JP2589509B2 - X−yプロッタにおける筆記芯自動供給装置 - Google Patents

X−yプロッタにおける筆記芯自動供給装置

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JP2589509B2
JP2589509B2 JP62237021A JP23702187A JP2589509B2 JP 2589509 B2 JP2589509 B2 JP 2589509B2 JP 62237021 A JP62237021 A JP 62237021A JP 23702187 A JP23702187 A JP 23702187A JP 2589509 B2 JP2589509 B2 JP 2589509B2
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龍秀 中川
賢司 木沢
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鉛芯などの消耗性筆記芯を内蔵した筆記具を
用いて作画面上に自動的に作画を行うX−Yプロッター
における筆記芯自動供給装置に関する。
〔従来の技術〕
特公昭56−34892号公報には、プロッタヘッドのタレ
ット式マガジンに複数の筆記芯を保持し、所望の筆記芯
を押しピンによって加圧して作画面に当接し、該筆記芯
によって作画面上に線画を行うタレット式のX−Yプロ
ッターが開示されている。また、特開昭57−138997号公
報には、機体側に回転型の筆記具ストッカー即ちカルー
ゼルを設け、該カルーゼルの複数のペン保持部に筆記芯
を内挿した芯カートリッジを保持せしめ、作画ヘッド側
のペンと、カルーゼルのペン保持部との間で相互に芯カ
ートリッジの交換を行う事ができるようにしたX−Yプ
ロッターが開示されている。
また、実開昭60−80996号公報には、作画ヘッドに設
けた筆記ブロックに芯ケースを設け、該芯ケース内の一
本の芯を筆記ブロック内ホルダに供給して、該芯ホルダ
によって保持した筆記芯によって作画面に対して線画を
行うX−Yプロッターが開示されている。
また、特開昭61−132394号公報には、機体に設けた筆
記具ストッカーの複数のペン保持部に芯自動繰り出し機
構を内蔵した筆記具を保持し、該ストッカー側のペン保
持部と作画ヘッド側のペン保持部との間で相互に筆記具
の交換を行うことができるようにしたX−Yプロッター
が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
筆記具に自動的に筆記芯を供給するようにした構成を
採用した場合、芯供給ミスが生じ、筆記芯が筆記具の芯
挿入孔内に挿入されないと、X−Yプロッターは筆記具
が無芯の状態で作画動作に移行してしまうことになる。
本発明は上記欠陥を除去した筆記具芯自動供給装置を提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、作画面に対して
X−Y軸方向に相対移動可能な作画ヘッドと、X−Yプ
ロッタの機体に支承され複数の筆記具保持部を有する筆
記具ストッカーとを備え、該筆記具ストッカーと前記作
画ヘッドとの間で相互に筆記具の交換を自動的に行うよ
うにしたX−Yプロッタにおいて、前記筆記具ストッカ
ーの筆記具保持部の上方に位置させて、複数の筆記芯を
収納した芯貯蔵容器を前記機体に支承し、前記芯貯蔵容
器の芯貯蔵部内の筆記芯のうち1本を芯貯蔵部の底部か
ら下方に落下させ、前記芯貯蔵部の下方に位置する空の
筆記具の芯挿入孔内に挿入するように成し、前記筆記具
ストッカーの筆記具保持部の直上に筆記芯の有無を検出
するための芯検出センサを配設したものである。
〔作用〕
上記した構成において、芯供給ミスが発生して筆記具
の芯挿入孔に筆記芯が挿入されないと、この状態は芯検
出センサーによって検出され、X−Yプロッターのコン
トローラは筆記具が芯供給ミスによって、無芯状態にあ
ることを認識する。
〔実施例〕
以下に本発明の構成を添付図面に示す実施例を参照し
て詳細に説明する。
第11図において、2は用紙駆動型のX−Yプロッタの
機体であり、用紙載置板4上に水平にYレール6が固設
