JP3154318B2 - スライドドアの給電制御装置 - Google Patents

スライドドアの給電制御装置

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JP3154318B2
JP3154318B2 JP6407195A JP6407195A JP3154318B2 JP 3154318 B2 JP3154318 B2 JP 3154318B2 JP 6407195 A JP6407195 A JP 6407195A JP 6407195 A JP6407195 A JP 6407195A JP 3154318 B2 JP3154318 B2 JP 3154318B2
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雅弘 稲葉
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のスライドドア
に設けられた自動ロック装置ならびに自動ロック解放装
置に対する給電を制御するスライドドアの給電制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スライドドア内に設けたアクチュ
エータを駆動させる装置として、例えば、特開平5−2
80238号公報に記載の自動ロック装置が知られてい
る。
【0003】前記自動ロック装置は、ストライカとラッ
チとが係合するロック本体と、前記ハーフラッチ状態の
ラッチと係合してラッチをフルラッチ状態となるまで回
動させるクローズレバーと、このクローズレバーを駆動
させるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動を
制御するロック用制御回路とを備え、ドアを閉じてラッ
チがハーフラッチ状態となるとロック用アクチュエータ
が駆動してクローズレバーによりラッチがフルラッチ状
態まで移動されるものである。したがって、閉方向へ移
動させるのに比較的力が必要なスライドドアであっても
確実にフルラッチ状態とすることができる。
【0004】また、スライドドアの前記自動ロック装置
への通電は、コネクタを介して行われる。すなわち、ス
ライドドアは、回動式のドアのように一端が車体に取り
付けられている構造ではなく、全体が車体に対して移動
し、かつ、開時には車体から離れる構造であるため、ス
ライドドア内部の装置と車体側の電源回路を常時接続さ
せておくのが困難である。そこで、従来では、図8に示
すように、スライドドアを閉じた際に車体側端子とドア
側端子とが接続される1組のコネクタ01を設け、この
コネクタ01を介してロック用制御回路02ならびにロ
ック用アクチュエータ03に給電を行うようにしてい
る。
【0005】さらに、この自動ロック装置は、スライド
ドアを閉じた時点で作動させれば、後は不要であるた
め、不意のショートや暗電流が流れるのを防止する目的
を含めて作動後には給電を行わないようにしている。
【0006】すなわち、図示のように電源回路04にタ
イマ回路05を設け、スライドドアが閉じられて一定時
間が経過したら、電源回路04を遮断して給電をカット
するようにしている。なお、このタイマ回路05は、ス
ライドドアを開いた時点で電源回路04を再び接続させ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本願出願人
は、スライドドアに、上述の自動ロック装置に加えて自
動的にロックを解放させる自動ロック解放装置を設ける
ことを提案した。この自動ロック解放装置は、図8に示
すようにラッチを駆動させる部材に連結されたロック解
放用アクチュエータ06と、このアクチュエータ06の
駆動を制御するロック解放用制御回路07と、ドアハン
ドルの開操作が成されたら投入されるハンドルスイッチ
08とで構成することができ、前記ロック解放用制御回
路07は、ハンドルスイッチ08が投入されたらロック
用アクチュエータ06を所定時間駆動させるように構成
する。したがって、スライドドアを開く際には、ドアハ
ンドルを開操作すれば、ロック解放アクチュエータ06
が駆動してラッチとストライカの係合が自動的に外れて
ロックを解放でき、ロックの解放に必要な力を軽減する
というものである。
【0008】しかしながら、この自動ロック解放装置
は、スライドドアを開く操作を行った時点で作動させる
ものであり、この時点では、上述の自動ロック装置が接
続されたコネクタ01に接続されている電源回路04
