JP2587825Y2 - 立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金具 - Google Patents

立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金具

Info

Publication number
JP2587825Y2
JP2587825Y2 JP1993042494U JP4249493U JP2587825Y2 JP 2587825 Y2 JP2587825 Y2 JP 2587825Y2 JP 1993042494 U JP1993042494 U JP 1993042494U JP 4249493 U JP4249493 U JP 4249493U JP 2587825 Y2 JP2587825 Y2 JP 2587825Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
fitting
parking lot
protective fence
type protective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993042494U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0710278U (ja
Inventor
元司 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd filed Critical Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1993042494U priority Critical patent/JP2587825Y2/ja
Publication of JPH0710278U publication Critical patent/JPH0710278U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587825Y2 publication Critical patent/JP2587825Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fencing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は立体駐車場用ケーブル式
防護柵の連動金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】都市部においては土
地不足、自家用車両の急増にともない駐車場が不足し、
その対策として、いわゆるビル形式の立体駐車場が増え
ている。この立体駐車場は排気ガスの問題や外観、工費
などの面から駐車場フロアに囲壁を設けない開放構造と
し、そのフロアに線引き等で駐車場所を区画し、そこま
で運転者が車両を自走させて駐車する自走タイプが多数
を占めている。このため、操車ミス等により車両が暴走
し車止め等を乗り越えて転落する事故が頻繁に発生して
いる。かかる事故を防止するための防護柵として、本出
願人は実願平4−31187号において、車両および乗
員への衝突のショックを緩和し、建築物への影響も軽減
できるガードケーブル式の防護柵を提案した。
【0003】この防護柵において、車両の衝突エネルギ
ーを吸収するには、各ケーブルの張力が均一で、車輌衝
突時に各ケーブルの変形が同一であることが要求される
が、先行技術においては、両端を柱に固定したケーブル
の中間を梁材に挿通することでケーブル間隔保持を行っ
ていた。このため、梁材と梁材のスパンがたとえば4m
を越える大きな場合には、駐車車輌が暴走したときにケ
ーブルの張力を均一化し得ず、ケーブルが一体として変
形しなくなるため安全性が損なわれるという問題があっ
た。これを改善するため、梁材と梁材の間に自立型の支
柱を建込むことが考えられるが、立体駐車場は限られた
空間であり、駐車域からフロア端縁までのスパンが短い
ため、支柱を建込むことによって駐車用スペースが減少
する点、自立支柱を床壁に建込むことでコストが大幅に
増す点、多数の支柱が林立するため体裁が悪くなる点な
どに問題がある。
【0004】本考案は前記のような問題点を解消するた
めに考案されたもので、その目的とするところは、複数
本のケーブルの張力を的確に均一化し、暴走車輌の衝突
時にそのエネルギーを各ケーブルに分散して作用させる
ことができ、しかも構造が簡単で施工が容易な立体駐車
