JP2584895Y2 - アンボンドpc鋼より線の切断端構造 - Google Patents

アンボンドpc鋼より線の切断端構造

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JP2584895Y2
JP2584895Y2 JP5040393U JP5040393U JP2584895Y2 JP 2584895 Y2 JP2584895 Y2 JP 2584895Y2 JP 5040393 U JP5040393 U JP 5040393U JP 5040393 U JP5040393 U JP 5040393U JP 2584895 Y2 JP2584895 Y2 JP 2584895Y2
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tube
stranded wire
cut end
steel strand
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JP5040393U
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二郎 山本
正良 深井
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ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社
守谷鋼機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、PC鋼より線をアンボ
ンドチューブで被覆したアンボンドPC鋼より線の切断端
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、PC鋼より線(ストランドまた
は単にケーブルともいう)の全長または所定部分をポリ
エチレン樹脂等のプラスチックからなるアンボンドチュ
ーブ(被覆管)で被覆した、いわゆる非定着型のPC鋼よ
り線(アンボンドPC鋼より線)が、グランドアンカー工
事等に使用されるアンカー引張材として提供されてい
る。
【0003】アンボンドPC鋼より線においては、アンボ
ンドチューブ内にグリース等の防錆油が充填されて、ア
ンボンドチューブに対するPC鋼より線の伸縮が確保され
るとともに、アンボンドチューブ内におけるPC鋼より線
の錆の発生等が防止されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】通常、アンボンドPC
鋼より線は、アンボンドチューブで被覆されたアンボン
ド部において、地盤等の対象構造物のアンカー孔に応じ
た長さに切断される。そして、アンカー孔内へのアンボ
ンドPC鋼より線の配置後における、アンカー孔内に挿
入したケーシングを利用した、いわゆるケーシング加圧
注入等による、セメントペースト等のような注入材(グ
ラウト)の圧入、固化、およびその後の緊張によって、
アンボンドPC鋼より線が地盤等に対して定着されてい
る。
【0005】しかしながら、通常、アンボンドPC鋼より
線は、アンボンド部の切断端に何ら加工を施すことなく
使用されるため、圧入時の圧力のもとで、注入材が、ア
ンボンドチューブ内に流入する虞れがある。アンボンド
チューブ内への注入材の流入は、注入材の水分のもとで
PC鋼より線に錆を発生させやすくするとともに、アンボ
ンドチューブ内での固化により、アンボンドチューブに
対するPC鋼より線の伸縮を妨げて、アンボンドPC鋼より
線としての機能を低下させる虞れがあるため、好ましく
ない。
【0006】この考案は、アンボンドPC鋼より線の切断
端を被覆して、加圧注入時における、切断端からの注入
材の流入を防止するアンボンドPC鋼より線の切断端構造
の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この考案によれば、使用される所定長で切断された
アンボンドPC鋼より線の切断端に、対応する形状の止
水キャップが取り外し可能に被せられる。そして、アン
ボンドチューブの端部に重ね合わせた止水キャップの端
部とアンボンドチューブとが、テーピング手段によって
連続して被装される。
【0008】
【作用】この考案によれば、アンボンドPC鋼より線の切
断端が、止水キャップによって被覆されるため、注入材
の加圧注入時における、アンボンドチューブ内への注入
材の流入が、確実に防止できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの考案の実施例
について詳細に説明する。
【0010】図1、図2に示すように、この考案に係る
アンボンドPC鋼より線の切断端構造10においては、アン
ボンドPC鋼より線12の切断端12a が、止水キャップ14に
よって覆われている。
【0011】アンボンドPC鋼より線12は、たとえば、数
本のワイヤを撚り合わせて形成されたPC鋼より線16の所
定部分を、ポリエチレン樹脂等からなるアンボンドチュ
ーブ(被覆管)18で被覆して形成されている。そして、
アンボンドPC鋼より線12においては、アンボンドチュー
ブ18の内部でPC鋼より線16の回りに、摩擦抵抗を低減さ
せるグリース等の防錆油20が充填されて、アンボンドチ
ューブに対するPC鋼より線の円滑な伸縮が確保されてい
る。
【0012】なお、このようなアンボンドPC鋼より線12
の構成は公知であり、その構成自体はこの考案の趣旨で
ないため、ここでは詳細に説明しない。
【0013】このようなアンボンドPC鋼より線12は、通
常、適切な長さに切断されて、グランドアンカー工事等
のアンカー引張材として利用される。
【0014】このようなグランドアンカー工事において
は、たとえば、図3に示すように、アンボンドPC鋼よ
り線12が、地盤等の対象構造物22のアンカー孔24
に、PC鋼より線16の裸線部分(ボンド部)から挿入
され、アンカー孔内に注入されたセメントペースト等の
注入材(グラウト)26の固化、およびPC鋼より線の
牽引、緊張によって、アンカー孔、つまりは地盤等に定
着されている。
【0015】ここで、アンカー孔24への注入材26の注入
は、通常、パイプ状のケーシング28を使用して、グラウ
トポンプと称される注入装置30からの注入材を圧入す
る、いわゆるケーシング加圧注入によって行われてい
る。そのため、注入材26の圧入時における圧力のもと
で、アンボンドPC鋼より線の切断端12a から、アンボン
ドチューブ18の内部に注入材が流入する虞れがある。
【0016】そこで、この考案においては、止水キャッ
プ14で覆う止水処理が、アンボンドPC鋼より線の切断端
