JP2528008B2 - 熱成型性を有するカ―ペット用接着剤組成物 - Google Patents

熱成型性を有するカ―ペット用接着剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カーペットに塗布あるいは含浸することに
より、かかるカーペットに熱成型性を与えるカーペット
用接着剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
繊維基材に熱成型性を付与するために、例えば、自動
車内装用のニードルパンチカーペットおよびタフテッド
カーペットは、スチレン−ブタジエン共重合体ラテック
スあるいはエチレン−酢酸ビニル系の樹脂エマルジョン
を主成分とする接着剤組成物を該カーペット裏面に塗布
または含浸加工した後に、ポリエチレン等の熱可塑性樹
脂皮膜を熱融着によって裏打ちする2段加工法が行われ
ている。
また、水性プラスチック分散液をカーペット裏面に塗
布することにより持続成型可能なカーペットを得る、い
わゆる1段加工法が特開昭53−52776号公報により開示
されている。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
従来の2段加工法においては、スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックスあるいは樹脂の水性エマルジョンか
らなる接着剤を塗布または含浸することにより不織布繊
維またはパイル糸を固着せしめ、更に熱可塑性樹脂の皮
膜を裏打ちすることによってカーペットに熱成型性を与
えているが、この様な2段加工法はカーペットの製造工
程が煩雑となり、このためその改良が望まれていた。
一方、前述の熱成型性樹脂の皮膜を裏打ちすることな
しに接着剤に熱成型性を付与させる1段加工法では、熱
成型性、その型状を保ち得る性能(保型性)および製品
に求められる硬い風合い(剛性)が不十分であり、この
熱成型性、保型性および剛性を改良しようとすれば、繊
維の固着力が低下してしまうという問題があった。
従って、熱成型性、保型性、剛性、繊維の固着力の全
ての面において優れた1段加工用の熱成型性を有する接
着剤組成物の開発が望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる問題点を解決するため、熱成型
性を有するカーペット用接着剤組成物について鋭意研究
を行った結果、体積平均粒子径が特定の比率となるスチ
レン系ラテックス(A)とスチレン−ブタジエン系共重
合体ラテックス(B)をある特定の比率にて混合して得
られる混合物を接着剤として用いることにより、熱成型
性、保型性、剛性および繊維の固着力の全ての面に優れ
た効果を発現するという事実を見い出し、本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明は、体積平均粒子径100〜300nmであ
るスチレン系ラテックス(但し、スチレン−ブタジエン
系重合体ラテックスを除く。)(A)40〜75重量部(固
形分換算)および体積平均粒子径50〜200nmであるスチ
レン−ブタジエン系共重合体ラテックス(B)25〜60重
量部(固形分換算)からなる混合物であって、(A)の
体積平均粒子径と(B)の体積平均粒子径が、下記の式
を満足するように調整してなる混合物を主要成分として
用いることを特徴とする熱成型性を有するカーペット用
接着剤組成物を提供するものである。
本発明の接着剤組成物をカーペットに塗布または含浸
させることにより、優れた熱成型性、保型性および剛性
を有し、かつ繊維の固着力の優れたカーペットを容易に
得ることができる。
また、本発明は、前述の2段加工法とは異なり、熱可
塑性樹脂皮膜の裏打ちを必要としないことから、カーペ
ットの製造工程の簡略化、生産性の向上の面においても
優れている。
以下に、本発明を更に詳しく説明する。
共重合体ラテックス(A) 本発明にて用いられるスチレン系ラテックス(但し、
スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスを除く。)
(A)は、芳香族ビニル系単量体を主要成分とし、これ
と共重合可能な他の単量体を共重合させて得ることがで
きる。
芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン等が挙げられる。
共重合可能な他の単量体としてはアクリロニトリル、
メチルメタクリレート、アクリル酸、フマル酸、β−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド等が挙げ
られる。
本発明におけるスチレン系ラテックス(A)の体積平
均粒子径は100〜300nmである。
スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス(B) 本発明にて用いられるスチレン−ブタジエン系共重合
体ラテックス(B)は、芳香族ニル系単量体、脂肪族共
役ジエン系単量体、エチレン系不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル単量体およびこれらと共重合可能な他の単量
体を共重合させて得ることができる。
芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン等が、脂肪族共役ジエン系単量体としては、
1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン等が、
エチレン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体と
してはメチルメタクリレート、エチルアクリレート等が
挙げられる。また、これらと共重合可能な他の単量体と
しては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リル酸、フマル酸、メタクリル酸、イタコン酸、β−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド等が挙げ
られる。
本発明におけるスチレン−ブタジエン系共重合体ラテ
ックス(B)の体積平均粒子径は50〜200nmである。
ラテックス混合物 本発明にて用いられるラテックス混合物は、スチレン
系ラテックス(A)40〜75重量部(固形分換算)および
共重合体ラテックス(B)25〜60重量部(固形分換算)
