JP2521743B2 - カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物 - Google Patents
カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物Info
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- JP2521743B2 JP2521743B2 JP62036606A JP3660687A JP2521743B2 JP 2521743 B2 JP2521743 B2 JP 2521743B2 JP 62036606 A JP62036606 A JP 62036606A JP 3660687 A JP3660687 A JP 3660687A JP 2521743 B2 JP2521743 B2 JP 2521743B2
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- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N—WALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N7/00—Flexible sheet materials not otherwise provided for, e.g. textile threads, filaments, yarns or tow, glued on macromolecular material
- D06N7/0005—Floor covering on textile basis comprising a fibrous substrate being coated with at least one layer of a polymer on the top surface
- D06N7/0036—Floor covering on textile basis comprising a fibrous substrate being coated with at least one layer of a polymer on the top surface characterised by their backing, e.g. secondary backing, back-sizing
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車の内装材として用いられるカーペッ
トの裏打ち用接着剤組成物に関する。
トの裏打ち用接着剤組成物に関する。
自動車内装用のニードルパンチカーペットおよびタフ
テッドカーペットは、スチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックスあるいはエチレン−酢酸ビニル系の樹脂エマル
ジョンを主成分とする接着剤組成物を該カーペット裏面
に塗布または含浸加工した後に、熱成型性を付与するた
めポリエチレン等の熱可塑性樹脂皮膜を熱融着によって
裏打ちする2段加工法により製造されている。
テッドカーペットは、スチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックスあるいはエチレン−酢酸ビニル系の樹脂エマル
ジョンを主成分とする接着剤組成物を該カーペット裏面
に塗布または含浸加工した後に、熱成型性を付与するた
めポリエチレン等の熱可塑性樹脂皮膜を熱融着によって
裏打ちする2段加工法により製造されている。
これらのカーペットは、裁断され、加熱時のプレス成
型によって自動車の床の型状に合わせて成型され、自動
車に組み込まれる。
型によって自動車の床の型状に合わせて成型され、自動
車に組み込まれる。
一方、前述の2段加工法とは異なり、水性プラスチッ
ク分散液をカーペット裏面に塗布することにより持続性
成形可能なカーペットを得る、いわゆる1段加工法が特
開昭53−52776号公報により開示されている。
ク分散液をカーペット裏面に塗布することにより持続性
成形可能なカーペットを得る、いわゆる1段加工法が特
開昭53−52776号公報により開示されている。
従来の2段加工法においては、スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックスあるいは樹脂の水性エマルジョンか
らなる接着剤を塗布または含浸することにより不織布繊
維またはパイル糸を固着せしめ、更に熱可塑性樹脂の皮
膜を裏打ちすることによってカーペットに熱成型性を与
えているが、この様な2段加工法はカーペットの製造工
程が煩雑となり、このためその改良が望まれていた。
共重合体ラテックスあるいは樹脂の水性エマルジョンか
らなる接着剤を塗布または含浸することにより不織布繊
維またはパイル糸を固着せしめ、更に熱可塑性樹脂の皮
