JP2589672Y2 - 眼鏡フレーム保持装置 - Google Patents

眼鏡フレーム保持装置

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JP2589672Y2
JP2589672Y2 JP1993000233U JP23393U JP2589672Y2 JP 2589672 Y2 JP2589672 Y2 JP 2589672Y2 JP 1993000233 U JP1993000233 U JP 1993000233U JP 23393 U JP23393 U JP 23393U JP 2589672 Y2 JP2589672 Y2 JP 2589672Y2
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holding
lens frame
measurement
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    • G03B1/00Film strip handling
    • G03B1/42Guiding, framing, or constraining film in desired position relative to lens system
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    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はレンズ枠形状測定装置に
移動可能に設けられる眼鏡フレーム保持装置に関し、特
に自動的に左右に移動可能な眼鏡フレーム保持装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に眼鏡フレームのレンズ枠形状測定
装置には、測定時に眼鏡フレームを固定しておくための
眼鏡フレーム保持装置が設けられている。眼鏡フレーム
保持装置は、眼鏡フレームをほぼ水平にして固定するよ
うになっている。この眼鏡フレーム保持装置によって固
定された眼鏡フレームは、スタイラスによって左右一方
のレンズ枠から順に形状測定されていく。
【0003】ただし、通常、スタイラスは一定の範囲内
でしか移動できないため、測定を開始するときや左右を
切り換えるときには、眼鏡フレーム保持装置をスタイラ
スの位置まで移動させる必要がある。この眼鏡フレーム
保持装置の左右の移動は、従来は手動で行われていた
が、最近では自動で行なおうとする傾向がある。眼鏡フ
レーム保持装置の左右の移動を自動で行うためには、手
動で行っていた駆動部の動力をモータ等に置き換え、ま
た、原点および左右それぞれの測定位置の検出のために
リミットスイッチ等を設ける方法が考えられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような眼
鏡フレーム保持装置では、左右への移動途中に障害物が
あったり、人の手等が当たったりした場合には、それを
検知することができず、誤動作や故障が発生する恐れが
ある。
【0005】本考案はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、誤動作や故障を起こすことなく左右への自動
的な移動を確実に行うことのできる眼鏡フレーム保持装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案では上記課題を解
決するために、レンズ枠形状測定装置に移動可能に設け
られる眼鏡フレーム保持装置において、前記眼鏡フレー
ム保持装置の大部分が載置され、左右の各レンズ枠測定
位置の範囲内で移動可能なテーブルと、前記レンズ枠形
状測定装置本体側に固定され、前記左右方向に弾性力を
有する弾性部材と、前記弾性部材に取り付けられるとと
もに、前記テーブルの一部と嵌合しながら前記テーブル
を前記左右方向に移動させる左右駆動装置と、前記弾性
部材が所定量以上変形した場合には、変形検出信号を出
力する変形検出手段と、前記変形検出信号が出力されて
いる間は前記左右駆動装置の駆動を停止させる左右駆動
装置停止手段と、を有することを特徴とする眼鏡フレー
ム保持装置が提供される。
【0007】
【作用】左右駆動装置が駆動すると、テーブルが左右の
何れかの向きに移動する。テーブルの移動中、テーブル
がレンズ枠測定位置にくるか、または障害物等と接触す
ると、テーブルの動きが強制的に停止する。
【0008】このとき、左右駆動装置はまだ駆動してい
るので、テーブルの一部に沿って移動する。また、この
左右駆動装置の移動によって、弾性部材が変形する。弾
