JP2590342Y2 - 車両のサイドドア - Google Patents

車両のサイドドア

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JP2590342Y2
JP2590342Y2 JP1990091183U JP9118390U JP2590342Y2 JP 2590342 Y2 JP2590342 Y2 JP 2590342Y2 JP 1990091183 U JP1990091183 U JP 1990091183U JP 9118390 U JP9118390 U JP 9118390U JP 2590342 Y2 JP2590342 Y2 JP 2590342Y2
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JP
Japan
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door
panel
inner panel
doors
panels
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JP1990091183U
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JPH0448018U (ja
Inventor
吉秀 谷上
哲基 木村
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日野自動車工業株式会社
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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両のボデーの側部を構成するサイドドアに
関するものである。
[従来の技術] この種のドア、例えば第5図に示すダブルキャブ型ト
ラックの後部の左右のドア2及び3はそれぞれ外形がほ
ぼ矩形に形成されるが、ドア2及び3の前寄りの下方に
前輪が位置する都合上、これらのドアの前部下隅には斜
めのカット部2c及び3cがそれぞれ設けられる。このた
め、左ドア2と右ドア3の内面同士を対向させて重ね合
せると同一の外形になるが、左右のドアのうち一方のド
アの内面に他方のドアの外面を対向させて重ね合せると
同一の外形にならない。またこれらのドアのインナパネ
ル2b及び3bの全周縁にはアウタパネル2a及び3aとの合せ
面になるフランジ部2f及び3fがそれぞれ形成される。フ
ランジ部2f及び3fはアウタパネル2a及び3aの全周縁に形
成される折返し部2e及び3eによりそれぞれ挟持されて接
合される。
しかし、左ドア2及び右ドア3のインナパネル2b及び
3bの絞り型を共通にしてトリミング加工及び孔あけ加工
をすると、インナパネル2b及び3bの後部下隅のフランジ
部2g及び3gの幅tが広くなり、両パネルを接合した状態
で塗装した場合に塗料がこれらのフランジ部2g及び3gの
合せ面に十分に行渡らず、防錆上問題があった。
この点を解消するために、第6図に示すように、イン
ナパネル2b及び3bのフランジ部2g及び3gの幅を他のフラ
ンジ部2f及び3fと同一幅になるようにインナパネル2bと
インナパネル3bとでは絞り型を変えている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記のように絞り型を変えると、左ドアのイ
ンナパネルと右ドアのインナパネルの絞り型をそれぞれ
別々に製作しなければならず、また絞り加工も別々に行
なうため製造コストを押上げる不具合があった。
本考案の目的は、インナパネルの加工工数を削減し、
かつインナパネルのアウタパネルとの合せ面の防錆性を
向上させた車両のサイドドアを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案の構成を、実施例に
対応する第1図を用いて説明する。
本考案は、左ドア12と右ドア13の内面同士を対向させ
たときに左ドア12及び右ドア13の外形が完全に重なり、
かつ両ドア12,13のうち一方のドア12又は13の内面に他
方のドア13又は12の外面を対向させたときに両ドア12,1
3の外形に重ならない部分を有する車両のサイドドアの
改良である。
その特徴ある構成は、左ドア12のインナパネル12b及
び右ドア13のインナパネル13bが、両ドア12,13のうち一
方のドア12又は13の内面に他方のドア13又は12の外面を
対向させた状態で左ドア12のアウタパネル12a及び右ド
ア13のアウタパネル13aの外形の重なる部分の周囲線に
相応した外形線12d,13dをそれぞれ有するように形成さ
れたところにある。
[作用] 左ドア12のインナパネル12b及び右ドア13のインナパ
ネル13bは共通の絞り型で成形することができ、かつイ
ンナパネル12b,13bのアウタパネル12a,13aとの合せ面を
均一の幅に狭くすることができる。
[実施例] 次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図〜第4図に示すように、ダブルキャブ型トラッ
ク10のサイドドア11はパネルドアであって、左側に2つ
のドア22,12及び右側に2つのドア13(1つは図示せ
ず)を備える。その後部の左ドア12はアウタパネル12a
にインナパネル12bを、右ドア13はアウタパネル13aにイ
ンナパネル13bをそれぞれ重ね合せて形成される。また
これらのドア12及び13の前寄りの下方には前輪14が位置
する都合上、ドアの前部下隅に斜めに切り落されたカッ
ト部12c及び13cがそれぞれ設けられ、左ドア12と右ドア
13の内面同士を対向させて重ね合せるとと同一の外形に
なるが、左右のドア12及び13の一方の内面に他方の外面
を対向させて重ね合せると同一の外形にならない。
即ち、左ドア12と右ドア13の内面同士を対向させたと
きに左ドア12及び右ドア13の外形が完全に重なり、かつ
両ドア12,13のうち一方のドア12又は13の内面に他方の
ドア13又は12の外面を対向させたときに両ドア12,13の
外形に重ならない部分を有する。
本実施例の特徴ある構成は、左ドア12のインナパネル
12b及び右ドア13のインナパネル13bが、両ドア12,13の
うち一方のドア12又は13の内面に他方のドア13又は12の
外面を対向させた状態で左ドア12のアウタパネル12a及
び右ドア13のアウタパネル13aの外形の重なる部分の周
囲線に相応した外形線12d及び13dをそれぞれ有するよう
に形成されたところにある。
