JP2589454Y2 - パーキングケーブル用口金とドラムブレーキの裏板との連結構造 - Google Patents

パーキングケーブル用口金とドラムブレーキの裏板との連結構造

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JP2589454Y2
JP2589454Y2 JP3943893U JP3943893U JP2589454Y2 JP 2589454 Y2 JP2589454 Y2 JP 2589454Y2 JP 3943893 U JP3943893 U JP 3943893U JP 3943893 U JP3943893 U JP 3943893U JP 2589454 Y2 JP2589454 Y2 JP 2589454Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はパーキングケーブルの口
金をドラムブレーキの裏板に連結するための連結構造、
さらに詳しくは、上記口金を上記裏板の孔に挿入してU
形リテーナを用いて抜け止めする連結構造に関するもの
であって、上記U形リテーナの口金の環状溝への装着を
簡単、容易にして、上記口金の上記裏板への組み付け作
業の能率を向上させることができるものである。
【0002】
【従来の技術】パーキングケーブルの口金をドラムブレ
ーキの裏板のバンプスに設けた孔に挿入し、これを抜け
止めして上記裏板に連結するための抜け止め機構として
は、口金を上記孔に圧入固定するものの外に、口金の外
周に環状溝を設け、この環状溝にU形リテーナを嵌合さ
せ、U形リテーナをかしめてU形リテーナを口金に固定
するものがある。いずれのものも裏板にバンプスといわ
れる断面が略V形で、その底面の断面形状が略半円状の
窪みを設け、その端面に設けた孔に上記口金を嵌合させ
るものである(裏板との関係については一例として実公
昭55−45932号公報参照)。U形リテーナを用い
る従来技術について図4、図5を参照しつつさらに詳細
に説明する。裏板Bに設けたバンプス2の端面2bに設
けた孔3にパーキングケーブル4の口金5を挿入し、口
金5の外周に設けた環状溝6にU形リテーナ7を嵌合さ
せ、その後U形リテーナ7をかしめてU形リテーナ7を
口金に固定するものである(図4参照)。この場合、U
形リテーナ7の両端を口金5の環状溝6に嵌合させるも
のである。バンプス2がかしめ工具8に比して小さいた
め、嵌合させたそのままの状態では、U形リテーナ7の
両端をかしめ工具8によって掴むことができない(図5
参照)。このためにバンプス2の窪み内でU形リテーナ
7を180度回転させ(点線の矢印のように)、その両
端を作業者側に向けておいてかしめ工具8でその両端を
掴み、両端をかしめて口金に固定するという作業が行わ
れる。しかし、バンプス2の窪みは大きくないためにU
形リテーナ7をその中で180度回転させることは容易
ではなく、このことが口金を裏板に連結する組み付け作
業の能率を大きく阻害している。この問題を解消するた
めには、バンプス2の端面2bの底面2cに孔を設け、
この孔からU形リテーナの両端を突出させておいて裏板
の裏側からU形リテーナをかしめることも考えられない
ではないが、バンプスの窪みの底面2cにU形リテーナ
の両端が突出する程度の大きな孔を穿つことは裏板の強
度を著しく損なうことになるので実際上は不可能なこと
である。したがって、上記の問題を解消するためには、
かしめ工具を用いないでU形リテーナをかしめることが
できるように特別の工夫を講じる外はない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記問題の
解消を目的とし、そのためにバンプスの傾斜面を利用し
て、U形リテーナを口金の環状溝に嵌合させるとき、そ
の押し込み力によってU形リテーナの両端を内側に変形
させてこれをかしめることができるように、バンプスの
形状とU形リテーナの形状との関係を工夫することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた手段は次の要素(イ)(ロ)によって構成され
るものである。 (イ)U型リテーナのU形内側面の曲率中心C1からU
形リテーナの両端までの長さL1を、バンプスの口金挿
入孔の中心C2からバンプスの傾斜面までの長さL2より
も大きくしたこと、 (ロ)U形リテーナを口金の環状溝に嵌合させるとき、
U形リテーナのU形内側面の曲率中心C1が口金の中心
2に一致する前にその両端の外側端がバンプスの傾斜
面に当接し、その後さらにU形リテーナを押し込む力と
その押し込み力とバンプスの傾斜面とによってその両端
が内側に押し込まれて変形するようにバンプスの形状と
U形リテーナの形状との関係を定めたこと。
【0005】
【作 用】図1、図2を参照しつつ作用を説明する。U
形リテーナ11のU形内側面11aの曲率中心C1から
U形リテーナの両端までの長さL1が、バンプスの口金
挿入孔の中心C2からバンプスの傾斜面2aまでの長さ
2よりも大きいので、U形リテーナ11を口金の外周
の環状溝6に嵌合させたとき、U形リテーナ11の両端
の外側端eがバンプスの傾斜面2aに当接しても、まだ
U形リテーナ11のU形内側面11aは口金の外周の環
状溝6の底面から離間している。したがって、その後さ
らにU形リテーナを押し込むことができる。その後さら
にU形リテーナ11を押し込むと、その両外側端eが上
記傾斜面2aのカム作用によって内側(矢印F方向)に
押されてU形リテーナ11が変形する。U形リテーナ1
1のU形内側面11aが口金の外周の環状溝6の底面に
当接するまで押し込まれたときは、U形リテーナ11は
十分かしめられて口金5の外周の環状溝6に嵌合して固
着される。
【0006】
【実 施 例】次いで図1、図2、図3を参照しつつ実
施例を説明する。U形リテーナ11は鋼板を打ち抜いて
図示の形状にしたもので、そのU形内側面11aの曲率
半径R1は2.4mmであり、そのU形内側面11aの
曲率中心C1から両端の先端までの長さL1は8mmであ
る。また両端の外側端e−e間の幅wは略12mmであ
り、両端の内側面間の幅w1は4.8mmである。バン
プス2の傾斜面2aの傾斜角θは略45度であり、口金
挿入孔3の中心C2からU形リテーナ11の外側端eが
当接する点までの長さL2は略6mmである。したがっ
て、U形リテーナ11を口金5の外周の環状溝6に嵌合
させてその外側端eがバンプス2の傾斜面2aに当接し
たとき、U形リテーナ11のU形内側面の曲率中心C1
と口金挿入孔の中心(または口金5の中心)C2との間
の間隔L1−L2は2mmである。それゆえ、略この長さ
2mmだけU形リテーナをさらに押し込むことができ
る。U形リテーナ11の両外側端eがバンプス2の傾斜
面2aに当接した状態(図2の状態)からさらにU形リ
テーナ11を押し込むと、その外側端eがバンプスの傾
斜面2aのカム作用によって内側(矢印F方向)に押さ
れて、両端の内側面間の間隔w1が1mm程度になるま
で変形する。これによってU形リテーナ11は口金の外
周の環状溝6に嵌合してしっかりと固着される(図3参
照)。
【0007】
【効 果】前記の本考案の課題を解決したものは未だ公
知ではない。したがって、新規な前記課題を解決して従
来技術の前記の問題を解消したこと自体が本考案特有の
効果である。そして、本考案は、U形リテーナを口金の
外周の環状溝に強く押し込むことによって、U形リテー
ナがかしめられて固着されるのであるから、かしめ工具
を用いてわざわざかしめ作業を行う必要がないので、単
に従来技術の問題を解消したというに止まらず、口金の
裏板への連結作業の能率を著しく向上させることができ
たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の実施例のU形リテーナの拡大正面図であ
る。
【図2】実施例の正面図である。
【図3】実施例の組み立て手順の説明図である。
【図4】(イ)従来技術の裏板のバンプスの部分断面図
である。(ロ)従来技術のパーキングケーブルの口金部
の拡大側面図である。
【図5】従来技術の組立て手順の説明図である。
【符号の説明】
2・・・バンプス 2a・・・バンプス2の傾斜面 2b・・・バンプス2の端面 2c・・・バンプス2の底面 3・・・口金5の挿入孔 4・・・パーキングケーブル 5・・・口金 6・・・環状溝 7、11・・・U形リテーナ 8・・・かしめ工具 11a・・・U形リテーナ11のU形内側面 B・・・裏板 C1・・・U形リテーナ11のU形内面11aの曲率中
心 C2・・・挿入孔3の中心 (口金5の中心) e・・・U形リテーナ11の両端の外側端 L1・・・U形リテーナ11のU形内側面11aの曲率
中心から両端までの長さ L2・・・U形リテーナ11の外側端eがバンプス2の
傾斜面2aに当接した時のその当接点から口金の中心ま
での長さ w1・・・U形リテーナ11の両端の内側面間の幅

