JP2585035Y2 - 光学式情報記録再生装置の光軸調整機構 - Google Patents

光学式情報記録再生装置の光軸調整機構

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JP2585035Y2
JP2585035Y2 JP1990104707U JP10470790U JP2585035Y2 JP 2585035 Y2 JP2585035 Y2 JP 2585035Y2 JP 1990104707 U JP1990104707 U JP 1990104707U JP 10470790 U JP10470790 U JP 10470790U JP 2585035 Y2 JP2585035 Y2 JP 2585035Y2
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晃一 丸山
誠 壹岐
斉 木村
雅彦 佐々木
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旭光学工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は光磁気ディスク等の光ディスクに対して情報
の記録,再生を行う光学式情報記録再生装置(以下、光
ディスク装置と称する)に関し、特に光ディスクに入射
させるレーザ光の光軸を調整するための機構に関する。
〔従来の技術〕
この種の光ディスク装置として、本考案者が検討を行
っている装置の1つを第6図に示す。この光ディスク装
置では、半導体レーザ等のレーザ光源1から出射された
レーザ光をコリメータレンズ2で平行光とし、かつビー
ム整形プリズム3で円形光束に整形した上でビームスプ
リッタ4を通し、さらにミラー5で反射した後に対物レ
ンズ6で光ディスク7上に焦点を結ばせている。
光ディスク7で反射されたレーザ光はミラー5で反射
され、再度ビームスプリッタ4に入射されて分岐され
る。分岐された光の1つは信号再生用の光学系8に入射
され、他方はフォーカシングおよびトラッキングを制御
するためのサーボ用の光学系9に入射される。各光学系
8,9にはそれぞれ集光レンズ10,11とセンサ12,13が設け
られる。
さらに、この装置ではミラー5と対物レンズ6のみを
キャリッジ14に搭載し、このキャリッジ14をガイドレー
ル15に沿って光ディスク7の半径方向に移動させること
で、可動機構の軽量化を図り、光ディスクの所望トラッ
クにレーザ光を入射させるための応答時間、すなわちア
クセス時間の短縮を図る試みを行っている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような光ディスク装置では、光ディスク7にレー
ザ光を正しく合焦させるためには、レーザ光の光軸を対
物レンズ6の光軸に正確に一致させる必要がある。特
に、前記したように、キャリッジ14がガイドレール15上
で移動される構成では、キャリッジのいずれの移動位置
においても光軸が一致されるように構成する必要があ
り、ビームスプリッタ4からミラー5および対物レンズ
6に向けられるレーザ光をガイドレール15に平行に向け
ることが要求される。
このためには、レーザ光の光軸の平行度と偏位量とを
高精度に調整する必要がある。しかしながら、これまで
はこの平行度と偏位量を微細に調整する機構として好ま
しいものが提案されておらず、従来では調整機構を僅か
に移動調整するだけでレーザ光の光軸が大きく変化され
てしまう等、微細な光軸調整を高精度に行うことが難し
いという問題が生じている。
本考案の目的は微細かつ高精度な光軸調整を可能とし
た光軸調整機構を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の光軸調整機構は、レーザ光を透過してそのビ
ーム形状の整形を行うビーム整形プリズムを、その出射
光軸の回りに回転できるように構成している。
また、ビーム整形プリズムを、その出射光軸の方向に
も移動できるように構成することが好ましい。
〔作用〕
本考案によれば、ビーム整形プリズムを出射光軸の回
りに回転することで、出射されるレーザ光の平行度を微
細に調整することが可能となる。
また、ビーム整形プリズムを出射光軸の方向に移動す
ることで、出射されるレーザ光の偏位量を微細に調整す
ることができる。
〔実施例〕
次に、本考案を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の要部の斜視図であり、第6図に示し
た光ディスク装置のビーム整形プリズム3に対応するも
のである。また、第2図はその部分分解斜視図である。
第1図および第2図において、1はレーザ光源、2はコ
リメータレンズであり、レーザ光源1からのレーザ光は
コリメータレンズ2によって平行光束とされ、ビーム整
形プリズム3に入射され、ここで楕円状のレーザ光束が
円形に整形されて出射される。
このビーム整形プリズム3は内部にレーザ光を通過可
能な円筒状の調整筒21の一方の端面に一体的に取り付け
られている。この調整筒21は上面に直角な角面を形成し
た支持台22の上に載置され、かつその上から1/4円弧状
に曲げ形成された固定板23を被せ、この固定板23の両端
をねじ24により前記支持台22に固定している。これによ
り、調整筒21は支持台22と固定板23との間に挟持され、
その回転方向および軸方向位置が固定される。
また、前記調整筒21の上側周面位置には回転位置調整
用の穴25があけられており、前記固定板23に設けた長穴
26内にこの穴25を露呈させている。さらに、前記調整筒
21が前記支持台22に接する側の側周面には筒軸に直交す
るように上下方向に向けた軸位置調整用の凹溝27(第2
図に示す)が設けられており、前記支持台22の側面に設
けた大径穴28にこの凹溝27を臨ませている。
このように構成されたビーム整形プリズム3では、通
常ではその入射面および出射面が装置基台に対して垂直
となるように設定される。これにより、レーザ光源1お
よびコリメータレンズ2を通して入射されてきたレーザ
光は、ビーム整形プリズム3によって屈折され、その屈
折によりビーム形状が楕円から円形に整形され、ビーム
整形プリズム3の出射面から調整筒21の内部を通って第
6図に示したビームスプリッタ4へと出射される。
そして、このときビーム整形プリズム3から出射され
るレーザ光の上下方向の角度偏位、つまり設計光軸に対
する平行度を調整する際には、ねじ24を緩めて固定板23
による調整筒21の挟持を解除した上で、固定板23の長穴
26を通して細い丸棒状の回転治具31(第1図参照)を回
