JP2585294Y2 - 電気コネクタ - Google Patents
電気コネクタInfo
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- JP2585294Y2 JP2585294Y2 JP1993036587U JP3658793U JP2585294Y2 JP 2585294 Y2 JP2585294 Y2 JP 2585294Y2 JP 1993036587 U JP1993036587 U JP 1993036587U JP 3658793 U JP3658793 U JP 3658793U JP 2585294 Y2 JP2585294 Y2 JP 2585294Y2
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- jig
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電気コネクタに関するも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術】周知の通りハウジングの端子装着空間内
に装着された端子が、ハウジングに一体的に形成された
ランスによって抜け止め保持され、而も端子引き抜き用
治具によって上記ランスによる抜け止め保持を解き端子
を引き抜くことのできる電気コネクタが多々用いられて
いる。1つの従来例が実開平4−91077号公報に示
されている。即ちハウジングの端子装着空間を区画する
天壁の内壁からランスとしての可撓係止腕を一体的に形
成すると共に、可撓係止腕の前にスリットを形成し、且
つスリットの開口縁部の側壁に軸支されていて上記可撓
係止腕の細い先端に引っ掛けて可撓係止腕をてこの原理
によって撓ませる為の針状の端子引き抜き用治具を有す
る電気コネクタである。この場合、上記可撓係止腕は成
型金型のスライドパーツによって形成される為、先細り
の細い形となり、而もその細い先端に針状の端子引き抜
き用治具の先端を引っ掛ける構成であった。
に装着された端子が、ハウジングに一体的に形成された
ランスによって抜け止め保持され、而も端子引き抜き用
治具によって上記ランスによる抜け止め保持を解き端子
を引き抜くことのできる電気コネクタが多々用いられて
いる。1つの従来例が実開平4−91077号公報に示
されている。即ちハウジングの端子装着空間を区画する
天壁の内壁からランスとしての可撓係止腕を一体的に形
成すると共に、可撓係止腕の前にスリットを形成し、且
つスリットの開口縁部の側壁に軸支されていて上記可撓
係止腕の細い先端に引っ掛けて可撓係止腕をてこの原理
によって撓ませる為の針状の端子引き抜き用治具を有す
る電気コネクタである。この場合、上記可撓係止腕は成
型金型のスライドパーツによって形成される為、先細り
の細い形となり、而もその細い先端に針状の端子引き抜
き用治具の先端を引っ掛ける構成であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術は、ラン
スに係合している端子を引き抜く上で便利なものではあ
るが、幾つかの解決課題を有している。即ち、可撓係止
腕の先端が細く、他方引き抜き用治具も針状なので、治
具の先端で可撓係止腕の先端を引っ掛けるに当り確実に
引っ掛けることが難しい場合があった。これは電気コネ
クタが小形化になればなる程、可撓係止腕も、引き抜き
用治具も細く、小さくなるので余計に上記の欠点が表わ
れるものであった。更に可撓係止腕の先端が細く、他方
引き抜き用治具も針状なので、引き抜き用治具の先端で
可撓係止腕の先端を引っ掛けた際、引っ掛け具合の乱れ
によってその可撓係止腕の先細の先端を破損してしまう
場合もあった。このような場合電気コネクタとして使用
に耐えない場合が生じた。
スに係合している端子を引き抜く上で便利なものではあ
るが、幾つかの解決課題を有している。即ち、可撓係止
腕の先端が細く、他方引き抜き用治具も針状なので、治
具の先端で可撓係止腕の先端を引っ掛けるに当り確実に
引っ掛けることが難しい場合があった。これは電気コネ
クタが小形化になればなる程、可撓係止腕も、引き抜き
用治具も細く、小さくなるので余計に上記の欠点が表わ
れるものであった。更に可撓係止腕の先端が細く、他方
引き抜き用治具も針状なので、引き抜き用治具の先端で
