JP2591993Y2 - 眼鏡フレームの保持装置 - Google Patents

眼鏡フレームの保持装置

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JP2591993Y2 JP1993069639U JP6963993U JP2591993Y2 JP 2591993 Y2 JP2591993 Y2 JP 2591993Y2 JP 1993069639 U JP1993069639 U JP 1993069639U JP 6963993 U JP6963993 U JP 6963993U JP 2591993 Y2 JP2591993 Y2 JP 2591993Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は眼鏡フレームを保持する
ための眼鏡フレームの保持装置に関し、特にレンズ枠形
状測定装置に設けられる眼鏡フレームの保持装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に眼鏡フレームのレンズ枠形状測定
装置には、測定時に眼鏡フレームを固定しておくための
保持装置が設けられている。従来この保持装置として
は、当接部材によってレンズ枠を側面から挟んで眼鏡フ
レームを保持するものと、フレームの4か所を上下から
挟んで保持するものとがあった。
【0003】図14は当接部材によって眼鏡フレームを
保持する従来の保持装置の概略平面図である。当接部材
102および103は、互いに近接および離間できるよ
うに少なくとも一方が移動できるようになっている。こ
の保持装置は、当接部材102および103によって眼
鏡フレーム101を所定の力で挟持することにより、そ
れぞれの面が点P1〜P4でレンズ枠101aおよびレ
ンズ枠101bの各側面と当接する。これにより眼鏡フ
レーム101全体が保持される。
【0004】図15はフレームの4か所を上下から挟ん
で保持する従来の保持装置の概略側面図である。移動部
材112,113は、図14の当接部材102および1
03と同様に、互いに近接および離間できるように少な
くとも一方が移動できるようになっている。移動部材1
12には、眼鏡フレーム111のレンズ枠111aの一
部分を上下から挟持する支持部材114aと押さえ部材
114bが、また、図示されていないもう一方のレンズ
枠111bの一部分を上下から挟持する支持部材115
aおよび押さえ部材115bが設けられている。
【0005】一方、移動部材113には、これらと同じ
機能を有する支持部材116aおよび押さえ部材116
bと、支持部材117aおよび押さえ部材117bが設
けられている。
【0006】この保持装置では、例えば最初に移動部材
112の支持部材114aおよび115aにレンズ枠1
11aおよび111bの下側面を載せ、その上側面をそ
れぞれ押さえ部材114b,115bによって押さえ
る。次いで移動部材112または移動部材113の少な
くとも一方を移動して互いに接近させ、レンズ枠111
a,111bが移動部材113のフレーム側面113a
と当接したところで、移動部材112側と同様に支持部
材116a,117aおよび押さえ部材116b,11
7bによってレンズ枠111a,111bを挟持する。
これによって眼鏡フレーム111全体が保持される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図14の従来
技術では、レンズ枠101a,101bの各点P1〜P
4を側面方向から挟むように保持しているため、レンズ
枠101aとレンズ枠101bとの大きさが異なる眼鏡
レンズの場合には、点P1〜P4の何れかに隙間がで
き、3点のみの保持になってしまう。このため、保持状
態が不安定になり、フレーム形状の測定のときに眼鏡フ
レーム101の位置がずれる心配があった。また、この
位置ずれを防ぐためには、当接部材102および103
の挟持力を強くすればよいが、こうすると眼鏡フレーム
101の形状が変形して正確なフレーム形状測定ができ
