JP2586938Y2 - 急傾斜コンベヤにおける横桟の構造 - Google Patents
急傾斜コンベヤにおける横桟の構造Info
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- JP2586938Y2 JP2586938Y2 JP1992086477U JP8647792U JP2586938Y2 JP 2586938 Y2 JP2586938 Y2 JP 2586938Y2 JP 1992086477 U JP1992086477 U JP 1992086477U JP 8647792 U JP8647792 U JP 8647792U JP 2586938 Y2 JP2586938 Y2 JP 2586938Y2
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- Japan
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- conveyor
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、急傾斜コンベヤにお
ける横桟の構造に係わり、更に詳しくは横桟の軽量化を
図ると共に、剛性を高めることが出来る急傾斜コンベヤ
における横桟の構造に関するものである。
ける横桟の構造に係わり、更に詳しくは横桟の軽量化を
図ると共に、剛性を高めることが出来る急傾斜コンベヤ
における横桟の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高低差のある場所に粒状物,粉状
物等を輸送するコンベヤとして、急傾斜コンベヤが使用
されている。この急傾斜コンベヤは、通常30°以上の
傾斜で使用するが、傾斜が増すに従い、装置全長の短
縮,設置面積の節減効果があり、幅広く利用されてい
る。
物等を輸送するコンベヤとして、急傾斜コンベヤが使用
されている。この急傾斜コンベヤは、通常30°以上の
傾斜で使用するが、傾斜が増すに従い、装置全長の短
縮,設置面積の節減効果があり、幅広く利用されてい
る。
【0003】上記のような急傾斜コンベヤ1は、図4に
示すように、ベースベルト本体2の幅方向両側部に、ベ
ースベルト本体2の長手方向に沿って波形状のフランジ
3a,3bを一体的に立設し、このフランジ3a,3b
間のベースベルト本体2上に、ベースベルト本体2の長
手方向に沿って、所定の間隔を隔てて図5及び図6に示
すような補強層4を埋設した板状の横桟5が設けられて
いる。
示すように、ベースベルト本体2の幅方向両側部に、ベ
ースベルト本体2の長手方向に沿って波形状のフランジ
3a,3bを一体的に立設し、このフランジ3a,3b
間のベースベルト本体2上に、ベースベルト本体2の長
手方向に沿って、所定の間隔を隔てて図5及び図6に示
すような補強層4を埋設した板状の横桟5が設けられて
いる。
【0004】そして、粒状物,粉状物等の運搬物Wは、
ベースベルト本体2の前記横桟5と、フランジ2a,2
bとの区画された空間部Xに積載されて、所定位置まで
輸送されて排出されるものである。
ベースベルト本体2の前記横桟5と、フランジ2a,2
bとの区画された空間部Xに積載されて、所定位置まで
輸送されて排出されるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】ところで、近年、急
傾斜コンベヤの大容量化になってくると、コンベヤベル
トの大型化、即ち、横桟の高さ,幅の大寸法化に伴い、
横桟の剛性の増加及び軽量化の必要性が出てきた。ま
た、急傾斜コンベヤの傾斜角度が急になる程、運搬物の
荷重が横桟に掛かるため、横桟を強固に構成する必要が
あるが、横桟の剛性を高めたり、強固にすると、肉厚等
も厚くなって横桟の重量も大きくなる。
傾斜コンベヤの大容量化になってくると、コンベヤベル
トの大型化、即ち、横桟の高さ,幅の大寸法化に伴い、
横桟の剛性の増加及び軽量化の必要性が出てきた。ま
た、急傾斜コンベヤの傾斜角度が急になる程、運搬物の
荷重が横桟に掛かるため、横桟を強固に構成する必要が
あるが、横桟の剛性を高めたり、強固にすると、肉厚等
も厚くなって横桟の重量も大きくなる。
【0006】更に、急傾斜コンベヤの傾斜角度が急にな
る程、運搬能力を確保するために、横桟の取付け個数も
多くする必要があるが、横桟の数を多くすると、必然的
に急傾斜コンベヤの重量に占める横桟の重量も多くな
り、例えば,急傾斜コンベヤの重量に対する横桟の重量
が30%〜40%を越える場合があり、急傾斜コンベヤ
の運転駆動のための消費電力も大きくなると言う問題が
あった。
る程、運搬能力を確保するために、横桟の取付け個数も
多くする必要があるが、横桟の数を多くすると、必然的
に急傾斜コンベヤの重量に占める横桟の重量も多くな
り、例えば,急傾斜コンベヤの重量に対する横桟の重量
が30%〜40%を越える場合があり、急傾斜コンベヤ
の運転駆動のための消費電力も大きくなると言う問題が
あった。
【0007】この考案は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、横桟の個数を増加して運搬能力を確
