JP2600603Y2 - 柱梁接合部のナット代用金物 - Google Patents

柱梁接合部のナット代用金物

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JP2600603Y2
JP2600603Y2 JP1993022133U JP2213393U JP2600603Y2 JP 2600603 Y2 JP2600603 Y2 JP 2600603Y2 JP 1993022133 U JP1993022133 U JP 1993022133U JP 2213393 U JP2213393 U JP 2213393U JP 2600603 Y2 JP2600603 Y2 JP 2600603Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、柱梁接合部のナット代
用金物に関する。さらに詳しくは、ボルトの長さを短く
することができる柱梁接合部のナット代用金物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プレハブ住宅では、梁iの柱への取付け
は、柱梁接合部cの接合面dに梁iの接合面jを位置合
わせした後、梁iを柱梁接合部cにボルト締めすること
によりなされている。
【0003】しかるに、この柱梁接合部cはボックス状
をしているので、いわゆる地獄となりボルト締結時にナ
ットnを梁固定ボルトbに供給することができない。こ
のため、従来より、プレハブ住宅の柱梁接合部c内面e
には、梁固定ボルト用ナットnが予め取付けられてい
る。このナットnの取付けは、図3に示すように、押さ
え金物aにより柱梁接合部cの内面eにナットnを固定
することによりなされている。
【0004】しかしながら、梁固定ボルトbを誤って所
定の締めつけトルク以上で締めつけると、押さえ金物a
の柱梁接合部cへの溶接部が切断されてしまうという問
題がある。また柱梁接合部cに用いられる部材の肉厚が
厚くなると、ナットnまでの距離が長くなり、その結
果、有効な締めつけ範囲が減少するという問題もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案はかかる従来技
術の問題点に鑑みなされたものであって、ボルト長さを
短くできるとともに、押さえ金物を不要とすることがで
きる柱梁接合部のナット代用金物を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の柱梁接合部のナ
ット代用金物は、頭部と該頭部から突出形成されている
胴部とからなる第1部材と、頭部と該頭部から突出形成
されている胴部とからなる第2部材とからなる柱梁接合
部のナット代用金物であって、前記第1部材には、その
頭部表面からその胴部を貫通している梁固定用ボルト挿
入用孔部が形成されるとともに、その胴部の先端部から
所定範囲に前記梁固定用ボルトの呼び径よりは大きな呼
び径の雌ねじが該孔部と同心円状に形成されてなり、前
記第1部材の胴部の長さは、該第1部材の頭部が柱梁接
合部に設けられた凹部に嵌合されるとともに、その胴部
が該凹部に形成された孔部に嵌合された状態で、その先
端部が該柱梁接合部の内面から突出することのないよう
に調整され、前記第2部材の胴部の外側には前記第1部
材の胴部に形成された雌ねじと螺合する雄ねじが形成さ
れるとともに、その胴部の内側には該雄ねじと同心円状
に前記梁固定用ボルトと螺合する雌ねじが形成されてな
り、前記第2部材の胴部の長さは、その外側に形成され
た雄ねじが前記第1部材の胴部に形成された雌ねじと螺
合された状態において、その先端部と該雌ねじの後端部
とに若干の隙間が形成されるように調整され、前記第1
部材の頭部が前記柱梁接合部の外側に設けられた凹部に
嵌合され、かつその胴部が前記凹部に設けられた孔部に
嵌合された状態において、前記第2部材が該第1部材に
組み込まれることによりナット代用金物が形成されるこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案の柱梁接合部のナット代用金物は前記の
如く構成されているので、ボルトの長さを短くできると
ともに、有効な締めつけ範囲の減少を防止することがで
きる。また、胴部の長さがその先端部が孔部から突出し
ないよう孔部の長さよりも若干短くされているので、柱
梁接合部の肉厚に誤差があっても胴部の先端部が接合部
の内面に突出することはない。そのため、第2部材の頭
部と柱梁接合部の内面との間に隙間が生ずることがない
ので、肉厚に誤差があっても締めつけ範囲が減少するこ
とはない。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本考案を実施
例に基づいて説明するが、本考案はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
【0009】図1は本考案の一実施例の概略図、図2は
同実施例のナット代用金物の柱梁接合部への組み込み手
順の説明図である。図において、1は第1部材、2は第
2部材、3は凹部、4は孔部、Bは梁固定ボルト、Cは
柱梁接合部、Iは梁を示す。
【0010】図1〜2に示す実施例においては、本考案
の柱梁接合部のナット代用金物は、第1部材1と第2部
材2とからなる。
【0011】この第1部材1は、頭部11と、この頭部
11の裏面11aの中央部から突出形成されている胴部
12とからなる。頭部11の中央部には胴部12の先端
部12aを貫通している梁固定ボルトB挿入用孔部13
が形成されている。また胴部12の先端部12aから所
