JPH085128Y2 - 搬送用ベルト - Google Patents

搬送用ベルト

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JPH085128Y2
JPH085128Y2 JP1989110475U JP11047589U JPH085128Y2 JP H085128 Y2 JPH085128 Y2 JP H085128Y2 JP 1989110475 U JP1989110475 U JP 1989110475U JP 11047589 U JP11047589 U JP 11047589U JP H085128 Y2 JPH085128 Y2 JP H085128Y2
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belt
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藤孝 清水
賢治 平国
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Bando Chemical Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンバイン等の農業用機械等において、
稲、麦等の藁類の搬送に用いられる搬送用ベルトに関す
るものである。
(従来の技術) 一般に、コンバイン等の農業機械に適用されて稲、麦
等の藁類の搬送を行う搬送用ベルトは知られている(例
えば実開昭61-165908号公報、実開昭62-53213号公報参
照)。そのような搬送用ベルトは、エンドレスのベルト
本体と、該ベルト本体に周方向に所定間隔でもって配設
された複数の角状の突出部材とを有するもので、上記突
出部材によって稲、麦等の藁類の搬送が行われる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、そのような突出部材を有するVベルトにお
いては、突出部材によって稲、麦等の藁類の搬送する
際、ベルト本体aより突出する突出部材bに、ベルト進
行方向Aとは反対方向に大きな荷重Fが作用し(第12図
参照)、突出部材bをしならせ、繰返応力が作用するこ
とになる。
ところが、突出部材bは通常断面矩形状でコーナ部b1
が角張っていることから、突出部材bのコーナ部b1を起
点として亀裂cが発生し、その亀裂cを原因として早期
に破損に至るという問題がある。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、突出部材
における亀裂の発生を抑制し、ベルト寿命の長い搬送用
ベルトを提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 請求項(1)の考案では、上面の幅が下面の幅よりも
大きい断面略台形状のエンドレスのベルト本体と、該ベ
ルト本体に周方向に所定間隔でもって配設された複数の
角状の突出部材とを有する搬送用ベルトにおいて、上記
突出部材は、ベルト進行方向の後面側のコーナ部のみ曲
面状とする。
請求項(2)の考案では、突出部材のコーナ部の曲面
形状の曲率半径は、0.5〜7.0mmとする。
(作用) 請求項(1)の考案によれば、突出部材のベルト進行
方向の後面側のコーナ部が曲面状であるので、搬送物が
突出部材から接触又は衝撃を受ける際、コーナ部におけ
る応力集中が緩和される。
請求項(2)の考案によれば、搬送能力を損なうこと
なく、ベルト寿命が延びる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に沿って詳細に説明す
る。
第1図において、1は搬送用ベルト、上面2aの幅が下
面2bの幅よりも大きい断面略台形状のエンドレスのベル
ト本体2の上面2aに対して、周方向に所定間隔でもっ
て、複数の角(つの)状の突出部材3が一体的に成形さ
れている。
しかして、第2図に示すように、上記突出部材3の各
コーナ部3a,3b,3c,3dは、ベルト進行方向Aに対して突
出部材13の後面に大きな応力が作用するので、その後面
側のコーナ部3a,3bのみ所定の曲率半径の曲面状となっ
ており、このコーナ部3a,3bに作用する力を緩和するよ
うになっている。上記曲率半径Rは0.5≦R≦7.0(mm)
の範囲であることが望ましい。
ところで、上記突出部材3に作用する歪(応力)分布
Sは、第3図に示すようになる。したがって、最も大き
い応力が発生するのは突出部材3の下面付近で、それに
よって亀裂発生、剥離の原因となりやすい。また、最も
大きく応力が作用する部位は、突出部材3の高さHに対
し、下端から25〜35%の範囲hであるので(第4図参
照)、上記範囲hにおいてのみコーナ部3a,3bを、上述
した曲率半径Rの曲面状としてもよい。
次に、上記搬送用ベルト1に関連する試験ベルト21に
ついて、突出部材3のコーナ部3a,3b,3c,3dの曲率半径
