JP3269243B2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP3269243B2
JP3269243B2 JP03736994A JP3736994A JP3269243B2 JP 3269243 B2 JP3269243 B2 JP 3269243B2 JP 03736994 A JP03736994 A JP 03736994A JP 3736994 A JP3736994 A JP 3736994A JP 3269243 B2 JP3269243 B2 JP 3269243B2
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JP
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cutting edge
chip
cutting
inclined surface
recess
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貴宣 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2200/00Details of milling cutting inserts
    • B23C2200/36Other features of the milling insert not covered by B23C2200/04 - B23C2200/32
    • B23C2200/367Mounted tangentially, i.e. where the rake face is not the face with largest area

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に正面フライスやカ
ッター等の工具本体の外周部に着脱自在に装着されるス
ローアウェイチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスローアウェイチップ(以下、
単にチップと称する。)としては、例えば実開昭63−
136815号公報に記載されたものが知られている。
このチップは、そのチップ本体が方形平板状をなし、そ
の上下面の稜辺部のうち該上下面の周回り方向に互い違
いの面側に位置する各一対の稜辺部に切刃が形成されて
成るもので、これらの切刃に連なるチップ本体の各側面
には、チップ本体の厚さ方向に上記切刃側から離間する
に従い上記上下面の中央側に向けて傾斜するすくい面が
形成されている。
【0003】このようなチップは、その上下面の一方を
逃げ面として正面フライス等の切削工具の工具本体の外
周側に向けるとともに、他方を着座面としてチップ取付
座の底面に密着させ、さらに一の側面をすくい面を工具
回転方向側に向けて上記工具本体に装着され、いわゆる
縦刃のチップとして使用される。そして、このすくい面
と逃げ面との交差稜線部に位置する切刃により切削を行
なう。ここで、上記公報のチップでは各側面が凸曲面状
に形成されており、このためすくい面となる側面と工具
先端側を向いて配置される側面(先端逃げ面)との交差
角を大きくすることができ、この交差部におけるチップ
強度を向上させて欠損や過度の摩耗を防止することがで
きる。また、これにより切刃も凸曲線状に形成されるた
め、その軸方向すくい角が喰付き時の切刃先端から後端
に向かうに従い漸増して、良好な切れ味が得られるとい
った効果を奏している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
正面フライスやカッターに用いられるチップに限らず、
スローアウェイ式の切削工具に装着されるチップにおい
ては、切削時に作用する切削抵抗を如何に低減するかが
大きな問題となる。そして、このように切削抵抗を低減
するには切刃のすくい角を正角側に大きく設定して切刃
の切れ味を高めればよく、上記公報のチップでは上述の
ように軸方向すくい角を大きくできるようにして切削抵
抗の低減を図っている。しかしながら、このような縦刃
式のチップでは、径方向のすくい角を正角側に大きく得
るには自ずと限度がある。
【0005】すなわち、同じ平板状のチップであって
も、その上下面の一方をすくい面とするとともに側面の
一つを逃げ面とするようなチップでは、正面フライス等