左ドア12を代表して説明すると、第2図に詳しく示す
ように、インナパネル12bの外形線12dは一点鎖線で示す
中心線Lに対して左右対称になる。即ち、インナパネル
12bの後部下隅にはLを中心線としてカット部12cと対称
にカット部12hが形成される。またインナパネル12bの全
周縁に形成されたアウタパネル12aとの合せ面、即ちフ
ランジ部12fの幅は均一に狭く形成され、前記カット部1
2hにはフランジ部12gが形成される。アウタパネル12aは
中心線Lに対して左右非対称であるため、インナパネル
12bがアウタパネル12aに接合したときに、インナパネル
12bの後部下隅にフランジ部12gはアウタパネル12aの端
縁の折返し部12eにより挟持されない。このフランジ部1
2gはアウタパネル12aに金属間接着剤により接着された
後、その端縁にボデーシーラ16が塗布される。
このように構成された左右ドアのインナパネル12b及
び13bの加工及び組立手順を説明する。
先ず、共通の抜き型により平板材から左ドアのインナ
パネル12b用及び右ドアのインナパネル13b用に同一外形
の一次加工パネルをそれぞれ打抜く。次いで、一次加工
パネルを共通の絞り型によりインナパネル12b用及びイ
ンナパネル13b用に絞り、インナパネル12b及び13bに共
通の二次加工パネルを形成する。更に、インナパネル12
b及び13bを共通のトリミング型で外周縁にフランジ部12
f,12g,13f及び13gを設けてトリミング加工を行い、最終
外形を有するインナパネル12b及び13bを形成する。ここ
までの左ドアのインナパネル12bと右ドアのインナパネ
ル13bの加工工程は全く同一であるため、従来のように
左ドアのインナパネル12bと右ドアのインナパネル13bを
それぞれ別々の絞り型にて加工していたときと比べて加
工工数を削減することができる。
次に、左ドアのインナパネル12b専用の孔あけ加工及
び右ドアのインナパネル13b専用の孔あけ加工が行われ
る。更に、左ドアのアウタパネル12aに左ドアのインナ
パネル12bが、右ドアのアウタパネル13aに右ドアのイン
ナパネル13bが重ね合せて接合される。このとき、左ド
ア及び右ドアのインナパネル12b及び13bの後部下隅のフ
ランジ部12g及び13gはそれぞれアウタパネル12a及び13a
の折返し部12e及び13eにより挟持されないが、金属間接
着剤によりアウタパネル12a及び13aに接着され、それぞ
れの端縁にはボデーシーラ16が塗布される。これにより
挟持されないフランジ部12g及び13gのアウタパネル12a
及び13aとの接合強度が確保され、また防錆性が向上す
る。またフランジ部12f及び13fの幅が均一に狭く形成さ
れるので、両パネル接合後の塗装において塗料が隅々ま
で行渡り錆が発生しにくくなる。
なお、実施例ではダブルキャブ型トラックの後部のサ
イドドアを挙げたが、これは一例であって乗用車のサイ
ドドア等でもよい。
また、実施例ではパネルドアを挙げたが、これに限ら
ずサッシュドア又はサッシュレスドア等でもよい。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、左ドアのインナ
パネル及び右ドアのインナパネルを、両ドアのうち一方
のドアの内面に他方のドアの外面を対向させた状態で左
ドアのアウタパネル及び右ドアのアウタパネルの外形の
重なる部分の周囲線に相応した外形線をそれぞれ有する
ように形成したので、両インナパネルを共通の絞り型で
成形することができる。この結果、インナパネルの絞り
型の製作コストの低減と、インナパネルの加工工数の削
減とを図ることができる。またインナパネルのカット部
のフランジ部の幅を他のフランジ部と同一に狭くするこ
とができるので、このフランジ部のアウタパネルとの合
せ面の防錆性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の車両のサイドドアの加工組立
手順を示す車室内より見た構成図。 第2図はその左ドアのアウタパネルにインナパネルを接
合した状態を示す車室内より見た図。 第3図は第2図のA−A線断面図。 第4図はそのサイドドアを含むトラックの側面図。 第5図は本考案の従来例を示すアウタパネルとインナパ
ネルの車室内より見た構成図。 第6図は別の従来例を示す第5図に対応する図。 11:サイドドア、12:左ドア、12a:左ドアのアウタパネ
ル、12b:左ドアのインナパネル、12d:左ドアのインナパ
ネルの外形線、13:右ドア、13a:右ドアのアウタパネ
ル、13b:右ドアのインナパネル、13d:右ドアのインナパ
ネルの外形線。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左ドア(12)と右ドア(13)の内面同士を
    対向させたときに前記左ドア(12)及び前記右ドア(1
    3)の外形が完全に重なり、かつ前記両ドア(12,13)の
    うち一方のドア(12,13)の内面に他方のドア(13,12)
    の外面を対向させたときに前記両ドア(12,13)の外形
    に重ならない部分を有する車両のサイドドアにおいて、 前記左ドア(12)のインナパネル(12b)及び前記右ド
    ア(13)のインナパネル(13b)が、前記両ドア(12,1
    3)のうち一方のドア(12,13)の内面に他方のドア(1
    3,12)の外面を対向させた状態で前記左ドア(12)のア
    ウタパネル(12a)及び前記右ドア(13)のアウタパネ
    ル(13a)の外形の重なる部分の周囲線に相応した外形
    線(12d,13d)をそれぞれ有するように形成されたこと
    を特徴とする車両のサイドドア。
JP1990091183U 1990-08-30 1990-08-30 車両のサイドドア Expired - Lifetime JP2590342Y2 (ja)

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JPH0448018U JPH0448018U (ja) 1992-04-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5997112U (ja) * 1982-12-21 1984-07-02 いすゞ自動車株式会社 ドアの構造
JP2539500Y2 (ja) * 1988-09-21 1997-06-25 日野自動車工業株式会社 ダブルキャブ型トラック

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