定範囲には、後述する第2部材2の雄ねじと螺合する梁
固定ボルトBの呼び径よりも大きな呼び径の雌ねじ14
が、前記孔部13と同心円状に形成されている。この所
定範囲は、接合部Cの肉厚および必要強度などを考慮し
て適宜選定される。
【0012】そして、この頭部11は柱梁接合部Cに設
けられた凹部3に嵌合され、また胴部12は凹部3の中
央部に形成されている孔部4に嵌合される。ここで、頭
部11の形状はボルトBの締めつけ時の共回りを防止す
る点から、4角形、6角形等の角部を有する形状とされ
ているのが好ましい。
【0013】胴部12の長さは、孔部4に嵌合された際
に、その先端部12aが孔部4から突出しないように孔
部4の長さよりも若干短くされている。このように胴部
12の長さを調整することにより、柱梁接合部Cの肉厚
に誤差があっても、胴部12の先端部12aが接合部C
の内面C2より突出することはない。そのため、後述す
る第2部材2の取り付けに支障を生ずることもない。
【0014】第2部材2は、第1部材1と同様に、頭部
21と、この頭部21の裏面21aの中央部から突出形
成されている胴部22とからなる。頭部21の中央部に
は胴部22の先端部22aを貫通している雌ねじ23が
形成されている。胴部22の外側には雄ねじ24が形成
されている。また、この胴部22の長さは、第2部材2
を第1部材1に組み込んでナット代用金物を形成したと
きに、頭部21が接合部Cの内面C2から浮き上がるこ
とがないよう調整されている。すなわち、第1部材1に
形成されている雌ねじ14の後端部14aと第2部材2
の胴部22の先端部22aとの間に若干の隙間5ができ
るようにされている。
【0015】なお、当然のことながら、ボルトBが右ね
じの場合は、雌ねじ14および雄ねじ24は左ねじとさ
れている。もしボルトBが左ねじであれば、その逆に雌
ねじ14および雄ねじ24は右ねじとされている。
【0016】次に、図2を参照しながら、このように構
成された本考案の柱梁接合部のナット代用金物の接合部
への組み込みについて説明する。
【0017】柱梁接合部Cの外側から第1部材1の胴
部12を孔部4に嵌合するとともに、頭部11を凹部3
に嵌合する。
【0018】柱梁接合部Cの内側から第2部材2の雄
ねじ24を第1部材1の雌ねじ14に螺合する。これに
より組み込みが完了し、柱梁接合部のナット代用金物が
形成される。
【0019】このようにして、ナット代用金物が組み込
まれた柱梁接合部Cに、従来と同様にして梁Iを接合面
1に位置決めした後、梁Iの接合部Jが梁固定ボルト
Bにより柱梁接合部に締結されて梁Iが柱に固定され
る。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
ボルトの長さを短くできるとともに、有効な締めつけ範
囲の減少を防止することができる。また、第1部材の胴
部の長さが、その先端部が孔部から突出しないよう柱梁
接合部の孔部の長さよりも若干短くされているので、柱
梁接合部の肉厚に誤差があっても胴部の先端部が接合部
の裏面から突出することはない。そのため、肉厚に誤差
があっても締めつけ範囲が減少することがないという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概略図である。
【図2】同実施例のナット代用金物の接合部への組み込
み手順の説明図である。
【図3】従来の接合部へのナット取り付け構造の概略図
である。
【符号の説明】
1 第1部材 11 頭部 12 胴部 13 孔部 14 雌ねじ 2 第2部材 21 頭部 22 胴部 23 雌ねじ 24 雄ねじ 3 凹部 4 孔部 5 隙間 B 梁固定ボルト C 柱梁接合部 C1 接合面 C2 内面 I 梁 J 梁の接合面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部と該頭部から突出形成されている胴
    部とからなる第1部材と、頭部と該頭部から突出形成さ
    れている胴部とからなる第2部材とからなる柱梁接合部
    のナット代用金物であって、 前記第1部材には、その頭部表面からその胴部を貫通し
    ている梁固定用ボルト挿入用孔部が形成されるととも
    に、その胴部の先端部から所定範囲に前記梁固定用ボル
    トの呼び径よりは大きな呼び径の雌ねじが該孔部と同心
    円状に形成されてなり、 前記第1部材の胴部の長さは、該第1部材の頭部が柱梁
    接合部に設けられた凹部に嵌合されるとともに、その胴
    部が該凹部に形成された孔部に嵌合された状態で、その
    先端部が該柱梁接合部の内面から突出することのないよ
    うに調整され、 前記第2部材の胴部の外側には前記第1部材の胴部に形
    成された雌ねじと螺合する雄ねじが形成されるととも
    に、その胴部の内側には該雄ねじと同心円状に前記梁固
    定用ボルトと螺合する雌ねじが形成されてなり、 前記第2部材の胴部の長さは、その外側に形成された雄
    ねじが前記第1部材の胴部に形成された雌ねじと螺合さ
    れた状態において、その先端部と該雌ねじの後端部とに
    若干の隙間が形成されるように調整され、 前記第1部材の頭部が前記柱梁接合部の外側に設けられ
    た凹部に嵌合され、かつその胴部が前記凹部に設けられ
    た孔部に嵌合された状態において、前記第2部材が該第
    1部材に組み込まれることによりナット代用金物が形成
    されることを特徴とする柱梁接合部のナット代用金物。
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