は、タイマ回路05の作動により遮断されている。この
ように、自動ロック装置と自動ロック解放装置とは作動
させる時期が異なることから、両者をスライドドアに併
設する場合、図8に示すように、ぞれぞれ別個に1組の
コネクタ01,09を設けて車体側の電源回路04と接
続する必要があった。よって、1組のコネクタ09を追
加する分、コストアップを招くし、また、コネクタの設
置個所を確保する必要があることから設計自由度も制限
されるという問題があった。
【0009】また、自動ロック解放装置では、走行中に
ロック解放作動を行わないように考慮する必要があるこ
とから、走行中には給電をカットする給電制御回路01
0を設ける必要があり、一方、ドアハンドルの開操作が
成された時には給電する必要があることからドアハンド
ル08の動作で得られる信号を給電制御回路010へ伝
達する必要があり、この信号伝達のためにコネクタを追
加設定すればさらにコストアップを招くとともに設計自
由度が制限されるという問題もあった。
【0010】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、自動ロック装置と自動ロック解放装置
とを併設したスライドドアにおいて、1組のコネクタに
より両装置への給電ならびに不要時の給電カットを可能
とするとともに、このコネクタを利用してハンドルスイ
ッチの操作に関する信号を伝達可能として、コストダウ
ンならびに設計自由度の向上を図ることを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明は、図1のクレーム対応図に示すように、スラ
イドドアの内部に、車体に設けられたストライカとラッ
チが係合してスライドドアのロックを行うロック本体a
と、ロック用アクチュエータb1が駆動して前記ラッチ
をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に移動させる自
動ロック装置bと、ロック解放用アクチュエータc1が
駆動して前記ラッチをストライカとの係合が外れる方向
に移動させてロック解放を行う自動ロック解放装置cと
が設けられ、前記自動ロック装置bには、ロック用アク
チュエータb1の駆動を制御するロック用制御回路b2
が設けられ、前記自動ロック解放装置cには、ロック解
放用アクチュエータc1の駆動を制御するロック解放用
制御回路c2が設けられ、前記スライドドアと車体との
間には、両制御回路b2,c2に接続されたドア側接点
と車体側の電源回路dに接続された車体側接点とを有し
て、スライドドアを閉じた時に両接点が接続される電源
側・接地側の1組のコネクタeが設けられ、少なくとも
前記ロック解放制御回路c2には、ドアハンドルの開操
作を行っている間閉成される常開のハンドルスイッチf
が接続され、前記電源回路dには、この電源回路dを開
閉する給電切替スイッチgが設けられ、この給電切替ス
イッチgの切替制御を行う給電制御回路hが設けられ、
この給電制御回路hは、車両の走行状態を検出する走行
状態検出手段jならびにスライドドアの開閉状態を検出
する開閉検出手段kが接続されているとともに、コネク
タe側の回路の抵抗値の変化を検出する抵抗値検出部m
が設けられ、前記開閉検出手段kによりスライドドアの
閉状態が検出されている時には、走行状態検出手段jに
より走行が検出されている間は給電切替スイッチgを開
く一方、走行状態検出手段jにより停車が検出されてい
るのに加えて抵抗値検出部mが所定の抵抗値の低下を検
出したら給電切替スイッチgを閉じ、また、前記開閉検
出手段kによりスライドドアの開状態が検出されている
時には、給電切替スイッチgを閉じ、その後スライドド
アの閉状態が検出されてさらに所定時間が経過したら給
電切替スイッチgを開く制御を行うよう構成されている
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の動作を図1により説明すると、スライ
ドドアを閉じている時には、1組のコネクタeはそれぞ
れ車体側接点とドア側接点とが接続されてスライドドア
に設けられたロック用制御回路b2ならびにロック解放
用制御回路c2は、車体の電源回路dと接続された状態
となっている。
【0013】この時、車両が走行している場合は、走行
状態検出手段jが走行を検出していることにより、給電
制御回路hが、給電切替スイッチgを開いて電源回路d
を遮断している。よって、両制御回路b2,c2は、い
ずれも制御作動を行うことが不可能な状態となってい
