JP2591105B2 - カーペット裏打ち用接着剤 - Google Patents
カーペット裏打ち用接着剤Info
- Publication number
- JP2591105B2 JP2591105B2 JP63262175A JP26217588A JP2591105B2 JP 2591105 B2 JP2591105 B2 JP 2591105B2 JP 63262175 A JP63262175 A JP 63262175A JP 26217588 A JP26217588 A JP 26217588A JP 2591105 B2 JP2591105 B2 JP 2591105B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copolymer
- weight
- latex
- parts
- glass transition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカーペット裏打ち用接着剤に関し、詳しく
は、自動車のカーペット、内装材などのような、加熱成
形工程を経て得られる熱成形カーペットの製造に使用す
るカーペット裏打ち用接着剤に関する。
は、自動車のカーペット、内装材などのような、加熱成
形工程を経て得られる熱成形カーペットの製造に使用す
るカーペット裏打ち用接着剤に関する。
(従来の技術) 自動車内装用のニードルパンチおよびタフテドカーペ
ットは、ブタジエン−スチレン共重合体ラテックスなど
を主成分とする接着剤を塗布あるいは含浸させた後、熱
成形性および耐熱保形性(80〜95℃程度の高温雰囲気中
で、その形状を保持し得る性能)を付与するために熱可
塑性樹脂シートをラミネートするという2段加工法によ
って製造されている。このようにして得られたカーペッ
トは、裁断し、熱成形して所望形状とした後、自動車に
組み込まれて使用される。
ットは、ブタジエン−スチレン共重合体ラテックスなど
を主成分とする接着剤を塗布あるいは含浸させた後、熱
成形性および耐熱保形性(80〜95℃程度の高温雰囲気中
で、その形状を保持し得る性能)を付与するために熱可
塑性樹脂シートをラミネートするという2段加工法によ
って製造されている。このようにして得られたカーペッ
トは、裁断し、熱成形して所望形状とした後、自動車に
組み込まれて使用される。
しかし、この2段加工法では、熱成形カーペットの製
造工程が複雑になることから、生産性の向上とコストダ
ウンとを目的として、上記のような熱可塑性樹脂シート
を使用しない1段加工法が提案されている(特開昭53−
52776号公報)。また、この1段加工法に使用する改良
接着剤として、80〜110℃のガラス転移温度を有する樹
脂エマルジョン、−50〜0℃のガラス転移温度を有する
樹脂エマルジョンおよびカルボキシル基と反応性を有す
る架橋剤を含有する接着剤(特開昭63−178182号公
報)、80〜140℃のガラス転移温度を有する共重合体と
−90〜50℃のガラス転移温度を有する共重合体とをコア
/シェル構造などの粒子形態で含有する接着剤(特開昭
63−196779号公報)などが提案されている。
造工程が複雑になることから、生産性の向上とコストダ
ウンとを目的として、上記のような熱可塑性樹脂シート
を使用しない1段加工法が提案されている(特開昭53−
52776号公報)。また、この1段加工法に使用する改良
接着剤として、80〜110℃のガラス転移温度を有する樹
脂エマルジョン、−50〜0℃のガラス転移温度を有する
樹脂エマルジョンおよびカルボキシル基と反応性を有す
る架橋剤を含有する接着剤(特開昭63−178182号公
報)、80〜140℃のガラス転移温度を有する共重合体と
−90〜50℃のガラス転移温度を有する共重合体とをコア
/シェル構造などの粒子形態で含有する接着剤(特開昭
63−196779号公報)などが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 1段加工法においては、熱可塑性樹脂シートを使用す
ることなく接着剤のみによって、熱成形カーペットに要
求される剛性、熱成形性および耐熱保形性を同時に付与
しようとするものであるが、例えば、熱成形性および耐
熱保形性を改良しようとすると剛性が低下するなどの問
題が生じ、上記従来の接着剤によっては剛性、熱成形性
および耐熱保形性が同時にバランスよく向上された熱成
形カーペットを得ることはできない。
ることなく接着剤のみによって、熱成形カーペットに要
