JP2591053B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JP2591053B2 JP63083105A JP8310588A JP2591053B2 JP 2591053 B2 JP2591053 B2 JP 2591053B2 JP 63083105 A JP63083105 A JP 63083105A JP 8310588 A JP8310588 A JP 8310588A JP 2591053 B2 JP2591053 B2 JP 2591053B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐溶剤性、機械的性能、耐熱性、成形性に
優れた新規な樹脂組成物に係り、さらに詳細には(A)
a)エチレン性二重結合と b)カルボキシル基又
は、酸無水物基を同時に有する不飽和カルボン酸類で変
性されたポリフェニレンエーテルと、(B) ポリアミ
ドと (C) ジイソシアネート化合物 からなる耐溶
剤性と機械的性能などに優れた新規な樹脂組成物に係
る。
〔従来の技術〕
ポリフェニレンエーテルは、耐熱性、剛性、電気特性
等に秀でた樹脂であり、エンジニアリングプラスチック
として有用な高分子材料である。しかしながら、ポリフ
ェニレンエーテルは耐溶剤性に劣り、さらには、成形加
工性が悪いという大きな欠点を有することはよく知られ
ている。
ポリフェニレンエーテルの成形加工性、即ち、流れ特
性を改良するための技術としては、ポリスチレン樹脂を
ブレンドする技術が米国特許第3,383,435号明細書等に
開示されている。しかしながら、これらの技術によって
はポリフェニレンエーテルの耐溶剤性はまったく改良さ
れないばかりか耐熱性の低下も著しく、耐熱材料として
の用途には不適である。
一方、特公昭45−997号公報には、ポリアミドの添加
によりポリフェニレンエーテルの成形性、すなわち流れ
を改良する技術が述べられている。しかしながら、この
技術によればポリアミドの添加量の増加に伴い引張り特
性は低下し、添加量が20%以上となると種々の特性が失
われて多くの用途に適さなくなる程であると記載されて
いる。また、特開昭56−16525号公報には、ポリフェニ
レンエーテル 70〜5wt%とポリアミド 30〜95wt%を
溶融混練することにより樹脂組成物を製造する方法が開
示されている。この技術によれば、4−ナイロン、6−
ナイロン、6,6−ナイロン、12−ナイロン、6,10−ナイ
ロン等のポリアミドを30wt%以上の量でポリフェニレン
エーテルと溶融混練することにより、耐溶剤性及び耐衝
撃性に優れた樹脂組成物が得られる旨述べられている。
しかしながら、この技術においても、特公昭45−997号
公報に開示される樹脂組成物と同様に引張り特性の低下
は避けられない。また、特公昭60−11966号公報には、
ポリフェニレンエーテル 5〜95wt%及びポリアミド
95〜5wt%をからなる樹脂100重量部に対し、a)分子内
に炭素−炭素二重結合及びb)カルボン酸基、酸無水物
基等を同時に有する化合物 0.01〜30重量部を加え、溶
融混練することにより樹脂組成物を製造する方法を開示
している。この技術ではポリフェニレンオキシドの諸特
性は維持され、相分離も改善されるが、耐溶剤性の大き
な改良までにはいたっていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上述の公知技術の欠点を克服し、ポ
リフェニレンエーテルの成形性と耐溶剤性とを改良し、
且つ機械特性の低下の少ない新規な樹脂組成物を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明者等は、(A)a)エチレン性二重
結合と b)カルボキシル基又は、酸無水物基を同時に
有する不飽和カルボン酸類で変性されたポリフェニレン
エーテルと (B) ポリアミド、及び(C) ジイソ
シアネート化合物 からなる新規な樹脂組成物が耐溶剤
性と機械的性能などに極めて優れた樹脂組成物であるこ
とを見出し本発明を完成したものである。
本発明の樹脂組成物において用いられるポリフェニレ
ンエーテルとは、一般式(I)で示される単環式フェノ
ールの一種以上を重縮合して得られるポリフェニレンエ
ーテル;このポリフェニ (ここに、R1は炭素数1〜3の低級アルキル基、R2およ
