JP2588881Y2 - カム機構 - Google Patents

カム機構

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JP2588881Y2
JP2588881Y2 JP1992060079U JP6007992U JP2588881Y2 JP 2588881 Y2 JP2588881 Y2 JP 2588881Y2 JP 1992060079 U JP1992060079 U JP 1992060079U JP 6007992 U JP6007992 U JP 6007992U JP 2588881 Y2 JP2588881 Y2 JP 2588881Y2
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JP
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cam
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隆 鵜飼
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CKD Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、搬送等のため
にテーブルを往復動させるためのカム機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のテーブルを往復動する装
置としては、カム機構を使用したものがある。
【0003】このカム機構では、モータの駆動により回
転されるシャフトにカムを装着し、そのカムにカムフォ
ロワをスプリングのバネ力により当接させている。そし
て、モータを駆動させた場合には、カムフォロワが往復
動されてテーブルが往復動すうようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記カ
ム機構には、次のような問題があった。テーブルを高速
で往復動させるにあたり、モータの回転速度を高速とし
た際に、テーブルのストロークがカムに対応できなくな
ることがあった。
【0005】この理由として、カムが高速回転している
場合には、スプリングの収縮速度がカムの回転速度に追
いつけず、カムフォロワがカムの動きに追従できないこ
とが挙げられる。
【0006】この問題を解消するために、より強力なバ
ネ力を有するスプリングを使用することが考えられる。
しかし、この場合にはカムを回転させるためのトルクを
より強力にしなければならないため、高トルクが出力可
能なモータを使用しなければならない。また、強力な付
勢力を有するスプリングを使用する場合には、カムの摩
耗進行度が速くなるという問題がある。
【0007】本考案は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的はカムの回転速度を高速と
しても、移動体のストロークが変わることなく、カムが
摩耗しにくいカム機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案では、フレームに対して回転可能に支持され
たシャフトと、前記フレーム内に設けられ、前記シャフ
トと一体回転する第1のカム板と、前記フレーム内に設
けられ、前記第1のカム板とは位相をずらして前記シャ
フトと一体回転する第2のカム板と、前記フレームに設
けられたガイド部に案内され、フレーム外で往復直線運
動する移動体と、前記移動体の前記フレーム側に設けら
れ、同移動体の移動方向に沿って延びる支持部材と、前
記支持部材の延設方向に沿った一方の側面に支持され、
前記第1のカム板外周と常時摺接可能な第1のカムフォ
ロワと、前記支持部材の延設方向に沿った他方の側面に
支持され、前記第2のカム板外周と常時摺接可能な第2
のカムフォロワとを備えたことをその要旨とする。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、シャフトが回転される
と、フレーム内に設けられた第1及び第2のカム板もそ
れに伴って一体回転される。このとき、第1のカム板に
常時摺接する第1のカムフォロワ及び第2のカム板に
摺接する第2のカムフォロワの追従運動により、カム
フォロワを両側でそれぞれ支持する支持部材を設けた移
動体がガイド部に案内されてフレーム外で往復直線運動
する。又、支持部材の両側にカムフォロワがそれぞれ支
持されているため、簡単な構成となり組み付けが簡単で
装置をコンパクトにすることができる。
【0010】
【実施例】(第1実施例) 以下、本考案を研削板のテーブル移動装置に具体化した
第1実施例を図1〜3に基づいて説明する。
【0011】図1及び図2に示すように、フレーム1に
はベアリング2を介してシャフト3が回転可能に支持さ
れている。同シャフト3にはモータ(図示せず)が連結
されている。
【0012】前記フレーム1の上面には一対のレール4
が取付けられている。このレール4にはテーブル6がそ
の下面のガイド部としてのガイド部材5において摺動可
能に係合されている。すなわち、テーブル6はフレーム
1に対して図1において左右に相対移動可能に保持され
ている。また、テーブル6の中央下面には、支持部材と
してのカムフォロワ支持部材7が取付固定されている。
【0013】前記シャフト3には前記カムフォロワ支持