なくなるという問題点がある。
【0008】一方、図15の従来技術では、眼鏡フレー
ム111を上下方向から挟持するようにしているので、
弱い力でも平面方向に位置がずれる心配があった。これ
を防ぐためには、眼鏡フレーム111を挟持する力を強
くする必要がある。しかし、あまり強くすると、眼鏡フ
レーム111が変形してしまい、図14と同様に正確な
フレーム形状測定ができなくなるという問題点があっ
た。
【0009】本考案はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、眼鏡フレームを簡単にかつ確実に保持でき、
変形を防止することのできる眼鏡フレームの保持装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案では上記課題を解
決するために、眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ水平にし
た状態で保持するための眼鏡フレームの保持装置におい
て、眼鏡フレームの上下フレーム部にそれぞれ当接して
眼鏡フレームを保持する2つの保持部材であり、2つの
保持部材のうちの少なくとも一方の保持部材は、眼鏡フ
レームに上下方向の一方の方向から当接して挟持する当
接面を有する2つの保持部材と、上記一方の保持部材を
眼鏡フレーム面にほぼ平行に回動させて上記一方の保持
部材と眼鏡フレームとの当接角度を調節できる回動機構
部と、回動機構部によって当接角度が調節された後、上
記一方の保持部材の回動を停止させる停止機構部と、を
有することを特徴とする眼鏡フレームの保持装置が提供
される。
【0011】
【作用】2つの保持部材の一方は、回転機構部によって
眼鏡フレーム面にほぼ水平に回動可能になっているの
で、左右のレンズ枠の大きさが異なる場合でも、2つの
保持部材は確実に両方のレンズ枠側面と接触する。この
状態で停止機構部に外部から指令を送れば、回動機構部
の動きが停止し、眼鏡フレームが確実に保持される。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本考案の眼鏡フレームの保持装置を含む
レンズ枠形状測定装置の全体構成を示す斜視図である。
レンズ枠形状測定装置1の外側は概ねケース2で形成さ
れており、その内部には、レンズ枠形状測定用の機構部
や、装置全体を制御する制御装置等が設けられている。
ケース2の上面には、四角形の枠状のケース3が取り付
けられている。このケース3の内側には、眼鏡フレーム
保持装置4が設けられている。この眼鏡フレーム保持装
置4は、主に後側保持装置5および前側保持装置6から
構成されている。後側保持装置5および前側保持装置6
は、装置の前後方向に同時に、かつ互いに相反する向き
にスライド可能となっている。
【0013】後側保持装置5の前面部には、当接板7が
設けられている。この当接板7の中央部付近には開口部
7aおよび7bが形成されている。開口部7aおよび7
bからは、それぞれ眼鏡フレームの左右のレンズ枠の下
側フレーム部を上下方向から挟持する挟持部8および挟
持部9が装置の内側から突き出ている。挟持部8および
9は、ボタン10を操作することにより上下方向から眼
鏡フレームを所定の圧力で挟み付けることができ、か
つ、眼鏡フレームの厚み中心位置を所定の挟持中心位置
に合致させることができる。
【0014】また、当接板7には、左右方向に延びるレ
ール11および12が設けられている。このレール11
および12には、それぞれ補助部材13および14がス
ライド可能に取り付けられている。補助部材13および
14は、それぞれ眼鏡フレームの下側フレーム部を左右
から補助して位置決めを行う部材である。
【0015】前側保持装置6は、主に保持フレーム15
と、それを支持する支持台16とから構成される。保持
フレーム15は、取り付け部17を中心に平面方向に所
定角度の範囲だけ回動可能となるように取り付けられて
いる。保持フレーム15は、後側面がほぼ平面状に形成
