JP2587802Y2 - 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ - Google Patents
車両用ディスクブレーキのキャリパボディInfo
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- JP2587802Y2 JP2587802Y2 JP1993014902U JP1490293U JP2587802Y2 JP 2587802 Y2 JP2587802 Y2 JP 2587802Y2 JP 1993014902 U JP1993014902 U JP 1993014902U JP 1490293 U JP1490293 U JP 1490293U JP 2587802 Y2 JP2587802 Y2 JP 2587802Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等の走行車両に
搭載されるディスクブレーキに係り、詳しくは、このデ
ィスクブレーキに用いられるキャリパボディが一対のキ
ャリパ半体を連結して構成される分割型で、且つディス
クロータの外側を跨いで配設されるブリッジ部に、摩擦
パッドを抜き差しする天井開口部を備えたキャリパボデ
ィの剛性を高める構造に関する。
搭載されるディスクブレーキに係り、詳しくは、このデ
ィスクブレーキに用いられるキャリパボディが一対のキ
ャリパ半体を連結して構成される分割型で、且つディス
クロータの外側を跨いで配設されるブリッジ部に、摩擦
パッドを抜き差しする天井開口部を備えたキャリパボデ
ィの剛性を高める構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】一対のキャリパ半体を複数の連結ボルト
で一体化した分割型のキャリパボディとして、例えば特
公昭３６−３２０４号公報に示されるものがある。
で一体化した分割型のキャリパボディとして、例えば特
公昭３６−３２０４号公報に示されるものがある。
【０００３】このキャリパボディは、ディスクロータの
外側を跨ぐブリッジ部の中央部をディスク周方向に切断
して、ディスクロータの両側に２分された一対のキャリ
パ半体を、ブリッジ部にねじ込まれる複数の連結ボルト
にて一体に連結したもので、ブリッジ部には矩形の天井
開口部が形成され、ディスクロータの両側に配設される
一対の摩擦パッドは、この天井開口部を通して抜き差し
されると共に、天井開口部の中央に締付けねじで架設さ
れるセンタピンによって抜け止めされている。
外側を跨ぐブリッジ部の中央部をディスク周方向に切断
して、ディスクロータの両側に２分された一対のキャリ
パ半体を、ブリッジ部にねじ込まれる複数の連結ボルト
にて一体に連結したもので、ブリッジ部には矩形の天井
開口部が形成され、ディスクロータの両側に配設される
一対の摩擦パッドは、この天井開口部を通して抜き差し
されると共に、天井開口部の中央に締付けねじで架設さ
れるセンタピンによって抜け止めされている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】上述のキャリパボディ
は、キャリパ半体の一方が車体に固定されることから、
摩擦パッドからの制動反力によって、ディスク回入側部
分が他方のキャリパ半体側へ挙動し、またディスク回出
側部分が一方のキャリパ半体側へ挙動して、キャリパボ
ディに回転モーメントが作用し、ブリッジ部に捻り変形
を与える。また、制動反力の一部は、双方のキャリパ半
体を外側（反ディスク方向）へ拡げるように作用して、
ブリッジ部を支点にキャリパボディをハの字状に開くよ
うに変形させる。
は、キャリパ半体の一方が車体に固定されることから、
摩擦パッドからの制動反力によって、ディスク回入側部
分が他方のキャリパ半体側へ挙動し、またディスク回出
側部分が一方のキャリパ半体側へ挙動して、キャリパボ
ディに回転モーメントが作用し、ブリッジ部に捻り変形
を与える。また、制動反力の一部は、双方のキャリパ半
体を外側（反ディスク方向）へ拡げるように作用して、
ブリッジ部を支点にキャリパボディをハの字状に開くよ
うに変形させる。
【０００５】このため、ブリッジ部には、これらの制動
反力に堪え得る剛性力が要求されるが、ブリッジ部に
は、上述の如く天井開口部が摩擦パッドを抜き差しでき
る大きさで形成され、しかもキャリパボディが、この天
井開口部を挟んで分割されるため、剛性力の確保は容易
