JP2584764Y2 - ハンドガイドローラの電気式安全装置 - Google Patents

ハンドガイドローラの電気式安全装置

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JP2584764Y2
JP2584764Y2 JP1992048376U JP4837692U JP2584764Y2 JP 2584764 Y2 JP2584764 Y2 JP 2584764Y2 JP 1992048376 U JP1992048376 U JP 1992048376U JP 4837692 U JP4837692 U JP 4837692U JP 2584764 Y2 JP2584764 Y2 JP 2584764Y2
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道昭 五十嵐
弘 村上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、舗装面の転圧作業を行
うハンドガイドローラに係り、詳しくはハンドガイドロ
ーラの転圧作業時におけるオペレータの安全を確保する
ための電気式安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハンドガイドローラ41は、図
10に示すように、走行機体42後部に操作ハンドル4
3が後方斜め上方に向けて延設され、該操作ハンドル4
3の後部に把手45が固定され、該把手45の前方には
前後進レバー46が配置されている。オペレータがエン
ジン始動後、エンジンスロットルレバー47を所定位置
に設定し、後退しながら転圧作業をする場合は、前後進
レバー46を後進位置にセットし、把手45で走行機体
42の移動方向を決めながら転圧作業を行っている。
【0003】従来、ハンドガイドローラ41を後退しな
がら転圧作業を行う場合の安全装置として、把手45の
後端下部に設けられ、かつ後方に突設された保護ノブ4
8を用いる方式があり、該保護ノブ48と前後進レバー
46とはメカニカルに連結されていた。そして、ハンド
ガイドローラ41で後進しながら転圧作業を行っている
場合、オペレータの後方に障害物等があってオペレータ
が後退不能になると、保護ノブ48がオペレータの体に
当たり、その反力により前後進レバー46を中立位置
(停止位置)に戻して、ハンドガイドローラ41を停止
させ、ハンドガイドローラと障害物との間にオペレータ
が挟まれる事故を防止し、オペレータの安全を確保して
いた。
【0004】また、図11に示すように、把手51の内
側に設けられた機械式安全レバー52を用いる方式もあ
った。該機械式安全レバー52はロッド53を介してリ
ンク55に連結され、リンク55はギア56と連結さ
れ、ギア56はギア57と噛合されていた。オペレータ
が機械式安全レバー52を把手51と共に握ると(P1
位置)、ロッド53が後方へ引っ張られ、リンク55に
より、ギア56,57は係合ピン56a,57aが開く
方向に回動して、前後進レバー58を前後に回動するこ
とが可能となり、前後進レバー58を前進位置(F位
置)又は後進位置(R位置)に入れて転圧作業を行って
いた。
【0005】そして、エンジン始動後、エンジンスロッ
トルレバー54を所定位置にセットし、前後進レバー5
8を後進位置(R位置)に入れて転圧作業を行っている
場合、オペレータが後退不能もしくは何らかの理由で作
業不可になって機械式安全レバー52の握りを解除する
と(P2 位置)、ロッド53が後方へ引っ張られるのが
解除され、スプリング59の弾性力により、ギア57,
56は係合ピン57a,56aが閉じる方向に回動し
て、前後進レバー58の係合部58aを略中央位置に戻
し、すなわち前後進レバー58を中立位置(停止位置)
に戻し、ハンドガイドローラが停止して、オペレータの
安全を確保していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な保護ノブ48を用いた安全装置では、保護ノブを作動