求される剛性、熱成形性および耐熱保形性を同時に付与
しようとするものであるが、例えば、熱成形性および耐
熱保形性を改良しようとすると剛性が低下するなどの問
題が生じ、上記従来の接着剤によっては剛性、熱成形性
および耐熱保形性が同時にバランスよく向上された熱成
形カーペットを得ることはできない。
従って、本発明は、上記従来の問題点を解決し、剛
性、熱成形性および耐熱保形性がバランスよく、高レベ
ルにある熱成形カーペットの製造を可能とするカーペッ
ト裏打ち用接着剤を提供することを目的とするものであ
る。
性、熱成形性および耐熱保形性がバランスよく、高レベ
ルにある熱成形カーペットの製造を可能とするカーペッ
ト裏打ち用接着剤を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、特定の性質を有する2種類の共重合体
ラテックスを組み合わせて使用すると上記目的が達成で
きることを知り、この知見に基づいて本発明を完成し
た。
ラテックスを組み合わせて使用すると上記目的が達成で
きることを知り、この知見に基づいて本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は、共重合されているシアン化ビニ
ル化合物の含有率が共重合体の5〜50重量%であり、ガ
ラス転移温度が80℃以上の共重合体(A)ラテックス40
〜95重量%(固形分基準)とガラス転移温度が5〜50℃
の共重合体(B)ラテックス5〜60重量%(固形分基
準)とからなることを特徴とするカーペット裏打ち用接
着剤に関する。
ル化合物の含有率が共重合体の5〜50重量%であり、ガ
ラス転移温度が80℃以上の共重合体(A)ラテックス40
〜95重量%(固形分基準)とガラス転移温度が5〜50℃
の共重合体(B)ラテックス5〜60重量%(固形分基
準)とからなることを特徴とするカーペット裏打ち用接
着剤に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の共重合体(A)とは、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物を必須成
分とし、これと共重合可能な、ブタジエン、イソプレ
ン、2−クロル−1,3−ブタジエンなどのジエン化合
物;スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、クロルビニルトルエンなどのビニ
ル芳香族化合物;メチル(メタ)アクリレート(メチル
アクリレートとメチルメタクリレートを意味する。以下
同様)、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
2−ヘチルエキシル(メタ)アクリレートなどの(メ
タ)アクリレート化合物;塩化ビニル、酢酸ビニルなど
のビニル化合物;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸化合物;アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N−メチロールメタクリアミドなどのアミド化合
物;塩化ビニリデンなどのビニリデン化合物などから選
ばれた1種または2種以上のモノマーとの共重合体を意
味する。
タクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物を必須成
分とし、これと共重合可能な、ブタジエン、イソプレ
ン、2−クロル−1,3−ブタジエンなどのジエン化合
物;スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、クロルビニルトルエンなどのビニ
ル芳香族化合物;メチル(メタ)アクリレート(メチル
アクリレートとメチルメタクリレートを意味する。以下
同様)、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
2−ヘチルエキシル(メタ)アクリレートなどの(メ
タ)アクリレート化合物;塩化ビニル、酢酸ビニルなど
のビニル化合物;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸化合物;アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N−メチロールメタクリアミドなどのアミド化合
物;塩化ビニリデンなどのビニリデン化合物などから選
ばれた1種または2種以上のモノマーとの共重合体を意
味する。
共重合体(A)の具体例としては、ブタジエン−アク