可撓係止腕の先端を引っ掛けた際、引っ掛け具合の乱れ
によってその可撓係止腕の先細の先端を破損してしまう
場合もあった。このような場合電気コネクタとして使用
に耐えない場合が生じた。
【0004】
【目的】従って本考案の目的とする所は、端子引き抜き
用治具の先端が確実に引っ掛かり得るランス構造を有
し、端子引き抜き作業がし易い電気コネクタを提供する
にある。加えて端子引き抜き用治具の先端の引っ掛かり
具合の乱れによって容易に破損することのないランス構
造をもつ電気コネクタを提供するにある。
用治具の先端が確実に引っ掛かり得るランス構造を有
し、端子引き抜き作業がし易い電気コネクタを提供する
にある。加えて端子引き抜き用治具の先端の引っ掛かり
具合の乱れによって容易に破損することのないランス構
造をもつ電気コネクタを提供するにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に本
考案は次の技術的手段を有する。即ち実施例に対応する
添付図面中の符号を用いてこれを説明すると本考案は端
子4の係合片18を、ハウジング2に一体的に形成され
たランス6に係合することによって上記端子4をハウジ
ング2の端子装着空間3内に抜け止め保持すると共に、
端子引き抜き用治具19の先端の爪22によって上記ラ
ンス6と上記端子4の係合片18の係合を解くようにし
た電気コネクタに於て、上記ランス6は、上記端子装着
空間3を区画するハウジング2の底壁に、上記端子装着
空間3内へ突出し、上記端子4の係合片18と係合する
ように形成され、そのランス6を中にしてランス6の前
の部分と左右の部分が各々切欠されて前面切欠部10、
左右切欠部11,12として構成されていることにより
ランス6が形成されているランス形成壁5が下方へ撓み
得るように構成され、而もランス6を構成する保持壁8
の左右何れか一方又は双方に上記端子引き抜き用治具1
9の先端の爪22をセットして、ランス6を引っ掛ける
為の爪セット溝24が上記左右切欠部11,12に沿っ
て形成されていると共に、ランス6の前端面に形成され
た保持壁8と上記前面切欠部10を挟んで対向するハウ
ジング2の前部底壁27に、左右何れか一方又は双方に
形成されている上記爪セット溝24と長手方向で整列す
る左右溝部29,30の一方又は双方が形成してあり、
上記前面切欠部10から左右溝部29,30に亘る部分
を上記端子引き抜き用治具19の爪22を通すための挿
入間隙としてあることを特徴とする電気コネクタであ
る。
考案は次の技術的手段を有する。即ち実施例に対応する
添付図面中の符号を用いてこれを説明すると本考案は端
子4の係合片18を、ハウジング2に一体的に形成され
たランス6に係合することによって上記端子4をハウジ
ング2の端子装着空間3内に抜け止め保持すると共に、
端子引き抜き用治具19の先端の爪22によって上記ラ
ンス6と上記端子4の係合片18の係合を解くようにし
た電気コネクタに於て、上記ランス6は、上記端子装着
空間3を区画するハウジング2の底壁に、上記端子装着
空間3内へ突出し、上記端子4の係合片18と係合する
ように形成され、そのランス6を中にしてランス6の前
の部分と左右の部分が各々切欠されて前面切欠部10、
左右切欠部11,12として構成されていることにより
ランス6が形成されているランス形成壁5が下方へ撓み
得るように構成され、而もランス6を構成する保持壁8
の左右何れか一方又は双方に上記端子引き抜き用治具1
9の先端の爪22をセットして、ランス6を引っ掛ける
為の爪セット溝24が上記左右切欠部11,12に沿っ
て形成されていると共に、ランス6の前端面に形成され
た保持壁8と上記前面切欠部10を挟んで対向するハウ
ジング2の前部底壁27に、左右何れか一方又は双方に
形成されている上記爪セット溝24と長手方向で整列す
る左右溝部29,30の一方又は双方が形成してあり、
上記前面切欠部10から左右溝部29,30に亘る部分
を上記端子引き抜き用治具19の爪22を通すための挿
入間隙としてあることを特徴とする電気コネクタであ
る。
【0006】
【作用】上記構成なので、ハウジング2から端子4を引
き抜く為には、端子引き抜き用治具19の爪22を前面
切欠部10を通してランス6の爪セット溝24にセット
し、端子引き抜き用治具19をランス6が変位するよう
操作すれば、ランス6のランス形成壁5が前面切欠部1
