JP2586501Y2 - 材料自動供給機 - Google Patents

材料自動供給機

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JP2586501Y2
JP2586501Y2 JP7434193U JP7434193U JP2586501Y2 JP 2586501 Y2 JP2586501 Y2 JP 2586501Y2 JP 7434193 U JP7434193 U JP 7434193U JP 7434193 U JP7434193 U JP 7434193U JP 2586501 Y2 JP2586501 Y2 JP 2586501Y2
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round material
plate
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moving device
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佳幸 山岸
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Nissin Dental Products Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車部品、その他の
鍛造品を製作する際に、種々の径の金属丸材を電気炉・
燃焼炉等の各種の炉に整列させて送り込む材料自動供給
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属丸材を電気炉・燃焼炉等の各種の炉
に送り込む装置として、従来より種々の機構のものが用
いられている。
【0003】例えば、所定の間隔を開けて階段状に配し
た複数の傾斜固定台と、隣合う傾斜固定台の間に位置し
て金属丸材を上方の固定台に順次押し上げて乗せる複数
の昇降台から成り、昇降台の昇降動作によって金属丸材
を上方に移動させ、これら金属丸材をコンベヤー等に乗
せて炉側に送り込む装置である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、金属丸材を昇降台により押し上げると、昇降
台の幅寸法と金属丸材の径に応じて、ときとして、最上
方に位置する傾斜固定台上で複数本の金属丸材がその軸
心を平行にして並ぶ事がある。
【0005】この様に、昇降台により押し上げられた複
数本の金属丸材が並んだままコンベヤー方向に送られる
と、金属丸材がコンベヤー上で押し合って停滞し、搬送
トラブルの原因となっていた。
【0006】また、昇降台により金属丸材が直立した状
態で押し上げられる事もあり、この様な事態も搬送トラ
ブルの原因となっていた。
【0007】そこで、本考案は、従来存した叙上の問題
点に鑑み、所定の鍛造品を製作する際に、種々の径の金
属丸材を電気炉・燃焼炉等の各種の炉に整列させて送り
込む材料自動供給機の提供を課題として案出されたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本考案は、所
定の間隔を開けて階段状に配した複数の傾斜固定台と、
隣合う傾斜固定台の間に位置して金属丸材を上方の固定
台に順次押し上げて乗せる複数の昇降台と、最上方に位
置する傾斜固定台上で金属丸材の転がり移動を止めるス
トッパー板から成る金属丸材の上方移動装置と、上方移
動装置のストッパー板を下げた状態で金属丸材を乗せ、
金属丸材を炉側に送り込む搬送装置とを備え、前記上方
移動装置は、最上方に位置する傾斜固定台上に所定長さ
の載置体を交換自在に設置し、この載置体は少なくとも
平面状の上面があり、その上面は特定径の金属丸材が一
本だけ乗る幅を有している事により、上述した課題を解
決した。
【0009】また、金属丸材の上方移動装置は、載置体
の上方に整列片を取り付けた事で、同じく上述した課題
を解決した。
【0010】更に、金属丸材の上方移動装置は、昇降台
に、昇降台の長手方向にあって出没し、乗っている金属
丸材を落とす突出板を取り付けた事で、同じく上述した
課題を解決した。
【0011】加えて、複数の金属丸材を収納するホッパ
