JPH0639304U - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JPH0639304U
JPH0639304U JP7458492U JP7458492U JPH0639304U JP H0639304 U JPH0639304 U JP H0639304U JP 7458492 U JP7458492 U JP 7458492U JP 7458492 U JP7458492 U JP 7458492U JP H0639304 U JPH0639304 U JP H0639304U
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高正 嶋野
文夫 中山
淳 大木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】副切刃の刃先強度を高くして、切り屑処理性と
切れ味を良くする。 【構成】スローアウェイチップ12の四辺に主切刃13
を、コーナー部に副切刃14を設ける。主切刃13と取
付座15の間にブレーカとしての凹部18を形成する。
副切刃14の稜線から取付座15まで延びる、副切刃1
4と同一高さの突部20を形成し、突部20の対向する
境界面20a,20aは互いに他方の方向に凸を成す対
称な弧状に形成する。境界面20aの端部は、主切刃1
3と副切刃14の間の円弧状R部14aの中央部又は一
方の端部に連結する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、正面フライスやカッター等の切削工具として用いられるスローアウ ェイチップに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、ポジティブスローアウェイチップはチップブレーカのない構造のものが 主流であったが、近年チップブレーカが設けられたものも出回ってきている。 従来提案されているこの種のスローアウェイチップの一例を、図29及び図3 0により説明する。図において、スローアウェイチップ1は平面視略矩形の平板 状を呈しており、四周縁部に各辺を構成する直線状の主切刃2が形成され、隣接 する主切刃2間のコーナー部には副切刃3が形成されている。 チップ1の中央部にはホルダ等に取り付けるための取付座4が設けられ、四周 縁部の切刃2,3と取付座4との間のすくい面には、全周に亘ってランド部5と チップブレーカを構成する凹部6とが形成されている。凹部6は、切刃2,3と 取付部4間で、両端側からそれぞれ急傾斜面と緩傾斜面が谷線7を挟んで対称的 に形成されている(図31に示す図29のA−A線断面図及び図32に示すB− B線断面図参照)。
【0003】 このような構成のチップ1は切刃2,3の内側全周囲に凹部6が形成されてい るために、切削により特に副切刃3にチッピングや欠損等を生じ易く、副切刃3 の強度が弱いという欠点がある。又、低切込みでの軽切削を行なおうとする場合 、切り屑の分断がよく行なわれないために切削抵抗が大きくなる等、切り屑処理 性が悪いという欠点もある。
【0004】 又、他のスローアウェイチップの例として、図33に示すものがある。図33 の(A)は副切刃3の部分の平面図、同(B)は同(A)の側面図である。この スローアウェイチップ8では、上述の凹部6に代えて、切刃2,3の稜線からす くい面側方向に全周が平面に形成されていると共に、取付座9はすくい面から立 ち上げられることで、チップブレーカが形成されている。しかも、取付座9のコ ーナー部から副切刃3方向に向けて、取付座9と同一高さのテーパ状の突起10 が突出して形成されている。 このような構成にすれば、低切込みでの切削では切り屑の処理性は良好になる が、高切込みでの重切削では、この突起10が切刃2,3より高いために切り屑 詰まりを起こすという欠点がある。
【0005】 本考案は、このような課題に鑑みて、副切刃の強度を強くすると共に、低切込 みから高切込みでの切り屑処理性を良好に維持できるようにしたスローアウェイ チップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案によるスローアウェイチップは、周縁部に主切刃と副切刃が形成されて いるスローアウェイチップにおいて、主切刃の内側に凹部が形成されていると共 に、副切刃の稜線から内側方向に向けて副切刃とほぼ同一高さの突部が設けられ ていることを特徴とするものである。
【0007】 又、突部は、副切刃からチップ中央の取付座まで延びていることを特徴とする ものである。
【0008】 又、突部は、チップ中央の取付座と分離していることを特徴とするものである 。
【0009】 又、突部は、副切刃側から取付座方向に位置する二つの対向する境界面が、互 いに他方の境界面方向に凸をなす曲面状に形成されていることを特徴とするもの である。
【0010】 又、突部は、副切刃側から取付座方向に位置する二つの対向する境界面が略平 行な平面形状であることを特徴とするものである。
【0011】 又、突部は、副切刃側から取付座方向に位置する二つの対向する境界面間の幅 が、副切刃側から取付座方向に向けて変化することを特徴とするものである。
【0012】 又、副切刃とその両隣りの主切刃との間の少なくとも一方には、R部又はチャ ンファが設けられていることを特徴とするものである。
【0013】 又、突部の、少なくとも一方の境界面の副切刃側の端部が、R部又はチャンフ ァに連結されていることを特徴とするものである。
【0014】 又、境界面の副切刃側の端部が、R部又はチャンファの主切刃との境界で連結 されていることを特徴とするものである。
【0015】 又、境界面の副切刃側の端部が、R部又はチャンファの副切刃との境界で連結 されていることを特徴とするものである。
【0016】 又、スローアウェイチップは、勝手付きであることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】
切削時に、切刃で切削されて発生する切り屑は、低切込みの場合には突部の境 界面の副切刃近傍に衝突してカールして分断され、又、高切込みの場合には凹部 にガイドされて突部の境界面に衝突してカールして分断され、突部は副切刃と同 程度の高さであるから切り屑詰まりが少なく、しかも、突部が存在するために副 切刃の強度が高い。
【0018】 突部が取付座まで延びていると、副切刃の強度がより高い。
【0019】 突部が取付座と離間している場合、高切込みでの切り屑の排出性がより良い。
【0020】 突部の境界面が曲面状に形成されていると、副切刃の強度と切り屑処理性との バランスがよい。
【0021】 突部の境界面が平行平面状に形成されていれば、比較的副切刃の強度が高い。
【0022】 突部の境界面がR部又はチャンファの主切刃との境界で連結されている場合、 突部の幅が比較的広くて副切刃の強度が高く、又、切刃から突部の境界面までの 距離が比較的小さく、低切込みでの切り屑処理性がより良い。
【0023】 突部の境界面がR部又はチャンファの副切刃との境界で連結されている場合、 切刃から突部の境界面までの距離が比較的大きく、高切込みでの切り屑詰まりが より少ない。
【0024】
【実施例】
以下、本考案の各実施例を添付図面によって説明する。 図1乃至図6は、本考案の第一実施例を示すものであり、図1はスローアウェ イチップの平面図、図2は図1の側面図、図3は図1の副切刃部分の拡大図、図 4は図1のC−C線断面図、図5はD−D線断面図、図6はE−E線断面図であ る。 図1乃至3において、スローアウェイチップ12は略矩形の平板状を呈してお り、四周縁部に各辺を構成する直線状の主切刃13が形成され、隣接する主切刃 13間のコーナー部には(図3参照)、直線状の副切刃14とその両側に位置す る一対の円弧状(切刃)のR部14a,14aとがそれぞれ形成されている。 チップ12の中央部には、ホルダに取り付けるための、各切刃13,14より 若干高さの大きい平面視矩形の取付座15が設けられ(図4,5参照)、主切刃 13と取付座15との間のすくい面には、主切刃13に続く平坦ランド部17と チップブレーカを構成する凹部18とが形成されている。凹部18は、図4に示 す図1のC−C線断面において、主切刃13及び取付座15間方向に見て、両端 の急傾斜部18a,18b間が、切刃13側から谷線19にかけての緩傾斜面1 8cと、谷線19から取付部15側方向への緩傾斜面19dとからなる形状を呈 している。
【0025】 又、隣接する凹部18,18の間の角部には、副切刃14の稜線から取付座1 5の角部まで連結して延在する、副切刃14とほぼ同一高さの平面状の突部20 が形成されている(図5及び図6参照)。突部20において、隣接する各凹部1 8からそれぞれ立ち上がる一対の境界面20a,20aは、互いに対向する他方 の境界面20a方向に凸をなす弧状曲面を呈しているため、突部20はその中央 部で最も幅が狭く、両端に近づくに従って幅広になるように形成され、平面視略 糸巻軸形を呈している。 又、各境界面20aは、その副切刃14側の端部が、それぞれR部14aの適 宜位置、例えば中央部に連結されている。 この突部20は、副切刃14の強度を補強すると共に、境界面20aによって 切り屑処理性、特に低切込みでの切り屑処理性を向上させることができる。