されており、眼鏡フレームの上側フレーム部の側面と当
接する。
【0016】また、保持フレーム15には、左右方向に
延びるレール18および19が設けられている。このレ
ール18および19には、それぞれ補助部材20および
21がスライド可能に取り付けられている。補助部材2
0および21は、それぞれ眼鏡フレームの上側フレーム
部を左右から補助して位置決めを行う部材である。
【0017】後側保持装置5および前側保持装置6によ
って眼鏡フレームの保持が完了すると、スタイラス22
による眼鏡フレーム形状の自動測定が開始される。この
自動測定操作は、ケース2の前側に設けられたパネル2
3からの指示によって行われる。
【0018】パネル23には、主に、スタートボタン2
3a、ストップボタン23b、クランプボタン23c、
および前後動指令ボタン23dが設けられている。スタ
ートボタン23aは、自動測定の開始を指示するボタン
である。ストップボタン23bは、自動測定の途中で測
定を中止させたい場合に使用するボタンである。クラン
プボタン23cは、挟持部8および9を微小距離だけ後
方に移動させるボタンである。このクランプボタン23
cが押されると、保持フレーム15が現在の回動位置に
自動的に固定される。前後動指令ボタン23dは、手動
で形状測定を行う場合のスタイラス22の前後動を制御
するボタンである。
【0019】図3はケース3を取り外した状態のレンズ
枠形状測定装置1の後方からの斜視図である。なお、以
後、方向についての記述は原則としてレンズ枠形状測定
装置1のパネル23を前方とし、これを基準に前後およ
び左右と称する。ケース2の上面2a上には、本考案の
眼鏡フレーム保持装置が構成されている。後側保持装置
5および前側保持装置6は、テーブル24上にスライド
可能に設けられている。テーブル24上には、樹脂製の
シート24bが設けられている。またテーブル24に
は、開口部24aが形成されており、この開口部24a
の内側をスタイラス22が移動する。テーブル24の左
右の端辺には、それぞれサイドフレーム25およびサイ
ドフレーム26が形成されている。サイドフレーム25
およびサイドフレーム26の前後の端部間には、それぞ
れ円柱状のシャフト27およびシャフト28が連結され
ている。
【0020】後側のシャフト28は、本体側に固定され
た左右駆動装置29と連結されている。左右駆動装置2
9内部には、回転軸の先端にピニオン29bを有する左
右駆動モータ29aが設けられている。この左右駆動モ
ータ29aは、シャフト28に形成された図示されてい
ないラックと噛み合うように設置されている。シャフト
28は、左右駆動モータ29aが回転駆動することによ
り、その回転方向に応じて左右方向にスライドする。ま
た、このシャフト28の動きにより、テーブル24と、
テーブル24に固定された後側保持装置5および前側保
持装置6等の各装置が同時に左右にスライドする。
【0021】サイドフレーム25の両端部付近には、そ
れぞれプーリ30aおよびプーリ30bが取り付けられ
ている。これらプーリ30a,30b間には、ワイヤ3
1がループ状に架けられている。これと同様に、サイド
フレーム26の両端部付近にも図示されていないプーリ
が取り付けられ、これらプーリ間にはワイヤ32がルー
プ状に架けられている。
【0022】ワイヤ31および32には、前側保持装置
6の支持台16の端部16aおよび16b(ただし端部
16bは図示されていない)と、後側保持装置5の当接
板7を支持するL字型の基台33の端部33aおよび3
3bがそれぞれ固定されている。ただし、支持台16は
ワイヤ31および32の内側の線のみに、一方、基台3
3はワイヤ31および32の外側の線のみにネジ止め固
定されている。
【0023】また、支持台16の両端部16a,16
b、および基台33の両端部33a,33bは、各サイ
ドフレーム25,26上に設けられた図示されていない
レール上をスライド可能に取り付けられている。さら
に、支持台16の端部16aには、定荷重バネ34の一
端がネジ止め固定されている。この定荷重バネ34の他