性部材が所定量以上変形した場合には、変形検出手段が
変形検出信号を出力し、この変形検出信号が出力されて
いる間は、左右駆動装置停止手段が左右駆動装置の駆動
を停止させる。
【0009】こうして、テーブルが移動中に障害物と接
触すれば、左右駆動装置の駆動を停止することができ、
誤動作や故障を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本考案のレンズ枠形状測定装置の全体構
成を示す斜視図である。レンズ枠形状測定装置1の外側
は概ねケース2で形成されており、その内部には、レン
ズ枠形状測定用の機構部や、装置全体を制御する制御装
置等が設けられている。ケース2の上面には、四角形の
枠状のケース3が取り付けられている。このケース3の
内側には、眼鏡フレーム保持装置4が設けられている。
眼鏡フレーム保持装置4は、主に、後側保持装置5およ
び前側保持装置6から構成されている。後側保持装置5
および前側保持装置6は、装置の前後方向に同時に、か
つ互いに相反する向きにスライド可能となっている。
【0011】後側保持装置5の前面部には、当接板7が
設けられている。この当接板7の中央部付近には開口部
7aおよび7bが形成されている。開口部7aおよび7
bからは、それぞれ眼鏡フレームの左右のレンズ枠の下
側フレーム部を上下方向から挟持する挟持部8および挟
持部9が装置内側から突き出ている。挟持部8および9
は、ボタン10を操作することにより上下方向から眼鏡
フレームを所定の圧力で挟み付けることができる。
【0012】また、当接板7には、左右方向に延びるレ
ール11および12が設けられている。このレール11
および12には、それぞれ補助部材13および14がス
ライド可能に取り付けられている。補助部材13および
14は、それぞれ眼鏡フレームの下側フレーム部を左右
から補助して位置決めを行う部材である。
【0013】前側保持装置6は、主に保持フレーム15
と、それを支持する支持台16とから構成される。保持
フレーム15は、取り付け部17を中心に平面方向に所
定角度の範囲だけ回動可能となるように取り付けられて
いる。保持フレーム15は、後側面がほぼ平面状に形成
されており、眼鏡フレームの上側フレーム部の側面と当
接する。
【0014】また、保持フレーム15には、左右方向に
延びるレール18および19が設けられている。このレ
ール18および19には、それぞれ補助部材20および
21がスライド可能に取り付けられている。補助部材2
0および21は、それぞれ眼鏡フレームの上側フレーム
部を左右から補助して位置決めを行う部材である。
【0015】後側保持装置5および前側保持装置6によ
って眼鏡フレームの保持が完了すると、スタイラス22
による眼鏡フレーム形状の自動測定が開始される。この
自動測定操作は、ケース2の前側に設けられたパネル2
3からの指示によって行われる。
【0016】パネル23には、主にスタートボタン23
a、ストップボタン23b、クランプボタン23c、お
よび前後動指令ボタン23dが設けられている。スター
トボタン23aは、自動測定の開始を指示するボタンで
ある。ストップボタン23bは、自動測定の途中で測定
を中止させたい場合に使用するボタンである。クランプ
ボタン23cは、挟持部8および9を微小距離だけ後方
に移動させるボタンである。このクランプボタン23c
が押されると、保持フレーム15が現在の回動位置に自
動的に固定される。前後動指令ボタン23dは、手動で
形状測定を行う場合のスタイラス22の前後動を制御す
るボタンである。
【0017】図3はケース3を取り外した状態のレンズ
枠形状測定装置1の後方からの斜視図である。なお、以
後、方向についての記述は原則としてレンズ枠形状測定
装置1のパネル23を前方とし、これを基準に前後およ
び左右と称する。ケース2の上面2a上には、本考案の
眼鏡フレーム保持装置が構成されている。後側保持装置
5および前側保持装置6は、テーブル24上にスライド
可能に設けられている。テーブル24上には、樹脂製の
シート24bが設けられている。また、テーブル24に
は、開口部24aが形成されており、この開口部24a
の内側をスタイラス22が移動する。テーブル24の左
右の端辺には、それぞれサイドフレーム25およびサイ
ドフレーム26が形成されている。サイドフレーム25
およびサイドフレーム26の前後の端部間には、それぞ
れ円柱状のシャフト27およびシャフト28が連結され
ている。
【0018】後側のシャフト28の両端部は、それぞれ
サイドフレーム25および26の固定部材25aおよび
26aに取り付けられている。また、シャフト28は、
本体側に固定された左右駆動装置29と連結されてい