ー内の一端に上方移動装置を設置し、ホッパーの床板を
傾斜可能に構成した事で、同じく上述した課題を解決し
た。
【0012】一方、金属丸材の搬送装置は、金属丸材を
運ぶチェーンコンベヤーと、金属丸材を転がして炉側に
送り込む傾斜板とを備え、前記チェーンコンベヤーは、
コンベヤー上で金属丸材を停止させるストッパーと、金
属丸材を傾斜板上に送り出す押圧体を取り付けて成り、
前記傾斜板は、板上で所定本数の金属丸材を留める停止
板を取り付けて構成した事で、同じく上述した課題を解
決した。
【0013】
【作用】しかして、本考案にあっては、所定の場所に集
められている金属丸材の内の多数本を最下方に位置する
第一の昇降台により押し上げ、これら金属丸材を上方に
隣接している第一の傾斜固定台上に乗せる。ここでは、
第一の傾斜固定台と、降りた状態で第一の傾斜固定台と
同じ高さを有する第二の昇降台が並んでおり、金属丸材
が傾斜固定台の上を転がって昇降台上に乗る。この第二
の昇降台により金属丸材を再度押し上げ、上方に隣接し
ている第二の傾斜固定台上に乗せる。これらの動作を繰
り返して、金属丸材を所定の位置に押し上げていく。
【0014】最上方に位置する傾斜固定台に金属丸材が
押し上げられたときには、傾斜固定台の後方にストッパ
ー板が上がり、傾斜固定台上における金属丸材の転がり
移動を止める。この際、金属丸材は、特定径の金属丸材
が一本だけ乗る幅を有した平面状の上面がある載置体の
上に乗っているため、昇降台により複数本の金属丸材が
押し上げられたときであっても、昇降台が降りると金属
丸材が落下し、載置体の上に1本の金属丸材だけが残
る。
【0015】また、昇降台により金属丸材が直立した状
態で押し上げられたときには、金属丸材を整列片に当て
て落下させる事で、金属丸材を下方の昇降台に再度乗せ
る。
【0016】更に、昇降台の長手方向に直行するように
金属丸材が乗っているときには、昇降台の突出板を突出
させて金属丸材を下方に落とす。
【0017】そして、複数の金属丸材を収納しているホ
ッパーの床板が傾斜可能であるため、金属丸材を昇降台
寄りに自然に集めてこれを押し上げる事ができる。
【0018】一方、載置体の上に乗せられた金属丸材
は、載置体後方のストッパー板が下がる事で転がり、チ
ェーンコンベヤーに乗る。金属丸材は、チェーンコンベ
ヤー上の所定の位置でストッパーにより止められ、セン
サーの信号を受けて傾斜板の前に送られる。ここで、金
属丸材は押圧体により傾斜板上に押し出される。
【0019】傾斜板上では、停止板により所定本数の金
属丸材が留められ、押圧体によるコンベヤー側からの金
属丸材の押し出しに伴って、板上に留まっている金属丸
材が順次炉側のコンベヤーに送られる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の一実施例を説
明する。
【0021】本考案に係る材料自動供給機は、図1に示
すように、金属丸材Aを押し上げる金属丸材Aの上方移
動装置1と、金属丸材Aを炉側に送り込む搬送装置2と
を備えている。尚、炉は、自動車部品、その他の鍛造品
を製作するもので、電気炉・燃焼炉等のあらゆる機構を
含む。
【0022】金属丸材Aの上方移動装置1は、図2に示
すように、多数の金属丸材Aを収納したホッパー3の一
端部に設置されている。ホッパー3の床板4は、図3に
示すように、上方移動装置1側が下がるように傾斜して
おり、乱雑に収納されている金属丸材Aの全体が上方移
動装置1寄りに転がる構造となっている。この床板4
は、円柱軸5を介して傾斜可能に取り付けられており、
床板4下方のシリンダー6により傾斜角度を調節する。
尚、軸5が円柱状であるため、床板4上において、金属
丸材Aを上方移動装置1寄りに滑らかに集める。
【0023】また、図1に示すように、床板4下面に振
動モーター7を取り付けたときには、ホッパー3内の金
属丸材Aを床板4の振動により上方移動装置1寄りに集
める。
【0024】この様に、ホッパー3の一方に集められた
金属丸材Aは、上方移動装置1により所定の場所に押し
上げられる。
【0025】金属丸材Aの上方移動装置1は、図3に示
すように、所定の間隔を開けて階段状に配した第一傾斜
固定台8・第二傾斜固定台9と、第一傾斜固定台8に隣
