を支持している。基体81における前記各ピン41、
62に対応する部分には、ピン41、62の上下移動を許容す
る長孔81a、81bと、ピン61の上下移動および左右移動を
許容する窓81cをそれぞれ設けてある。しかして、この
中間停止装置3は、ハウジング8に組付けてユニット化
したもので、このハウジング8を引戸2の内部に複数の
ビス等(図示せず)を用いて固定してある。なお、第2
図中、83は、閉成位置の手前で、引戸2のアーム23と当
接して該引戸2の速度を低下させるための緩衝用シリン
ダである。また、84は、前記レール11の上端部にビス等
(図示せず)を介して固着した薄肉のカバーである。
このような構成によると、第3図に示すように、押圧
子4と昇降体5と中間リンク6とが上下方向へ一直線に
揃った状態で手動操作部51のつまみ51aに操作力が加え
られていない場合には、スプリング7の弾性付勢力によ
り中間リンク6および押圧子4が真上に付勢され、押圧
子4の摩擦面43aをレール11の下面11aに密着させる。そ
の結果、引戸2の自走が停止される。このような状態か
ら引戸2に力を加えて左右いづれかの方向へ移動させる
と、レール11の下面11aと摩擦部材43の摩擦面43aとの摩
擦により第5図に示すように、前記押圧子4の上端側が
引戸2の移動方向Rとは逆の方向へ傾動するとともに、
中間リンク6の上端6a側が引戸2の移動方向へ傾動す
る。このため、前記摩擦面43aがレール11の下面11aから
離れて、引戸2の係止状態が解除される。その際には、
スプリング7の弾性付勢力が中間リンク6および押圧子
4を傾動させる方向へ作用することになるため、中間リ
ンク6および押圧子4の傾斜状態が維持され、引戸2は
左右に自由に移動させることができる。この状態では、
昇降体5が最も上昇した位置にある。かかる状態から第
6図に示すように、手動操作部51のつまみ51aに操作力
Fを加えて昇降体5を引下げると、昇降体5と押圧子4
と中間リンク6とが上下方向へ一直線に揃った状態にな
る。操作力Fを解除すると、スプリング7の弾性付勢力
により昇降体5と中間リンク6と押圧子4とが真上に引
上げられて、前述のように、押圧子4の摩擦面43aがレ
ール11の下面11aに密着し、引戸2の自走が停止され
る。
したがって、このような構成のものであれば、引戸2
を所望の中間位置まで移動させた後、前述のように手動
操作部51のつまみ51aを操作すると、簡単かつ確実に引
戸2を所望の中間位置で開成させたままにしておくこと
ができる。また、引戸2の係止状態を解除したい場合に
は、引戸2を左右のいづれかへ若干移動させるだけで確
実にその係止状態を解除することができる。この場合、
押圧子4が左右方向に一定幅の摩擦面43aを有している
ので、その摩擦面43aがレール11に対して翻った状態に
なるまで引戸2に加える外力は漸次大きくする必要があ
り、その外力による押圧子4に対する操作力がある大き
さを超えたところで、瞬間的に押圧子4が傾動退避する
ため、中間停止状態が解除されたことを明確に確認する
ことができる。そのため、事情を知らない者によって半
開きの引戸2が開閉操作されるようなことがあっても、
中間停止装置3に無理な外力が加えられるような不具合
が生じることもない。
また、前記手動操作部51aは、その先端のつまみ51aを
引戸2の小口2bに設けた凹部22a内に臨ませてあるとと
もに、引戸2の小口2bから退避させてあるので、手動操
作部51のつまみ51aが引戸2の両面側から目立つことも
なく、外観がすっきりとした見栄えの良好な引戸2にで
きる。しかも、このようなものであれば、引戸2が開成
位置にある場合には、手動操作部51のつまみ51aを引戸
2の両面側から各別に操作することができるので、引戸
2の両面側から該引戸2を開成位置の途中で停止させる
ことができ、使い勝手を高めることができる。また、手
動操作部51のつまみ51aを前記の位置に設けておけば、
引戸2を全閉位置まで移動させた際に前記つまみ51aが
戸当り1cと干渉するようなことがなく、引戸2を開成位
置に移動させる場合に壁1の一側面1bと干渉するような
こともない。このため、壁1の開口部1aが全開となる位
置まで引戸2を移動させることができ、開口部1aの使用
範囲が制限されてしまうようなこともない。
押圧子4を、上端にレール11の下面11aに当接する一