る。左右駆動装置29内部には、回転軸の先端にピニオ
ン29bを有する左右駆動モータ29aが設けられてい
る。この左右駆動モータ29aは、シャフト28に形成
された図示されていないラックと噛み合うように設置さ
れている。
【0019】シャフト28は、左右駆動モータ29aが
回転駆動することにより、その回転方向に応じて左右方
向にスライドする。また、このシャフト28の動きによ
り、テーブル24と、テーブル24に固定された後側保
持装置5および前側保持装置6等の各装置が同時に左右
にスライドする。テーブル24が左右何れかのレンズ枠
測定位置にくると、左右駆動装置29のケース29cが
固定部材25aまたは26aに当接し、これにより移動
が停止する。
【0020】左右駆動装置29のケース29cには、セ
ンサ42が設けられている。このセンサ42は、固定部
材25aに取り付けられたプレート43の先端部が通過
することにより、眼鏡フレーム保持装置4が中心位置に
あることを検知する。
【0021】サイドフレーム25の両端部付近には、そ
れぞれプーリ30aおよびプーリ30bが取り付けられ
ている。これらプーリ30a,30b間には、ワイヤ3
1がループ状に架けられている。これと同様に、サイド
フレーム26の両端部付近にも図示されていないプーリ
が取り付けられ、これらプーリ間にはワイヤ32がルー
プ状に架けられている。
【0022】ワイヤ31および32には、前側保持装置
6の支持台16の端部16aおよび16b(ただし端部
16bは図示されていない)と、後側保持装置5の当接
板7を支持するL字型の基台33の端部33aおよび3
3bがそれぞれ固定されている。ただし、支持台16は
ワイヤ31および32の内側の線のみに、一方、基台3
3はワイヤ31および32の外側の線のみにネジ止め固
定されている。
【0023】また、支持台16の両端部16a,16
b、および基台33の両端部33a,33bは、各サイ
ドフレーム25,26上に設けられた図示されていない
レール上をスライド可能に取り付けられている。さら
に、支持台16の端部16aには、定荷重バネ34の一
端がネジ止め固定されている。この定荷重バネ34の他
端は、サイドフレーム25の後側端部に取り付けられた
ブッシング35に巻き取られており、支持台16を後側
に引きつけるようになっている。
【0024】このような構成により、後側保持装置5お
よび前側保持装置6は、通常は互いにシート24の中央
付近で接触した状態で停止し、オペレータの手動操作に
よって、互いに同じ距離だけ反対の向きにスライドす
る。すなわち、後側保持装置5を後側に引けば、前側保
持装置6が同じ距離だけ前側にスライドする。
【0025】基台33の後部には、ボタン10、挟持部
8および9をそれぞれ上下駆動する上下駆動装置36お
よび37、基台33に対してボタン10と挟持部8,9
を後退させる後退駆動部38、および基台33の動きを
止めるブレーキ機構部39が設置されている。
【0026】ボタン10は、プーリ40およびワイヤ4
1を介して上下駆動装置36および37の内部機構部と
連結されており、ボタン10を押し下げると、その動き
がワイヤ41を介して上下駆動装置36および37の内
部機構部に伝達され、挟持部8および9が上下動する。
【0027】次に左右駆動装置29について具体的に説
明する。図4は左右駆動装置29の後方から見た側面図
である。左右駆動装置29は、レンズ枠形状測定装置1
の本体側の天板1aに固定されたケース29cによって
概ね覆われている。ケース29cには、後側のシャフト
28が左右方向に挿通されている。シャフト28の中心
部付近の後側面には、所定範囲に亘ってラック28aが
形成されている。
【0028】ケース29cには、センサ51およびセン
サ52が中心位置からほぼ対称の位置にネジ止め固定さ
れている。また、ケース29cには、図示されていない
板バネが固定されており、この板バネには左右駆動モー
タ29aおよび移動片53がネジ止め固定されている。
左右駆動モータ29aの軸には、ラック28aと噛み合
うピニオン29bが固定されており、左右駆動モータ2
9aが回転駆動すると、ピニオン29bの回転の向きに
応じてシャフト28が、左右に移動する。
【0029】図1はケース29cを破断した左右駆動装
置29の平面図である。センサ51およびセンサ52
は、それぞれネジ61,62、ネジ63,64によって
ケース29cに固定されている。また、ケース29cに
は、ネジ62およびネジ63によって金属製の板バネ5
4が固定されている。板バネ54は、ケース29c側か
ら後方に向かって凸状に形成されている。さらに、この
板バネ54の凸状面部には、移動片53と左右駆動モー
タ29aとがネジ止め固定されている。
