JP2587492B2 - 加工用工具 - Google Patents

加工用工具

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JP2587492B2
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光彦 宗
善久 加藤
秀 内田
賢宏 小石原
真二 小溝
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Daido Steel Co Ltd
Nippon Steel Corp
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Daido Steel Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B25/00Mandrels for metal tube rolling mills, e.g. mandrels of the types used in the methods covered by group B21B17/00; Accessories or auxiliary means therefor ; Construction of, or alloys for, mandrels or plugs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鋼材を熱間加工するための工具に関するも
ので、例えば熱処理炉内のロールや、シームレス鋼管
(継目無鋼管)を圧延するとき用いる穿孔プラグ、プラ
グミルプラグ、ガイドシュー等に適用される。
(従来の技術) 鋼材を熱間加工する場合、この鋼材に接触する工具の
接触部位には、耐熱性や耐焼付性、耐摩耗性が要求され
る。
このような熱間加工用工具としては、例えばCr含有鋼
からなるシームレス鋼管を製造するとき用いる穿孔プラ
グがあるが、この穿孔プラグの表層に耐焼付性や耐摩耗
性を向上させるためにバインダ金属とセラミックスから
なるサーメット層を形成したものが知られている(特開
昭63−14849号)。
この従来の熱間加工用工具によると、過酷な使用条件
下においても使用に耐え、例えば炭素鋼に比べCr等の合
金含有量の多い合金鋼を熱間加工するときのような場合
にも工具の使用寿命が延びるように図られている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、従来の熱間加工用工具によると、例えば穿孔
プラグによりシームレス鋼管を造る場合、被処理材と接
触する穿孔プラグの表面温度が1370℃以上の高温に上昇
することがあるため、このような場合、穿孔プラグのサ
ーメット層のバインダ金属が溶融して被処理材に融着し
たり、穿孔プラグと被処理材が焼付いたりするという問
題がある。
また熱処理炉内における工具としてのロールにあって
は、熱間加工時高温になってロール表面からバインダ金
属が溶融し、溶融金属が被処理材と融着し、ロール表面
に凹凸が生じ、このロール表面の凹凸により被処理材の
表面が疵ついたりするという問題が発生した。
本発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、鋼材を熱間加工するにあたり、被処理材との
焼付きならびに被処理材に表面疵が発生するのを防止す
るようにした加工用工具を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) そのために、本発明の第1の発明の加工用工具は、Cr
≦1.0wt%、C≦0.08wt%のCo基合金またはCr≦1.0wt
%、C≦0.08wt%のNi基合金により母材を構成し、被処
理材との接触部位の表層にW粉末を含有させ、この表層
のうちのW粒の容積率を20〜90体積%にしたことを特徴
とする。
本発明の第2の発明の加工用工具は、鋳鉄、炭素鋼、
ステンレス鋼等の鉄基合金により母材を構成し、被処理
材との接触部位にCr≦1.0wt%、C≦0.08wt%のCo基合
金粉末またはCr≦1.0wt%、C≦0.08wt%のNi基合金粉
末を肉盛し、さらに該肉盛層にW粉末を含有させ、この
肉盛表層のうちのW粒の容積率を20〜90%にしたことを
特徴とする。
本発明の加工用工具の母材としては、ハステロイB例
えば0.02%C、30%Mo、残部実質的にNiや、オーステナ
イト系ステンレス鋼、例えば0.08%以下C、1.00%以下
Si、2.00%以下Mn、0.045%以下P、0.03%以下S、8.0
0〜10.50%Ni、18.00〜20.00%Cr、残部実質的にFeから
なるステンレス鋼(SUS304)や炭素鋼等を用いることが
できる。
前記肉盛表層の主成分をWとしたのは、高融点金属で
あり、耐熱性および耐焼付性が優れかつ耐摩耗性が良好
であるWの特性を活かすため等の理由による。肉盛する
方法は、プラズマアーク装置により母材の表層または予
め肉盛した肉盛層の表層を溶解し、この溶解部にWを含
浸させる。Wは高価なものであるから、母材または肉盛
層の表層のみW粒の容積率の高い層に形成する。表層の
W粒容積率は耐熱性、耐焼付性および耐摩耗性の点から
20%以上必要であり、肉盛作業性および靭性の点から90
%以下に限定した。また表層におけるW以外のマトリッ
クスはプラズマアーク溶接を実施するためのW量は10%
前後増大する。
なお、本発明の適用可能な加工用工具としては、 (1)穿孔プラグ、プラグミルプラグ、摩管プラグ、ガ
イドシュー等のシームレス鋼管圧延用工具、 (2)スキッドレール、スキッドボタン、炉内ロール等
の熱処理炉用部品、 (3)圧延ロール、ガイドロール、サイドガイド等の圧
延用部品等が挙げられるが、これらに限定されるもので
ない。
(実施例) 本発明の実施例について説明する。
実施例1 実施例1は、シームレス鋼管を圧延するとき用いる穿
孔プラグに本発明を適用した例である。
第1表に示すように、発明例1は、穿孔プラグの母材
として鋳造材からなるハステロイBを用い、この母材の
表層を形成する肉盛材として、W粒を厚さ1mm程度の容
積分使用した。
この穿孔プラグの被処理材との接触部位の表層をプラ
ズマアーク溶解装置により溶解し、この表面溶解層にW
粒を含浸させ、この表面W含浸層のW粒の容積率を20〜
90vol%にした。
得られた穿孔プラグを用いてCr含有鋼のシームレス鋼
管を圧延して作製したところ、第1表に示す結果を得
た。
シームレス鋼管の材質は、SUS304とした。評価は、シ
ームレス鋼管の加工本数を寿命指数として計算した。結
果は第1表に示すとおりであった。
第1表において、発明例2は、母材にSUS304を用い、
第1の肉盛材にハステロイBを厚さ1mm程度になる容量
分用い、その上に第2の肉盛材としてW粒を厚さ1mm程
度の容量分用いた。
そして、発明例1と同様に、母材の被処理材との接触
部位の表層をプラズマアーク溶解により溶解し、この表
面溶解層に第1の肉盛材を肉盛し、さらにこの肉盛材の
上に第2の肉盛材をプラズマアーク溶解により肉盛し
た。そして穿孔プラグの表層のW粒の容積率が20〜90%
になるようにW粉末を含浸させた。
得られた穿孔プラグによりCr含有鋼のシームレス鋼管
を圧延したところ、第1表に示す結果を得た。評価は実
施例1と同様にシームレス鋼管の加工本数を寿命指数で
表わした。
第1表において、比較例1は、スケール処理した鋳造
材からなる合金鋼であって、その組成が、0.3%C、3
%Cr、1%Niおよび残部実質的にFeの穿孔プラグを用い
た。
この穿孔プラグによりシームレス鋼管の圧延を行なっ
たところ、その鋼管の加工本数で表わされるプラグの寿
命指数は、第1表に示すとおりであった。
第1表から解るように、本発明例1および2の穿孔プ
ラグによると、比較例1に比べ、寿命指数が長いだけで
なく、穿孔プラグの表層と鋼管との管の融着や焼付の発
生頻度が低く、シームレス鋼管の内表面に発生した表面
疵の量も少ないことが解った。
実施例2 実施例2は、熱処理炉内に配置されるロールに本発明
を適用したものである。
第2表において、発明例3は、母材にハステロイBを
用い、この母材の表層を形成する肉盛材として、W粒を
表面層厚さ1mm程度分の容積を用いた。
そして、母材の表層をプラズマアーク溶解により溶解
し、前記肉盛材を肉盛し、表層にW粉末を含浸させ、こ
の表層のうちのW粒の容積率は20〜90体積%にした。
得られたロールを熱処理炉に配置し、被処理材に発生
する表面疵発生指数を測定したところ、第2表に示すと
おりであった。
発明例4は、母材にSUS304を用い、この母材の表面に
第1の肉盛材としてハステロイBを厚さ1mm程度の容積
分プラズマアーク溶解により肉盛し、さらにその上から
第2の肉盛材としてW粒をプラズマアーク溶解により厚
さ1mm程度分溶解含浸させた。
得られたロールを熱処理炉内に配置して被処理材の表
面に発生する表面疵発生指数を測定したところ、第2表
に示す結果を得た。
第2表において、比較例2は、鋳造材からなるロール
であって、組成が、0.4%C、34%Cr、30%Ni、5%
W、残部実質的にFeからなるロールを用いた。
このロールを用いて被処理材に発生する表面疵発生を
測定したところ、その表面疵発生指数は第2表に示すと
おりであった。
第2表から明らかなように、発明例3および4では、
比較例2に比べ被処理材に発生する表面疵発生指数はか
なり低く、熱処理炉内でのロールと被処理材との融着や
焼付の発生頻度がかなり低いことが解った。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の加工用工具によると、
工具の耐熱性、耐焼付性および耐摩耗性が改善され、過
酷な使用条件において工具の寿命を一層長くできるとと
もに、被処理材の表面疵を大幅に減らし、被処理材の表
面肌の改善が図れるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 19/00 C22C 19/00 P (72)発明者 小石原 賢宏 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式会社第3技術研究所内 (72)発明者 小溝 真二 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式会社第3技術研究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cr≦1.0wt%、C≦0.08wt%のCo基合金ま
    たはCr≦1.0wt%、C≦0.08wt%のNi基合金により母材
    を構成し、被処理材との接触部位の表層にW粉末を含有
    させ、この表層のうちのW粒の容積率を20〜90体積%に
    したことを特徴とする耐熱性および耐焼付性の良好な加
    工用工具。
  2. 【請求項2】鉄基合金により母材を構成し、被処理材と
    の接触部位にCr≦1.0wt%、C≦0.08wt%のCo基合金粉
    末またはCr≦1.0wt%、C≦0.08wt%のNi基合金粉末を
    肉盛し、さらに該肉盛層にW粉末を含有させ、この肉盛
    表層のうちのW粒の容積率を20〜90%にしたことを特徴
    とする耐熱性および耐焼付性の良好な加工用工具。
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JP2016047545A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 Jfeスチール株式会社 継目無鋼管穿孔圧延用プラグ
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