びR3は水素原子または炭素数1〜3の低級アルキル基で
あり、水酸基の少なくとも一方のオルト位には必ず低級
アルキル置換基が存在しなければならない。) レンエーテルにビニル芳香族化合物をグラフト重合して
得られる根幹にポリフェニレンエーテルを有するグラフ
ト共重合体を包含する。このポリフェニレンエーテル
は、単独重合体であっても共重合体であってもよい。
前記一般式(I)で示される単環式フェノールとして
は、例えば、2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジエチル
フェノール、2,6−ジプロピルフェノール、2−メチル
−6−エチルフェノール、2−メチル−6−プロピルフ
ェノール、2−エチル−6−プロピルフェノール、m−
クレゾール、2,3−ジメチルフェノール、2,3−ジエチル
フェノール、2,3−ジプロピルフェノール、2−メチル
−3−エチルフェノール、2−メチル−3−プロピルフ
ェノール、2−エチル−3−メチルフェノール、2−エ
チル−3−プロピルフェノール、2−プロピル−3−メ
チルフェノール、2−プロピル−3−エチルフェノー
ル、2,3,6−トリメチルフェノール、2,3,6−トリエチル
フェノール、2,3,6−トリプロピルフェノール、2,6−ジ
メチル−3−エチル−フェノール、2,6−ジメチル−3
−プロピルフェノール等が挙げられる。そして、これら
のフェノールの一種以上の重縮合により得られるポリフ
ェニレンエーテルとしては、例えば、ポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−
6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−
メチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)
エーテル、2,6−ジメチルフェノール/2.3.6−トリメチ
ルフェノール共重合体、2,6−ジメチルフェノール/2,3,
6−トリエチルフェノール共重合体、2,6−ジエチルフェ
ノール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体、2,6−
ジプロピルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共
重合体、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エー
テルにスチレンをグラフト重合したグラフト共重合体、
2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノー
ル共重合体にスチレンをグラフト重合したグラフト共重
合体等が挙げられる。特に、ポリ(2,6−ジメチル−1,4
−フェニレン)エーテル、2,6−ジメチルフェノール/2,
3,6−トリメチルフェノール共重合体および前二者にそ
れぞれスチレンをグラフト重合したグラフト共重合体が
本発明に用いるポリフェニレンエーテルとして好ましい
ものである。
次にポリフェニレンエーテルの「変性剤」は、分子中
に(a)エチレン性二重結合と(b)カルボキシル基、
又は酸無水物基を同時に有する有機化合物であり、具体
的には、マレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、シ
トラコン酸、イタコン酸等で例示されるα,β−不飽和
ジカルボン酸;アクリル酸、ブラン酸、クロトン酸、ビ
ニル酢酸、メタクリル酸、ペンテン酸、アンゲリカ酸等
で例示される不飽和モノカルボン酸;これらのα,β−
不飽和ジカルボン酸および不飽和モノカルボン酸の酸無
水物等を挙げることができる。これらの中で、好ましい
ものは、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸、無水マレイン酸であり、さらに好ましいものは、
無水マレイン酸である。なお前述の不飽和ジカルボン
酸,不飽和モノカルボン酸、又は酸無水物は単独又は混
合して使用することもできる。
本発明で用いられる変性ポリフェニレンエーテルの調
製は、次のような方法によって行なうが、特にこれに限
定されるものではない。たとえば、変性ポリフェニレン
エーテルは、前記ポリフェニレンエーテルと変性剤 0.
