JPH0617626B2 - 逆巻コンクリ−ト工法 - Google Patents

逆巻コンクリ−ト工法

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JPH0617626B2
JPH0617626B2 JP62097297A JP9729787A JPH0617626B2 JP H0617626 B2 JPH0617626 B2 JP H0617626B2 JP 62097297 A JP62097297 A JP 62097297A JP 9729787 A JP9729787 A JP 9729787A JP H0617626 B2 JPH0617626 B2 JP H0617626B2
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JP
Japan
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concrete
formwork
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retaining wall
casting
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JP62097297A
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孝成 芳賀
茂 青木
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ この発明は、土留壁面に沿って上部から下部へ順次コン
クリートを打設していく逆巻コンクリート工法に関す
る。
≪従来の技術≫ 逆巻コンクリート工法では、下部の後打ちコンクリート
の沈下のため、上部の先打ちコンクリートと密着させる
ことが困難である。そのため、現在までの殆どの逆巻工
法においては、打継部に生じた隙間にコンクリート硬化
後グラウトを注入する方法(注入法)か、上記隙間に無
収縮モルタルを充填する方法(充填法)のいずれかで対
処していた。
打継部の隙間を埋めるための注入法および充填法は、い
ずれもコンクリート打設後に行なう後処理になるため、
工期・安全性・経済性の面でマイナスの要因となってい
る。
また、特開昭60−230434号公報には次のような
逆巻コンクリート工法が開示されている。
第2図に示すように、先打ちコンクリートによる上部構
築物21の下方に、後打ちコンクリートによる下部構築
物を打継形成するための側型枠22を立設する。側型枠
22の上縁と上部構築物21との間に適当な間隔を開け
ておき、そこを後打ちコンクリートの打設口23とす
る。この打設口23の部分に、後打ちコンクリート打設
用型枠24を側型枠22の上縁から斜め上方へ向けて連
接する。
そして、上記打設口23を通して後打ちコンクリートを
上部構築物21の下方に打設するとともに、この後打ち
コンクリート25が硬化する前に斜めに設置された後打
ちコンクリート打設用型枠24をほぼ垂直に立て起こし
て上記打設口23を塞ぐ。
この工法によれば、斜めに設置された型枠24をそのま
まにして後打ちコンクリート25を硬化させ、型枠撤去
後の後工程で型枠24の部分に突出したアゴ部を削除す
るという従来一般的な工法に比べ、前記アゴ部を削除す
る工程が不要になるという利点がある。
≪発明が解決しようとする問題点≫ 第2図に示した従来工法においては、斜めに設置してお
いた型枠24をほぼ垂直に立て起こす工程で、上部構築
物21の下方の後打ちコンクリート25を若干圧迫する
効果があり、これによって後打ちコンクリート25の充
填性を向上させる効果がある。しかし側型枠22の大き
さに比べて打設口23は非常に小さいため、ここを型枠
24で塞ぐときの上記圧迫効果はほんのわずかしかな
い。そのため、後打ちコンクリート25の沈下による打
継部の隙間発生を防ぐほどの効果はなかった。
また、第2図には示していないが、後打ちコンクリート
25の底を規定する底型枠と側画枠22とを連接し、側
型枠22の上部に斜めの型枠24を連接する構造である
ため、型枠の連接部分が多くなり、作業性を低下させる
原因となっていた。
この発明は上述した従来の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、作業性がよく、後打ちコンクリートを
