JP2590934B2 - 水膨潤性止水材及びその製造方法 - Google Patents

水膨潤性止水材及びその製造方法

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JP2590934B2 JP62238192A JP23819287A JP2590934B2 JP 2590934 B2 JP2590934 B2 JP 2590934B2 JP 62238192 A JP62238192 A JP 62238192A JP 23819287 A JP23819287 A JP 23819287A JP 2590934 B2 JP2590934 B2 JP 2590934B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、コンクリート建造物の打継目部分やコンク
リート製ヒューム管の継目部分等に設置して、これら継
目部分からの水の浸入を防止する水膨潤性止水材に関す
る。
〈従来の技術〉 水膨潤性止水材は、コンクリート建造物の打継目部分
やコンクリート製ヒューム管の継目部分等に設置して、
これら継目部分からの水の浸入を防止するなどの目的で
用いられている。ところが、従来の水膨潤製止水材に
は、雨水や地下水等により使用前に膨潤して、その設置
作業が困難になったり、すぐに使用できなくなったりす
るという問題があった。
そこで、水膨潤性止水材の表面の少なくとも一部をア
ルカリ可溶性樹脂で被覆することが提案されており、特
開昭62−90455号公報)、アルカリ可溶性樹脂として具
体的には、無水マレイン酸とイソブチレンの共重合体を
用いることが提案されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、無水マレイン酸とイソブチレンの共重
合体で表面を被覆する従来技術には、以下のような問題
点があった。
無水マレイン酸とイソブチレンの共重合体は塗膜性
に劣るので、止水材表面に良好な被膜を形成することが
困難であり、そのため、使用前の雨水等による膨潤を十
分に防ぐことができない。
この共重合体で処理すると、水膨潤性止水材の使用
時における膨潤率が低下する。
この共重合体を用いた場合の被膜の形成作業には、
ジメチルホルムアミドやジメチルスルフォキサイド等の
高価でかつ人体に有害な特殊な溶剤を用いなければなら
ず、作業環境に十分な配慮が必要となることから、工業
的に不利である。
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、無水マレイン酸と
イソブチレンの共重合体の代わりに、特定の樹脂を用い
ることにより、上述の問題点を解決できることを見出
し、本発明を完成した。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、表面の少なくとも一部が、アクリル酸低級
アルキルエステル及びメタクリル酸低級アルキルエステ
ルからなる群より選ばれた少なくとも1のモノマーとエ
チレンとの共重合体により形成されたアルカリ可溶性被
膜により被覆されてなる水膨潤性止水材を提供するもの
である。
本発明に用いるアルカリ可溶性被膜は、上述のよう
に、アクリル酸低級アルキルエステル及びメタクリル酸
低級アルキルエステルからなる群より選ばれた少なくと
も1のモノマーとエチレンとの共重合体により形成され
る。これらの共重合体は、一種のみならず、二種以上を
併用してもよく、また、アルカリ可溶性を損なわない範
囲で、他の樹脂、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体
などを併用してもよい。エチレン−アクリル酸低級アル
キルエステル共重合体及びエチレン−メタクリル酸低級
アルキルエステル共重合体のなかでは、エチレン−メタ
クリル酸低級アルキルエステル共重合体が好ましい。ま
た塗膜性の点では、エチレン−メチルメタクリレート共
重合体及びメチレン−メチルアクリレート共重合体が好
ましく、特にエチレン−メチルメタクリレート共重合体
が好ましい。
水膨潤性止水材の本体は、水を吸収して膨潤すること
により、継目部分等からの水の浸入を防止するために用
いられるものであって、少なくともその一部は、水を吸
収して膨潤する膨潤層からなる。そして、その止水材本
体の表面の少なくとも一部は、本発明により、エチレン
−アクリル酸低級アルキルエステル共重合体やエチレン
−メタクリル酸低級アルキルエステル共重合体から形成
されるアルカリ可溶性被膜で被覆される。
このアルカリ可溶性被膜は、アクリル酸低級アルキル
エステル及びメタクリル酸低級アルキルエステルからな
る群より選ばれた少なくとも1のモノマーとエチレンと
の共重合体を、トルエン、キシレン、酢酸エチル等の有
機溶剤に溶解し、この溶液を水膨潤性止水材本体の表面
に適用する方法、具体的には、この溶液を水膨潤性止水
材本体の表面に塗布したり、あるいはこの溶液に水膨潤
性止水材本体を浸漬したりする方法によって、簡単に形
成することができる。特に、本発明によりアルカリ可溶
性被膜は、トルエン、キシレン、酢酸エチル等、安価で
人体に対する影響の少ない有機溶剤を用いて形成できる
ので、有利である。
アルカリ可溶性被膜の厚さは、使用する水膨潤性止水
材本体の形状や使用条件等によって異なるが、一般的に
は10〜100ミクロンの範囲が好ましい。
〈作 用〉 本発明の水膨潤性止水材は、アクリル酸低級アルキル
