JP2586527Y2 - 自動二輪車のハンドル装置 - Google Patents
自動二輪車のハンドル装置Info
- Publication number
- JP2586527Y2 JP2586527Y2 JP1991092168U JP9216891U JP2586527Y2 JP 2586527 Y2 JP2586527 Y2 JP 2586527Y2 JP 1991092168 U JP1991092168 U JP 1991092168U JP 9216891 U JP9216891 U JP 9216891U JP 2586527 Y2 JP2586527 Y2 JP 2586527Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- rubber cylinder
- handle pipe
- handle
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、ハンドルの振動を軽
減する自動二輪車のハンドル装置に関する。
減する自動二輪車のハンドル装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動二輪車は、前ホークの上端に、左右
に延したハンドルパイプの中央部を取付けてあって、ハ
ンドルを左右に回動させて、前ホークに取付けた前輪を
操舵するようになっている。そして、ハンドルパイプ
は、エンジンの運転振動などを車体及び前ホークを通じ
て受け、特に左右に突出させて設けてあるので、ハンド
ルパイプの両端は、振動が拡大される不都合がある。
に延したハンドルパイプの中央部を取付けてあって、ハ
ンドルを左右に回動させて、前ホークに取付けた前輪を
操舵するようになっている。そして、ハンドルパイプ
は、エンジンの運転振動などを車体及び前ホークを通じ
て受け、特に左右に突出させて設けてあるので、ハンド
ルパイプの両端は、振動が拡大される不都合がある。
【０００３】そこで、ハンドルパイプの内側又は外端に
金属片のウエイトを取付けて、ハンドルパイプの固有振
動数を変えて振動を少くするようにしている。又、図４
に示すように、ハンドルパイプＡの端に、ウエイトＢを
ゴム筒Ｃを介して取付けて、ダイナミックダンパーにし
たものもある。例えば、実開昭６０−１０３０８６号公
報参照。
金属片のウエイトを取付けて、ハンドルパイプの固有振
動数を変えて振動を少くするようにしている。又、図４
に示すように、ハンドルパイプＡの端に、ウエイトＢを
ゴム筒Ｃを介して取付けて、ダイナミックダンパーにし
たものもある。例えば、実開昭６０−１０３０８６号公
報参照。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】ハンドルパイプにウエ
イトを固定するものは、特定のエンジン回転域で、共振
が発生し、この特定の回転域での振動が大きい不具合が
ある。又、ハンドルパイプに、ゴムを介してウエイトを
取付けるダイナミックダンパーは、ハンドルパイプの加
振力が大きくなるエンジンの高回転域で振動が大きくな
る不具合がある。
イトを固定するものは、特定のエンジン回転域で、共振
が発生し、この特定の回転域での振動が大きい不具合が
ある。又、ハンドルパイプに、ゴムを介してウエイトを
取付けるダイナミックダンパーは、ハンドルパイプの加
振力が大きくなるエンジンの高回転域で振動が大きくな
る不具合がある。
【０００５】かかる点に鑑み、この考案は、ハンドルパ
イプの内側にインナーウエイトを固定し、ハンドルパイ
プの外側に取付けるアウターウエイトをダイナミックダ
ンパーにして、特定回転域の振動を軽減し、高速域での
ハンドルパイプの加振力を小さくできて、全体として振
動を軽減できる自動二輪車のハンドル装置を得ることを
目的とする。
イプの内側にインナーウエイトを固定し、ハンドルパイ
プの外側に取付けるアウターウエイトをダイナミックダ
ンパーにして、特定回転域の振動を軽減し、高速域での
ハンドルパイプの加振力を小さくできて、全体として振
動を軽減できる自動二輪車のハンドル装置を得ることを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案の自動二輪車のハンドル装置は、前ホーク
上端に取り付けて左右に延ばしたハンドルパイプ内にそ
の端部より内側へと挿入固定したインナーウエイトと、
前記ハンドルパイプ内径と同径を有し、前記インナーウ
エイトの外側端面に当接するようハンドルパイプ内に挿
