JP2584627Y2 - はね上げ式ドアの樋構造 - Google Patents

はね上げ式ドアの樋構造

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JP2584627Y2
JP2584627Y2 JP1992060328U JP6032892U JP2584627Y2 JP 2584627 Y2 JP2584627 Y2 JP 2584627Y2 JP 1992060328 U JP1992060328 U JP 1992060328U JP 6032892 U JP6032892 U JP 6032892U JP 2584627 Y2 JP2584627 Y2 JP 2584627Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の後部開口を開
閉するバックドア等に浸入する水を排水するはね上げ式
ドアの樋構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワンボックス型バン等の自動車には、図
6に示すように、車体20の後部開口を開閉するドアと
してはね上げ式のバックドア21が一般に設けられてい
る。このバックドア21は、図7に示す如くアウタパネ
ル22とインナパネル23とからなり、内部にはドア構
成部材が収容されている。そして、このバックドア21
の上端部が開閉自在に支承されるとともに、開成状態で
ほぼ水平位置に保持するダンパが配設されている。
【0003】アウタパネル22側には、貫通孔が形成さ
れ、この貫通孔にキーシリンダ24が取り付けられてい
る。また、インナパネル23の下端部にはロック機構2
5が設けられており、これは両パネル22,23の間に
配された図示しないロック部材によって上記キーシリン
ダ24に連結されている。
【0004】なお、上記バックドア21をハンドル操作
により開閉するものでは、貫通孔に開閉操作のためのレ
バーが挿通されており、このレバーが上記ロック機構2
5に連結されている。
【0005】ところで、上記キーシリンダ24を備えた
バックドア21を雨が降っている最中に開けると、貫通
孔とキーシリンダ24との小間隙やキーシリンダ24の
キー挿入穴から雨水が図7の矢印のようにバックドア2
1内に浸入する。この雨水はバックドア21を閉めたと
き、通常、下端部に設られる水抜きから外部に排出され
るのであるが、この間に上述のドア構成部材が濡れた
り、極端な場合は水が車室内に浸入したりする不具合が
生じる。
【0006】そこで、このようにドア内に浸入した水が
車室内に浸入するのを防止できるようにした従来例とし
て、図8に示すようなリフトゲートの水抜き構造が提案
されている(実開昭63−21140号公報参照)。
【0007】この従来例は、アウタパネル3に貫通設置
したキーシリンンダ40の回転軸41の内端に水受けガ
イド30を固着するとともに、この水受けガイド30
に、車両本体とのロック機構部に下端を連結したリンク
部材50の上端を連結している。
【0008】この水抜き構造によれば、キーシリンンダ
40側より浸入する水を水受けガイド30に溜めておく
ことができる。そして、リフトゲートを開けるときにキ
ーを挿入してキーシリンンダ40の回転部を回転させる
と、水受けガイド30が傾斜して溜り水を落下させるこ
とができる。これにより、リフトゲートの下端部から水
を排出させることができるものである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
のものは、リフトゲートのアウタパネル3に水受けガイ
ド30を新たに設ける必要があり、部品点数が増加する
ので製作工程が複雑になり、製作費も割高となってい
た。
【0010】本考案は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、特別な部材や加工を要せず排水構造を形成
してドア構成部材が雨水等により腐食したり、車室内に
浸入したりする問題を防止し得るはね上げ式ドアの樋構
造を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、開閉機構を構
成する操作部材が配された貫通孔を有するアウタパネル
と作業用開口が開設されたインナパネルとからなり、開
口部の上端に一端が支承されてこの開口部を開閉するは
ね上げ式ドアにおいて浸入水を排水する樋構造であっ
て、上記開閉機構の操作部材を車室側から組み立てるた
めの作業用開口をインナパネルの上記操作部材から車幅
方向に偏位した部分に左,右一対設け、該インナパネル
の左,右の作業用開口間部分に断面が内向きの凹状をな
す樋を形成したことを特徴としている。
【0012】
【作用】この考案においては、雨が降っている最中にド
アを開成してほぼ水平に保持したとき、雨水がアウタパ
ネルの貫通孔と操作部材との間の間隙よりドア内に浸入
すると、上記貫通孔に対向させた断面凹状のパネル部分
に落下する。このパネル部分は上下方向に延出する樋状
となっているので、下向きとなるドアの下端部側に流下
して排出される。このため、通常、アウタパネルとイン
ナパネルとの間に配設されるドア構成部材が濡れたり、
車室内に雨水等が浸入したりする問題が回避される。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1〜図5は本考案の一実施例に係
るはね上げ式ドアの樋構造を説明するための図であり、
図1はワンボックス型バンの後部側正面図、図2は図1
のII−II線に沿った断面図、図3は把手の斜視図、
図4は一部断面で示すドアの斜視図、図5はアウタパネ
ルとインナパネルの断面図である。
【0014】図において、1はワンボックス型バンの車
体であり、後部にはね上げ式ドアであるバックドア2が
設けられている。このバックドア2は、アウタパネル3
とインナパネル4とからなり、両者3,4間に生じる空
間部には、ドア構成部材や内装材が配設されている。ま
た、このバックドア2は、上端部2aが図示されない後
部開口の上端縁にヒンジにより支承され、開閉自在に取
り付けられている。さらに、両側部と後部開口の両側縁
との間には、ダンパが配設され、このバックドア2を開
けたときに下端部2bを若干下向きにした状態でほぼ水
