JP2587271B2 - 多極磁石の製造方法及びそのための研削装置 - Google Patents

多極磁石の製造方法及びそのための研削装置

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JP2587271B2 JP63147036A JP14703688A JP2587271B2 JP 2587271 B2 JP2587271 B2 JP 2587271B2 JP 63147036 A JP63147036 A JP 63147036A JP 14703688 A JP14703688 A JP 14703688A JP 2587271 B2 JP2587271 B2 JP 2587271B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、永久的に磁化された物体、特に小型の多極
ロータの製造方法及び装置に関する。
本発明による方法は、磁性材料の粒子と硬化用結合剤
との混合物から鋳造装置内で鋳造される磁性体の製造に
関し、前記磁性体は微細な磁区を有しており、従って前
記混合物は鋳造装置の鋳型内で温度変化や重力、機械的
力または磁気的力、あるいはそれらを組み合わせた力を
受ける。
樹脂または適切な合成材料で結合された磁性材料によ
って磁性物体を製造することが一般に知られており、Sm
Co5やSm2Co17のような粉砕または粒状化された焼結磁性
材料が大量生産工程において適切な結合剤を添加して磁
性体からなる半製品に仕上げられる。適切な粒径の磁性
材料を使用することにより、所望の充填率が得られる。
この網状化組織を含まず、あるいは極僅かに含む半製品
磁性体要素は、引き続き例えば帯片を接合するなどの工
程に送られる。この期間中、磁性体要素は所望される性
能を得るために、最終工程において永久的に磁化され
る。
この技法は、一つの製造工程において上記の磁性材料
が製造工程においてどのように使用されるかは教示して
おらず、従って後続する処理段階において、如何にして
多極性で永久的に磁化された物体が所望の磁気特性及び
磁極配置をもって製造されるかは不明である。微小寸法
の磁区、例えばその周辺に沿って交互にN極とZ極とが
配置され、60極からなる直径4mmのステッピングモータ
用の多極ロータの場合、製造段階においてすでに強力な
磁極が形成された製品を提供することが望ましい。粒体
による高い充填率を得ることは既知の方法で可能である
が、約0.2mmの幅をもつ磁極を磁化することは不可能で
ないが、極めて困難である。
この問題を解決するために、本発明による方法は、磁
石粉と硬化用結合剤とを混合し、この混合物を鋳型に注
入し、多極静磁場の存在下で鋳型内の前記混合物を硬化
させる工程からなる製造方法において、前記混合は、永
久磁石を予め規定された大きさの粒子に細分することに
より得られ、且つ磁極の短径の大きさと同程度の大きさ
で、完全に磁化された異方性永久磁性体粒子からなる磁
石粉を使用するとともに、混合物の硬化に際して前記磁
石粉を多極静磁場に置くことを特徴とする。
ここで、完全に磁化された異方性永久磁性体粒子は、
磁極領域の短径よりも小さな粒子であり、強力な永久磁
石を粒状に細分し、更にこの粒体を所定の大きさの粉状
に微粉砕したものである。
また、前記磁石粉は、少なくとも表面に互いに異なる
磁極を有する2つの粉砕手段間あるいはその類似部材の
間に導入されることを特徴とする。
また、前記粉砕手段あるいはその類似部材は、結合軸
に関して互いに回転することを特徴とする。
また、前記粉砕手段あるいはその類似部材は、加圧調
整されて前記磁石粉を押圧することを特徴とする。
また、前記磁石粉の大きさが、200μmの磁極の短径
に対して約150μmであることを特徴とする。
また、前記磁極の数が、60であることを特徴とする。
また、前記多極磁石の形状が、凹部並びに外部円筒表
面を備え、かつ複数の北極及び南極とが交互に外部円筒
表面近傍に配されてなる円筒状スリーブであることを特
徴とする。
また、前記円筒状スリーブの凹部が軟鉄製の底板と、
円環または円環の集成体とからなることを特徴とする。
また、前記多極磁石が、直径4mm以下であることを特
徴とする。
また、前記磁石粉が、SmCo合金であることを特徴とす
る。
本発明はまた、上記方法に使用される研削装置を提供
する。この研削装置は、完全に磁化された異方性永久磁
性体からなる粒体を粉状体に粉砕するための粉砕手段あ
るいはその類似部材を備える研削装置であって、前記粉
