JP2589027Y2 - 谷用回し葺の接続部材 - Google Patents

谷用回し葺の接続部材

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JP2589027Y2
JP2589027Y2 JP1992054183U JP5418392U JP2589027Y2 JP 2589027 Y2 JP2589027 Y2 JP 2589027Y2 JP 1992054183 U JP1992054183 U JP 1992054183U JP 5418392 U JP5418392 U JP 5418392U JP 2589027 Y2 JP2589027 Y2 JP 2589027Y2
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昌二 岡田
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株式会社タニタハウジングウェア
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は金属板の屋根材、特に平
葺の中の銅板一文字屋根材に関し、谷部分の施工に於け
る屋根材本体と接続する谷用回し葺(以下回し葺)の接
続部材に関する。
【0002】
【従来技術】従来に於ける一文字葺は谷部分を葺く場合
(図6)、屋根材本体50で屋根面の左右から谷部分に
向かって葺上げ、谷部分を残して屋根材本体50の端部
51を切り落とし、たてハゼ52を形成し、その後回し
葺60の型を谷部分に合わせて型紙にて型を取り、この
型紙をもとに金属板を形どり、上ハゼ61、下ハゼ62
を手加工にて形成し、両端にたてハゼ63,63を設け
回し葺本体60を形成する。
【0003】該手加工にて形取り形成した回し葺本体6
0を図6に示すごとく回し葺本体60の上ハゼ61を下
ハゼ62に係合させると共に、たてハゼ63,63を前
記屋根材本体50のたてハゼ52に係合し、下ハゼ53
側の重なり合ったたてハゼ52はつかみ込みにより表側
に折り曲げ、上ハゼ61側のたてハゼ63の端部64は
内側に折り曲げ各段を軒先G側から棟E側に向かって一
段づつ葺上げてゆくのが通常であった。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】該従来技術では回し
葺本体60を現場にて、屋根勾配に合わせて一枚ずつ形
取りをし、更に係合するハゼ類も手加工にて形成しなけ
ればならず作業性が極めて面倒あり、又施工時に於ては
たてハゼ部分をつかみばし等にてつかみ込んで形成する
ため、材料が痛められ凹凸ができ美観的にも見苦しい等
の問題点があった。
【0005】
【問題点を解決するための手段】そこで本考案は一枚の
板に切込み部2を設けた係止腕6と、端面に差込み端3
を設け、折り返し部4より折り返して折り返し片5を設
け、折り返し片5と相対向位置にはたたみハゼ7を介し
て舌片8を設け、下端は裏側に折り曲げた係止片9を設
け、接続部材1を形成する。この接続部材1にて屋根材
本体20の切断位置を定め、この定めた位置に接続部材
1を予め屋根面に固定し、前記切断した屋根材本体20
を前記固定した接続部材1にはめ込んだ後回し葺30を
差込み谷部分を順次形成するものである。
【0006】
【考案の構成】図1は本考案における谷部分の左側の接
続部材1に於ける拡大斜視図である。この接続部材1は
一枚の銅板材料(金属板)を切断、切込み、折り曲げて
形成したもので、折り曲げる前に切込み部2差込み端3
を設け、切込み端3は多少の角度を付け、折り返し部4
より表面側に折り曲げ、折り返し片5を形成すると共
に、係止腕6を形成する。
【0007】折り返し片5と相対向位置にはたたみハゼ
7を介し、舌片8を設け、この舌片の上部には図示して
いないが前記係止腕を設けても良い。下端は裏面側に折
り返し係止片9を設ける。この時係止片9の先端Pから
折り返し片5のP´点までの長さL1は後説する屋根材
本体20、回し葺30の葺足L2の長さとほぼ同じ長さ
である。10は釘止め用の止め位置でボッチ、穴等の印
である。尚谷部分の右側に於ける接続部材1は図示して
いないが、左側の部材に対して対称である。
【0008】図3は谷部分の左側部を表した前記の接続
部材1と屋根材本体20、回し葺30の分解図である。
屋根材本体20は従来から使用されている引っかけ方式
の一文字屋根葺材で銅板等の材料にて成型された葺足L
2毎の葺板で下ハゼ21、上ハゼ22、たてハゼ(図示
せず)にて構成され、図示していないがたてハゼ部分に
は袋ハゼを形成し、この部分で次に来る屋根材本体20
を順次接続し横側へ葺上げて行く。
【0009】30は回し葺である。この回し葺30は前
記接続部材1に接続する回し葺30で特に谷部分の回し
葺30であって、下ハゼ31、上ハゼ32を形成し、下
ハゼ31の両端部には切欠部33を設け接続部分のたて
ハゼ34は両端とも若干の隙間g(図4)を設け裏側に
180度折り曲げて形成し、屋根の勾配又屋根材本体の