る。したがって、この時ドアハンドルの開操作を行って
も、ロック解放用制御回路c2は制御作動を行うことが
なく、また、ロック解放用アクチュエータc1も駆動し
ないため、ロックが解放されることはない。
【0014】ところで、ドアハンドルを開操作してハン
ドルスイッチfが閉じられると、それまでハンドルスイ
ッチfが開いていることで無限大であったロック解放用
制御回路c2側の抵抗値が所定値に低下し、この時、ロ
ック解放用制御回路c2がコネクタeを介して電源回路
dと接続されていることから、この変化が車体側の給電
制御回路hの抵抗値検出部mで検出される。この抵抗値
の低下が検出された時に、走行状態検出手段jが停車を
検出していたら、給電制御回路hが給電切替スイッチg
を閉じて、電源回路dからスライドドア側へ給電可能な
状態となる。したがって、ロック解放用制御回路c2が
制御作動を行い、ロック解放用アクチュエータc1が駆
動してロックが解放される。
【0015】このロック解放後、スライドドアが開かれ
ると、コネクタeでは両接点が離れてスライドドア側の
両制御回路b2,c2と車体側の電源回路dとの接続が
断たれる。この時、給電制御回路hでは、スライドドア
が開いていることが開閉検出手段kにより検出されるこ
とで給電切替スイッチgを閉じた状態に維持する。
【0016】したがって、その後、スライドドアを閉じ
てコネクタeの両接点が接続されたら、スライドドアの
両制御回路b2,c2に給電可能な状態となり、ロック
本体aのラッチがハーフラッチとなった時点でロック用
制御回路b2が制御作動を行ってロック用アクチュエー
タb1が駆動してフルラッチ状態となる。
【0017】そして、スライドドアを閉じた後、所定時
間が経過したら、給電制御回路hは給電切替スイッチm
を開いて非給電状態とする。以後、上述のスライドドア
閉時の動作を行うことになる。
【0018】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】図2は本発明実施例のロック制御装置を適
用したスライドドアDを有した自動車の側面図であっ
て、前記スライドドア(以下、ドアという)Dは、車体
Bの側部に前後スライド自在に支持されており、このス
ライドドアDの後端部および車体にロック本体Rが設け
られている。このロック本体Rには、ドアハンドルHが
伝達機構20を介して連結されている。なお、伝達機構
20には、ロックノブNならびにドアロックソレノイド
50が接続され、ロックノブN操作するかあるいはドア
ロックソレノイド50が駆動した際には、ドアハンドル
Hの開操作力がロック本体Rに伝達されない、すなわ
ち、ロックが解放されないドアロック状態となる。
【0020】このロック本体Rは、図3の斜視図に示す
ように、車体Bに固定されたストライカ1と、ドアDの
内部に設けられたベースプレート2(図5参照)に回動
自在に支持されたラッチ3と、このラッチ3の回動を規
制するポール4と、このポール4を支持する軸に取り付
けられたオープンレバー5とを備えている。なお、前記
ラッチ3には、ストライカ1と係合する係合溝3aと、
その両側に形成された係合突起3b,3cと、これらと
反対側に形成された係合レバー3dとを備えている。そ
して、図4の(a)に示すように、前記係合突起3bが
ポール4と係合した状態がハーフラッチ状態であり、同
図(b)に示すように係合突起3cがポール4と係合し
た状態がフルラッチ状態である。
【0021】そして、ロック本体Rの斜視図である図5
に示すように、前記オープンレバー5はリリースレバー
6の係合ロッド6aと係合されている。このリリースレ
バー6は、前記伝達機構20の一部を構成するロッド2
1によりドアハンドルHと連結されている。
【0022】また、前記ベースプレート2には、前記ラ
ッチ3の係合レバー3dと係合してラッチ3をハーフラ
ッチ状態からフルラッチ状態となるまで回動させるクロ
ーズレバー8が回動可能に支持されている。そして、こ
のクローズレバー8に、減速ギヤ9ならびにロッド10
を介してロック用モータ(ロック用アクチュエータ)1
2が接続されている。
【0023】さらに、前記リリースレバー6には、ロッ
ド31を介してロック解放用ソレノイド(ロック解放用
アクチュエータ)32が接続されており(図6参照)、
このロック解放用ソレノイド32の駆動が伝達される
か、あるいはドアハンドルHの開操作が伝達されるかし
てリリースレバー6が図中イ方向に回動してオープンレ
バー5を跳ね上げて図中ロ方向に回動させると、ポール
4とラッチ3との係合が外れてロックが解放される。な
お、ロック解放用ソレノイド32は、通電時のみロッド
31を押してリリースレバー6を図中イ方向に回動さ
せ、通電が断たれると内部に設けられているリターンス
プリングの付勢力でロッド31を元の位置に引っ張って
リリースレバー6を元に戻す動作を行う。
【0024】また、前記ベースプレート2には、前記オ
ープンレバー5の近傍位置に設けられてラッチ3がハー
フラッチ状態となった時にオープンレバー5の突起5a
に押されて投入されるハーフラッチスイッチ7と、前記
クローズレバー8の近傍位置に設けられてクローズレバ
ー8がラッチ3をフルラッチ状態とする位置まで回動す
ると投入されるフルラッチスイッチ13と、前記減速ギ
ヤ9の近傍に設けられてクローズレバー8がラッチ3と
係合しないニュートラル位置に戻すまで減速ギヤ9が回
動すると投入されるニュートラルスイッチ14とが設け
られている。
【0025】さらに、前記ドアハンドルHの近傍位置に
は、ドアハンドルHを開操作するとこのドアハンドルH
に設けられた図示を省略したレバーに押されて投入され
るハンドルスイッチ15が設けられている。
【0026】そして、前記各スイッチ7,13,14
は、図6に示すように、ロック用制御回路41に接続さ
れ、ハンドルスイッチ15は、ロック解放用制御回路4
2に接続されている。
【0027】前記ロック用制御回路41は、ラッチ3が
ハーフラッチ状態となってハーフラッチスイッチ7が閉
じるとロック用モータ12を正転駆動してクローズレバ
ー8により自動的にラッチ3をフルラッチ状態となるま
で回動させ、フルラッチ状態となってフルラッチスイッ
チ13が閉じると、クローズレバー8がニュートラル位
置に戻るまでロック用モータ12を逆転駆動させる制御
を行うものである。
【0028】一方、ロック解放制御回路42は、ドアハ
ンドルHの開操作が成されてハンドルスイッチ15が閉
じると、ロック解放用ソレノイド32を一定の短時間
(数msec程度)駆動させ、ロック解放用ソレノイド32
の駆動中はロック用制御回路41を不作動状態にさせる
制御を行うものである。
【0029】また、ドアDと車体Bとの間には、2組の
コネクタ61,62が設けられている。各コネクタ6
1,62は、それぞれ、車体Bに固定された車体側端子
61ba,61bb,62ba,62bbとドアDに固
定されたドア側端子61da,62db,62da,6
2dbとを有してドアDを閉じた際に両端子が接続され
るように構成されており、コネクタ61のドア側端子6
1da,61dbはドアロックソレノイド50に接続さ
れている一方、コネクタ62のドア側端子62da,6
2dbは、両制御回路41,42に接続されている。
【0030】また、各コネクタ61,62の車体側端子
61ba,61bb,62ba,62bbは、車体Bの
電源Eならびに接地側に接続された電源回路70に接続
されており、コネクタ61の車体側端子61baに接続
されている電源回路70に、ドアロック制御回路71が
設けられている一方、コネクタ62の車体側端子62d
aに接続されている電源回路70には、給電切替スイッ
チ72ならびに給電制御回路73が設けられている。な
お、前記ドアロック制御回路71については、本願の要
旨と関係ないので詳細な説明は省略するが、車速センサ
74で検出する車速が所定以上になった時にドアロック
アクチュエータ50を駆動させる制御を行うものであ
る。
【0031】前記給電切替スイッチ72は、コネクタ6
2への給電が不可能な状態と可能な状態とに切替可能な
リレースイッチであって、前記給電制御回路73により
開閉を制御される。
【0032】前記給電制御回路73は、前記給電切替ス
イッチ72の他に、車速に応じた信号を出力する車速セ
ンサ74と、車体Bのドア開口部に設けられてドアDの
開閉に応じて動作するドアスイッチ75が接続され、ま
た、前記電源回路70に接続された端子73aに接続さ
れた抵抗値検出部73bが設けられている。なお、図中
76は逆流防止のダイオードである。
【0033】前記給電制御回路73による給電切替スイ
ッチ72の開閉制御内容を、図7のフローチャートの形
式で説明する。
【0034】ドアDの全閉時には、コネクタ62が接続
状態であり、かつ、ドアスイッチ75がOFFとなって
いるが、この時、給電制御回路73は、給電切替スイッ
チ72を開いた待機状態となっている(ステップS
1)。
【0035】そして、この待機状態では車速センサ74
からの車速信号の有無を判定し(ステップS2)、YE