させるのに大きな力が必要とされ、しかも保護ノブが作
動して実際ハンドガイドローラが停止するまでのタイム
ラグが長く、オペレータがハンドガイドローラと障害物
との間に挟まれる等の事故が発生する場合があった。
【0007】また、上述のような機械式安全レバー52
を用いた安全装置では、安全レバーが重くてオペレータ
が疲労しやすく、かつ安全レバーが作動して実際ハンド
ガイドローラが停止するまでのタイムラグが長く、オペ
レータが障害物等にぶつかって傷付く虞があった。しか
も、オペレータが不注意から障害物があるにもかかわら
ず安全レバーを把握したままであると、オペレータがハ
ンドガイドローラと障害物との間に挟まれて事故が発生
するが、そうした事態が発生するのを防止できなかっ
た。
【0008】そこで、本考案は、小さな力で作動し、か
つ作動してからハンドガイドローラが停止するまでのタ
イムラグが短く、しかも確実にオペレータの安全を確保
できるように構成し、もって上述した課題を解決したハ
ンドガイドローラの電気式安全装置を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の第1の考案は、上
述事情に鑑みなされたものであって、前後1対のロール
に支持された走行機体と、該走行機体後部に配置され走
行機体の進行方向を操作する操作ハンドルと、該操作ハ
ンドルに配置され走行機体の前進、後進、停止を操作す
る前後進レバーと、エンジンの出力軸からの駆動力が伝
達される油圧ポンプと、前記ロールの内部に装備され前
記油圧ポンプからの油圧により駆動するロール駆動用の
油圧モータと、を有するハンドガイドローラにおいて、
前記操作ハンドルの把手部分に配置され、把手が把握さ
れたか否かを検知する把手把握検知手段と、前記操作ハ
ンドルの後端に配置され、後方に突出した押釦を有し、
該押釦が押し込まれているか否かを検知するオペレータ
安全検知手段と、前記油圧ポンプと前記油圧モータの配
管途中に配置され、油圧ポンプと油圧モータを接続又は
遮断するよう切り換える電磁弁と、を備え、前記把手把
握検知手段により把手が把握されていると検知され、か
つ前記オペレータ安全検知手段により押釦が押し込まれ
ていないと検知された場合には、前記油圧ポンプと前記
油圧モータが接続するように前記電磁弁を切り換えると
共に、前記把手把握検知手段により把手の把握が解除さ
れていると検知され、及び/又は前記オペレータ安全検
知手段により押釦が押し込まれていると検知された場合
には、前記油圧ポンプと前記油圧モータが遮断されるよ
うに前記電磁弁を切り換えてなる、ことを特徴とするも
のである。
【0012】また、本願の第2の考案は、前後1対のロ
ールに支持された走行機体と、該走行機体後部に配置さ
れ走行機体の進行方向を操作する操作ハンドルと、該操
作ハンドルに配置され前進、後進、停止の3位置を具備
し、これら3位置への手動操作にて走行機体をそれぞれ
対応する状態にする前後進レバーと、を有するハンドガ
イドローラにおいて、前記操作ハンドルの把手部分に配
置され、把手が把握されたか否かを検知する把手把握検
知手段と、前記操作ハンドルの後端に配置され、後方に
突出した押釦を有し、該押釦が押し込まれているか否か
を検知するオペレータ安全検知手段と、前記前後進レバ
ーと係合し、前後進レバーを停止位置に規制しうる前後
進レバー規制手段と、前記前後進レバー規制手段と連結
し、前後進レバー規制手段が前記前後進レバーを停止位
置に規制するのを解除しうる電磁アクチュエータと、を
備え、前記把手把握検知手段により把手が把握されてい
ると検知され、かつ前記オペレータ安全検知手段により
押釦が押し込まれていないと検知された場合には、前記
電磁アクチュエータを作動して、前記前後進レバー規制
手段が前記前後進レバーを停止位置に規制するのを解除
し、前記前後進レバーを前進、後進、停止の3位置に回
動自在にしてなると共に、前記把手把握検知手段により
把手の把握が解除されていると検知され、及び/又は前
記オペレータ安全検知手段により押釦が押し込まれてい
ると検知された場合には、前記電磁アクチュエータの作
動を解除し、前記前後進レバー規制手段が前記前後進レ
バーを停止位置に規制してなる、ことを特徴とするもの
である。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】上記の構成を有する第1の考案においては、オ
ペレータがエンジンを駆動して油圧ポンプを駆動し、前
後進レバーにより走行機体を後進に操作して、把手を把
握すると、把手把握検知手段により把手が把握されてい
ると検知され、かつオペレータ安全検知手段により押釦
が押し込まれていないと検知された場合には、電磁弁が
油圧ポンプと油圧モータを接続するように切り換わり、
油圧ポンプからの油圧により油圧モータが駆動して、前
後のロールが回転し、ハンドガイドローラが後進する。
そして、ハンドガイドローラが後進中、オペレータが後
退不能もしくは何らかの理由で作業不可になって把手の
把握を解除すると、把手把握検知手段により把手の把握
が解除されていると検知され、電磁弁が油圧ポンプと油
圧モータの接続を遮断するように切り換わり、油圧モー
タが駆動停止し、前後のロールの回転が停止し、ハンド
ガイドローラが停止する。
【0016】また、ハンドガイドローラが後進中、オペ
レータが障害物等のため後退不能になり、オペレータの
体がオペレータ安全検知手段の押釦に当接して押釦が押
し込まれると、オペレータ安全検知手段により押釦が押
し込まれていると検知され、例えオペレータが把手を把
握したままで把手把握検知手段により把手が把握されて
いると検知されても、電磁弁が油圧ポンプと油圧モータ
の接続を遮断するように切り換わり、油圧モータが駆動
停止し、前後のロールの回転が停止し、ハンドガイドロ
ーラが停止する。更に、ハンドガイドローラが後進中、
オペレータが障害物等のため後退不能になり、把手把握
検知手段により把手の把握が解除されていると検知さ
れ、かつオペレータ安全検知手段により押釦が押し込ま
れていると検知された場合でも、電磁弁が油圧ポンプと
油圧モータの接続を遮断するように切り換わり、油圧モ
ータが駆動停止し、前後のロールの回転が停止し、ハン
ドガイドローラが停止する。
【0017】また、本願の第2の考案においては、オペ
レータが把手を把握すると、把手把握検知手段により把
手が把握されていると検知され、かつオペレータ安全検
知手段により押釦が押し込まれていないと検知された場
合には、電磁アクチュエータが作動して、前後進レバー
規制手段が前後進レバーを停止位置に規制するのを解除
し、前後進レバーを前進、後進、停止の3位置に回動自
在にし、オペレータが前後進レバーを後進位置に設定し
て走行機体を後進させる。そして、ハンドガイドローラ
が後進中、オペレータが後退不能もしくは何らかの理由
で作業不可になって把手の把握を解除すると、把手把握
検知手段により把手の把握が解除されていると検知さ
れ、電磁アクチュエータの作動が解除され、前後進レバ
ー規制手段が前後進レバーを停止位置に規制し、ハンド
ガイドローラが停止する。
【0018】また、ハンドガイドローラが後進中、オペ
レータが障害物等のため後退不能になり、オペレータの
体がオペレータ安全検知手段の押釦に当接して押釦が押
し込まれると、オペレータ安全検知手段により押釦が押
し込まれていると検知され、例えオペレータが把手を把
握したままで把手把握検知手段により把手が把握されて
いると検知されても、電磁アクチュエータの作動が解除
され、前後進レバー規制手段が前後進レバーを停止位置
に規制し、ハンドガイドローラが停止する。更に、ハン
ドガイドローラが後進中、オペレータが障害物等のため
後退不能になり、把手把握検知手段により把手の把握が
解除されていると検知され、かつオペレータ安全検知手
段により押釦が押し込まれていると検知された場合で
も、電磁アクチュエータの作動が解除され、前後進レバ
ー規制手段が前後進レバーを停止位置に規制し、ハンド
ガイドローラが停止する。
【0019】
【実施例】以下、図面に沿って、本考案による一実施例
について説明する。ハンドガイドローラ(以下、ハンド
ガイドと称す)1は、図1及び図2に示すように、前ロ