入された第一ゴム筒と、前記ハンドルパイプ端部の端縁
に当接する部分および内側に挿入する部分を有する第二
ゴム筒と、前記アウターウエイトと第一ゴム筒との間に
介装しかつ第二ゴム筒内を通る筒状のスぺーサーと、前
記スペーサー内に挿入されると共に前記インナーウエイ
トに螺合するスクリューによって、前記第二ゴム筒の外
端部に当接するよう締着されるアウターウエイトとを備
え、前記第一ゴム筒はインナーウエイトとスペーサーの
間に挟持されると共に、第二ゴム筒はハンドルパイプ端
縁とアウターウエイトの間に挟持されるようにして、前
記スクリューの回転でアウターウエイトに加える締着力
によって前記両ゴム筒およびの圧縮力を調整可能とした
ことを特徴とするものである。
に、この考案の自動二輪車のハンドル装置は、前ホーク
上端に取り付けて左右に延ばしたハンドルパイプ内にそ
の端部より内側へと挿入固定したインナーウエイトと、
前記ハンドルパイプ内径と同径を有し、前記インナーウ
エイトの外側端面に当接するようハンドルパイプ内に挿
入された第一ゴム筒と、前記ハンドルパイプ端部の端縁
に当接する部分および内側に挿入する部分を有する第二
ゴム筒と、前記アウターウエイトと第一ゴム筒との間に
介装しかつ第二ゴム筒内を通る筒状のスぺーサーと、前
記スペーサー内に挿入されると共に前記インナーウエイ
トに螺合するスクリューによって、前記第二ゴム筒の外
端部に当接するよう締着されるアウターウエイトとを備
え、前記第一ゴム筒はインナーウエイトとスペーサーの
間に挟持されると共に、第二ゴム筒はハンドルパイプ端
縁とアウターウエイトの間に挟持されるようにして、前
記スクリューの回転でアウターウエイトに加える締着力
によって前記両ゴム筒およびの圧縮力を調整可能とした
ことを特徴とするものである。
【０００７】
【作用】インナーウエイトは、固定ウエイトで、特定回
転域で共振を発生させるが、アウターウエイトがダイナ
ミックダンパーにしてあるので共振を少くすることがで
きる。又、アウターウエイトは、ハンドルパイプの高速
域での加振力を増加させようとするが、インナーウエイ
トで増加を少くすることができる。こうして、全体とし
てハンドルパイプの振動を軽減することができる。
転域で共振を発生させるが、アウターウエイトがダイナ
ミックダンパーにしてあるので共振を少くすることがで
きる。又、アウターウエイトは、ハンドルパイプの高速
域での加振力を増加させようとするが、インナーウエイ
トで増加を少くすることができる。こうして、全体とし
てハンドルパイプの振動を軽減することができる。
【０００８】
【実施例】以下、本考案の実施例を図１乃至図３によっ
て説明する。図に示すように、実施例にかかる自動二輪
車のハンドル装置は、前ホーク１上端に取り付けて左右
に延ばしたハンドルパイプ２内にその端部より内側へと
挿入固定したインナーウエイト３と、前記ハンドルパイ
プ２内径と同径を有し、前記インナーウエイト３の外側
端面に当接するようハンドルパイプ２内に挿入された第
一ゴム筒４と、前記ハンドルパイプ２端部の端縁に当接
する部分５ａおよび内側に挿入する部分５ｂを有する第
二ゴム筒５と、前記アウターウエイト６と第一ゴム筒４
との間に介装しかつ第二ゴム筒５内を通る筒状のスぺー
サー９と、前記スペーサー９内に挿入されると共に前記
インナーウエイト３に螺合するスクリュー８によって、
前記第二ゴム筒５の外端部に当接するよう締着されるア
ウターウエイト６とを備え、前記第一ゴム筒４はインナ
ーウエイト３とスペーサー９の間に挟持されると共に、
第二ゴム筒５はハンドルパイプ２端縁とアウターウエイ
ト６の間に挟持されるようにして、前記スクリュー８の
回転でアウターウエイト６に加える締着力によって前記
両ゴム筒４および５の圧縮力を調整可能としている。実
施例では、前記前ホーク１の上端には、左右に延したハ
ンドルパイプ２の中央部分を取付ける。ハンドルパイプ
２の端部内側には、インナーウエイト３を挿入して固定
する。そして、そのインナーウエイト３の外側に第一ゴ
ム筒４を挿入する。又、ハンドルパイプ２の端には、第
二ゴム筒５の部分５ａを当て、かつハンドルパイプ２内
側に部分５ｂを挿入する。アウターウエイト６は芯孔７
にスクリュー８を挿入し、スクリュー８にスペーサー９
を挿入して、第二ゴム筒５に通す。そして、スペーサー
９の内端を第一ゴム筒４の端面に添えたワッシャ１０に
通し、スクリュー８の内端をインナーウエイト３の端に
穿設したネジ孔１１に螺着する。
て説明する。図に示すように、実施例にかかる自動二輪