されている。載置板4は両側に配設された駆動ローラと
押えローラとから成るピンチローラ機構によって載置板
4上の用紙8の両側が支持され、Xモータによって駆動
される前記駆動ローラの回転によって、載置板4上の用
紙8は前後(+−Y方向)に送られる。前記Yレール6
にはYモータの駆動によって該レール6に沿って移動す
るように、作画ヘッド10が取り付けられている。12は作
画ヘッド10に設けられた筆記具保持部であり、該保持部
12は、作画ヘッド10に内蔵されたペン昇降機構に連係し
ている。前記Yレール6の一端側にはボックス14が配設
され、該ボックス14には、第1図に示すように、回転型
の筆記型の筆記具ストッカー16(カルーゼル)が配設さ
れている。ストッカー16は、ボックス14に固設された減
速機付きモータ(図示省略)の出力軸に連係している。
このモータは、計算機によって制御されるコントローラ
に接続している。ストッカー16の一対の円盤16a,16bか
ら成る下位水平部には一定間隔ごとに筆記具保持部18が
形成され、該各保持部18に筆記具Pが脱着可能に保持さ
れている。前記筆記具保持部18の中の所望のものと、前
記作画ヘッド10の筆記具保持部12との間で相互に筆記具
Pの交換を自動的に行うことができるように構成されて
いる。尚、この筆記具自動交換のための構成は公知であ
り、本願発明の要旨ではないのでその詳細な説明は省略
する。前記筆記具Pは消耗性筆記芯を受け入れる芯挿入
孔を有し、該孔の上端は筆記具Pの上端面の中央に開口
している。前記筆記具Pの内部構造は特開昭61−132394
号公報に詳細に開示されている。前記ストッカー16の上
位水平部16cには、前記各保持部18の直上に位置して筒
状の芯貯蔵容器24が固設され該芯貯蔵容器24には、第1
図に示すように、複数の筆記芯26を収納するための芯貯
蔵部24aが形成されている。前記芯貯蔵容器24の底部の
中心には、穴が形成され、該穴の上端は、前記芯貯蔵部
24aの底部に形成されたテーパー部24bの中心に開口して
いる。前記芯貯蔵容器24の底部の穴及び前記芯貯蔵容器
24の下端に固設された筒体27の穴にはパイプ状の芯ガイ
ド28がスライド自在に嵌挿配置されている。前記芯ガイ
ド28に形成された鍔部の下面は、圧縮コイルばね30の弾
発力によって前記筒体27の底部内壁面に弾接している。
前記芯ガイド28の下端部は、前記筒体26の下面より所定
量突出している。32は前記各保持部28ごとにその直上に
設けられた板状のアームであり、これの一端部は、前記
上位水平部16cと一体的な円盤部16dに回転自在に軸34支
されている。前記アーム32の開放端には、凹入部36と、
傾斜面38と、該傾斜面38に隣接した低位水平部40と、該
低位水平部40の下方に位置して突部42が第3図に示すよ
うに形成されている。前記アーム32は、スプリング44の
引張力によって、円盤部16dに突設されたストッパー46
に弾接し、該状態において、前記アーム32の低位水平部
40は、前記芯ガイド28の下端面に位置し、該芯ガイド28
の下端開口部を閉塞している。該状態において、芯ガイ
ド28の上端は、第3図に示すように前記芯貯蔵部24aの
最も低い底面と同一レベル又は、それより若干下位に位
置するように設定されている。48はストッカー16に取り
付けられた残芯受けであり、前記各筆記具保持部18の直
下に配置されている。第1図において、50はボックス14
の底壁に固設されたブラケットであり、これに前記コン
トローラによって制御される減速機付きモータ52が固設
されている。前記モータ52の出力軸54には、該軸54に対
して直角に板状の回動アーム56が、その回動範囲に前記
アーム32の突部42が位置するように、固定されている。
前記回動アーム56には、凹入部58が形成されている。
第7図において、60はボックス14の底壁に固定された
ブラケットであり、これにソレノイド62が固定され、該
ソレノイド62の出力軸64には、金具を介して光学的物体
検出センサ66が取り付けられている。前記ソレノイド62
は、前記モータ52の近傍に配置され、該ソレノイド62が
駆動されて、その出力軸64が突出すると、筆記芯の供給