膜を裏打ちすることによってカーペットに熱成型性を与
えているが、この様な2段加工法はカーペットの製造工
程が煩雑となり、このためその改良が望まれていた。
一方、前述の熱可塑性樹脂の皮膜を裏打ちすることな
しに接着剤に熱成型性を付与させる1段加工法では、熱
成型性およびその型状を保ち得る性能(保型性と呼ばれ
ている)が不十分であり、この熱成型性と保型性を改良
しようとすれば、繊維の固着力が低下してしまうという
問題があった。
しに接着剤に熱成型性を付与させる1段加工法では、熱
成型性およびその型状を保ち得る性能(保型性と呼ばれ
ている)が不十分であり、この熱成型性と保型性を改良
しようとすれば、繊維の固着力が低下してしまうという
問題があった。
従って、熱成型性、保型性、繊維の固着力の全ての面
において優れた、1段加工用の裏打ち接着剤組成物の開
発が望まれていた。
において優れた、1段加工用の裏打ち接着剤組成物の開
発が望まれていた。
本発明者らは、かかる問題点を解決するため、1段加
工用のカーペット裏打ち用接着剤組成物について鋭意研
究を行った結果、従来技術である特開昭53−52776号で
提案されている公知の水性プラスチック分散液および該
分散液の混合物を裏打ち用接着剤として用いるよりも、
スチレン系ラテックスとスチレン−ブタジエン系共重合
体ラテックスの混合物であり特定の最低造膜温度を有
し、特定の温度以上にて乾燥した場合に樹脂成分が連続
相を形成するラテックス混合物を裏打ち用接着剤として
用いた際に、熱成型性、保型性および繊維の固着力の全
ての面において優れた効果を発現するという事実を見い
出し、本発明を完成するに至った。
工用のカーペット裏打ち用接着剤組成物について鋭意研
究を行った結果、従来技術である特開昭53−52776号で
提案されている公知の水性プラスチック分散液および該
分散液の混合物を裏打ち用接着剤として用いるよりも、
スチレン系ラテックスとスチレン−ブタジエン系共重合
体ラテックスの混合物であり特定の最低造膜温度を有
し、特定の温度以上にて乾燥した場合に樹脂成分が連続
相を形成するラテックス混合物を裏打ち用接着剤として
用いた際に、熱成型性、保型性および繊維の固着力の全
ての面において優れた効果を発現するという事実を見い
出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、芳香族ビニル単量体80〜100重量
%および共重合可能な他の単量体0〜20重量%を共重合
してなるスチレン系ラテックス(A)と芳香族ビニル単
量体10〜79重量%、脂肪族共役ジエン系単量体10〜84重
量%、エチレン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単
量体1〜40重量%およびこれらと共重合可能な単量体0
〜20重量%を共重合してなるスチレン−ブタジエン系共
重合体ラテックス(B)の混合物であって、該混合物が
60℃以下の最低造膜温度を有し、かつ90℃以上で乾燥し
た場合に樹脂成分が連続相となるように調整してなる混
合物を主要成分として用いることを特徴とするカーペッ
ト裏打ち用接着剤組成物を提供するものである。
%および共重合可能な他の単量体0〜20重量%を共重合
してなるスチレン系ラテックス(A)と芳香族ビニル単
量体10〜79重量%、脂肪族共役ジエン系単量体10〜84重
量%、エチレン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単
量体1〜40重量%およびこれらと共重合可能な単量体0
〜20重量%を共重合してなるスチレン−ブタジエン系共
重合体ラテックス(B)の混合物であって、該混合物が
60℃以下の最低造膜温度を有し、かつ90℃以上で乾燥し
た場合に樹脂成分が連続相となるように調整してなる混
合物を主要成分として用いることを特徴とするカーペッ
ト裏打ち用接着剤組成物を提供するものである。
本発明の接着剤組成物をニードルパンチカーペットま
たはタフテッドカーペットに塗布もしくは含浸させるこ
とにより優れた熱成型性、保型性および繊維固着力を有
する自動車用カーペットを容易に得ることができる。
たはタフテッドカーペットに塗布もしくは含浸させるこ
とにより優れた熱成型性、保型性および繊維固着力を有
する自動車用カーペットを容易に得ることができる。
また、本発明は、前述の2段加工法とは異なり、熱可
塑性樹脂皮膜の裏打ちを必要としないことから、カーペ
ットの製造工程の簡略化、生産性の向上の面においても
優れている。
塑性樹脂皮膜の裏打ちを必要としないことから、カーペ
ットの製造工程の簡略化、生産性の向上の面においても
優れている。
以下に、本発明を更に詳しく説明する。
oスチレン系ラテックス(A) 本発明にて用いられるスチレン系ラテックス(A)
は、芳香族ビニル系単量体80〜100重量%および共重合