平に保つことができるようになっている。
【0015】アウタパネル3には、凹所5が形成され、
この凹所5の上部にガーニッシュ6が取り付けられてい
る。このガーニッシュ6に対向するアウタパネル3側に
は、2個の貫通孔3aが形成され、この貫通孔3aにレ
バー7aが挿通されている。このレバー7aは、開閉機
構7の操作部材であって、アウタパネル3の内側壁に回
動自在に支持されている。そして、後端にハンドル7b
が設けられる一方、先端にロッド7cが係止されてい
て、ハンドル7bの操作によりロック機構8を駆動でき
るようになっている。
【0016】ロック機構8は、凸状のロック8aをバッ
クドア2の下端部2bに設けており、ロック8aには可
動部材が連結されて上下動自在となっている。この可動
部材と上記ロッド7cの下端とは係合関係にあり、バネ
により下方への押圧力が付勢されて後部開口の下端縁に
ロック8aを係止するようになっている。また、上記ハ
ンドル7bに指をかけて引いたとき、ロッド7が下動し
て係合が外され、可動部材が上動することにより、ロッ
クが解除される構成となっている。
【0017】インナパネル4は、上記アウタパネル3に
周縁が接合され、複数の作業用開口9が開設されてい
る。この作業用開口9,9は略矩形状で、インナパネル
4の上下方向に4個が開設されている。各開口9間のパ
ネル部分10,11,12は、断面が内向きの凹状に成
形されて雨樋構造となっている。このうち、中央のパネ
ル部分11は、上記貫通孔3aに対向させており、この
貫通孔3aとレバー7aとの間の小間隙より浸入する水
を樋面11aにて受け留めることができるようになって
いる。また、このバックドア2の下端部2bには、2箇
所の水抜き穴2cが形成され、樋面11aから流動して
くる水を外部に排出可能となしている。
【0018】なお、上記インナパネル4には、図示省略
しているが、下端部2bの中央にキーシリンダが装着さ
れており、バックドア2を閉成した状態でキーができる
ようになっている。
【0019】しかして、上記バックドア2は、アウタパ
ネル3の貫通孔3aとレバー7aとの間に小間隙が生じ
ており、バックドア2を閉成した状態ではこの小間隙が
垂直となる。このため、洗車時にバックドア2に水がか
けられたとき、ガーニッシュ6に入り込んで貫通孔3a
よりバックドア2内に浸入することがあると、この水が
アウタパネル3の内側壁に沿って下端部の水抜き穴2c
から排出される。
【0020】また、雨が降っている最中にバックドア2
を開成してほぼ水平に保持したとき、雨水が小間隙より
アウタパネル3内に浸入すると、上記貫通孔3aに対向
させた中央のパネル部分11に落下する。このパネル部
分11は下部側が傾斜しているので、上記浸入水は樋面
11aを流下して外部に排出される。このため、アウタ
パネル3とインナパネル4との間に配設されたドア構成
部材や内装材が濡れたり、浸入水がさらに車室内に浸入
したりする問題が回避される。
【0021】なお、上記実施例においては、ワンボック
ス型のバンのように後部開口を有する車両の場合につい
て説明したが、側部に開口を有する車両にも適用するこ
とができるのは勿論、車両に限らず各種の窓にも採用す
ることができる。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、インナパ
ネルに作業用開口を開設するに際して、アウタパネル側
の貫通孔に対向させて断面凹状のパネル部分を形成する
ことにより、上下方向に延出する樋を設けることができ
る。これにより、雨が降っている最中にドアを開成して
ほぼ水平にしたとき、貫通孔と部材との小間隙より浸入
する雨水が上記パネル部分に落下した後、インナパネル
の下端部側に流下して排出される。よって、アウタパネ
ルとインナパネルとの間に配設されたドア構成部材や内
装材が濡れて腐食したり、浸入水が車室内に浸入したり
するのを防止することがきる。
【0023】このように、インナパネルの排水構造は、
作業用開口の形成位置を予め配慮するだけでよく、特別
に部材を設けたり加工を施す必要はないので、極めて簡
単に構成することができ、それだけ製作が容易で安価と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るはね上げ式ドアの樋構
造を設けたワンボックス型バンの後部側正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】上記実施例のハンドルの斜視図である。
【図4】上記実施例のドアの一部断面斜視図である。
【図5】上記実施例のアウタパネルとインナパネルの断
面図である。
【図6】従来の水抜き構造を設けたワンボックス型バン
の後部側正面図である。
【図7】従来のリフトゲート式ドアの水抜き構造を示す
断面図である。
【図8】従来の他の水抜き構造の要部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
3 アウタパネル 4 インナパネル 3a 貫通孔 7 開閉機構 7a 操作部材 9 作業用開口 10〜12 作業用開口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉機構を構成する操作部材が配された
    貫通孔を有するアウタパネルと作業用開口が開設された
    インナパネルとからなり、開口部の上端に一端が支承さ
    れてこの開口部を開閉するはね上げ式ドアにおいて浸入
    水を排水する樋構造であって、上記開閉機構の操作部材
    を車室側から組み立てるための作業用開口をインナパネ
    ルの上記操作部材から車幅方向に偏位した部分に左,右
    一対設け、該インナパネルの左,右の作業用開口間部分
    に断面が内向きの凹状をなす樋を形成したことを特徴と
    するはね上げ式ドアの樋構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5840413U (ja) * 1981-09-11 1983-03-17 マツダ株式会社 自動車の後部ドア
JPH0193152U (ja) * 1987-12-11 1989-06-19

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