リロニトリルを主成分とする共重合体、ブタジエン−ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−スチ
レン−イタコン酸−アクリロニトリル共重合体、ブタジ
エン−スチレン−イタコン酸−アクリル酸−アクリロニ
トリル共重合体、メチル(メタ)アクリレート−塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体、メチルメタクリ
レート−n−ブチルアクリレート−アクリロニトリル共
重合体、メチルメタクリレート−イタコン酸−アクリロ
ニトリル共重合体などを挙げることができる。
リロニトリルを主成分とする共重合体、ブタジエン−ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−スチ
レン−イタコン酸−アクリロニトリル共重合体、ブタジ
エン−スチレン−イタコン酸−アクリル酸−アクリロニ
トリル共重合体、メチル(メタ)アクリレート−塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体、メチルメタクリ
レート−n−ブチルアクリレート−アクリロニトリル共
重合体、メチルメタクリレート−イタコン酸−アクリロ
ニトリル共重合体などを挙げることができる。
これらのうち、シアン化ビニル化合物5〜50重量%、
ジエン化合物(特に、ブタジエン)0〜10重量%、ビニ
ル芳香族化合物(特に、スチレン)0〜90重量%、およ
びこれらと共重合可能なモノマー0〜50重量%とから得
られる共重合体、あるいはシアン化ビニル化合物5〜50
重量%、(メタ)アクリレート化合物(特に、メチルメ
タクリレート)0〜90重量%およびこれらと共重合可能
なモノマー0〜50重量%とから得られる共重合体が特に
好ましく使用される。
ジエン化合物(特に、ブタジエン)0〜10重量%、ビニ
ル芳香族化合物(特に、スチレン)0〜90重量%、およ
びこれらと共重合可能なモノマー0〜50重量%とから得
られる共重合体、あるいはシアン化ビニル化合物5〜50
重量%、(メタ)アクリレート化合物(特に、メチルメ
タクリレート)0〜90重量%およびこれらと共重合可能
なモノマー0〜50重量%とから得られる共重合体が特に
好ましく使用される。
共重合体(A)における、共重合されているシアン化
ビニル化合物の含有率は、共重合体の5〜50重量%、好
ましくは10〜40重量%である。シアン化ビニル化合物の
割合が、5重量%未満では、耐熱保形性および剛性が低
下する。一方、50重量%を越えると、ラテックスの重合
安定性が劣り、凝集物が多く、満足するラテックスが得
られない。
ビニル化合物の含有率は、共重合体の5〜50重量%、好
ましくは10〜40重量%である。シアン化ビニル化合物の
割合が、5重量%未満では、耐熱保形性および剛性が低
下する。一方、50重量%を越えると、ラテックスの重合
安定性が劣り、凝集物が多く、満足するラテックスが得
られない。
共重合体(A)のガラス転移温度は、80℃以上、好ま
しくは90〜110℃である。ガラス転移温度が、80℃より
低いと、耐熱保形性および熱成形性が低下する。
しくは90〜110℃である。ガラス転移温度が、80℃より
低いと、耐熱保形性および熱成形性が低下する。
なお、本発明におけるガラス転移温度は下記式により
求めたものである。
求めたものである。
ここで、 Tg:共重合体のガラス転移温度(絶対温度表示) Tgi:単量体成分(i)の単独重合体のガラス転移温度
(絶対温度表示) Wi:共重合体中の成分(i)の重量分率共重合体(A)
ラテックスは、共重合体(A)中のシアン化ビニル化合
物の割合およびそのガラス転移温度が上記範囲内にある
ように、使用モノマーの種類および量を選択し、従来公
知の方法および条件下に乳化重合することにより容易に
得ることができる。
(絶対温度表示) Wi:共重合体中の成分(i)の重量分率共重合体(A)
ラテックスは、共重合体(A)中のシアン化ビニル化合
物の割合およびそのガラス転移温度が上記範囲内にある
ように、使用モノマーの種類および量を選択し、従来公
知の方法および条件下に乳化重合することにより容易に
得ることができる。
共重合体(B)は、シアン化ビニル化合物を必須成分
とせず、そのガラス転移温度が5〜50℃という点を除け
ば、上記共重合体(A)で例示された化合物から選択さ
れた2種以上のモノマーからなる共重合体であり、これ
らのモノマーを従来公知の方法により乳化重合すること
により容易に得ることができる。
とせず、そのガラス転移温度が5〜50℃という点を除け