砕手段あるいはその類似部材が少なくとも粒体と対向す
る表面が前記磁性材料からなることを特徴とする。
また、前記粉砕手段あるいはその類似部材は、少なく
とも互いに対向する表面が粉砕される完全に磁化された
異方性永久磁性材料と同一の材料からなり、且つ異なる
磁極を有することを特徴とする。
また、前記粉砕手段あるいはその類似部材は、結合軸
に関して互いに回転することを特徴とする。
また、前記粉砕手段あるいはその類似部材は、加圧調
整されて押圧されることを特徴とする。
また、磁束線に沿って配置されるヨークが周設されて
いることを特徴とする。
本発明の他の詳細、特徴および性質は以下の説明で示
される。そのために附図が参照される。
本発明の利点を第1、4、8、9および10図によって
説明する。
第8図は、完全に永久磁性材料の小片部分60を示し、
これらはSmCO5またはSm2CO17のような焼結永久磁性材料
の強力磁石もしくは他の所望の強力永久磁性材料を小片
に破砕して得られたものである。この材料は後述の研削
装置などで粒体に細分されかつ爾後の原始材料となる。
粒体を最終製品内の固定位置に配列するために、それら
の粒体は硬化用結合剤を用いて混合物に結合される。
この混合物から、小寸法の目的物80が第10A図および
第10C図に示されるように鋳造される。この目的物は、
たとえば、ロータ用の4mmの直径をもつ時計仕掛けのス
テータ磁極をもつステッピングモータに用いられ、かつ
交互に北極Nと南極Zを付設された周辺60の磁極区域に
沿って配置されている。
このようなロータの製造用として、本発明は鋳造装置
10内に、第1の鋳型11、第2の鋳型12、および前記2つ
の鋳型間に連結される通路装置13が示されている。鋳型
11および12はともにその構造は類似しているが、それら
はサイズを異にしている。それらの鋳型は内側面に近接
して挿入された第4図で示されるような磁化手段30,31
を具備し、その中に北極Nおよび南極Zで示された磁極
が鋳型の内周32に配置されている。これらの磁化手段
は、とくにN、Z磁極で連結されそれに混合物内で磁束
線輪92が連結する磁極区域を構成するために、出発材料
と硬化用結合剤の混合物とくに内周辺(32)に近接する
部分に磁気的影響を与えるのに用いられる。この磁化操
作は混合物を第2の鋳型12内に導入することによって始
まる。矢印Mで示された方向に鋳造装置を通って第1の
鋳型11に混合物を注意して給送するとき、混合物中の磁
極パターンは維持されるであろう。混合物の一部分が第
1の鋳型11内に到達すると、これはその位置で硬化さ
れ、あるいはほとんどまたは完全に硬化され、それによ
って第1の鋳型11は除去され、次の類似の鋳型11′がそ
の前方に配設され、充填されている第1の鋳型は、この
ようにして最終製品としての永久的に磁性化された物体
を提供する。
2つの鋳型11,12内の磁化手段30,31は所望の永久磁性
材料の薄片またはディスクに造られる。
高い残留磁気Brをもつ強力磁石の使用が好適である。
このために、或る種の鉄の化合物、SmCO5およびSm2CO17
のようなSmCo合金、およびBでドープしたNd、Fe合金が
用いられる。
通路部材13は、第2の鋳型12から第1の鋳型11に漸次
に延在することが好ましい。たとえば、内側周辺は截頭
円錐形であるが、内側周辺の他の形状もまた可能であ
る。通路部材の各横断面は、混合物内に形成された磁極
パターンを、混合物が鋳造装置を通過するときにできる
限り乱されないように鋳型の断面形状と類似させること
が好ましい。
よって、2つの鋳型の内周辺は正多角形からなること
が分かるであろう。よって多角形の各辺はN磁極または
Z磁極をもつことになる。したがって、通路部材は截頭
ミラミッド形でその横断面は正多角形の軸線を横断し、
この多角形は2つの鋳造体の横断面形と類似する。もし
漸次の遷移形態をもてば、通路部材13の横断面はまず円
形状から始まり正多角形に終り、あるいは逆に、通路部
材に2つの鋳型11,12を連結させなければならない。
混合物中の磁極パターンを可能な最善状態に維持する
ために、内側周辺の表面に近接して通路部材13の少くと
も一部分に2つの鋳型で見られるような磁化手段を付加
することが好ましい。第1の鋳型11の方向に第2の鋳型
12から延びる所望の永久磁性材料の薄片またはディスク
は混合物中の磁極パターンに起り得る乱れを防止する。
他方、混合物中に適正な結合剤を添加することによっ
て、鉄または他の低磁性材料の通路部材は、混合物中の