端は、サイドフレーム25の後側端部に取り付けられた
ブッシング35に巻き取られており、支持台16を後側
に引きつけるようになっている。
【0024】このような構成により、後側保持装置5お
よび前側保持装置6は、通常は互いにテーブル24の中
央付近で接触した状態で停止し、オペレータの手動操作
によって、互いに同じ距離だけ反対の向きにスライドす
る。すなわち、後側保持装置5を後側に引けば、前側保
持装置6が同じ距離だけ前側にスライドする。
【0025】基台33の後部には、ボタン10、挟持部
8および9をそれぞれ上下駆動する上下駆動装置36お
よび37、基台33に対してボタン10と挟持部8,9
を後退させる後退駆動部38、および基台33の動きを
止めるブレーキ機構部39が設置されている。
【0026】ボタン10は、プーリ40およびワイヤ4
1を介して上下駆動装置36および37の内部機構部と
連結されており、ボタン10を押し下げると、その動き
がワイヤ41を介して上下駆動装置36および37の内
部機構部に伝達され、挟持部8および9が上下動する。
【0027】次に基台33上の各装置について具体的に
説明する。図4は基台33の中心部付近の平面図であ
る。基台33の垂直部33cには当接板7が固着され、
一方、その水平部33d上には、スライド台42がスラ
イド可能に載置されている。また、スライド台42上に
は、ボタン10、上下駆動装置36および37、後退駆
動部38の一部、およびブレーキ機構部39の一部が固
定されている。
【0028】後退駆動部38は、主に、後退駆動モータ
38a、ラック38c、および固定台38dから構成さ
れている。後退駆動モータ38aは固定台38d上に固
定されている。ラック38cは、スライド台42上にネ
ジ止め固定されている。また、固定台38dは、水平部
33dの後側端部から垂直に立ち上げられた固定片33
eに固定されている。
【0029】後退駆動モータ38aの軸にはラック38
cと噛み合うピニオン38bが取り付けられている。こ
のため、後退駆動モータ38aが回転駆動すると、ラッ
ク38cがピニオン38bを介して力を受け、それによ
りスライド台42全体が前後にスライドする。
【0030】ブレーキ機構部39は、主に、スライド部
材39a、ブレーキ部材39b、および突状部材39c
から構成されている。スライド部材39aはスライド台
42上にネジ止め固定されており、スライド台42とと
もに前後にスライドする。スライド部材39aは、スラ
イド台42が基台33の垂直部33cに最も近い位置に
あるときには突状部材39cと離れた状態にあり、スラ
イド台42が後方に所定距離だけ移動すると裏面が突状
部材39cの頭部と接触する。
【0031】図5は図4のA−A線に沿う断面図であ
る。当接板7からは、保持部8を構成する挟持部材8a
〜8d(ここでは図面手前側の挟持部材8a,8cのみ
図示)が前方に突き出ている。上側の挟持部材8a,8
bは、上下駆動装置36の上側駆動部材36aに固着さ
れている。一方、下側の挟持部材8c,8dは、上下駆
動装置36の下側駆動部材36bに固着されている。
【0032】また、図面向こう側の挟持部材8b,8d
と、手前側の挟持部材8a,8cとの間には、垂直方向
に当接棒8eが設けられている。当接棒8eは、挟持部
材8a〜8dと共同して眼鏡フレームのレンズ枠を保持
するとともに、レンズ枠と当接板7との距離を一定に保
つ役目をする。
【0033】上側駆動部材36aおよび下側駆動部材3
6bは、中心を貫く軸36cに沿って上下動可能に取り
付けられている。上側駆動部材36aおよび下側駆動部
材36bは、バネ36dによって通常は軸36cの中心
付近で接触するようになっている。また、上側駆動部材
36aおよび下側駆動部材36bは、ともに連結部材3
6fを介して回動部材36eと連結されている。
【0034】回動部材36eは、図3で示したワイヤ4
1によってボタン10と連結されている。回動部材36
eは、ボタン10が下方に押されると紙面と垂直の平面