ば、上記共重合体(A)で例示された化合物から選択さ
れた2種以上のモノマーからなる共重合体であり、これ
らのモノマーを従来公知の方法により乳化重合すること
により容易に得ることができる。
共重合体(B)の具体例としては、ブタジエン−スチ
レン共重合体、ブタジエン−スチレン−メチルメタクリ
レート共重合体、ブタジエン−メチルメタクリレート共
重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ブタ
ジエン−スチレン−アクリロニトリル共重合体、ブタジ
エン−スチレンメチルメタクリレート−イタコン酸共重
合体、ブタジエン−スチレン−メチルメタクリレート−
イタコン酸−アクリル酸共重合体、スチレン−メチルメ
タクリレート−n−ブチルアクリレート共重合体、スチ
レン−メチルメタクリレート−n−ブチルアクリレート
−イタコン酸共重合体、メチルアクリレート−塩化ビニ
ル共重合体、メチルアクリレート−塩化ビニリデン共重
合体、メチルメタクリレート−n−ブチルアクリレート
共重合体などを挙げることができる。
レン共重合体、ブタジエン−スチレン−メチルメタクリ
レート共重合体、ブタジエン−メチルメタクリレート共
重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ブタ
ジエン−スチレン−アクリロニトリル共重合体、ブタジ
エン−スチレンメチルメタクリレート−イタコン酸共重
合体、ブタジエン−スチレン−メチルメタクリレート−
イタコン酸−アクリル酸共重合体、スチレン−メチルメ
タクリレート−n−ブチルアクリレート共重合体、スチ
レン−メチルメタクリレート−n−ブチルアクリレート
−イタコン酸共重合体、メチルアクリレート−塩化ビニ
ル共重合体、メチルアクリレート−塩化ビニリデン共重
合体、メチルメタクリレート−n−ブチルアクリレート
共重合体などを挙げることができる。
これらのうち、ジエン化合物(特に、ブタジエン)20
〜40重量%、ビニル芳香族化合物(特に、スチレン)60
〜80重量%およびこれらと共重合可能なモノマー0〜20
重量%から得られる共重合体、あるいは(メタ)アクリ
レート化合物5〜30重量%およびこれらと共重合可能な
モノマー70〜95重量%から得られる共重合体が特に好ま
しく使用される。
〜40重量%、ビニル芳香族化合物(特に、スチレン)60
〜80重量%およびこれらと共重合可能なモノマー0〜20
重量%から得られる共重合体、あるいは(メタ)アクリ
レート化合物5〜30重量%およびこれらと共重合可能な
モノマー70〜95重量%から得られる共重合体が特に好ま
しく使用される。
共重合体(B)のガラス転移温度は、5〜50℃、好ま
しくは10〜40℃である。ガラス転移温度が5℃より低い
と、熱成形性および耐熱保形性が低下し、一方50℃を越
えると剛性が低下して好ましくない。
しくは10〜40℃である。ガラス転移温度が5℃より低い
と、熱成形性および耐熱保形性が低下し、一方50℃を越
えると剛性が低下して好ましくない。
本発明のカーペット裏打ち用接着剤における共重合体
(A)ラテックスの割合(固形分基準)は、40〜95重量
%、好ましくは60〜90重量%である。共重合体(A)ラ
テックスの使用割合が40重量%未満では熱成形性および
耐熱性保形性が低下し、一方95重量%を越えると剛性が
低下して好ましくない。
(A)ラテックスの割合(固形分基準)は、40〜95重量
%、好ましくは60〜90重量%である。共重合体(A)ラ
テックスの使用割合が40重量%未満では熱成形性および
耐熱性保形性が低下し、一方95重量%を越えると剛性が
低下して好ましくない。
本発明のカーペット裏打ち用接着剤には、上記成分の
外に、必要に応じて、充填剤、顔料、消泡剤、老化防止
剤、架橋剤、難燃剤、増粘剤、湿潤剤などの添加剤を配
合することができる。上記添加剤のうち充填剤の具体例
としては、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、ガラス繊維、金属繊維などの無機充填
剤、ポリスチレン粒子などのプラスチック中空粒子、合
成繊維、天然繊維などの有機充填剤などを挙げることが
できる。
外に、必要に応じて、充填剤、顔料、消泡剤、老化防止
剤、架橋剤、難燃剤、増粘剤、湿潤剤などの添加剤を配
合することができる。上記添加剤のうち充填剤の具体例
としては、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、ガラス繊維、金属繊維などの無機充填