定幅の摩擦面43aを有したものにし、押圧子4の中間部
をハウジング8に昇降および左右傾動可能に支持させて
おけば、引戸2に左右方向の外力が加えられた場合に、
押圧子2を簡単に退避させることができ、押圧子4を退
避させるための構造の複雑化を招くことがない。
また、押圧子4を、板金製の押圧子本体42と、この押
圧子本体42の上端42aに固着した摩擦部材43とを具備し
てなるものにし、その摩擦部材43に一定幅の摩擦面43a
を形成すれば、押圧子4を強度の高いものにすることが
でき、その耐久性を有効に高めることができる。しか
も、摩擦部材43に滑り摩擦の高いものを用いて、摩擦面
43aとレール11の下面11aとの摩擦力を有効に高めること
ができるので、所望の中間位置で確実に引戸2を停止さ
せておくことができる。
押圧子4の中間部4aの真下に昇降体5を昇降可能に配
設するとともに、その昇降体5と押圧子4の下端部4bと
を左右傾動可能な中間リンク6を介して連結し、前記昇
降体5をスプリング7により上方に弾性付勢しておけ
ば、少ない部品点数で、引戸2の係止機能と、押圧子4
の退避状態の保持機能とを営むことができるとともに、
引戸2を開成位置の途中で係止させる場合に、押圧子4
の退避姿勢を簡単に矯正することができる。
さらに、角柱パイプ状のハウジング8を引戸2に固定
し、このハウジング8内に昇降体5を上下摺動可能に収
容するとともに、このハウジング8に押圧子4を支持さ
せるようにすれば、中間停止装置3をユニット化してお
くことができる。このため、引戸2への組付けを簡便に
行うことができ、組立作業の簡略化を図ることができ
る。
なお、レールの下面の摩擦部材の摩擦面とを相互に噛
合する凹凸面にしてもよく、このようにしておけば、両
面間の滑りを有効に回避することが可能である。しかし
て、このようにすれば、所望の係止位置で確実に引戸を
停止させておくことができるとともに、係止状態を解除
する際に確実に押圧子を退避させることが可能である。
また、前記実施例では、引戸に左右方向の外力が加え
られた場合に押圧子を左右のいづれかへ傾動させて退避
させるようにしたが、本発明はこのようなものに限定さ
れないのは勿論である。例えば、引戸に左右方向の外力
が加えられた場合に、押圧子を左右方向へ若干傾動させ
るとともに、その傾動をきっかけにして押圧子全体が下
方に偏位するように構成しておき、手動操作部に操作力
を加えて押圧子を押し上げ、その上端をレールの下面に
当接させるようにしてもよい。
さらに、手動操作部は、昇降体に直結したものに限定
されないのは勿論である。例えば、手動操作部を引戸内
にシーソー動作可能に枢着された天秤状のものにし、そ
の一方の回動端を引戸の小口に臨ませるとともに、他方
の回動端をリンクメンバを介して前記昇降体に連結して
もよい。このような手動操作部であれば、操作力を倍力
して昇降体に伝達したり、操作量を増減させて昇降体に
伝えるなど、種々の設定が可能となる。
[発明の効果] 本発明は以上のような構成であるから、引戸の両面側
から手動操作部を各別に操作して、引戸を所望の中間位
置で確実かつ簡単に開成させたままにしておくことがで
きるとともに、引戸を左右のいづれかへ若干移動させる
だけで容易に引戸の係止状態を解除することができ、格
別な解除操作が不要となる。その結果、中間停止装置の
使い勝手を高めることができるとともに、中間停止装置
に無理な外力が加えられるようなことがなく、その機能
を長期に亘って維持することができる。また、前記手動
操作部は、その先端を引戸の小口から退避させた状態で
前記小口に臨ませてあるので、手動操作部によって引戸
の外観が損なわれるの有効に回避することができ、外観
のすっきりとした見栄えの良好な引戸にできる。しか
も、このようなものであれば、手動操作部と壁の側面お
よび戸当り等とが干渉することもないので、引戸を全開
位置と全閉位置との間で自由に移動させることができ、
開口部の使用範囲が制限されるようなことがない。
また、押圧子が、昇降及び左右傾動可能に支持された
ものであり、上端にレールの下面と当接する一定幅の摩
擦面を有したものであるので、引戸に左右方向の外力を
加えて中間停止状態を解除する場合、外力すなわち押圧
子に対する操作力を漸次大きくして、ある所定の程度を
超えたところで一気に押圧子を傾動退避させて、引戸を
中間停止状態から解放することができる。また、押圧子