ではなく、従来例に示したキャリパボディにも、天井開
口部にセンタピンが設けられてはいるが、このセンタピ
ンによる補強は、天井開口部の中央部のみで、ブリッジ
部全体の剛性力を充分に高めるものではなかった。ま
た、この補強構造では、摩擦パッドのディスク回入側
が、ディスクロータの引摺りで外側へ浮き上がって逃げ
るため、ブレーキ力の損失が避けられないという欠点が
ある。
反力に堪え得る剛性力が要求されるが、ブリッジ部に
は、上述の如く天井開口部が摩擦パッドを抜き差しでき
る大きさで形成され、しかもキャリパボディが、この天
井開口部を挟んで分割されるため、剛性力の確保は容易
ではなく、従来例に示したキャリパボディにも、天井開
口部にセンタピンが設けられてはいるが、このセンタピ
ンによる補強は、天井開口部の中央部のみで、ブリッジ
部全体の剛性力を充分に高めるものではなかった。ま
た、この補強構造では、摩擦パッドのディスク回入側
が、ディスクロータの引摺りで外側へ浮き上がって逃げ
るため、ブレーキ力の損失が避けられないという欠点が
ある。
【０００６】本考案は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、天井開口部が形成
されたブリッジ部に、制動反力による変形に堪え得る剛
性力を確保しつつ、ブレーキ力の損失を防止することの
できる車両用ディスクブレーキのキャリパボディを提供
することにある。
たもので、その目的とするところは、天井開口部が形成
されたブリッジ部に、制動反力による変形に堪え得る剛
性力を確保しつつ、ブレーキ力の損失を防止することの
できる車両用ディスクブレーキのキャリパボディを提供
することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の目的に
従い、キャリパボディが、ディスクロータの外側を跨ぐ
ブリッジ部から天井開口部を割って分断され、該ブリッ
ジ部から前記ディスクロータの両側部に対向配置される
一対のキャリパ半体を複数の連結ボルトにて一体に連結
した分割型であって、前記天井開口部のディスク回入側
面及び回出側面のディスク中心寄りに一対のパッド受け
部を内向きに突設し、該パッド受け部に、摩擦パッドの
裏板両側部に突出する耳片を係止して、前記ディスクロ
ータの両側部に一対の摩擦パッドを吊持すると共に、こ
れら摩擦パッドを前記天井開口部を通して抜き差しする
車両用ディスクブレーキにおいて、前記天井開口部にこ
の天井開口部と同形の剛体枠を嵌合して、該剛体枠のデ
ィスク軸方向の枠片を前記耳片の外側に配設すると共
に、該ディスク軸方向の枠片に、それぞれ前記連結ボル
トを挿通して剛体枠を取付けたことを特徴としている。
従い、キャリパボディが、ディスクロータの外側を跨ぐ
ブリッジ部から天井開口部を割って分断され、該ブリッ
ジ部から前記ディスクロータの両側部に対向配置される
一対のキャリパ半体を複数の連結ボルトにて一体に連結
した分割型であって、前記天井開口部のディスク回入側
面及び回出側面のディスク中心寄りに一対のパッド受け
部を内向きに突設し、該パッド受け部に、摩擦パッドの
裏板両側部に突出する耳片を係止して、前記ディスクロ
ータの両側部に一対の摩擦パッドを吊持すると共に、こ
れら摩擦パッドを前記天井開口部を通して抜き差しする
車両用ディスクブレーキにおいて、前記天井開口部にこ
の天井開口部と同形の剛体枠を嵌合して、該剛体枠のデ
ィスク軸方向の枠片を前記耳片の外側に配設すると共
に、該ディスク軸方向の枠片に、それぞれ前記連結ボル
トを挿通して剛体枠を取付けたことを特徴としている。
【０００８】
【作用】かかる構成では、剛体枠が天井開口部の内壁に
密着して双方のキャリパ半体をつなぎ、ブリッジ部の剛
性を高めて、制動反力による変形を防止する。剛体枠の
ディスク軸方向の枠片は、それぞれ摩擦パッドの耳片の
外側を支承し、摩擦パッドの抜けと制動時の浮き上がり
を防止する。
密着して双方のキャリパ半体をつなぎ、ブリッジ部の剛
性を高めて、制動反力による変形を防止する。剛体枠の
ディスク軸方向の枠片は、それぞれ摩擦パッドの耳片の
外側を支承し、摩擦パッドの抜けと制動時の浮き上がり
を防止する。
【０００９】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【００１０】ディスクブレーキ１は、図示しない車輪と
矢印Ａ方向へ一体に回転するディスクロータ２と、該デ
ィスクロータ２の一側部で車体に取付けられるキャリパ