Sすなわち車両が走行中であり車速信号が発生している
ときには、抵抗値検出部73bによる検出をキャンセル
し(ステップS3)、待機状態に戻る。
【0036】一方、ステップS2において、NOすなわ
ち車両が停車中であり車速信号が発生していない状態
で、さらに、ドアDの開操作が成されると(ステップS
4)、ハンドルスイッチ15が閉じられてこの回路が接
地することによりインピーダンス変化が発生し(それま
で無限大であった抵抗値が所定値に低下する)、このイ
ンピーダンス変化が抵抗値検出部73bにより検出され
ると(ステップS5)、給電切替スイッチ72を閉じる
(ステップS6)。
【0037】この給電切替スイッチ72の閉作動により
コネクタ62へ給電され(ステップS7)、ロック解放
用制御回路42は、ハンドルスイッチ15が閉じられて
いるのに対応して制御作動を行ってロック解放用ソレノ
イド32を駆動させてロックの解放を行う(ステップS
8)。
【0038】その後、ドアDが開状態であるか否かをド
アスイッチ75からのドア信号により判定し(ステップ
S9)、NOすなわち何らかの原因で(例えば、ドアロ
ック中であったなど)ドアDが閉じたままであれば、タ
イマ機能を作動させて所定時間(数msec程度の短時間)
を計測した後(ステップS10)、給電切替スイッチ7
2を開いて(ステップS11)待機状態に戻る。
【0039】一方、ステップS9においてYESと判定
された場合、すなわちロック解放後ドアDが実際に開か
れてドアスイッチ75がONとなった場合、給電切替ス
イッチ72の閉状態を維持させる(ステップS12)。
なお、ドアDを開くとコネクタ62は両端子62ba,
62bbと62da,62dbが離れるので、給電切替
スイッチ72が閉じていてもドアD側には給電されな
い。
【0040】その後、ドアDの閉操作が成されて(ステ
ップS13)コネクタ62が接続状態となると、ドアD
の各制御回路41,42へ給電可能な状態となり、ラッ
チ3がハーフラッチ状態となるとロック用制御回路41
の制御作動が成されて(ステップS13)ロック用モー
タ12が駆動してロック本体Rはフルラッチ状態とな
り、また、ドアDが閉じられることでドアスイッチ75
がOFFとなる(ステップS14)。この時、ドアハン
ドルHの開操作は行われていないからハンドルスイッチ
15がOFFとなっており、ロック解放用制御回路42
が制御作動を行うことはない。
【0041】その後、給電制御回路73では、タイマ機
能により所定時間(数秒程度)の計測を行った後(ステ
ップS15)、給電切替スイッチ72を開いて(ステッ
プS15)ステップS1の待機状態に戻る。
【0042】以上説明してきたように本実施例のスライ
ドドアの給電制御装置にあっては、スライドドアDに自
動ロック装置と自動ロック解放装置とを併設するにあた
り、両装置のロック用制御回路41ならびにロック解放
用制御回路42と、車体側の電源回路70との接続を1
組のコネクタ62のみで行う構成としながら、制御作動
が異なる両制御回路41,42に対して、制御作動が必
要なときに的確に給電することができる一方、制御作動
が不要なときには給電をカットして不意なショートや不
意なロック解放などの防止を図ることができ、そのよう
な不具合の発生を招くことなくコネクタの数を削減して
コストダウンならびに設計自由度の向上を図ることがで
きる。
【0043】また、給電制御回路73に抵抗値検出部7
3bを設けて、コネクタ62に接続されている回路の抵
抗からハンドルスイッチ15の動作を検出するようにし
たたため、ハンドルスイッチ15の動作を示す信号を伝
達する回路用のコネクタを不要として、これによっても
コストダウンならびに設計自由度の向上を図ることがで
きる。
【0044】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0045】例えば、ロック用アクチュエータ,ロック
解放用アクチュエータ,ドアロックアクチュエータは、
それぞれ、実施例で示したもの以外のアクチュエータを
用いてもよい。すなわち、実施例のソレノイドに代えて
モータを用いてもよい。
【0046】また、各制御回路は、電気素子やICで構
成してもよいしマイクロコンピュータで構成してもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明のスライ
ドドアの給電制御装置にあっては、1組のコネクタに自
動ロック装置のロック用制御回路と自動ロック解放装置
のロック解放用制御回路とを接続させ、このコネクタに
接続された車体側の電源回路に設けられた給電切替スイ
ッチの切り替えを行う給電切替制御回路に、ハンドルス
イッチが接続されたロック解放用制御回路側の抵抗値変
化を検出する抵抗値検出部を設けて、ドアハンドルの開
操作が成されたことを所定の抵抗値変化で検出するよう
にし、給電切替制御回路が、車両停止時にドアハンドル
の開操作を行った時点から、スライドドアが開かれた
後、再びスライドドアが閉じられて所定時間が経過する
までの間のみ給電可能とするように構成したため、自動
ロック装置と自動ロック解放装置とを併設したスライド
ドアにおいて、1組のコネクタにより両装置への給電を
可能とするとともに不要時の給電カットを可能としてコ
ストダウンならびに設計自由度の向上を図ることがで
き、しかも、ハンドルスイッチの動作を示す信号を伝達
するコネクタも追加することなくハンドルスイッチの動
作を車体側で検出でき、これによってもコストダウンな
らびに設計自由度の向上を図ることができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライドドアの給電制御装置を示すク
レーム対応図である。
【図2】実施例装置を適用した自動車の側面図である。
【図3】実施例装置のロック本体の要部を示す斜視図で
ある。
【図4】実施例装置の要部の動作の説明図である。
【図5】実施例装置のロック本体の斜視図である。
【図6】実施例装置の回路図である。
【図7】実施例装置の給電制御回路の制御内容を示すフ
ローチャートである。
【図8】従来技術の回路図である。
【符号の説明】
a ロック本体 b 自動ロック装置 b1 ロック用アクチュエータ b2 ロック用制御回路 c 自動ロック解放装置 c1 ロック解放用アクチュエータ c2 ロック解放用制御回路 d 電源回路 e コネクタ f ハンドルスイッチ g 給電切替スイッチ h 給電制御回路 j 走行状態検出手段 k 開閉検出手段 m 抵抗値検出手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドドアの内部に、車体に設けられ
    たストライカとラッチが係合してスライドドアのロック
    を行うロック本体と、ロック用アクチュエータが駆動し
    て前記ラッチをハーフラッチ状態からフルラッチ状態に
    移動させる自動ロック装置と、ロック解放用アクチュエ
    ータが駆動して前記ラッチをストライカとの係合が外れ
    る方向に移動させてロック解放を行う自動ロック解放装
    置とが設けられ、 前記自動ロック装置には、ロック用アクチュエータの駆
    動を制御するロック用制御回路が設けられ、 前記自動ロック解放装置には、ロック解放用アクチュエ
    ータの駆動を制御するロック解放用制御回路が設けら
    れ、 前記スライドドアと車体との間には、両制御回路に接続
    されたドア側接点と車体側の電源回路に接続された車体
    側接点とを有して、スライドドアを閉じた時に両接点が
    接続される電源側・接地側の1組のコネクタが設けら
    れ、 少なくとも前記ロック解放制御回路には、ドアハンドル
    の開操作を行っている間閉成される常開のハンドルスイ
    ッチが接続され、 前記電源回路には、この電源回路を開閉する給電切替ス
    イッチが設けられ、 この給電切替スイッチの切替制御を行う給電制御回路が
    設けられ、 この給電制御回路は、車両の走行状態を検出する走行状
    態検出手段ならびにスライドドアの開閉状態を検出する
    開閉検出手段が接続されているとともに、コネクタ側の
    回路の抵抗値の変化を検出する抵抗値検出部が設けら
    れ、前記開閉検出手段によりスライドドアの閉状態が検
    出されている時には、走行状態検出手段により走行が検
    出されている間は給電切替スイッチを開く一方、走行状
    態検出手段により停車が検出されているのに加えて抵抗
    値検出部が所定の抵抗値の低下を検出したら給電切替ス
    イッチを閉じ、また、前記開閉検出手段によりスライド
    ドアの開状態が検出されている時には、給電切替スイッ
    チを閉じ、その後スライドドアの閉状態が検出されてさ
    らに所定時間が経過したら給電切替スイッチを開く制御
    を行うよう構成されていることを特徴とするスライドド
    アの給電制御装置。
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