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラムブレーキの裏板より隆起した断面V
    字形のバンプスの口金挿入孔にパーキングケーブルの口
    金を挿入し、このバンプスの窪み内で口金の外周の環状
    溝にU形リテーナを嵌合させ、U形リテーナをかしめる
    ことにより口金を裏板に固定するようにした、パーキン
    グケーブルの口金とドラムブレーキの裏板との連結構造
    において、 U形リテーナのU形内側面の曲率中心C1からU形リテ
    ーナの両端までの長さL1を、バンプスの口金挿入孔の
    中心C2からバンプスの傾斜面までの長さL2よりも大き
    くし、 U形リテーナを口金の環状溝に嵌合させるとき、U形リ
    テーナのU形内側面の曲率中心C1が口金の中心C2に一
    致する前にその両端の外側端がバンプスの傾斜面に当接
    し、さらにU形リテーナを押し込むときその押し込み力
    とバンプスの傾斜面とによってその両端が内側に押し込
    まれて変形するように、バンプスの形状とU形リテーナ
    の形状との関係を定めたパーキングケーブル用口金とド
    ラムブレーキの裏板との連結構造。
JP3943893U 1993-06-28 1993-06-28 パーキングケーブル用口金とドラムブレーキの裏板との連結構造 Expired - Fee Related JP2589454Y2 (ja)

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