を退避させるための構造の複雑化を招くようなことがな
い。
また、押圧子を、板金製の押圧子本体と、この押圧子
本体の上端に固着した摩擦部材とを具備してなるものに
し、その摩擦部材に一定幅の摩擦面を形成するようにし
た場合には、押圧子を強度の高いものにできるととも
に、摩擦面とレールの下面との摩擦力を有効に高めるこ
とができる。そのため、押圧子の耐久性を高めることが
できるとともに、所望の中間位置で確実に引戸を停止さ
せておくことができる。
押圧子を傾動させることにより退避させる場合、押圧
子の中間部の真下に昇降体を昇降可能に配設するととも
に、その昇降体と押圧子の下端部とを左右傾動可能な中
間リンクを介して連結し、前記昇降体をスプリングによ
り上方に弾性付勢しておけば、構造の簡略化を図ること
ができるとともに、部品点数を無理なく抑えることがで
きる。
さらに、角柱パイプ状のハウジングを引戸に固定し、
このハウジング内に昇降体を上下摺動可能に収容すると
ともに、このハウジングに押圧子を支持させるようにし
た場合には、中間停止装置をユニット化しておくことが
できる。このため、引戸への組付けを簡便に行うことが
でき、組立作業の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の一実施例を示し、第1図は一
部断面の側面図、第2図は全体の正面図、第3図は中間
停止装置の正面図、第4図は凹部付近の右側面図、第5
図と第6図は第3図に対応する作用説明図である。第7
図は従来例を示す第2図相当の正面図である。 2……引戸、2a……上端 2b……小口、3……中間停止装置 4……押圧子、4a……中間部 5……昇降体、6……中間リンク 7……スプリング、8……ハウジング 11……レール、11a……下面 22a……凹部、42……押圧子本体 43……摩擦部材、43a……摩擦面 51……操作部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端をレールの下面に対向させて左右方向
    に開閉可能に設けられ、可動範囲一端側へ自己復帰し得
    るように懸吊支持された引戸に押圧子を設け、その押圧
    子の上端を前記レールの下面に弾接させて前記引戸を開
    成位置の途中で停止させ得るように構成するとともに、
    前記引戸に左右方向の外力を加えることによって前記押
    圧子を退避させて引戸の停止状態を解除し得るように
    し、手動操作部に操作力を加えることにより退避した押
    圧子の上端を再度前記レールの下面に弾接させ得るよう
    に構成した引戸の中間停止装置において、押圧子が、昇
    降及び左右傾動可能に支持されたものであって、その上
    端に左右方向に一定幅の摩擦面を有したものであり、前
    記手動操作部を前記引戸の小口に形成した凹部に臨設し
    ていることを特徴とする引戸の中間停止装置。
  2. 【請求項2】押圧子が、板金製の押圧子本体と、この押
    圧子本体の上端に固着した摩擦部材とを具備してなり、
    その摩擦部材の上面に一定幅の摩擦面を形成しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の引戸の中間停止装置。
  3. 【請求項3】押圧子の中間部の真下に昇降体を昇降可能
    に配設するとともに、その昇降体と押圧子の下端部とを
    左右傾動可能な中間リンクを介して連結し、前記昇降体
    をスプリングにより上方に弾性付勢したものであって、
    その昇降体に手動操作部を設けていることを特徴とする
    請求項1記載の引戸の中間停止装置。
  4. 【請求項4】角柱パイプ状のハウジングを引戸に固定
    し、このハウジング内に昇降体を上下摺動可能に収容す
    るとともに、このハウジングで押圧子を支持しているこ
    とを特徴とする請求項3記載の引戸の中間停止装置。
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JPH0640834Y2 (ja) * 1987-04-06 1994-10-26 三和シャッター工業株式会社 自閉式引戸における停止装置

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