【0030】移動片53は、板バネ54の変形に伴っ
て、センサ51およびセンサ52の各溝51aおよび5
2a内を左右に移動するように取り付けられている。ま
た、移動片53は、定常状態では、各端部がセンサ51
およびセンサ52の各中心部51bおよび52bよりも
内側にあるように取り付けられている。
【0031】センサ51およびセンサ52は、図示され
ていない発光ダイオードおよび受光素子から構成されて
おり、移動片53の端部が各中心部51bおよび52b
を通過すると、発光ダイオードから受光素子への光が遮
られて、板バネ54が所定量変形したことを検知する。
この検知信号は、後述の制御装置80に送られる。
【0032】このような構成を有する左右駆動装置29
は、レンズ枠形状の測定開始前は、眼鏡フレーム保持装
置4がほぼ中心位置で停止する状態、すなわち、左右駆
動モータ29aのピニオン29bがシャフト28のほぼ
中心位置でラック28aと噛み合った状態にある。この
中心位置の検知は、センサ42によって行われる。オペ
レータにより測定開始の指令があると、右側レンズ枠か
ら測定を行うため、ピニオン29bは図面において反時
計廻りに回転する。これにより、シャフト28が左向き
に移動し、同時に眼鏡フレームも移動する。
【0033】移動の途中で眼鏡フレーム保持装置4に障
害物が当たると、シャフト28の移動が止まる。この時
点では、左右駆動モータ29aは駆動しているので、ピ
ニオン29bはラック28a上を右側に移動する。この
ピニオン29bの移動によって板バネ54が右側に変形
し、同時に移動片53が右側に移動し、その右側端部が
センサ52の中心部52bまで到達する。これにより、
センサ52が作動して検知信号を出力し、左右駆動モー
タ29aの駆動が停止され、ブレーキがかかる。
【0034】障害物が取り除かれると、板バネ54の弾
性力によってピニオン29bがシャフト28とともに左
側へ戻される。これと同時に移動片53が左に移動し、
その右側先端部がセンサ52の中心部52bから離れ、
検知信号の出力が停止する。これにより、左右駆動モー
タ29aが回転駆動を開始し、ラック28aの移動が再
び開始する。
【0035】ラック28aが移動を続け、眼鏡フレーム
保持装置4が右側レンズ枠測定位置にくると、ケース2
9cの端部が固定部材25aに当接し、ラック28aの
移動が停止する。この停止している時間が所定時間、例
えば3秒以上であると、制御装置80は、眼鏡フレーム
保持装置4が測定位置にあると判断し、スタイラス22
による右側レンズ枠形状の測定を開始する。このとき、
板バネ54は変形したままである。
【0036】右側レンズ枠形状の測定が終了すると、左
側レンズ枠形状の測定に移るため、左右駆動モータ29
aが回転駆動し、ピニオン29bが今度は時計廻りに回
転する。これにより、シャフト28は右向きに移動を開
始し、以後は上述同様の手順により眼鏡フレーム保持装
置4の移動が行われる。
【0037】こうして、左右のレンズ枠形状の測定が終
了すると、眼鏡フレーム測定装置4は最初の位置に戻り
停止する。次に、このような構成を有する本実施例のレ
ンズ枠形状測定装置1における眼鏡フレームの保持操作
について説明する。
【0038】図5は眼鏡フレームの保持操作を示す斜視
図である。まず、ボタン10を押すことにより、挟持部
8の挟持部材8a〜8d、および挟持部9の挟持部材9
a〜9dを上下に開く。この開かれた各挟持部8,9
に、それぞれ眼鏡フレーム70の右レンズ枠71および
左レンズ枠72の各下側フレーム部を挿入し、ボタン1
0を放す。これにより各レンズ枠71および72が各挟
持部8,9によって挟持され、眼鏡フレーム70が軽く
保持される。
【0039】次いで、後側保持装置5と前側保持装置6
とを接近させ、保持フレーム15を眼鏡フレーム70の
上側フレーム部に当接させる。図6は保持フレーム15
を眼鏡フレーム70の上側フレーム部に当接させた状態
を示す平面図である。一般に眼鏡フレームは、左右のレ
ンズ枠の大きさが微妙に異なるものが多い。ここでは、
例えば右レンズ枠71より左レンズ枠72がややサイズ
が小さいものとする。この眼鏡フレーム70に保持フレ
ーム15を当接させると、保持フレーム15は取り付け
部17を中心に、当接板7と平行な線に対して反時計廻
りに微少角度θだけ回動する。これにより、保持フレー
ム15は、眼鏡フレーム70を確実に2点で押さえるこ
とができる。
【0040】このように、後側保持装置5の挟持部8,
9と、前側保持装置6の保持フレーム15とによって眼
鏡フレーム70の保持が完了すると、オペレータは、パ
ネル23のクランプボタン23cを押す。すると、挟持
部8,9の各挟持部材8a〜8d,9a〜9dが微少距
