JPS6026727B2 - 自動車用扉 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車用扉、特にそれぞれ窓孔を有する内板
および外板の外周縁を互いに結合して中空に形成した扉
に関する。

従来か〉る扉において、内、外板とも一枚の鋼板よりプ
レス成形され、それぞれの窓孔から打抜かれた素材は、
その大きさからして扉各部の小補強片にしか活用してお
らず、相当の余剰部分があり、これを捨てずに他の部村
の材料として使用しても、その搬送等に多大の経費がか
）り、結局、扉はその重量の割合に材料費が高くつくの
が実情である。

本発明は、上記に鑑み提案されたもので、内板から窓孔
以上の大きさの素材を打抜き、これを例えば内板の下側
部として有効に活用できるようにして材料の歩留りを向
上させ、安価な前記扉を提供することを目的とする。

以下、図面により本発明の一実施について説明すると、
第１図はテールゲート付自動車を示し、そのテールゲー
ト用扉Ｄに本発明が適用される。

上記扉Ｄは第２図に示すように、いずれも鋼板製の内板
１と外板２とよりなり、それぞれ四角形の窓孔３，４を
有する。また内板１は、第３図に明示するように、その
窓孔３以下の下側部を窓孔３の底辺の範囲内で切欠いて
形成した内坂本体ｌａと、それと別個に深く絞り成形さ
れ上記切欠き部５の跡を補填する補填板ｌｂとよりなり
、その補填板ｌｂは、後述するように内坂本体ｌａから
窓孔３及び切欠部５を打抜いて得られる、窓孔３よりも
大きな素材Ｗ２から打抜き形成される。

また内坂本体ｌａには、切欠部５の形成時、それを横方
向に跨ぐ帯状補強部片６が残存され、これは外板２に向
って湾曲するように成形される。尚、補強部片６はこれ
を別個に打抜き成形して内板本体ｌａに溶接してもよい
。第４図Ａ，Ｂは内坂本体ｌａおよび補填板ｌｂの板取
り法の一態様を示すもので、先ず素材Ｗ，から内坂本体
ｌａを打抜き、その際前記功欠部５は窓孔３と共に打抜
き形成され、打抜かれた素材Ｗ２は窓孔３よりも遥かに
大きいで、次にこの素材Ｗ２を利用して広面積を必要と
する補填板ｌｂを打抜く。

このようにすることにより素材からの板取りを歩留り良
く行うことがでる。而して、補填板ｌｂを内坂本体ｌａ
にその切欠部５の跡を補填するよう結合して内板１を機
整し、その内板１と外板２とを衝き合せてそれらの全外
周縁および窓孔３，４周緑を溶接することにより各部中
空の扉Ｄが得られ、その際補強部片６を外板２の内面に
緩衝材（図示せず）を介して当援させ、これにより外板
２の剛性を高める。

以上のように本発明によれば、それぞれ窓孔を有する内
板および外板の外周縁を互いに結合して中空に形成した
、自動車用扉において、前記内板は、該内板の前記窓孔
以下の下側部を前記窓孔の底辺の範囲で功欠し・て形成
した内坂本体と、その切欠部の跡を補填するように該内
坂本体に結合される補填板とより構成され、前記補填板
は、前記内板本体から前記窓孔及び切欠部を打抜いて得
られる、該窓孔よりも大きな素材から形成されるので、
内坂本体から前記窓孔及び切欠部を打抜いて得られる、
窓孔よりも大きな一枚の素材から前記補填板を無理なく
容易に成形することができ、従って該素材を内板の下側
部として有効に活用することができて素材の歩蟹りが良
く、扉を安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるテールゲート用扉を備えた自動車
の斜視図、第２図は上記扉を構成する内、外板の分解斜
視図、第３図は上記内板を構成する内坂本体および補填
板の分解斜視図、第４図Ａは内坂本体の板取り図、第４
図Ｂは補填板の板取り図である。 Ｄ……扉、Ｗ２……素材、１・・・・・・内板、ｌａ・
・・・・・内坂本体、ｌｂ・・・・・・補填板、２・・
…・外板、３，４・・・・・・窓孔、５・・・・・・切
欠部、６・・・・・・補強部片。 第２図第３図 簾ム図（Ａ） 繁ム図（Ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ それぞれ窓孔を有する内板および外板の外周縁を互
   いに結合して中空に形成した、自動車用扉において、前
   記内板は、該内板の前記窓孔以下の下側部を前記窓孔の
   底辺の範囲で切欠いて形成した内板本体と、その切欠部
   の跡を補填するように該内板本体に結合される補填板と
   より構成され、前記補填板は、前記内板本体から前記窓
   孔及び切欠部を打抜いて得られる、該窓孔よりも大きな
   素材から形成されることを特徴とする、自動車用扉。