JP2590440Y2 - 自昇式型枠装置 - Google Patents

自昇式型枠装置

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JP2590440Y2
JP2590440Y2 JP1993032928U JP3292893U JP2590440Y2 JP 2590440 Y2 JP2590440 Y2 JP 2590440Y2 JP 1993032928 U JP1993032928 U JP 1993032928U JP 3292893 U JP3292893 U JP 3292893U JP 2590440 Y2 JP2590440 Y2 JP 2590440Y2
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JP
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formwork
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gap
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concrete
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JP1993032928U
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JPH074688U (ja
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博 小松崎
明男 中村
一裕 山中
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ダムや橋脚等のよう
に上方向に相当高く連続するコンクリート構造物の施工
に使用される自昇式型枠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダムや橋脚等のように上方向に
相当高く連続するコンクリート構造物は、下から上方向
にコンクリートを順次打ち継いで構築される。
【0003】また、この種の構造物の施工では、型枠は
コンクリートの打ち継ぎと交互にクレーン等で吊って上
方向に盛り替えて使用されるが、きわめて非能率的であ
るため、最近では、型枠をコンクリートの打ち継ぎと交
互に上方向に順次盛り替えできるように構成された自昇
式型枠が使用されている。
【0004】従来、この種の自昇式型枠としては、例え
ば、施工済みのコンクリート躯体の壁面に沿ってその上
端部に左右にとなり合って設置される型枠と、この左右
型枠間に設置され、この左右型枠を施工直後のコンクリ
ート躯体の壁面より切り離す脱型装置と、この型枠の左
右型枠間に設置され、この脱型された左右型枠を次の施
工ブロックまで上昇させる上昇装置とを備えて構成され
たものが一般に知られている(実公昭63-37405、特開昭
63-197760 号公報等参照) 。
【0005】そして、その基本動作は、例えば、コンク
リートの打ち継ぎ及び養生が完了したら、前記左右型枠
の一方の固定を施工直後のコンクリート躯体の壁面より
解き離すとともに、脱型装置を作動させて前記一方の型
枠を施工直後のコンクリート躯体の壁面より切り離し、
次に、上昇装置を作動させて前記一方の型枠を次の施工
ブロックの位置まで上昇させ、その位置に固定し、次
に、他方の型枠の固定を解き離すとともに、脱型装置を
作動させて他方の型枠を前記コンクリート躯体の壁面よ
り切り離し、次に、上昇装置を再作動させて前記他方の
型枠を一方の型枠のレベルまで上昇させ、その位置に固
定する動作を繰り返すものであった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の自昇式型枠装置
は以上のように構成されているが、その多くは、左右型
枠間の間隙部は、コンクリートを打設・養生する間、コ
ンクリートが漏れないように塞ぐ必要があり、従来、こ
の部分の隙間は場所ごとに桟材を適当に組み込む等して
塞がれ、特にシステム化されたものはなかった。
【0007】この考案は、コンクリートを打設・養生す
る間、左右型枠間の間隙部を確実に塞ぎ、また、型枠上
昇時の型枠の倒れ等によるせりを吸収すること等を可能
にした自昇式型枠装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案に係る自昇式型
枠装置は、となり合って設置された左右型枠に、この左
右型枠間に下方向に楔形状に開口する間隙部を形成する
補助型枠を取り付け、この間隙部に、この間隙部の形状
に対応して楔形に形成された楔形隙間塞ぎ型枠を前記補
助型枠に支持して上下移動できるように設置してなる。
【0009】
【実施例】図1〜図3は、この考案に係る自昇式型枠装
置の一実施例を示し、図において、符号1,2 は施工済み
のコンクリート躯体3の上端部に、このコンクリート躯
体3の壁面に沿って設置され、このコンクリート躯体3
の上に新たに打設されるコンクリートを養生する型枠、
4と5はこの左右型枠1,2 間の間隙部Aを下方向に開口
する楔形状に形成するために左右型枠1,2 の縁端部にそ
れぞれ取り付けられた補助型枠、6はこの左右型枠1,2
間の間隙部Aに設置され、この左右型枠1,2間の間隙部
Aを塞ぐ楔形隙間塞ぎ型枠、7は左右型枠1,2 を施工養
生後のコンクリート躯体3の壁面より切り離す脱型装
置、そして、符号8は左右型枠1,2 を次のコンクリート
打設ブロックまで上昇させる上昇装置である。
【0010】型枠1は、縦ばた1aと横ばた1bとを井桁状
に組み合わせ、その側面部に複数枚の堰板1cを取り付
け、かつ、複数本のブレース1dで補強することにより構
成され、型枠2も複数本の縦ばた、横ばた、堰板及びブ
レースより型枠1と同様に構成されている。
【0011】補助型枠4は縦長の逆直角三角形の枠状
に、補助型枠5は縦長の矩形枠状にそれぞれ構成され、
かつ、補助型枠4は型枠1の縁端部に、補助型枠5は型
枠2の縁端部にそれぞれボルト止めする等して着脱自在
に取り付けられている。
【0012】また、補助型枠4の斜辺部4aにはローラ9
とカムプレート10が取り付けられ、補助型枠5の垂直辺
部5bにはロックプレート11が取り付けられている。
【0013】ローラ9は、左右型枠1,2 間の間隙部Aに
楔形隙間塞ぎ型枠6をセットする際に、楔形隙間塞ぎ型
枠6がスライドして間隙部Aにスムーズにセットされる