葺足L2毎に前もって生産されている。
【0010】従って谷部分を葺上げるにはまず回し葺3
0の両たてハゼ34,34の隙間g(図4)に、接続部
材1の折り返し片5に設けた差込み端3より、折り返し
片5に差込むと共に、回し葺30の上ハゼ32が接続部
材1の係止片9の外側に位置するように係合させる。こ
の時回し葺30の切欠部33の下部の位置には係止腕6
が位置している。(図5)この状態で回し葺30の中央
部Cを屋根の谷部分の中央部Dに合わせながら、上ハゼ
31を接続部材1の係止片9と共に前段の回し葺30´
の下ハゼ31´に係合し、棟E側へいっぱいに引き上げ
て接続部材1の位置を定め、止め位置10に釘等を打ち
込み屋根面の野地板Fに接続部材1を予めを固定する。
【0011】その後回し葺30は軒先G側にスライドさ
せ接続部材1から一旦取り除いておく。(図5)一方、
屋根材本体20は谷部分に向かってたてハゼ(図示せ
ず)を順次引っかけながら横方向(谷部方向)に葺き上
げ、接続部材1に到達した最後の一枚を左側の谷部の場
合は屋根材本体20の右側端23を係止腕6のP点に合
わせ、この位置より葺足L2方向へ、挟み等にて切り落
とす。右側の谷部の場合は左側谷部同様にP点より屋根
材本体20の左端23´を切り落とす。
【0012】一端を切り落とした屋根材本体20は他端
部のたてハゼ(図示せず)を後部の屋根材本体20のた
てハゼ(図示せず)に係合しながら、切り落とした端部
23を前記野地板Fに固定されている接続部材1の差込
み端3より差込み、折り返し片5の下部へ配置する。こ
のとき、屋根材本体20の下ハゼ21の端部23はP点
に当接し、上ハゼ22は係止片9の外側に係合し、屋根
材本体20の位置が決まり、吊子(図示せず)にて野路
板Fに固定する。この吊子は前記舌片8の上部に前記の
係合腕6と同じ係合腕(図示せず)を設け、この係合腕
を下ハゼ21に巻き込み固定することもできる。
【0013】接続部材1に屋根材本体20を係合した
後、前記一旦スライドして取り外した回し葺30を軒先
G側より棟E側へ向かってスライドさせ、たてハゼ3
4,34を接続部材1の差込み端3より挿入し、折り返
し片5に係合させしめ、回し葺30の下ハゼ31を屋根
材本体20の下ハゼ21の内側に位置し、回し葺30の
上ハゼ32を屋根材本体20の上ハゼ22の外側に位置
せしめる。このように回し葺30の位置を決めた後、係
止腕6を起こし、回し葺30の切欠部33へ巻き込み
(図示せず)固定し、各々一段づつ軒先G側から棟E側
方向に向かって葺上げて行く。
【0014】
【作用効果】接続部材はたたみハゼ、係止片、差込み端
を設けたことにより、その各々の所に係合する部材(屋
根材本体、回し葺)との間の水密性が極めて良好で、捨
て板としての効用が有ると共に、又この接続部材は前も
って回し葺に取り付けて、屋根の谷部に合わせ、接続部
材を一旦野地板に固定することにより、屋根材本体の切
断位置が決まりゲージとして扱うこともできる。更に、
従来のごとく型取りをして、ハゼ部を形成し、つかみ込
みにて施工することなく、屋根材本体の一端を切断すれ
ば(切断作業のみ)、その後は接続部材に屋根材本体、
回し葺を差込み作業のみにて谷部を葺上げることがで
き、作業性が極めて簡単であると共に仕上がりが綺麗で
意匠的にも優れ極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続部材の拡大斜視図。
【図2】AーA´の断面図。
【図3】屋根材本体、接続部材、回し葺が分解された分
解図。
【図4】屋根材本体、接続部材、回し葺、が組合った時
のBーB´の拡大断面図。
【図5】本考案における谷部分の平面図
【図6】従来に於ける谷部分の平面図。
【符号の説明】
1 接続部材 2 切込み部 3 差込み端 4 折り返し部 5 折り返し片 6 係止腕 7 たたみハゼ 8 舌片 9 係止片 10 ボッチ L1 PーP´間の長さ L2 屋根材本体,谷用回し葺の葺足の長さ 20 屋根材本体 23 右側端 30 谷用回し葺 33 切欠部 g 隙間 C 回し葺30の中央部 D 谷部分の中央部 E 棟 F 野地板 G 軒先 50 従来の屋根材本体 60 従来の谷用回し葺本体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根材本体と谷用回し葺との接続部分の
    下面側に配置される接続部材に於て、接続部材1の谷用
    回し葺30側の端部を折り返し部4を介して上面側に折
    り返し片5を設け、該折り返し片5の水上側より切込み
    部2を形成し、接続部材5の屋根材本体20側の端部に
    ハゼを設け、下端縁は裏面側に折り返した係止片9を設
    けて構成される谷用回し葺の接続部材。
JP1992054183U 1992-07-09 1992-07-09 谷用回し葺の接続部材 Expired - Fee Related JP2589027Y2 (ja)

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