JP2589373Y2 - 自動車の側面衝突対応構造 - Google Patents

自動車の側面衝突対応構造

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JP2589373Y2
JP2589373Y2 JP1993037862U JP3786293U JP2589373Y2 JP 2589373 Y2 JP2589373 Y2 JP 2589373Y2 JP 1993037862 U JP1993037862 U JP 1993037862U JP 3786293 U JP3786293 U JP 3786293U JP 2589373 Y2 JP2589373 Y2 JP 2589373Y2
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、側面衝突に対応できる
自動車の側部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年自動車において、側面衝突による乗
員の傷害を軽減するために、開閉体としてのサイドドア
を含む自動車側部の強度向上が求められており、その対
策として車体側部構成部材の板厚アップや高張力鋼使用
等が行なわれ、その他例えば実開昭57−27166号
公報に開示されているように、車体の後部側板をなすリ
ヤクォータパネルの上下方向ほぼ中間部の内側に前後方
向の閉断面を形成して車体側板の強度剛性向上をはかっ
たものが開発されており、又サイドドアの内部に補強用
のビームを前後方向に通したもの等が従来より開発され
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記車体側部構成部材
の板厚アップや高張力鋼使用,或は又単なる縦通閉断面
や縦通ビームを部分的に追加する従来の構造では、車体
側部の強度向上には限度があり、特に2ドア車において
サイドドアとその後方の車体側壁との接合部分の対策が
なかなか困難であり、最近米国において側面衝突対応強
化を求めた新側面衝突法規をクリアすることは難しいと
いう課題を有している。
【0004】本考案は上記のような従来の課題に対処す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、サイドドア内
に、前部上端と前部下端と中央の後部接合面とをもった
ほぼく字型のドアリンフォースメントを、その前部上端
と前部下端をドアパネルの上端縁と下端縁にそれぞれ接
合固着すると共に後部接合面をサイドドア後端面中央部
に接合固着して、ドアパネルアウタの内側に沿わせて取
付け、上記サイドドア後端面と後部接合面との接合固着
部にドアラッチ装置を固着し、該サイドドア後方の車体
側壁内に、後部上端と後部下端と中央の前部接合面とを
もったほぼく字型の車体側リンフォースメントを、その
後部上端と後部下端をリヤクォータパネルの上端縁と下
端縁にそれぞれ接合固着すると共に前部接合面を車体側
壁の前端面中央部に接合固着して、リヤクォータパネル
アウタの内側に沿わせて取付け、上記車体側壁の前端面
と前部接合面との接合固着部に上記サイドドアのドアラ
ッチ装置が係合ロックするドアストライカを固着したこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記によって、サイドドア閉時のドアラッチ装
置とドアストライカとの係合ロックによりドアリンフォ
ースメントの後部接合面と車体側リンフォースメントの
前部接合面とが一体的に強固に結合され、サイドドアか
らその後方の車体側壁にかけてほぼX型クロスラインの
リンフォースメントが内部に形成された状態となり、自
動車側部全体の強度が大幅にアップし、側面衝突時にお
ける自動車側部の車室内への変形突出量を減少させ、乗
員が被る傷害を最小限に抑えることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
【0008】図において、1はサイドドア、2は該サイ
ドドア1の後方の車体側壁であり、サイドドア1は従来
通りドアパネルアウタ11とドアパネルインナ12とで
構成され、車体側壁2も従来通りリヤクォータパネルア
ウタ21とリヤクォータパネルインナ22とで構成され
る。
【0009】3はサイドドア1の補強用のドアリンフォ
ースメントであり、該ドアリンフォースメント3は側面
形状がほぼく字型をなし、前部上端31をサイドドア1
のドアパネルアウタ11上縁部に接合固着し、前部下端
32をサイドドア1下縁のドアパネルアウタ11とドア
パネルインナ12との接合固着部に挟み込み固着し、後
部中央角部に形成した後部接合面33をサイドドア1の
後端面中央部のドアラッチ装置取付部に接合固着するこ
とにより、ドアパネルアウタ11の内側に沿うようサイ
ドドア1内に取付けられる。該サイドドア1の後端面中
央部とドアリンフォースメント3の後部接合面33との
接合固着部には従来より周知のドアラッチ装置(図示省
略)が固着される。
【0010】4は車体側壁2補強用の車体側リンフォー
スメントであり、該車体側リンフォースメント4は上記
ドアリンフォースメント3とほぼ同様に側面形状がほぼ
く字型をなし、後部上端41と後部下端42を車体側壁
2の上下端縁のリヤクォータパネルアウタ21とリヤク
ォータパネルインナ22との接合固着部にそれぞれ挟み
込み固着し(特に後部下端42はサイドシル5部に連結
される)、前部中央角部に形成した前部接合面43を車
体側壁2の前端面中央部のドアストライカ取付部に接合
固着することにより、リヤクォータパネルアウタ21の
内側に沿うよう車体側壁2内に取付けられる。該車体側
壁2の前端面中央部と車体側リンフォースメント4の前
部接合面43との接合固着部には従来より周知のドアス
トライカ(図示省略)が固着される。
【0011】上記のようにドアリンフォースメント3を
その前部上端31と前部下端32をサイドドア1のなか
で比較的強度剛性のある上縁部と下縁部とにそれぞれ結
合してサイドドア1内に取付け、車体側リンフォースメ
ント4をその後部上端41と後部下端42を車体側壁2
上縁の窓肩部とサイドシル5部とに結合して車体側壁2
内に取付けており、且つサイドドア1後端のドアラッチ
装置と車体側壁2の前端のドアストライカとの係合ロッ
クによりドアリンフォースメント3の後部接合面33と
車体側リンフォースメント4の前部接合面43とが強固
に結合されるので、前部シートに着座した乗員の胸部及
び腰部付近に近接対向するサイドドア1の後方部分から
後部シートに着座した乗員の胸部及び腰部付近に近接対
向する車体側壁2の前方部分にかけては、図1(A)に
示すようにドアラッチ装置とドアストライカとの係合で
一体的に連結されたX型クロスラインのリンフォースメ
ントで効果的に補強された状態となり、側面衝突荷重に
よるサイドドア1後方部分及び車体側壁2前方部分の車
内側への変形突出量を大幅に減少させ、乗員が被るであ
ろう傷害を最小限にとどめることができるものである。
【0012】又、上記サイドドア1後端面中央部のドア
ラッチ装置取付部はドアリンフォースメント3の後部接
合面33の接合固着により補強され、又車体側壁2前端
面中央部のドアストライカ取付部は車体側リンフォース
メント4の前部接合面43の接合固着により補強される
ので、ドアラッチ装置及びドアストライカの取付強度の
向上に加え、ドアラッチ装置とドアストライカとの係合
強度の向上をもはかることができる。
【0013】尚、上記ドアリンフォースメント3は図1
(C)に示すように、ドアパネルアウタ11に沿う面の
両側に立上り面を折曲形成したほぼコ字状断面に構成す
ることにより、側面衝突荷重に対して曲げ変形しにくい
構造とすることが望ましい。又、車体側リンフォースメ
ント4も、詳しい図示は省略しているが、上記ドアリン
フォースメント3と同様にリヤクォータパネルアウタ2
1に沿う面の両側に立上り面を折曲形成したほぼコ字状
断面に構成して、側面衝突荷重に対し曲げ変形しにくい
構造とすることが望ましい。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、2ドア車
等においてサイドドア後端面に固着されるドアラッチ装
置とサイドドア後部の車体側壁の前端面に固着されるド
アストライカとの係合ロックを利用し、該ドアラッチ装
置とドアストライカとの係合によってサイドドア内部に
設けたドアリンフォースメントと車体側壁内部に設けた
車体側リンフォースメントとが一体的に連結されてサイ
ドドアから車体側壁にかけてX型クロスラインのリンフ
ォースメントが形成される構造としたことによって、開
閉体としてのサイドドアを含む自動車側部全体の大幅な
強度アップをはかり、側面衝突時における自動車側部の
車内側への突出量を減少させ、乗員保護機能の向上をは
かることができるもので、構造簡単且つコスト低廉なる
ことと相俟って実用上多大の効果をもたらし得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すもので、(A)は自動車
の要部側面図、(B)は(A)のX−X断面図、(C)
はドアリンフォースメントの斜視図である。
【図2】図1(A)のY−Y断面図である。
【符号の説明】
1 サイドドア 2 車体側壁 3 ドアリンフォースメント 4 車体側リンフォースメント 5 サイドシル 11 ドアパネルアウタ 12 ドアパネルインナ 21 リヤクォータパネルアウタ 22 リヤクォータパネルインナ 31 前部上端 32 前部下端 33 後部接合面 41 後部上端 42 後部下端 43 前部接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドドア内に、前部上端と前部下端と
    中央の後部接合面とをもったほぼく字型のドアリンフォ
    ースメントを、その前部上端と前部下端をドアパネルの
    上端縁と下端縁にそれぞれ接合固着すると共に後部接合
    面をサイドドア後端面中央部に接合固着して、ドアパネ
    ルアウタの内側に沿わせて取付け、上記サイドドア後端
    面と後部接合面との接合固着部にドアラッチ装置を固着
    し、該サイドドア後方の車体側壁内に、後部上端と後部
    下端と中央の前部接合面とをもったほぼく字型の車体側
    リンフォースメントを、その後部上端と後部下端をリヤ
    クォータパネルの上端縁と下端縁にそれぞれ接合固着す
    ると共に前部接合面を車体側壁の前端面中央部に接合固
    着して、リヤクォータパネルアウタの内側に沿わせて取
    付け、上記車体側壁の前端面と前部接合面との接合固着
    部にドアストライカを固着し、サイドドア閉時のドアラ
    ッチ装置とドアストライカとの係合ロックにより上記ド
    アリンフォースメントの後部接合面と車体側リンフォー
    スメントの前部接合面とが結合され、サイドドアからそ
    の後方の車体側壁にかけてほぼX型クロスラインのリン
    フォースメントが内部に形成されるようにしたことを特
    徴とする自動車の側面衝突対応構造。
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