の転削工具に装着した際の工具周方向における逃げ面の
幅が小さいため、この逃げ面に所定の逃げ量を与えるた
めの逃げ角を比較的小さくすることができる。従って、
すくい面と逃げ面との交差角、すなわち刃先角が同じな
らば、径方向すくい角を正角側に大きく設定することが
できる。ところが、上述のような縦刃式のチップでは、
チップの上下面の一方が逃げ面として工具外周側に向け
て工具本体に装着されるため、工具周方向の逃げ面の幅
が大きくなることが避けられず、この逃げ面の全体に亙
って所定の逃げ量を与えるには、逃げ角を大きく設定せ
ざるを得ない。このため、上述のように径方向すくい角
を正角側に大きく設定するにも自ずと限度が生じ、切削
抵抗の低減を図る上での障害となっていた。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
ものであって、特に縦刃式のチップにおいて切刃の径方
向すくい角を正角側に大きく設定し得て、切削抵抗の低
減を図ることが可能なチップを提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決してこ
のような目的を達成するために、本発明は、多角形平板
状のチップ本体の上下面のうち一方が逃げ面とされると
ともに、これらの上下面の周りに配置される複数の側面
すくい面とされ、このすくい面と上記逃げ面との交差
稜線部に切刃が形成されて成るチップにおいて、上記チ
ップ本体のすくい面となる上記側面に、上記切刃に連
なり、該切刃側から離間するに従い漸次陥没する傾斜面
を備えたポケット状の凹所を形成するとともに、互いに
隣合う側面に形成される凹所同士は、当該側面の交差稜
線部を挟んで互いに離間させて形成したことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】このような構成のチップによれば、すくい面と
されるチップ本体の側面にポケット状の凹所が形成され
ており、この凹所には切刃に連なってこの切刃側から離
間するに従い漸次陥没する傾斜面が形成されているの
で、逃げ面に所定の逃げ量を与えるために大きな逃げ角
を設定しても、この凹所の傾斜面が陥没する分だけ実際
の径方向すくい角を正角側に大きくとることができる。
従って、工具本体への装着状態において、逃げ面となる
上下面の一方に十分な逃げ量を確保しつつも、切削抵抗
の低減を図ることが可能となる。また、これらの凹所
は、隣合う側面に形成される凹所同士が、これら側面同
士の交差稜線部を挟んで互いに離間するように形成され
ている。すなわち、各凹所は、それぞれ一つの側面のみ
に開口するように形成されていて、隣接する他の側面に
連通するようには形成されておらず、これによりチップ
本体の隣合う側面同士の交差稜線部の近傍には、該交差
稜線部を挟んで位置する凹所の側壁の間に、これら側面
の縁部によって画成されるリブ状の部分がチップ厚さ方
向に沿って延びるように形成されることとなる。
【0009】
【実施例】図1ないし図6は、本発明の一実施例を示す
ものである。これらの図においてチップ本体1は超硬合
金等の硬質材料から形成され、その上面2側または下面
3側からの平面視に略菱形を呈する平板状をなしてい
る。また、このチップ本体1の平面視中央部には、当該
チップ本体1の正面フライス等の工具本体への取付時に
クランプねじが挿通される取付孔4が、チップ本体1を
その厚さ方向(以下、チップ厚さ方向と称する。)に貫
通するように形成されている。しかして、本実施例のチ
ップは、そのチップ本体1の上下面2,3のうちの一方
を上記工具本体の外周側に向けて装着される、縦刃式の
チップとして用いられる。
【0010】上記上面2の稜辺部のうち互いに対向する
一対の稜辺部には切刃5A,5Aが形成されている。そ
して、チップ本体1の4つの側面のうち、これら切刃5
A,5Aに連なる一対の側面6A,6Aが、当該切刃5
Aを用いる際に工具回転方向に向けられてすくい面とさ
れる。一方、上記下面3の稜辺部のうちの互いに対向す
る一対の稜辺部にも、それぞれ切刃5B,5Bが形成さ
れている。ここで、これら下面3側に形成される切刃5
B,5Bは、チップ本体1の上記側面6A,6A以外の
他の一対の側面6B,6Bが下面3に交差する稜辺部に
形成されており、これら他の一対の側面6B,6Bが、
上記切刃5Bを用いる際には工具回転方向側に向けられ
てすくい面とされる。従ってこれらの切刃5…は、上面
2または下面3側からの平面視における周回り方向にお
いて、一の切刃5Aが上面2の稜辺部に形成されたな
ら、次の切刃5Bは下面3の稜辺部に形成され、その次
の切刃5Aは上面2の稜辺部に、さらにその次の切刃5
Bは下面3の稜辺部に形成されることとなる。すなわ
ち、これらの切刃5A,5Bは、上下面2,3の稜辺部
のうち、上記周回り方向に互い違いの面2,3側に位置
する各一対の稜辺部に形成される。
【0011】ここで本実施例では、各切刃5A,5Bは
それぞれ、上記周回り方向に互いに鈍角に交差する第一
切刃5aおよび第二切刃5bから構成されており、第一
切刃5aが上記平面視に上下面2,3がなす菱形の鋭角
端部側に位置するように配置されている。なお、こうし
て切刃5A,5Bが第一および第二切刃5a,5bから
構成されることにより、該切刃5A,5Bに連なる側面
6A,6Bもまた、それぞれ互いに鈍角に交差する第一
側面部6aおよび第二側面部6bから構成されることと
なる。しかして本実施例では、第一切刃5aに連なる第
一側面部6aは、この第一切刃5aに連なる上面2また
は下面3に対して鋭角に交差する方向に形成されてお
り、また第二切刃5bに連なる第二側面部6bは、上面
2または下面3に対して直角に交差する方向に形成され
ている。さらに、上下面2,3の上記鋭角端部側に位置
する側面6A,6Bのコーナー部には、この側面6A,
6Bに対向する方向からみて切刃5A,5Bの第一切刃
5aに鈍角に交差する副切刃7が形成されており、この
副切刃7に連なる副逃げ面8は、上下面2,3の切刃5
A,5Bが形成されない稜辺部に沿って延設されてい
る。
【0012】そして、各側面6A,6Bには、該側面6
A,6Bから一段凹むようにして凹所9が形成されてい
る。この凹所9は、切刃5に連なり、切刃5側から離間
するに従い漸次直線的に陥没する傾斜面10と、この傾
斜面10に連なり側面6A,6Bに平行に延びる底面1
1と、凹所9の切刃5とは反対側に形成されて底面11
に対して屹立する壁面12と、傾斜面10と壁面12と
の間に配置されて切刃5に斜交する方向に形成される側
壁13,13とを備えており、また上記副切刃7に連な
る部分にも、該副切刃7から離間するに従い漸次陥没し
て底面11に連なる傾斜面14が形成されている。ただ
し、切刃5および側面6A,6Bが上述のように鈍角に
交差する第一、第二切刃5a,5bおよび第一、第二側
面部6a,6bから構成されるのに伴い、凹所9の上記
傾斜面10、底面11、および壁面12もまた、それぞ
れ互いに鈍角に交差する二つの傾斜面10a,10b、
底面11a,11b、および壁面12a,12bから構
成され、これにより該凹所9は上記周回り方向に湾曲す
るように形成されることとなる。なお、切刃5および副
切刃7と傾斜面10,14との間には、幅狭のランド部
15が形成されている。
【0013】さらに、これらの凹所9は、隣合う側面6
A,6Bに形成される凹所9,9同士が、これら側面6
A,6B同士の交差稜線部16を挟んで互いに離間する
ように形成されている。すなわち、各凹所9は、それぞ
れ側面6Aまたは側面6Bのみに開口するように形成さ
れていて、隣接する他の側面6Aや側面6Bに連通する
ようには形成されておらず、これによりチップ本体1の
側面6A,6B同士の交差稜線部16の近傍には、該交
差稜線部16を挟んで位置する凹所9,9の側壁13,
13の間に、側面6A,6Bの縁部によって画成される
リブ状の部分がチップ厚さ方向に沿って延びるように形
成されることとなる。
【0014】このような構成のチップは、上述した通り
スローアウェイ式の正面フライス等の工具本体に、上下
面2,3の一方を工具外周側に向けるとともに、この工
具外周側を向く上下面2,3の一方の稜辺部に形成され
た一の切刃5Aまたは切刃5Bを工具回転方向側に位置
させ、さらにこの一の切刃5Aまたは切刃5Bに連なる
側面6Aまたは側面6Bを工具回転方向側に向けて、上
記取付孔に挿入されるクランプねじにより着脱自在に取
り付けられる。従って、工具外周側に向けられた上下面
2,3の一方が逃げ面(外周逃げ面)とされるととも
に、工具回転方向を向けられた側面6Aまたは側面6B
がすくい面とされる。
【0015】しかるに上記構成のチップでは、このすく
い面とされる側面6Aまたは6Bに凹所9が形成されて
おり、この凹所9の切刃5Aまたは切刃5B側には該切
刃5A,5B側から離間するに従い漸次陥没する傾斜面