車のハンドル装置は、前ホーク１上端に取り付けて左右
に延ばしたハンドルパイプ２内にその端部より内側へと
挿入固定したインナーウエイト３と、前記ハンドルパイ
プ２内径と同径を有し、前記インナーウエイト３の外側
端面に当接するようハンドルパイプ２内に挿入された第
一ゴム筒４と、前記ハンドルパイプ２端部の端縁に当接
する部分５ａおよび内側に挿入する部分５ｂを有する第
二ゴム筒５と、前記アウターウエイト６と第一ゴム筒４
との間に介装しかつ第二ゴム筒５内を通る筒状のスぺー
サー９と、前記スペーサー９内に挿入されると共に前記
インナーウエイト３に螺合するスクリュー８によって、
前記第二ゴム筒５の外端部に当接するよう締着されるア
ウターウエイト６とを備え、前記第一ゴム筒４はインナ
ーウエイト３とスペーサー９の間に挟持されると共に、
第二ゴム筒５はハンドルパイプ２端縁とアウターウエイ
ト６の間に挟持されるようにして、前記スクリュー８の
回転でアウターウエイト６に加える締着力によって前記
両ゴム筒４および５の圧縮力を調整可能としている。実
施例では、前記前ホーク１の上端には、左右に延したハ
ンドルパイプ２の中央部分を取付ける。ハンドルパイプ
２の端部内側には、インナーウエイト３を挿入して固定
する。そして、そのインナーウエイト３の外側に第一ゴ
ム筒４を挿入する。又、ハンドルパイプ２の端には、第
二ゴム筒５の部分５ａを当て、かつハンドルパイプ２内
側に部分５ｂを挿入する。アウターウエイト６は芯孔７
にスクリュー８を挿入し、スクリュー８にスペーサー９
を挿入して、第二ゴム筒５に通す。そして、スペーサー
９の内端を第一ゴム筒４の端面に添えたワッシャ１０に
通し、スクリュー８の内端をインナーウエイト３の端に
穿設したネジ孔１１に螺着する。
【０００９】インナーウエイトだけであると、図２にＸ
線で示すように、特定回転域で、共振が発生して振動の
山ができる。又、ダイナミックダンパーだけであると、
図２にＹ線で示すように、特定回転域の振動の山を小さ
くできるが、高回転になるに従って加振力が大きくなっ
て振動が大きくなる。これに対して本案は、図２にＺ線
で示すように、特定回転域での振動を少くしながら、高
速での振動増加を少くすることができる。また、前記第
一ゴム筒４はインナーウエイト３とスペーサー９の間に
挟持し、第二ゴム筒５はハンドルパイプ２端縁とアウタ
ーウエイト６の間に挟持するようにし、前記スクリュー
８の回転でアウターウエイト６に加える締着力の調整に
よって前記両ゴム筒４および５の圧縮力を調整可能とし
ているので、この圧縮力調整で両ゴム筒４および５の弾
性が変化し減衰振動周波数が変化させることができる。
線で示すように、特定回転域で、共振が発生して振動の
山ができる。又、ダイナミックダンパーだけであると、
図２にＹ線で示すように、特定回転域の振動の山を小さ
くできるが、高回転になるに従って加振力が大きくなっ
て振動が大きくなる。これに対して本案は、図２にＺ線
で示すように、特定回転域での振動を少くしながら、高
速での振動増加を少くすることができる。また、前記第
一ゴム筒４はインナーウエイト３とスペーサー９の間に
挟持し、第二ゴム筒５はハンドルパイプ２端縁とアウタ
ーウエイト６の間に挟持するようにし、前記スクリュー
８の回転でアウターウエイト６に加える締着力の調整に
よって前記両ゴム筒４および５の圧縮力を調整可能とし
ているので、この圧縮力調整で両ゴム筒４および５の弾
性が変化し減衰振動周波数が変化させることができる。
【００１０】
【考案の効果】以上説明したように、この考案は、上述
のように構成したので、インナーウエイトを固定ウエイ
トにし、アウターウエイトをダイナミックダンパーにす
ることによって、特定回転域の共振を小さくしながら、
高回転時の加振力を小さく押えることができ、全体とし
て振動の小さいハンドルにできる。また、第一ゴム筒お
よび第二ゴム筒の圧縮力を調整可能にするので、第一ゴ
ム筒および第二ゴム筒の弾性が変化し減衰振動周波数が
変化させることができる。
のように構成したので、インナーウエイトを固定ウエイ
トにし、アウターウエイトをダイナミックダンパーにす
ることによって、特定回転域の共振を小さくしながら、
高回転時の加振力を小さく押えることができ、全体とし
て振動の小さいハンドルにできる。また、第一ゴム筒お
よび第二ゴム筒の圧縮力を調整可能にするので、第一ゴ
ム筒および第二ゴム筒の弾性が変化し減衰振動周波数が
変化させることができる。
【図１】本考案の実施例を示すハンドルパイプ端部の縦