接して金属丸材Aを第一傾斜固定台8上に押し上げて乗
せる第一昇降台10、第一傾斜固定台8・第二傾斜固定
台9の間に位置して金属丸材Aを第二傾斜固定台9上に
押し上げて乗せる第二昇降台11とから成る。第一昇降
台10は、図3に示すすように、金属丸材Aを乗せる面
積が他の傾斜固定台8・9、昇降台11よりも大きく、
複数の金属丸材Aを満遍なく第一傾斜固定台8上に押し
上げて乗せている。そして、第一昇降台10と第二昇降
台11は、一緒に昇降する構造となっている。
【0026】尚、図中の上方移動装置1は2つの傾斜固
定台8・9と、2つの昇降台10・11とによって構成
されるが、これに限定されず、金属丸材Aを押し上げる
高さに応じて、傾斜固定台、昇降台の数を増やしてもよ
い。
【0027】また、金属丸材Aの上方移動装置1は、第
二傾斜固定台9上で金属丸材Aの転がり移動を止めるス
トッパー板12を備えている。このストッパー板12
は、図2及び図5に示すように、第二昇降台11が金属
丸材Aを乗せて上昇するときに、第二傾斜固定台9後方
に突出し、図4及び図6に示すように、第二傾斜固定台
9上で金属丸材Aの転がり移動を止める。そして、第二
昇降台11が下降を開始すると同時にストッパー板12
も下がり、第二傾斜固定台9上にある金属丸材Aを転が
して搬送装置2に乗せる構造となっている。
【0028】これら第一昇降台10・第二昇降台11の
昇降と、ストッパー板12の突出は、各種のシリンダー
を利用して行うが、それ以外にどの様な手段を用いても
差し支えない。
【0029】更に、図3及び図4に示すように、第二傾
斜固定台9上には、金属丸材Aを乗せる載置体13を交
換自在に取り付けてある。この載置体13は、図7に示
すように、所定の長さで、少なくとも平面状の上面Bが
あり、その上面Bは特定径の金属丸材Aが一本だけ乗る
幅を有している。
【0030】尚、図7に示す載置体13は側面略台形状
に形成しているが、これに限定される事はなく、特定径
の金属丸材Aが一本だけ乗る幅の上面Bがあれば、載置
体13はどの様な形状であっても差し支えない。
【0031】この載置体13の存在により、図8に示す
ように、2本の金属丸材Aが第二昇降台11により押し
上げられ、載置体13寄りに2本の金属丸材Aがその軸
心を平行にして並んだ場合であっても、図9に示すよう
に、第二昇降台11が降りると、昇降台11寄りに位置
した金属丸材Aが下方に落下し、一本の金属丸材Aだけ
が搬送装置2に送られる。
【0032】特定径の金属丸材Aが一本だけ乗る上面B
の幅としては、例えば、直径50ミリメートルの金属丸
材Aを乗せるとき、約26ミリメートルの幅を設定す
る。そして、上面Bの幅を変えた載置体13を複数用意
する事で、所定の鍛造品を製作するのに適した径の金属
丸材Aを整列させて炉側に送り込む事が可能となる。
【0033】尚、第二昇降台11が降りたときに、複数
の金属丸材Aが横方向、即ち、丸材Aの軸心が直線とな
るように並んで載置体13上に残り、搬送装置2に送ら
れる事は差し支えない。
【0034】加えて、金属丸材Aの上方移動装置1に
は、図2に示すように、載置体13の上方に棒状の整列
片14を取り付けてある。よって、金属丸材Aが直立し
た状態のまま第二昇降台11により押し上げられたとき
には、金属丸材Aが整列片14に当ってホッパー3内に
落下する事で、金属丸材Aが再度第一昇降台10に乗
る。
【0035】尚、整列片14の形状は、棒状に限定され
ない。例えば、整列片14を方形板状とし、当該板の取
付位置と取付角度を調節可能にする。そして、直立した
状態で押し上げられた金属丸材Aの頭部が板側面に当た
って金属丸材Aがホッパー3側に押し出され、押し上げ
られた金属丸材Aがホッパー3内に落下するように調節
する。
【0036】この様に、載置体13上方の所定の位置に
整列片14を取り付ける事で、金属丸材Aが直立した状
態で押し上げられたときであっても、金属丸材Aがその
まま搬送装置2寄りに倒れる事がなく、搬送トラブルを
回避できる。
【0037】この他、図3及び図4に示す第一昇降台1
0のように、金属丸材Aを乗せる面積を大きくすると、
ときとして、第一昇降台10の長手方向に直行して金属
丸材Aが乗る事もある。この様なときは、図10(I)
・(II)に示すように、昇降台10の長手方向にあっ