ようにするためのものであり、また、カムプレート10及
びロックプレート11は間隙部Aに楔形隙間塞ぎ型枠6を
セットする際に、楔形隙間塞ぎ型枠6を固定するスライ
ドプレート12を保持するもので、カムプレート10のスラ
イドプレート12の当接面部10aは上方向に徐々に隆起
して曲面状に形成されている。
【0014】楔形隙間塞ぎ型枠6は間隙部Aに下から係
合可能な直角三角形の枠状に構成されている。また、楔
形隙間塞ぎ型枠6にはスライドプレート12がカムプレー
ト10とロックプレート11に対応して取り付けられてい
る。また、スライドプレート12は左右に自由にスライド
できるように取り付けられ、かつ、スプリング(図省
略)によってカムプレート10側に常に押し付けられてい
る。
【0015】また、楔形隙間塞ぎ型枠6はラチェット13
によって補助型枠4の上端部に突設されたブラケット14
に上下移動自在に支持されている。また、このラチェッ
13を回して楔形隙間塞ぎ型枠6を上げ下げすることに
より、楔形隙間塞ぎ型枠6を左右型枠1,2 間の間隙部A
にセットしたり、間隙部Aより取り外すことができるよ
うになっている。
【0016】脱型装置7は左右型枠1,2 の一方を反力受
けにして、他方の型枠を施工養生後ののコンクリート躯
体3の壁面より引き離すもので、例えば、油圧シリンダ
ーやモータで作動するねじ式ジヤッキ等が使用されてい
る。
【0017】また、上昇装置8は左右型枠1,2 の一方を
反力受けにして、脱型された他方の型枠を次のコンクリ
ート打設ブロックまで上昇させるもので、脱型装置と同
様に油圧シリンダーやモータで作動するねじ式ジヤッキ
等が使用されている。
【0018】このような構成において、この発明に係る
自昇式型枠装置の動作を簡単に説明すると、例えば、型
枠2を固定し、型枠1をコンクリート躯体3の壁面との
固定を解除しておいて、脱型装置7を作動させると、型
枠1が前後に移動して型枠1のセッティング及び脱型が
でき、さらに、上昇装置8を作動させると型枠1が次の
コンクリートの打設ブロックまで上昇する。
【0019】また、この型枠1をその位置に固定し、型
枠2をコンクリート躯体3の壁面との固定を解除してお
いて、脱型装置7を作動させると、型枠2が前後に移動
して型枠2のセッティング及び脱型ができ、さらに、上
昇装置8を作動させると、型枠2が型枠1のレベルまで
上昇する。
【0020】また、ラチェット13を締め付けると、楔形
隙間塞ぎ型枠6が徐々に左右型枠1,2 間の間隙部Aに引
き上げられ、同時にスライドプレート12がカムプレート
10の当接面10a によってロックプレート11側に押され、
楔形隙間塞ぎ型枠6が左右型枠1,2 間の間隙部Aに完全
にセットされると同時に、スライドプレート12がカムプ
レート10とロックプレート11間に強く係合され、これに
より楔形隙間塞ぎ型枠6は左右型枠1,2 間の間隙部Aに
強固に固定されて、間隙部Aが塞がれる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案に係る自
昇式型枠装置は、左右型枠間の間隙部に楔形隙間塞ぎ型
枠を設置することにより、この間隙部を簡単に塞ぐこと
ができ、また、左右型枠間の間隙部に楔形隙間塞ぎ型枠
を強く押し込むことにより、左右型枠を確実にセット
し、コンクリート打設時の倒れ等を確実に防止できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る自昇式型枠装置の正面図であ
る。
【図2】図1における左右型枠間を示す一部拡大正面図
である。
【図3】楔形隙間塞ぎ型枠の構造を示す左右型枠間の拡
大正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の平面図である。
【符号の説明】
1,2 …型枠、3…コンクリート躯体、4,5 …補助型枠、
6…楔形隙間塞ぎ型枠、7…脱型装置、8…上昇装置、
9 …ローラ、10…カムプレート、11…ロックプレート、
12…スライドプレート、13…吊りボルト、14…ブラケッ
ト、A…間隙部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中村 明男 東京都千代田区三崎町3丁目10番5号 (第三原島ビル)菅機械工業株式会社東 京支店内 (72)考案者 山中 一裕 兵庫県尼崎市扶桑町1番21号 住金鋼材 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−272364(JP,A) 特公 昭52−8611(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 11/28 E04G 11/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 となり合って設置された左右型枠が、こ
    の左右型枠間に設置された上昇装置によって施工済みの
    コンクリート躯体の壁面に沿って次のコンクリート打設
    ブロックまで上昇するように構成された自昇式型枠装置
    において、左右型枠に、この左右型枠間に下方向に楔形
    状に開口する間隙部を形成する補助型枠を取り付け、こ
    の間隙部に、この間隙部の形状に対応して楔形に形成さ
    れた楔形隙間塞ぎ型枠を前記補助型枠に支持して上下移
    動できるように設置してなることを特徴とする自昇式型
    枠装置。
JP1993032928U 1993-06-18 1993-06-18 自昇式型枠装置 Expired - Lifetime JP2590440Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1993032928U JP2590440Y2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 自昇式型枠装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP1993032928U JP2590440Y2 (ja) 1993-06-18 1993-06-18 自昇式型枠装置

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JPH074688U JPH074688U (ja) 1995-01-24
JP2590440Y2 true JP2590440Y2 (ja) 1999-02-17

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