0と左右切欠部11,12により撓み、もってランス6
が端子4の係合片18から外れる。故に端子4をハウジ
ング2から外すことができる。この際ランス6は、そこ
に形成された爪セット溝24に端子引き抜き用治具の爪
22がセットされてから撓み操作されるので、このラン
ス構造に対し端子引き抜き用治具の先端の爪22が確実
に引っ掛かり確実に作業ができると共に、ランス構造は
端子引き抜き用治具の先端の爪22が確実に引っ掛かる
爪セット溝24を有し、この爪セット溝24に爪22が
セットされてから撓み操作されるから、端子引き抜き用
治具の操作上の乱れもなく破損の恐れが極めて少ないも
のである。
き抜く為には、端子引き抜き用治具19の爪22を前面
切欠部10を通してランス6の爪セット溝24にセット
し、端子引き抜き用治具19をランス6が変位するよう
操作すれば、ランス6のランス形成壁5が前面切欠部1
0と左右切欠部11,12により撓み、もってランス6
が端子4の係合片18から外れる。故に端子4をハウジ
ング2から外すことができる。この際ランス6は、そこ
に形成された爪セット溝24に端子引き抜き用治具の爪
22がセットされてから撓み操作されるので、このラン
ス構造に対し端子引き抜き用治具の先端の爪22が確実
に引っ掛かり確実に作業ができると共に、ランス構造は
端子引き抜き用治具の先端の爪22が確実に引っ掛かる
爪セット溝24を有し、この爪セット溝24に爪22が
セットされてから撓み操作されるから、端子引き抜き用
治具の操作上の乱れもなく破損の恐れが極めて少ないも
のである。
【0007】
【実施例】次に添付図面に従い本考案の実施例を詳細に
説明する。図1から図6までは、端子が装着されていな
い状態の電気コネクタのハウジングを示し、図7及び図
8は端子が装着された状態の電気コネクタのハウジング
を示し、更に図9から図11までは端子引き抜き用治具
を示し、且つ図12及び図13は上記端子引き抜き用治
具を用いて端子を引き抜く為の動作を示している。先ず
図1〜図6に従い説明すると、電気コネクタ1のハウジ
ング2には横並びに所定のピッチで複数の端子装着空間
3が形成されている。各端子装着空間3に着目すると、
底部にランス形成壁5が形成されていて、そのランス形
成壁5に端子装着空間3内に突出するランス6が形成さ
れている。各ランス6に着目すると、ランス6は端子の
挿入方向からみて手前側にテーパ壁7を有し、奥側に保
持壁8を有し、テーパ壁7と保持壁8間に頂部9が形成
されている。そしてこのランス形成壁5及びランス6の
周りが切欠されている。即ち保持壁8の前の底部が切欠
されていて前面切欠部10を構成し、ランス形成壁5の
左右が各々左切欠部11、右切欠部12として構成さ
れ、後部底壁13のみがランス形成壁5と一体となって
いる。これによりランス6を下方に引下げるとランス形
成壁5が下方へ撓むこととなる。
説明する。図1から図6までは、端子が装着されていな
い状態の電気コネクタのハウジングを示し、図7及び図
8は端子が装着された状態の電気コネクタのハウジング
を示し、更に図9から図11までは端子引き抜き用治具
を示し、且つ図12及び図13は上記端子引き抜き用治
具を用いて端子を引き抜く為の動作を示している。先ず
図1〜図6に従い説明すると、電気コネクタ1のハウジ
ング2には横並びに所定のピッチで複数の端子装着空間
3が形成されている。各端子装着空間3に着目すると、
底部にランス形成壁5が形成されていて、そのランス形
成壁5に端子装着空間3内に突出するランス6が形成さ
れている。各ランス6に着目すると、ランス6は端子の
挿入方向からみて手前側にテーパ壁7を有し、奥側に保
持壁8を有し、テーパ壁7と保持壁8間に頂部9が形成
されている。そしてこのランス形成壁5及びランス6の
周りが切欠されている。即ち保持壁8の前の底部が切欠
されていて前面切欠部10を構成し、ランス形成壁5の
左右が各々左切欠部11、右切欠部12として構成さ
れ、後部底壁13のみがランス形成壁5と一体となって
いる。これによりランス6を下方に引下げるとランス形
成壁5が下方へ撓むこととなる。
【0008】続いて図7,図8に従い説明すると端子4
は前方のコンタクト部14と後方の電線17の芯線接続
部15と絶縁被覆保持部16より成り、上記コンタクト
部14の下方に上記ハウジング2のランス6の保持壁8
に係合する為の下へ向って延びる係合片18が形成され