磁極からの磁束線の十分な案内を提供できる。
鋳型11,12の適切な大きさの比は、たとえば各内径と
して10mmと4mm、通路部材13の長さ、すなわち截頭円錐
形の高さは30mmである。しかし、もちろん他の寸法も可
能であり、さらにもし結合剤の硬度がそのように要求さ
れるならば適合する寸法とすることもできる。当業者に
は、低減率2.5が容易に変えられることが理解されるで
あろう。
第10B図において、製造される目的物81の第10A図の破
線で示された部分が拡大図示されている。この図では、
N磁極90またはZ磁極91用として完全に磁性化された異
方性永久磁性材料で造られた磁極区域90,91の可能な構
造を示す。
粒体の寸法については以下の記述を参照しなければな
らない。
可能な限り強力な最終製品の磁極区域中の磁極を得る
ために、磁極区域中の混合物は可能な限り大きい強力材
料片を含むことが必要である。換言すれば、混合物の単
位体積当りの原始材料の体積比として決定される充填率
は、できる限り1に近くなければならない。そのような
混合物は最大許容サイズ、すなわち、一方において最終
製品中の1つの磁極の幅、および他方において大きい粒
体間のスペースを充填するために小さい粒体の等級づけ
られた成分を含まなければならない。小さい粒体は固ま
った塊を形成する程小さくないことが好ましく、小さい
ために個々の粒体の向きが相違するので、全体として磁
気モーメントを著しく減ずる。そのような混合物は、結
合剤によって構成される最小表面を提供し、かつしたが
って最大可能な充填率を得ることができる。
上述の説明から、つぎのことが容易に導かれ、すなわ
ち、60個の磁極をもつ上記ロータ80の表面における最大
幅は、直径4mmのもので、約0.2mm(200μm)である。
正しくかつ幾分間隔を保って、すなわち磁極間区域内で
なく配列される粒体について、その大きさは約150μm
より大きくてはならない。同様の計算が他のロータ直径
に対しても可能である。
前記鋳造装置の内側周辺32上に磁化手段を有する第1
図および第4図について述べた鋳造装置10を用いて、磁
極パターンは第10B図に示されるように、所望の構造で
形成される。混合物を第2の大型鋳型12内に導入すると
き、粒体が正しく配列されることが理解されるであろ
う。
とくに、第2の大型鋳型12において、粒体は前記鋳型
内で右向きに配列され、これらの粒体は、一方において
結合剤がその最も流動した状態にあるために、また他方
において粒体は流動するのに十分なスペースをもつの
で、最も流動的である。ひとたび粒体が通路部材中に配
列されると、磁極パターンは第1の鋳型に至るまで通路
装置13内で維持され、第1の鋳型内において上述のよう
に最終製品が提供される。
混合物がつくられる前に、小片60は所望の寸法の上述
の粒体に細分されなければならない。これに関しては以
下に説明する。
第8図は、処理される完全に磁性化された異方性永久
磁性材料の小片60の集合体を示す。これらの小片は所望
の磁性材料の強力永久磁石を小片に粉砕することによっ
て得られる。これらの小片60は、所望寸法の通状材料ま
たは粒体に細分される。研削後に小片60および粒体が前
後に並んで固まるのを防ぐために、本発明は第9図で略
示するように研削装置による解決方法を提供する。小片
60は適合する磁極性をもつ向き合った表面72,73を有す
る2つの研削手段70,71間に導入される。したがって小
片60はこの装置によって一層規則正しく配向されるの
で、すべての小片の処理が可能でありかつ粒体は研削後
において一層容易に互いに分離される。研削手段70,71
は永久磁石、または電磁石、もしくはそれらの組合せ体
が用いられる。磁束線を案内するために、これらの研削
手段70.71は、たとえば第9図に示された部分74のよう
に部分的に鉄または他の磁性材料で造ることができる。
研削手段70,71は結合軸線Aまわりの回転でき、かつ矢
印fの方向に、調節可能もしくは不可能に押圧される。
研削装置全体としては、磁束線を案内する目的をもつ適
切な磁性材料のヨーク内に配設され、ここにおいて底部
分75はヨークと一体に構成される。矢印Mの方向に混合
物を鋳造装置10内を通過させることは、種々の方法で実
施される。結合剤の硬化速度、鋳造装置10の長さ、およ
びその位置づけ(上方または下方への取外し式鋳型11に
対する水平、傾斜、垂直方向)は、混合物の通過速度を
定める。よって、重力の除去も考慮に入れられる。この