ール2及び後ロール3に支持されている機体フレーム5
を有しており、該機体フレーム5の前部にはエンジン6
が搭載されている。機体フレーム5のエンジン6の後方
部位には油圧ポンプ7が載置され、エンジン6の出力軸
からの駆動力が遠心クラッチ及びVベルト(図示せず)
を介して油圧ポンプ7に伝達されている。
【0020】また、機体フレーム5の後部には操作ハン
ドル9が後方斜め上方に向けて延設されている。該操作
ハンドル9の後端には把手10が固設され、該把手10
の前方には前後進レバー11が前後方向に回動可能に支
持されている。該前後進レバー11は、前後方向に回動
させることにより、前進、中立(停止)、後進の3位置
に設定されるようになっている。把手10の内側下方に
はリミットスイッチ12が設けられ、該リミットスイッ
チ12の後部には電気式安全レバー13の下端が前後方
向に回動可能に支持され、該電気式安全レバー13は弾
性部材(図示せず)により前方向に付勢されている。該
リミットスイッチ12と電気式安全レバー13から把手
把握検知手段が形成されている。更に、把手10の内側
下方でリミットスイッチ12の前方にはエンジンスロッ
トルレバー15が前後方向に回動可能に支持され、把手
10の下方後端にはプッシュロック式押釦スイッチ16
が後方に向けて突設され、該押釦スイッチ16は後方に
突出した押釦16aを有している。該押釦スイッチ16
と押釦16aからオペレータ安全検知手段が形成されて
いる。
【0021】また、オペレータが把手10を介して(把
手10と共に)電気式安全レバー13を握ると、リミッ
トスイッチ12がONとなり、オペレータが電気式安全
レバー13の握りを解除すると、電気式安全レバー13
は弾性部材の付勢力により前方に回動して、リミットス
イッチ12がOFFとなるようになっており、押釦スイ
ッチ16の押釦16aが通常の後方へ突出した状態では
ONとなり、押釦16aがオペレータの体に当接して押
し込まれロックされた状態ではOFFとなるように構成
されている。
【0022】また、図3はリミットスイッチ12と押釦
スイッチ16を用いた電気式安全装置の電気回路図であ
り、12はリミットスイッチ、16は押釦スイッチであ
り、20はバッテリー、21はヒューズ、22はリレー
接点、23はリレー、25は電磁弁である。また、図4
はリミットスイッチ12のみを用いた電気式安全装置の
電気回路図であり、押釦スイッチ16が省かれている他
は図3と同様な構成となっている。
【0023】また、図5はハンドガイド1の油圧回路図
であり、7は油圧ポンプ、25は電磁弁、27はロール
駆動用油圧モータである。電磁弁25が励磁されず作動
しない状態では、油圧ポンプ7と油圧モータ27,27
の接続が遮断され、電磁弁25が励磁されて作動する
と、油圧ポンプ7と油圧モータ27,27が接続される
ようになっている。なお、前後進レバー11の前進又は
後進位置と油圧ポンプ7からの油圧の流れ方向は予め決
められている(図示せず)。
【0024】本実施例は以上のように構成されるので、
オペレータがエンジン6を始動させると、エンジン6の
出力軸からの駆動力が遠心クラッチ及びVベルトを介し
て油圧ポンプ7に伝達され、油圧ポンプ7を駆動し、エ
ンジンスロットルレバー15を所定位置に設定し、前後
進レバー11を前進側に回動させ、押釦スイッチ16の
押釦16aが通常の後方へ突出したONの状態で、把手
10を介して電気式安全レバー13を握ると、リミット
スイッチ12がONとなり、リレー23が励磁され、そ
の接点Rが閉じて、電磁弁25が励磁される。そして、
電磁弁25が励磁されて作動すると、油圧ポンプ7と油
圧モータ27,27が接続され、油圧ポンプ7からの油
圧により油圧モータ27,27が駆動し、ロール2,3
が回転して、ハンドガイド1が前方へ走行する。
【0025】次いで、オペレータが前後進レバー11を
後進側に回動させ、把手10を介して電気式安全レバー
13を握ると、リミットスイッチ12がONとなり、リ
レー23が励磁され、その接点Rが閉じて、電磁弁25