て出没する金属丸材Aの突出板15を突出させて、金属
丸材Aをホッパー3内に落とす。この突出板15の突出
は、各種のシリンダー等を用いるが、これに限定される
事はなく、どの様な手段を用いても差し支えない。
【0038】上方移動装置1により所定の位置に押し上
げられた金属丸材Aは、第二傾斜固定台9に並んで取り
付けた傾斜台16上を転がり、搬送装置2に乗せられ
る。金属丸材Aは、この搬送装置2により炉側に送られ
る。
【0039】金属丸材Aの搬送装置2は、図11に示す
ように、金属丸材Aを所定の位置に運ぶチェーンコンベ
ヤー17と、金属丸材Aを転がして炉側に送り込む傾斜
板18とを備えている。
【0040】このチェーンコンベヤー17の傾斜板18
寄り端部には、コンベヤー17上で金属丸材Aを傾斜板
18側に送り出すのに適した位置に止めるストッパー1
9を取り付けている。また、コンベヤー17の脇には、
ストッパー19により停止している金属丸材Aを傾斜板
18上に送り出す押圧体20を設置している。更に、押
圧体20により金属丸材Aを傾斜板18上に送り出す位
置の手前にも、金属丸材Aを押さえ付けてコンベヤー1
7上で停止させるストッパー21を設置している。
【0041】押圧体20は、図12及び図13に示すよ
うに、各種のシリンダーを内蔵しており、それ自体が前
方に移動してコンベヤー17上で停止している金属丸材
Aを傾斜板18上に送り出す。ストッパー21も各種の
シリンダーを利用しており、突出する挟持片22と、コ
ンベヤー17の反対側に固定した略逆L型の停止片23
とで金属丸材A挟み、コンベヤー17上で金属丸材Aを
停止させている。そして、傾斜板18に送り出すのに適
した位置にある金属丸材Aの存在は、センサー24によ
り確認する構造となっている。
【0042】尚、押圧体20やストッパー19、21
(22・23)には、どの様な手段を用いても差し支え
ない。
【0043】押圧体20により傾斜板18上に押し出さ
れた金属丸材Aは、図12に示すように、略三角形状の
停止板25に当たって停止する。そして、2本目の金属
丸材Aが送られてくると、図13に示すように、1本目
の金属丸材Aが押し上げられて停止板25を越え、転が
って炉側に送られる。
【0044】尚、停止板25の位置を変える事で、送ら
れてくる金属丸材Aの径に対応する。
【0045】一方、炉側の傾斜板18上においては、複
数の金属丸材Aが再度留められ、順次炉側のコンベヤー
に乗って所定の位置に送られる。この傾斜板18上には
センサーが取り付けられており、当該センサーで金属丸
材Aの留まり状態を感知し、必要に応じて押圧体20に
より金属丸材Aを傾斜板17上に送り込む。
【0046】以下に、本考案の作動を説明する。
【0047】まず、金属丸材Aを乗せた第一昇降台10
を上昇させ、ホッパー3内の一方に集められた金属丸材
Aを第一傾斜固定台8に乗せる。そして、第一昇降台1
0と第二昇降台11を降ろし、第一傾斜固定台8と第二
昇降台11の上面を傾斜状態に並ばせる。すると、第一
傾斜固定台8に乗っている金属丸材Aが転がり、第二昇
降台11に乗る。
【0048】次に、第一昇降台10と第二昇降台11を
上昇させ、第二昇降台11と第二傾斜固定台9の載置体
13の上面を傾斜状態に並ばせる。すると、第二昇降台
11に乗っている金属丸材Aが転がり、突出しているス
トッパー板12に当たって載置体13の上で金属丸材A
が止まる。
【0049】この状態で第一昇降台10と第二昇降台1
1を降ろすと、複数本の金属丸材Aがその軸心を平行に
して並んだ状態で載置体13の上に乗っているときであ
っても、昇降台11の下降と同時に、昇降台11寄りの
金属丸材Aが下方に落下する。
【0050】尚、金属丸材Aが直立した状態のまま第二
昇降台11により押し上げられたときも、金属丸材Aが
整列片14に当たって落下し、再度第一昇降台10に乗
せられる。また、第一昇降台10の長手方向に直行して
金属丸材Aが乗っているときは、昇降台10の突出板1
5を突出させて金属丸材Aをホッパー3内に落とす。
【0051】そして、載置体13の上に金属丸材Aが乗
っている状態でストッパー板12が下がり、金属丸材A
を搬送装置2に送る。
【0052】ここで、金属丸材Aはチェーンコンベヤー