で回動し、これによって上側駆動部材36aおよび下側
駆動部材36bがそれぞれ駆動して上下に開く。上側駆
動部材36aおよび下側駆動部材36bが上下動する
と、それぞれに固着されている挟持部材8a〜8dも同
様に上下動する。また、ボタン10を押すのをやめる
と、上側駆動部材36aおよび下側駆動部材36bは、
バネ36dの力によってもとの位置に戻る。したがっ
て、上下の挟持部材8a〜8dはそれぞれ同量だけ上下
動し、さらに、挟持する中心位置は常に一定位置になる
ようになっているので、眼鏡フレームのリム厚の種類に
より挟持中心位置が影響を受けることはない。
【0035】なお、図面手前側にある上下動装置37お
よび挟持部9については、上記の上下動装置36および
挟持部8とほぼ同じ構成なので、説明を省略する。上下
駆動装置36は、通常は最も当接板7寄りに位置し、モ
ータ38aの駆動により後方にスライドする。モータ3
8aは、パネル23のクランプボタン23cが押される
度に駆動し、スライド台42を所定距離だけスライドさ
せる。ただし、後方への移動は連続して2回だけであ
り、クランプボタン23cが3回連続押された場合に
は、モータ38aは逆回転をしてスライド台42をもと
の位置に戻すように制御される。
【0036】スライド台42が後方にスライドする度
に、挟持部材8a〜8d、およびスライド部材39aも
同時に後方へ移動する。スライド部材39aは、1回目
のスライドで突状部材39cの頭部と接触し、ブレーキ
部材39bを下方に押し下げる。ブレーキ部材39b
は、枢着軸39eを中心に上下に回動可能に取り付けら
れている。
【0037】ブレーキ部材39bの後側端部には、他端
が固定片33eに取り付けられたバネ39dの一端が取
り付けられている。ブレーキ部材39bは、通常はバネ
39dの弾性力によってほぼ水平に保持されており、突
状部材39cがスライド部材39aによって押されるこ
とにより、枢着軸39eを中心に下方に回動し、テーブ
ル24のシート24bに押しつけられる。これにより、
ブレーキ部材39bとシート24bとの間で摩擦が生
じ、基台33全体の動きにブレーキがかかる。よって、
保持装置5および保持装置6の前後方向への位置が固定
される。
【0038】次に、前側保持装置6の構成について説明
する。図6は図3のB−B線に沿う断面図である。保持
フレーム15は、支持台16の上側板16c上に載置さ
れ、取り付け部17において、ボルト17aおよびベア
リング17bによって水平方向に回動可能に取り付けら
れている。また、保持フレーム15は、垂直方向に対し
ても微少角度だけ回動可能となるように、やや緩めに取
り付けられている。保持フレーム15内部には、中間の
高さの位置に中板15aが形成されている。
【0039】支持台16の図面左側部分には、突き上げ
モータ43が設けられている。この突き上げモータ43
の軸には、突き上げ部材43aが取り付けられており、
上側板16cに形成された開口部16dを介して保持フ
レーム15内の空間に突き出ている。この突き上げ部材
43aは、直径が保持フレーム15内部の前後方向の幅
よりもやや小さい円筒状の部材であり、保持フレーム1
5が水平方向に所定角度以上回動すると、保持フレーム
15の内壁に当接してそれ以上回動しないように設計さ
れている。
【0040】また、突き上げ部材43aは、図7に示す
ように、通常は中板15aと軽く接触するか、あるいは
やや隙間(T)を開けるように設けられている。この突
き上げ部材43aは、突き上げモータ43が駆動すると
上昇し、中板15aと当接して押し上げて保持フレーム
15全体を図中時計廻りの向きに傾ける。
【0041】上側板16cの図面(図6)右側部分に
は、ストッパ44がネジ止めされている。ストッパ44
は、通常はその上面部と中板15aとの間に狭い隙間4
5(図7のΔT)が開くように設けられている。このた
め、図8に示すように、突き上げモータ43が駆動して
保持フレーム15が傾くと、ストッパ44と中板15a
とが接触し、その摩擦力によって保持フレーム15の傾
