JP2586489Y2 - 二重スラブ構造の地下構造物用排水ユニット - Google Patents

二重スラブ構造の地下構造物用排水ユニット

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JP2586489Y2
JP2586489Y2 JP1989073056U JP7305689U JP2586489Y2 JP 2586489 Y2 JP2586489 Y2 JP 2586489Y2 JP 1989073056 U JP1989073056 U JP 1989073056U JP 7305689 U JP7305689 U JP 7305689U JP 2586489 Y2 JP2586489 Y2 JP 2586489Y2
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drainage
plate
drainage unit
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康夫 小松
正 清水
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Kajima Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、底部がコンクリートの二重スラブ構造であ
るコンクリート構築物の地下室等を構築するときに用い
る地下構造物用排水ユニットに関する。
【従来の技術】
従来、地下室等の地下構造物に侵入してくる地下水を
排水するための排水用空間を構成する方法としては、コ
ンクリート構築物の地下構造物を二重構造として、その
上下のコンクリートスラブ間に排水間隙となる排水用凹
部を下面に設けた合成樹脂発泡体製の排水ユニットを敷
設することが知られている(1例として、特公昭63-165
37号公報を参照)。そして、この排水ユニットに設けら
れている排水用凹部は該排水ユニットの底面に平行させ
て縦横に数条づつ形成されており、また、排水ユニット
の上面には配筋用溝を井桁状に設けてある。更に、この
排水ユニットの四隅をそれぞれ1/4角柱状に切り取り、
この切り取り部分にコンクリートを流し込んで上部スラ
ブと下部スラブを結合し、上部スラブの圧縮クリープに
よって排水ユニットが破壊されないように補強できる構
造となっている。
【考案が解決しようとする課題】
上記排水ユニットは、その上にコンクリートを打設し
て上部スラブを構築した場合、地震等による振動で排水
ユニットと上部スラブとの間に剥離現象が起こり、安定
性の面で問題がある。また、排水ユニットを構造物の隅
部に敷設するとか、柱等を避けて敷設するときには、邪
魔になる排水ユニットの部分を切り捨てて用いなければ
ならないが、この切断作業に当たっては隣合った防水ユ
ニット同士の排水用凹部を連通させる必要があって、排
水ユニットを無造作に切断して敷設することができな
い。したがって、排水ユニットは敷設個所の関係で切り
捨てられる部分が多量に発生することが往々にしてあ
り、その経済的使用ができないといった問題もある。更
にまた、排水ユニット同士を積み重ねた場合の嵩張りが
大きく、運搬や格納時の取扱いには非常に不便であり、
加えて、コンクリートを排水ユニット上に打設したと
き、打設したコンクリートが四隅の切欠き部分を通って
排水ユニットの下面に侵入し、排水用凹部によって形成
された排水間隙(溝)を塞ぐこともある。 そこで、本考案は上記の諸問題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は隣合った排水ユニット同
士の間の排水用凹部の相対的位置に関係なく、敷設する
ときに邪魔となる排水ユニットの一部を随時切り捨てて
用いることができると共に、上部スラブとの結合も強固
に確定し、また、積み重ねた時の嵩張りを小さくするこ
とができるように改良した二重スラブ構造の地下構造物
用排水ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の特徴とする二重
スラブ構造の地下構造物用防水ユニットは方形である合
成樹脂発泡体製の板状体であって、この板状体の下面に
は多数の柱状脚部を突設し、これらの柱状脚部のうちの
少なくとも板状体の四隅部分に突設されている柱状脚部
は空胴であって、この空胴は板状体を貫通して該板状体
の上面に開口し、かつ、各々の柱状脚部は、これら柱状
脚部の隣合ったもの同士の間に他の板状体の柱状脚部を
それぞれ受け入れることができるように、その突設間隔
を規則正しく設けて成るものである。
【実施例】
以下に、本考案の実施例を添付図面を参照しながら説
明する。 第1図〜第4図において、排水ユニット1の主体であ
る方形(図示の場合は正方形)に形成された板状体2
は、密度が8〜80g/lのポリスチレン、ポリプロピレ
ン、直鎖状ポリエチレン、高密度ポリエチレン等の熱可
塑性樹脂型内ビーズ発泡成形体よりなり、縦が1000mm、
横が1000mm、肉厚が40mmであって、この板状体2の下面
2bには、略円断面形である49個の板状脚部3が総て60mm
の高さで規則正しく配列されて突設されている。 これら柱状脚部3のうち、板状体2の四隅と中間部分
に位置している9個の柱状脚部3aはつけ根部の外径が90
mm、先端部の外径が70mm、肉厚が10mmである周壁部と底
部を備えた植木鉢状に形成されていると共に、その空胴
部4は板状体2を貫通して該板状体2の上面2aに開口5
しており、上記空胴部4内にコンクリートを流し込める
ようになっている。そして、他の40個の柱状脚部3は中
実であって空洞ではなく、そのつけ根部の直径は70mm、
先端部の直径は50mmである。各々の柱状脚部3,3a相互の
間の距離、即ち、隣接する柱状脚部3と3或いは3と3a
のつけ根部間の直線距離mは70mmまたは80mm、それらの
間の対角線距離nは120〜130mmであり、一方、隣接する
柱状脚部3と3或いは3と3aの先端部間の直接距離m′
は90mmまたは100mm、それらの間の対角線距離n′は130
〜140mmである。 このように構成された排水ユニット1を保管するとき
は、第4図に示すように排水ユニット1同士の下面(板
状体2の下面2b)を互いにずらして突き合わせ、一方の
排水ユニット1の柱状脚部3,3aを他方の排水ユニット1
の柱状脚部3,3a間に挿入して積み重ねれば、排水ユニッ
ト1は保管時に2個で60mm減ずることができる。そし
て、本排水ユニット1を敷設したときは、各々の柱状脚
部3,3aの間の谷間は排水通路として機能する。 第5図は本考案の他の態様を示す底面図であって、同
図において排水ユニット1の主体である板状体2の寸法
は縦が1000mm、横が2000mm、肉厚が50mmであって、その
下面2bには高さが50mmである柱状脚部3,3aがが千鳥状に
規則正しく配設されていると共に、柱状脚部3aを空洞に
形成し、この空洞部が板状体2の上面に開口しているこ
とは先の実施例のものと同様である。なお、柱状脚部3,
3aは円柱状または四角柱、六角柱、八角柱等の角柱状の
ものを用いることができる。 以上の構成に係る本排水ユニット1は、第6図に示す
ように地下構造物11の下部スラブ12を形成する基礎コン
クリート上に敷設され、その上に上部スラブ13を形成す
るためにコンクリートを打設する。このようにして構築
された二重スラブ構造の地下構造物11は、基礎コンクリ
ートスラブである下部スラブ12と排水ユニット1との間
に柱状脚部3,3aの存在によって排水通路14を形成でき
る。そして、排水ユニット1上に打設されたコンクリー
トは該排水ユニット1の柱状脚部3aの開口5より空胴部
4内に充満するため、コンクリート打設により構築され
た上部スラブ13の圧縮クリープによって排水ユニット1
が押しつぶされるのを防止すると共に、排水ユニット1
と上部スラブ13(コンクリート床)との結合は強固なも
のとなって、地震の振動によっても剥離する不具合を解
消できる。この場合、排水間隙を形成するための部材で
ある脚部3,3aは規則正しく点在して突設されているの
で、排水ユニット1をどのように並べて敷設した場合で
も、これらの排水ユニット1と下部スラブ12の間に形成
される排水通路14は遮断されない。
【考案の効果】
本考案は上記の如くであって、排水ユニットの下面に
突設されている多数の柱状脚部のうちの空胴に形成され
ている柱状脚部内にコンクリートを充満させることがで
きるため、排水ユニットと上部スラブとの結合を強固に
することが可能であり、地震等の振動によっても該両層
間に剥離現象を起こす心配がない。そして、コンクリー
トが硬化した後は、柱状脚部の空胴を満たすことにより
形成されたコンクリート脚によって上部スラブが支持さ
れ、圧縮クリープによって排水ユニットが押しつぶされ
ることがなく、また、コンクリート打設時にコンクリー
トが排水ユニットの下側に流出することもないので、下
部スラブと排水ユニットの間に形成される排水通路は打
設されたコンクリートで目詰まりを生ずる心配はない。
更にまた、各々の排水ユニットと下部スラブの間に形成
される排水通路は該排水ユニットの敷設方向に関係なく
総て連通するので、例えばコーナ部や柱に接して敷設さ
れる排水ユニットは、敷設に邪魔となる部分のみを随時
切り落して用いることができ、その切断による無駄も少
なくて経済的に使用することが可能である。そして、柱
状脚部は規則正しく点在させて突設されており、一方の
排水ユニットの柱状脚部を他方の排水ユニットの柱状脚
部の間に挿入するようにして、排水ユニット同士は互い
に積み重ねできるので、積み重ねたときの嵩張りを小さ
くできて運搬や保管等の取扱いには非常に便利であり、
その実用的価値は極めて多大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は斜視図、
第2図は底面図、第3図は第1図A−A線断面図、第4
図は本排水ユニットを積み重ねた状態の正面図、第5図
は他の態様を示す底面図、第6図は本排水ユニットを用
いた地下構造物の断面図である。 図中、1は排水ユニット、2は板状体、2aは上面、2bは
下面、3,3aは柱状脚部、4は空胴部、5は開口である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小松 康夫 東京都中央区日本橋本町3丁目4番7号 内山商事株式会社内 (72)考案者 清水 正 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱油 化バーディツシエ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−247000(JP,A) 特開 昭64−62599(JP,A) 特公 昭63−16537(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/00 E02D 31/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】方形である合成樹脂発泡体製の板状体であ
    って、この板状体の下面には多数の柱状脚部を突設し、
    これらの柱状脚部のうちの少なくとも板状体の四隅部分
    に突設されている柱状脚部は空胴であって、この空胴部
    は板状体を貫通して該板状体の上面に開口し、かつ、各
    々の柱状脚部は、これら柱状脚部の隣合ったもの同士の
    間に他の板状体の柱状脚部をそれぞれ受け入れることが
    できるように、その突設間隔を規則正しく設けて成るこ
    とを特徴とする二重スラブ構造の地下構造物用排水ユニ
    ット。
JP1989073056U 1989-06-23 1989-06-23 二重スラブ構造の地下構造物用排水ユニット Expired - Lifetime JP2586489Y2 (ja)

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JPH0313344U JPH0313344U (ja) 1991-02-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6024700A (ja) * 1983-07-21 1985-02-07 三菱重工業株式会社 車種判別装置
JPS6316537A (ja) * 1986-07-08 1988-01-23 Sony Corp イオンビ−ム発生装置

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