17に乗り、傾斜板18側に送り出すのに適した位置で
ストッパー19に当たって止まる。次の金属丸材Aは、
手前に設置したストッパー21の挟持片22と、コンベ
ヤー17の反対側に固定した略逆L型の停止片23とで
挟まれ、コンベヤー17上で停止する。
【0053】ストッパー19に当たっている金属丸材A
は、押圧体20により傾斜板18上に押し出す。その
後、ストッパー21の挟持片22を引いて金属丸材Aを
押圧体20の前に送り、次の金属丸材Aをストッパー2
1により再度挟持する。
【0054】押圧体20により傾斜板18上に押し出さ
れた金属丸材Aは、略三角形状の停止板25に当たって
停止する。そして、2本目以降の金属丸材Aが送られて
くると、1本目の金属丸材Aが押されて停止板25を越
え、転がって炉側に送られる。
【0055】
【考案の効果】上述の如く構成した本考案は、所定の間
隔を開けて階段状に配した複数の傾斜固定台8・9と、
隣合う傾斜固定台8・9の間に位置して金属丸材Aを上
方の固定台8・9に順次押し上げて乗せる複数の昇降台
10・11と、最上方に位置する傾斜固定台8上で金属
丸材Aの転がり移動を止めるストッパー板12から成る
金属丸材Aの上方移動装置1と、上方移動装置1のスト
ッパー板12を下げた状態で金属丸材Aを乗せ、金属丸
材Aを炉側に送り込む搬送装置2とを備える事から、所
定の鍛造品を製作するのに適した径の金属丸材Aを整列
させて炉側に送り込む事ができる。
【0056】具体的には、最上方に位置する傾斜固定台
9上に所定長さの載置体13を交換自在に設置し、この
載置体13は少なくとも平面状の上面Bがあり、その上
面Bは特定径の金属丸材Aが一本だけ乗る幅を有してい
るため、複数本の金属丸材Aが昇降台11により押し上
げられ、載置体13の上面Bに2本の金属丸材Aがその
軸心を平行にして並んだ場合であっても、昇降台11が
降りると、昇降台11寄りに位置した金属丸材Aが下方
に落下し、一本の金属丸材Aだけが載置体13上に残
る。
【0057】よって、金属丸材Aを整列させて搬送装置
2に送ることが可能となり、コンベヤー上で複数本の金
属丸材Aが停滞して生じる搬送トラブルを回避できる。
【0058】また、載置体13の上方に整列片14を取
り付けてあるため、金属丸材Aが直立した状態のまま昇
降台11により押し上げられたときも、金属丸材Aが整
列片14に当たって落下し、再度昇降台10に乗る。よ
って、金属丸材Aが直立した状態のまま昇降台11が昇
降したり、金属丸材Aが搬送装置2寄りに倒れて生じる
搬送トラブルを回避できる。
【0059】加えて、昇降台10においては、昇降台1
0の長手方向にあって出没する金属丸材Aの突出板15
を取り付けてあるため、第一昇降台10の長手方向に直
行して金属丸材Aが乗っているときであっても、突出板
15の突出により金属丸材Aをホッパー3内に落とす事
ができる。
【0060】よって、金属丸材Aを乗せたまま昇降台1
0、11が昇降するような搬送トラブルも回避できる。
【0061】尚、複数の金属丸材Aを収納しているホッ
パー3の床板4が傾斜可能であるため、金属丸材Aが昇
降台10寄りに自然に集まってこれを効率良く押し上げ
る事ができる。
【0062】一方、金属丸材Aの搬送装置2は、金属丸
材Aを運ぶチェーンコンベヤー17と、金属丸材Aを転
がして炉側に送り込む傾斜板18とを備え、前記チェー
ンコンベヤー17は、コンベヤー17上で金属丸材Aを
停止させるストッパー19・21と、金属丸材Aを傾斜
板18上に送り出す押圧体20を取り付けて成るため、
チェーンコンベヤー17上で金属丸材Aを任意に停止さ
せながら、センサー等の信号を受けて必要な金属丸材A
を送り出す事ができる。
【0063】また、傾斜板18は、板18上に金属丸材
Aを留める停止板25を取り付けてあるため、押圧体2
0により金属丸材Aが勢い良く押し出されたときにも、
金属丸材Aが正しい方向を向いて一旦停止する。その結
果、金属丸材Aが正しい方向を向いて転がり、炉側に送
られる。
【0064】この他、本考案は、複数の傾斜固定台8・
9と、隣合う傾斜固定台8・9の間に位置して金属丸材
Aを上方の固定台8・9に順次持ち上げて乗せる複数の
昇降台10・11と、最上方に位置する傾斜固定台9上
で金属丸材Aの転がり移動を止めるストッパー板12か