剤、ポリスチレン粒子などのプラスチック中空粒子、合
成繊維、天然繊維などの有機充填剤などを挙げることが
できる。
本発明のカーペット裏打ち用接着剤は、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、アクリル、ナイロンなどの繊維を
用いたニードルパンチカーペット、タフテッドカーペッ
トなどのカーペットに適用可能であり、得られる熱成形
カーペットは、自動車などのカーペット、内装材などと
して使用することができる。
ル、ポリプロピレン、アクリル、ナイロンなどの繊維を
用いたニードルパンチカーペット、タフテッドカーペッ
トなどのカーペットに適用可能であり、得られる熱成形
カーペットは、自動車などのカーペット、内装材などと
して使用することができる。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明す
る。なお、「部」および「%」は、重量基準である。
る。なお、「部」および「%」は、重量基準である。
製造例1 (共重合体ラテックス(A−1)の製造) ブタジエン4部、スチレン77部、アクリロニトリル15
部、イタコン酸2部、アクリル酸2部、t−ドデシルメ
ラカプタン0.2部、過流酸カリウム0.3部、イオン交換水
150部およびジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム1.5部の混合物を10オートクレーブに仕込み、撹拌
しながら60℃で25時間反応させて共重合体ラテックス
(A−1)を製造した。この共重合体ラテックス(A−
1)の製造時に凝集物の生成はなく、重合性は良好であ
った。重合転化率は98.8%であった。
部、イタコン酸2部、アクリル酸2部、t−ドデシルメ
ラカプタン0.2部、過流酸カリウム0.3部、イオン交換水
150部およびジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム1.5部の混合物を10オートクレーブに仕込み、撹拌
しながら60℃で25時間反応させて共重合体ラテックス
(A−1)を製造した。この共重合体ラテックス(A−
1)の製造時に凝集物の生成はなく、重合性は良好であ
った。重合転化率は98.8%であった。
製造例2 製造例1において、仕込み原料を第1表に示すように
変更した以外は製造例1と同様にして共重合体ラテック
ス(A−2)、(B−1)、(B−3)、(a−1)、
(a−2)、(b−1)を製造した。
変更した以外は製造例1と同様にして共重合体ラテック
ス(A−2)、(B−1)、(B−3)、(a−1)、
(a−2)、(b−1)を製造した。
製造例3 (共重合体ラテックス(A−3)の製造) イオン交換水60部にラウリル硫酸ナトリウム1部とポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル3部とを添加
して乳化剤水溶液を調整した。この乳化剤水溶液にメチ
ルメタクリレート78部、アクリロニトリル20部、アクリ
ル酸2部および重合度調整剤としてn−ドデシルメルカ
プタン0.2部を乳化させて乳化液を調製した。
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル3部とを添加
して乳化剤水溶液を調整した。この乳化剤水溶液にメチ
ルメタクリレート78部、アクリロニトリル20部、アクリ
ル酸2部および重合度調整剤としてn−ドデシルメルカ
プタン0.2部を乳化させて乳化液を調製した。
一方、撹拌機、温度計、還流冷却器および滴下ロート
を備えた1内容積の四つ口フラスコにイオン交換水40
部および過硫酸ナトリウム0.3部を仕込み、窒素置換し
ながら70℃まで昇温した。液温が70℃に達したら上記の
乳化液を3時間かけて滴下した。滴下終了後80℃で2時
間撹拌を継続し、反応させて共重合体ラテックス(A−
3)を得た。この共重合体ラテックス(A−3)の製造
時に凝集物の生成はなく、重合性は良好であった。重合
転化率は99.6%であった。
を備えた1内容積の四つ口フラスコにイオン交換水40
部および過硫酸ナトリウム0.3部を仕込み、窒素置換し
ながら70℃まで昇温した。液温が70℃に達したら上記の
乳化液を3時間かけて滴下した。滴下終了後80℃で2時
間撹拌を継続し、反応させて共重合体ラテックス(A−
3)を得た。この共重合体ラテックス(A−3)の製造
時に凝集物の生成はなく、重合性は良好であった。重合
転化率は99.6%であった。
製造例4 製造例3において仕込み原料を第1表に示すように変