先打ちコンクリートの下面に良好に密着させることがで
きるようにした逆巻コンクリート工法を提供するにあ
る。
≪問題点を解決するための手段≫ そこでこの発明では、土留壁面に沿って上部から下部へ
順次コンクリートを打設していく逆巻コンクリート工法
において、先打ちコンクリートの下方に底型枠を土留壁
面から棚板状にはり出して固定し、この底型枠の前端部
に側型枠を回動可能に結合し、この側型枠と土留壁面と
の間隔が上方で大きく下方で小さくなるようにこの側型
枠を適宜に傾斜させて固定し、この状態にて底型枠・土
留壁面・側型枠・先打ちコンクリートの下面で囲まれた
空間に後打ちコンクリートを打設し、後打ちコンクリー
トが硬化する前に上記側型枠を上記底型枠との結合部を
中心にして回動させて傾斜状態から立て起こし、これに
よって上記後打ちコンクリートを圧迫し、その状態で上
記側型枠を固定して上記後打ちコンクリートを硬化させ
るようにした。
≪作 用≫ 上記側型枠を上記底型枠との結合部を中心にして回動さ
せて傾斜状態から立て起こすと、上記後打ちコンクリー
トの打設空間が上部から下部まで平均的に圧縮され、後
打ちコンクリートは全体的に強く圧迫される。その結
果、後打ちコンクリートは上記先打ちコンクリートの下
面に隙間なく良好に密着する。
≪実施例≫ 第1図(A)(B)(C)は本発明の一実施例による逆
巻コンクリート工法の各工程を示している。
図において、1は垂直方向に設けられた土留壁、2は本
工法によって土留壁1に沿って形成された先打ちコンク
リートである。以下では、この先打ちコンクリート2の
下方に後打ちコンクリートを打継ぐ手順について説明す
る。
打設するコンクリート中には複数本の吊鉄筋3をほぼ垂
直に埋設していく。先打ちコンクリート2中の吊鉄筋3
は適宜に下方へ突出させておき、次段の後打ちコンクリ
ートを打設する前に、前段の吊鉄筋3に次段の吊鉄筋3
をジョイント(図示省略)で順次接続していく。
また、土留壁1にはアンカーボルト4を打継間隔に対応
させて予め埋め込んでおく。このアンカーボルト4は土
留壁1より水平に突出し、その長さは打設しようとする
コンクリートの厚みより長い。アンカーボルト4の先端
部分にはねじを形成しておく。
まず第1図(A)のように、2段目のコンクリートを打
設すべく、先打ちコンクリート2の下方の所定位置にお
いて、土留壁1から斜め上方へ棚板状にはり出した状態
に底型枠5を固定する。この底型枠5は、吊鉄筋3に締
結具6を用いて固定する。次に、先打ちコンクリート2
と底型枠5の間の空間に鉄筋(図示省略)を配設する。
次に第1図(B)に示すように、底型枠5の前端部に側
型枠7を回動可能に結合し、この側型枠7と土留壁1と
の間隔が上方で大きく下方で小さくなるように、側型枠
7を適宜に傾斜させて固定する。
つまり、底型枠5の前端部と側型枠7の下端部はヒンジ
部8で結合され、底型枠5に対して側型枠7が矢印のよ
うに所定範囲で回動可能になっている。
また、側型枠7の固定はアンカーボルト4を用いて行な
う。側型枠7の所定位置にはアンカーボルト4を通す孔
(上下方向に若干長い孔)があり、アンカーボルト4は
この孔を通って側型枠7の前面側に突出している。アン
カーボルト4の突出側に当て板9を通して側型枠7に当
てがい、さらにアンカーボルト4の突出端のねじ部に締
結具10を取付ける。締結具10のねじ込み量によって
側型枠7の傾斜角度を変えることができる。
(B)図のように、先打ちコンクリート2と側型枠7の
上縁部分との間に適当な間隔があくように側型枠7を固
定する。先打ちコンクリート2と側型枠7との間隔部分
が後打ちコンクリートの打設口11となる。(B)図の
状態において、土留壁1・底型枠5・側型枠7・先打ち
コンクリート2の下面で囲まれる空間に、打設口11か
ら後付ちコンクリートを打設する。そのとき、打設口1
1の部分にまでコンクリートがほぼ一杯になる程度に打
設する。
後打ちコンクリートが打設されたなら、それが硬化する
前に、側型枠7をヒンジ部8を中心にして回動させて傾
斜状態から垂直に立て起こす。このように側型枠7を立
て起こすときには、後打ちコンクリートを圧迫すること
になるので、相当の力を要する。この作業は、例えばア
ンカーボルト4のねじ部に締結具10をねじ込むことに
よって行えるほか、ジャッキ等の他の駆動源を用いて側
型枠7の上部を押圧しても良い。
第1図(C)は側型枠7を垂直に起立させて締結具10