ら成る金属丸材Aの上方移動装置1と、金属丸材Aを炉
側に送り込む搬送装置2とを備え、比較的に簡単な構成
であるため、大量生産に好ましく、製品を安価に提供で
きる等、種々の実用上優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属丸材の上方移動装置と搬送装置の配置を示
す平面図である。
【図2】金属丸材の上方移動装置を備えたホッパーの斜
視図である。
【図3】昇降台が降りた状態の上方移動装置と搬送装置
の側断面図である。
【図4】昇降台が昇った状態の上方移動装置と搬送装置
の側断面図である。
【図5】ストッパー板が突出した状態を示すホッパーの
斜視図である。
【図6】昇降台により金属丸材を押し上げた状態を示す
ホッパーの斜視図である。
【図7】載置体の形状を示す斜視図である。
【図8】載置体上に2本の金属丸材が押し上げられた状
態を示す側面図である。
【図9】昇降台が降りて金属丸材が落下し、載置体上に
一本の金属丸材だけが残った状態を示す側面図である。
【図10】昇降台に取り付けた突出板の突出状態を示す
斜視図である。
【図11】搬送装置の構成を示す平面図である。
【図12】金属丸材が傾斜板上の停止板に当たって留ま
っている状態を示す斜視図である。
【図13】金属丸材が押圧体によって押し出され、傾斜
板上の金属丸材が停止板を越える状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A 金属丸材 B 上面 1 上方移動装置 2 搬送装置 3 ホッパー 4 床板 5 円柱軸 6 シリンダー 7 振動モーター 8 第一傾斜固
定台 9 第二傾斜固定台 10 第一昇降台 11 第二昇降台 12 ストッパ
ー板 13 載置体 14 整列片 15 突出板 16 傾斜台 17 チェーンコンベヤー 18 傾斜板 19 ストッパー 20 押圧体 21 ストッパー 22 挟持片 23 停止片 24 センサー 25 停止板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F27D 3/00 B21D 43/02 B21J 13/08 B65G 47/08

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を開けて階段状に配した複数
    の傾斜固定台と、隣合う傾斜固定台の間に位置して金属
    丸材を上方の固定台に順次押し上げて乗せる複数の昇降
    台と、最上方に位置する傾斜固定台上で金属丸材の転が
    り移動を止めるストッパー板から成る金属丸材の上方移
    動装置と、上方移動装置のストッパー板を下げた状態で
    金属丸材を乗せ、金属丸材を炉側に送り込む搬送装置と
    を備え、前記上方移動装置は、最上方に位置する傾斜固
    定台上に所定長さの載置体を交換自在に設置し、この載
    置体は少なくとも平面状の上面があり、その上面は特定
    径の金属丸材が一本だけ乗る幅を有している事を特徴と
    する材料自動供給機。
  2. 【請求項2】 金属丸材の上方移動装置は、載置体の上
    方に整列片を取り付けた請求項1記載の材料自動供給
    機。
  3. 【請求項3】 金属丸材の上方移動装置は、昇降台に、
    昇降台の長手方向にあって出没し、乗っている金属丸材
    を落とす突出板を取り付けた請求項1記載の材料自動供
    給機。
  4. 【請求項4】 複数の金属丸材を収納するホッパー内の
    一端に上方移動装置を設置し、ホッパーの床板を傾斜可
    能に構成した請求項1記載の材料自動供給機。
  5. 【請求項5】 金属丸材の搬送装置は、金属丸材を運ぶ
    チェーンコンベヤーと、金属丸材を転がして炉側に送り
    込む傾斜板とを備え、前記チェーンコンベヤーは、コン
    ベヤー上で金属丸材を停止させるストッパーと、金属丸
    材を傾斜板上に送り出す押圧体を取り付けて成り、前記
    傾斜板は、板上で所定本数の金属丸材を留める停止板を
    取り付けて構成した請求項1記載の材料自動供給機。
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