可能な他の単量体0〜20重量%を共重合させて得ること
ができる。芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、α
−メチルスチレン等が、共重合可能な他の単量体として
は1,3−ブタジエン、アクリロニトリル、メチルメタク
リレート、アクリル酸、フマル酸、β−ヒドロキシエチ
ルアクリレート等が挙げられる。
は、芳香族ビニル系単量体80〜100重量%および共重合
可能な他の単量体0〜20重量%を共重合させて得ること
ができる。芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、α
−メチルスチレン等が、共重合可能な他の単量体として
は1,3−ブタジエン、アクリロニトリル、メチルメタク
リレート、アクリル酸、フマル酸、β−ヒドロキシエチ
ルアクリレート等が挙げられる。
oスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス(B) 本発明にて用いられるスチレン−ブタジエン系共重合
体ラテックス(B)は、芳香族ビニル単量体10〜79重量
%、脂肪族共役ジエン系単量体10〜84重量%、エチレン
系不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体1〜40重量
%およびこれらと共重合可能な単量体0〜20重量%を共
重合させて得ることができる。特に脂肪族共役ジエン系
単量体は10〜40重量%であることが好ましい。芳香族ビ
ニル系単量体としてはスチレン、α−メチルスチレン等
が、脂肪族共役ジエン系単量体としては1,3−ブタジエ
ン、2−メチル−1,3−ブタジエン等が、エチレン系不
飽和カルボン酸アルキルエステル単量体としてはメチル
メタクリレート、エチルアクリレート等が、これらと共
重合可能な他の単量体としてはアクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリル酸、フマル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、β−ヒドロキシエチルアクリレート等
が挙げられる。
体ラテックス(B)は、芳香族ビニル単量体10〜79重量
%、脂肪族共役ジエン系単量体10〜84重量%、エチレン
系不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体1〜40重量
%およびこれらと共重合可能な単量体0〜20重量%を共
重合させて得ることができる。特に脂肪族共役ジエン系
単量体は10〜40重量%であることが好ましい。芳香族ビ
ニル系単量体としてはスチレン、α−メチルスチレン等
が、脂肪族共役ジエン系単量体としては1,3−ブタジエ
ン、2−メチル−1,3−ブタジエン等が、エチレン系不
飽和カルボン酸アルキルエステル単量体としてはメチル
メタクリレート、エチルアクリレート等が、これらと共
重合可能な他の単量体としてはアクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリル酸、フマル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、β−ヒドロキシエチルアクリレート等
が挙げられる。
oラテックス混合物 本発明にて用いられるラテックス混合物は、固形分で
スチレン系ラテックス(A)30〜90重量部およびスチレ
ン−ブタジエン系共重合体ラテックス(B)10〜70重量
部からなることが好ましく、スチレン系ラテックス
(A)50〜80重量部およびスチレン−ブタジエン系共重
合体ラテックス(B)20〜50重量部からなることが更に
好ましい。
スチレン系ラテックス(A)30〜90重量部およびスチレ
ン−ブタジエン系共重合体ラテックス(B)10〜70重量
部からなることが好ましく、スチレン系ラテックス
(A)50〜80重量部およびスチレン−ブタジエン系共重
合体ラテックス(B)20〜50重量部からなることが更に
好ましい。
本発明におけるラテックス混合物は、芳香族ビニル系
単量体15〜95重量%、脂肪族共役ジエン系単量体2〜70
重量%、シアン化ビニル系単量体1〜35重量%、エチレ
ン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体0.2〜30
重量%およびこれらと共重合可能な他の単量体0〜20重
量%からなることが好ましく、脂肪族共役ジエン系単量
体が10〜20重量%であることが更に好ましい。また、シ
アン化ビニル系単量体は、スチレン系ラテックス(A)
またはスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス
(B)のどちらか一方のみに用いることが好ましい。
単量体15〜95重量%、脂肪族共役ジエン系単量体2〜70
重量%、シアン化ビニル系単量体1〜35重量%、エチレ