場用ケーブル式防護柵の連動金具を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、床壁によって複数階に区画された立体駐車場
に架設されるケーブル式防護柵のケーブル長手方向中間
部位に、ケーブルと直交し床壁から離間して中空状に取
り付けられる金具であって、該金具が、横断面溝形をな
し平行板部分に所定間隔でケーブル嵌め込み用の切欠き
溝とボルト孔を有する第1部材と、前記第1部材と略同
じ高さ方向寸法を有し第1部材の切欠き溝とボルト孔に
対応する部位にケーブル嵌め込み用の切欠き溝とボルト
孔を有し、第1部材に抱き合わせ状に嵌められる第2部
材と、それら第1部材と第2部材を前記ボルト孔を介し
て結合する締結金具とを有していることを要旨としてい
る。第2部材はプレートまたは横断面溝形のものが用い
られる。
【0006】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1は本考案を適用した立体駐車場中間フロアの
一例を示している。1は横梁とコンクリートスラブなど
からなる床壁であり、この例では中央部に下層階に連絡
する車両通路1aと上層階に連絡する車両通路1bが設
けられ、端部適所に乗員の昇降のための通路やエレベー
タ1cが設けられている。2Aないし2Xは床壁1の周
辺部に互いに所定の間隔をおいて立設された柱である。
この実施例では、柱2Aないし2Xは、それぞれ床壁1
の図示しない横梁と剛結してコンクリートスラブを支え
る鉄骨製の縦梁材20と、これを包埋するコンクリート
21からなっている。縦梁材20は形鋼たとえばH形鋼
が用いられている。
【0007】3Aないし3Fは複数(一般に3〜6本)のワ
イヤロープ30からなるケーブルであり、ケーブル3A
は柱2Aと2Eに両端が固定され、柱2B,2C,2D
で中間が保持されており、ケーブル3Bは柱2Eと2J
に両端が固定され、柱2F〜2Iで中間が保持されてい
る。ケーブル3Cは柱2Jと2Mにより両端が保持さ
れ、柱2K,2Lで中間が保持されている。ケーブル3
Dは柱2Mと2Pに両端が固定され、柱2N〜2Oで中
間が保持されている。ケーブル3Eは両端が2Qと2T
に固定され、柱2R,2Sで中間が保持されている。ケ
ーブル3Fは柱2Tと2さで両端が固定され、柱2U〜
2Wにより中間が保持されている。Aはケーブル3Aな
いし3Fの内側の駐車部であり、白線などによって区画
され、ケーブルに近い部位にブロック状をなした車止め
が固定される。
【0008】4は本考案で特徴とする連動金具であり、
前記した柱2A〜2X間の全部または所要数の柱間で、
ケーブル3A〜3Fと直交するようにしかも床壁1から
離間し中空状に位置するようにケーブル3A〜3Fに取
り付けられている。図2ないし図5は連動金具4の一例
を示しており、横断面が溝形(コ字状ないし横U字状)を
なした第1部材4aと、前記第1部材4aの内幅と同等
か適度に薄い厚さのプレート状の第2部材4bと、ボル
ト,ナット4cとからなっている。プレート状とは中実
の場合と中空の場合をいずれも含む。第1部材4aの平
行板部(フランジ部)400,400には、ケーブル3A
を構成するワイヤロープ30の上下間隔に対応して切欠
き溝401,401が欠設されており、それら切欠き溝
401,401はそれぞれ奥端にワイヤロープ30と接
触する曲率面402が形成されている。そして、第1部
材4aの平行板部400,400の上端付近と下端付近
および各切欠き溝401,401の間には板厚を貫いて
ボルト孔403,403が形成されている。
【0009】第2部材4bには第1部材4aと対向する
側から切欠き溝401,401と同間隔でかつ奥端にワ
イヤロープ30と接触する曲率面402を有する切欠き
溝401’が形成されている。そしてまた第2部材4b
には第1部材4aと同じ間隔と位置に、ボルト孔40
3’が形成されている。前記切欠き溝401,401,
401’は好ましくは同じ深さ(奥行き)を有し、第1部
材4aに第2部材4bを挿込むことにより、対向する嵌
め込み溝401,401,401’でワイヤロープ30
を囲む円形状孔が形成されるようになっている。
【0010】図6と図7は連動金具4の別の実施例を示
しており、この実施例では、第2部材4bが横断面コ字
状をなし、フランジ外幅が第1部材4aの内幅と同等な
いしそれに近い寸法となっている。そして、フランジ4
00’,400’には第1部材4aの切欠き溝401,
401と同間隔で同寸法の切欠き溝401’,401’
とボルト孔403’が形成されている。いずれの実施例
においても、第1部材4aと第2部材4bは別々の部材
となっていてもよいし、最上位のボルト孔403,40
