JP2585678Y2 - 自動車用灯具の取付構造 - Google Patents

自動車用灯具の取付構造

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JP2585678Y2
JP2585678Y2 JP6774193U JP6774193U JP2585678Y2 JP 2585678 Y2 JP2585678 Y2 JP 2585678Y2 JP 6774193 U JP6774193 U JP 6774193U JP 6774193 U JP6774193 U JP 6774193U JP 2585678 Y2 JP2585678 Y2 JP 2585678Y2
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豊 塩澤
千春 岩田
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Ichikoh Industries Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Ichikoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用灯具のランプ
ハウジングを、車体の板状部材に対して、ボルト・ナッ
トを用いて取り付ける構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用灯具は専門工場で生産され、自
動車工場で車体に取り付けられる。図5は従来例の取付
構造を備えた自動車用前照灯が自動車の車体に取り付け
られている状態の垂直断面図である。ランプハウジング
1の前面開口部を覆って前面レンズ2が装着され、該ラ
ンプハウジング1に対してリフレクタ3が傾動可能に支
承されている。4は、上記の傾動を加減して当該前照灯
の光軸方向を調整するための調整ネジである。一方、5
は車体の一部分(板金製部材)であって、前照灯を取り
付けるための開口5aが設けられている。前記のランプ
ハウジング1の上部に、アーム1aが一体に連設されて
いて、上部取付ボルト6によって車体5に固定されてい
る。該ランプハウジング1の下方にボス1cが一体に成
形されており、該ボス1c内に頭部を埋設固定して下部
取付ボルト7が植設されている。上記下部取付ボルト7
を車体5の孔に挿通し、ナット8を螺合して、該ナット
8と前記ボス1cとの間に車体5の板金部材を挟み付け
て固定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図5に示した従来例の
取付構造において、先ず上部取付ボルト6によってアー
ム1aを車体5に固定した状態(ナット8は未だ締めつ
けられていない状態)において、前記のボス1cが車体
5に対して、必ずしも軽く密着しない。すなわち各種の
製作寸法誤差のために隙間ができる。こうした状態でナ
ット8を大きい力で回して締め付けると、ランプハウジ
ング1に歪みを生じる。ランプハウジングに歪みを生じ
ると、亀裂の発生を招いたり、前面レンズ2との接合が
悪くなって洗車水や雨滴が灯室内に浸入したりする。
【0004】本考案は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、ランプハウジングに製作寸法誤差が有った
り、車体の灯具取付部分に加工寸法誤差が有ったりして
も、ランプハウジングを歪ませる虞れの無い、自動車用
灯具の取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的(ランプハウジ
ングの歪み防止)を達成するために、請求項1に係る考
案(以下、単に第1考案と称する)は、自動車用灯具の
ランプハウジングに植設されたボルトが、車体の板状部
材の取付孔に挿通され、上記ボルトにナットを螺合して
前記ランプハウジングが車体に取り付けられている構造
において、前記のランプハウジングに、鋸歯状の内歯が
形成されており、前記のボルトの頭部に、弾性を有する
爪付の部材が取り付けられていて、上記の爪が前記の鋸
歯状の内歯に係合していて、該ボルトがランプハウジン
グから離間する方向の過大な軸心方向の力を受けたと
き、前記弾性を有する爪付部材の弾性変形によって、爪
と鋸歯状内歯との係合がずれ、前記のボルトが、ランプ
ハウジングに対して、軸心方向の位置を調節し得るよう
になっていることを特徴とする。この構成によれば、ボ
ルト・ナットの締付力が自動調整される。
【0006】また、上記目的(ランプハウジングの歪み
防止)を達成するために、請求項2に係る考案(以下、
単に第2考案と称する)は、 自動車用灯具のランプハウ
ジングが車体の板状部材にメネジ孔を有する部材とボル
トとナットとにより取り付けられている構造において、
前記メネジ孔を有する部材は、前記ランプハウジングに