ン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体0.2〜30
重量%およびこれらと共重合可能な他の単量体0〜20重
量%からなることが好ましく、脂肪族共役ジエン系単量
体が10〜20重量%であることが更に好ましい。また、シ
アン化ビニル系単量体は、スチレン系ラテックス(A)
またはスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス
(B)のどちらか一方のみに用いることが好ましい。
本発明のラテックス混合物の最低造膜温度は60℃以下
であるが、60℃を超えると繊維の固着力が低下し、ま
た、ラテックス混合物を90℃以上で乾燥した場合、樹脂
成分が連続相を形成しなければならないが、樹脂成分が
連続相を形成しないと保型性に劣り、好ましくない。
であるが、60℃を超えると繊維の固着力が低下し、ま
た、ラテックス混合物を90℃以上で乾燥した場合、樹脂
成分が連続相を形成しなければならないが、樹脂成分が
連続相を形成しないと保型性に劣り、好ましくない。
なお、ここでいう“樹脂成分が連続相を形成する”と
は、(A)成分に基づく硬質ポリマー(樹脂成分)と
(B)成分に基づく軟質ポリマー(ゴム成分)が、海、
島の状態、すなわち、樹脂成分が連続相を形成し、ゴム
成分が分散相を形成する状態を示すものである。
は、(A)成分に基づく硬質ポリマー(樹脂成分)と
(B)成分に基づく軟質ポリマー(ゴム成分)が、海、
島の状態、すなわち、樹脂成分が連続相を形成し、ゴム
成分が分散相を形成する状態を示すものである。
本発明のスチレン系ラテックス(A)およびスチレン
−ブタジエン系共重合体ラテックス(B)は、公知の方
法により製造される。すなわち一括添加方法、分割添加
方法、連続添加方法、二段重合方法、パワーフィード方
法などが適用できる。
−ブタジエン系共重合体ラテックス(B)は、公知の方
法により製造される。すなわち一括添加方法、分割添加
方法、連続添加方法、二段重合方法、パワーフィード方
法などが適用できる。
本発明の接着剤組成物には、酸化防止剤、充填剤、難
燃剤、増粘剤、界面活性剤、架橋剤などを含むことがで
きる。
燃剤、増粘剤、界面活性剤、架橋剤などを含むことがで
きる。
本発明の接着剤組成物が適用できるカーペットとして
はポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、アクリ
ル、羊毛などの繊維を用いたニードルパンチカーペット
およびタフテッドカーペットであり、加熱成型工程を必
要とする自動車用カーペットおよび内装材に適用され
る。
はポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、アクリ
ル、羊毛などの繊維を用いたニードルパンチカーペット
およびタフテッドカーペットであり、加熱成型工程を必
要とする自動車用カーペットおよび内装材に適用され
る。
実 施 例 以下に、実施例をあげて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例によって何ら制限されるもの
ではない。
が、本発明はこれら実施例によって何ら制限されるもの
ではない。
なお、実施例中の部および%は断りのない限り全て重
量部および重量%を意味する。
量部および重量%を意味する。
実施例−1 (共重合体ラテックスおよびラテックス混合物の調製) 水100部に、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1.5部
を加え溶解させる。これに、表−1に示した単体体混合
物を添加し、さらにt−ドデシルメルカブタン0.2部を
加え乳化させる。
を加え溶解させる。これに、表−1に示した単体体混合
物を添加し、さらにt−ドデシルメルカブタン0.2部を
加え乳化させる。
次いで過硫酸カリウム0.5部を加え、全体を60℃に保
ち乳化重合を行った。単量体の重合転化率が97%達した
時点で重合を停止した。得られたラテックス中の未反応
単量体を減圧により除去して、共重合体ラテックスA〜
Dを得た。得られた共重合体ラテックスを表−2で示し
た割合で各々混合してラテックス混合物(i),(ii)
を得た。これらのラテックス混合物(i),(ii)の最
低造膜温度(昭和45年5月5日高分子刊行会発行「高分
子ラテックスの化学」第260〜261頁に記載の“温度勾配
板法”に準拠)を測定し、結果を表−2に示した。これ
らのラテックスを120℃にて乾燥して得られたフィルム
を電子顕微鏡にて観察した。
ち乳化重合を行った。単量体の重合転化率が97%達した
時点で重合を停止した。得られたラテックス中の未反応
単量体を減圧により除去して、共重合体ラテックスA〜
Dを得た。得られた共重合体ラテックスを表−2で示し
た割合で各々混合してラテックス混合物(i),(ii)