断面図である。
断面図である。
【図２】本考案の実施例と、従来の固定ウエイト及びダ
イナミックダンパーの場合の振動測定値を示すグラフで
ある。
イナミックダンパーの場合の振動測定値を示すグラフで
ある。
【図３】ハンドルパイプ取付けを示す全体斜視図であ
る。
る。
【図４】従来例を示すハンドルパイプ端部の縦断面図で
ある。
ある。
１ 前ホーク ２ ハンドルパイプ ３ インナーウエイト ４ 第一ゴム筒 ５ 第二ゴム筒 ６ アウターウエイト ７ 芯孔 ８ スクリュー ９ スペーサー
Claims (1)
- 【請求項１】 前ホーク上端に取り付けて左右に延ばし
たハンドルパイプ内にその端部より内側へと挿入固定し
たインナーウエイトと、 前記ハンドルパイプ内径と同径を有し、前記インナーウ
エイトの外側端面に当接するようハンドルパイプ内に挿
入された第一ゴム筒と、 前記ハンドルパイプ端部の端縁に当接する部分および内
側に挿入する部分を有する第二ゴム筒と、 前記アウターウエイトと第一ゴム筒との間に介装しかつ
第二ゴム筒内を通る筒状のスぺーサーと、 前記スペーサー内に挿入されると共に前記インナーウエ
イトに螺合するスクリューによって、前記第二ゴム筒の
外端部に当接するよう締着されるアウターウエイトとを
備え、 前記第一ゴム筒はインナーウエイトとスペーサーの間に
挟持されると共に、第二ゴム筒はハンドルパイプ端縁と
アウターウエイトの間に挟持されるようにして、前記ス
クリューの回転でアウターウエイトに加える締着力によ
って前記両ゴム筒およびの圧縮力を調整可能としたこと
を特徴とする自動二輪車のハンドル装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991092168U JP2586527Y2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 自動二輪車のハンドル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991092168U JP2586527Y2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 自動二輪車のハンドル装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0534095U JPH0534095U (ja) | 1993-05-07 |
| JP2586527Y2 true JP2586527Y2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=14046907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991092168U Expired - Lifetime JP2586527Y2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 自動二輪車のハンドル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2586527Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61157975A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-17 | Omron Tateisi Electronics Co | 暗証番号照合装置 |
| JPS63185793U (ja) * | 1987-05-22 | 1988-11-29 | ||
| JPH0311952A (ja) * | 1989-06-08 | 1991-01-21 | Mitsubishi Electric Corp | 絶縁コイル |
| JPH0718143Y2 (ja) * | 1989-06-09 | 1995-04-26 | 三菱自動車工業株式会社 | コネクタ用防水キャップ |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP1991092168U patent/JP2586527Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0534095U (ja) | 1993-05-07 |
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