3’をボルトナット4cで予め軽く連結して枢着部とし
ておいてもよい。また、最上位のボルト孔403,40
3’と別にかしめ式その他により第1部材4aと第2部
材4bを枢着してもよく、これも本考案に含まれる。
【0011】なお、ケーブル3Aないし3Fは、この実
施例では縦梁材20を利用して中間保持が行われてい
る。図2と図8ないし図10は第1タイプを示し、図1
1と図12は同じくその第2タイプを示している。ま
ず、第1タイプは、図1における柱2F,2G,2H,
2I,2S,2U,2Vの個所に用いられており、縦梁
材20に高さ方向で所定の間隔を置いて複数本のパイプ
5を貫挿し、それらパイプ5にケーブルを構成するそれ
ぞれのワイヤロープ30を通している。図2と図8の実
施例では、縦梁材20のウエブ201に高さ方向で一定
間隔ごとに通孔203を設け、それら通孔203にワイ
ヤロープよりも適度に径の大きいパイプ5を貫挿し、そ
れら各パイプ5をフランジ202の端に溶接した保持部
材50によってぐらつかないように位置決めし、パイプ
5と保持部材50および縦梁材20をコンクリート21
で埋設している。パイプ5の両端はコンクリート21の
外面と一致するか適度に突出している。前記パイプ5は
少なくとも一方の保持部材50の通孔501と溶接等に
よって固定されることが好ましい。必要に応じてパイプ
5をウエブ201の通孔203と溶接してもよい。パイ
プ5を予め一方の保持部材50の通孔501と溶接等に
よって固定してアンセッブリとすることも組付けの容易
さから推奨される。保持部材50はこの実施例のように
両側でなく、片側にだけ設けられていてもよい。
【0012】前記保持部材50は各パイプごとに分割さ
れた帯板でもよいし、複数本(全体を含む)のパイプを一
括して支持する長い板であってもよい。また、保持部材
50は必ずしもフランジ202に固定されることは必要
でなく、ウエブ201に溶接などで固着されていてもよ
いし、形状も平板でなく溝形など任意である。また、こ
のタイプ1は図1の柱2B,2C,2D,2K,2L,
2Oのようにウエブ201が紙面に対し上下方向に走っ
ている場合にも適用することができる。図9はその例を
示しており、フランジ202,202にそれぞれ通孔2
03,203を設け、それら通孔203,203にパイ
プ5を貫挿しており、パイプ5は必要に応じて溶接等に
よりフランジ202,202に固定される。なお、図示
はしないがケーブル張設方向によっては、パイプ5は一
方のフランジ202からウエブ201を貫き他方のフラ
ンジ202に斜めに貫挿してもよい。保持部材50は要
はパイプ5をずれないように保持できればよいものであ
り、したがって種々の態様を採ることができ、図10の
ように複数枚のリブプレート50をパイプ5の外周に溶
接等で放射状に固定するか、またはウエブ201の穴2
03の周囲に溶接等で放射状に固定してパイプ5を保持
してもよい。さらに図示しないがリブプレートを予めパ
イプ5の外径と近似する内径を持つスリーブに溶接して
保持部材50とし、これをパイプ5に外嵌しあるいはさ
らに溶接してもよい。
【0013】次にタイプ2は、図1における柱2B,2
C,2D,2K,2L,2Oの個所に設けられているよ
うなものであり、縦梁材20に支持部材6を外方に張り
出すように固定し、その支持部材6の先端で各ワイヤロ
ープ30を保持させたものである。図11と図12の実
施例では、支持部材6は縦長のプレートからなってお
り、自由端にワイヤロープ外径と近似した幅の切欠き6
0が所定間隔で設けられている。前記支持部材6は基端
がウエブ201に溶接等によって固着され、切欠き60
よりも自由端側が露出するようにコンクリート21によ
って埋設されている。そして各切欠き60にはワイヤロ
ープ30が嵌め込まれ、そのワイヤロープ30の切欠き
からの脱出を防止するため、溝形断面をなした保持金具
6’が支持部材6の自由端側から嵌合され、支持部材6
と保持金具6’の同位置に穿設した通孔を介して締結金
具61によって固定されている。なお、支持部材6は縦
梁材の向きによってはフランジ202に基端を溶接等で
固着されてもよい。
【0014】図示するものではケーブル端末の定着も縦
梁材を利用して行っている。図1において、柱2A,2
E,2J,2M,2P,2Q,2T,2Xの個所にこの
端末構造が適用されており、図2と図13、図14のよ
うに、縦梁材20の任意部位に支柱部材70を固着した
プレート7を溶接などによって固着しており、支柱部材
70は床壁1の上面から適度に浮いた形態で固持されて
いる。プレート7は高さ方向で間隔をおいて複数枚配さ
れ、それぞれの基端部が縦梁材20のウエブ201又は
/及びフランジ202に溶接され、自由端が任意方向に
張出し、ここにパイプ、形鋼などからなる支柱部材70
が溶接されている。そして、支柱部材70が露出するよ
うな厚さでコンクリート21が施工され、これにプレー
ト7の半部が縦梁材20ともども埋め込まれている。支
柱部材70には所定の間隔で調整ロッド74がそれぞれ
挿通され、各調整ロッド74の先端がくさび式ソケット
あるいは巻き付けグリップなどの索端具71を介してワ
イヤロープ30と連結している。調整ロッド74の後端
はナット72で止められ、このナット72の回動によっ
てワイヤロープ30の張力の設定や調整が行われるよう
になっている。
【0015】なおプレート7は図14のようにひとつの
縦梁材20にほぼ90度変位した関係で固着されていて
もよく、これにより図1における柱2E,2Jのように
コーナー柱1ヶ所で2方向のケーブル3Aと3B、3B
と3Cをそれぞれ定着することができる。また2組のプ
レート7,7をウエブ201を挾んで背中合せに溶接し
てもよく、これにより、図1のように柱列の中間柱2
M,2Tで2方向のケーブル3Cと3D、3Eと3Fを
それぞれ定着することができる。また、コーナー掛け廻
し構造、すなわちコーナー柱の縦梁材20を利用して自
立型支柱を建込まずに最低必要長のケーブルを確保する
構造をとることも可能である。図1では3本のコーナー
柱2N,2R,2Wにこの構造を適用している。図15
はその詳細を示しており、コーナー柱の縦梁材20の所
望位置に自由端にガイド支柱80を支持したプレート8
を縦梁材20の高さ方向に所定の間隔をおいて複数枚固
着し、ガイド支柱80の背部にワイヤロープ30を巡ら
している。各プレート8はそれぞれ基端部をウエブ20
1とフランジ202に溶接し、基端部を含む所要範囲が
コンクリート21によって埋められている。
【0016】前記プレート8は、自由端がコンクリート
21の表面から所要長さ突出し、床壁から浮くようにガ
イド支柱80が溶接されている。そして、ガイド支柱8
0の背部すなわちコーナー柱に面する側には、所要間隔
でロープガイド81が溶接され、それら各ロープガイド
81にワイヤロープ30が導通され異方向に導かれてい
る。ロープガイド81はリングないしU字片でもよい
し、図示のようにベンドパイプでもよい。この例では、
プレート8の自由端は柱の対角線方向に張出しており、
このため、プレートの基端部には一方のフランジ202
に対応する幅と深さの切欠き溝82が設けられ、この切
欠き溝82がフランジ202に嵌められることで位置決
めされ、切欠き溝82の縁を含めた基端部縁が溶接され
ている。なお、プレート8は縦梁材20のフランジ20
2に溶接されてもよいし、自由端の向きも対角線方向に
限らず、ウエブの軸線方向又はこれと平行な方向を向い
ていてもよい。
【0017】なお、図1に示す態様は本考案の一例であ
り、これに限定されるものではない。たとえば、図1で
はケーブル3A,3C,3Dが柱の内側に架設されてい
るが、プレート8や支持部材6を柱の外側に張り出さ
せ、ケーブル3A,3C,3Dを柱の外側に架設させて
もよい。柱の断面形状も多角形でなく円形の場合も含ま
れる。さらに場合によっては縦梁材の周りにコンクリー
ト21が施されない場合も含まれる。図16と図17は
本考案をプレハブ立体駐車場のケーブル式防護柵に適用
した例を示しており、斜め支えを有する端末支柱20a
に所定の間隔で調整ロッド74がそれぞれ挿通され、各
調整ロッド74の先端がくさび式ソケットあるいは巻き
付けグリップなどの索端具71を介して6本のワイヤロ
ープ30と連結している。そして、前記端末支柱20a
から所定の距離を置いてH形鋼からなる梁材20bが配
され、その梁材20bのウエブ201には所定の間隔で
通孔203が設けられ、それら通孔203にワイヤロー
プ30がそれぞれ挿通されている。梁材20bはパイプ
であってもよい。本考案の連動金具4は梁材20bと端
末支柱20aの間のケーブルおよび左右の梁材間のケー
ブルに装備される。連動金具4の構造は前記したものと
同じであるから、説明は省略する。なお、梁材20bの
通孔は先の実施例と同様にフランジに設けられてもよ
く、また、図8や図10などのようにパイプ5や保持部
材50を併用してもよい。
【0018】
【実施例の作用】次に実施例の作用を説明する。本考案
においては、ケーブル3A〜3Fが両端を縦梁材20
(又は端末支柱20a)に連結され、中間が縦梁材20
(又は梁材20b)に挿通されるだけでなく、縦梁材2
0,20間の中間部位に連動金具4が取り付けられてい
るため、ケーブルを構成するワイヤロープ30は間隔が
