JP2584923B2 - 吸収冷温水器コントローラ - Google Patents

吸収冷温水器コントローラ

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JP2584923B2
JP2584923B2 JP3310225A JP31022591A JP2584923B2 JP 2584923 B2 JP2584923 B2 JP 2584923B2 JP 3310225 A JP3310225 A JP 3310225A JP 31022591 A JP31022591 A JP 31022591A JP 2584923 B2 JP2584923 B2 JP 2584923B2
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弘幸 田伏
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は吸収冷温水器の立ち上
がり特性を改善した吸収冷温水器コントローラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の吸収冷温水器コントローラ
の一例を示す構成図であり、図において、1は凝縮器、
2は低温再生器、3は臭化リチウム水溶液である吸収液
が貯留されている高温再生器、4はタンク5内に設けら
れた蒸発器で、この蒸発器4は気化するときに冷水6か
ら熱を奪う。7は同じくタンク5内に設けられた吸収
器、8はバーナ、9は冷却水、10は冷媒ポンプ、11
は吸収液ポンプである。
【0003】次に動作について説明する。高温再生器3
に貯留されている臭化リチウム水溶液をバーナ8で燃焼
加熱させることによって濃度の濃い臭化リチウム水溶液
が得られる。この濃度の濃い臭化リチウム水溶液が製造
時に真空に近い圧力まで下げたタンク5内に滴下され、
タンク5内の蒸気を吸収して濃度の薄い臭化リチウム水
溶液となる。そして、この濃度の薄い臭化リチウム水溶
液はタンク5の下に溜まり、吸収液ポンプ11によって
高温再生器3に戻される。
【0004】また、冷媒は冷媒ポンプ10によって蒸発
器4に導かれ、タンク5内に滴下されるが、タンク5内
の圧力が極端に低いため、直ぐに蒸発する。この際の気
化熱を被冷却対象物である冷水6から奪うことによって
冷水6はさらに冷却されることになり、また冷水6が冷
房用として用いられることになる。一方、気化して蒸気
となった冷媒は濃い臭化リチウム水溶液と化学結合する
ため、タンク5内の圧力は一定に保たれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の吸収冷温水器コ
ントローラは以上のように構成されているので、吸収冷
温水器の運転開始の立ち上がり時において、立ち上がり
時の熱源の入熱量がフィードバック制御の制御性の向上
のため、すなわちPID制御に代表されるようにオーバ
ーシュート量を小さくするため、立ち上がり温度の傾き
を制限し、そのため立ち上がり時定数が大きくなるとい
う問題点があった。すなわち、吸収冷温水器は運転停止
後に吸収液温度が低下して吸収液である臭化リチウム水
溶液が結晶化しないようにするため、運転停止時に吸収
液を冷媒である水で希釈する希釈運転を行うようにして
いる。そして、再び運転開始するためには希釈した吸収
液濃度を運転に最適な濃度まで濃縮しているが、吸収冷
温水器の器体温度を上げ、さらに吸収液濃度を上げるに
は20数分も掛るため、早急な立ち上げができないとい
う問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、運転開始時の吸収冷温水器を早
急に立ち上げることができるようにした吸収冷温水器コ
ントローラを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る吸収冷温
水器コントローラは、吸収液を貯留する高温再生器を加
熱して上記吸収液を濃縮するバーナと、このバーナの燃
焼量を制御する比例弁と、吸収冷温水器の冷温水温度を
検出する温度センサと、上記比例弁の開度を制御するP
ID制御回路とを備え、上記PID制御回路は、上記温
度センサが検出した検出値と予め設定された設定値との
温度偏差もしくは温度偏差変化量の傾きが所定値未満の
とき、または上記温度センサが検出した検出値と運転成
績の学習から得られた学習値との偏差が所定値未満のと
きは上記比例弁の開度を比例制御、比例・積分制御、ま
たは比例・積分・微分制御し、上記偏差が上記所定値以
上のときは上記バーナの燃焼出力が最大となるように上
記比例弁の開度を制御するものである。
【0008】
【作用】この発明に係る吸収冷温水器コントローラにお
けるPID制御回路は、温度センサが検出した検出値と
予め設定された設定値との温度偏差もしくは温度偏差変
化量の傾きが所定値未満のとき、または温度センサが検
出した検出値と運転成績の学習から得られた学習値との
偏差が所定値未満のときは比例弁の開度を比例制御、比
例・積分制御、または比例・積分・微分制御し、偏差が
所定値以上のときはバーナの燃焼出力が最大となるよう
に比例弁の開度を制御する。一方、吸収冷温水器の運転
開始時には、温度センサが検出する検出値と予め設定さ
れた設定値との温度偏差は所定値以上であるから、PI
D制御回路はバーナの燃焼出力が最大となるように比例
弁の開度を制御する。これにより運転開始時に吸収冷温
水器を早急に立ち上げることが可能になる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示す構成図で、図1