保しても、急傾斜コンベヤの重量に対する横桟の重量が
大きくならず、従って、運転駆動のための消費電力も大
きくならず、しかも横桟の剛性も高めることが出来る急
傾斜コンベヤにおける横桟の構造を提供することを目的
とするものである。
案出されたもので、横桟の個数を増加して運搬能力を確
保しても、急傾斜コンベヤの重量に対する横桟の重量が
大きくならず、従って、運転駆動のための消費電力も大
きくならず、しかも横桟の剛性も高めることが出来る急
傾斜コンベヤにおける横桟の構造を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するため、横桟は、横桟の上部をコンベヤの搬送方向
に向かって凸状に湾曲させて構成したことを要旨とする
ものである。また、横桟は、桟部とベースベルト本体に
接着する裾部とから構成され、前記桟部と裾部との接続
部近傍を、ベースベルト本体の長手方向に対して直角な
直線状に形成したことを要旨とするものである。
成するため、横桟は、横桟の上部をコンベヤの搬送方向
に向かって凸状に湾曲させて構成したことを要旨とする
ものである。また、横桟は、桟部とベースベルト本体に
接着する裾部とから構成され、前記桟部と裾部との接続
部近傍を、ベースベルト本体の長手方向に対して直角な
直線状に形成したことを要旨とするものである。
【0009】
【考案の作用】この考案は上記のように構成され、横桟
の幅方向中央上部を中心として、コンベヤの搬送方向に
向かって湾曲させて構成することにより、運搬物の荷重
が分散されることにより、従来の水平な板状の横桟に比
べて剛性を高めることが出来、これにより少なくとも従
来と略同じ剛性を維持する場合には、横桟の肉厚も薄い
ものとして軽量化を図ることが出来るものである。
の幅方向中央上部を中心として、コンベヤの搬送方向に
向かって湾曲させて構成することにより、運搬物の荷重
が分散されることにより、従来の水平な板状の横桟に比
べて剛性を高めることが出来、これにより少なくとも従
来と略同じ剛性を維持する場合には、横桟の肉厚も薄い
ものとして軽量化を図ることが出来るものである。
【0010】
【考案の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。なお、従来例と同一構成要素は、同
一符号を付して説明は省略する。図1は、この考案を実
施した横桟6の全体斜視図を示し、この横桟6は、図4
に示すように、急傾斜コンベヤ1のベースベルト本体2
の長手方向に沿って、所定の間隔を隔てて設けられてい
る。
実施例を説明する。なお、従来例と同一構成要素は、同
一符号を付して説明は省略する。図1は、この考案を実
施した横桟6の全体斜視図を示し、この横桟6は、図4
に示すように、急傾斜コンベヤ1のベースベルト本体2
の長手方向に沿って、所定の間隔を隔てて設けられてい
る。
【0011】前記横桟6は、図1〜図3に示すように、
ベースベルト本体2に対して一体的に接着する裾部7
と、この裾部7から所定の角度で立設された桟部8とで
構成され、桟部8には、補強層4が埋設されている。前
記桟部8は、横桟6の上部をコンベヤの搬送方向(矢印
方向)に向かって凸状に湾曲させて構成してあり、これ
により運搬物により桟部8にかかる荷重を横方向に分散
させている。このため、剛性を高めることなく、肉厚も
薄く構成でき、急傾斜コンベヤ1全体の重量軽減も図る
ことが出来るものである。
ベースベルト本体2に対して一体的に接着する裾部7
と、この裾部7から所定の角度で立設された桟部8とで
構成され、桟部8には、補強層4が埋設されている。前
記桟部8は、横桟6の上部をコンベヤの搬送方向(矢印
方向)に向かって凸状に湾曲させて構成してあり、これ
により運搬物により桟部8にかかる荷重を横方向に分散
させている。このため、剛性を高めることなく、肉厚も
薄く構成でき、急傾斜コンベヤ1全体の重量軽減も図る
ことが出来るものである。
【0012】また、前記横桟6の上部は、上記の実施例
では湾曲させて構成してあるが、この実施例に限定され
ず、コンベヤの搬送方向に向かって山形状に構成しても
良い。更に、この実施例では、横桟6の裾部7のベース
ベルト本体2への接着部分7aが、図示しないプーリで
の屈曲を容易にするため、桟部8と裾部7との接続部近
傍Gをベースベルト本体2の長手方向に対して直角な直
線状に形成してある。
では湾曲させて構成してあるが、この実施例に限定され
ず、コンベヤの搬送方向に向かって山形状に構成しても
良い。更に、この実施例では、横桟6の裾部7のベース
ベルト本体2への接着部分7aが、図示しないプーリで
の屈曲を容易にするため、桟部8と裾部7との接続部近
傍Gをベースベルト本体2の長手方向に対して直角な直
線状に形成してある。
【0013】この考案は、上記のように構成すること
で、従来の水平な板状の横桟に比べて剛性を高めること
が出来、これにより従来と略同じ剛性を維持する場合に
は、横桟の肉厚も薄いものとして軽量化を図ることが出
来、急傾斜コンベヤ1の全体重量も3〜5%軽減するこ
とが出来る。
で、従来の水平な板状の横桟に比べて剛性を高めること
が出来、これにより従来と略同じ剛性を維持する場合に
は、横桟の肉厚も薄いものとして軽量化を図ることが出
