JP2587957Y2 - 移動農機のボンネットシール構造 - Google Patents

移動農機のボンネットシール構造

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JP2587957Y2
JP2587957Y2 JP1992029922U JP2992292U JP2587957Y2 JP 2587957 Y2 JP2587957 Y2 JP 2587957Y2 JP 1992029922 U JP1992029922 U JP 1992029922U JP 2992292 U JP2992292 U JP 2992292U JP 2587957 Y2 JP2587957 Y2 JP 2587957Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、農用トラクタや乗用田
植機等の移動農機におけるボンネットシール構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】農用トラクタ等におけるボンネットフー
ドは機体に対し後端側を回動支点として上下に開閉する
ようにした構造のものが多く見受けられ、このような移
動農機におけるボンネットフードの下方には、前面にグ
リル(フロントグリル)が、左右両側にサイドカバーが
配設されており、フード閉時にはフードとグリル及びサ
イドカバー間には若干の隙間が生ずるが、その隙間から
の塵埃の侵入を防止するため、フードの下端縁には一般
にゴム製のシールが装着されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】トラクタ等のボンネッ
トにおいては、ラジエータへの冷却風やエアクリーナへ
の清浄風の吸入構造はエンジン出力にとって重要な問題
であり、グリル部に配設したスクリーンを通過した外気
を汚さないために、グリル、ボンネット、サイドカバ
ー、バッテリベース等各構成部品間の隙間を効率的にし
かも外観上の見苦しさがなくデザイン的にもスッキリし
た状態で塞ぐことは、設計上疎かにできないところであ
る。しかし、この種従来のシール構造は、ゴムの弾性変
形を利用して隙間を単に塞ぐ単純なものが殆どで、その
シール構造に特別な配慮がなされているものは少なかっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係る移動農機の
ボンネットシール構造は、上記のような実状に基づいて
なされたものであって、機体に対し後端側を回動支点と
して開閉自在に装着したボンネットフードの下方に、該
ボンネットフードとは別体のフロントグリル及び左右の
サイドカバーを配設し、これらボンネットフード、フロ
ントグリル、及び左右のサイドカバーによってエンジン
やラジエータを覆ってなる移動農機において、前記ボン
ネットフードの前部下端と左右両側下端に機体の内方側
に向けて折曲する折曲部を形成すると共に、これらボン
ネットフードの折曲部に対応するフロントグリル及び左
右のサイドカバーの上端に機体の内方側に向けて折曲す
折曲部を形成し、また、ゴム等の中空弾性部材からな
る断面略三角形状のシールであって、そのシールの肉厚
な取付部に横方向の嵌入溝を設ける一方、該取付部より
肉薄なシール作用部の頂点を取付部の中心から下ろした
垂線より所定量だけ嵌入溝の開口方向と反対側に偏倚さ
せ、当該シールをボンネットフードの折曲部先端にその
嵌入溝が嵌まるように装着し、さらに、ボンネットフー
ドを下方に向けて閉じた際、このボンネットフードの前
部に位置するシール作用部は、フロントグリルの折曲部
上面に接当してフードとグリル間の隙間を密閉すると共
に、ボンネットフードの左右両側に位置するシール作用
部は、左右のサイドカバーの折曲部上面に接当して機体
の内側に向けてつぶれフードとサイドカバー間の隙間を
密閉するように構成したことを要旨とする。
【0005】
【作用】本考案によれば、ボンネット閉時に、サイドカ
バー側のシールには略垂直方向からの押圧力が加わるの
で、シールは外方に突出することなく内側につぶれた状
態でボンネットフードとサイドカバー間の隙間を密閉
し、また、グリル側のシールにはフード回動支点を中心
とする回転方向の押圧力が加わるのでシールが前側につ