が励磁されて作動し、油圧ポンプ7と油圧モータ27,
27が接続され、油圧ポンプ7からの油圧により油圧モ
ータ27,27が駆動し、ロール2,3が回転して、ハ
ンドガイド1が後方へ走行する。
【0026】そして、ハンドガイド1が後方へ走行中、
オペレータが後退不能もしくは何らかの理由で作業不可
になって、オペレータが電気式安全レバー13を握るの
を解除すると、電気式安全レバー13が弾性部材の付勢
力により前方に回動して、リミットスイッチ12がOF
Fとなり、リレー23の励磁が解除され、接点Rが開い
て、電磁弁25の励磁が解除され、油圧ポンプ7と油圧
モータ27,27の接続が遮断され、油圧モータ27,
27の駆動が停止し、ロール2,3の回転が停止して、
ハンドガイド1が停止する。
【0027】また、ハンドガイド1が後方へ走行中、オ
ペレータが障害物等にぶつかって後方への進行が阻止さ
れると、押釦スイッチ16の押釦16aがオペレータの
体に当接して、押釦16aが押し込まれてロックされ、
押釦スイッチ16がOFFとなり、リレー23の励磁が
解除され、接点Rが開いて、電磁弁25の励磁が解除さ
れ、油圧ポンプ7と油圧モータ27,27の接続が遮断
され、油圧モータ27,27の駆動が停止し、ロール
2,3の回転が停止して、ハンドガイド1が停止する。
【0028】従って、ハンドガイド1が後方へ走行中、
オペレータが電気式安全レバー13を握るのを解除する
か又は押釦スイッチ16の押釦16aがオペレータの体
に当接して、押釦16aが押し込まれロックされると、
自動的かつ迅速にハンドガイド1が停止するので、オペ
レータがハンドガイドと障害物との間に挟まれるといっ
た不測の事故が発生するのを防止し、オペレータの安全
を確保することができる。
【0029】また、図6乃至図8に沿って第2実施例を
示すと、前記電磁弁25の代わりに直流ソレノイド31
を用いており、該直流ソレノイド31にはロッド32の
一端が連結され、ロッド32の他端はスプリング33を
介して操作ハンドル9に支持されていると共に、リンク
35に連結されている。該リンク35にはギア36が連
結され、ギア36にはギア37が噛合されている。そし
て、ギア36,37の係合ピン36a,37aと前後進
レバー11の係合ピン38とは係合可能になっている。
その他の構成は上述第1実施例と同様である。
【0030】また、図7はリミットスイッチ12と押釦
スイッチ16を用いた電気式安全装置の電気回路図であ
り、12はリミットスイッチ、16は押釦スイッチ、2
0はバッテリー、21はヒューズ、22はリレー接点、
23はリレー、31は直流ソレノイドである。また、図
8はリミットスイッチ12のみを用いた電気式安全装置
の電気回路図であり、押釦スイッチ16が省かれている
他は図7と同様な構成となっている。
【0031】また、オペレータが把手10を介して電気
式安全レバー13を握ると、リミットスイッチ12がO
Nとなり、リレー23が励磁され、その接点Rが閉じ
て、直流ソレノイド31が励磁されて作動し、ロッド3
2が矢印A方向に移動し、リンク35によりギア36,
37は係合ピン36a,37aが開く方向に回動し、係
合ピン38と係合ピン36a,37aとの係合が解除さ
れて、前後進レバー11が前後方向に回動可能となり、
オペレータは前後進レバー11を前進又は後進に設定す
ることができ、ハンドガイド1により転圧作業をするこ
とができるようになっている。
【0032】また、ハンドガイド1が前進又は後進中、
オペレータが電気式安全レバー13を握るのを解除する
と、電気式安全レバー13が弾性部材の付勢力により前
方に回動して、リミットスイッチ12がOFFとなり、
リレー23の励磁が解除され、接点Rが開いて、直流ソ
レノイド31の励磁が解除され、ロッド32がスプリン
グ33によってB方向に引き出され、リンク35によっ
てギア36,37は係合ピン36a,37aが閉じる方
向に回動し、前後進レバー11は中立位置に戻され、ロ
ーラ2,3の回転が停止し、ハンドガイド1が停止す
る。
【0033】また、ハンドガイド1が後方へ走行中、オ
ペレータが障害物等にぶつかって後方への進行が阻止さ