Rを変えて、ハクリ(剥離)によるベルト寿命と搬送能
力について行った試験について説明する。
(試験ベルト) 試験ベルト21の形状は、第5図乃至第7図に示すよう
に、ベルト本体22は、上幅W1=12.7mm、高さH=9.5m
m、ベルト角度α=40゜である。突出部材23は、配設ピ
ッチP=59.3mm、長さL1=65mm、上端部の幅W2=8mm、
ベルト本体22に対する傾斜角度β=60゜である。また突
出部材23の上端傾斜部23aの長さL2=7mm、上端傾斜部23
aの各部の半径R1=2mm、R2=3mmである。突出部材23の
ベルト本体22との接合部分の長さ及び曲率半径は、中心
を基準にして前側がL3=9mm、R3=15mm、後側がL4=12m
m、R4=7mmである。突出部材23のコーナ部の曲率半径
は、R5=1.5mmである。
(試験方法) 突出部材のハクリ試験 第8図に示すように、駆動プーリ31(直径70mm、回転
数1800rpm)と従動プーリ32(直径70mm、2.2PS)との間
に試験ベルト21を巻回し、従動プーリ32に荷重DW=40kg
fをかけて走行させて、突出部材23(ゴム)に3mm以上の
亀裂が発生した時点をベルト寿命とした。
搬送能力試験 第9図に示すように、直径70mmの第1プーリ41と直径
170mmの第2プーリ42とに、試験ベルト21を巻回し、第
1プーリ41にSW=10kgfの荷重を加え、第10図に示すよ
うに、突出部材23の側方に接合部分からl=10mmの所に
荷重W=600gを加えて、突出部材23の振れδを測定し
た。
尚、突出部材23の剛性度に搬送能力が比例することか
ら、突出部材23の振れでもって剛性度に代えた。すなわ
ち、突出部材23のコーナ部の曲率半径を大きくすると、
突出部材23の振れδが大きくなり剛性度が小さくなり、
剛性度が小さくなると、搬送能力が低下する。
(試験効果) 第11図に示す通りである。この結果より、コーナ部の
曲率半径R(試験ベルト21のR5)を大きくするにつれて
ベルト寿命は延びるが、逆に搬送能力は低下するので、
突出部材3のコーナ部3a,3b,3c,3dの曲率半径Rは1.5〜
7.0mmの範囲であることが望ましいと判る。
(考案の効果) 請求項(1)の考案は、上記のように、突出部材のベ
ルト進行方向後側のコーナ部を曲面状としたから、従来
発生していたコーナ部を起点とする亀裂の発生が抑制さ
れ、ベルト寿命が延びる。
請求項(2)の考案によれば、突出部材による搬送能
力を損なうことなく、コーナ部を起点とする亀裂の発生
を抑制して、ベルト寿命を延ばすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第11図は本考案の実施例を示し、第1図は搬
送用ベルトの斜視図、第2図は第1図のII-II線断面
図、第3図は突出部材の応力分布を示す図、第4図は最
も大きい応力の部位を示す図である。第5図乃至第7図
は試験ベルトの形状を示し、第5図は側面図、第6図は
正面図、第7図は第5図のA−A線に沿う断面図、第8
図はハクリ試験の説明図、第9図及び第10図はそれぞれ
搬送能力試験の説明図、第11図は試験結果を示す図であ
る。第12図は従来例の斜視図である。 1……搬送用ベルト 2……ベルト本体 3……突出部材 3a,3b,3c,3d……コーナ部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面の幅が下面の幅よりも大きい断面略台
    形状のエンドレスのベルト本体と、 該ベルト本体に周方向に所定間隔でもって配設された複
    数の角状の突出部材とを有する搬送用ベルトにおいて、 上記突出部材は、ベルト進行方向の後面側のコーナ部の
    み曲面状であることを特徴とする搬送用ベルト。
  2. 【請求項2】突出部材のコーナ部の曲面形状の曲率半径
    は、0.5〜7.0mmであるところの請求項(1)記載の搬送
    用ベルト。
JP1989110475U 1989-09-20 1989-09-20 搬送用ベルト Expired - Fee Related JPH085128Y2 (ja)

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JPH0349211U JPH0349211U (ja) 1991-05-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5516890U (ja) * 1978-07-21 1980-02-02
JPS6253215U (ja) * 1985-09-19 1987-04-02

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JPH0349211U (ja) 1991-05-14

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