ぶれフードとグリル間の隙間を密閉することができると
共に、シールが全長にわたり接触面積を増大した状態に
弾性変形するのでシール効果を一層高めることができ
る。
【0006】
【実施例】本考案の構成を図面に示された一実施例によ
り説明すれば、1は農用トラクタのボンネットで、ボン
ネット1は着脱自在な左右のサイドカバー2と、フード
(ボンネットフード)3とにより構成されている。そし
て、フード3の後端側はパネルボデー4に固定された支
点ブラケット5に対し支点5aを中心にして開閉自在に
装着され、ボンネット1内の機体フレーム6上に取り付
けられたエンジン7やラジエータ8等エンジン回りの整
備を容易に行なえるようになっている。
【0007】9は機体フレーム6上に固定されたラジエ
ータブラケットで、その前部上端には機幅方向中間部に
位置して側面視コ字形状のラッチピン10が固設され、
フード3の前端下部にはラッチピン10に対応するラッ
チプレート11が装着されている。12はバッテリベー
ス、13は冷却ファン、13aはシュラウド、14はフ
ロントグリルである。
【0008】15はボンネットフード3のサイドカバー
2に対する接合面及びフロントグリル14に対する接合
面に装着されたシールであり、このシール15はゴム等
の中空弾性部材により断面略三角形状に形成されてい
て、横方向の嵌入溝16を有する肉厚部分がフード3へ
の取付部17に、また、肉薄部分がサイドカバー2又は
フロントグリル14に接当するシール作用部18となっ
ている。そして、シール15はフード3の左右両側下端
機体の内方側に向けて折曲げて形成した折曲部3aと
フード3の前部下端の折曲部3bに固着のラッチプレー
ト取付ブラケット19に固定した座板20に嵌入溝16
を介し三面を囲むようにして弾発係合させてある。
【0009】ところで、上記シール15は、図1に示す
ように、シール15の取付部17側底辺に対する頂点T
を底辺中心Qからの垂線Lよりも内方(嵌入溝16の開
口方向と反対側)、すなわちボンネットの中心方向寄り
に偏倚した位置にくるように設定されている。なお、シ
ール15の頂点Tと垂線Lの変位量は、後述するように
フード3閉時におけるシール15に対する押圧力F,
F’の作用方向(サイドカバー2側のシール15に対し
ては正面視で垂直方向、フロントグリル14側のシール
15に対しては側面視でフード支点を中心とする回転方
向)との関係で、サイドカバー2側シールが内側につぶ
れ、また、フロントグリル14側シールが前側(外側)
につぶれるよう、シール15の高さや弾発力等を考慮し
て予め所定の変位量wに設定される。
【0010】上記の構成において、ボンネットフード3
を閉め込んだ時に、サイドカバー2側のシール15は頂
点Tがサイドカバー2の機体の内方側に向けて折曲げて
形成した折曲部2aの上面に接触してフード3が係合位
置にセットされるまで図3に示すように正面視で垂直方
向からの押圧力Fが加わるが、シール15のフード3へ
の取付部17側底辺に対する頂点Tを底辺中心Qからの
垂線Lよりも内方に偏倚した位置にくるように設定して
あるので、シール15は外方に突出することなく内側に
つぶれた状態でボンネットフード3とサイドカバー2間
の隙間aを密閉する。一方、フロントグリル14側のシ
ール15には図4に示すように側面視でフード回動支点
5aを中心とする回転方向の押圧力F’が加わるので、
シール15がフロントグリル14の機体の内方側に向か
う折曲部14aの上面と取付プレート21の上面にまた
がって前側(外側)につぶれフード3とフロントグリル
14間の隙間bを密閉する。ところで、シール作用部1
8はゴム等の中空弾性部材により断面略三角形状に形成
されているので、フード3のセット位置では、シール作
用部18がフード3とサイドカバー2間、及びフード3
とフロントグリル14間に挟圧されて内外方向に偏平に
広がるため全長にわたり接触面積を増大しシール効果が
一層高められる(図3、図5参照)。
【0011】
【考案の効果】本考案は上述したように、ボンネットフ
ード下端に機体の内方側に向けて折曲する折曲部を形成
し、このボンネットフード折曲部の先端にゴム等の中空
弾性部材からなる断面略三角形状のシールを、その取付
部に形成した嵌入溝に折曲部の先端が嵌まるように装着
したことにより、ボンネットフードとフロントグリル及