において図2と同一または均等な構成部分には同一符号
を付して重複説明を省略する。図において、12はバー
ナ8の燃焼量を制御する比例弁で、この比例弁12はハ
イ弁・ロー弁・パイロット弁を組み合わせたものであ
る。13は比例弁12を比例・積分・微分制御するPI
D制御回路で、このPID制御回路13は制御偏差が一
定値以上であるとき強制的に高燃焼または大流量となる
ように熱源を最大出力とするようにしたものである。1
4はPID制御回路13に指令信号を供給する温度セン
サである。
【0010】次に動作について説明する。例えば、冷房
運転時は冷水温度が設定温度以上のときバーナ8を始動
させ、吸収液濃度を上げて吸収効率を上げることで蒸発
器4の効率を上げ、冷媒の蒸発による蒸発熱で冷水6を
冷却し、冷水温度を下げる。冷水温度現在値と設定値の
温度差が小さいときはバーナ8の燃焼を比例制御であれ
ば最小燃焼位置に、3位置燃焼であれば低燃焼位置にす
る。ここの温度制御にはPID制御などが用いられてい
るが、定常運転状態と同じPID定数で制御するとオー
バーシュートを避けるため立ち上がり特性を犠牲にする
場合があり、これにより吸収冷温水器の立ち上がり特性
を悪化させている。そこで、冷水温度現在値と設定値の
温度差が予め設定した値かまたはオーバーシュート量の
学習から設定する温度差に達するまで高燃焼あるいは最
高位置燃焼かまたはその付近で運転を行うようにし、立
ち上がり特性を改善する。
【0011】すなわち、この実施例では、冷温水出口温
度と設定温度との偏差、冷温水出口温度と冷温水入力部
温度との偏差、若しくはこれらの温度偏差の変化量の傾
きが所定値未満のとき、または冷温水出口温度と設定温
度との偏差、冷温水出口温度と冷温水入力部温度との偏
差、若しくはこれら温度偏差の変化量の傾きが運転成績
の学習から得られた学習値未満のときは、PID制御回
路は比例弁の開度を比例(P)制御、比例・積分(P
I)制御、または比例・積分・微分(PID)制御す
る。上記学習値は、熱源を持つ高温再生器3の温度傾向
や周囲温度、高温再生器3のバーナ8および蒸発器4な
ど熱源の発停および燃焼の高・低、熱源流量の大小など
吸収冷温水器の運転成績の学習から得られる。 一方、上
記偏差が所定値以上のときはバーナの燃焼出力が最大と
なるように比例弁の開度を制御する。すなわち吸収冷温
水器の運転開始時には、温度センサが検出する検出値と
予め設定された設定値との温度偏差は所定値以上である
から、PID制御回路13はバーナ8の燃焼出力が強制
的に最大となるように比例弁12の開度を制御する。こ
れにより運転開始時に吸収冷温水器を早急に立ち上げる
ことが可能になる。
【0012】なお、上記実施例では温度差で立ち上がり
運転を行っているが、設定を下げ、相対的に温度差を大
きくしても良いことは自明である。また、暖房運転時は
冷房運転と逆の温度設定となり、同様の制御で立ち上が
りをよくできることは自明である。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、吸収
冷温水器コントローラにおいて、吸収液を貯留する高温
再生器を加熱して上記吸収液を濃縮するバーナと、この
バーナの燃焼量を制御する比例弁と、吸収冷温水器の冷
温水温度を検出する温度センサと、上記比例弁の開度を
制御するPID制御回路とを備え、上記PID制御回路
は、上記温度センサが検出した検出値と予め設定された
設定値との温度偏差もしくは温度偏差変化量の傾きが所
定値未満のとき、または上記温度センサが検出した検出
値と運転成績の学習から得られた学習値との偏差が所定
値未満のときは上記比例弁の開度を比例制御、比例・積
分制御、または比例・積分・微分制御し、上記偏差が上
記所定値以上のときは上記バーナの燃焼出力が最大とな
るように上記比例弁の開度を制御するように構成したの
で、吸収冷温水器の運転開始時に温度センサが検出する
検出値と予め設定された設定値との温度偏差は所定値以
上であるから、PID制御回路はバーナの燃焼出力が最
大となるように比例弁の開度を制御するから、運転開始
時に吸収冷温水器を早急に立ち上げることが可能になる
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による吸収冷温水器コント
ローラを示す構成図である。
【図2】従来の吸収冷温水器コントローラの一例を示す
構成図である。
【符号の説明】
3 高温再生器 8 バーナ 12 比例弁 13 PID制御回路 14 温度センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収液を貯留する高温再生器を加熱して
    上記吸収液を濃縮するバーナと、このバーナの燃焼量を
    制御する比例弁と、吸収冷温水器の冷温水温度を検出す
    る温度センサと、上記比例弁の開度を制御するPID制
    御回路とを備え、上記PID制御回路は、上記温度セン
    サが検出した検出値と予め設定された設定値との温度偏
    差もしくは温度偏差変化量の傾きが所定値未満のとき、
    または上記温度センサが検出した検出値と運転成績の学
    習から得られた学習値との偏差が所定値未満のときは上
    記比例弁の開度を比例制御、比例・積分制御、または比
    例・積分・微分制御し、上記偏差が上記所定値以上のと
    きは上記バーナの燃焼出力が最大となるように上記比例
    弁の開度を制御することを特徴とする吸収冷温水器コン
    トローラ。
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