JP2586090Y2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2586090Y2
JP2586090Y2 JP1992074584U JP7458492U JP2586090Y2 JP 2586090 Y2 JP2586090 Y2 JP 2586090Y2 JP 1992074584 U JP1992074584 U JP 1992074584U JP 7458492 U JP7458492 U JP 7458492U JP 2586090 Y2 JP2586090 Y2 JP 2586090Y2
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高正 嶋野
文夫 中山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、正面フライスやカッタ
ー等の切削工具として用いられるスローアウェイチップ
に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来、
ポジティブスローアウェイチップはチップブレーカのな
い構造のものが主流であったが、近年チップブレーカが
設けられたものも出回ってきている。従来提案されてい
るこの種のスローアウェイチップの一例を、図29及び
図30により説明する。図において、スローアウェイチ
ップ1は平面視略矩形の平板状を呈しており、四周縁部
に各辺を構成する直線状の主切刃2が形成され、隣接す
る主切刃2間のコーナー部には副切刃3が形成されてい
る。チップ1の中央部にはホルダ等に取り付けるための
取付座4が設けられ、四周縁部の切刃2,3と取付座4
との間のすくい面には、全周に亘ってランド部5とチッ
プブレーカを構成する凹部6とが形成されている。凹部
6は、切刃2,3と取付部4間で、両端側からそれぞれ
急傾斜面と緩傾斜面が谷線7を挟んで対称的に形成され
ている(図31に示す図29のA−A線断面図及び図3
2に示すB−B線断面図参照)。
【0003】このような構成のチップ1は切刃2,3の
内側全周囲に凹部6が形成されているために、切削によ
り特に副切刃3にチッピングや欠損等を生じ易く、副切
刃3の強度が弱いという欠点がある。又、低切込みでの
軽切削を行なおうとする場合、切り屑の分断がよく行な
われないために切削抵抗が大きくなる等、切り屑処理性
が悪いという欠点もある。
【0004】又、他のスローアウェイチップの例とし
て、図33に示すものがある。図33の(A)は副切刃
3の部分の平面図、同(B)は同(A)の側面図であ
る。このスローアウェイチップ8では、上述の凹部6に
代えて、切刃2,3の稜線からすくい面側方向に全周が
平面に形成されていると共に、取付座9はすくい面から
立ち上げられることで、チップブレーカが形成されてい
る。しかも、取付座9のコーナー部から副切刃3方向に
向けて、取付座9と同一高さのテーパ状の突起10が突
出して形成されている。このような構成にすれば、低切
込みでの切削では切り屑の処理性は良好になるが、高切
込みでの重切削では、この突起10が切刃2,3より高
いために切り屑詰まりを起こすという欠点がある。
【0005】本考案は、このような課題に鑑みて、切れ
味を犠牲にすることなく副切刃の強度を強くすると共
に、低切込みから高切込みでの切り屑処理性を良好に維
持できるようにしたスローアウェイチップを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によるスローアウ
ェイチップは、周縁部に主切刃と副切刃が形成されてい
ポジティブタイプのスローアウェイチップにおいて、
前記主切刃は直線状とされ、その内側に凹部が形成され
ていると共に、副切刃の稜線から内側方向に向けて副切
刃とほぼ同一高さの突部が設けられていることを特徴と
するものである。
【0007】又、突部は、副切刃からチップ中央の取付
座まで延びていることを特徴とするものである。
【0008】又、突部は、チップ中央の取付座と分離し
ていることを特徴とするものである。
【0009】又、突部は、副切刃側から取付座方向に位
置する二つの対向する境界面が、互いに他方の境界面方
向に凸をなす曲面状に形成されていることを特徴とする
ものである。
【0010】又、突部は、副切刃側から取付座方向に位
置する二つの対向する境界面が略平行な平面形状である