び左右のサイドカバー間に生ずる隙間をボンネットフー
ド側に装着したシールによって塞ぐことができ、それに
よりこれらの隙間からの塵埃の侵入を防止してラジエー
タやエアクリーナに清浄な空気を供給し、エンジンを常
に良好な状態で作動させることができる。また、ボンネ
ットフードを後端側の回動支点を中心に下方に閉じた
際、左右サイドカバーの機体内方側に向けて折曲する折
曲部の上面に接当するシールには略垂直方向からの押圧
力が加わり、その肉薄なシール作用部はシール取付部に
形成した嵌入溝の開口方向と反対側となる機体の内方側
に向けてつぶれ、ボンネットフードとサイドカバー間の
隙間を塞ぐため、シールの取付部及び作用部がボンネッ
トフードとサイドカバーの間から外側にはみだしてボン
ネット回りの外観を損ねることがなく、しかも、シール
はその中空弾性部からなるシール作用部の弾性変形によ
ってフロントグリル及び左右サイドカバーの接合面に接
触面積を増大した状態で密着し、これらボンネットフー
ドの周囲にわたる隙間を高率的に塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールの断面図である。
【図2】シールの側面図である。
【図3】フード閉時のフードとサイドカバー間における
シールの作用説明図である。
【図4】グリルにシールが当接した当初の状態を示す作
用説明図である。
【図5】フード閉時のフードとグリル間におけるシール
の作用説明図である。
【図6】フード前部の底面図である。
【図7】フード開状態におけるトラクタ前部の側面図で
ある。
【図8】フード閉時におけるトラクタの側面図である。
【符号の説明】
1 ボンネット 2 サイドカバー 3 ボンネットフード 5a ボンネットフードの回動支点 14 フロントグリル 15 シール 17 フードへの取付部 L 垂線 T 頂点 Q 底辺中心 w シールの頂点と底辺中心からの垂線との変位量

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に対し後端側を回動支点(5a)
    して開閉自在に装着したボンネットフード(3)の下方
    に、該ボンネットフード(3)とは別体のフロントグリ
    (14)及び左右のサイドカバー(2)を配設し、こ
    れらボンネットフード、フロントグリル、及び左右のサ
    イドカバーによってエンジン(7)やラジエータ(8)
    を覆ってなる移動農機において、前記ボンネットフード
    (3)の前部下端と左右両側下端に機体の内方側に向け
    て折曲する折曲部(3a),(3b)を形成すると共
    に、これらボンネットフードの折曲部に対応するフロン
    トグリル(14)及び左右のサイドカバー(2)の上端
    に機体の内方側に向けて折曲する折曲部(2a),(1
    4a)を形成し、また、ゴム等の中空弾性部材からなる
    断面略三角形状のシール(15)であって、そのシール
    の肉厚な取付部(17)に横方向の嵌入溝(16)を設
    ける一方、該取付部より肉薄なシール作用部(18)の
    頂点(T)を取付部の中心(Q)から下ろした垂線
    (L)より所定量(W)だけ嵌入溝の開口方向と反対側
    に偏倚させ、当該シール(15)をボンネットフード
    (3)の折曲部先端にその嵌入溝(16)が嵌まるよう
    に装着し、さらに、ボンネットフードを下方に向けて閉
    じた際、このボンネットフード(3)の前部に位置する
    シール作用部(18)は、フロントグリル(14)の折
    曲部上面に接当してフードとグリル間の隙間を密閉する
    と共に、ボンネットフード(3)の左右両側に位置する
    シール作用部(18)は、左右のサイドカバー(2)の
    折曲部上面に接当して機体の内側に向けてつぶれフード
    とサイドカバー間の隙間を密閉するように構成してある
    ことを特徴とする移動農機のボンネットシール構造。
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JPH0423584U (ja) * 1990-06-21 1992-02-26

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