10が形成されているため、切刃5A,5Bにより生成
された切屑は、実際にはこの傾斜面10上を擦過するこ
ととなる。また、副切刃7により生成される切屑も、傾
斜面14上を擦過して凹所9内に流れ込むこととなる。
従って、上記構成のチップによれば、工具外周側を向い
て逃げ面とされる上下面2,3の逃げ角を従来と同じと
なるようにチップ本体1を装着しても、凹所9の傾斜面
10が側面6A,6Bに対して陥没する分だけ、切刃5
A,5Bの径方向すくい角は正角側に設定されることと
なり、これにより逃げ面に十分な逃げ量を確保しつつ
も、切削時に作用する切削抵抗の低減を図ることが可能
となる。また、副切刃7についても、そのすくい角が傾
斜面14の陥没する分だけ正角側に設定されるため、副
逃げ面8にも十分な逃げ量を確保しつつ副切刃7に作用
する切削抵抗を低減することができる。
【0016】また、上記凹所9は全体的に側面6A,6
Bから陥没するように形成されており、このため凹所9
において底面11を挟んで上記傾斜面10とは反対側に
は、底面11に対して屹立する壁面12が形成されるこ
ととなる。そして、切刃5A,5Bにより生成されて上
述のように傾斜面11を擦過して流れた切屑は、底面1
1からこの壁面12に当たって強制的にカールされ、排
出される。従って、上記構成のチップによれば、生成さ
れた切屑の速やかな処理を促すことが可能となり、この
ためかかる切屑によって切削作業が阻害されたりするよ
うな事態を防止することができ、上述のように切削抵抗
の低減が図られることとも相俟って、円滑な切削を行な
うことが可能となる。
【0017】さらに本実施例では、切刃5A,5Bが互
いに鈍角に交差する第一、第二切刃5a,5bより構成
されるため、第二切刃5bにおいてはその軸方向すくい
角が正角側に大きくなり、切刃5A,5B全体に作用す
る抵抗をより軽減することができる。また、この第二切
刃5bに連なる第二側面部6bは、逃げ面とされる上面
2または下面3に対して鋭角に交差するように形成され
ており、当該チップを工具本体に装着した状態で、この
第二側面部6b部分における凹所9の傾斜面10bの径
方向すくい角は一層正角側に大きく設定されることとな
る。このため、傾斜面10bに連なる第二切刃5bにお
いては、その作用する切削抵抗をさらに低減することが
可能となり、従って切刃5A,5B全体に作用する抵抗
の一層の軽減を図ることができる。
【0018】さらに、本実施例のチップでは、切刃5
A,5Bが曲折して第一切刃5aおよび第二切刃5bか
ら構成されるのに合わせて、凹所9の傾斜面10も互い
に鈍角に交差する二つの傾斜面10a,10bから構成
されており、このため切刃5A,5Bにより生成された
切屑は、第一切刃5aにより生成された部分と第二切刃
5bにより生成された部分とが、各傾斜面10a,10
bを擦過するうちに互いに引き離される方向に案内され
るようにして流出することとなる。また、副切刃7から
傾斜面14を擦過した切屑は底面11aに流れ込み、第
一切刃5aにより生成されて傾斜面10aを擦過した切
屑とぶつかり合う方向に案内されることとなる。従っ
て、本実施例のチップによれば、切刃5A,5Bおよび
副切刃7により生成される切屑の流出方向を傾斜面1
0,14によって制御することが可能となり、この流出
方向を適当に設定することによって切屑を効率的に壁面
12に当ててカールさせ、速やかに排出することによ
り、切屑処理性の一層の向上を図ることができる。
【0019】一方、本実施例のチップの凹所9は、隣合
う側面5A,5Bの交差稜線部16に対して離間するよ
うに形成されており、これによって該交差稜線部16の
近傍には、上述した通りリブ状部が形成されることとな
る。このため、本実施例によれば、凹所9を設けること
によりチップ本体1の強度が劣化するのを抑えることが
可能であり、このようなチップ強度の劣化によって欠け
等が生じるのを防止することができる。
【0020】なお、図5および図6に示すように、この
凹所9の側面6A,6Bに対する深さtおよび該凹所9
の傾斜面10の側面6A,6Bに対する傾斜角θは、そ
れぞれ0.1mm〜1.0mmおよび5°〜30°の範囲に設
定されるのが望ましい。これは、凹所9の深さtが浅す
ぎたり、傾斜面10の傾斜角θが小さすぎたりすると、
上述した切削抵抗の低減や切屑カールの効果が十分に奏
功されなくなるおそれがあるからである。その一方で、
凹所9の深さtが大きすぎるとチップ本体1の肉厚がそ
がれ、また傾斜面10の傾斜角θが大きすぎると切刃5
A,5Bの刃先角が小さくなり、いずれの場合もチップ
本体1の強度が損なわれてしまうおそれが生じる。
【0021】次に、図7ないし図10は本発明の他の実
施例を示すものであり、図1ないし図6に示した実施例
と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略す
る。本実施例では、チップ本体1の側面6A,6Bが、
切刃5A,5Bに連なる曲面状の第一側面部21aと、
切刃5A,5Bとは反対側の稜辺部に連なる傾斜平面状
の第二側面部21bとから構成されており、上記第一側
面部21aはチップ本体1の平面視における周回り方向
に外周側に膨らむように湾曲して形成されていて、これ
に伴い切刃5A,5Bも同様に凸曲線状に湾曲形成され
ている。そして、このような側面6A,6Bの切刃5
A,5B側に、該側面6A,6Bに対して陥没する凹所
22が形成されている。
【0022】ここで、本実施例における凹所22は、切
刃5A,5Bに連なり該切刃5A,5B側から離間する
に従い漸次陥没する傾斜面23と、この傾斜面23に連
なり切刃5A,5B側から離間するに従い該傾斜面23
に対して漸次隆起して側面6A,6Bに連なる隆起壁面
24とから構成されており、傾斜面23と隆起壁面24
との間は凹曲面によって滑らかに連結されている。な
お、この凹所22の側面6A,6Bに対する深さ(傾斜
面23と隆起壁面24との連結部の深さ)t、および傾
斜面23の側面6A,6Bに対する傾斜角θは、それぞ
れ上記実施例と同様に0.1mm〜1.0mmおよび5°〜3
0°の範囲に設定されるのが望ましい。また、この凹所
22は、第一側面部21aが上述のように湾曲形成され
るのに伴い、チップ本体1の上記周回り方向に湾曲形成
されており、従って上記傾斜面23および隆起壁面24
も、チップ厚さ方向には側面6A,6Bに対して陥没、
あるいは隆起する一方、上記周回り方向には外周側に膨
らむ凸曲面をなすように湾曲形成されることとなる。
【0023】さらに本実施例では、この凹所22内に、
傾斜面23および隆起壁面24に対して隆起して切刃5
A,5Bに直交する方向に延びる突条部25が、切刃5
A,5Bに沿って複数形成されている。この突条部25
は、切刃5A,5B側から離間するに従いその幅が漸次
小さくなるとともに、その凸稜部が図10に示すように
切刃5A,5B側から離間するに従い側面6A,6Bに
対して漸次後退して凹所22の隆起壁面24の部分に達
するように形成されている。
【0024】このような構成のチップにおいても、切刃
5A,5Bのすくい面となる側面6A,6Bに凹所22
が形成されており、この凹所22の切刃5A,5B側に
は、該切刃5A,5Bから離間するに従い漸次陥没する
傾斜面23が形成されているので、当該チップを正面フ
ライス等の工具本体に装着した場合の切刃5A,5Bの
実際の径方向すくい角を正角側に大きく設定することが
できる。そしてこれにより、切削抵抗の低減を図ること
ができるとともに、切刃5A,5Bにより生成されて凹
所22内に流れ込んだ切屑は、この凹所22の隆起壁面
24に当たってカールされるため、速やかな切屑処理を
図ることが可能となる。また、本実施例では側面6A,
6Bの切刃5A,5B側が凸曲面状の第一側面部21a
から構成されており、これに伴い凹所22の傾斜面23
もチップ本体1の周回り方向に湾曲形成されるので、切
刃5A,5Bにより生成された切屑は傾斜面23に沿っ
て流れるうちにその流出方向が制御される。このため、
本実施例のチップにおいても、この流出方向を適宜に設
定することにより、切屑を効率的にカールせしめて排出
することができ、上記効果と相俟ってより円滑な切屑処
理を促すことが可能となる。
【0025】これに加えて本実施例のチップでは、凹所
22内に突条部25…が形成されており、切刃5A,5
Bにより生成された切屑はこれらの突条部25…の凸稜
部に乗り上げて、該凸稜部に案内されるようにして凹所
22内に導かれることとなる。従って、本実施例によれ
ば、切屑と凹所22の傾斜面23とが接触する接触面積
を小さくすることができ、これによって切屑の接触によ
る摩擦を抑えることができるので、切削時に生じる切削
抵抗の一層の低減をなすことが可能となるとともに、切
屑流出の制御をより確実に行なうことができる。また、