来、急傾斜コンベヤ1の全体重量も3〜5%軽減するこ
とが出来る。
【0014】
【考案の効果】この考案は、上記のように横桟は、横桟
の上部をコンベヤの搬送方向に向かって凸状に湾曲させ
て構成してあるので、傾斜角度が急な急傾斜コンベヤに
おいて、横桟の剛性を高めることが出来、横桟の個数を
増加して運搬能力を確保しても、急傾斜コンベヤの重量
に対する横桟の重量が大きくならず、急傾斜コンベヤの
全体重量を軽減することが出来る。従って、運転駆動の
ための消費電力も軽減出来る効果がある。
の上部をコンベヤの搬送方向に向かって凸状に湾曲させ
て構成してあるので、傾斜角度が急な急傾斜コンベヤに
おいて、横桟の剛性を高めることが出来、横桟の個数を
増加して運搬能力を確保しても、急傾斜コンベヤの重量
に対する横桟の重量が大きくならず、急傾斜コンベヤの
全体重量を軽減することが出来る。従って、運転駆動の
ための消費電力も軽減出来る効果がある。
【0015】また、桟部と裾部との接続部近傍をベース
ベルト本体の長手方向に対して直角な直線上に形成して
あるので、横桟の裾部のベースベルト本体への接着部分
が、プーリでの屈曲を容易にすることが出来る。
ベルト本体の長手方向に対して直角な直線上に形成して
あるので、横桟の裾部のベースベルト本体への接着部分
が、プーリでの屈曲を容易にすることが出来る。
【図1】この考案を実施した横桟の全体斜視図である。
【図2】この考案を実施した横桟の平面図である。
【図3】図2のAーA矢視断面図である。
【図4】従来の急傾斜コンベヤの一部斜視図である。
【図5】従来の横桟の平面図である。
【図6】図5のBーB矢視断面図である。
1 急傾斜コンベヤ 2 ベースベルト本体 6 横桟 7 裾部 8 桟部 9 補強層 G 接続部近傍
Claims (2)
- 【請求項1】 ベースベルト本体の幅方向両側部に、ベ
ースベルト本体の長手方向に沿って波形状のフランジを
一体的に設け、このフランジ間のベースベルト本体上
に、ベースベルト本体の長手方向に沿って、所定の間隔
を隔てて横桟を一体的に設けて成る急傾斜コンベヤにお
いて、 前記横桟は、横桟の上部をコンベヤの搬送方向に向かっ
て凸状に湾曲させて構成して成る急傾斜コンベヤにおけ
る横桟の構造。 - 【請求項2】 前記横桟は、桟部とベースベルト本体に
接着する裾部とから構成され、前記桟部と裾部との接続
部近傍を、ベースベルト本体の長手方向に対して直角な
直線状に形成した請求項1に記載の急傾斜コンベヤにお
ける横桟の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992086477U JP2586938Y2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 急傾斜コンベヤにおける横桟の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992086477U JP2586938Y2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 急傾斜コンベヤにおける横桟の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649411U JPH0649411U (ja) | 1994-07-08 |
JP2586938Y2 true JP2586938Y2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=13888058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992086477U Expired - Fee Related JP2586938Y2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 急傾斜コンベヤにおける横桟の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586938Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0810450Y2 (ja) * | 1991-06-07 | 1996-03-29 | 新日本製鐵株式会社 | 水平連続鋳造装置 |
US6137054A (en) * | 1994-01-25 | 2000-10-24 | Yazaki Corporation | Wire-circuit sheet and electric junction box thereof |
JP6233249B2 (ja) * | 2014-09-03 | 2017-11-22 | Jfeスチール株式会社 | 急傾斜コンベヤベルト |
-
1992
- 1992-12-16 JP JP1992086477U patent/JP2586938Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649411U (ja) | 1994-07-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |