JP2586293B2 - 電話端末インタフェース装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子交換機に利用する。
本発明は電子交換機に収容される電話端末のインタフェ
ースに利用する。本発明は電子交換機で実行する付加サ
ービスに関する。本発明は特定の付加サービスを特定グ
ループの端末を収容する電話インタフェース回路につい
て実行する場合に有用である。

【０００２】

【従来の技術】交換接続に伴い実行される各種の付加サ
ービスは、従来の電子交換機では原則的にその交換機の
中央制御装置の制御により行われている。したがって、
電話端末から付加サービスを要求する操作情報の入力が
あると、これを中央制御装置に送信することが必要であ
った（特開平１−２５６８９２号公報参照）。また、特
定の加入者番号について継続的に付加サービスを実行す
る場合にも、そのサービスの設定または解除は中央制御
装置に通知されていた。

【０００３】また、交換機に中央制御装置とは別に付加
サービスを実行するための別のコンピュータ装置を設
け、中央制御装置の負荷を一部負担する技術が特開平２
−６３３６２号公報に開示されているが、付加サービス
を実行するための別のコンピュータ装置を電話機端末イ
ンタフェースに設けるという考えはない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の付加サ
ービス提供方式では、電子交換機の中央制御装置が直接
付加サービスの提供に関与するため、交換処理能力の一
部が付加サービス提供のためにさかれ、付加サービスの
規模およびトラヒックによっては交換処理能力の低下を
招く問題があった。また、システム全体の電話端末に均
一の付加サービスを提供する場合には従来の方式が有効
であるが、少数の電話端末からなるグループ毎に異なっ
た付加サービスを提供することが困難であった。

【０００５】本発明はこのような問題を解決するもの
で、中央制御装置の交換処理を受けることなく少数の電
話端末からなるグループ毎に異なった付加サービスを受
けることができる方式を提供することを目的とする。本
発明は電話インタフェースが多重回線を介して、交換機
から遠隔の地に設けられている場合に、その多重回線の
通信容量を小さくすることができる方式を提供すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ電話
端末が接続され音声情報と制御情報とを分離する手段を
含む複数の電話インタフェース回路と、この電話インタ
フェース回路からダイヤルボタン操作情報を取込み交換
機に送信する操作情報送信手段と、この電話インタフェ
ース回路に前記電話端末の動作制御のための端末制御情
報を与える端末制御手段とを備えた電話端末インタフェ
ース装置において、前記操作情報送信手段は、特定の付
加サービスを要求する操作情報についてはその操作情報
の送信先を前記交換機の中央制御装置とは別に設けられ
た外部コンピュータ装置に送信する手段を備え、前記端
末制御手段に前記端末制御情報を与えるために当該付加
サービスの実行手段を含む前記外部コンピュータ装置の
出力情報を受信する手段とを備えたことを特徴とする。

【０００７】前記電話インタフェース回路は特定グルー
プの端末を収容し、前記交換機とは遠隔の地に設けら
れ、その交換機との間が多重回線により接続され、前記
特定の付加サービスは、通話相手端末の番号を端末装置
に表示する端末表示サービスであることが望ましい。

【０００８】

【作用】本発明では、電話端末インタフェース装置を単
位に特定の付加サービスを実行する別のコンピュータ装
置を設ける。この別のコンピュータ装置にはその特定の
付加サービスを実行するためのソフトウエアが実装され
ている。そしてその電話端末インタフェース装置ではそ
の特定の付加サービスの要求があったときには、その操
作情報を交換機に送信することなく特別の端子に導き、
その電話端末インタフェース装置に設けたコンピュータ
装置に供給する。そのコンピュータ装置はその付加サー
ビスの実行制御を行う。

【０００９】したがって、交換機の中央制御装置はその
付加サービスについては制御を行う必要がなく負担が軽
減される。また、その電話端末インタフェース装置が交
換機から遠隔の地にある場合には、電話端末インタフェ
ース装置と交換機とを接続する多重回線の通信量を軽減
することができる。

【００１０】

【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は本発明実施例に係わる全体構成を示すブロッ
ク図、図２は本発明実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【００１１】本発明実施例は、多数の電話端末４が接続
され音声情報と制御情報とを分離する多重分離回路１８
を含む電話インタフェース回路１６と、この電話インタ
フェース回路１６からダイヤルボタン操作情報を取込み
交換機２に送信する操作情報送信手段１４と、この電話
インタフェース回路１６に端末制御情報を与える端末制
御手段１３とを備え、さらに、本発明の特徴として、操
作情報送信手段１４は、特定の付加サービスを要求する
操作情報についてはその操作情報の送信先を交換機２に
代えて別端子に出力する手段を備え、前記別端子の送信
出力を入力とし、端末制御手段１３に制御情報を与え、
当該付加サービスの実行手段を含み交換機２の中央制御
装置５とは別に設けられたコンピュータ装置３に接続さ
れるコンピュータ接続手段１５を備え、電話インタフェ
ース回路１６は特定グループの電話端末４を収容し、交
換機２とは遠隔の地に設けられ、その交換機２との間が
多重回線６により接続される。前記特定の付加サービス
は、通話相手端末の番号を端末装置４に表示する端末表
示サービスである。

【００１２】さらに、端末制御指示を受信する端末制御
指示受信手段１１と、端末制御情報を受信する端末制御
情報受信手段１２と、多重回線６との接続を行う多重回
線インタフェース回路１７とを備える。

【００１３】本実施例は、図１に示すように端末インタ
フェース装置１が交換機２から離れて遠隔地に設置され
る分散設置型の例を示したものである。

【００１４】それぞれの電話端末インタフェース装置１
は、複数の電話端末４を収容するとともにコンピュータ
装置３が接続される。交換機２と電話端末インタフェー
ス装置１との間は多重回線６を用いる。電話端末インタ
フェース装置１は、多重回線インタフェース回路１７に
よって多重回線６を介して交換機２に接続され、交換機
２との間で音声情報ａと制御情報ｂの送受信を行う。多
重回線インタフェース回路１７に接続される多重分離回
路１８は電話インタフェース回路１６と接続され音声情
報ａの送受信を行うとともに、操作情報送信手段１４、
端末制御指示受信手段１１、および端末制御情報受信手
段１２と接続され制御情報の送受信を行う。

【００１５】一方、コンピュータ装置３とはコンピュー
タ接続手段１５によって接続され、コンピュータ接続手
段１５には操作情報送信手段１４、端末制御指示受信手
段１１、端末制御情報受信手段１２が接続される。さら
に、端末制御指示受信手段１１と端末制御情報受信手段
１２はそれぞれ端末制御手段１３に接続され、電話イン
タフェース回路１６を介して電話端末４に接続される。
電話インタフェース回路１６は多重分離回路１８と操作
情報送信手段１４に接続され、電話端末４との間の音声
情報とダイヤル・ボタン操作情報の送受を行う。

【００１６】ここで、本発明の特徴とするところは、電
話端末４において操作されたダイヤル・ボタンの情報が
それぞれの電話インタフェース回路１６を介して操作情
報送信手段１４に送られた後、多重分離回路１８と多重
回線インタフェース回路１７を介して交換機２に送られ
るほかに、コンピュータ接続手段１５を介してコンピュ
ータ装置３に送られることと、コンピュータ装置３から
コンピュータ接続手段１５を介して端末制御指示受信手
段１１と端末制御情報受信手段１２に端末制御指示と端
末制御情報を送信できる点にある。

【００１７】上述したように、電話端末インタフェース
装置１に接続されるコンピュータ装置３が電話端末４に
おいて操作されたダイヤル・ボタン情報の通知を受ける
ことができ、かつ任意に電話端末４の制御を行うことが
可能となり、電話端末インタフェース装置１単位の付加
サービスをコンピュータ装置３によって容易に行うこと
ができる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
話端末インタフェース装置毎に収容電話端末のダイヤル
・ボタン操作情報をコンピュータ装置に提供し、コンピ
ュータ装置によって収容電話端末の制御を行えるように
したことにより、中央制御装置の処理を要することな
く、電話端末インタフェース装置単位で付加サービスを
提供することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例に係わる全体構成を示すブロック
図。

【図２】本発明実施例の構成を示すブロック図。

【符号の説明】

１ 電話端末インタフェース装置 ２ 交換機 ３ コンピュータ装置 ４ 電話端末 ５ 中央制御装置 ６ 多重回線 １１ 端末制御指示受信手段 １２ 端末制御情報受信手段 １３ 端末制御手段 １４ 操作情報送信手段 １５ コンピュータ接続手段 １６ 電話インタフェース回路 １７ 多重回線インタフェース回路 １８ 多重分離回路

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれ電話端末が接続され音声情報と
   制御情報とを分離する手段を含む複数の電話インタフェ
   ース回路と、この電話インタフェース回路からダイヤル
   ボタン操作情報を取込み交換機に送信する操作情報送信
   手段と、この電話インタフェース回路に前記電話端末の
   動作制御のための端末制御情報を与える端末制御手段と
   を備えた電話端末インタフェース装置において、 前記操作情報送信手段は、特定の付加サービスを要求す
   る操作情報についてはその操作情報の送信先を前記交換
   機の中央制御装置とは別に設けられた外部コンピュータ
   装置に送信する手段を備え、前記端末制御手段に前記端末制御情報を与えるために当
   該付加サービスの実行手段を含む前記外部コンピュータ
   装置の出力情報を受信する手段と を備えたことを特徴と
   する電話端末インタフェース装置。
2. 【請求項２】 前記電話インタフェース回路は特定グル
   ープの端末を収容する請求項１記載の電話端末インタフ
   ェース装置。
3. 【請求項３】 前記交換機とは遠隔の地に設けられ、そ
   の交換機との間が多重回線により接続された請求項１記
   載の電話端末インタフェース装置。
4. 【請求項４】 前記特定の付加サービスは、通話相手端
   末の番号を端末装置に表示する端末表示サービスである
   請求項１または２記載の電話端末インタフェース装置。