本実施例ではこの突条部25が切刃5A,5B側から離
間するに従い漸次幅狭となっているので、この突条部2
5と切屑との接触による摩擦が過大になるような事態を
防ぐことができ、確実に切削抵抗の低減をなすことが可
能となるという利点が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、縦
刃式のチップにおいてすくい面となるチップ本体の側面
に、切刃側から離間するに従い漸次陥没する傾斜面を備
えた凹所を形成することにより、チップ装着状態におけ
る切刃の実際の径方向すくい角が、この傾斜面によって
正角側に大きく設定されるため、切刃に作用する切削抵
抗の低減を図ることが可能となる。また、この凹所の傾
斜面とは反対側には壁面が形成されることとなり、切刃
によって生成された切屑はこの壁面に当たってカールさ
れて速やかに排出されるため、切屑処理性の向上を図る
ことができ、円滑な切削を行なうことが可能となる。
た、一方で、チップの凹所は、隣合う側面の交差稜線部
に対して離間するように形成されており、これによって
該交差稜線部の近傍には、上述した通りリブ状部が形成
されることとなる。このため、凹所を設けることにより
チップ本体の強度が劣化するのを抑えることが可能であ
り、このようなチップ強度の劣化によって欠け等が生じ
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のチップ本体1の上面2側か
らの平面図である。
【図2】図1におけるAA断面図である。
【図3】図1におけるB方向視の側面図である。
【図4】図1におけるC方向視の側面図である。
【図5】図1におけるD方向視の一部破断側面図であ
る。
【図6】図1におけるE方向視の一部破断側面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図8】図7におけるF方向視の側面図である。
【図9】図7におけるG方向視の一部破断側面図であ
る。
【図10】図9における破断部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 チップ本体 2 上面 3 下面 5A,5B 切刃 6A,6B 側面 7 副切刃 9,22 凹所 10,14,23 傾斜面 12,24 壁面 16 側面6A,6Bの交差稜線部 25 突条部 t 凹所9,22の深さ θ 傾斜面10,23の傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 27/14 B23C 5/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状のチップ本体の上下面のう
    ち一方が逃げ面とされるとともに、これらの上下面の周
    りに配置される複数の側面すくい面とされ、このすく
    い面と上記逃げ面との交差稜線部に切刃が形成されて成
    るスローアウェイチップにおいて、上記チップ本体のす
    くい面となる上記側面に、上記切刃に連なり、該切刃
    側から離間するに従い漸次陥没する傾斜面を備えたポケ
    ット状の凹所が形成されるとともに、 互いに隣合う側面に形成される凹所同士は、当該側面の
    交差稜線部を挟んで互いに離間して形成されている こと
    を特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 上記凹所の傾斜面は、上記チップ本体の
    周回り方向に湾曲する複数の平面または曲面により形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のスローアウ
    ェイチップ。
  3. 【請求項3】 上記凹所には、上記傾斜面に対して隆起
    して上記切刃に交差する方向に延びる複数の突条部が、
    該切刃に沿って形成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載のスローアウェイチップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106311863A (zh) * 2015-06-29 2017-01-11 上海宝钢高强钢加工配送有限公司 超高强度钢材料零件的切断刀具

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