き、および水平方向への回動が阻止される。また、前述
の保持フレーム15の傾きは、実際には微小であるの
で、眼鏡フレームの当接面に対しては全く影響がない。
また、回動を停止させる機構については、本実施例の他
に、回動のためのモータを設けるようにし、そのモータ
を制御するようにしてもよい。あるいは、新たなる回動
制御部材を付設するようにしてもよい。
【0042】次に、このような構成を有する本実施例の
レンズ枠形状測定装置1における眼鏡フレームの保持操
作について説明する。図9は眼鏡フレームの保持操作を
示す斜視図である。まず、ボタン10を押すことによ
り、挟持部8の挟持部材8a〜8d、および挟持部9の
挟持部材9a〜9dを上下に開く。この開かれた各挟持
部8,9に、それぞれ眼鏡フレーム70の右レンズ枠7
1および左レンズ枠72の各下側フレーム部を挿入し、
ボタン10を放す。これにより各レンズ枠71および7
2が各挟持部8,9によって挟持され、眼鏡フレーム7
0が軽く保持される。
【0043】次いで、後側保持装置5と前側保持装置6
とを接近させ、保持フレーム15を眼鏡フレーム70の
上側フレーム部に当接させる。図1は保持フレーム15
を眼鏡フレーム70の上側フレーム部に当接させた状態
を示す平面図である。一般に眼鏡フレームは、左右のレ
ンズ枠の大きさが微妙に異なるものが多い。ここでは、
例えば図10に示すように、左レンズ枠72より右レン
ズ枠71がややサイズが小さいもの(W)とする。この
眼鏡フレーム70に保持フレーム15を当接させると、
保持フレーム15は取り付け部17を中心に、当接板7
と平行な線に対して時計廻りに微少角度θだけ回動す
る。こうして、図11に示すように、保持フレーム15
は、眼鏡フレーム70を確実に2点で押さえることがで
きる。
【0044】このように、後側保持装置5の挟持部8,
9と、前側保持装置6の保持フレーム15とによって眼
鏡フレーム70の保持が完了すると、オペレータは、パ
ネル23のクランプボタン23cを押す。すると、挟持
部8,9の各挟持部材8a〜8d,9a〜9dが微少距
離だけ後退する。すなわち、当接板7で遮られた眼鏡フ
レーム70を残したまま、各挟持部材8a〜8d,9a
〜9dだけが当接板7の内側へ引き込まれる。この引き
込まれる量は、眼鏡フレームのリム厚によって異なり
(例えば、リム厚の大きいプラスチックフレームでは多
く、リム厚の小さい金属フレームでは少ない)、その調
整は、このクランプボタン23cにより行われる。これ
により、レンズ枠形状の測定時にスタイラス22が挟持
部8,9と当たるのが防止される。また、挟持部8,9
が後退すると、ブレーキ機構部39が働いて後側保持装
置5および前側保持装置6がその位置で固定される。こ
うして後退動作が完了すると、図6で示した前側保持装
置6の突き上げモータ43が駆動し、保持フレーム15
がこの位置で固定される。
【0045】また、この状態でクランプボタン23cを
もう一度押すと、挟持部材8a〜8d,9a〜9dがさ
らに微少距離だけ後退する。これは、眼鏡フレーム70
が金属フレームのように薄手のフレームであるときに適
用される。なお、眼鏡フレーム70の保持をやり直した
い場合には、さらにクランプボタン23cを押せば、突
き上げモータ43が逆回転し、保持フレーム15の固定
が解除される。
【0046】挟持部材8a〜8d,9a〜9d、および
保持フレーム15による眼鏡フレーム70の保持が完了
すると、各装置に設けられている補助部材13,14、
補助部材20,21を内側に寄せ、眼鏡フレーム70を
左右方向から保持する。これにより、眼鏡フレーム70
の保持操作が完了する。後は、スタートボタン23aを
押すことにより、図3に示した左右駆動装置29が駆動
して後側保持装置5および前側保持装置6右側に移動
し、眼鏡フレーム70の右レンズ枠71を中心に置く。
そして、自動的にスタイラス22が上昇し、右レンズ枠
71からのレンズ枠形状の測定が開始される。
【0047】図12はこのような眼鏡フレーム保持を行
うための制御機構部の構成を示すブロック図である。制