通過速度はとくに第2A、2B、2C図および第3図に示され
るように押動装置20,21,22,23によって遂行される。こ
れらの図において、これらの装置の移動は、矢印a、
b、c、d、eで示されている。この押動装置は磁極パ
ターンを乱さないように非磁性材料で造ることが好まし
い。ここで注意すべきことは、磁化手段30,31間の充填
材料は、鋳造装置の内側周辺32における磁束線パターン
が乱されないために、たとえば合成材料または金属の非
磁性体である。できれば、2つの鋳型11,12および、も
し必要ならば通路部材13は磁束線を案内するために磁気
導通材料のスリーブでおおわれることができる。
第2A図において、押動装置20は、第2の鋳型12の供給
口内に密接にはまるシリンダブロックである。多量の、
この混合物が鋳造装置10内に導入されると、混合物は磁
極パターンが維持されるように注意を払って押圧するこ
とによって第1の鋳型に押圧され、この間に混合物は充
填され、また温度は鋳造装置の一部分に対して増加また
は減少される。ブロック20は通路部材13まで移動される
に過ぎない。
第2B図は、同様にシリンダブロックである押動装置21
と鋳造装置10との間のスペースを残す別の方法を示す。
ブロック21の長さは第2A図のものと同じであるが、鋳造
装置10の使用される位置における要求事項、使用する結
合剤および選定された通路の長さによって種々に変更さ
れる。中間スペース33の形状および横断面寸法は、磁極
パターンを混合物中に存続するために重要である。ブロ
ック21の各周辺部および第2の鋳型12の内側周辺部32
は、鋳造装置10の軸線と同心的であることが好ましい。
第2C図は、マンドレル22の形態の押動装置を示し、こ
れは上述のようにマンドレルと鋳造装置10間にスペース
35をもち、このスペース33内に通路部材13の少くとも一
部分のまわりに延びている。好適な方法として、マンド
レル22は第2図に画かれた態様とは反対に第1の鋳型11
まで延在している。マンドレル22は、上述のように、第
1の鋳型の円筒形部分の直径に対して適正に延びるスペ
ース33を形成するために選定された寸法の一転で第1の
鋳型11が始まる平坦な端部をもつ。
第3図は、本発明による押動装置の好適実施例を示
す。この押動装置は、上記のマンドレル22および密接は
め合い関係で第2の鋳型12内でこのマンドレル22上に配
置される円筒形押動スリーブ23から成る。この図に示す
ように、混合物を挿入し続いてマンドレルを挿入したの
ちに、混合物はスリーブ23によって規則正しく押圧され
る。混合物の緊締、第1の鋳型11の取りはずしおよび必
要な加熱または冷却が上述のように実施される。スリー
ブ23は通路部材13まで押動されることが明らかである。
第5図は、第3図の線V−Vに沿った断面図である。
交互に配列されたN−磁極とZ−磁極間に存在する磁極
間区域34も略示されている。
第6図は、第5図と類似の図であるが、この図では磁
化手段40,41もマンドレル22を具備している。これらの
磁化手段は、マンドレルの表面に交互に配列されたN−
磁極およびZ−磁極をもつ。マンドレルを挿入すると、
鋳造装置10の内側周辺部32の上のN−磁極およびZ−磁
極は図に示されるように整合される。これは、たとえば
マンドレル22を鋳造装置10に対して固定的に位置させる
ことによって遂行される。このように形成された混合物
中の磁極区域は、この断面に沿う棒磁石の形状をもつこ
とになる。
第7図は、鋳造装置10とマンドレル22の磁極間区域3
4,44それぞれがリブ50によって中断されている場合をあ
らわす。これらのリブは、鋳造装置10からマンドレル2
へ、あるいはその逆に部分的に延在しているだけであ
る。これらの3つの場合によれば、押動スリーブ23は、
第7図に示すように各通路51内にはめ合う浮出し部、ま
たは他の場合において突出するリブ50の間に形成される
溝を有する円筒形くし形装置を含む。注意すべきこと
は、これらのリブは第1の鋳型11までは十分に延びるこ
とがない。一方において、その理由は、余地がないこ
と、および地方において上述の棒磁石は互いに接近して
いて他のさらに延びるリブがこれらの棒磁石の磁極区域
を狭めてそれらの作用を妨げるからである。形成された
混合体を極力漸次にかつ、規則正しく押動させるため
に、鋳造装置10の内側周辺部32、および第5、6、7図
の固定的に位置づけられたマンドレル22と第7図のリブ
50の表面にはテフロンなどの滑りのよい被覆が施されて
いる。リブ50はそのすべてをテフロンで造ることもでき
