JP2587708Y2 - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JP2587708Y2
JP2587708Y2 JP1990119773U JP11977390U JP2587708Y2 JP 2587708 Y2 JP2587708 Y2 JP 2587708Y2 JP 1990119773 U JP1990119773 U JP 1990119773U JP 11977390 U JP11977390 U JP 11977390U JP 2587708 Y2 JP2587708 Y2 JP 2587708Y2
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伸一 林崎
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、モータのロータバランス調整に関し、それ
に使用するウエイトを用いた小型モータに関するもので
ある。
〔考案の概要〕
本考案は紫外線硬化型接着剤に透明物質の微粒子を混
合し、硬化時間を極端に短縮することによりモータの生
産ラインの中にバランス工程を入れ、さらに定量塗布装
置を使用できるロータバランス用のウエイトを使用した
小型モータを提供するものである。
〔従来の技術〕
従来、モータのロータバランス用ウエイトとして、常
温または熱硬化型の接着剤のみまたは常温または熱硬化
型の接着剤に金属粉を混合した物がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の接着剤のみのバランス用のウエイトは、比重が
小さく近年小型化するモータのロータのダイナミックバ
ランスの調整をする場合、塗布量が多くなるとモータ内
部には、スペース的に取り切れない問題があり、また硬
化する場合、常温硬化では時間がかかり、時間を短縮す
る場合には加熱が必要である。それでも硬化するのに数
分〜数時間かかり、生産ラインにバランス取りの工程を
入れることが困難であった。さらに接着剤に金属粉を混
合するバランス用ウエイトでは、混合された金属粉が保
存中に下部に沈降するのを防ぐために、粘度を高くせざ
るを得ず、粘度が高すぎて定量塗布装置の使用ができな
いという欠点もあった。
〔課題を解決するための手段〕
従来の問題点を解決するために、本考案は接着剤に紫
外線硬化型接着剤を使用し、比重を大きくするために雲
母から成る透明物質の微粒子を混合し、生産ライン上で
紫外線を照射することによりバランス用ウエイトをごく
短時間で硬化させ、さらに比重を大きくするために混合
する透明物質が接着剤中で安定に分散し長時間放置して
も透明物質だけが下部に沈降せず、さらに定量塗布装置
の細い吐出部より吐出できるように微粒子としたバラン
ス用ウエイトを用いた小型モータを提供する。
〔作用〕
接着剤に紫外線硬化型接着剤を使用し、紫外線を照射
することによりバランス用ウエイトをごく短時間で硬化
させることができるため、モータの生産ライン上にバラ
ンス工程を入れることができる。さらに雲母から成る透
明物質の微粒子を接着剤に混合することによりバランス
用ウエイトの比重を大きくでき、少量でバランス調整が
可能となり、微粒子とすることにより定量塗布装置の細
い吐出部より容易に吐出ができる粘度に調整しても保存
中に透明物質の沈降等が起きない。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
小型モータ用のバランス用ウエイトは、 (1)比重が大きい。
(2)接着力が強い。
(3)接着後のバランス測定時に遠心力で変形、流動し
ない。
(4)硬化後、変形、重量化が無い。
(5)均一に混合され、時間の経過により比重の均一性
が保たれる。
(6)耐環境性が満足される。
(7)定量塗布装置が使用できる。
(8)作業性(硬化時間が短く、ポットライフが長い)
が良い。
(9)価格が安い。
等が要求される。
接着剤を使用したバランス用ウエイトにより、小型モ
ータのダイナミックバランスの調整工程を、生産ライン
中に入れるため、接着剤の硬化時間を生産ラインのサイ
クルタイムに合わせなければならない。このためには、
紫外線硬化型接着剤を使用すれば実現可能となるが、紫
外線硬化型接着剤だけでは比重が低く、バランスの調整
が困難である。従って比重の大きなタングステン、鉛等
の金属粉を混合して、定量塗布装置で必要量を必要位置
に塗布し、紫外線を照射して生産ライン上で硬化させれ
ばよい。しかしながら、紫外線硬化型接着剤に金属粉を
混合すると、紫外線硬化型接着剤が不透明となり、紫外
線が表面だけにしか作用せず、内部は硬化しないという
新たな問題が生じる。
この状態を第3図、第4図に示す。第3図は、本考案
にいたる過程の金属粉混合によるバランスウエイトを塗
布した場合の硬化状態を示す断面図であり、第4図は金
属粉混合によるバランスウエイトの硬化状態を示す詳細
断面図である。第4図に示すとおり、紫外線は金属粒子
3に至るごく表面の層のみ硬化し、第3図に示す硬化膜
5を形成し、内部は未硬化の接着剤1が残り、外部より
力を加えられたり、回転による遠心力を加えられると、
硬化膜5はすぐに破壊する。
この問題を解決するために、第1図に本考案のバラン
ス用ウエイトを塗布した状態の断面図、第2図に本考案
のバランス用ウエイトの硬化状態の詳細断面図を示し、
紫外線硬化型接着剤に雲母から成る透明物質2を微粒子
にして混合すれば、紫外線は未硬化の接着剤1、及び透
明物質2を透過、反射することにより全体に達し、バラ
ンス用ウエイト全体が硬化する。
また、定量塗布装置を使用し、モータのロータのダイ
ナミックバランスを精度よく調整したり、自動化をする
ことが望まれるが、現在一般に使用されているバランス
用ウエイトは、比重の均一性、及び調整時に与えられる
回転による遠心力で流動したり、変形したりすることを
防ぐために、ペースト状であり粘度が高すぎて定量塗布
装置を使用することが困難である。
これを解決するために、雲母から成る透明物質を微粒
子にして混合する。このような微粒子を接着剤と混合す
ることにより、時間の経過とともに沈降等により、比重
が不均一になる問題が解決でき、定量塗布装置の使用が
可能な程度に粘度調整したり、定量塗布装置使用時の押
し出し性を良くすることが可能である。
〔考案の効果〕
以上、本考案は紫外線硬化型接着剤に、雲母から成る
透明物質の微粒子を混合して、小型モータのロータのバ
ランス用ウエイトとすることにより、比重が大きく紫外
線等により極短時間で硬化でき、定量塗布装置等の使用
が可能となり、精度および能率よく、モータのダイナミ
ックバランスが取れ、生産ライン中にバランス工程を入
れ、自動化が可能になるという効果を有する。
又、雲母を完全に硬化させないでモータを回転した場
合でも、雲母は箔状になっているために遠心力で飛ばさ
れることがないのでバランス調整がしやすいという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のバランス用ウエイトを塗布した状態の
断面図、第2図は本考案のバランス用ウエイトの硬化状
態の詳細断面図、第3図は本考案にいたる過程の金属粉
混合によるバランスウエイトを塗布した場合の硬化状態
を示す断面図、第4図は金属粉混合によるバランスウエ
イトの硬化状態を示す詳細断面図である。 1……未硬化の紫外線硬化型接着剤 2……透明物質の粒子 3……金属粒子 4……硬化した紫外線硬化型接着剤 5……硬化した紫外線硬化型接着剤の膜

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータ上に、比重を大きくするための透明
    物質の微粒子を有する紫外線硬化型接着剤から成るバラ
    ンス用ウエイトが塗布硬化されている小型モータにおい
    て、前記透明物質は雲母であることを特徴とする小型モ
    ータ。
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