御装置80は、ケース2内の制御基板上に設けられてい
る。制御装置80は、パネル23のクランプボタン23
cからの押下信号が送られると、メモリ80aにその信
号入力の回数を記憶しておく。制御装置80は、クラン
プボタン23cからの押下信号が1回目の入力であれ
ば、後退駆動モータ38aを駆動させ、挟持部8および
挟持部9を1段階後退させる。また、この動作と同時
に、突き上げモータ43を駆動させ保持フレーム15の
回動位置を固定する。
【0048】また、制御装置80は、クランプボタン2
3cからの押下信号が2回目の入力であれば、挟持部8
および挟持部9をもう1段階後退させる。さらに、3回
目の入力があると、制御装置80は、後退駆動モータ3
8aを逆転させ挟持部8および挟持部9をもとの位置に
戻し、これと同時に、突き上げモータ43を逆転させて
保持フレーム15の固定を解除する。また、メモリ80
a内の押下信号の記憶をリセットする。
【0049】眼鏡フレーム70が保持された状態でスタ
ートボタン23aが押されると、制御装置80は、左右
駆動モータ29aを駆動して右レンズ枠71を装置中心
に移動させ、動作が完了したらスタイラス駆動装置81
の各駆動機構部に指令を送りスタイラス22によるレン
ズ枠形状の測定を開始させる。スタイラス22によって
右レンズ枠71の測定が完了すると、再び左右駆動モー
タ29aを駆動し、今度は左レンズ枠72を装置中心に
移動させ、同様にレンズ枠形状の測定を開始させる。
【0050】このようにスタイラス22によって測定さ
れた右レンズ枠71および左レンズ枠72の形状測定デ
ータは、制御装置80に送られメモリ80aに格納され
る。なお、レンズ枠形状の測定中、ストップボタン23
bが押された場合には、制御装置80は、直ちにスタイ
ラス駆動装置81に停止信号を送り、測定を中止させ
る。
【0051】図13は制御装置80による眼鏡フレーム
保持手順を示すフローチャートである。 〔S1〕パネル23のクランプボタン23cが押された
か否かを判断し、押されればステップS2に進み、押さ
れなければステップS1を繰り返す。 〔S2〕メモリ80aがリセットの状態から1回目のク
ランプボタン23cの押下か否かを判断し、1回目であ
ればステップS3およびS4に進み、そうでなければス
テップS5に進む。
【0052】〔S3〕後退駆動モータ38aを駆動して
挟持部8および挟持部9を1段階後退させる。 〔S4〕ステップS3の動きと同時に、突き上げモータ
43を駆動して、保持フレーム15の回動を停止させ
る。 〔S5〕メモリ80aがリセットの状態から2回目のク
ランプボタン23cの押下か否かを判断し、2回目であ
ればステップS6に進み、そうでなければステップS7
に進む。
【0053】〔S6〕後退駆動モータ38aを駆動して
挟持部8および挟持部9をもう1段階後退させる。 〔S7〕後退駆動モータ38aを駆動して挟持部8およ
び挟持部9を前進させ、セッティング開始前の位置に戻
す。 〔S8〕突き上げモータ43を駆動して保持フレーム1
5の固定を解除する。
【0054】〔S9〕クランプボタン23cが押された
か否かを判断し、押されればステップS2に戻り、押さ
れなければステップS10に進む。 〔S10〕スタートボタン23aが押されたか否かを判
断し、押されればステップS11に進み、押されなけれ
ばステップS9に戻る。 〔S11〕スタイラス22によるレンズ枠形状の測定を
開始する。
【0055】以上説明したように、本実施例では、保持
フレーム15を水平方向に回動可能としたので、左右の
レンズ枠の大きさや形状の異なる眼鏡フレーム70に対
しても、確実に2点で接触することができる。このた
め、眼鏡フレーム70を後側保持装置5と前側保持装置
6とで強く挟持しなくても確実に保持することができ
る。したがって、眼鏡フレーム70を変形させることな
く保持でき、正確なレンズ枠形状の測定を行うことがで
きる。
【0056】
【考案の効果】以上説明したように本考案では、2つの
保持部材の少なくとも一方は、眼鏡フレーム面にほぼ水