部材7を挟むように第1のカム板8及び第2のカム板9
がキー結合されている。従って、各カム板8,9は前記
シャフト3と一体回転するようになっている。前記第1
のカム板8と第2のカム板9とは同形状ではあるが、位
相がずれた状態でシャフト3に回転可能に支持されてい
る。なお、これら両カム板8,9は一体形成されてい
る。
【0014】前記カムフォロワ支持部材7の一側には、
第1のコロとしての第1のカムフォロワ10が支持され
ている。そして、この第1のカムフォロワ10と前記第
1のカム板8外周とが常時接触する状態にある。また、
第1のカムフォロワ10からテーブル6の移動方向へ離
れた位置において、カムフォロワ支持部材7の他側には
第2のカムフォロワ11が支持されている。そして、第
2のカムフォロワ11と前記第2のカム板9とが常時接
触する状態にある。これらの両カムフォロワ10,11
の位置関係は固定されている。
【0015】図3に示すように、前記シャフト3は、距
離Yだけ偏心した状態でベアリング2に支持されてい
る。このベアリング2には、同ベアリング2をフレーム
1に固定するためのボルト12が挿通される長穴状のボ
ルト挿通穴13が形成されている。そして、このベアリ
ング2は前記ボルト12を緩めて回動させることによ
り、シャフト3の中心位置を変えることができるように
なっている。つまり、シャフト3の中心位置を変えるこ
とで、各カム板8,9とカムフォロワ10,11との接
触状態を調整できるようになっている。
【0016】次にテーブル6を往復動させる際の作用に
ついて説明する。テーブル6を往復動させる際には、ま
ず、モータを駆動させてシャフト3を回転させる。前記
シャフト3が回転することによって第1及び第2のカム
板8,9がそれに伴って一体回転する。従って、第1及
び第2のカムフォロワ10,11が追従運動を行い、こ
れに伴ってテーブル6がレール4に沿って往復動され
る。
【0017】この場合、第1,第2のカムフォロワ1
0,11はそれらの位置関係が固定であって、しかも両
カムフォロワ10,11は第1,第2のカム板8,9に
常時接触しているため、テーブル6はカム板8,9に正
確に追従して往復動される。
【0018】以上の動作が繰り返されてテーブル6は所
定のストローク量Xで左右に往復動される。従って、カ
ム板8,9の高速回転、すなわち、テーブル6の高速送
りが可能となる。
【0019】その結果、強力な付勢力を有するスプリン
グを使用していないことから、第1及び第2のカム板
8,9を回転させるためのトルクが小さくて済む。すな
わち、高トルクを出力するモータを使用しなくてもテー
ブル6を高速で往復動させることができるので、研削条
件をより拡張することができるとともに、コスト的な面
でも有利である。
【0020】(第2実施例) 次に、本考案を4送り運動用テーブルのカム機構に具体
化した第2実施例を図4〜図7に基づいて説明する。
【0021】図4及び図5に示すように、上部が開口す
るフレーム31には、ガイド部としてのガイドピン32
が立設固定されている。同ガイドピン32には凹状に形
成された支持部材としての昇降テーブル33が昇降可能
に挿通されている。また、昇降テーブル33の上部側面
には、レール支持部材34がそれぞれ連結されている。
このレール支持部材34の側面には、レール35がそれ
ぞれ支持されている。
【0022】前記レール35には、移動体としてのワー
クテーブル37の側面に連結したガイド部材36がそれ
ぞれ係合されている。従って、同ワークテーブル37は
レール35に沿って往復動可能に保持されている。ま
た、前記ワークテーブル37の下面には、ガイド部材3
8が連結固定されている。
【0023】前記フレーム31にはベアリング39を介
してモータ(図示せず)が連結された第1のシャフト4
0が回転可能に支持されている。また、前記第1のシャ
フト40には第1のカム板41と第2のカム板42がキ
ー結合され、これらカム板41,42は第1のシャフト
40と一体回転するようになっている。前記第1のカム
板41と第2のカム板42とは同形状ではあるが、位相
がずれた状態で第1のシャフト40に支持されている。
なお、これら両カム板41,42は一体形成されてい
る。
【0024】前記昇降テーブル33には、前記第1のカ
ム板41外周と常時接触する第1のカムフォロワ43と
前記第2のカム板42と常時接触する第2のカムフォロ
ワ44が支持されている。これらのカムフォロワ43,
44の位置関係は固定されている。
【0025】また、前記第1のシャフト40には、グロ
ボイダルカム45が一体回転可能に支持されている。こ
のグロボイダルカム45の下方には第2のシャフト46
がベアリング47を介してフレーム31に回動可能に支
持されている。そして、この第2のシャフト46には前
記グロボイダルカム45を挟持する状態で2つのカムフ
ォロワ48が支持されている。
【0026】従って、第2のシャフト46は第1のシャ
フト40が回転した際に、図において時計方向及び反
時計方向に往復回動するようになっている。また、前記
第2のシャフト46には、レバー49が支持固定されて
いる。このレバー49の先端には、ローラ50が連結さ
れ、同ローラ50は前記ワークテーブル37の下面に取
付固定されているガイド部材38に挿嵌されている。従
って、第2のシャフト46が往復回動した場合には、ワ
ークテーブル37が水平に往復動するようになってい
る。
【0027】また、図7に示すように、上記第1実施例