更した以外は製造例3と同様にして共重合体ラテックス
(B−2)、(b−2)を製造した。
更した以外は製造例3と同様にして共重合体ラテックス
(B−2)、(b−2)を製造した。
製造例5 製造例2で得られた共重合体ラテックス(B−1)20
部(固形分基準)を10オートクレーブに仕込み、引続
きブタジエン4部、スチレン79部、アクリロニトリル15
部、イタコン酸2部、t−ドデシルメルカプタン0.2
部、過硫酸カリウム0.3部、イオン交換水150部およびジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1.5部の混合
物を仕込み、撹拌しながら60℃で25時間反応させてコア
/シェル型共重合体ラテックス(c−1)を製造した。
この共重合体ラテックスの製造時に凝集物の生成はな
く、重合性は良好であった。重合転化率は98.5%であっ
た。
部(固形分基準)を10オートクレーブに仕込み、引続
きブタジエン4部、スチレン79部、アクリロニトリル15
部、イタコン酸2部、t−ドデシルメルカプタン0.2
部、過硫酸カリウム0.3部、イオン交換水150部およびジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1.5部の混合
物を仕込み、撹拌しながら60℃で25時間反応させてコア
/シェル型共重合体ラテックス(c−1)を製造した。
この共重合体ラテックスの製造時に凝集物の生成はな
く、重合性は良好であった。重合転化率は98.5%であっ
た。
実施例1〜6、比較例1〜6 製造例1〜5で得られた共重合体ラテックスを第2表
のように配合して、本発明の熱成形カーペット裏打ち用
接着剤(実施例1〜6)および比較用熱成形カーペット
裏打ち用接着剤(比較例1〜6)を調製し、その性能を
下記方法により評価した。
のように配合して、本発明の熱成形カーペット裏打ち用
接着剤(実施例1〜6)および比較用熱成形カーペット
裏打ち用接着剤(比較例1〜6)を調製し、その性能を
下記方法により評価した。
(成形カーペットの作成) 各共重合体ラテックスを万能混合撹拌機にて3倍の容
量に泡立てた後、綿目付450g/m2のポリエステルニード
ルパンチカーペットの裏面に乾燥重量が200g/m2になる
ように塗布、含浸させ150℃で10分間乾燥して、成形カ
ーペットを作成した。
量に泡立てた後、綿目付450g/m2のポリエステルニード
ルパンチカーペットの裏面に乾燥重量が200g/m2になる
ように塗布、含浸させ150℃で10分間乾燥して、成形カ
ーペットを作成した。
(剛性の評価) 上記成形カーペットを2cm×10cmの大きさに裁断し、
得られた試験片をオルゼン式スティフネステスターを用
い30℃の角度で折り曲げた時の剛性を測定した。数値が
大きいほど剛性が高くなる。数値が25〜40の範囲にある
のが良好である。
得られた試験片をオルゼン式スティフネステスターを用
い30℃の角度で折り曲げた時の剛性を測定した。数値が
大きいほど剛性が高くなる。数値が25〜40の範囲にある
のが良好である。
(熱成形性) 上記成形カーペットを170℃の熱風乾燥機にて5分間
加熱し、凸凹状のプレス成形機にて型付けし、型付け性
を下記基準にて評価した。
加熱し、凸凹状のプレス成形機にて型付けし、型付け性
を下記基準にて評価した。
○:良好 △:不十分 ×:不良 (耐熱保形性) 上記の型付けした成形カーペットを80℃および95℃の
熱風乾燥機中に8時間養成し、それぞれの温度での形状
の変化を下記基準にて評価した。
熱風乾燥機中に8時間養成し、それぞれの温度での形状
の変化を下記基準にて評価した。
○:型くずれ なし △:型くずれ ややあり ×:型くずれ 大きい 比較例1は、共重合体(A)のガラス転移温度が本発
明の範囲未満の例であり、剛性および耐熱保形性が劣
り、バランスが悪い。
明の範囲未満の例であり、剛性および耐熱保形性が劣
り、バランスが悪い。
比較例2は、共重合体(B)のガラス転移温度が本発
明の範囲未満の例であり、耐熱保形性が劣る。
明の範囲未満の例であり、耐熱保形性が劣る。
比較例3、4は、共重合体(A)ラテックスと共重合
体(B)ラテックスの混合割合が本発明の範囲外にあ
る。比較例3は、共重合体(B)ラテックスの割合が本
発明の範囲を越えている例であり、耐熱保形性および剛
性が劣る。また、比較例4は、共重合体(B)ラテック
スが本発明の範囲未満の例であり、熱成形および剛性が
劣り、バランスが悪い。
体(B)ラテックスの混合割合が本発明の範囲外にあ
る。比較例3は、共重合体(B)ラテックスの割合が本