平に回動可能とし、停止機構部により回動を停止できる
ようにしたので、左右のレンズ枠の大きさが異なる眼鏡
フレームでも、強い力を加えずに確実に保持できる。し
たがって、眼鏡フレームを変形させることなく正確なレ
ンズ枠形状の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保持フレームを眼鏡フレームの上側フレーム部
に当接させた状態を示す平面図である。
【図2】本考案の眼鏡フレームの保持装置を含むレンズ
枠形状測定装置の全体構成を示す斜視図である。
【図3】ケースを取り外した状態のレンズ枠形状測定装
置の後方からの斜視図である。
【図4】基台の中心部付近の平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図7】レンズ枠形状測定装置の第1の状態図である。
【図8】レンズ枠形状測定装置の第2の状態図である。
【図9】眼鏡フレームの保持操作を示す斜視図である。
【図10】保持フレームの第1の状態図である。
【図11】保持フレームの第2の状態図である。
【図12】眼鏡フレーム保持を行うための制御機構部の
構成を示すブロック図である。
【図13】制御装置による眼鏡フレーム保持手順を示す
フローチャートである。
【図14】当接部材によって眼鏡フレームを保持する従
来の保持装置の概略平面図である。
【図15】フレームの4か所を上下から挟んで保持する
従来の保持装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 レンズ枠形状測定装置 2 ケース 3 ケース 4 眼鏡フレーム保持装置 5 後側保持装置 6 前側保持装置 7 当接板 8,9 挟持部 10 ボタン 13,14 補助部材 15 保持フレーム 16 支持台 20,21 補助部材 22 スタイラス 23 パネル 23c クランプボタン 24 テーブル 25,26 サイドフレーム 33 基台 36,37 上下駆動装置 38 後退駆動部 39 ブレーキ機構部 43 突き上げモータ 44 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02C 13/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ水平にし
    た状態で保持するための眼鏡フレームの保持装置におい
    て、 前記眼鏡フレームの上下フレーム部にそれぞれ当接して
    前記眼鏡フレームを保持する2つの保持部材であり、前
    記2つの保持部材のうちの少なくとも一方の保持部材
    は、前記眼鏡フレームに上下方向の一方の方向から当接
    して挟持する当接面を有する2つの保持部材と、 前記一方の保持部材を前記眼鏡フレーム面にほぼ平行に
    回動させて前記一方の保持部材と前記眼鏡フレームとの
    当接角度を調節できる回動機構部と、 前記回動機構部によって当接角度が調節された後、前記
    一方の保持部材の回動を停止させる停止機構部と、 を有することを特徴とする眼鏡フレームの保持装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの保持部材のうちの他方の保持
    部材は、前記眼鏡フレームの左右の各フレームをフレー
    ムの厚み方向からそれぞれ挟んで各フレームをフレーム
    の前後方向から保持する少なくとも4つの挟持部材を含
    むことを特徴とする請求項1記載の眼鏡フレームの保持
    装置。
  3. 【請求項3】 前記4つの挟持部材を、前記眼鏡フレー
    ム面に平行な方向に、かつ前記眼鏡フレームから離間す
    る方向に、前記4つの挟持部材の各先端が前記眼鏡フレ
    ームの内側にはみ出さない位置まで移動させる移動手段
    をさらに有することを特徴とする請求項2記載の眼鏡フ
    レームの保持装置。
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