と同様に、前記第1及び第2のシャフト40,46はベ
アリング39,47に対して偏心した状態で支持されて
いる。また、ボルト50が挿通される穴も長孔51で形
成されている(ベアリング47のみ図示)。従って、本
実施例においても各シャフト40,46の中心位置を調
節して、カム41,42,45とカムフォロワ43,4
4,48との接触状態を調整できるようになっている。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。
モータを駆動すると、第1のシャフト40とともに第1
のカム41及び第2のカム42が一体回転される。この
ため、第1のカムフォロワ43と第2のカムフォロワ4
4とは追従運動をするが、両カムフォロワ43,44を
支持する昇降テーブル33はガイドピン32により規制
を受けている。従って、昇降テーブル33はガイドピン
32に沿って上下に往復動される。
【0029】以上の動作が繰り返されて昇降テーブル3
3は所定のストローク量Zで上下に往復動される。ま
た、前記昇降テーブル33の昇降動作と同時に、ワーク
テーブル37の水平方向への往復動作も行われる。すな
わち、前記第1のシャフト40が回転されることによ
り、グロボイダルカム45もそれに伴って一体回転さ
れ、第2のシャフト46に支持されているカムフォロワ
48が前記グロボイダルカム45に追従する。その結
果、第2のシャフト46が図5において時計方向及び反
時計方向に往復回動される。従って、第2のシャフト4
6に支持固定されているレバー49が左右に揺動され、
その揺動に伴ってワークテーブル37がレール35に沿
って水平に往復動される。
【0030】上記のように、本実施例においても、スプ
リングを使用することなくテーブル33,37を往復動
させることができるので、上記第1実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0031】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、シャフト3,40,46を回転可能に支持
するベアリング2,39,47のボルト挿通穴を長孔状
に形成したが、これをボルト径よりも大きな正円の穴で
形成する等、考案の趣旨を逸脱しない範囲で構成するこ
ともできる。
【0032】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
カムを高速回転させても、安定した往復運動を得ること
ができ、しかも組み付けが簡単で装置をコンパクトにす
ることができるため、コストを低減することができる
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した第1実施例の断面図であ
る。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】第1実施例の正面図である。
【図4】第2実施例の側断面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】図5におけるC−C線断面図である。
【図7】第2実施例の側面図である。
【符号の説明】
1,31…フレーム、3…シャフト、40…第1のシャ
フト、5…ガイド部としてのガイド部材、32…ガイド
部としてのガイドピン、7…支持部材としてのカムフォ
ロワ支持部材、33…支持部材としての昇降テーブル、
8,41…第1のカム板、9,42…第2のカム板、
6,33…移動体としてのテーブル、10,43…第1
のカムフォロワ、11,44…第2のカムフォロワ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに対して回転可能に支持された
    シャフトと、前記フレーム内に設けられ、 前記シャフトと一体回転す
    る第1のカム板と、前記フレーム内に設けられ、 前記第1のカム板とは位相
    をずらして前記シャフトと一体回転する第2のカム板
    と、 前記フレームに設けられたガイド部に案内され、フレー
    ム外で往復直線運動する移動体と、 前記移動体の前記フレーム側に設けられ、同移動体の移
    動方向に沿って延びる支持部材と、 前記支持部材の延設方向に沿った一方の側面に支持さ
    れ、前記第1のカム板外周と常時摺接可能な第1のカム
    フォロワと、 前記支持部材の延設方向に沿った他方の側面に支持さ
    れ、前記第2のカム板外周と常時摺接可能な第2のカム
    フォロワとを備えた ことを特徴とするカム機構。
JP1992060079U 1992-08-26 1992-08-26 カム機構 Expired - Lifetime JP2588881Y2 (ja)

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JPH0622647U JPH0622647U (ja) 1994-03-25
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JPS5676759A (en) * 1979-11-22 1981-06-24 Aida Eng Ltd Transfer machine
JPH029357U (ja) * 1988-06-30 1990-01-22

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