ボディ３と、該キャリパボディ３の内部に、ディスクロ
ータ２を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド４，４
とからなっている。
矢印Ａ方向へ一体に回転するディスクロータ２と、該デ
ィスクロータ２の一側部で車体に取付けられるキャリパ
ボディ３と、該キャリパボディ３の内部に、ディスクロ
ータ２を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド４，４
とからなっている。
【００１１】キャリパボディ３は、ディスクロータ２の
外側を跨ぐブリッジ部３ｃの中央部をディスク周方向に
分断し、該ブリッジ部３ｃからディスクロータ２の両側
部に対向配置される一対のキャリパ半体３ａ，３ｂを、
４本の連結ボルト５にて一体に連結した分割型キャリパ
で、一方のキャリパ半体３ａに一体形成されたブラケッ
ト３ｄ，３ｄを車体にボルト止めして取付けられる。
外側を跨ぐブリッジ部３ｃの中央部をディスク周方向に
分断し、該ブリッジ部３ｃからディスクロータ２の両側
部に対向配置される一対のキャリパ半体３ａ，３ｂを、
４本の連結ボルト５にて一体に連結した分割型キャリパ
で、一方のキャリパ半体３ａに一体形成されたブラケッ
ト３ｄ，３ｄを車体にボルト止めして取付けられる。
【００１２】キャリパ半体３ａ，３ｂには、大小４個の
シリンダ孔６が対向形成され、これらシリンダ孔６に、
それぞれコップ状のピストン７が液密且つ移動可能に収
容されると共に、各ピストン７とシリンダ孔６の底部と
の間に液圧室８が画成される。一方のキャリパ半体３ａ
には、上述の車体取付け用ブラケット３ｄ，３ｄと、圧
液導入用のユニオン孔９及びエア抜き用のブリューダス
クリュー１０とが設けられている。ユニオン孔９は、液
通孔１１にて４つの液圧室８と連通しており、別途に配
設された公知の液圧マスタシリンダで発生した圧液は、
このユニオン孔９から液通孔１１を通して各液圧室８へ
送られ、それぞれのピストン７を前進させて、摩擦パッ
ド４，４をディスクロータ２の両側面へ押圧する。
シリンダ孔６が対向形成され、これらシリンダ孔６に、
それぞれコップ状のピストン７が液密且つ移動可能に収
容されると共に、各ピストン７とシリンダ孔６の底部と
の間に液圧室８が画成される。一方のキャリパ半体３ａ
には、上述の車体取付け用ブラケット３ｄ，３ｄと、圧
液導入用のユニオン孔９及びエア抜き用のブリューダス
クリュー１０とが設けられている。ユニオン孔９は、液
通孔１１にて４つの液圧室８と連通しており、別途に配
設された公知の液圧マスタシリンダで発生した圧液は、
このユニオン孔９から液通孔１１を通して各液圧室８へ
送られ、それぞれのピストン７を前進させて、摩擦パッ
ド４，４をディスクロータ２の両側面へ押圧する。
【００１３】ブリッジ部３ｃには、矩形の天井開口部１
２が形成され、該開口部１２のディスク回入側面及び回
出側面のディスク中心寄りには、一対のパッド受け部１
４，１４が内向きに突設されており、前記摩擦パッド４
は、裏板４ａの両側部に突出する耳片４ｂ，４ｂを、パ
ッド受け部１４，１４に係止して、ディスクロータ２の
両側部にディスク軸方向へ移動可能に吊持され、また天
井開口部１２を通して抜き差しされると共に、天井開口
部１２に取付けられる剛体枠１３にて抜け止めされる。
２が形成され、該開口部１２のディスク回入側面及び回
出側面のディスク中心寄りには、一対のパッド受け部１
４，１４が内向きに突設されており、前記摩擦パッド４
は、裏板４ａの両側部に突出する耳片４ｂ，４ｂを、パ
ッド受け部１４，１４に係止して、ディスクロータ２の
両側部にディスク軸方向へ移動可能に吊持され、また天
井開口部１２を通して抜き差しされると共に、天井開口
部１２に取付けられる剛体枠１３にて抜け止めされる。
【００１４】前記連結ボルト５は、外側の２本がブリッ
ジ部３ｃのディスク回入側と回出側に設けられ、また内
側の２本が剛体枠１３の取付けを兼ねていて、天井開口
部１２の外側位置に設けられる。剛体枠１３は、天井開
口部１２と同形の矩形枠で、ディスク軸方向の枠片１３
ａ，１３ａは、ディスク周方向の枠片１３ｂ，１３ｂよ
りもやや厚肉に形成され、これら枠片１３ａ，１３ａに
は、それぞれボルト挿し込み孔１３ｃが穿設されてい
る。ボルト差し込み孔１３ｃは、ブリッジ部３ｃの通孔
１５ａとめねじ孔１５ｂとに位置合わせされ、剛体枠１
３は、内側の２本の連結ボルト５，５を用いて、摩擦パ
ッド４，４の外側に取付けられる。
ジ部３ｃのディスク回入側と回出側に設けられ、また内
側の２本が剛体枠１３の取付けを兼ねていて、天井開口
部１２の外側位置に設けられる。剛体枠１３は、天井開
口部１２と同形の矩形枠で、ディスク軸方向の枠片１３
ａ，１３ａは、ディスク周方向の枠片１３ｂ，１３ｂよ
りもやや厚肉に形成され、これら枠片１３ａ，１３ａに
は、それぞれボルト挿し込み孔１３ｃが穿設されてい
る。ボルト差し込み孔１３ｃは、ブリッジ部３ｃの通孔
１５ａとめねじ孔１５ｂとに位置合わせされ、剛体枠１
３は、内側の２本の連結ボルト５，５を用いて、摩擦パ
ッド４，４の外側に取付けられる。
【００１５】このようにして取付けられた剛体枠１３
は、４つの枠片１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂが、キ
ャリパ半体３ａ，３ｂに跨がって天井開口部１２の内面
に密着し、天井開口部１２が刳り抜かれたブリッジ部３
ｃを補強する強度メンバーとなる。また、ディスク軸方
向の２つの枠片１３ａ，１３ａは、それぞれ摩擦パッド
４の耳片４ｂの外側に位置して、摩擦パッド４，４の抜
けと制動時の浮き上がりを防止する顎片となる。尚、摩
擦パッド４，４の着脱は、天井開口部１２から剛体枠１
３を取外して行なわれる。
は、４つの枠片１３ａ，１３ａ，１３ｂ，１３ｂが、キ
ャリパ半体３ａ，３ｂに跨がって天井開口部１２の内面
に密着し、天井開口部１２が刳り抜かれたブリッジ部３
ｃを補強する強度メンバーとなる。また、ディスク軸方
向の２つの枠片１３ａ，１３ａは、それぞれ摩擦パッド
４の耳片４ｂの外側に位置して、摩擦パッド４，４の抜
けと制動時の浮き上がりを防止する顎片となる。尚、摩
擦パッド４，４の着脱は、天井開口部１２から剛体枠１
３を取外して行なわれる。
【００１６】本実施例は、天井開口部１２の内側に密着
して取付けられた剛体枠１３が、キャリパ半体３ａ，３
ｂをつないでブリッジ部３ｃに剛性力を確保するので、
ブリッジ部３ｃに制動反力による捻りや開き力がかかっ
ても、ブリッジ部３ｃの変形が極めて小さく抑えられ、
ブリッジ部３ｃの変形によるブレーキ損失が防止される
と同時に、キャリパボディ３の耐久性を高めることがで
きる。
して取付けられた剛体枠１３が、キャリパ半体３ａ，３
ｂをつないでブリッジ部３ｃに剛性力を確保するので、
ブリッジ部３ｃに制動反力による捻りや開き力がかかっ
ても、ブリッジ部３ｃの変形が極めて小さく抑えられ、
ブリッジ部３ｃの変形によるブレーキ損失が防止される
と同時に、キャリパボディ３の耐久性を高めることがで
きる。
【００１７】また、剛体枠１３のディスク軸方向の枠片
１３ａ，１３ａが、耳片４ｂ，４ｂの外側を支承するの
で、摩擦パッド４の浮き上がりを原因とするブレーキ力
の損失も防止することができる。更に、剛体枠１３の取
付けに、キャリパ半体３ａ，３ｂをつなぐ連結ボルト５
の２本を利用するので、経済性も高い。
１３ａ，１３ａが、耳片４ｂ，４ｂの外側を支承するの
で、摩擦パッド４の浮き上がりを原因とするブレーキ力
の損失も防止することができる。更に、剛体枠１３の取
付けに、キャリパ半体３ａ，３ｂをつなぐ連結ボルト５
の２本を利用するので、経済性も高い。
【００１８】
【考案の効果】本考案は、以上に説明した如く、分割さ
れたブリッジ部に、一対の摩擦パッドを抜き差しできる
大きさの天井開口部を刳り抜きながらも、天井開口部の
内側に密着して設けられた剛体枠が、双方のキャリパ半
体をつないでブリッジ部に剛性力を確保するので、ブリ
ッジ部に制動反力からの捻りや開き力がかかっても、ブ
リッジ部の変形が極めて小さく抑えられ、ブリッジ部の
変形を原因とするブレーキ力の損失が防止されると同時
に、キャリパボディの耐久性を高めることができる。
れたブリッジ部に、一対の摩擦パッドを抜き差しできる
大きさの天井開口部を刳り抜きながらも、天井開口部の
内側に密着して設けられた剛体枠が、双方のキャリパ半
体をつないでブリッジ部に剛性力を確保するので、ブリ
ッジ部に制動反力からの捻りや開き力がかかっても、ブ
リッジ部の変形が極めて小さく抑えられ、ブリッジ部の
変形を原因とするブレーキ力の損失が防止されると同時
に、キャリパボディの耐久性を高めることができる。
【００１９】また、剛体枠のディスク軸方向の枠片が、
摩擦パッドのディスク回入及び回出側に位置する耳片の
外側を支承して、摩擦パッドの抜けと浮き上がりとを有
効に防止し、特に摩擦パッドの浮き上がりを原因とする
ブレーキ力の損失も防止することができる。更に、剛体
枠の取付けに、キャリパ半体をつなぐ連結ボルトの２本
を利用するので、経済的効果も高い。
摩擦パッドのディスク回入及び回出側に位置する耳片の
外側を支承して、摩擦パッドの抜けと浮き上がりとを有
効に防止し、特に摩擦パッドの浮き上がりを原因とする
ブレーキ力の損失も防止することができる。更に、剛体
枠の取付けに、キャリパ半体をつなぐ連結ボルトの２本
を利用するので、経済的効果も高い。
【図１】 本考案の一実施例を示すディスクブレーキの
一部断面平面図
一部断面平面図
【図２】 図１の正面図
【図３】 図１のIII −III 断面図
【図４】 図２のIV−IV断面図
１…ディスクブレーキ ２…ディスクロータ ３…キャリパボディ ３ａ，３ｂ…キャリパ半体 ３ｃ…キャリパボディ３のブリッジ部 ４…摩擦パッド ４ａ…摩擦パッド４の裏板 ４ｂ…裏板４ａの耳片 ５…キャリパ半体３ａ，３ｂをつなぐ連結ボルト １２…ブリッジ部３ｃに形成される天井開口部 １３…天井開口部１２に取付けられる剛体枠 １３ａ…剛体枠１３のディスク軸方向の枠片 １３ｂ…剛体枠１３のディスク周方向の枠片 １３ｃ…ディスク軸方向の枠片に形成されるボルト差し
込み孔 １４…パッド受け部 １５ａ…ブリッジ部３ｃに形成される通孔 １５ｂ…ブリッジ部３ｃに形成されるめねじ孔 Ａ…ディスクロータ２の回転方向
込み孔 １４…パッド受け部 １５ａ…ブリッジ部３ｃに形成される通孔 １５ｂ…ブリッジ部３ｃに形成されるめねじ孔 Ａ…ディスクロータ２の回転方向
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16D 55/224 105 F16D 55/228 F16D 65/02 F16D 65/095
Claims (1)
- 【請求項１】 キャリパボディが、ディスクロータの外
側を跨ぐブリッジ部から天井開口部を割って分断され、
該ブリッジ部から前記ディスクロータの両側部に対向配
置される一対のキャリパ半体を複数の連結ボルトにて一
体に連結した分割型であって、前記天井開口部のディス
ク回入側面及び回出側面のディスク中心寄りに一対のパ
ッド受け部を内向きに突設し、該パッド受け部に、摩擦
パッドの裏板両側部に突出する耳片を係止して、前記デ
ィスクロータの両側部に一対の摩擦パッドを吊持すると
共に、これら摩擦パッドを前記天井開口部を通して抜き
差しする車両用ディスクブレーキにおいて、前記天井開
口部にこの天井開口部と同形の剛体枠を嵌合して、該剛
体枠のディスク軸方向の枠片を前記耳片の外側に配設す
ると共に、該ディスク軸方向の枠片に、それぞれ前記連
結ボルトを挿通して剛体枠を取付けたことを特徴とする
車両用ディスクブレーキのキャリパボディ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993014902U JP2587802Y2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993014902U JP2587802Y2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0673475U JPH0673475U (ja) | 1994-10-18 |
| JP2587802Y2 true JP2587802Y2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=11873928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993014902U Expired - Fee Related JP2587802Y2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2587802Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP1993014902U patent/JP2587802Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0673475U (ja) | 1994-10-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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