離だけ後退する。これにより、レンズ枠形状の測定時に
スタイラス22が挟持部8,9と当たるのが防止され
る。また、挟持部8,9が後退すると、ブレーキ機構部
39が働いて後側保持装置5および前側保持装置6がそ
の位置で固定される。こうして後退動作が完了すると、
前側保持装置6内の図示されていない突き上げモータが
駆動し、保持フレーム15がこの位置で固定される。
【0041】また、この状態でクランプボタン23cを
もう一度押すと、挟持部材8a〜8d,9a〜9dがさ
らに微少距離だけ後退する。これは、眼鏡フレーム70
が金属フレームのように薄手のフレームであるときに適
用される。なお、眼鏡フレーム70の保持をやり直した
い場合には、さらにクランプボタン23cを押せば、保
持フレーム15の固定が解除される。
【0042】挟持部材8a〜8d,9a〜9d、および
保持フレーム15による眼鏡フレーム70の保持が完了
すると、各装置に設けられている補助部材13,14、
補助部材20,21を内側に寄せ、眼鏡フレーム70を
左右方向から保持する。これにより、眼鏡フレーム70
の保持操作が完了する。後は、スタートボタン23aを
押すことにより、左右駆動装置29が駆動して眼鏡フレ
ーム保持装置4全体を右側に移動し、眼鏡フレーム70
の右レンズ枠71を中心に置く。そして、自動的にスタ
イラス22が上昇し、右レンズ枠71からのレンズ枠形
状の測定が開始される。
【0043】図7は左右駆動装置29を制御するための
制御機構部の構成を示すブロック図である。制御装置8
0は、ケース2内の制御基板上に設けられている。眼鏡
フレーム70が保持された状態でスタートボタン23a
が押されると、制御装置80は、左右駆動モータ29a
を駆動して右レンズ枠71を装置中心に移動させる。
【0044】この移動の途中、人の手等が触れて眼鏡フ
レーム保持装置4が停止すると、図1で示した原理によ
りセンサ52が検知信号を出力する。制御装置80は、
この検知信号を受け取ると、最初に受信したときから1
秒以上継続したか否かを常時判断する。人の手等がふれ
た場合にはすぐに取り除かれるので、板バネ54の変形
が戻り1秒未満に検知信号は出力されなくなる。この場
合、制御装置80は、再び左右駆動モータ29aを同一
方向に回転駆動開始する。
【0045】眼鏡フレーム保持装置4が測定位置にくる
と、左右駆動装置29の端部が固定部材25aに当接し
て再び停止する。この場合には、板バネ54が変形した
ままなのでセンサ52からの検知信号は秒以上出力さ
れ、制御装置80は眼鏡フレーム保持装置4が測定位置
にきたことを知る。これにより、制御装置80は、スタ
イラス駆動装置81の各駆動機構部に指令を送りスタイ
ラス22によるレンズ枠形状の測定を開始させる。
【0046】スタイラス22によって右レンズ枠71の
測定が完了すると、制御装置80は、再び左右駆動モー
タ29aを駆動し、今度は左レンズ枠72を装置中心に
移動させ、同様にレンズ枠形状の測定を開始させる。こ
のときの障害物検知および測定位置検知は、センサ51
からの検知信号に従う。
【0047】このようにスタイラス22によって測定さ
れた右レンズ枠71および左レンズ枠72の形状測定デ
ータは、制御装置80に送られメモリに格納される。左
右レンズ枠の測定が終了すると、制御装置80は、左右
駆動モータ29aを駆動して眼鏡フレーム保持装置4を
最初の中心位置に戻す。この中心位置の検出はセンサ4
2により行われる。
【0048】図8は制御装置80による左右駆動装置2
9の制御手順を示すフローチャートである。なお、この
フローチャートは、スタートボタン23aが押されたと
きから開始する。 〔S1〕左右駆動モータ29aを回転駆動させ、右レン
ズ枠71を測定位置に向かって移動開始させる。 〔S2〕センサ51またはセンサ52から検知信号が出
力されたか否かを判断し、出力されていればステップS
3ヘ進み、出力されていなければステップS2を繰り返
す。
【0049】〔S3〕左右駆動モータ29aを駆動停止
する。 〔S4〕検知信号が出力されてからの時間をカウントす
る。 〔S5〕検知信号が出力されてから秒以上経過したか
否かを判断し、経過していればステップS8へ進み、経
過していなければステップS6へ進む。
【0050】〔S6〕検知信号の出力が停止されたか否
かを判断し、停止されていればステップS7へ進み、さ
れていなければステップS4へ戻る。 〔S7〕左右駆動モータ29aを停止前と同じ向きに回
転駆動させる。 〔S8〕スタイラス22を駆動させてレンズ枠形状の測
定を開始する。
【0051】〔S9〕測定が終了したか否かを判断し、
終了していればステップS10へ進み、終了していなけ