れると、押釦スイッチ16の押釦16aがオペレータの
体に当接して、押釦16aが押し込まれてロックされ、
押釦スイッチ16がOFFとなり、リレー23の励磁が
解除され、接点Rが開いて、直流ソレノイド31の励磁
が解除され、ロッド32がスプリング33によってB方
向に引き出され、リンク35によってギア36,37は
係合ピン36a,37aが閉じる方向に回動し、前後進
レバー11は中立位置に戻され、ローラ2,3の回転が
停止し、ハンドガイド1が停止する。これにより、安全
装置を電気的に制御することができ、迅速かつ確実にハ
ンドガイド1を停止することができる。
【0034】次に、図9に沿って一部変更した他の実施
例を示すと、前記電気式安全レバー13及びリミットス
イッチ12の代わりに把手10の内側後部にテープスイ
ッチ39が装着されており、オペレータが該テープスイ
ッチ39の任意の箇所を握るとONとなり、握るのを解
除するとOFFとなるようになっており、前記リミット
スイッチ12と全く同じ機能を果している。これによ
り、オペレータが把手10をより握りやすくなる。
【0035】
【0036】
【0037】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
オペレータが後退不能もしくは何らかの理由で作業不可
になって把手の把握を解除すると、直ちに自動的にハン
ドガイドローラが停止するので、オペレータが障害物等
にぶつかる事故の発生を防ぎ、オペレータの安全を確保
することができる。また、把手把握検知手段は電気式の
ため、従来の機械式のものに比して、把握しても大きな
力を必要とせず、オペレータの疲労を軽減することがで
きる。更に、オペレータが障害物等により後退不能にな
り、オペレータ安全検知手段の押釦がオペレータの体に
当接して押し込まれると、例えオペレータが把手を把握
したままであっても、直ちに自動的にハンドガイドロー
ラが停止するので、オペレータがハンドガイドローラと
障害物との間に挟まれるといった不測の事故が発生する
のを防止し、一層確実にオペレータの安全を確保するこ
とができる。
【0038】また、本願の第2の考案によれば、電磁ア
クチュエータにより安全装置を電気的に作動させ、迅速
かつ確実にハンドガイドローラを停止することができ、
オペレータの安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるハンドガイドローラの全体斜視図
である。
【図2】本考案によるリミットスイッチ及び押釦スイッ
チの斜視図である。
【図3】本考案によるリミットスイッチ及び押釦スイッ
チを用いた電気式安全装置の電気回路図である。
【図4】本考案によるリミットスイッチのみを用いた電
気式安全装置の電気回路図である。
【図5】本考案による電磁弁を用いた油圧回路図であ
る。
【図6】第2実施例を示し、直流ソレノイドを用いた電
気式安全装置の概略側面図である。
【図7】第2実施例を示し、リミットスイッチ及び押釦
スイッチを用いた電気式安全装置の電気回路図である。
【図8】第2実施例を示し、リミットスイッチのみを用
いた電気式安全装置の電気回路図である。
【図9】一部変更した他の例を示し、テープスイッチ部
分の概略側面図である。
【図10】従来の機械式安全装置を用いたハンドガイド
ローラの全体斜視図である。
【図11】従来の機械式安全装置の概略側面図である。
【符号の簡単な説明】
1 ハンドガイド 2 前ロール 3 後ロール 5 走行機体 6 エンジン 7 油圧ポンプ 9 操作ハンドル 10 把手 11 前後進レバー 12 リミットスイッチ 13 電気式安全レバー 15 エンジンスロットルレバー 16 押釦スイッチ 16a 押釦 20 バッテリー 21 ヒューズ 22 リレー接点 23 リレー 25 電磁弁 27 油圧モータ 31 直流ソレノイド 32 ロッド 33 スプリング 35 リンク 36 ギア 36a 係合ピン 37 ギア 37a 係合ピン 38 係合ピン 39 テープスイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−41706(JP,U) 実開 昭63−194912(JP,U) 実開 昭57−101106(JP,U) 実開 昭55−59735(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 19/26 A01B 29/00 E02D 3/026