所定状態に保持され、張力が均一化される。その連動金
具4は単なるプレートでなく、横断面がコ字状をなした
第1部材4aとプレート状または横断面コ字状の第2部
材4bとを抱き合わせた構造となっているため水平方向
荷重に対して強度が高く、駐車車輌が暴走して衝突して
も変形しにくく、複数本のワイヤロープ30を同じ張力
と変形量で作用させ、衝突荷重を的確に分散して受け止
めることができる。
【0019】施工上も、第1部材4aの各切欠き溝40
1,401にワイヤロープ30を嵌め、第1部材4aの
各切欠き溝401,401に対応する切欠き溝40
1’、401’を対峙させて第2部材4bを押込み、ボ
ルト孔403,403’にボルトを通し、ナットを螺合
して締結すればよく、その締結操作もワイヤロープ30
の軸線と平行な方向(左右)で行われ、ワイヤロープの軸
線と直交する方向(前後)でないため、建物の外側に身
を乗り出す必要がなく、安全に行うことができる。ま
た、ボルトナット4cが駐車場側に対向しないため体裁
がよいとともに、衝突時に車輌を過度に損傷することが
ない。また、ワイヤロープ30は車輌の衝突時に長手方
向に移動可能であるが、平常時は各切欠き溝401,4
01の溝端402,402にワイヤロープ30を構成す
るストランドが接触しているため摩擦抵抗によって連動
金具4がみだりに移動しない。
【0020】なお、実施例おいては、端末構造として、
柱2A,2E,2J,2M,2P,2Q,2T,2Xの
縦梁材20にプレート7を溶接し、その自由端に固着し
た端末支柱70にそれぞれケーブル3A,3B,3C,
3D,3E,3Fの端末を定着させている。そして、ケ
ーブルの3A,3B,3C,3D,3E,3Fの中間
を、柱2B,2C,2D,2K,2L,2Oを構成する
縦梁材20に長手方向移動可能に挿通し、あるいは縦梁
材20に溶接した支持部材6の先端に長手方向移動可能
に納めている。このため、ケーブル3A〜3Fを柱にご
く接近した位置に架設することができ、駐車有効スペー
スを大きくとることができ、コストも安価にすることが
できる。また、ケーブルが柱にダイレクトに架設され、
建込み式の支柱類がないため体裁が良好であるととも
に、支持部材6,支柱部材70が床壁1から浮いた中空
状に保持されているため、清掃等も容易化することがで
きる。また、構造柱を構成する強度の高い縦梁材20と
一体化された部材によってケーブルの端末が定着される
とともに、ケーブル中間が長手方向移動可能に保持され
るため、駐車時や発車時に暴走した車両の衝突荷重を確
実に受け止めることができる。ことに衝突荷重が建屋構
造部材の縦梁材20に伝達されて拡散されるため安全性
の高い防護柵とすることができる。
【0021】
【考案の効果】以上説明した本考案の請求項1,2,3
によるときには、床壁によって複数階に区画された立体
駐車場に架設されるケーブル式防護柵のケーブル長手方
向中間部位に、ケーブルと直交し床壁から離間して中空
状に取り付けられる金具が、横断面溝形をなし平行板部
分に所定間隔でケーブル嵌め込み用の切欠き溝401と
ボルト孔403を有する第1部材4aと、前記第1部材
4aと略同じ高さ方向寸法を有し第1部材4aの切欠き
溝401とボルト孔403に対応する部位にケーブル嵌
め込み用の切欠き溝401’とボルト孔403’を有
し、第1部材4aに抱き合わせ状に嵌められる第2部材
4bを有しており、それら第1部材4aと第2部材4b
が前記ボルト孔403,403’を介して締結金具4c
により結合されるため、ケーブルを構成するワイヤロー
プ30の間隔が所定状態に保持され張力を均一化できる
だけでなく、前記第1部材4aと第2部材4bが抱合せ
られることで箱型を呈するため水平方向荷重に対して強
度が高く、駐車車輌が暴走して衝突しても変形しにく
く、複数本のワイヤロープ30を同じ張力と変形量で作
用させて衝突エネルギーを各ケーブルに的確に分散して
作用させることができる。
【0022】しかも構造が簡単で、施工もワイヤロープ
を張設する前にいちいち端部から金具に挿通する作業を
要さず、ワイヤロープを張った状態で第1部材4aをワ
イヤロープ側方から当てがって各切欠き溝401にワイ
ヤロープを嵌め、各切欠き溝401に第2部材4bの切
欠き溝401’を対峙させて第1部材4aに押込み、ボ
ルト孔403,403’を用いて締結金具4cで締結す
ればよいため簡単、能率的に行なうことができ、締結金
具4cの締結操作も、ワイヤロープ30の軸線と平行な
方向で行われるため、建物の外側に身を乗り出す必要が
なく、安全に行なうことができる。そして、前記第1部
材4aと第2部材4bが抱合せられることで箱型を呈す