ことを特徴とするものである。
【0011】又、突部は、副切刃側から取付座方向に位
置する二つの対向する境界面間の幅が、副切刃側から取
付座方向に向けて変化することを特徴とするものであ
る。
【0012】又、副切刃とその両隣りの主切刃との間の
少なくとも一方には、R部又はチャンファが設けられて
いることを特徴とするものである。
【0013】又、突部の、少なくとも一方の境界面の副
切刃側の端部が、R部又はチャンファに連結されている
ことを特徴とするものである。
【0014】又、境界面の副切刃側の端部が、R部又は
チャンファの主切刃との境界で連結されていることを特
徴とするものである。
【0015】又、境界面の副切刃側の端部が、R部又は
チャンファの副切刃との境界で連結されていることを特
徴とするものである。
【0016】又、スローアウェイチップは、勝手付きで
あることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】切削時に、切刃で切削されて発生する切り屑
は、低切込みの場合には突部の境界面の副切刃近傍に衝
突してカールして分断され、又、高切込みの場合には凹
部にガイドされて突部の境界面に衝突してカールして分
断され、突部は副切刃と同程度の高さであるから切り屑
詰まりが少なく、しかも、突部が存在するために副切刃
の強度が高い。またチップはポジティブタイプであるか
ら、主切刃及び副切刃の切れ味が良く、主切刃が直線状
であるために加工面の平坦度が良く仕上げ切削にも採用
できる。
【0018】突部が取付座まで延びていると、副切刃の
強度がより高い。
【0019】突部が取付座と離間している場合、高切込
みでの切り屑の排出性がより良い。
【0020】突部の境界面が曲面状に形成されている
と、副切刃の強度と切り屑処理性とのバランスがよい。
【0021】突部の境界面が平行平面状に形成されてい
れば、比較的副切刃の強度が高い。
【0022】突部の境界面がR部又はチャンファの主切
刃との境界で連結されている場合、突部の幅が比較的広
くて副切刃の強度が高く、又、切刃から突部の境界面ま
での距離が比較的小さく、低切込みでの切り屑処理性が
より良い。
【0023】突部の境界面がR部又はチャンファの副切
刃との境界で連結されている場合、切刃から突部の境界
面までの距離が比較的大きく、高切込みでの切り屑詰ま
りがより少ない。
【0024】
【実施例】以下、本考案の各実施例を添付図面によって
説明する。図1乃至図6は、本考案の第一実施例を示す
ものであり、図1はスローアウェイチップの平面図、図
2は図1の側面図、図3は図1の副切刃部分の拡大図、
図4は図1のC−C線断面図、図5はD−D線断面図、
図6はE−E線断面図である。図1乃至3において、ス
ローアウェイチップ12は略矩形の平板状を呈してお
り、下面とこれに対向する上面との間に設けられた側面
が下面から上面に向けて外側に傾斜するポジティブタイ
プとされている。上面の四周縁部に各辺を構成する直線
状の主切刃13が形成され、隣接する主切刃13間のコ
ーナー部には(図3参照)、直線状の副切刃14とその
両側に位置する一対の円弧状(切刃)のR部14a,1
4aとがそれぞれ形成されている。チップ12の中央部
には、ホルダに取り付けるための、各切刃13,14よ
り若干高さの大きい平面視矩形の取付座15が設けられ
(図4,5参照)、主切刃13と取付座15との間のす
くい面には、主切刃13に続く平坦ランド部17とチッ
プブレーカを構成する凹部18とが形成されている。凹
部18は、図4に示す図1のC−C線断面において、主
切刃13及び取付座15間方向に見て、両端の急傾斜部
18a,18b間が、切刃13側から谷線19にかけて
の緩傾斜面18cと、谷線19から取付部15側方向へ
の緩傾斜面19dとからなる形状を呈している。
【0025】又、隣接する凹部18,18の間の角部に
は、副切刃14の稜線から取付座15の角部まで連結し
て延在する、副切刃14とほぼ同一高さの平面状の突部
20が形成されている(図5及び図6参照)。突部20
において、隣接する各凹部18からそれぞれ立ち上がる
一対の境界面20a,20aは、互いに対向する他方の
境界面20a方向に凸をなす弧状曲面を呈しているた
め、突部20はその中央部で最も幅が狭く、両端に近づ
くに従って幅広になるように形成され、平面視略糸巻軸
形を呈している。又、各境界面20aは、その副切刃1
4側の端部が、それぞれR部14aの適宜位置、例えば
中央部に連結されている。この突部20は、副切刃14
の強度を補強すると共に、境界面20aによって切り屑
処理性、特に低切込みでの切り屑処理性を向上させるこ
とができる。
【0026】本実施例は、上述のように構成されている
から、このスローアウェイチップ12によって切削加工
を行なう場合、低切込みで切削を行なう時には、副切刃
14及びR部14aによって生成された切り屑は、突部
20の一方の境界面20aのR部14a側端部に衝突し
てカールして分断される。又、高切込みで切削を行なう
時には、切り屑の大部分は突部20の最も幅の狭い領域
等の境界面20aに衝突する。この場合、主切刃13と
境界面20aとの間隔が、R部14a側から遠ざかるに
従って弧状に広がり、且つ突部20が副切刃14と同一
高さであるため、凹部18での切り屑詰まりを減少させ
ることができる。しかも、切り屑は弧状の境界面20a
に一端部が衝突して境界面20aにガイドされてカール
するので、切り屑はよじれて亀裂が入り確実に分断され
る。
【0027】以上のように、本実施例では、副切刃14
に、副切刃14の領域で幅広になる突部20が補強部と
して連結されているから、副切刃14の欠損やチッピン
グを抑制して切刃強度を高くすることができ、チップ1
2の寿命を向上できる。しかも、切り屑処理性を改善で
き、特に低切込みでの切り屑処理性を良好にすることが
でき、切れ味が良い。特に本実施例では、後述する各変
形例と比較して、副切刃の強度強化と切り屑処理性の良
さとを適当にバランスさせることができて、チップの寿
命の向上に有用であるという利点がある。
【0028】又、図7及び図8は、第一実施例の変形例
をそれぞれ示すものである。図7は第一変形例を示すも
のであり、本例では、突部20′の両境界面20′a,
20′aのR部14a側各端部は、R部14aの副切刃
14との境界でそれぞれ接続されている。そのため、本
例の突部20′は、上述の第一実施例における突部20
と比較して、全体に幅が狭くなっている。この構成によ
れば、切刃強度は若干低下するが、主切刃13から突部
20′の境界面20′aまでの距離が弧状に一層離隔し
ていくので、高切込み切削での切り屑詰まりが一層少な
くなる。
【0029】又、図8に示す第二変形例では、突部20
″の両境界面20″a,20″aのR部14a側各端
部は、R部14aの主切刃13との境界でそれぞれ接続
されている。そのため、本例の突部20″は、上述の第
一実施例における突部20と比較して、全体に幅が広く
なっている。この構成によれば、高切込みでの切り屑詰
まりの改善は多少低下するが、強度がより高く、しか
も、主切刃13から突部20″の境界面20″aまでの
距離が比較的近接しているので、特に低切込み切削での
切り屑処理性がより良好になる。
【0030】これら第一実施例,その第一変形例,第二
変形例について、図29に示すスローアウェイチップ1
及びブレーカ溝のない平坦なチップをそれぞれ従来例
F,Gとして、各スローアウェイチップの寿命(強
度),切り屑処理性及び切れ味について比較実験を行な
った。まず、スローアウェイチップの寿命(強度)につ
いては、フライス切削における切刃摩耗の進行を測定し
た。 実験条件 被削材:SCM440(HB220)(97w×400l) カッタ:SE445K0506E 機械:森精機MV−55 切削速度V=200m/min,切込みd=2.5m
m,1刃当りの送りSz=0.2mm/刃,加工時間T
=4分10秒(1パス)。 乾式切削で、センターカットとした。これらの条件下で
9パス37分30秒間切削加工することで、図9及び図
10(A)乃至(E)に示す切刃摩耗形態が得られた。
又、これらのすくい面摩耗と逃げ面摩耗の内、すくい面
摩耗はすくい面の有無によってその量(現れ方)が異な
るのでこれらを一概に比較できないため、逃げ面摩耗に
ついてその進行を、切削時間とパス回数と切削長さとの
関係で示すと、図11のようになる。
【0031】又、スローアウェイチップの切り屑処理性
と切れ味については、フライス切削における切屑形態を
観察して判定した。 実験条件 被削材:SCM440(HB220)(ワーク巾97mm) カッタ:SE445K0506E 機械:森精機MV−55 切削速度V=160m/min,切込みd=1,2,
4,5.5mm,1刃当りの送りSz=0.1,0.