を受ける位置にある筆記具Pの上方に、前記センサ66が
位置するように、前記ソレノイド62の位置が設定されて
いる。前記センサ66は、これの凹入部68内に芯が位置す
ると、該芯を検出し、計算機に検出信号を送る。通常、
センサ66は、筆記芯26の落下経路の側方に待機してい
る。
次に本実施例の動作を第12図に示す、フローチャート
を参照して説明する。
コントローラは計算機の指令によって、ストッカー16
回転駆動用のモータを駆動する。ストッカー16の筆記具
保持部18に保持された所望の筆記具Pが、所定の給芯位
置より、若干行き過ぎたところでストッカー16の回転を
停止する(ブロック70)。次に、ストッカー16を逆回転
して所望の筆記具P及びその上の芯貯蔵容器24が所定の
給芯位置に移動したところで、ストッカー16の上記逆回
転を停止する(ブロック72)。
次に、ソレノイド62を通電して、その出力軸67を第7
図に示す如く突出させ、センサ66を給芯位置にある筆記
具Pの上方に位置させる(ブロック74)。次に、コント
ローラはモータ52を駆動して、回動アーム56を第3図イ
に示す初期状態から、図中時計方向に88、2度揺動させ
る(ブロック76)。この回動アーム56の揺動により、回
動アーム56は、対応するアーム32の突部42に衝突する。
この衝突によって、アーム32は、スプリング44の弾力に
抗して、回動アーム56の回転力によつて、第4図イ中、
軸34を中心として反時計方向に揺動する。このアーム32
の揺動によって、芯ガイド28は、第4図ロに示すよう
に、アーム32の傾斜面38に乗り上げ、芯ガイド28はコイ
ルスプリング30の弾力に抗して上昇し、芯ガイド28の上
端は、芯貯蔵部24aの底面より所定長さ突出する。これ
により、芯ガイド28内の一本の芯は、芯貯蔵部24a内の
他の芯と完全に分離される。又芯ガイド28の上端開口部
に複数の筆記芯26が集まって、該開口部が複数の筆記芯
26によって詰まっている場合には、上記芯ガイド28の上
昇によって、芯ガイド28の上端開口部にまたがっている
筆記芯が側方に散らされ、芯ガイド28の筆記芯の詰り状
態が解消される。次に、判定ブロック78で、計算機は、
芯落下処理回数カウンターの値がM回であるか否か判定
する。前記カウンターは、最初の、芯落下処理はカウン
トしない。この芯落下処理は、後述する。芯ガイド28の
上下方向にN回にわたる振動と芯検出動作とから構成さ
れている。前記カウンターの値がM回に達していなけれ
ば、計算機は、判定ブロック80において、芯ガイド28の
上下方向に振動がN回であるか否か判定する。NOであれ
ば、コントローラは、モータ52を駆動し、回動アーム56
を、第5図イ,ロに示すように1.8度反時計方向に揺動
する。この揺動によって、芯ガイド28の下端は、アーム
32の低位水平部40に移動し、芯ガイド28は下降する(ブ
ロック82)。次に、コントローラにより、回動アーム56
は、第4図イ,ロに示すように、時計方向に1.8度回動
され、芯ガイド28が上昇する。この下降と上昇で芯ガイ
ド28の一回の振動が完了し、計算機の振動数カウンター
は1をカウントする。上記芯ガイド28の上下方向の振動
によって、芯貯蔵容器24が振動し、芯ガイド28の下降
時、その上端開口部に筆記芯26が挿入し易くなる。次
に、計算機は、芯ガイド28の振動数がN回に達している
か否か判定し、NOであれば、モータ52を1.8度の範囲で
正逆回転させて上記振動動作を繰り返す(判定ブロック
80)。振動回数がN回に達したところで、回動アーム56
は第4図イ,ロの状態から、第6図イ,ロに示すよう
に、1.8度程、時計方向に揺動される。該状態におい
て、芯ガイド28の軸穴即ち挿入穴は、第6図に示すよう
にアーム32と回動アーム56の凹入部36,58に一致し、芯
ガイド28内の芯26は、下方に落下して、芯ガイド28直下
の筆記具Pの芯挿入孔に挿入される。筆記具Pの芯挿入
孔に挿入された芯26は、センサ66の凹入部68を通過する
とき、センサ66によって検出され、計算機は、所望の筆
記具Pに芯26が挿入されたことを認識する(判定ブロッ
ク88)。これによって、芯落下処理が完了し、芯落下処