埋設固定されており、かつ、前記メネジ孔の少なくとも
1端が前記ランプハウジングの表面に露出しており、
記ボルトは、前記車体の板状部材の取付孔に挿通されて
前記メネジ孔に螺合されており、回されることにより、
前記ランプハウジングに対して軸心方向の位置を調節し
得るように構成されており、 前記ナットは、前記取付孔
に挿通された前記ボルトに螺着されており、前記ボルト
が前記車体に当接した状態で、回されることにより、前
記ボルトとの間に前 記車体を挟んで緊定するように構成
されている、ことを特徴とする。この構成によれば、灯
具の取付姿勢を若干修正することも可能になる。
【0007】
【作用】前述の構成によると、ランプハウジングを自動
車の車体に取り付けているボルトが、その軸心方向の位
置を調節できるので、ランプハウジングのボスと車体と
の間に隙間が有るときは、その隙間を残したままでボル
トの位置を調節することにより、ランプハウジングに過
大な応力を生じさせてクラックを誘発したり、該ランプ
ハウジングを歪ませて前面レンズ接合部の水密性を害し
たりする虞れが無い。
【0008】
【実施例】以下に述べる実施例は、従来の技術の図5に
おいて鎖線で示したA部を改良して、ランプハウジング
に過大な応力や歪みを与えないように、本考案を適用し
た2例である。図1は第1考案に係る自動車用灯具の
付構造の一実施例を示し、ランプハウジングと一体に成
形されたボックスが車体に対向している部分を拡大して
描かれた垂直断面図である。上記のボックス1bは、従
来例(図5)におけるボス1cに対応する構成部分であ
るが、取付ボルトを植設固定することくなく、車体5に
向けて開口した函状をなし、その中にケース9を嵌合固
定されている。9bは抜け止め用の、弾性を有するフッ
クである。上記ケース9の内面に、断面鋸歯状の歯9a
が成形されている。上記鋸歯状歯9aと係合する爪を備
えた係合片10が、弾性を有する合成樹脂材料によって
構成されて、該ケース9内に収納されている。そして上
記の弾性を有する爪付きの係合片10に、取付ボルト1
1が植設固着されている。図2は上記実施例におけるボ
ックスと、ケースと、弾性爪付係合片と、取付ボルトと
を示す分解斜視図である。この図2から容易に理解でき
るように、弾性爪付係合片10をケース9内に収納し、
該ケース9をボックス1bの中に押し込んで、フック9
bを係合孔1dに係合させると図1のようになる。本実
施例において、ボックス1bの内面に鋸歯状歯を設ける
構成を採らず、鋸歯状歯9aを有するケース9を嵌め付
けた理由は組立上の問題である。
【0009】図1に示したように、取付ボルト11を車
体5の板金部材の取付孔5bに挿通し、座金およびナッ
ト8を組み付けて、該ナット8を締めこんでゆく。これ
により、車体5に対して取付ボルト11を図の右方へ引
き寄せる力(矢印F)が作用する。図3は上記実施例に
おける鋸歯状歯と弾性爪付係合片とが係合している個所
の拡大断面図である。弾性爪付係合片10が図の右方に
向けて(矢印F)強く引かれると、その爪が弾性変形し
て鋸歯状歯9aに対する係合位置が右方へずれる。
【0010】図1に示すように、ランプハウジング1に
製作寸法誤差が有ったり、車体5の灯具取付部分に加工
寸法誤差が有ったりして、車体とランプハウジング
との間に隙間gが有るとき、取付ボルト11がランプハ
ウジング1に対して植設固着されていると、ナット8の
締め込みによって該ランプハウジング1が歪んだり、過
大な応力を生じて破損したりする虞れが有る。しかし、
本実施例のように取付ボルト11に作用する力(矢印
F)が、弾性爪付係合片10,鋸歯状歯9aを介してラ
ンプハウジング1に伝えられるようになっていると、前
記の力(矢印F)が過大になろうとすると、弾性爪付係
合片10がケース9の鋸歯状歯に対して図の右方へず
れ、過大応力の発生やランプハウジング1の歪みを防止
する。これにより、ボルト11がランプハウジング1に
対して軸心方向の位置を調節できることとなるので、
ンプハウジングのクラック発生や、レンズ接合部の水
密性低下などが未然にかつ完全に防止される。
【0011】図4は第2考案に係る自動車用灯具の取付
構造の一実施例を示し、ランプハウジングの下端部付近
を拡大して描いた断面図である。ランプハウジング1と
一体成形されたボス1c′は、図5(従来例)における
ボス1cと類似の構成部分である。本例のボス1c′に
は、メネジ孔を有する部材としてインサートナット12
が埋設固定され、メネジ孔の図示右端が露出している。
六角ボルト13を車体5の取付孔5bに挿通し、その六
角ボルト13にナット8を螺着し、該ナット8を締め付
けない状態で前記六角ボルト13をインサートナット1
2のメネジ孔に螺合して、該六角ボルト13の六角頭部
が車体5に当接するまで螺入する。このとき、六角ボル
ト13がランプハウジング1に対して軸心方向の位置を
調節できることとなる。そして、六角頭部が車体5に軽