る。
第1図および第3図には、第1の鋳型11に、たとえば
第1の鋳型11の全長にわたって延び軸に沿って配置され
る底部分で装入される底部分が示されていない。この凹
所は軸を固定する場所として用いられる。
充填率をさらに高めるために、上述の形式の永久磁性
化された目的物を製造する本発明による方法は、結合剤
と出発材料を適正に混合し、この混合物を一方において
鋳造装置に給送し、かつ他方において真空を用いて第1
の鋳型11にこの混合物を吸引する工程を含む。第1の方
法は通路または軌道、とくに出発材料を磁石によって吸
引することによって結合剤の薄層を通して出発材料を給
送して実施される。第5、6、7図による鋳造装置10の
場合、通路は射出鋳造通路であることが好ましい。磁石
は、その供給端に沿って周期的に通過される。もちろ
ん、この混合階段中、粒体をとりかこむ結合剤の層はで
きる限り薄いことが重要である。第2の方法、すなわち
真空による吸引は、空気やガス気泡が吸入されないこと
が保証される。出発材料の密度は、この方法によってさ
らに改善される。
上述の方法および装置によって最終製品として得られ
た目的物80は、第10A図の上面および第10C図の側面図で
示される形状をもつ。これに交互にN−磁極とZ−磁極
90,91が付設され、このようにして、時計仕掛けのステ
ッピングモータ用の多極ロータを提供できる。軸に沿っ
て生じ得る凹所が時計仕掛け内のロータをモータに取り
つけるために設けられ、これは図示されていない。もし
軸の寸法がそのような作用に起因すれば、ステータおよ
びロータの磁気回路内の磁気案内として使用されるよう
に、軟鉄で造られる。それによりロータの永久磁性化さ
れた磁極に対する良好な案内用内側閉じ経路を形成し、
かつ電磁的に付勢されるステータ磁極用の外側閉じ経路
を改善する。上述の磁気作用はまた、軟的で造られかつ
ロータ本体80の凹所に挿入された板、リングまたはリン
グ部分の総合体によって実施される。
4mm未満の直径の多極ロータが上述の方法および装置
によって製造できる。もしそのようなロータが時計仕掛
の小型ステッピングモータに小さいステッピング角(た
とえば6°)をもって適用されれば、これによって時計
仕掛けハウジング内に可成りのスペースの節約を与え
る。
補足的に、上述の方法および装置は、表面に配置され
た磁極区域をもつ他の目的物の製造に適用できる。
本発明による方法および装置に適切な方法で種々の変
形および改変態を実施し得ることは当業者には明らかで
あろう。たとえば、とくに選択された大気環境について
も考慮される。目的物80は磁束線を案内するために鉄芯
または鉄リングを用いることもできる。言うまでもな
く、このような変更は特許請求の範囲に記載の本発明の
範囲を逸脱せずに実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、概要図で示された本発明による鋳造装置の軸
線に沿った断面図、 第2A、2B、2C図は、鋳造装置内に押圧装置が挿入されて
いる該装置の一部分のそれぞれ類似の図、 第3図は、概要図で示された本発明による装置の軸線に
沿った縦断面図で、複合押圧装置が鋳造装置に挿入され
ており、 第4図は、第1図の線IV-IVに沿った断面図、 第5図は、第3図の線V−Vに沿った断面図、 第6図は、マンドレルが磁化手段を含んでいる第5図と
類似の図、 第7図は、マンドレルと鋳造装置がリブを介して連結さ
れている第5図および第6図と類似の図、 第8図は、研削される完全に磁化された異方性永久磁性
材料の小部分の配列の概略図、 第9図は、本発明による研削装置の概略図、 第10A、10B、10C図は、本発明による鋳造装置によって
得られた最終製品としての永久的に磁化された目的物
の、上面図、拡大上面図および側面図をそれぞれ示す。 図中の符号 10……鋳造装置、11……第1の鋳型、12……第2の鋳
型、13……通路部材、20……ブロック、21……ブロッ
ク、22……マンドレル、23……スリーブ、30……磁化手
段、31……磁化手段、32……内側周辺部、33……界面、
34……磁極間区域、35……中間スペース、40,41……磁
化手段、44……中間スペース、50……リブ、51……通
路、60……小片部分、70……研削手段、71……研削手
段、72……小片、73……小片、74……部分、75……底部
分、80……ロータ、81……小片、90……北極、91……南