ればステップS9を繰り返す。 〔S10〕測定終了が右レンズ枠71のものであるか否
かを判断し、右レンズ枠71のものであればステップS
11へ進み、左レンズ枠72のものであればステップS
12へ進む。 〔S11〕左右駆動モータ29aを回転駆動させ、左レ
ンズ枠72を測定位置に向かって移動開始させる。 〔S12〕測定開始の初期位置へ眼鏡フレーム保持装置
4を移動させる。 〔S13〕センサ42からの検知信号が入力され、移動
が完了したか否かを判断し、完了していれば本フローチ
ャートを終了し、完了していなければステップS13を
繰り返す。
【0052】以上説明したように、本実施例では、眼鏡
フレーム保持装置4が外部の力によって停止したことを
板バネ54の変形により検知し、左右駆動モータ29a
を駆動停止するようにしたので、障害物による眼鏡フレ
ーム保持装置4の移動停止を検知することができ、誤動
作や故障を防止することができる。
【0053】また、本実施例では、眼鏡フレーム保持装
置4の移動停止の時間によって、それが障害物によるも
のか測定位置にきたことによるものなのかを判断するよ
うにしたので、リミットセンサ等を設けることなく確実
に両者を区別することができる。
【0054】
【考案の効果】以上説明したように本考案では、眼鏡フ
レーム保持装置が載置されたテーブルが外部の力によっ
て停止したことを弾性部材の変形により検知し、それに
より左右駆動装置を駆動停止するようにしたので、障害
物によるテーブルの移動停止を検知することができ、誤
動作や故障を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケースを破断した左右駆動装置29の平面図で
ある。
【図2】本考案のレンズ枠形状測定装置の全体構成を示
す斜視図である。
【図3】ケースを取り外したレンズ枠形状測定装置の後
方からの斜視図である。
【図4】左右駆動装置の後方から見た側面図である。
【図5】眼鏡フレームの保持操作を示す斜視図である。
【図6】保持フレームを眼鏡フレームの上側フレーム部
に当接させた状態を示す平面図である。
【図7】左右駆動装置を制御するための制御機構部の構
成を示すブロック図である。
【図8】制御装置による左右駆動装置の制御手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】 1 レンズ枠形状測定装置 2 ケース 3 ケース 4 眼鏡フレーム保持装置 5 後側保持装置 6 前側保持装置 7 当接板 8,9 挟持部 10 ボタン 13,14 補助部材 15 保持フレーム 16 支持台 20,21 補助部材 22 スタイラス 23 パネル 23a スタートボタン 24 テーブル 25,26 サイドフレーム 25a,26a 固定部材 28 シャフト 29 左右駆動装置 29a 左右駆動モータ 29b ピニオン 33 基台 36,37 上下駆動装置 38 後退駆動部 39 ブレーキ機構部 42 センサ 51 センサ 52 センサ 53 移動片 54 板バネ 80 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−38720(JP,A) 実開 昭64−29619(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02C 13/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ枠形状測定装置に移動可能に設け
    られる眼鏡フレーム保持装置において、 前記眼鏡フレーム保持装置の大部分が載置され、左右の
    各レンズ枠測定位置の範囲内で移動可能なテーブルと、 前記レンズ枠形状測定装置本体側に固定され、前記左右
    方向に弾性力を有する弾性部材と、 前記弾性部材に取り付けられるとともに、前記テーブル
    の一部と嵌合しながら前記テーブルを前記左右方向に移
    動させる左右駆動装置と、 前記弾性部材が所定量以上変形した場合には、変形検出
    信号を出力する変形検出手段と、 前記変形検出信号が出力されている間は前記左右駆動装
    置の駆動を停止させる左右駆動装置停止手段と、 を有することを特徴とする眼鏡フレーム保持装置。
  2. 【請求項2】 前記変形検出信号が所定時間以上連続し
    て出力された場合には、測定位置にあるものとして、
    記レンズ枠形状の測定開始を指令する測定開始指令手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の眼鏡フレーム
    保持装置。
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