ている。従って端子4をハウジング2の端子装着空間3
に挿入すると、挿入過程で係合片18の部分がランス6
のテーパ壁7を下圧して、ランス6を下方へ撓ませなが
ら頂部9に至り、係合片18が頂部9を過ぎるとランス
6が弾性復帰し、端子4は保持壁8の前に位置決めされ
る。その状態が端子4の完全装着位置となり、電線17
を引いても端子4は、ランス6の保持壁8に対し、係合
片18が係合していることによりハウジング2から不測
に外れることはない。外す場合には、上記ランス6をハ
ウジング2の下方へ変位させて、即ちランス形成壁5を
下方へ撓ませ、ランス6の保持壁8を端子4の係合片1
8から外さなければならない。
は前方のコンタクト部14と後方の電線17の芯線接続
部15と絶縁被覆保持部16より成り、上記コンタクト
部14の下方に上記ハウジング2のランス6の保持壁8
に係合する為の下へ向って延びる係合片18が形成され
ている。従って端子4をハウジング2の端子装着空間3
に挿入すると、挿入過程で係合片18の部分がランス6
のテーパ壁7を下圧して、ランス6を下方へ撓ませなが
ら頂部9に至り、係合片18が頂部9を過ぎるとランス
6が弾性復帰し、端子4は保持壁8の前に位置決めされ
る。その状態が端子4の完全装着位置となり、電線17
を引いても端子4は、ランス6の保持壁8に対し、係合
片18が係合していることによりハウジング2から不測
に外れることはない。外す場合には、上記ランス6をハ
ウジング2の下方へ変位させて、即ちランス形成壁5を
下方へ撓ませ、ランス6の保持壁8を端子4の係合片1
8から外さなければならない。
【0009】次いで上記したハウジング2のランス6と
端子4の係合片18の係合を解く為の治具について詳述
する。図9〜図11に於いて符号19は端子引き抜き用
治具を示し、シャンク20と、シャンク20の上方のア
ーム21とアーム21の先に略直角に形成された爪22
より成る。この実施例ではシャンク20の上方に所定の
間隔を置いて一対のアーム21が一体に形成され、各々
のアーム21の先に各々爪22が形成された例を示して
ある。尚シャンク20とアーム21の境目あたりがアー
ム21の一側に張り出す肩部23を構成している。
端子4の係合片18の係合を解く為の治具について詳述
する。図9〜図11に於いて符号19は端子引き抜き用
治具を示し、シャンク20と、シャンク20の上方のア
ーム21とアーム21の先に略直角に形成された爪22
より成る。この実施例ではシャンク20の上方に所定の
間隔を置いて一対のアーム21が一体に形成され、各々
のアーム21の先に各々爪22が形成された例を示して
ある。尚シャンク20とアーム21の境目あたりがアー
ム21の一側に張り出す肩部23を構成している。
【0010】所でこの端子引き抜き用治具19を用いる
為に、上述した電気コネクタ1のハウジング2の方にも
次の工夫が施されている。即ち再び図1〜図8に戻りこ
の部分を説明すると、ランス6の保持壁8の左右各々が
肉抜きされて爪セット溝24として形成されている。こ
の左右各々の爪セット溝24の部分は、爪当底壁25
と、爪当前壁26より成る。これにより端子引き抜き用
治具19の爪22が爪セット溝24に納まり、爪24の
底及び前部を夫々爪当底壁25又は爪当前壁26に当接
できる構成となる。そしてこのように左右一対の爪セッ
ト溝24があることにより、上記一対の爪22がこの左
右一対の爪セット溝24の中にセットできるものであ
る。
為に、上述した電気コネクタ1のハウジング2の方にも
次の工夫が施されている。即ち再び図1〜図8に戻りこ
の部分を説明すると、ランス6の保持壁8の左右各々が
肉抜きされて爪セット溝24として形成されている。こ
の左右各々の爪セット溝24の部分は、爪当底壁25
と、爪当前壁26より成る。これにより端子引き抜き用
治具19の爪22が爪セット溝24に納まり、爪24の
底及び前部を夫々爪当底壁25又は爪当前壁26に当接
できる構成となる。そしてこのように左右一対の爪セッ
ト溝24があることにより、上記一対の爪22がこの左
右一対の爪セット溝24の中にセットできるものであ
る。
【0011】更に、端子引き抜き用治具19の爪22を
上記の爪セット溝24に挿入し易くする為に、ランス6
の保持壁8と前面切欠部10を挟んで対向するハウジン
グ2の前部底壁27の中央部28の左右の部分も肉抜き
されて、左溝部29,右溝部30として形成されてい
る。左、右溝部29,30は、それぞれ、ランス6の保
持壁8に形成された爪セット溝24と長手方向で整列し
ている。また、前面切欠部10から左溝部29または右
溝部30に亘る部分が、上記端子引き抜き用治具19の
爪22より長くしてあり、即ち該部分が爪22を通すた
めの挿入間隙としてある。尚符号31は中央部底面を示
している。
上記の爪セット溝24に挿入し易くする為に、ランス6
の保持壁8と前面切欠部10を挟んで対向するハウジン
グ2の前部底壁27の中央部28の左右の部分も肉抜き
されて、左溝部29,右溝部30として形成されてい
る。左、右溝部29,30は、それぞれ、ランス6の保
持壁8に形成された爪セット溝24と長手方向で整列し
ている。また、前面切欠部10から左溝部29または右
溝部30に亘る部分が、上記端子引き抜き用治具19の
爪22より長くしてあり、即ち該部分が爪22を通すた
めの挿入間隙としてある。尚符号31は中央部底面を示
している。
【0012】次ぎに、図12を参照して、上記端子引き
抜き用治具19を用いて端子4を引き抜く時の様子を説
明する。始めに、端子引き抜き用治具19の爪22をラ
ンス6の左右の爪セット溝24にセットする。このセッ
トは、先ず、ランス6の前面に形成された前面切欠部1
0と、ハウジング2の前部底壁27に形成された左、右
溝部29,30で構成された爪22のための挿入間隙を
通して爪22をハウジング2の底部内に臨ませる。この
時、端子引き抜き用治具19の肩部23がハウジング2
の前部底壁27の外面(即ち底面)に当接する。次ぎ
に、挿入した爪22をランス6側へ平行移動させるよう
にしてランス6の左右の爪セット溝24内に納まるよう
にする。爪22の前面は爪当前壁26に当接し、爪22
の下側面は爪当底壁25に当接する。爪22を爪セット
溝24にセットし終ったら、矢示Mのようにシャンク2
0を動かせば、てこの原理によってランス形成壁5が下
方へ撓み、ランス6が下方へ動き、その保持壁8が端子
4の係合片18から外れる。従って端子4をハウジング
2から引き抜くことができる。端子引き抜き用治具19
の肩部23が前部底壁27の外面に当接しているので、
シャンク20の矢示Mの方向の回動が僅かでも、ランス
6を確実に撓ませて、端子4との係合を解除することが
できる。
抜き用治具19を用いて端子4を引き抜く時の様子を説
明する。始めに、端子引き抜き用治具19の爪22をラ
ンス6の左右の爪セット溝24にセットする。このセッ
トは、先ず、ランス6の前面に形成された前面切欠部1
0と、ハウジング2の前部底壁27に形成された左、右
溝部29,30で構成された爪22のための挿入間隙を
通して爪22をハウジング2の底部内に臨ませる。この
時、端子引き抜き用治具19の肩部23がハウジング2
の前部底壁27の外面(即ち底面)に当接する。次ぎ
に、挿入した爪22をランス6側へ平行移動させるよう
にしてランス6の左右の爪セット溝24内に納まるよう
にする。爪22の前面は爪当前壁26に当接し、爪22
の下側面は爪当底壁25に当接する。爪22を爪セット
溝24にセットし終ったら、矢示Mのようにシャンク2
0を動かせば、てこの原理によってランス形成壁5が下
方へ撓み、ランス6が下方へ動き、その保持壁8が端子
4の係合片18から外れる。従って端子4をハウジング
2から引き抜くことができる。端子引き抜き用治具19
の肩部23が前部底壁27の外面に当接しているので、
シャンク20の矢示Mの方向の回動が僅かでも、ランス
6を確実に撓ませて、端子4との係合を解除することが
できる。
【0013】図13に示した例はもう1つの使い方を示
したものである。この例は端子引き抜き用治具19を上
記と同様にセットして、端子引き抜き用治具19の爪2
2の下側面を、爪セット溝24の爪当底壁25に当て、
シャンク20を矢示Nに示すように下方へ引き、ランス
形成壁5を下方へ撓ませ、ランス6の保持壁8を端子4
の係合片18から外すようにしたものである。而してラ
ンス形成壁5に対する荷重を解除すれば、ランス形成壁
5は自らの弾力によって元に復するものである。
したものである。この例は端子引き抜き用治具19を上
記と同様にセットして、端子引き抜き用治具19の爪2
2の下側面を、爪セット溝24の爪当底壁25に当て、
シャンク20を矢示Nに示すように下方へ引き、ランス
形成壁5を下方へ撓ませ、ランス6の保持壁8を端子4
の係合片18から外すようにしたものである。而してラ
ンス形成壁5に対する荷重を解除すれば、ランス形成壁
5は自らの弾力によって元に復するものである。
【0014】
【効果】以上詳述した如く請求項1項記載の考案による
と端子引き抜き時に於いて電気コネクタのランスは、そ
こに形成された爪セット溝に端子引き抜き用治具の爪が
セットされてから、治具によって撓み操作されるので、
このランス構造に対し治具の先端の爪が確実に引っ掛か
り、もって確実に作業ができると共にランス構造は端子
引き抜き用治具の爪が確実に引っ掛かる爪セット溝を有
し、この爪セット溝に爪がセットされてから撓み操作さ
れるから、治具の操作上の乱れもなくランスの破損の恐
れがない利点を有する。また、端子引き抜き用治具の爪
のための挿入間隙をランスの前方の前面切欠部からハウ
ジングの前部底壁に形成した溝部に亘って形成したの
で、爪のセットがし易く、かつ、端子引き抜き用治具の
爪及びランスの破壊を未然に防止できる利点を有する。
と端子引き抜き時に於いて電気コネクタのランスは、そ
こに形成された爪セット溝に端子引き抜き用治具の爪が
セットされてから、治具によって撓み操作されるので、
このランス構造に対し治具の先端の爪が確実に引っ掛か
り、もって確実に作業ができると共にランス構造は端子
引き抜き用治具の爪が確実に引っ掛かる爪セット溝を有
し、この爪セット溝に爪がセットされてから撓み操作さ
れるから、治具の操作上の乱れもなくランスの破損の恐
れがない利点を有する。また、端子引き抜き用治具の爪
のための挿入間隙をランスの前方の前面切欠部からハウ
ジングの前部底壁に形成した溝部に亘って形成したの
で、爪のセットがし易く、かつ、端子引き抜き用治具の
爪及びランスの破壊を未然に防止できる利点を有する。
【図1】端子引き抜き用治具を用いて引き抜かれる端子
が装着される前の電気コネクタハウジングの図7のR矢
視図である。
が装着される前の電気コネクタハウジングの図7のR矢
視図である。
【図2】図1に示した電気コネクタハウジングと同様の
図で図7のT矢視図である。
図で図7のT矢視図である。
【図3】図1のW−W線に沿う断面図である。
【図4】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図5】図3のU−U線に沿う断面図である。
【図6】図2のS−S線に沿う部分断面図である。
【図7】端子が装着された状態を示すと共に、上記端子
を引き抜く為の端子引き抜き用治具をセットした所を示
す電気コネクタの断面図である。
を引き抜く為の端子引き抜き用治具をセットした所を示
す電気コネクタの断面図である。
【図8】端子引き抜き用治具の爪がセットされる爪セッ
ト溝を説明する為に示した図7と同様の断面図である。
ト溝を説明する為に示した図7と同様の断面図である。
【図9】端子引き抜き用治具の正面図である。
【図10】端子引き抜き用治具の左側面図である。
【図11】端子引き抜き用治具の平面図である。
【図12】端子引き抜き用治具にてランスを変位させ、
もって端子をハウジングから引き抜きできる状態にした
一例を示す断面図である。
もって端子をハウジングから引き抜きできる状態にした
一例を示す断面図である。
【図13】端子引き抜き用治具にてランスを変位させ、
もって端子をハウジングから引き抜きできる状態にした
他例を示す断面図である。
もって端子をハウジングから引き抜きできる状態にした
他例を示す断面図である。
1 電気コネクタ 2 ハウジング 3 端子装着空間 4 端子 5 ランス形成壁 6 ランス 7 テーパ壁 8 保持壁 9 頂部 10 前面切欠部 11 左切欠部 12 右切欠部 13 後部底壁 14 コンタクト部 15 芯線接続部 16 絶縁被覆保持部 17 電線 18 係合片 19 端子引き抜き用治具 20 シャンク 21 アーム 22 爪 23 肩部 24 爪セット溝 25 爪当底壁 26 爪当前壁 27 前部底壁 28 中央部 29 左溝部 30 右溝部 31 中央部底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−251821(JP,A) 実開 平6−70171(JP,U) 実開 昭57−138285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/42 H01R 43/22
Claims (1)
- 【請求項1】 端子4の係合片18を、ハウジング2に
一体的に形成されたランス6に係合することによって上
記端子4をハウジング2の端子装着空間3内に抜け止め
保持すると共に、端子引き抜き用治具19の先端の爪2
2によって上記ランス6と上記端子4の係合片18の係
合を解くようにした電気コネクタに於て、 上記ランス6は、上記端子装着空間3を区画するハウジ
ング2の底壁に、上記端子装着空間3内へ突出し、上記
端子4の係合片18と係合するように形成され、そのラ
ンス6を中にしてランス6の前の部分と左右の部分が各
々切欠されて前面切欠部10、左右切欠部11,12と
して構成されていることによりランス6が形成されてい
るランス形成壁5が下方へ撓み得るように構成され、而
もランス6を構成する保持壁8の左右何れか一方又は双
方に上記端子引き抜き用治具19の先端の爪22をセッ
トして、ランス6を引っ掛ける為の爪セット溝24が上
記左右切欠部11,12に沿って形成されていると共
に、ランス6の前端面に形成された保持壁8と上記前面
切欠部10を挟んで対向するハウジング2の前部底壁2
7に、左右何れか一方又は双方に形成されている上記爪
セット溝24と長手方向で整列する左右溝部29,30
の一方又は双方が形成してあり、上記前面切欠部10か
ら左右溝部29,30に亘る部分を上記端子引き抜き用
治具19の爪22を通すための挿入間隙としてあること
を特徴とする電気コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993036587U JP2585294Y2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 電気コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993036587U JP2585294Y2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 電気コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071575U JPH071575U (ja) | 1995-01-10 |
JP2585294Y2 true JP2585294Y2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=12473914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993036587U Expired - Lifetime JP2585294Y2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 電気コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585294Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100838776B1 (ko) * | 2007-03-29 | 2008-06-17 | 한국단자공업 주식회사 | 터미널 탈거장치 |
JP5721369B2 (ja) * | 2010-08-25 | 2015-05-20 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
JP6370693B2 (ja) * | 2014-11-25 | 2018-08-08 | 日本端子株式会社 | コネクタの端子抜き構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2589401Y2 (ja) * | 1993-03-12 | 1999-01-27 | 菱星電装株式会社 | コネクタハウジング |
-
1993
- 1993-06-10 JP JP1993036587U patent/JP2585294Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH071575U (ja) | 1995-01-10 |
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