JP2585197Y2 - 脱穀装置 - Google Patents
脱穀装置Info
- Publication number
- JP2585197Y2 JP2585197Y2 JP1992014992U JP1499292U JP2585197Y2 JP 2585197 Y2 JP2585197 Y2 JP 2585197Y2 JP 1992014992 U JP1992014992 U JP 1992014992U JP 1499292 U JP1499292 U JP 1499292U JP 2585197 Y2 JP2585197 Y2 JP 2585197Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- threshing
- sorting case
- swing sorting
- rotating body
- processed material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Threshing Machine Elements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、主として刈り取った穀
稈全体を扱室に供給して脱穀処理する型式の脱穀装置、
すなわち全稈投入型のコンバインに好適な脱穀装置に関
する。
稈全体を扱室に供給して脱穀処理する型式の脱穀装置、
すなわち全稈投入型のコンバインに好適な脱穀装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】全稈投入型コンバインの一例である大豆
用のコンバインに装備した脱穀装置としては、例えば、
特開平３‐１４７７２１号公報に示されるように、扱室
の下部から後方にかけて揺動選別ケースを配備して、扱
室から落下供給された脱穀処理物をその揺動選別ケース
で受けて後方搬送しながら漏下させる形態の揺動選別及
び風選別する構造のものが知られている。
用のコンバインに装備した脱穀装置としては、例えば、
特開平３‐１４７７２１号公報に示されるように、扱室
の下部から後方にかけて揺動選別ケースを配備して、扱
室から落下供給された脱穀処理物をその揺動選別ケース
で受けて後方搬送しながら漏下させる形態の揺動選別及
び風選別する構造のものが知られている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところで、全稈投入型
コンバインの脱穀装置における揺動選別ケース上には投
入された穀稈の全量が載置されるために、刈取り穀稈を
フィードチェーンで挟持搬送しながら扱き脱穀する自脱
型コンバインの脱穀装置における揺動選別ケース上に供
給される処理物に比較して排出すべき茎稈が多く、この
排出茎稈に刺さり込んだまま機外へ排出される穀粒が多
くなりがちである。本考案は、上記実情に鑑み、排出茎
稈に刺さり込んだまま穀粒が機外へ排出されることを抑
制できる脱穀装置を提供することを目的とする。
コンバインの脱穀装置における揺動選別ケース上には投
入された穀稈の全量が載置されるために、刈取り穀稈を
フィードチェーンで挟持搬送しながら扱き脱穀する自脱
型コンバインの脱穀装置における揺動選別ケース上に供
給される処理物に比較して排出すべき茎稈が多く、この
排出茎稈に刺さり込んだまま機外へ排出される穀粒が多
くなりがちである。本考案は、上記実情に鑑み、排出茎
稈に刺さり込んだまま穀粒が機外へ排出されることを抑
制できる脱穀装置を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案に係る脱穀装置
は、扱室で扱き処理された脱穀処理物を受けて後方搬送
しながら漏下させることにより選別する揺動選別ケース
を備えるとともに、この揺動選別ケース上を搬送される
脱穀処理物を、揺動選別ケース上部から後方上方に向け
て引っかけて持ち上げ搬送した後に再び前記揺動選別ケ
ース上に落とし込む処理物さばき装置を設け、該処理物
さばき装置は、前記揺動選別ケース近くに位置する横軸
芯周りで回転自在の下側回転体と、この下側回転体より
も上方後方に位置する横軸芯周りで回転自在の上側回転
体とにわたって無端回動帯を巻き掛けて構成してあるこ
とを特徴構成とする。
は、扱室で扱き処理された脱穀処理物を受けて後方搬送
しながら漏下させることにより選別する揺動選別ケース
を備えるとともに、この揺動選別ケース上を搬送される
脱穀処理物を、揺動選別ケース上部から後方上方に向け
て引っかけて持ち上げ搬送した後に再び前記揺動選別ケ
ース上に落とし込む処理物さばき装置を設け、該処理物
さばき装置は、前記揺動選別ケース近くに位置する横軸
芯周りで回転自在の下側回転体と、この下側回転体より
も上方後方に位置する横軸芯周りで回転自在の上側回転
体とにわたって無端回動帯を巻き掛けて構成してあるこ
とを特徴構成とする。
【０００５】
【作用】上記構成によると、揺動選別ケース上の選別処
理途中の処理物が処理物さばき装置によって引っかけら
れて順次後方上方に持ち上げられるとともに、その持ち
上げられた処理物が再び揺動選別ケース上に落とし込ま
れる。このようにして、選別途中の処理物の一部を持ち
上げ搬送することで、揺動選別ケース上における残りの
処理物量が少なくなって漏下し易くなること、および、