極、92……輪、を示す。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め規定された大きさを有し、その表面に
    複数の磁極が配向された多極磁石の製造方法であって、
    磁石粉と硬化用結合剤とを混合し、この混合物を鋳型に
    注入し、多極静磁場の存在下で鋳型内の前記混合物を硬
    化させる工程からなる製造方法において、前記混合は永
    久磁石を予め規定された大きさの粒子に細分することに
    より得られ、且つ磁極の短径の大きさと同程度の大きさ
    で、完全に磁化された異方性永久磁性体粒子からなる磁
    石粉を使用するとともに、混合物の硬化に際して前記磁
    石粉は多極静磁場に置かれることを特徴とする多極磁石
    の製造方法。
  2. 【請求項2】前記磁石粉は、少なくとも表面に互いに異
    なる磁極を有する2つの粉砕手段間あるいはその類似部
    材の間に導入されることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の多極磁石の製造方法。
  3. 【請求項3】前記粉砕手段あるいはその類似部材は、結
    合軸に関して互いに回転することを特徴とする特許請求
    の範囲第2項に記載の多極磁石の製造方法。
  4. 【請求項4】前記粉砕手段あるいはその類似部材は、加
    圧調整されて前記磁石粉を押圧することを特徴とする特
    許請求の範囲第2項に記載の多極磁石の製造方法。
  5. 【請求項5】前記磁石粉の大きさが、200μmの磁極の
    短径に対して約150μmであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の多極磁石の製造方法。
  6. 【請求項6】前記磁極の数が、60であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の多極磁石の製造方法。
  7. 【請求項7】前記多極磁石の形状が、凹部並びに外部円
    筒表面を備え、かつ複数の北極及び南極とが交互に外部
    円筒表面近傍に配されてなる円筒状スリーブであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の多極磁石の
    製造方法。
  8. 【請求項8】前記円筒状スリーブの凹部が軟鉄製の底板
    と、円環または円環の集成体とからなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第7項に記載の多極磁石の製造方法。
  9. 【請求項9】前記多極磁石が、直径4mm以下であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の多極磁石の
    製造方法。
  10. 【請求項10】前記磁石粉が、SmCo合金であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の多極磁石の製造
    方法。
  11. 【請求項11】完全に磁化された異方性永久磁性体から
    なる粒体を粉状体に粉砕するための粉砕手段あるいはそ
    の類似部材を備える研削装置であって、前記粉砕手段あ
    るいはその類似部材が少なくとも粒体と対向する表面が
    前記磁性材料からなることを特徴とする研削装置。
  12. 【請求項12】前記粉砕手段あるいはその類似部材は、
    少なくとも互いに対向する表面が粉砕される完全に磁化
    された異方性永久磁性材料と同一の材料からなり、且つ
    異なる磁極を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    11項に記載の研削装置。
  13. 【請求項13】前記粉砕手段あるいはその類似部材は、
    結合軸に関して互いに回転することを特徴とする特許請
    求の範囲第12項に記載の研削装置。
  14. 【請求項14】前記粉砕手段あるいはその類似部材は、
    加圧調整されて押圧されることを特徴とする特許請求の
    範囲第12項に記載の研削装置。
  15. 【請求項15】磁束線に沿って配置されるヨークが周設
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第12項に記
    載の研削装置。
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