【0026】 本実施例は、上述のように構成されているから、このスローアウェイチップ1 2によって切削加工を行なう場合、低切込みで切削を行なう時には、副切刃14 及びR部14aによって生成された切り屑は、突部20の一方の境界面20aの R部14a側端部に衝突してカールして分断される。 又、高切込みで切削を行なう時には、切り屑の大部分は突部20の最も幅の狭 い領域等の境界面20aに衝突する。この場合、主切刃13と境界面20aとの 間隔が、R部14a側から遠ざかるに従って弧状に広がり、且つ突部20が副切 刃14と同一高さであるため、凹部18での切り屑詰まりを減少させることがで きる。しかも、切り屑は弧状の境界面20aに一端部が衝突して境界面20aに ガイドされてカールするので、切り屑はよじれて亀裂が入り確実に分断される。
【0027】 以上のように、本実施例では、副切刃14に、副切刃14の領域で幅広になる 突部20が補強部として連結されているから、副切刃14の欠損やチッピングを 抑制して切刃強度を高くすることができ、チップ12の寿命を向上できる。しか も、切り屑処理性を改善でき、特に低切込みでの切り屑処理性を良好にすること ができ、切れ味が良い。特に本実施例では、後述する各変形例と比較して、副切 刃の強度強化と切り屑処理性の良さとを適当にバランスさせることができて、チ ップの寿命の向上に有用であるという利点がある。
【0028】 又、図7及び図8は、第一実施例の変形例をそれぞれ示すものである。 図7は第一変形例を示すものであり、本例では、突部20′の両境界面20′ a,20′aのR部14a側各端部は、R部14aの副切刃14との境界でそれ ぞれ接続されている。そのため、本例の突部20′は、上述の第一実施例におけ る突部20と比較して、全体に幅が狭くなっている。 この構成によれば、切刃強度は若干低下するが、主切刃13から突部20′の 境界面20′aまでの距離が弧状に一層離隔していくので、高切込み切削での切 り屑詰まりが一層少なくなる。
【0029】 又、図8に示す第二変形例では、突部20 ″の両境界面20″a,20″a のR部14a側各端部は、R部14aの主切刃13との境界でそれぞれ接続され ている。そのため、本例の突部20″は、上述の第一実施例における突部20と 比較して、全体に幅が広くなっている。 この構成によれば、高切込みでの切り屑詰まりの改善は多少低下するが、強度 がより高く、しかも、主切刃13から突部20″の境界面20″aまでの距離が 比較的近接しているので、特に低切込み切削での切り屑処理性がより良好になる 。
【0030】 これら第一実施例,その第一変形例,第二変形例について、図29に示すスロ ーアウェイチップ1及びブレーカ溝のない平坦なチップをそれぞれ従来例F,G として、各スローアウェイチップの寿命(強度),切り屑処理性及び切れ味につ いて比較実験を行なった。 まず、スローアウェイチップの寿命(強度)については、フライス切削におけ る切刃摩耗の進行を測定した。 実験条件 被削材:SCM440(HB220)(97w×400l) カッタ:SE445K0506E 機械:森精機MV−55 切削速度V=200m/min,切込みd=2.5mm,1刃当りの送りSz =0.2mm/刃,加工時間T=4分10秒(1パス)。 乾式切削で、センターカットとした。 これらの条件下で9パス37分30秒間切削加工することで、図9及び図10 (A)乃至(E)に示す切刃摩耗形態が得られた。又、これらのすくい面摩耗と 逃げ面摩耗の内、すくい面摩耗はすくい面の有無によってその量(現れ方)が異 なるのでこれらを一概に比較できないため、逃げ面摩耗についてその進行を、切 削時間とパス回数と切削長さとの関係で示すと、図11のようになる。
【0031】 又、スローアウェイチップの切り屑処理性と切れ味については、フライス切削 における切屑形態を観察して判定した。 実験条件 被削材:SCM440(HB220)(ワーク巾97mm) カッタ:SE445K0506E 機械:森精機MV−55 切削速度V=160m/min,切込みd=1,2,4,5.5mm,1刃当 りの送りSz=0.1,0.2,0.3,0.4mm/刃。 乾式切削で、センターカットとした。 これによって、図12乃至図14の(A)乃至(E)に示す各形態の切り屑が それぞれ得られた。
【0032】 上述の実験の結果、副切刃14の寿命(強度)は第二変形例が最も高く、次い で第一実施例、第一変形例の順に高い。又、切り屑処理性及び切れ味の良さは、 第一変形例、第一実施例、第二変形例の順になることが確認できた。いずれの実 験でも、従来例F,Gは本考案の各例よりも結果が悪かった。 従って、基本的には第一実施例のスローアウェイチップがバランスが取れてい て最も良好であるが、被削材の特性や切削条件に基づいて、本考案によるこれら スローアウェイチップの内から最適なものを適宜選択して用いればよい。
【0033】 次に、第三及び第四変形例を図15及び図16により説明する。 図15に示す第三変形例では、副切刃14から取付座15に架けられた、凹部 18,18間の突部22は、対向する一対の境界面22a,境界面22aがそれ ぞれ平面でほぼ平行になっており、副切刃14に近い領域から取付座15に近い 領域までほぼ同一幅になっている。 このような構成にすれば、副切刃14の強度は一層高くなる。
【0034】 又、図16に示す第四変形例では、突部23の対向する一対の境界面23a, 23aは、平面形状で副切刃14側端部から取付座15側端部に向けて境界面2 3a,23a間の幅が次第に小さくなるように形成されている。 この構成によれば、取付座15寄りの境界面23aが主切刃13から大きく離 れているので、高切込みでの切り屑処理性が一層良好になる。 尚、第三,第四変形例においても、上述の第一実施例、第一及び第二変形例と 同様に、境界面端部とR部14aとの連結位置を適宜設定することができる。
【0035】 次に、本考案の第二実施例を図17によって説明する。 本実施例においては、突部25は副切刃14の稜線から取付座15方向に延び ると共に、取付座15の角部に対して或る距離離間した位置で仕切られた平面視 略台形状に形成されている。突部25は、対向する一対の境界面25a,25a がR部14a,14aの適宜位置からそれぞれ延びて対称な弧状を呈することで 、取付座15側に向けて徐々に幅が狭くなり、取付座15側の仕切り面25bが 副切刃14と略平行に形成されている。そのため、隣接する二つの凹部18,1 8は仕切り面25bと取付座15の角部との間で連通する構造になっている。
【0036】 本実施例では、突部25が取付座15と離間している構造であるために、副切 刃14の強度は第一実施例と比較して若干小さいが、高切込みでの切り屑詰まり を小さくできて、切り屑処理性が高いという利点がある。
【0037】 図18は、第二実施例の第一変形例を示すものである。 本例では、突部26は平面視略矩形を成していて、一対の境界面26a、26 aは平行平面状に形成されている。 本例のスローアウェイチップの場合、図17に示すものより強度及び低切込み での切り屑処理性が良好である。
【0038】 図19は、第二実施例の第二変形例を示すものである。 本例では、突起27は平面視略三角形に形成されており、各R部14a,14 aから延びる境界面27a,27aが互いに交わるようになっている。
【0039】 次に、図20及び図21は、本考案の第三実施例を示すものであり、図20は スローアウェイチップ29の平面図、図21は副切刃部分の拡大図である。 図中、コーナー部の副切刃14とその両側の主切刃13との間には、上述の各 例におけるR部14aに代えて、面取りが施されたチャンファ30がそれぞれ形 成されている。本例では、突部31は第一実施例の突部20と同様に平面視略糸 巻軸状に形成され、それぞれ弧状を成す各境界面31a,31aはその端部がチ ャンファ30,30上の適宜位置に連結されている。 本実施例の場合、チャンファ30を施すことで刃先強度がより高くなる。 尚、R部14aに代えてチャンファ30を設ける構成は、本第三実施例のチッ プ29の他に、上述の図7,図8,図15乃至図19及びその説明に示す各例に 採用してもよい。
【0040】 又、図22及び図23は、本発明の第四実施例を示すものであり、図22はス ローアウェイチップ33の平面図、図23は副切刃部分の拡大図である。 本実施例によるスローアウェイチップ33は勝手付きに構成されている。即ち 、 平面視略矩形のチップ33の略四辺を構成する直線状の主切刃34は、それぞれ その周面方向右側(左側でもよい)のコーナー部寄りに位置し、その右回り方向 にR部35aがコーナー部に位置し、R部35aに続く右周り方向周面には副切 刃35が設けられ、屈曲部35bを介して隣接する辺を構成する他の主切刃34 に接続されている。このようにして、四辺にそれぞれ主切刃34とR部35aと 副切刃35と屈曲部35bとが設けられている。 又、副切刃35及び取付座15間に設けられた突部36は、一方の弧状の境界 面36aの端部がR部35a上の適宜位置に連結されており、対向する他方の弧 状の境界面36bの端部は、副切刃35と隣接する主切刃34との境界をなす屈 曲部35bに連結されている。尚、勝手付きの場合、対向する二つの境界面36 a、36bは対称な形状にはなっていない。
【0041】 尚、本実施例による主切刃34及び副切刃35の構成を有する勝手付きスロー アウェイチップ33は、突部36に代えて上述した図7,図8,図15乃至図1 9及びその説明の各例に示す特徴を有する他の突部を備えるように構成してもよ い。 その一例として、スローアウェイチップ33に図7に示す突部20′が突部3 8として設けられたものを、スローアウェイチップ39として示すと、図24の ようになる。ここで、突部38の一方の境界面38aはその端部が、R部35a の副切刃35との境界に連結され、他方の境界面38bはその端部が副切刃35 と隣接する主切刃34との屈曲部35bに連結されている。
【0042】 又、スローアウェイチップ33に、図17及び図18に示す突部25,26が それぞれ突部40,41として設けられたものを、スローアウェイチップ42, 43として示すと、それぞれ図25及び図26に示すようになる。 突部40,41では、それぞれ仕切り面40a,41aは平面視くの字型に屈 曲されている。
【0043】 又、上述した勝手付きの各スローアウェイチップにおいて、R部35aに代え てチャンファが構成されていてもよい。 その一例として、図22及び図23に示すスローアウェイチップ33にチャン ファが設けられた構造を、スローアウェイチップ45として図27及び図28で 説明する。尚、図27はスローアウェイチップ45の平面図、図28は副切刃部 分の拡大図である。 図において、主切刃34と副切刃35との間には、R部35aに代えてチャン ファ46が形成されている。副切刃35と取付座15との間に設けられた突部3 6の一方の境界面36aは、その一端部がチャンファ46の適宜位置に連結され ている。 又、本実施例による主切刃34、副切刃35及びチャンファ46の構成を有す る勝手付きスローアウェイチップ45は、突部36に代えて上述した図7,図8 ,15乃至図19及びその説明に示す特徴を有する各突部を備えるように構成し てもよい。
【0044】 尚、上述の各実施例では、スローアウェイチップが平面視矩形のものについて 説明したが、他の適宜形状のものにも適用され得るものであることはいうまでも ない。
【0045】
【考案の効果】
上述のように、本考案によるスローアウェイチップは、副切刃の稜線から内側 方向に向けて、副切刃とほぼ同一高さの突部が設けられているから、副切刃の強 度を高くすることができると共に、低切込みから高切込みにおける切り屑処理性 、特に低切込みでの切り屑処理性を良好にして、切れ味を向上することができ、 又、製品寿命を向上できるという実用上重要な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例によるスローアウェイチッ
プの平面図である。
【図2】図1のスローアウェイチップの側面図である。
【図3】図1の副切刃部分の拡大図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】図1のE−E線断面図である。
【図7】第一実施例によるスローアウェイチップの第一
変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図8】第一実施例によるスローアウェイチップの第二
変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図9】(A),(B),(C)は、第一変形例、第一
実施例,第二変形例についての実験結果を示すものであ
って、フライス切削による切刃摩耗形態をそれぞれ示す
図である。
【図10】(D),(E)は、従来例F,Gについての
実験結果を示すものであって、フライス切削による切刃
摩耗形態をそれぞれ示す図である。
【図11】図9及び図10の各例について、逃げ面摩耗
量に関するフライス切削における切刃摩耗進行を示す図
である。
【図12】(A),(B)は、第一変形例、第一実施例
について、切込みと1刃当りの送りに応じた切り屑形態
をそれぞれ示す図である。
【図13】(C)は、第二変形例について、切込みと1
刃当りの送りに応じた切り屑形態を示す図である。
【図14】(D),(E)は、従来例F,Gについて、
切込みと1刃当りの送りに応じた切り屑形態をそれぞれ
示す図である。
【図15】第一実施例によるスローアウェイチップの第
三変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図16】第一実施例によるスローアウェイチップの第
四変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図17】本考案の第二実施例によるスローアウェイチ
ップの副切刃部分の平面図である。
【図18】第二実施例によるスローアウェイチップの第
一変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図19】第二実施例によるスローアウェイチップの第
二変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図20】本考案の第三実施例によるスローアウェイチ
ップの平面図である。
【図21】図20のスローアウェイチップの副切刃部分
の拡大図である。
【図22】本考案の第四実施例によるスローアウェイチ
ップの平面図である。
【図23】図22のスローアウェイチップの副切刃部分
の拡大図である。
【図24】第四実施例によるスローアウェイチップの第
一変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図25】第四実施例によるスローアウェイチップの第
二変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図26】第四実施例によるスローアウェイチップの第
三変形例を示す副切刃部分の平面図である。
【図27】第四実施例によるスローアウェイチップの第
四変形例を示す平面図である。
【図28】図27のスローアウェイチップの副切刃部分
の拡大図である。
【図29】従来のスローアウェイチップの平面図であ
る。
【図30】図29のスローアウェイチップの側面図であ
る。
【図31】図29に示すスローアウェイチップのA−A
線断面図である。
【図32】図29に示すスローアウェイチップのB−B
線断面図である。
【図33】他の従来のスローアウェイチップの副切刃部
分についての、(A)は平面図、(B)は側面図であ
る。
【符号の説明】
12,29,33,39,43,45 スローアウェイ
チップ 13,34 主切刃 14,35 副切刃 14a,35a R部 18 凹部 20,20′,20″,22,23,25,26, 突
部 20a,20′a,20″a,22a,23a,25
a,26a 境界面 30,46 チャンファ 27,31,36,38,40,41 突部 27a,31a,36a,38a,40b,41b 境
界面

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周縁部に主切刃と副切刃が形成されている
    スローアウェイチップにおいて、前記主切刃の内側に凹
    部が形成されていると共に、前記副切刃の稜線から内側
    方向に向けて副切刃とほぼ同一高さの突部が設けられて
    いることを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】前記突部は、副切刃の稜線からチップ中央
    の取付座まで延びて連結されていることを特徴とする請
    求項1に記載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】前記突部は、チップ中央の取付座と離間し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェ
    イチップ。
  4. 【請求項4】前記突部は、副切刃側から取付座方向に位
    置する二つの対向する境界面が、互いに他方の境界面方
    向に凸をなす曲面状に形成されていることを特徴とする
    請求項2又は3に記載のスローアウェイチップ。
  5. 【請求項5】前記突部は、副切刃側から取付座方向に位
    置する二つの対向する境界面が、略平行な平面形状であ
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載のスローアウ
    ェイチップ。
  6. 【請求項6】前記突部は、副切刃側から取付座方向に位
    置する二つの対向する境界面間の幅が、副切刃側から取
    付座方向に向けて変化することを特徴とする請求項2又
    は3に記載のスローアウェイチップ。
  7. 【請求項7】前記副切刃とその両隣りの主切刃との間の
    少なくとも一方には、R部又はチャンファが設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至6のいづれかに記載
    のスローアウェイチップ。
  8. 【請求項8】前記突部の、少なくとも一方の境界面の副
    切刃側の端部が、前記R部又はチャンファに連結されて
    いることを特徴とする請求項7に記載のスローアウェイ
    チップ。
  9. 【請求項9】前記境界面の副切刃側の端部が、R部又は
    チャンファの主切刃との境界で連結されていることを特
    徴とする請求項8に記載のスローアウェイチップ。
  10. 【請求項10】前記境界面の副切刃側の端部が、R部又
    はチャンファの副切刃との境界で連結されていることを
    特徴とする請求項8に記載のスローアウェイチップ。
  11. 【請求項11】前記スローアウェイチップは、勝手付き
    であることを特徴とする請求項1乃至10のいづれかに
    記載のスローアウェイチップ。
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