持ち上げによるほぐし作用と持ち上げによる処理経路が
長くなること、ならびに、再び落下したときの衝撃が処
理物に加わることの相乗作用により、処理物中からのさ
さり穀粒の分離が良好に行われ易い。そして、処理物中
から飛び出した穀粒は揺動選別ケースより漏下させて回
収されることになる。また、処理物さばき装置は、揺動
選別ケース近くに位置する横軸芯周りで回転自在の下側
回転体と、この下側回転体よりも上方後方に位置する横
軸芯周りで回転自在の上側回転体とにわたって無端回動
帯を巻き掛けて構成してあるから、前後間隔を比較的狭
く設定した状態で処理物の上方への持ち上げ高さを十分
高く設定できるものとなっており、そのため、前後にコ
ンパクトに脱穀装置を構成できるものでありながら、さ
さり穀粒の分離回収が良好に行えるものとなっている。
理途中の処理物が処理物さばき装置によって引っかけら
れて順次後方上方に持ち上げられるとともに、その持ち
上げられた処理物が再び揺動選別ケース上に落とし込ま
れる。このようにして、選別途中の処理物の一部を持ち
上げ搬送することで、揺動選別ケース上における残りの
処理物量が少なくなって漏下し易くなること、および、
持ち上げによるほぐし作用と持ち上げによる処理経路が
長くなること、ならびに、再び落下したときの衝撃が処
理物に加わることの相乗作用により、処理物中からのさ
さり穀粒の分離が良好に行われ易い。そして、処理物中
から飛び出した穀粒は揺動選別ケースより漏下させて回
収されることになる。また、処理物さばき装置は、揺動
選別ケース近くに位置する横軸芯周りで回転自在の下側
回転体と、この下側回転体よりも上方後方に位置する横
軸芯周りで回転自在の上側回転体とにわたって無端回動
帯を巻き掛けて構成してあるから、前後間隔を比較的狭
く設定した状態で処理物の上方への持ち上げ高さを十分
高く設定できるものとなっており、そのため、前後にコ
ンパクトに脱穀装置を構成できるものでありながら、さ
さり穀粒の分離回収が良好に行えるものとなっている。
【０００６】
【考案の効果】従って、本考案によると、揺動選別ケー
ス上を後方に搬送されていく処理物を処理物さばき装置
によって引っ掛けて持ち上げ、再び揺動選別ケース上に
落下させることにより茎稈等にささり込んだ穀粒の茎稈
との分離が促進されることによって、単に揺動選別ケー
ス上を後方に搬送されながら選別処理される場合に比較
して、効果的に処理物のほぐしさばきを行って刺さり穀
粒の分離ができることから、穀粒回収効率を向上できる
ものとなっている。
ス上を後方に搬送されていく処理物を処理物さばき装置
によって引っ掛けて持ち上げ、再び揺動選別ケース上に
落下させることにより茎稈等にささり込んだ穀粒の茎稈
との分離が促進されることによって、単に揺動選別ケー
ス上を後方に搬送されながら選別処理される場合に比較
して、効果的に処理物のほぐしさばきを行って刺さり穀
粒の分離ができることから、穀粒回収効率を向上できる
ものとなっている。
【０００７】
【実施例】図１に、主として大豆を収穫するコンバイン
の断面が示されている。このコンバインは、刈取り前処
理部１で刈り取った作物をフィーダ２によって脱穀装置
３に供給搬送してその全稈を扱室４に投入し、横軸回転
する扱胴５で脱粒処理した後、扱室４下部から後方にわ
たって配備した揺動選別ケース６上に供給し、揺動選別
ケース６に載置された処理物を後方に向けて揺動選別移
送しながら唐箕７からの選別風を用いて風選別を行い、
穀粒を一番回収部８に漏下回収するとともに、二番物を
二番回収部９に漏下回収し、脱穀装置後端に至った茎稈
を細断装置１０で細断して圃場に放出散布するように構
成されている。前記扱室４の直下位置には、横軸回転す
るカッタ１１が横架配備されており、扱室４からの処理
物をこのカッタ１１である程度の大きさに細断して穀粒
の分離を図りながら前記揺動選別ケース６上に供給する
ようになっている。また、前記扱室４より後方箇所にお
いて、前記揺動選別ケース６の搬送面近くから後方上方
に向けて、揺動選別ケース６上の搬送処理物を引っかけ
て持ち上げ搬送する処理物さばき装置１２が設けられて
いる。この処理物さばき装置１２は、図２および図３に
示すように、水平横架された左右一対の上側回転体とし
ての上部駆動スプロケット１３と左右一対の下側回転体
としての下部従動スプロケット１４とに夫々チェーン
（無端回動帯の一例）１５を張り掛けるとともに、左右
のチェーン１５にわたって多数の処理物係止バー１６を
チェーン巻回方向に所定間隔をもって横架して構成され
たものであり、図示するようにチェーン１５を回転させ
て、前記揺動選別ケース６上の処理物を各処理物係止バ
ー１６によって順次引っかけ持ち上げることで、処理物
をさばきほぐしてその内部に刺さりこんでいる穀粒を分
離して処理物係止バー１６の間から揺動選別ケース６上
に落下回収し、長い枝葉や茎などは装置上端まで搬送さ
れた後、揺動選別ケース６の後部に落下放出されるよう
になっている。この際、前記落下放出によっても処理物
のほぐしが行われて穀粒の分離が促進される。
の断面が示されている。このコンバインは、刈取り前処
理部１で刈り取った作物をフィーダ２によって脱穀装置
３に供給搬送してその全稈を扱室４に投入し、横軸回転
する扱胴５で脱粒処理した後、扱室４下部から後方にわ
たって配備した揺動選別ケース６上に供給し、揺動選別
ケース６に載置された処理物を後方に向けて揺動選別移