を得た。これらのラテックス混合物(i),(ii)の最
低造膜温度(昭和45年5月5日高分子刊行会発行「高分
子ラテックスの化学」第260〜261頁に記載の“温度勾配
板法”に準拠)を測定し、結果を表−2に示した。これ
らのラテックスを120℃にて乾燥して得られたフィルム
を電子顕微鏡にて観察した。
これより、樹脂成分が連続相を形成していることが確
認された。
認された。
(接着剤組成物の調製) 得られたラテックス混合物(i),(ii)の各々につ
いて、共重合体ラテックス(固形分)100部に対し、酸
化防止剤1部(スミライザーS;住友化学工業(株)
製)、増粘剤0.3部(アロンA7150;東亜合成化学工業
(株)製)および界面活性剤1部(エマール2FN;花王石
けん(株)製)を添加して、固形分47%、粘度2000cps
の接着剤組成物,を作成した。
いて、共重合体ラテックス(固形分)100部に対し、酸
化防止剤1部(スミライザーS;住友化学工業(株)
製)、増粘剤0.3部(アロンA7150;東亜合成化学工業
(株)製)および界面活性剤1部(エマール2FN;花王石
けん(株)製)を添加して、固形分47%、粘度2000cps
の接着剤組成物,を作成した。
(試験結果) 得られた接着剤組成物,の各々について、ホバー
トミキサーにて3倍容量に泡立て、ポリプロピレンニー
ドルパンチカーペットの裏面に150gr/m2の塗布量にて塗
布し、内部まで含浸させた。その後、130℃にて5分間
乾燥して得られたカーペット試料について、熱成型性、
保型性および繊維固着力を各々次の測定方法に基づいて
試験した。
トミキサーにて3倍容量に泡立て、ポリプロピレンニー
ドルパンチカーペットの裏面に150gr/m2の塗布量にて塗
布し、内部まで含浸させた。その後、130℃にて5分間
乾燥して得られたカーペット試料について、熱成型性、
保型性および繊維固着力を各々次の測定方法に基づいて
試験した。
結果を表−3に示す。
熱成型性:カーペット試料を130℃のオーブン中にて5
分間加熱し、凸凹状の金型にてプレスして型付けを施し
た。この型付けした角度を測定し、次の基準にて評価し
た。
分間加熱し、凸凹状の金型にてプレスして型付けを施し
た。この型付けした角度を測定し、次の基準にて評価し
た。
○:80度超(良好) △:75度〜80度(不十分) ×:75度未満(不良) 保型性:上記成型性試験により成型したカーペット試料
を90℃のオーブン中に24時間静置し、型付け部の角度を
測定した。この角度の変化を次の基準にて評価した。
を90℃のオーブン中に24時間静置し、型付け部の角度を
測定した。この角度の変化を次の基準にて評価した。
○:10度未満(良好) △:10度〜15度(不十分) ×:15度超(不良) 繊維固着力:カーペット試料の裏面を金属片にて摩擦
し、接着剤の脱落ならびに繊維のピリングの程度を次の
基準に基づき評価した。
し、接着剤の脱落ならびに繊維のピリングの程度を次の
基準に基づき評価した。
○:接着剤の脱落なく、ピリング良好 △:接着剤の脱落が少し有り、ピリングやや不良 ×:接着剤の脱落(粉落ち)が多く、ピリング不良 比較例 表−1に示した単量体組成にて、実施例と同様の操作
を行い共重合体ラテックスE,Fを得た。実施例と同様操
作を行いラテックス混合物(iii)〜(v)を得た。得
られたラテックス混合物の最低造膜温度を測定し結果を
表−2に示す。ラテックス混合物(iii)〜(v)につ
いて実施例と同様にして電子顕微鏡観察をしたところ、
(iii)と(v)は樹脂成分が連続相を形成し、(iv)
は樹脂成分が連続相を形成していないことがわかった。
を行い共重合体ラテックスE,Fを得た。実施例と同様操
作を行いラテックス混合物(iii)〜(v)を得た。得
られたラテックス混合物の最低造膜温度を測定し結果を
表−2に示す。ラテックス混合物(iii)〜(v)につ
いて実施例と同様にして電子顕微鏡観察をしたところ、
(iii)と(v)は樹脂成分が連続相を形成し、(iv)
は樹脂成分が連続相を形成していないことがわかった。
実施例と同様操作を行い、接着剤組成物〜を作成
し、熱成形性、保型性および繊維固着力試験を行い結果
を表−3に示す。
し、熱成形性、保型性および繊維固着力試験を行い結果
を表−3に示す。
〔本発明の効果〕 本発明にて得られる接着剤組成物は、自動車用カーペ
ットに必要な熱成型性、保型性ならびに繊維の固着力を
同時に発現させることができ、かつ本発明の接着剤組成
物は熱可塑性樹脂皮膜の裏打ちという2段加工技術の工
程を省略することができ、カーペット製造工程の簡略
化、生産性の向上という効果をも併せて具備している。
ットに必要な熱成型性、保型性ならびに繊維の固着力を
同時に発現させることができ、かつ本発明の接着剤組成
物は熱可塑性樹脂皮膜の裏打ちという2段加工技術の工
程を省略することができ、カーペット製造工程の簡略