理回数カウンターは1をカウントする。計算機が判定ブ
ロック88において、芯なしを認識した場合には、判定ブ
ロック78に戻って芯落下処理回数がM回に達しているか
否か判定し、YESであれば、エラー処理を行い(ブロッ
ク94)、NOであれば、前述した芯落下処理動作を始めか
ら行う。計算機が上記判定ブロック88において、芯有り
を認識した場合、ソレノイド62が駆動されて、第8図に
示すようにその出力軸64が後退して、元の位置に復帰し
(ブロック90)、次に、2秒間経過後、他の筆記具への
給芯動作又は、作画動作等に移行する。尚、筆記具Pの
芯挿入孔に落下挿入された芯26は、第8図に示すよう
に、筆記具Pの上方に突出した状態となるが、別途に、
芯26を筆記具Pの内部に深く押し込む機構を設けるよう
にしても良い。尚、上記の説明から明らかなように、前
記モータ52、回動アーム56、アーム32は、芯ガイド28を
上下方向に駆動する上下方向駆動機構を構成している。
〔効果〕
本発明は上述の如く、筆記具に筆記芯を自動的に供給
する装置において、芯供給ミスが発生するとこれを芯セ
ンサーによって検出することができるので、筆記具が無
芯状態のまま、X−Yプロッターが作画動作に移行する
のを防止することができる効果が存する。
【図面の簡単な説明】
第1図は側面図、第2図は平面図、第3図は説明図、第
4図は説明図、第5図は説明図、第6図は説明図、第7
図は側面図、第8図は側面図、第9図は平面図、第10図
は平面図、第11図は外観図、第12図はフローチャートで
ある。 2……機体,4……用紙載置板,6……Yレール,8……用
紙,10……作画ヘッド,12……筆記具保持部,14……ボッ
クス,16……ストッカー,18……筆記具保持部,24……芯
貯蔵容器,24a……芯貯蔵部,26……筆記芯,27……筒体,2
8……芯ガイド,30……コイルばね,32……アーム,34……
軸,36……凹入部,38……傾斜面,40……低位水平部,42…
…突部,44……スプリング,46……ストッパー,48……残
芯受け,50……ブラケット,52……モータ,54……出力軸,
56……回動アーム,58……凹入部,60……ボックス,62…
…ソレノイド,64……出力軸,66……センサー,68……凹
入部
フロントページの続き (72)発明者 木沢 賢司 東京都世田谷区池尻3―1―3 武藤工 業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−80996(JP,U) 実開 昭57−11087(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作画面に対してX−Y軸方向に相対移動可
    能な作画ヘッドと、X−Yプロッタの機体に支承され複
    数の筆記具保持部を有する筆記具ストッカーとを備え、
    該筆記具ストッカーと前記作画ヘッドとの間で相互に筆
    記具の交換を自動的に行うようにしたX−Yプロッタに
    おいて、前記筆記具ストッカーの筆記具保持部の上方に
    位置させて、複数の筆記芯を収納した芯貯蔵容器を前記
    機体に支承し、前記芯貯蔵容器の芯貯蔵部内の筆記芯の
    うち1本を芯貯蔵部の底部から下方に落下させ、前記芯
    貯蔵部の下方に位置する空の筆記具の芯挿入孔内に挿入
    するように成し、前記筆記具ストッカーの筆記具保持部
    の直上に筆記芯の有無を検出するための芯検出センサを
    配設したことを特徴とする筆記芯自動供給装置。
JP62237021A 1987-09-21 1987-09-21 X−yプロッタにおける筆記芯自動供給装置 Expired - Lifetime JP2589509B2 (ja)

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JPS5711087U (ja) * 1980-06-25 1982-01-20
JPS6080996U (ja) * 1983-11-11 1985-06-05 マックス株式会社 自動筆記装置

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