で固定した状態を示し、同図の12は後打ちコンクリー
トである。
ここで側型枠7を(B)図の状態から(C)図の状態に
立て起こす際に、後打ちコンクリート12が圧迫され、
その一部は打設口11や周辺の隙間からこぼれ出るが、
打設空間内の後打ちコンクリート12も強く圧迫・圧縮
され、その充填率は非常に高くなり、先打ちコンクリー
ト2の下面に後打ちコンクリート12が良好に密着し、
打継部の隙間は生じない。
なお上記の実施例においては、側型枠7のコンクリート
打設面側にドレーン材層7aを一体的に設けてある。こ
のドレーン材層7aは、水や空気は透過させるがセメン
ト粒子等の固形分は透過させない密な組織密度の外層組
織と、水や空気を良好に透過させる粗な組織密度の内層
組織との二重構造からなるシートで、側型枠7の表面に
接着されている。後打ちコンクリート12中の余剰水は
ドレーン材層7aに浸透し、ここを伝って下方へ移行
し、側型枠7と底型枠5との接合部分の隙間から外部に
流下・排出される。これによってコンクリートの排水効
果が高まり、打継部分の品質をさらに向上させることが
できる。
ところで、底型枠5の固定手段や、側型枠7と底型枠5
とのヒンジ結合構造や、側型枠7を斜めに固定する手段
や、側型枠7を立て起こして固定する手段などは上記の
実施例に限定されるものではなく、さまざまな手段によ
り本発明の逆巻コンクリート工法を実施することができ
る。
≪発明の効果≫ 以上詳細に説明したように、この発明に係る逆巻コンク
リート工法にあっては、後打ちコンクリートが硬化する
前に、傾斜させてあった側型枠を底型枠との結合部を中
心にして回動させて立て起こし、これによって後付ちコ
ンクリートを全体的に強く圧迫・圧縮し、その状態で側
型枠を固定して後打ちのコンクリートの硬化を待つよう
にしたので、側型枠による全体的な圧迫を受けて後打ち
コンクリートの充填率が極めて高くなり、後打ちコンク
リートは先打ちコンクリートの下面に良好に密着する。
従って、打継部分に隙間のない高品質の逆巻コンクリー
ト構築物を実現でき、面倒な後処理が不要となる。
また底型枠と側型枠とを回動自在に結合するだけの単純
な型枠構造であるので、本工法の実施にともなう型枠設
置作業および撤去作業等も簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)(B)(C)は本発明の一実施例による逆
巻コンクリート工法の各工程を示す図、第2図は従来の
逆巻コンクリート工法を示す図である。 1……土留壁 2……先打ちコンクリート 3……吊鉄筋、4……アンカーボルト 5……底型枠、6……締結具 7……側型枠、7a……ドレーン材層 8……ヒンジ部、9……当て板 10……締結具、11……打設口 12……後打ちコンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土留壁面に沿って上部から下部へ順次コン
    クリートを打設していく逆巻コンクリート工法におい
    て、先打ちコンクリートの下方に底型枠を土留壁面から
    棚板状にはり出して固定し、この底型枠の前端部に側型
    枠を回動可能に結合し、この側型枠と土留壁面との間隔
    が上方で大きく下方で小さくなるようにこの側型枠を適
    宜に傾斜させて固定し、この状態にて底型枠・土留壁面
    ・側型枠・先打ちコンクリートの下面で囲まれた空間に
    後打ちコンクリートを打設し、後打ちコンクリートが硬
    化する前に上記側型枠を上記底型枠との結合部を中心に
    して回動させて傾斜状態から立て起こし、これによって
    上記後打ちコンクリートを圧迫し、その状態で上記側型
    枠を固定して上記後打ちコンクリートを硬化させること
    を特徴とする逆巻コンクリート工法。
  2. 【請求項2】上記側型枠のコンクリート打設面側にドレ
    ーン材層を一体的に設けておき、このドレーン材層を伝
    って打設コンクリートの排水を促進させるようにしたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の逆巻コンク
    リート工法。
JP62097297A 1987-04-22 1987-04-22 逆巻コンクリ−ト工法 Expired - Lifetime JPH0617626B2 (ja)

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