エステル及びメタクリル酸低級アルキルエステルから選
ばれるモノマーとエチレンとの共重合体で被覆されてお
り、使用前に雨水などに触れても、その雨水などが膨潤
層に直接接触しないので、その状態では膨潤しない。一
方、コンクリート建造物の打継目部分やコンクリート製
ヒューム管の継目部分等に設置すると、コンクリートか
ら出るアルカリ水と接触して、アルカリ可溶性被膜が溶
解する。その結果初めて、膨潤層が水と接触し、水膨潤
が始まって止水効果を発揮する。
すなわち本発明によれば、使用前の雨水や地下水等で
は膨潤せず、コンクリート中に設置されて初めて、止水
材としての効果を発揮する。
〈実施例〉 次に実施例を詳述するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
実施例1 幅20mm、厚さ3mmのテープ状の水膨潤性止水材本体
を、あらかじめ調製した5%濃度のエチレン−メチルメ
タクリレート共重合体(MI=50、メチルメタクリレート
38%含有)のトルエン溶液に浸漬した後、風乾し、水膨
潤性止水材本体の表面全体にエチレン−メチルメタクリ
レート共重合体の被膜を形成した。被膜の厚さは約50ミ
クロンであった。
得られた水膨潤性止水材を用いて、セメント飽和水中
に40℃で48時間浸漬したもの、及びセメント飽和水未処
理品について、各々膨潤率を測定した。その結果を表−
1に示す。
実施例2 エチレン−メチルメタクリレート共重合体をエチレン
−メチルアクリレート共重合体(MI=50、メチルアクリ
レート40%含有)に変えた以外は実施例1と同様にし
て、テープ状の水膨潤性止水材本体の表面に厚さ約60ミ
クロンの被膜を形成した。
得られた水膨潤性止水材を用いて、実施例1と同様
に、セメント飽和水での処理品及び未処理品について、
各々膨潤率を測定した。その結果を表−1に示す。
比較例 エチレン−メチルメタクリレート共重合体の代わりに
無水マレイン酸−イソブチレン共重合体(イソバン−0
6、クラレ製)を用い、トルエンの代わりにジメチルホ
ルムアミドを用いた以外は、実施例1と同様にして、テ
ープ状の水膨潤性止水材本体の表面に厚さ約70ミクロン
の被膜を形成した。
得られた水膨潤性止水材を用いて、実施例1と同様
に、セメント飽和水での処理品及び未処理品について、
各々膨潤率を測定した。その結果を表−1に示す。
なお、実施例及び比較例における膨潤率は、20mm×20
mm×3mmの試料を用い、20℃の真水に7日間浸漬した
後、次の式により求めた値である。
A=膨潤前の重さ(g) B=膨潤後の重さ(g) またMIとは、メルトインデックスを表す。
表中の処理品とは、セメント飽和水に40℃で48時間浸
漬したものをいい、未処理品とは、セメント飽和水によ
る処理を行わなかったものをいう。
〈発明の効果〉 表−1からもわかるように、本発明は次のような効果
を奏する。
塗膜性に優れ、止水材表面の被膜の形成が容易であ
る。そして、水膨潤性止水材使用前の雨水等による膨潤
を防ぐ効果は、従来品に比べてはるかに優れている。
水膨潤性止水材の使用時における膨潤率は、従来品
に比べてはるかに大きく、したがって十分な止水効果を
発揮する。
塗膜の形成作業には、トルエン、キシレン、酢酸エ
チル等の、安価で人体に対する有害性の少ない溶剤を用
いることができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水膨潤性止水材本体の表面の少なくとも一
    部が、アクリル酸低級アルキルエステル及びメタクリル
    酸低級アルキルエステルからなる群より選ばれた少なく
    とも1のモノマーとエチレンとの共重合体により形成さ
    れたアルカリ可溶性被膜により被覆されてなることを特
    徴とする水膨潤性止水材。
  2. 【請求項2】アルカリ可溶性被膜が、エチレン−メチル
    メタクリレート共重合体により形成されている特許請求
    の範囲第1項の水膨潤性止水材。
  3. 【請求項3】アクリル酸低級アルキルエステル及びメタ
    クリル酸低級アルキルエステルからなる群より選ばれた
    少なくとも1のモノマーとエチレンとの共重合体を、ト
    ルエン、キシレン及び酢酸エチルからなる群より選ばれ
    た有機溶剤に溶解し、水膨潤性止水材本体の表面の少な
    くとも一部に適用して、該水膨潤性止水材本体の表面の
    少なくとも一部を該共重合体により形成されたアルカリ
    可溶性被膜で被覆することを特徴とする、水膨潤性止水
    材の製造方法。
JP62238192A 1987-09-22 1987-09-22 水膨潤性止水材及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2590934B2 (ja)

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JP2002088344A (ja) * 2000-01-25 2002-03-27 Tomoe Engineering Co Ltd 耐水性複合止水材

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JPS60212478A (ja) * 1984-04-09 1985-10-24 C I Kasei Co Ltd 水膨張性止水材
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