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後1対のロールに支持された走行機体
    と、該走行機体後部に配置され走行機体の進行方向を操
    作する操作ハンドルと、該操作ハンドルに配置され走行
    機体の前進、後進、停止を操作する前後進レバーと、エ
    ンジンの出力軸からの駆動力が伝達される油圧ポンプ
    と、前記ロールの内部に装備され前記油圧ポンプからの
    油圧により駆動するロール駆動用の油圧モータと、を有
    するハンドガイドローラにおいて、 前記操作ハンドルの把手部分に配置され、把手が把握さ
    れたか否かを検知する把手把握検知手段と、 前記操作ハンドルの後端に配置され、後方に突出した押
    釦を有し、該押釦が押し込まれているか否かを検知する
    オペレータ安全検知手段と、 前記油圧ポンプと前記油圧モータの配管途中に配置さ
    れ、油圧ポンプと油圧モータを接続又は遮断するよう切
    り換える電磁弁と、を備え、 前記把手把握検知手段により把手が把握されていると検
    知され、かつ前記オペレータ安全検知手段により押釦が
    押し込まれていないと検知された場合には、前記油圧ポ
    ンプと前記油圧モータが接続するように前記電磁弁を切
    り換えると共に、前記把手把握検知手段により把手の把
    握が解除されていると検知され、及び/又は前記オペレ
    ータ安全検知手段により押釦が押し込まれていると検知
    された場合には、前記油圧ポンプと前記油圧モータが遮
    断されるように前記電磁弁を切り換えてなる、 ことを特徴とするハンドガイドローラの電気式安全装
    置。
  2. 【請求項2】 前後1対のロールに支持された走行機体
    と、該走行機体後部に配置され走行機体の進行方向を操
    作する操作ハンドルと、該操作ハンドルに配置され前
    進、後進、停止の3位置を具備し、これら3位置への手
    動操作にて走行機体をそれぞれ対応する状態にする前後
    進レバーと、を有するハンドガイドローラにおいて、 前記操作ハンドルの把手部分に配置され、把手が把握さ
    れたか否かを検知する把手把握検知手段と、 前記操作ハンドルの後端に配置され、後方に突出した押
    釦を有し、該押釦が押し込まれているか否かを検知する
    オペレータ安全検知手段と、 前記前後進レバーと係合し、前後進レバーを停止位置に
    規制しうる前後進レバー規制手段と、 前記前後進レバー規制手段と連結し、前後進レバー規制
    手段が前記前後進レバーを停止位置に規制するのを解除
    しうる電磁アクチュエータと、を備え、 前記把手把握検知手段により把手が把握されていると検
    知され、かつ前記オペレータ安全検知手段により押釦が
    押し込まれていないと検知された場合には、前記電磁ア
    クチュエータを作動して、前記前後進レバー規制手段が
    前記前後進レバーを停止位置に規制するのを解除し、前
    記前後進レバーを前進、後進、停止の3位置に回動自在
    にしてなると共に、前記把手把握検知手段により把手の
    把握が解除されていると検知され、及び/又は前記オペ
    レータ安全検知手段により押釦が押し込まれていると検
    知された場合には、前記電磁アクチュエータの作動を解
    除し、前記前後進レバー規制手段が前記前後進レバーを
    停止位置に規制してなる、 ことを特徴とするハンドガイドローラの電気式安全装
    置。
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