01〜10重量%とをロールミル、バンバリーミキサー、押
出機等を用いて150〜350℃の温度で溶融混練し、反応さ
せることによって調製してもよく、又、ベンゼン、トル
エン、キシレン等で例示される溶媒中でポリフェニレン
エーテルと変性剤とを加熱、反応させることによって調
製してもよい。変性反応を容易に進めるために、反応系
にベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
サイドベンゾエート等で例示される有機過酸化物やアゾ
ビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル
等で例示されるアゾ化合物で代表されるラジカル開始剤
を存在させることは、有効である。より実用的な変性方
法は、ラジカル開始剤の存在下に溶融混練する方法であ
る。
次に本発明で用いられるポリアミドは、繰り返し単位
構造中に−CONH−基を有するポリマーを意味し、通常下
記式 H2N−(CH2)n−NH2 (式中、nは4〜12の整数。) で示されるジアミンと下記式の HOOC−(CH2)m−COOH (式中、mは2〜12の間の整数。) ジカルボン酸、または下記式で示される ROOC−(CH2)m−COOR (式中、mは2〜12の間の整数であり、Rはメチル、エ
チル、プロピル、フェニル基等を表わす。) ジカルボン酸ジエステルとの縮合によって、あるいは、
前述の、ジカルボン酸と下記式 OCN−(CH2−NCO (式中、lは4〜12の間の整数)。
で示されるジイソシアネートとの縮合によって得られる
ものや、あるいはラクタムの開環重合によって得られる
ものなどが使用される。これらのポリアミドの好ましい
例は、ナイロン6,6、ナイロン6,9、ナイロン6,10、ナイ
ロン6,12、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン11、ナイ
ロン4,6等である。
また、ナイロン6/6,6、ナイロン6/6,10、ナイロン6/1
2、ナイロン6/6,12、ナイロン6/6,6/6,10、ナイロン6/
6,6/12等の共重合ポリアミド類、さらにはナイロン6/6,
T(T;テレフタル酸成分)、テレフタル酸、イソフタル
酸等の芳香族ジカルボン酸とヘキサメチレンジアミン等
の脂肪族ジアミンあるいはメタキシリレンジアミンから
得られる半芳香族ポリアミド類、メタキシリレンジアミ
ンと上式のジカルボン酸から得られるポリアミド類、ポ
リエステルアミド、ポリエーテルアミドを挙げる事がで
きる。これらのポリアミドの好ましい例はメタキシリレ
ンジアミンと上式のジカルボン酸から得られるポリアミ
ド類である。また以上のポリアミドのなかで、より好ま
しい例は、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6、ナ
イロンMXDA,6(メタキシリレンジアミンとアジピン酸か
ら得られるポリアミド)である。なおポリアミドは単独
で用いてもよく、また二種以上のポリアミドを併用する
こともできる。
さらに本発明で用いられるジイソシアネート化合物と
は、一分子中にイソシアネート基を2個有する化合物を
総称し、好ましくは下記式で示される脂肪族ジイソシア
ネート、 OCN−(CH2)p−NCO (式中、pは1以上の整数である。) (式中qは1以上の整数である。) 下記式で示される芳香族ジイソシアネート (式中、Rはメチル、エチル、プロピル等のアルキル基
を示しrは0または1〜4の整数である。) さらには下記式で示されるジフェニルジイソシアネー
ト類も好ましい例である。
(式中、Xは 等を示す。) 以上の成分(A)、(B)、(C)の配合量は(A)
変性ポリフェニレンエーテル 5〜95重量%、好ましく
は20〜80重量%と(B)ポリアミド 95〜5重量%、好
ましくは80〜20重量%と、(C)ジイソシアネート化合
物を(A)と(B)の合計に対して0.01〜20重量部、好
ましくは0.05〜10重量部、最も好ましくは0.05〜5重量
部を配合する。
本発明の樹脂組成物を構成する各成分の配合方法は特
に限定されないものであるが、例えば、各成分を一括配
合し溶融混練する方法;変性ポリフェニレンエーテルと
ポリアミドを溶融混練後にジイソシアネート化合物を配
合し溶融混練する方法;変性ポリフェニレンエーテルと
ジイソシアネート化合物を溶融混練した後にポリアミド
を加え溶融混練する方法;ポリアミドとジイソシアネー
ト化合物を溶融混練後変性ポリフェニレンエーテルを加
え溶融混練する方法等いずれの方法によってもよい。
好ましい方法は各成分を一括混練する方法である。
溶融混合の温度は230〜370℃、好ましくは250〜320℃
である。溶融混合方法は押出機、ニーダー、バンバリー
ミキサー、ロール、その他で行なうことによる。
本発明の樹脂組成物には、所要に応じて、他の樹脂、
エラストマー、難燃剤、難燃助剤、安定剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、滑剤などの各種添加剤;顔料、充填剤、そ
の他の成分が適宜配合され得る。
他の樹脂の例としては、たとえばポリスチレン系樹
脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド等が
挙げられる。
前記エラストマー成分とは、一般的な意味でエラスト
マーであり、例えばA.V.Tobolsky著“Properties and S
tructures of Polymers"(John Wiley & Sons,Inc.,19
60年)71〜78ページに採用された定義を引用でき、エラ
ストマーとは常温に於けるヤング率が105〜109dynes/cm
2(0.1〜1020Kg/cm2)である重合体を意味する。エラス
トマーの具体例としては、A−B−A′型エラストマー
状ブロック共重合体、ポリブタジエン部分の二重結合が
水添されたA−B−A′型エラストマー状ブロック共重
合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ジエン化合物
とビニル芳香族化合物との共重合体、ニトリルゴム、ニ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体(EPDM)、チオコールゴム、ポリスルフ
ィドゴム、アクリル酸ゴム、ポリウレタンゴム、ブチル
ゴムとポリエチレンとのグラフト物、ポリエステルエラ
ストマー、ポリアミドエラストマー等が挙げられる。と
りわけ、A−B−A′型エラストマー状ブロック共重合
体が望ましい。このブロック共重合体の末端ブロックA
およびA′は重合されたビニル系芳香族炭化水素ブロッ
クであり、Bは重合された共役ジエンブロック或いは二
重結合の大部分が水添された共役ジエンブロックであ
り、Bブロックの分子量はAおよびA′ブロックの組み
合わされた分子量よりも大であることが望ましい。末端
ブロックAおよびA′は同一でも異なってもよく、かつ
該ブロックは、芳香族部分が単環でも多環でもよいビニ
ル芳香族化合物から誘導された熱可塑性単独重合体また
は共重合体である。かかるビニル芳香族化合物の例は、
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニ
ルキシレン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタレン
およびそれらの混合物が挙げられる。中央ブロックB
は、共役ジエン系炭化水素、たとえば1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレンおよび1,3−
ペンタジエンおよびそれらの混合物から誘導されたエラ
ストマー状重合体である。各末端ブロックAおよびA′
の分子量は好ましくは約2,000〜約100,000の範囲であ
り、一方中央ブロックBの分子量は好ましくは約25,000
〜約1,000,000の範囲である。
前記各種添加剤の例を挙げると、難燃剤の例として
は、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、イソプロピルフェノールとフェノールの混合物よ
り得られるホスフェート、ベンゾヒドロキノンあるいは
ビスフェノールAのような二官能性フェノールと他のア
ルコールあるいはフェノール類から得られるホスフェー
トのようなリン酸エステル類;デカプロモビフェニル、
ペンタブロモトルエン、デカブロモビフェニルエーテ
ル、ヘキサブロモベンゼン、ブロム化ポリスチレン等に
代表される臭素化化合物;メラミン誘導体等の含窒素化