化、生産性の向上という効果をも併せて具備している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−131095(JP,A) 特開 昭62−184181(JP,A) 特開 昭59−62653(JP,A) 特開 昭59−195430(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】芳香族ビニル単量体80〜100重量%および
共重合可能な他の単量体0〜20重量%を共重合してなる
スチレン系ラテックス(A)と芳香族ビニル単量体10〜
79重量%、脂肪族共役ジエン系単量体10〜84重量%、エ
チレン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体1〜
40重量%およびこれらと共重合可能な単量体0〜20重量
%を共重合してなるスチレン−ブタジエン系共重合体ラ
テックス(B)の混合物であって、該混合物が60℃以下
の最低造膜温度を有し、かつ90℃以上で乾燥した場合に
樹脂成分が連続相となるように調整してなる混合物から
なるカーペット裏打ち用接着剤組成物。 - 【請求項2】ラテックス混合物が乾燥重量部換算値で、
スチレン系ラテックス(A)30〜90重量部およびスチレ
ン−ブタジエン系共重合体ラテックス(B)10〜70重量
部からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
のカーペット裏打ち用接着剤組成物。 - 【請求項3】ラテックス混合物が芳香族ビニル系単量体
15〜96重量%、脂肪族共役ジエン系単量体2〜70重量
%、シアン化ビニル系1〜35重量%、エチレン系不飽和
カルボン酸アルキルエステル単量体0.2〜30重量%およ
びこれらと共重合可能な他の単量体0〜20重量%からな
り、かつ(A)または(B)のどちらか一方のみにシア
ン化ビニル系単量体を含有することを特徴とする特許請
求の範囲第1項および第2項記載のカーペット裏打ち用
接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62036606A JP2521743B2 (ja) | 1987-02-19 | 1987-02-19 | カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62036606A JP2521743B2 (ja) | 1987-02-19 | 1987-02-19 | カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63205378A JPS63205378A (ja) | 1988-08-24 |
JP2521743B2 true JP2521743B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=12474457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62036606A Expired - Lifetime JP2521743B2 (ja) | 1987-02-19 | 1987-02-19 | カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521743B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2591105B2 (ja) * | 1988-10-18 | 1997-03-19 | 日本合成ゴム株式会社 | カーペット裏打ち用接着剤 |
JP2528007B2 (ja) * | 1989-12-12 | 1996-08-28 | 住友ダウ株式会社 | 熱成型性を有するカ―ペット用接着剤 |
JP2002194671A (ja) * | 2000-12-21 | 2002-07-10 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 立毛繊維製品の脱毛防止方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54131095A (en) * | 1978-03-29 | 1979-10-11 | Nippon Ratetsukusu Kakou Kk | Carpet backing agent with heat moldability and adhesivility |
-
1987
- 1987-02-19 JP JP62036606A patent/JP2521743B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63205378A (ja) | 1988-08-24 |
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