2,0.3,0.4mm/刃。 乾式切削で、センターカットとした。これによって、図
12乃至図14の(A)乃至(E)に示す各形態の切り
屑がそれぞれ得られた。
【0032】上述の実験の結果、副切刃14の寿命(強
度)は第二変形例が最も高く、次いで第一実施例、第一
変形例の順に高い。又、切り屑処理性及び切れ味の良さ
は、第一変形例、第一実施例、第二変形例の順になるこ
とが確認できた。いずれの実験でも、従来例F,Gは本
考案の各例よりも結果が悪かった。従って、基本的には
第一実施例のスローアウェイチップがバランスが取れて
いて最も良好であるが、被削材の特性や切削条件に基づ
いて、本考案によるこれらスローアウェイチップの内か
ら最適なものを適宜選択して用いればよい。
【0033】次に、第三及び第四変形例を図15及び図
16により説明する。図15に示す第三変形例では、副
切刃14から取付座15に架けられた、凹部18,18
間の突部22は、対向する一対の境界面22a,境界面
22aがそれぞれ平面でほぼ平行になっており、副切刃
14に近い領域から取付座15に近い領域までほぼ同一
幅になっている。このような構成にすれば、副切刃14
の強度は一層高くなる。
【0034】又、図16に示す第四変形例では、突部2
3の対向する一対の境界面23a,23aは、平面形状
で副切刃14側端部から取付座15側端部に向けて境界
面23a,23a間の幅が次第に小さくなるように形成
されている。この構成によれば、取付座15寄りの境界
面23aが主切刃13から大きく離れているので、高切
込みでの切り屑処理性が一層良好になる。尚、第三,第
四変形例においても、上述の第一実施例、第一及び第二
変形例と同様に、境界面端部とR部14aとの連結位置
を適宜設定することができる。
【0035】次に、本考案の第二実施例を図17によっ
て説明する。本実施例においては、突部25は副切刃1
4の稜線から取付座15方向に延びると共に、取付座1
5の角部に対して或る距離離間した位置で仕切られた平
面視略台形状に形成されている。突部25は、対向する
一対の境界面25a,25aがR部14a,14aの適
宜位置からそれぞれ延びて対称な弧状を呈することで、
取付座15側に向けて徐々に幅が狭くなり、取付座15
側の仕切り面25bが副切刃14と略平行に形成されて
いる。そのため、隣接する二つの凹部18,18は仕切
り面25bと取付座15の角部との間で連通する構造に
なっている。
【0036】本実施例では、突部25が取付座15と離
間している構造であるために、副切刃14の強度は第一
実施例と比較して若干小さいが、高切込みでの切り屑詰
まりを小さくできて、切り屑処理性が高いという利点が
ある。
【0037】図18は、第二実施例の第一変形例を示す
ものである。本例では、突部26は平面視略矩形を成し
ていて、一対の境界面26a、26aは平行平面状に形
成されている。本例のスローアウェイチップの場合、図
17に示すものより強度及び低切込みでの切り屑処理性
が良好である。
【0038】図19は、第二実施例の第二変形例を示す
ものである。本例では、突起27は平面視略三角形に形
成されており、各R部14a,14aから延びる境界面
27a,27aが互いに交わるようになっている。
【0039】次に、図20及び図21は、本考案の第三
実施例を示すものであり、図20はスローアウェイチッ
プ29の平面図、図21は副切刃部分の拡大図である。
図中、コーナー部の副切刃14とその両側の主切刃13
との間には、上述の各例におけるR部14aに代えて、
面取りが施されたチャンファ30がそれぞれ形成されて
いる。本例では、突部31は第一実施例の突部20と同
様に平面視略糸巻軸状に形成され、それぞれ弧状を成す
各境界面31a,31aはその端部がチャンファ30,
30上の適宜位置に連結されている。本実施例の場合、
チャンファ30を施すことで刃先強度がより高くなる。
尚、R部14aに代えてチャンファ30を設ける構成
は、本第三実施例のチップ29の他に、上述の図7,図
8,図15乃至図19及びその説明に示す各例に採用し
てもよい。
【0040】又、図22及び図23は、本発明の第四実
施例を示すものであり、図22はスローアウェイチップ
33の平面図、図23は副切刃部分の拡大図である。本
実施例によるスローアウェイチップ33は勝手付きに構
成されている。即ち、平面視略矩形のチップ33の略四
辺を構成する直線状の主切刃34は、それぞれその周面
方向右側(左側でもよい)のコーナー部寄りに位置し、
その右回り方向にR部35aがコーナー部に位置し、R
部35aに続く右周り方向周面には副切刃35が設けら
れ、屈曲部35bを介して隣接する辺を構成する他の主
切刃34に接続されている。このようにして、四辺にそ
れぞれ主切刃34とR部35aと副切刃35と屈曲部3
5bとが設けられている。又、副切刃35及び取付座1
5間に設けられた突部36は、一方の弧状の境界面36
aの端部がR部35a上の適宜位置に連結されており、
対向する他方の弧状の境界面36bの端部は、副切刃3
5と隣接する主切刃34との境界をなす屈曲部35bに
連結されている。尚、勝手付きの場合、対向する二つの
境界面36a、36bは対称な形状にはなっていない。
【0041】尚、本実施例による主切刃34及び副切刃
35の構成を有する勝手付きスローアウェイチップ33
は、突部36に代えて上述した図7,図8,図15乃至
図19及びその説明の各例に示す特徴を有する他の突部
を備えるように構成してもよい。その一例として、スロ
ーアウェイチップ33に図7に示す突部20′が突部3
8として設けられたものを、スローアウェイチップ39
として示すと、図24のようになる。ここで、突部38
の一方の境界面38aはその端部が、R部35aの副切
刃35との境界に連結され、他方の境界面38bはその
端部が副切刃35と隣接する主切刃34との屈曲部35
bに連結されている。
【0042】又、スローアウェイチップ33に、図17
及び図18に示す突部25,26がそれぞれ突部40,
41として設けられたものを、スローアウェイチップ4
2,43として示すと、それぞれ図25及び図26に示
すようになる。突部40,41では、それぞれ仕切り面
40a,41aは平面視くの字型に屈曲されている。
【0043】又、上述した勝手付きの各スローアウェイ
チップにおいて、R部35aに代えてチャンファが構成
されていてもよい。その一例として、図22及び図23
に示すスローアウェイチップ33にチャンファが設けら
れた構造を、スローアウェイチップ45として図27及
び図28で説明する。尚、図27はスローアウェイチッ
プ45の平面図、図28は副切刃部分の拡大図である。
図において、主切刃34と副切刃35との間には、R部
35aに代えてチャンファ46が形成されている。副切
刃35と取付座15との間に設けられた突部36の一方
の境界面36aは、その一端部がチャンファ46の適宜
位置に連結されている。又、本実施例による主切刃3
4、副切刃35及びチャンファ46の構成を有する勝手
付きスローアウェイチップ45は、突部36に代えて上
述した図7,図8,15乃至図19及びその説明に示す
特徴を有する各突部を備えるように構成してもよい。
【0044】尚、上述の各実施例では、スローアウェイ
チップが平面視矩形のものについて説明したが、他の適
宜形状のものにも適用され得るものであることはいうま
でもない。
【0045】
【考案の効果】上述のように、本考案によるスローアウ
ェイチップは、ポジティブタイプであって、主切刃は直
線状とされ、その内側に凹部が形成されていると共に、
副切刃の稜線から内側方向に向けて、副切刃とほぼ同一
高さの突部が設けられているから、副切刃の強度を高く
することができると共に、低切込みから高切込みにおけ
る切り屑処理性、特に低切込みでの切り屑処理性を良好
にして、切れ味を向上することができ、製品寿命を向上
できる。また主切刃による加工面の平坦度が良い
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例によるスローアウェイチッ
プの平面図である。
【図2】図1のスローアウェイチップの側面図である。
【図3】図1の副切刃部分の拡大図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】図1のE−E線断面図である。
【図7】第一実施例によるスローアウェイチップの第一
変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図8】第一実施例によるスローアウェイチップの第二
変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図9】(A),(B),(C)は、第一変形例、第一
実施例,第二変形例についての実験結果を示すものであ
って、フライス切削による切刃摩耗形態をそれぞれ示す
図である。
【図10】(D),(E)は、従来例F,Gについての
実験結果を示すものであって、フライス切削による切刃
摩耗形態をそれぞれ示す図である。
【図11】図9及び図10の各例について、逃げ面摩耗
量に関するフライス切削における切刃摩耗進行を示す図
である。
【図12】(A),(B)は、第一変形例、第一実施例
について、切込みと1刃当りの送りに応じた切り屑形態
をそれぞれ示す図である。
【図13】(C)は、第二変形例について、切込みと1
刃当りの送りに応じた切り屑形態を示す図である。
【図14】(D),(E)は、従来例F,Gについて、
切込みと1刃当りの送りに応じた切り屑形態をそれぞれ
示す図である。
【図15】第一実施例によるスローアウェイチップの第
三変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図16】第一実施例によるスローアウェイチップの第
四変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図17】本考案の第二実施例によるスローアウェイチ
ップの副切刃部分の平面図である。
【図18】第二実施例によるスローアウェイチップの第
一変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図19】第二実施例によるスローアウェイチップの第
二変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図20】本考案の第三実施例によるスローアウェイチ
ップの平面図である。
【図21】図20のスローアウェイチップの副切刃部分
の拡大図である。
【図22】本考案の第四実施例によるスローアウェイチ
ップの平面図である。