からなり、(A)の体積平均粒子径と(B)の体積平均
粒子径が、下記の式を満足する。
(A)が40重量部未満では熱成型性、保型性、剛性が
劣り、また、75重量部を超えると繊維固着力に劣り好ま
しくない。
(A)の体積平均粒子径と(B)の体積平均粒子径が
前記式を満足しないと剛性が劣り好ましくない。
なお、ラテックスの体積平均粒子径は、ラテックスを
オスミウム酸で処理し、これを電子顕微鏡を用いて倍率
3万倍で写真撮影し、得られた顕微鏡写真における粒子
500個の粒子径を測定して、体積平均して求めた値であ
る。
本発明の接着剤組成物には、酸化防止剤、充填剤、成
膜助剤、難燃剤、増粘剤、界面活性剤、架橋剤などを含
むことができる。
本発明の接着剤組成物は、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ナイロン、アクリル、羊毛などの繊維を用いたタ
フテッドカーペット、ニードルパンチカーペットなどの
カーペットに適用される。
本発明の接着剤組成物を塗布または含浸するに際し、
接着剤を発泡あるいは増粘させて用いてもよく、その加
工方法としては、リックロール、絞りロール、吹付けガ
ン、浸漬等が挙げられる。また、カーペットへの含浸を
完全にするためには、塗布または含浸された接着剤組成
物を絞りロールにより圧搾することが好ましい。接着剤
組成物を塗布または含浸した後、加熱により水分を除去
して成型可能な製品を得ることができる。製品を成型す
る方法としては加熱後加圧ロールまたはプレス成型機に
よる成型方法等が挙げられる。
なお、本発明の接着剤組成物をカーペット裏面に塗布
した後、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂皮膜を熱融着に
よって裏打ちすることを何ら妨げるものではない。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例によって何ら限定されるものでは
ない。尚、実施例中の部および%は断りのない限り全て
重量部および重量%を意味する。
実施例1〜3および比較例1〜3 体積平均粒子径がそれぞれ150nm、210nm、280nmであ
るスチレン系ラテックス(スチレン/アクリロニトリル
/アクリル酸=90/8/2(重量比))A−1、A−2、A
−3および体積平均粒子径がそれぞれ100nm、150nm、18
0nmであるスチレンブタジエン系ラテックス(ブタジエ
ン/スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸=30/47/
20/3(重量比))B−1、B−2、B−3を用いて、表
−1に示す割合にて配合してなるラテックス混合物100
部(固形分)に対し、酸化防止剤(スミライザーS:住友
化学工業(株)製)1部および界面活性剤(エマール2F
N:花王(株)製)1部を添加して、固形分47%の接着剤
組成物を得た。得られた接着剤組成物の各々について、
ホバートミキサーにて3倍容量に泡立て、ポリプロピレ
ン−ポリエステル混紡ニードルパンチカーペットの裏面
に300g/m2の塗布量にて塗布し、内部まで含浸させた。
その後、130℃にて5分間乾燥して得られたカーペット
試料について、成型性、保型性、剛性および繊維固着力
を各々次の測定方法に基づいて試験した。
結果を表−1に示す。
熱成型性;カーペット試料を180℃のオーブン中にて5
分間加熱した後、第1図に示す凹凸状の金型(A部:90
度)にてプレス成形(1分間)して型付けを施した。こ
の成形品を金型より取り出し、第2図に示すA′部の角
度を測定し、次の基準にて評価した。
○:80度超(良好) △:75〜80%度(不十分) ×:75度未満(不良) 保型性;熱成型性評価後、成形品を再度90℃のオーブン
中にて24時間静置。
その後オーブンより取り出し第3図に示すA″の角度
を測定した。この角度の変化(A′−A″)を次の基準
にて評価した。
○:10度未満(良好) △:10〜15度(不十分) ×:15度超(不良) 剛性;カーペット試料を180℃のオーブン中にて5分間
加熱した後プレスした。このプレスした試験片を50mm幅
に裁断し、3点曲げ治具を用いて50mm/minの速度で曲
げ、その時の最大荷重(kg)を測定し、次の基準にて評
価した。
○:3kg超 △:2〜3kg ×:2kg未満 繊維固着力;カーペット試料の裏面を金属片に摩擦し、
接着剤の脱落ならびに繊維のピリングの程度を次の基準
に基づき評価した。
○:接着剤の脱落がなく、ピリング良好 △:接着剤の脱落が少し有り、ピリングやや不良 ×:接着剤の脱落(粉落ち)が多く、ピリング不良 〔本発明の効果〕 本発明にて得られる接着剤組成物は、優れた成型性、
保型性、剛性ならびに繊維固着力を同時に発現させるこ
とができ、かつ本発明の接着剤組成物は熱可塑性樹脂皮
膜の裏打ちという2段加工技術の工程を省略することが
でき、カーペット製造工程の簡略化、生産性の向上とい
う効果をも併せて具備している。
【図面の簡単な説明】
第1図は型付け金型の断面図、第2図は熱成型後のカー
ペットの断面図ならびに第3図は熱成型後のカーペット
を90℃のオーブン中にて24時間静置後のカーペットの断
面図を示す。 イ……金型 ロ……カーペット A……型付け時の角度(90度) A′……熱成型後の角度 A″……90℃オーブン中にて24時間静置後の角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−201584(JP,A) 特開 平2−6668(JP,A) 特開 平1−315447(JP,A) 特開 昭63−178182(JP,A) 特公 昭39−10529(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体積平均粒子径100〜300nmであるスチレン
    系ラテックス(但し、スチレン−ブタジエン系重合体ラ
    テックスを除く。)(A)40〜75重量部(固形分換算)
    および体積平均粒子径50〜200nmであるスチレン−ブタ
    ジエン系共重合体ラテックス(B)25〜60重量部(固形
    分換算)からなる混合物であって、(A)の体積平均粒
    子径と(B)の体積平均粒子径が、下記の式を満足する
    ように調整してなる混合物を主要成分として用いること
    を特徴とする熱成型性を有するカーペット用接着剤組成
    物。
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