るため凹凸が存在せず、締結金具4cも駐車側に突出し
ないのでこれによる突起も表れず、したがって、衝突時
に車輌を損傷することが少なく、また、ケーブル式防護
柵に沿って歩行しても安全であり、かつまた、ケーブル
式防護柵を背にして駐車車輌のトランクを開けたり、エ
ンジン等の故障の修理を行なうような場合にも連動金具
に触れても身体や衣服を傷つけたりすることがなく、安
全であるというすぐれた効果が得られる。
【0023】請求項4によれば、立体駐車場の鉄製骨格
構造を利用してケーブル中間部を保持するため、建屋と
いう制約されたスペース内で駐車用有効面積を広く確保
することができ、また強度、安全性および体裁も良好
で、施工も容易化することができというすぐれた効果が
得られる。また、請求項5によれば、ケーブル中間部に
加えてケーブル端末も立体駐車場の鉄鋼製骨格構造を利
用して定着するため、上記に加えて、車両の衝突時に破
壊されにくく、集中荷重を鉄鋼製骨格構造に伝達し拡散
させることができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した立体駐車場用ケーブル式防護
柵の一例を示す横断面図である。
【図2】図1の部分的拡大正面図である。
【図3】本考案による連動金具の部分切欠側面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本考案による連動金具の分解斜視図である。
【図6】本考案による連動金具の他の分解斜視図であ
る。
【図7】本考案による連動金具の使用状態を示す横断面
図である。
【図8】ケーブル中間保持構造のタイプ1の一例を示す
横断面図である。
【図9】ケーブル中間保持構造のタイプ1の他例を示す
横断面図である。
【図10】ケーブル中間保持構造のタイプ1の他例を示
す横断面図である。
【図11】ケーブル中間保持構造のタイプ2を示す横断
面図である。
【図12】ケーブル中間保持構造のタイプ2を示す正面
図である。
【図13】ケーブル端末構造の一例を示す横断面図であ
る。
【図14】ケーブル端末構造の他例を示す横断面図であ
る。
【図15】コーナー構造の一例を示す横断面図である。
【図16】本考案による連動金具の別の適用例を示す側
面図である。
【図17】同じくその平面図である。
【符号の説明】 1 床壁 2A〜2X 柱 3A〜3F ガードケーブル 4 連動金具 4a 第1部材 4b 第2部材 4c 締結金具 20 縦梁材 21 コンクリート 30 ワイヤロープ 401,401’ 切欠き溝 403,403’ ボルト孔

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床壁によって複数階に区画された立体駐車
    場に架設されるケーブル式防護柵のケーブル長手方向中
    間部位に、ケーブルと直交し床壁から離間して中空状に
    取り付けられる金具であって、該金具が、横断面溝形を
    なし平行板部分に所定間隔でケーブル嵌め込み用の切欠
    き溝401とボルト孔403を有する第1部材4aと、
    前記第1部材4aと略同じ高さ方向寸法を有し第1部材
    4aの切欠き溝401とボルト孔403に対応する部位
    にケーブル嵌め込み用の切欠き溝401’とボルト孔4
    03’を有し、第1部材4aに抱き合わせ状に嵌められ
    る第2部材4bと、それら第1部材4aと第2部材4b
    を前記ボルト孔403,403’を介して結合する締結
    金具4cとを有していることを特徴とする立体駐車場用
    ケーブル式防護柵の連動金具。
  2. 【請求項2】第2部材4bがプレートからなっている請
    求項1に記載の立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金
    具。
  3. 【請求項3】第2部部材4bが横断面溝形をなしている
    請求項1に記載の立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動
    金具。
  4. 【請求項4】ケーブルの中間が鉄骨製の縦梁材20に挿
    通されているものを含む請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金
    具。
  5. 【請求項5】ケーブルの端末が鉄骨製の縦梁材20に連
    結されているものを含む請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金
    具。