送しながら唐箕７からの選別風を用いて風選別を行い、
穀粒を一番回収部８に漏下回収するとともに、二番物を
二番回収部９に漏下回収し、脱穀装置後端に至った茎稈
を細断装置１０で細断して圃場に放出散布するように構
成されている。前記扱室４の直下位置には、横軸回転す
るカッタ１１が横架配備されており、扱室４からの処理
物をこのカッタ１１である程度の大きさに細断して穀粒
の分離を図りながら前記揺動選別ケース６上に供給する
ようになっている。また、前記扱室４より後方箇所にお
いて、前記揺動選別ケース６の搬送面近くから後方上方
に向けて、揺動選別ケース６上の搬送処理物を引っかけ
て持ち上げ搬送する処理物さばき装置１２が設けられて
いる。この処理物さばき装置１２は、図２および図３に
示すように、水平横架された左右一対の上側回転体とし
ての上部駆動スプロケット１３と左右一対の下側回転体
としての下部従動スプロケット１４とに夫々チェーン
（無端回動帯の一例）１５を張り掛けるとともに、左右
のチェーン１５にわたって多数の処理物係止バー１６を
チェーン巻回方向に所定間隔をもって横架して構成され
たものであり、図示するようにチェーン１５を回転させ
て、前記揺動選別ケース６上の処理物を各処理物係止バ
ー１６によって順次引っかけ持ち上げることで、処理物
をさばきほぐしてその内部に刺さりこんでいる穀粒を分
離して処理物係止バー１６の間から揺動選別ケース６上
に落下回収し、長い枝葉や茎などは装置上端まで搬送さ
れた後、揺動選別ケース６の後部に落下放出されるよう
になっている。この際、前記落下放出によっても処理物
のほぐしが行われて穀粒の分離が促進される。
【０００８】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】コンバインの縦断側面図
【図２】処理物さばき装置の縦断側面図
【図３】図２におけるＡ−Ａ断面図
４ 扱室 ６ 揺動選別ケース １２ 処理物さばき装置 １３ 上側回転体 １４ 下側回転体 １５ 無端帯 １６ 処理物係止バー
Claims (1)
- 【請求項１】 扱室（４）で扱き処理された脱穀処理物
を受けて後方搬送しながら漏下させることにより選別す
る揺動選別ケース（６）を備えるとともに、この揺動選
別ケース（６）上を搬送される脱穀処理物を、揺動選別
ケース（６）上部から後方上方に向けて引っかけて持ち
上げ搬送した後に再び前記揺動選別ケース（６）上に落
とし込む処理物さばき装置（１２）を設け、該処理物さ
ばき装置（１２）は、前記揺動選別ケース（６）近くに
位置する横軸芯周りで回転自在の下側回転体（１４）
と、この下側回転体（１４）よりも上方後方に位置する
横軸芯周りで回転自在の上側回転体（１３）とにわたっ
て無端回動帯（１５）を巻き掛けて構成してある脱穀装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992014992U JP2585197Y2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992014992U JP2585197Y2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 脱穀装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0576240U JPH0576240U (ja) | 1993-10-19 |
| JP2585197Y2 true JP2585197Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=11876439
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992014992U Expired - Lifetime JP2585197Y2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 脱穀装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2585197Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6021954U (ja) * | 1983-07-21 | 1985-02-15 | 東洋インキ製造株式会社 | 印刷物の耐熱摩擦試験装置 |
| JPH0437402Y2 (ja) * | 1987-01-22 | 1992-09-02 | ||
| JPH0184540U (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-05 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP1992014992U patent/JP2585197Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 実公 昭６０−２１９５４ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0576240U (ja) | 1993-10-19 |
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