発明の範囲を越えている例であり、耐熱保形性および剛
性が劣る。また、比較例4は、共重合体(B)ラテック
スが本発明の範囲未満の例であり、熱成形および剛性が
劣り、バランスが悪い。
比較例5は、共重合体(A)のシアン化ビニル化合物
の割合が本発明の範囲未満であり、耐熱保形性および剛
性が劣り、バランスが悪い。
の割合が本発明の範囲未満であり、耐熱保形性および剛
性が劣り、バランスが悪い。
比較例6は、共重合体(A)、(B)を同一共重合体
粒子中に含むコア/シェル型共重合体ラテックスであ
り、耐熱保形性および剛性が劣り、バランスが悪い。
粒子中に含むコア/シェル型共重合体ラテックスであ
り、耐熱保形性および剛性が劣り、バランスが悪い。
比較例7は、共重合体(B)のガラス転移温度が本発
明の範囲未満であり、耐熱保形性が劣る。
明の範囲未満であり、耐熱保形性が劣る。
(発明の効果) 本発明の熱成形カーペット裏打ち用接着剤を用いて得
られる熱成形カーペットは、剛性、熱成形性および耐熱
保形性がいずれもバランスよく優れ、自動車のカーペッ
ト、内装材などとして好適に利用することができる。
られる熱成形カーペットは、剛性、熱成形性および耐熱
保形性がいずれもバランスよく優れ、自動車のカーペッ
ト、内装材などとして好適に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−289678(JP,A) 特開 昭48−59633(JP,A) 特開 昭60−181361(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】共重合されているシアン化ビニル化合物の
含有率が共重合体の5〜50重量%であり、ガラス転移温
度が80℃以上の共重合体(A)ラテックス40〜95重量部
(固形分基準)とガラス転移温度が5〜50℃の共重合体
(B)ラテックス5〜60重量部(固形分基準)とからな
ることを特徴とするカーペット裏打ち用接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63262175A JP2591105B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | カーペット裏打ち用接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63262175A JP2591105B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | カーペット裏打ち用接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02112485A JPH02112485A (ja) | 1990-04-25 |
JP2591105B2 true JP2591105B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=17372111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63262175A Expired - Lifetime JP2591105B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | カーペット裏打ち用接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591105B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0813960B2 (ja) * | 1989-12-06 | 1996-02-14 | 住友ダウ株式会社 | 熱成型性を有するカーペット用接着剤組成物 |
JP4934895B2 (ja) * | 2000-10-12 | 2012-05-23 | 日立化成工業株式会社 | 接着剤組成物、接着フィルム、半導体搭載用配線基板及び半導体装置 |
JP5238454B2 (ja) * | 2008-10-29 | 2013-07-17 | 日本エイアンドエル株式会社 | ゴムとポリエステル繊維の接着剤用共重合体ラテックス |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA968239A (en) * | 1971-11-17 | 1975-05-27 | The Dow Chemical Company | Carpet and preparation thereof |