転位置調整穴25に挿入させ、この回転治具31を筒軸回り
に移動操作させることで調整筒21を一体的に筒軸回り方
向に微小回転させる。これにより、例えば第3図に示す
ように、ビーム整形プリズム3がその出射光軸の回りに
図示時計回り方向に回転されると、入射されるレーザ光
に対するビーム整形プリズム3の実効角度が変化され、
出射されるレーザ光は上方向(図示、Z方向)にδだけ
角度偏位される。逆に、第3図の反時計回り方向に回転
すれば、レーザ光は下方向(反Z方向)に角度偏位され
る。これにより、出射されるレーザ光を上下方向に角度
偏位させ、最終的に第6図に示したガイドレール15の軸
と平行にさせることが可能となり、いわゆる平行度の調
整が実現できる。
光軸の調整後は、ねじ24を再び締結して固定板23で調
整筒21を固定すれば調整が完了される。
ここで、ビーム整形プリズム3を回転させれば、前述
のように出射されるレーザ光は上下方向に角度偏位され
るが、ビーム整形プリズム3は三次元的に回転されるた
め、同時にレーザ光は水平左右方向(第3図のY方向)
にも角度偏位される。しかしながら、本考案者による計
算の結果では、ビーム整形プリズムの回転角に対するレ
ーザ光の上下方向および左右方向の各角度偏位量δ
δは第4図に示す関係にあり、上下方向の角度偏位量
に対して左右方向の角度偏位量は極めて小さく、微小な
回転角範囲ではこれを無視できることが確認されてい
る。
さらに、この実施例の構成では、固定板23を緩めて調
整筒21の挟持を解除した状態で、第1図に示すように、
先端に偏心ピン33を突出した丸棒状の軸移動治具32を支
持台22の大径穴28に挿入させ、偏心ピン33を調整筒21の
凹溝27に係合させた上で軸移動治具32を軸転操作すれ
ば、偏心ピン33と凹溝27との確動カム動作により調整筒
21は筒軸方向に移動され、これとともにビーム整形プリ
ズム3もその出射光の光軸方向に移動される。
このように、ビーム整形プリズム3が光軸方向に移動
されると、第5図に示すように、ビーム整形プリズム3
に対するレーザ光の入射位置が変化され、これによって
出射されるレーザ光は光軸を平行に保ったまま左右方向
に微細量Δだけ偏位され、いわゆる偏位量の調整を行う
こともできる。
なお、本考案はビーム整形プリズムを出射光軸の回り
に回転すればよく、その回転調整機構は前記した実施例
のものに限られるものではない。また、ビーム整形プリ
ズムを出射光軸方向に位置調整するための機構も種々の
変形例が考えられる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、レーザ光の整形を行う
ビーム整形プリズムを出射光軸の回りに回転すること
で、出射されるレーザ光の角度偏位を微細に変化させる
ことが可能となり、これによりレーザ光の平行度を微細
にしかも高精度に調整することができる効果がある。
また、ビーム整形プリズムを出射光軸の方向に移動す
ることで、出射されるレーザ光の偏位量を微細に調整す
ることができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部の斜視図、第2図は要
部の分解斜視図、第3図はビーム整形プリズムを回動さ
せてレーザ光軸を調整する状態を示す模式的な斜視図、
第4図はビーム整形プリズムの回転角とレーザ光の角度
偏位量の関係を示す図、第5図はビーム整形プリズムを
軸移動させたときのレーザ光軸の偏位を示す平面図、第
6図は本考案が提案される光ディスク装置の概略構成斜
視図である。 1……レーザ光源、2……コリメータレンズ、3……ビ
ーム整形プリズム、4……ビームスプリッタ、5……ミ
ラー、6……対物レンズ、7……光ディスク、8……信
号再生用光学系、9……サーボ用光学系、10,11……レ
ンズ、12,13……センサ、14……キャリッジ、15……ガ
イドレール、21……調整筒、22……支持台、23……固定
板、24……ねじ、25……回転調整穴、26……長穴、27…
…凹溝、28……大径穴、31……回転治具、32……軸移動
治具、33……偏心ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 壹岐 誠 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (72)考案者 木村 斉 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (72)考案者 佐々木 雅彦 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−162235(JP,A) 特開 昭59−146454(JP,A) 実開 昭64−15317(JP,U) 実開 昭59−194709(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源から射出されるレーザ光の光路
    上に配設され、このレーザ光を透過してそのビーム形状
    の整形を行うビーム整形プリズムを備えた光学式情報記
    録再生装置において、前記ビーム整形プリズムをその出
    射光軸の回りに回転可能に構成したことを特徴とする光
    学式情報記録再生装置の光軸調整機構。
  2. 【請求項2】ビーム整形プリズムをその出射光軸の方向
    に移動可能に構成してなる実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の光学式情報記録再生装置の光軸調整機構。
JP1990104707U 1990-10-04 1990-10-04 光学式情報記録再生装置の光軸調整機構 Expired - Fee Related JP2585035Y2 (ja)

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US08/045,703 US5343332A (en) 1990-10-04 1993-04-14 Apparatus for adjusting optical axis including a beam shaping prism
US08/053,688 US5341246A (en) 1990-10-04 1993-04-29 Apparatus for adjusting an optical axis including plates on opposite sides of a beam shaping prism

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