【図23】図22のスローアウェイチップの副切刃部分
の拡大図である。
【図24】第四実施例によるスローアウェイチップの第
一変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図25】第四実施例によるスローアウェイチップの第
二変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図26】第四実施例によるスローアウェイチップの第
三変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図27】第四実施例によるスローアウェイチップの第
四変形例を示す平面図である。
【図28】図27のスローアウェイチップの副切刃部分
の拡大図である。
【図29】従来のスローアウェイチップの平面図であ
る。
【図30】図29のスローアウェイチップの側面図であ
る。
【図31】図29に示すスローアウェイチップのA−A
線断面図である。
【図32】図29に示すスローアウェイチップのB−B
線断面図である。
【図33】他の従来のスローアウェイチップの副切刃部
分についての、(A)は平面図、(B)は側面図であ
る。
【符号の説明】
12,29,33,39,43,45 スローアウェイ
チップ 13,34 主切刃 14,35 副切刃 14a,35a R部 18 凹部 20,20′,20″,22,23,25,26, 突
部 20a,20′a,20″a,22a,23a,25
a,26a 境界面 30,46 チャンファ 27,31,36,38,40,41 突部 27a,31a,36a,38a,40b,41b 境
界面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大木 淳 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (56)参考文献 実開 平4−76304(JP,U) 実公 昭52−48070(JP,Y2) 実公 昭46−40152(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 27/22 B23B 27/14

Claims (11)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁部に主切刃と副切刃が形成されてい
    ポジティブタイプのスローアウェイチップにおいて、
    前記主切刃は直線状とされ、その内側に凹部が形成され
    ていると共に、前記副切刃の稜線から内側方向に向けて
    副切刃とほぼ同一高さの突部が設けられていることを特
    徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】前記突部は、副切刃の稜線からチップ中央
    の取付座まで延びて連結されていることを特徴とする請
    求項1に記載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】前記突部は、チップ中央の取付座と離間し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェ
    イチップ。
  4. 【請求項4】前記突部は、副切刃側から取付座方向に位
    置する二つの対向する境界面が、互いに他方の境界面方
    向に凸をなす曲面状に形成されていることを特徴とする
    請求項2又は3に記載のスローアウェイチップ。
  5. 【請求項5】前記突部は、副切刃側から取付座方向に位
    置する二つの対向する境界面が、略平行な平面形状であ
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載のスローアウ
    ェイチップ。
  6. 【請求項6】前記突部は、副切刃側から取付座方向に位
    置する二つの対向する境界面間の幅が、副切刃側から取
    付座方向に向けて変化することを特徴とする請求項2又
    は3に記載のスローアウェイチップ。
  7. 【請求項7】前記副切刃とその両隣りの主切刃との間の
    少なくとも一方には、R部又はチャンファが設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至6のいづれかに記載
    のスローアウェイチップ。
  8. 【請求項8】前記突部の、少なくとも一方の境界面の副
    切刃側の端部が、前記R部又はチャンファに連結されて
    いることを特徴とする請求項7に記載のスローアウェイ
    チップ。
  9. 【請求項9】前記境界面の副切刃側の端部が、R部又は
    チャンファの主切刃との境界で連結されていることを特
    徴とする請求項8に記載のスローアウェイチップ。
  10. 【請求項10】前記境界面の副切刃側の端部が、R部又
    はチャンファの副切刃との境界で連結されていることを
    特徴とする請求項8に記載のスローアウェイチップ。
  11. 【請求項11】前記スローアウェイチップは、勝手付き
    であることを特徴とする請求項1乃至10のいづれかに
    記載のスローアウェイチップ。
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