12a に施されている。図1に示すように、止水キャップ
14は、たとえば、アンボンドチューブ18の端末の嵌入可
能な内径の凹部14a を有して、ポリエチレン樹脂等から
成形されている。
【0017】そして、止水キャップ14は、アンボンドPC
鋼より線の切断端12a において、アンボンドチューブ18
の端末に冠着され、図1に加えて図2を見るとわかるよ
うに、重ね合わされた止水キャップの端部とアンボンド
チューブとが、テーピング手段32によって、連続して被
装されている。テーピング手段32として、布テープが利
用できる。
【0018】このような構成によれば、止水キャップ1
4の冠着、および、布テープ(テーピング手段)32で
の止水キャップ、アンボンドチューブ18の連続した被
装によって、アンボンドPC鋼より線の切断端12aに
止水加工が施されるため、アンボンドチューブの内部
が、外部から確実に隔離される。そのため、図3に示す
ような、グランドアンカー工事での注入材26の圧入時
においても、アンボンドPC鋼より線の切断端12aか
ら、注入材26が流入することもない。そして、注入材
26の注入後、布テープ32の剥離のもとで止水キャッ
プ14を取り外せば、PC鋼より線16が切断端12a
に再度露出されるため、従来通りのPC鋼より線の緊張
が容易に行える。
【0019】従って、アンボンドチューブ18の内部への
注入材26の流入に起因する錆の発生、および、アンボン
ドチューブに対するPC鋼より線16の伸縮の妨害等が確実
に防止でき、アンボンドPC鋼より線12の機能が十分に確
保できる。
【0020】そして、アンボンドPC鋼より線の切断端
12aに止水キャップ14を取り外し可能に被せ、止水
キャップの端部とアンボンドチューブ18の端部とを連
続してテーピングすれば足りるため、被装、および被装
解除の際の作業が複雑化せず、作業性が低下しない。ま
た、注入材26の圧入後、止水キャップ14を取り外せ
ばPC鋼より線16の緊張が従来通り行えるため、この
止水キャップがPC鋼より線の緊張作業の妨げとなるこ
とはない。
【0021】更に、止水キャップ14の端部をアンボンド
チューブ18の外面で重ね合わせているため、各端部間が
密着しやすいとともに、布テープ32でのテーピングが容
易になり、確実な止水加工が十分に可能となる。
【0022】ここで、実施例においては、止水キャップ
14の材質をポリエチレン樹脂として具体化しているが、
水分の透過を阻止する材質であれば足りるため、これに
限定されない。
【0023】また、止水キャップの凹部14a は、アンボ
ンドチューブ18の嵌入可能な内径として具体化されてい
るが、アンボンドチューブを挿入可能であれば足りるた
め、内径の大きさはこれに限定されず、たとえば、アン
ボンドチューブの遊挿可能な程度の内径に、止水キャッ
プの凹部を形成してもよい。
【0024】しかしながら、実施例のように、止水キャ
ップの凹部14a をアンボンドチューブ18の嵌入可能な内
径にすれば、止水キャップ14の開口端の隙間がほぼ無く
なるため、テーピングへの依存度がある程度低減でき
る。従って、布テープ32での被装が容易に行え、テーピ
ング、つまりは止水加工の作業性が向上される。
【0025】上述した実施例は、この考案を説明するた
めのものであり、この考案を何等限定するものでなく、
この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの考案に包含されることはいうまでもない。
【0026】
【考案の効果】上記のように、この考案に係るアンボン
ドPC鋼より線の切断端構造によれば、止水キャップでの
被覆、および、テーピング手段での連続した被装によっ
て、アンボンドPC鋼より線の切断端に止水加工が施され
るため、グランドアンカー工事での注入材の流入が確実
に防止できる。そのため、アンボンドチューブ内での錆
の発生、および、注入材の固化等が確実に防止でき、ア
ンボンドPC鋼より線の機能が十分に確保できる。
【0027】そして、アンボンドPC鋼より線の切断端
に止水キャップを取り外し可能に被せ、止水キャップの
端部とアンボンドチューブの端部とを連続してテーピン
グすれば足りるため、被装、および被装解除の際の作業
が複雑化せず、作業性が低下しない。また、注入材の圧
入後、止水キャップを取り外せばPC鋼より線の緊張が
従来通り行えるため、この止水キャップがPC鋼より線
の緊張作業の妨げとなることはない。
【0028】更に、止水キャップの凹部をアンボンドチ
ューブの嵌入可能な内径にすれば、止水キャップの開口
端の隙間がほぼ無くなるため、テーピングへの依存度が
ある程度低減できる。従って、テーピング手段での被装
が容易に行え、止水加工の作業性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るアンボンドPC鋼より線の切断端
構造の縦断面図である。
【図2】アンボンドPC鋼より線の切断端構造の概略斜視
図である。
【図3】地盤のアンカー孔内への注入材の圧入時を示す
概略の縦断面図である。
【符号の説明】
10 アンボンドPC鋼より線の切断端構造 12 アンボンドPC鋼より線 12a 切断端 14 止水キャップ 14a 凹部 16 PC鋼より線 18 アンボンドチューブ 32 テーピング手段(布テープ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 5/08 E02D 5/80

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼より線の少なくとも所定部分をア
    ンボンドチューブで被覆したアンボンドPC鋼より線に
    おいて、 使用される所定長で切断されたアンボンドPC鋼より線
    の切断端に、対応する形状の止水キャップが取り外し可
    能に被せられ、 アンボンドチューブの端部に重ね合わせた止水キャップ
    の端部とアンボンドチューブとが、テーピング手段によ
    って連続して被装されたことを特徴とするアンボンドP
    C鋼より線の切断端構造。
  2. 【請求項2】 止水キャップが、アンボンドチューブの
    端末の嵌入可能な内径の凹部を有して、ポリエチレン樹
    脂から成形された請求項1記載のアンボンドPC鋼より線
    の切断端構造。
JP5040393U 1993-08-25 1993-08-25 アンボンドpc鋼より線の切断端構造 Expired - Lifetime JP2584895Y2 (ja)

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