JPS60181361A (ja) * | 1984-02-23 | 1985-09-17 | 株式会社アサヒペン | ビニルクロス用塗料組成物 |
JPS62289678A (ja) * | 1986-06-06 | 1987-12-16 | 三菱化学ビーエーエスエフ株式会社 | カ−ペツトの裏打方法 |
JP2521743B2 (ja) * | 1987-02-19 | 1996-08-07 | 住化エイビーエス・ラテックス株式会社 | カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物 |
JPH0726075B2 (ja) * | 1988-06-14 | 1995-03-22 | 住友ダウ株式会社 | カーペット裏打ち用接着剤組成物 |
JPH0726327B2 (ja) * | 1988-06-24 | 1995-03-22 | 住友ダウ株式会社 | カーペット裏打ち用接着剤組成物 |
-
1988
- 1988-10-18 JP JP63262175A patent/JP2591105B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02112485A (ja) | 1990-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104263289B (zh) | 汽车内饰件用水性胶粘剂及制备方法 | |
JP2591105B2 (ja) | カーペット裏打ち用接着剤 | |
US6120717A (en) | Prepress sealer for use in hardboard manufacture | |
JP2591105C (ja) | ||
JP6100470B2 (ja) | 熱成型性を有する接着剤組成物 | |
JP5204475B2 (ja) | 熱成型性を有する接着剤組成物 | |
JPH0689179B2 (ja) | 共重合体ラテツクス組成物 | |
JP2521743B2 (ja) | カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物 | |
JPH06880B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物の製造方法 | |
JPH0326743A (ja) | 霧くもりが減少した、塩化ビニルポリマーベースの成形組成物 | |
JPH01313551A (ja) | ポリ塩化ビニル系樹脂組成物 | |
WO1994007923A1 (en) | Latex of diene polymer particles, process for producing the latex, and process for producing rubber-containing thermoplastic resin from said polymer particles | |
JPH03786A (ja) | カーペット裏打ち用接着剤組成物 | |
JP2521431B2 (ja) | カ−ペツト用バツキング剤の製造方法 | |
JP3978272B2 (ja) | 制振性熱可塑性樹脂組成物 | |
JP7387386B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法と、成形品 | |
JPH07116416B2 (ja) | カ−ペット裏打ち用接着剤組成物 | |
JPH0494908A (ja) | 粉末成形用樹脂組成物 | |
JPH0480243A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH03182581A (ja) | 熱成型性を有するカーペット用接着剤組成物 | |
JPH05311021A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP3142593B2 (ja) | 耐候性、耐薬品性及び耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物 | |
JPS63243115A (ja) | 共重合体ラテツクスの製造方法 | |
JPH02283746A (ja) | 艶消ポリ塩化ビニルペースト組成物 | |
JPS63221148A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |