JP2587411Y2 - 枠の結合構造 - Google Patents

枠の結合構造

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JP2587411Y2
JP2587411Y2 JP1992032649U JP3264992U JP2587411Y2 JP 2587411 Y2 JP2587411 Y2 JP 2587411Y2 JP 1992032649 U JP1992032649 U JP 1992032649U JP 3264992 U JP3264992 U JP 3264992U JP 2587411 Y2 JP2587411 Y2 JP 2587411Y2
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JP
Japan
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frame
self
tapping screw
hole
boss
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JP1992032649U
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吉田  誠
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Seiko Time Creation Inc
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Seiko Clock Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、時計の枠など合成樹脂
製の枠に他の部品をねじ止め固定した枠の結合構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】時計の枠など合成樹脂製の枠に、この枠
から所定間隔の位置に他の部品を取り付けて固定するも
のとしては、一般に図3に示すような結合構造が採用さ
れている。すなわち、枠21の内側に所定の高さにボス
22を一体に立設し、このボスに設けてある下穴23
に、取り付けようとする部品24の透孔24aを合わ
せ、この透孔からセルフタップねじ25を下穴23に差
し込み、この下穴をねじ切りしながら締め付けて、ボス
22の先端に部品24を結合してある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記したように、ボス
の下穴にセルフタップねじをねじ込む場合には、ねじ山
が無理にねじ切りをしながら下穴の内径部を突き進むた
めに、下穴の径が小さい場合には、ねじ締めによる大き
な応力が発生し、ボスを破損させることがある。この傾
向は、硬質の合成樹脂の枠ほど顕著である。これに対し
て、下穴の径を大きくすると、ねじ掛り量が小さくなる
ため、締め付け力や引き抜き抗力が小さくなり、結合強
度低下の原因となる。この傾向は、軟質の合成樹脂の枠
ほど顕著である。例えば、時計の枠などは、しばしば同
一形状のものであっても異なる色彩の枠にすることがあ
るが、このような場合には、それぞれの色彩ごとにその
色彩を出すのに適した異なる材質の合成樹脂が用いられ
ることが多くあり、材質によって当然硬度も異なってく
る。このように枠の材質が異なるごとに、下穴の径を異
なるものとする必要があるため、同一形状の枠を成形す
る場合でも、材質ごとに下穴の径を異なるものにするこ
とが要求される。しかし、硬さが異なる材質ごとに金型
を交換することは、コスト面から困難なので、同一の金
型によって、下穴の径を大きくしたボスと下穴の径を小
さくしたボスとを隣接させ、それぞれの材質に対応した
下穴を有するボスを選択し、そのボスにセルフタップね
じをねじ込んで、枠と部品とを結合することが採用され
ている。
【0004】しかし、この場合には、枠の構造が複雑化
し、かつ不要なボスの樹脂材を余分に使用しなければな
らないなど、コスト上の問題がある。
【0005】そこで本考案の目的は、枠の材質が異なっ
ても、共通のボスによって対応可能にした枠の結合構造
を低コストで提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の枠の結合構造は、下穴を有するボスを一
体的に立設してある合成樹脂製の枠と、この枠にボスで
結合される部品と、この部品に設けてある透孔を貫通す
るとともに下穴にねじ込んで部品を枠に結合するセルフ
タップねじとよりなり、下穴は、ボスの先端寄りに設け
てある大径穴と、この大径穴より奥まった位置に設けて
ある小径穴とよりなり、セルフタップねじは、大径穴に
は少ないねじ掛り量でねじ止め可能であるが、小径穴に
はねじ止め不能な長さを有する第1のセルフタップねじ
と、第1のセルフタップねじよりも長く小径穴には上記
ねじ掛り量に比して大きなねじ掛り量でねじ止め可能
な第2のセルフタップねじとを択一的に選択可能であ
り、枠が硬質の合成樹脂のときは第1のセルフタップね
じが、枠が軟質の合成樹脂のときは第2のセルフタップ
ねじが選択されるようにして硬さが異なる合成樹脂であ
っても結合強度が十分な枠の結合構造が得られるように
したものである。
【0007】
【作用】枠が硬質の合成樹脂の場合には、第1のセルフ
タップねじを大径穴にねじ込んで、部品をボスの先端部
に固定すれば、ねじ掛り量が小さいので、硬質の合成樹
脂でも、ボスを破損するおそれがない。枠が軟質の合成
樹脂の場合には、第2のセルフタップねじを用い、これ
を小径穴にねじ込めば、ボスを破損することなくねじ掛
り量が大きくなり、大きな引き抜き抗力や締め付け力が
得られる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照
して説明する。図1(a)に示すように、枠1と一体に
立設してあるボス2に、セルフタップねじ用の下穴3が
設けてある。ボス2の先端部に、この枠1と結合しよう
とする部品4を当接して、この部品に設けてある透孔4
aを貫通させたセルフタップねじ5を下穴3にねじ込ん
で枠1と部品4とを結合させてある。
【0009】図2は、枠の要部を示すもので、硬質の合
成樹脂(例えばAS透明樹脂)製の枠1の内側(図面
右)に直径Dのボス2が枠1と一体に立設してある。ボ
ス2の先端部に、深さsで内径dの座ぐり穴3aが設け
てあり、この座ぐり穴に続いて、深さL1にわたり内径
D1の大径穴3bが設けてある。大径穴3bの深さL1
は、少ないねじ掛り量で十分な締結力および結合強度を
得るのに十分な大きさにしてある。
【0010】大径穴3bの奥まった位置には、これと連
続する小径穴3cが設けてある。小径穴3cの内径D2
は、大径穴3bの内径D1よりも小さくしてある。小径
穴3cの深さL2も、L1と同様に十分な締結力と結合
強度とを得るのに十分な大きさにしてある。
【0011】図1(a)は、硬質の合成樹脂の枠1に部
品4を、首下の長さが短い第1のセルフタップねじ5に
よって部品結合した状態を示している。第1のセルフタ
ップねじ5は、大径穴3bにはねじ止め可能であるが、
小径穴3cには長さが不足してねじ止め不能となってい
る。第1のセルフタップねじ5と大径穴3bとの結合
は、下穴3の内径D1が大きくなっているため、ねじ掛
り量は小さくなっており、部品4を支持するのには十分
であるが、ボス2には無理な力が働かないようにして、
ボス2の破損を防止している。
【0012】図1(b)は、第2のセルフタップねじ1
5によって軟質の合成樹脂(例えばPS着色樹脂)製の
枠11に、部品4を結合した状態を示すものである。第
2のセルフタップねじ15の首下の長さは、下穴13の
小径穴13cにねじ止めするのに十分な長さにしてあ
る。小径穴13cの内径D2は、大径穴13bの内径D
1よりも小さくしてあるので、大径穴13bのねじ掛り
量に比して大きなねじ掛り量でねじ止め可能である。し
かし、ねじ掛り量が大きくても軟質の合成樹脂によって
できているので、ボス12を破損するおそれは生じな
い。
【0013】上記したように、枠が硬質の合成樹脂の枠
1のときには、首下長さの短い第1のセルフタップねじ
5を選択して、大径穴3bでねじ止めすることによっ
て、小さなねじ掛り量とし、ボスの破損等を防止するよ
うにしてあるのに対し、枠が軟質の合成樹脂の枠11の
ときには、首下長さの大きい第2のセルフタップねじを
選択して小径穴13cで部品をねじ止めし、大きいねじ
掛り量にすることによって、十分な強度が得られるよう
にしてある。このように枠の材質が異なるものが採用さ
れる場合で、下穴の径を異なるものとすることが要求さ
れる場合にも、第1のセルフタップねじと第2のセルフ
タップねじとを択一的に選択することにより、同一のボ
スによって部品の結合が可能となる。
【0014】なお、本実施例では、セルフタップねじの
径を同一のものとして説明してあるが、これを例えば、
第1のセルフタップねじの径を4mmとし、第2のセル
フタップねじの径を3mmとするごとく、径の異なるね
じを採用し、下穴をそれぞれそれに対応したものにする
ことにより、材質が異なるごとに、異なる径のセルフタ
ップねじを用いるようにすることも可能である。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、合成樹
脂製の枠に他の部品を結合させる構造として1個のボス
にセルフタップねじ用の下穴をねじ掛り量を小さくした
大径穴と、この大径穴の奥まった位置にねじ掛り量を大
きくした小径穴とを有するようにしたため、枠が硬質の
合成樹脂のときは、第1のセルフタップねじを選択して
大径穴でねじ止めし、枠が軟質の合成樹脂のときは、第
2のセルフタップねじを選択して小径穴でねじ止めで
き、1つのボスに設けた同一の下穴で対応可能となる。
このため、予備のねじ止め用ボスを設ける必要がなくな
るので、金型の構成の複雑性が緩和されるとともに、成
型用の樹脂量も減少するので、低コストで枠を結合させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大径穴に第1のセルフタップねじでねじ止めす
ることによって硬質の合成樹脂製の枠に部品を結合させ
た状態を示す断面図と、小径穴に第2のセルフタップね
じでねじ止めすることにより軟質の合成樹脂製の枠に部
品を結合させた状態を示す断面図との対比図である。
【図2】枠の要部を示す断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11 枠 2,12 ボス 3,13 下穴 3b,13b 大径穴 3c,13c 小径穴 4 部品 4a 透孔 5,15 セルフタップねじ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下穴を有するボスを一体的に立設してあ
    る合成樹脂製の枠と、この枠に上記ボスで結合される部
    品と、この部品に設けてある透孔を貫通するとともに上
    記下穴にねじ込んで上記部品を上記枠に結合するセルフ
    タップねじとよりなり、 上記下穴は、上記ボスの先端寄りに設けてある大径穴
    と、この大径穴より奥まった位置に設けてある小径穴と
    よりなり、 上記セルフタップねじは、上記大径穴には少ないねじ掛
    り量でねじ止め可能であるが、上記小径穴にはねじ止め
    不能な長さを有する第1のセルフタップねじと、上記第
    1のセルフタップねじよりも長く上記小径穴には上記ね
    じ掛り量に比して大きなねじ掛り量でねじ止め可能な第
    2のセルフタップねじとを択一的に選択可能であり、上
    記枠が硬質の合成樹脂のときは上記第1のセルフタップ
    ねじが、上記枠が軟質の合成樹脂のときは上記第2のセ
    ルフタップねじが選択されることを特徴とする枠の結合
    構造。
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