く当接した状態で、もしくは当接してから適宜に締め込
み、又は適宜に捩じ戻した状態で、ナット8を回して、
該ナット8と六角ボルト13の頭部との間に車体5を挟
んで緊定する。これにより、ランプハウジング1に製作
寸法誤差が有ったり、車体5の灯具取付部分に加工寸法
誤差が有ったりして、車体5とランプハウジング1との
間に隙間が有ったとしても、ランプハウジング1に過大
な応力や歪みを与えること無く、車体に対して固定する
ことができる。
【0012】
【考案の効果】本考案を適用すると、ランプハウジング
を自動車の車体に取り付けているボルトが、その軸心方
向の位置を調節できるので、ランプハウジングのボスと
車体との間に隙間が有るとき、その隙間を残したままで
ボルトの位置を調節することにより、ランプハウジング
に過大な応力を生じさせてクラックを誘発したり、該ラ
ンプハウジングを歪ませて前面レンズ接合部の水密性を
害したりする虞れが無いという優れた実用的効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案に係る自動車用灯具の取付構造の一
施例を示し、ランプハウジングと一体に成形されたボッ
クスが車体に対向している部分を拡大して描かれた垂直
断面図である。
【図2】上記実施例におけるボックスと、ケースと、弾
性爪付係合片と、取付ボルトとを示す分解斜視図であ
る。
【図3】上記実施例における鋸歯状歯と弾性爪付係合片
とが係合している個所の拡大断面図である。
【図4】第2考案に係る自動車用灯具の取付構造の一
施例を示し、ランプハウジングの下端部付近を拡大して
描いた断面図である。
【図5】従来例の取付構造を備えた自動車用前照灯が自
動車の車体に取り付けられている状態の垂直断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ランプハウジング、1a…アーム、1b…ボック
ス、1c,1c′…ボス、1d…係合孔、2…前面レン
ズ、3…リフレクタ、4…調節ネジ、5…車体、5a…
開口、5b…取付孔、6…上部取付ボルト、7…下部取
付ボルト、8…ナット、9…ケース、9a…鋸歯状歯、
9b…フック、10…弾性爪付係合片、11…取付ボル
ト、12…インサートナット、13…六角ボルト、g…
隙間、F…取付ボルトに加えられる力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−104817(JP,U) 実開 平3−25340(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60Q 1/04

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用灯具のランプハウジングに植設
    されたボルトが、車体の板状部材の取付孔に挿通され、
    上記ボルトにナットを螺合して前記ランプハウジングが
    車体に取り付けられている構造において、前記のランプハウジングに、鋸歯状の内歯が形成されて
    おり、前記のボルトの頭部に、弾性を有する爪付の部材
    が取り付けられていて、上記の爪が前記の鋸歯状の内歯
    に係合していて、該ボルトがランプハウジングから離間
    する方向の過大な軸心方向の力を受けたとき、前記弾性
    を有する爪付部材の弾性変形によって、爪と鋸歯状内歯
    との係合がずれ、 前記のボルトが、ランプハウジングに
    対して、軸心方向の位置を調節し得るようになっている
    ことを特徴とする、自動車用灯具の取付構造。
  2. 【請求項2】 自動車用灯具のランプハウジングが車体
    の板状部材にメネジ孔を有する部材とボルトとナットと
    により取り付けられている構造において、 前記メネジ孔を有する部材は、前記ランプハウジングに
    埋設固定されており、かつ、前記メネジ孔の少なくとも
    1端が前記ランプハウジングの表面に露出しており、 前記ボルトは、前記車体の板状部材の取付孔に挿通され
    て前記メネジ孔に螺合されており、回されることによ
    り、前記ランプハウジングに対して軸心方向の位置を調
    節し得るように構成されており、 前記ナットは、前記取付孔に挿通された前記ボルトに螺
    着されており、前記ボルトが前記車体に当接した状態
    で、回されることにより、前記ボルトとの間に前記車体
    を挟んで緊定するように構成されている、 ことを特徴とする、 自動車用灯具の取付構造。
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JP4611936B2 (ja) * 2006-06-02 2011-01-12 株式会社小糸製作所 車輌構造
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