合物等を挙げることができる。難燃助剤が使用されても
よく、その例としては、アンチモン、ほう素、亜鉛ある
いは鉄の化合物などが挙げられる。さらにその他の添加
剤として立体障害性フェノール、ホスファイト系化合物
のごとき安定剤;しゅう酸ジアミド系化合物、立体障害
性アミン系化合物で例示される紫外線吸収剤;ポリエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックス、パラフィンで
例示される滑剤等が挙げられる。さらには、酸化チタ
ン、硫化亜鉛、酸化亜鉛で例示される顔料;ガラス繊
維、ガラスビーズ、アスベスト、ウオラストナイト、マ
イカ、タルク、クレー、炭カル、水酸化マグネシウム、
シリカ、チタン、酸カリウム繊維、珪藻土、ロックウー
ル、で例示される鉱物質充填剤;アルミニウムや亜鉛の
フレーク、あるいは、黄銅、アルミニウム亜鉛等の金属
の繊維で代表される無機充填剤;炭素繊維に代表される
有機充填剤を挙げることができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の樹脂組成物は、ポリフェ
ニレンエーテルの優れた耐熱性と機械的強度を有し、且
つポリアミド系樹脂の優れた耐溶剤性を兼ねそなえた高
分子材料であり、自動車、電気、電子等の用途に有用で
ある。
〔実施例〕
参考例、実施例及び比較例により本発明のポリフェニ
レンエーテル系樹脂組成物を説明する。
参考例 1 25℃でクロロホルム中で測定された極限粘度が0.47
(dl/g)の2,6−ジメチルフェノール重合体 3Kgに無水
マレイン酸 60gを添加し、ヘンシェルミキサーにより
混合した後、二軸押し出し機で300〜320℃の温度で溶融
混練しペレット化した。
得られたペレット 2gをクロロホルム 50mlに溶解し
た後、この溶液にメタノール 500mlを加えてポリマー
を沈殿せしめた。得られたポリマーを別、乾燥した
(減圧下、80℃、10時間)。得られた試料の赤外吸光分
析を行ない、ポリフェニレンエーテルと無水マレイン酸
とから前もって作成しておいた検量線を用いて、ポリフ
ェニレンエーテルに結合している無水マレイン酸の重量
%を算出し、無水マレイン酸の結合量とした。結合量は
0.9重量%であった。
実施例 1 参考例1で得られた無水マレイン酸変性ポリフェニレ
ンエーテルのペレット 50重量部と6,6ナイロン(東レ
(株)アミラン CM−3001−N) 50重量部に、ヘキサ
メチレンジイソシアネート 0.66重量部を加えて混合
後、2軸押出機により240〜320℃で溶融混練を行ないペ
レット化した。ペレットを射出成形し、1/8インチ厚の
引張り試験用ダンベル片を得た。この試験片を用いて引
張り強度、伸びを測定した。また耐溶剤性の評価は、ソ
ックスレー抽出装置を用い、クロロホルム溶媒で、36時
間加熱還流し、重量の減少率及び表面状態の観察により
評価した。
以上の結果は、表1に示した。
比較例 1 参考例1で得られた無水マレイン酸変性ポリフェニレ
ンエーテルのペレット 50重量部と6,6ナイロン(東レ
(株)アミラン CM−3001−N) 50重量部を混合後、
二軸押出機により240〜320℃で溶融混練を行ない、ペレ
ット化した。このペレットを射出成形して実施例1と同
様の物性測定用の試験片を作製し、実施例に示した方法
で各種物性を測定した。その結果は表1に示した。
実施例1の結果と比較例1の結果を比較して本発明の
樹脂組成物は、引張強度、引張伸びが保持されたまま耐
溶剤性が大幅に改善された材料である事がわかる。
実施例 2〜4 実施例1のヘキサメチレンジイソシアネートの量を表
1に示した値に変えて、実施例1を繰り返した。
結果は、表1に示した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)a)エチレン性二重結合と b)カ
    ルボキシル基又は酸無水物基を同時に有する不飽和カル
    ボン酸類で変性されたポリフェニレンエーテル5〜95重
    量%と (B)ポリアミド95〜5重量%と (C)ジイソシアネート化合物を変性ポリフェニレンエ
    ーテルとポリアミドの合計に対して0.01〜20重量部 からなる新規な樹脂組成物
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