JP1993042494U 1993-07-07 1993-07-07 立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金具 Expired - Fee Related JP2587825Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042494U JP2587825Y2 (ja) 1993-07-07 1993-07-07 立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042494U JP2587825Y2 (ja) 1993-07-07 1993-07-07 立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0710278U JPH0710278U (ja) 1995-02-14
JP2587825Y2 true JP2587825Y2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=12637619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993042494U Expired - Fee Related JP2587825Y2 (ja) 1993-07-07 1993-07-07 立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2587825Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11753846B2 (en) 2020-05-08 2023-09-12 Iron Hedge, Llc Folding support assembly for fence systems

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11753846B2 (en) 2020-05-08 2023-09-12 Iron Hedge, Llc Folding support assembly for fence systems
US20230366235A1 (en) * 2020-05-08 2023-11-16 Iron Hedge, Llc Stretch Mechanism for Folding Support Assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0710278U (ja) 1995-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61155529A (ja) 建築用プレハブモジュール
JP2587825Y2 (ja) 立体駐車場用ケーブル式防護柵の連動金具
JP2964205B2 (ja) 立体駐車場のケーブル式車輌墜落防止柵
JP2527236Y2 (ja) 立体駐車場用ケーブル式防護柵
JPS6351223B2 (ja)
JP2527237Y2 (ja) 立体駐車場用ケーブル式防護柵のコーナー構造
JPS63147032A (ja) 張弦梁床構造を有する構築物
JP2527235Y2 (ja) 立体駐車場防護柵の端末構造
JP2012167462A (ja) 仕口部材とこれを用いた仕口構造、並びに鉄骨建築物
JP3752028B2 (ja) ピロティを有する建物の耐震補強構造
JP2829889B2 (ja) 多重鋼管コンクリート柱によるリフトアップ工法
JP3594055B2 (ja) 既存建物の耐震補強方法
JP3520483B2 (ja) 既設建物の補強構造
JP3207982U (ja) 鋼製耐震手すり構造
JPH0810628Y2 (ja) 建築現場用開口部包囲組立体
JP7085369B2 (ja) 持出し梁を有する門型架構
JPH06193196A (ja) 鉄筋コンクリート梁の柱との接合端部の開口補強構造
JPH0751811B2 (ja) 床構造
JP2561142Y2 (ja) 芝生床版
KR0140024B1 (ko) 쇠줄을 이용하여 보의 내력을 보강시키는 방법
JPH04237739A (ja) ユニット住宅のオーバーハング構造
JP2532912Y2 (ja) 階段装置
JPH0978788A (ja) 落下防止用手摺
JP3335440B2 (ja) 中空鉄骨材の端部構造
JPH05230867A (ja) 張出部支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees